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「愛媛県レッドデータブック2014」の発行に関する記者発表の要旨について

ページID:0017900 更新日:2020年11月2日 印刷ページ表示

日時:平成26年10月23日(木曜日)11時22分~11時26分

場所:知事会議室

(知事)

 今般、本県の絶滅の恐れのある野生生物の特徴や分布状況などをまとめた「愛媛県レッドデータブック2014」が完成し、発行する運びとなりましたので発表させていただきます。

平成14年度に、県として初のレッドデータブックを策定して以降、野生生物を取り巻く環境が大きく変化していますことから、平成23年度より、絶滅の恐れのある野生生物の種のリストであるレッドリストの見直し作業を行い、11年ぶりに改訂するものでございます。

 今回公表する絶滅及び絶滅危惧種の総数は、1,055種と、前回平成14年度は857種でありましたから残念なことに198種増加しております。これは、県内に生息する野生動植物調査が進み、評価対象となる動植物が増加したことが一つの要因ではありますが、野生生物の減少は、野生動植物を取り巻く環境が依然として厳しい状況にあることを示すものであり、環境の変化が生態系に及ぼした原因の解明に努め、人と野生生物が共生できる環境の回復と維持を図る責務があると考えます。

 県としては、このレッドデータブックを、希少動植物の保全など、愛媛の自然環境やえひめの生物多様性の保全のための指針として十分に活用していきたいと考えております。

 また、多くの県民の皆さんにも手に取っていただいて、一人ひとりが野生動植物の実情の理解と認識を深めるとともに、生物多様性と自然環境保全の取り組みを進める上での基礎資料や環境学習の教材として活用され、地域や学校での保全に向けた小さなアクションが、大きな輪となってつながり、愛媛の豊かな自然環境と生物多様性が後世に着実に引き継がれることを大いに期待しています。

 なお、本県の県獣でもありますニホンカワウソにつきましては、平成24年8月に、環境省が第4次レッドリストで絶滅としましたが、国の絶滅発表以降、実は目撃情報が増加しております。愛媛県でもこれまで30件を上回る目撃情報が届けられておりますことや、昭和54年の宇和島市九島での捕獲記録から絶滅の判断の目安とされるまだ50年には達していないということを鑑み、今回は、絶滅危惧種1.類に据え置きました。

 ニホンカワウソは、愛媛の豊かな自然のシンボルともいえる存在であり、数十年前までは、数多く生息した哺乳類が、絶滅の危機にあることを重く受け止め、引き続き、情報収集や調査を継続していきたいと思います。

 なお、詳細につきましては、後ほど、担当部局の方からお話しをさせていただきたいと思います。


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