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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の注意喚起について
マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が4月以降増加します。
春から秋にかけてマダニの活動が活発な時期です。農作業やレジャーなどで野山、畑、草むらなどに入る場合は、マダニに咬まれないように十分注意してください。
マダニに咬まれないよう、長袖・長ズボン等で肌を出さないような対策が重要です!
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生について
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生状況については、こちら(愛媛県感染症情報センター)をご覧ください。
また、県では、報道機関に対してプレスリリースを行い、県民の皆様に対するマダニ感染症予防の周知について協力を依頼しました。
重症熱性血小板減少症候群とは?
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。
主な症状は発熱、消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛など)ですが、重症化し、死亡することもあります。
潜伏期間はマダニに咬まれてから6日から2週間です。
マダニとは?
- 森林や草地などの屋外に生息する比較的大型のダニです(吸血前3~8mm、吸血後10~20mm)。
- 食品や衣類などに発生する、家庭にいるダニとは全く種類が違います。
- 春から秋にかけて活動が活発になります。
- シカ、イノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する場所に多く生息しています。
- 飼い犬等がマダニを付けて持ち帰ることもあります。
- 犬や猫からマダニを介さずに直接SFTSウイルスに感染した事例も報告されています。
- 皮膚の柔らかいところ(脇の下、足の付け根、手首、ひざの裏、胸の下、頭など)を探して咬みつきます。
感染しないための予防対策は?
- マダニに咬まれないことが重要です。
- 農作業やレジャーなどで野山、畑、草むらなど、マダニが多く生息する場所に入る場合は、肌を出さないよう、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋等を着用しましょう。
- 地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりせず、敷物やイスを使いましょう。
- 帰宅後は上着等を家の外で脱ぎ、すぐに入浴してマダニに咬まれていないか確認し、新しい服に着替えましょう。
- 飼い犬等にマダニが付着する可能性があるため、散歩から帰ったらブラッシングしてマダニが付いていないか確認し、犬小屋等はよく掃除をして清潔に保ちましょう。
- 飼い犬等がマダニに咬まれないよう、獣医さんと相談のうえ、定期的にマダ二駆除剤を使用しましょう。
マダニに咬まれたらどうすればいいのか?
- マダニ類の多くは、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から長いもので10日間)吸血します。
- 無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあるので、吸血中のマダニに気づいたら、つぶしたり無理に引き抜いたりせず、医療機関(皮膚科等)で処置してください。
- 野山にでかけた後に、発熱、食欲低下、嘔吐等の症状が出たときは、早めに医療機関を受診してください。
マダニによる感染症に関する相談窓口
- SFTSをはじめとする、マダニによる感染症について不安のある方は、最寄りの保健所の相談窓口をご利用ください。
- ご利用時間:平日9時から17時
地区 |
保健所名 |
課名 |
電話番号・所在地 |
管内市町 |
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東予 |
四国中央保健所 |
保健課 |
Tel0896-23-3360 |
四国中央市 |
西条保健所 |
健康増進課 |
Tel0897-56-1300 |
新居浜市、西条市 |
|
今治保健所 |
健康増進課 |
Tel0898-23-2500 |
今治市、上島町 |
|
中予 |
松山市保健所 |
保健予防課 |
Tel089-911-1815 |
松山市 |
中予保健所 |
健康増進課 |
Tel089-909-8757 |
東温市、伊予市、久万高原町、 |
|
南予 |
八幡浜保健所 |
健康増進課 |
Tel0894-22-4111 |
八幡浜市、大洲市、西予市、 |
宇和島保健所 |
健康増進課 |
Tel0895-28-6107 |
宇和島市、松野町、鬼北町、 |
参考
- 厚生労働省「ダニ媒介感染症について」<外部リンク>
- 厚生労働省「重症血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A」<外部リンク>