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エボラ出血熱に関する対応について
エボラ出血熱とは
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症です。
エボラウイルスに感染すると、2~21日(通常は7~10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を呈します。
次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。
現在、エボラ出血熱に対するワクチンや特異的な治療法はないため、患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。
流行状況
平成26年3月以降、西アフリカでエボラ出血熱が流行していましたが、世界保健機構(WHO)は、平成27年11月7日にシエラレオネ、12月29日にギニアの終息を宣言しており、今後新たな患者が報告されなければリベリアでも平成28年1月14日に終息が宣言される予定です。
- 厚生労働省検疫所ホームページ<外部リンク>
- 外務省 海外安全ホームページ<外部リンク>
感染経路
エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。
一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。
また、流行地では、エボラウイルスに感染した野生動物(オオコウモリ(果実を餌とする大型のコウモリ)、サル、アンテロープ(ウシ科の動物)等)の死体やその生肉(ブッシュミート)に直接触れた人がエボラウイルスに感染することで、自然界から人間社会にエボラウイルスが持ち込まれていると考えられています。
なお、WHO(世界保健機関)は、流行地でエボラ出血熱に感染するリスクが高い集団を、
- 医療従事者
- 患者の家族・近親者
- 埋葬時の儀式の一環として遺体に直接触れる参列者
としています。
エボラ出血熱は、咳やくしゃみを介してヒトからヒトに感染するインフルエンザ等の疾患とは異なり、簡単にヒトからヒトに伝播する病気ではありません。
病気に関する知識を持ち、しっかりした対策を行うことで感染を防ぐことができます。
県民の皆様へ
エボラ出血熱の患者等との接触後、21日以内に発熱した方は、万一のため、地域の医療機関を受診することは厳に控えていただき、まず、最寄りの保健所に連絡をお願いします。
保健所名 | 課名 | 電話番号・Fax | 所在地 | 管内市町 |
---|---|---|---|---|
四国中央保健所 | 保健課 | 0896-23-3360【平日昼間】 0896-28-1403【Fax】 |
四国中央市三島宮川4丁目6-53 | 四国中央市 |
西条保健所 | 健康増進課 | 0897-56-1300【平日昼間】 0897-56-3848【Fax】 |
西条市喜多川796番地1 | 新居浜市、西条市 |
今治保健所 | 健康増進課 | 0898-23-2500【平日昼間】 0898-23-2531【Fax】 |
今治市旭町1-4-9 | 今治市、上島町 |
松山市保健所 | 保健予防課 | 089-911-1815【平日昼間】 089-923-6062【Fax】 |
松山市萱町6丁目30-5 | 松山市 |
中予保健所 | 健康増進課 | 089-909-8757【平日昼間】 089-931-8455【Fax】 |
松山市北持田町132番地 | 東温市、伊予市、久万高原町、 松前町、砥部町 |
八幡浜保健所 | 健康増進課 | 0894-22-4111【平日昼間】 0894-22-0631【Fax】 |
八幡浜市北浜1丁目3番37号 | 八幡浜市、大洲市、西予市、 内子町、伊方町 |
宇和島保健所 | 健康増進課 | 0895-22-5211【平日昼間】 0895-24-6806【Fax】 |
宇和島市天神町7-1 | 宇和島市、松野町、鬼北町、 愛南町 |
愛媛県庁 | 健康増進課 | 089-912-2402【平日昼間】 089-912-2399【Fax】 |
医療機関の皆様へ
平成27年12月29日に世界保健機構(WHO)がギニアにおけるエボラ出血熱の終息宣言を行ったことを踏まえ、西アフリカに21日以内に渡航又は滞在していたことのみをもって健康監視対象としていた検疫所の対応は、平成27年12月29日から取りやめられました。
なお、エボラ出血熱疑似症患者の定義は以下のとおりですので、万一この定義に合致する患者を診察した場合は、直ちに最寄りの保健所にご連絡いただきますようお願いします。
疑似症患者の定義
医師は、38℃以上の発熱又はエボラ出血熱を疑うその他の臨床症状(※1)を有し、かつ、次の1又は2を満たす者を診察した結果、エボラ出血熱が疑われると判断した場合、エボラ出血熱の疑似症患者として取り扱うこと。
- 21日以内にエボラ出血熱患者(疑い患者を含む。)の体液等(血液、体液、吐瀉物、排泄物など)との接触歴(感染予防策の有無を問わない。)がある
- 21日以内にエボラ出血熱発生地域(※2)由来のコウモリ、霊長類等に直接手で接触するなどの接触歴がある
1:嘔吐、下痢、食思不振、全身倦怠感等
※2:ギニア、シエラレオネ、リベリア、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボワール、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国
また、有症状者からの電話相談によりエボラ出血熱への感染が疑われる場合、二次感染拡大のリスクを避けるため、保健所の職員が訪問するまでの間、自宅などその場での待機を要請すること。
連絡先
保健所への連絡は、上記の相談窓口にお願いします。
厚生労働省通知
- 平成27年10月2日 エボラ出血熱の国内発生を想定した対応について[PDFファイル/2.43MB]
- 平成27年12月29日 西アフリカにおけるエボラ出血熱の終息を踏まえた対応について[PDFファイル/64KB]
関連リンク
- エボラ出血熱について(厚生労働省へリンク)<外部リンク>
- 厚生労働省検疫所ホームページ<外部リンク>