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ハンセン病の歴史2
ここでは平成以降の歴史を解説しています。
昭和以前の歴史については、「ハンセン病の歴史1」を御覧ください。
年代 | 出来事 | 解説 | |
---|---|---|---|
平 |
1993年 | 6月25日:「高松宮記念ハンセン病資料館」開館 | 財団法人藤楓協会が創立40周年を迎えた際に、総裁としてご尽力を賜った故高松宮宣仁親王殿下を追慕し、また過去100年にわたるハンセン病を取り巻く社会の変遷と諸事業の歴史を明らかにし、後世に資するための記念資料館として建設された。 |
平 |
1996年 | 「らい予防法」廃止。 |
当時の厚生大臣が「らい予防法」の廃止が遅れたことを謝罪し、その後、「らい予防法の廃止に関する法律」が公布され、「癩予防ニ関スル件」から90年近く続いた国の隔離政策が正式に廃止された。 |
平 成 10 年 |
1998年 | 熊本地裁に「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟が提訴される。 | 平成10年7月に星塚敬愛園、菊池恵楓園等の入所者13名が、「らい予防法」による強制隔離により人権侵害を受けたとして、熊本地裁に国家賠償を求めて提訴。続いて、平成11年3月に東京地裁、9月に岡山地裁でも国家賠償訴求訴訟が提訴される。 |
平 成 13 年 |
2001年 |
5月11日:「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟で熊本地裁が原告勝訴の判決。 |
熊本地裁は、平成13年5月11日に国の責任を全面的に認めて賠償を命じる判決を下す。この判決に対して、国は控訴しない方針を決定して判決が確定。小泉首相(当時)は5月25日に内閣総理大臣談話を発表して、ハンセン病患者・元患者に謝罪するとともに、問題解決に全力を尽くす決意を表明した。 |
平 成 19 年 |
2007年 | 4月1日:「高松宮記念ハンセン病資料館」が「国立ハンセン病資料館<外部リンク>」としてリニューアルオープン。 |
平成13年の熊本地方裁判所ハンセン病国家賠償請求訴訟判決に際し、首相がハンセン病問題の早期解決に向けた取り組みの1つとして「ハンセン病資料館の充実」を表明したことを受けて、資料館の増築が計画・建設され「国立ハンセン病資料館」として一般公開された。 |
平 成 21 年 |
2009年 |
4月1日:「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」(通称ハンセン病問題基本法)施行。 |
平成20年6月11日に「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律<外部リンク>」が成立し、21年4月1日から施行された。 |
平 成 28 年 |
2016年 | 元患者家族が熊本地裁に国の損害賠償と謝罪を求めて提訴。 | ハンセン病患者に対する隔離政策が家族に対する偏見差別も助長したとして、平成28年2、3月に元患者の家族が、熊本地裁に国の損害賠償と謝罪を求めて提訴。 |
令 和 元 年 |
2019年 |
6月28日:ハンセン病家族訴訟で熊本地裁が国の責任を認める判決。 |
熊本地裁は、原告561名のうち541名について、国の隔離政策により偏見差別を受け、家族関係の形成が阻害されるなどの人生被害が生じたとして、国に損害賠償を求める判決を下す。国、原告とも控訴せず、判決が確定。国は7月12日に、元患者と家族へのお詫びを盛り込んだ内閣総理大臣談話と、判決の法律上の問題点を指摘する政府声明を発表。7月24日には安倍首相が原告団に面会して直接謝罪した。 |
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