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新型コロナウイルスの感染状況に関する記者発表の要旨について(令和5年8月10日)
【記者発表資料】
新型コロナウイルスの感染状況の推移[PDFファイル/261KB]
日時:令和5年8月10日(木曜日)11時08分~11時18分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
では続きまして新型コロナウイルスの感染状況について、知事お願いいたします。
(知事)
はい。新型コロナの感染状況は、全国的に増加傾向にあり、県内では5類移行以降でも、気を緩めることなく、状況について定点観測のデータを踏まえて、県民の皆さんに注意喚起をお願いしてまいったところでございます。ここしばらくは全国平均を上回る定点当たりの報告数が続いております。
明日から3連休を始め、お盆期間中は帰省、旅行などで人の移動、県外の方々との交流の機会も増えますので、これに伴って感染リスクも高まるということが予想されます。現在の感染状況を踏まえた基本的な感染対策の徹底と、お盆期間中に体調を崩された場合の対応についてお願いしたいと思います。
まず、こちらのパネルですけれども、保健所別の定点当たりの患者報告数になります。パネルの一番右側、こちらが直近の8月6日までの1週間の数値になりますが、四国中央と宇和島を除きまして、若干ですけども、本当に若干減少傾向になっております。全県でも19.67、前週比で久方ぶりに0.93倍、10週ぶりの減少は見られます。ただ、かなり高い水準はキープされています。依然としてまだまだ高いということをご認識いただけたらと思います。
次のパネルですけれども、第8波の陽性者数と定点当たりの患者報告数の推移となります。赤色の実線が本県、右側の青い実線が全国の定点当たりの報告数。ご覧のように全国平均を上回っているのが、本県の状況であることがお分かりいただけると思います。なお5月8日以降、5類移行に伴って定点観測になりましたが、ご案内の通り、定点観測でこれ一応出していますけども、そう変わらない実数に近いデータが取れているということがお分かりいただけると思います。薄いオレンジで塗り潰した部分は5月7日までの、こちらは陽性者数の全数ということになります。
本県は7月以降、急増に入りました。その前に沖縄がいち早く急増したのはご案内の通りであります。九州、四国、中国地方で、それから遅れるように、上昇傾向が見られるようになりました。本県もこういう状況でございますが、若干減少に転じてはいるものの、減少幅は先ほど申し上げました通りわずかでございますので、このままこのピークを超えて減少するかどうかは、今の時点ではまだ分かりません。
特にこれからお盆休みの時期となり全国で人の動きがピークを迎えてまいります。また、各地で夏のイベントも本格化しておりますので、感染の急拡大に対する注意が必要でございます。
冷房中も定期的な換気を行っていただくこと。場面に応じたマスクの着用、こまめな手洗いなどの基本的な感染対策をそれぞれで心掛けていただけたらと思います。特に弱毒化したとはいえ、体力のない高齢者の皆さん、基礎疾患をお持ちの方々、リスクが高いわけでありますので、そういった方々に接する際には十分お気を付けて、特に体調の確認にも気をつけるようにしていただきたいと思います。
また、明日からの3連休を始め、お盆期間中は多くの医療機関、お休みとなりますが、診察可能な医療機関は大変混雑する可能性がございます。
このため、急を要する症状でない場合は、薬局等で購入できる検査キットあるいは解熱剤、鎮痛剤、こうしたものを利用して様子を見ることもご検討いただきたいと思います。急を要する症状かどうかの判断に迷う場合は、先般7月より全県で開始しました24時間対応の愛媛救急電話相談、『#7119』や、夜間や休日に対応する愛媛県子ども医療電話相談、『#8000』、このどちらかをぜひご活用いただきたいと思います。受診が必要となった場合は、県のホームページや受診相談センターで診察可能な医療機関をご案内しております。こうした体制を整えておりますので、ぜひ、今の時点でまだ感染されてない方も含めて、ご確認をいただきたいと思います。なお、医療機関を受診される際は、必ず事前の電話連絡の上、受診をしていただきたいと思います。
コロナだけでなく、気温が高い日が続き、熱中症も増加しております。急を要する患者さんへの対応のためにも、県民の皆さんの適切な医療機関の利用をぜひぜひご協力をお願い申し上げたいと思います。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項につきまして、質問のある社はお願いします。
(NHK)
NHKの秋山と申します。今のコロナに関連してなんですが、知事もおっしゃったお盆、3連休あるということですけれども、特に親族でお会いになられる方もいらっしゃると思います。ただ、久しぶりにお会いするという楽しみもある中で、改めてどういったところに注意いただきたいのか、知事からもう一度お願いできますでしょうか。
(知事)
そうですね。先ほど申し上げた通り、コロナは当初とは全く変異を遂げておりますけども、当初は健康な方でも命を失うリスクが非常に高かったウイルスでしたけども、オミクロン株に変異してからは弱毒化、しかし感染力が強いという状況になりました。今、先ほど申し上げましたように、体力の弱い高齢者や基礎疾患をお持ちの方はリスクは高いままでございますので、再会の喜びは十分分かるんですけれども、そういった方々との再会においては来られた方もぜひ気を付けてあげていただきたいと、そういった方々は命に直結する可能性もありますので、そこらあたりは気を配っていただきたいなというふうに思います。
(NHK)
改めて減少には転じていますけれども、注視はし続けてらっしゃるという状況でしょうか。
(知事)
そうですね、これから先、人の流れがお盆に入って県外の方々との交流が多くなってきますので、本当にこれがこうなってほしいのですけども、まだその確証は得られないという状況でございます。
(読売新聞)
すみません。読売新聞の上羽と言います。県内医療機関の方は、今のところ特に逼迫(ひっぱく)するというような状況にはないでしょうか。
(知事)
はい。今のところですね、逼迫しているという報告は入ってきておりません。ただ、一方で、入院患者の方々については8月の上旬にピーク時370人ほどになっていました。もちろんこれコロナ病床に入っている方だけでなく、コロナ病床以外もありますので、それらも含めて372人という急増した時期がございます。
それ以降、若干減少に入っていまして、今300人ちょっとぐらいかな。301ぐらいまでになっているんですけど、まだまだそれだけ感染は収まっていないと、感染状況はそういう状況でございます。
医療機関の方はですね、ご協力もいただきまして、非常に多くの、移行前の48の入院受け入れから107へ増加しておりますし、こういったことで、分母が大きくなっていますから何とかクリアできているということでございます。
外来の方もですね、5類移行後、かかりつけ患者のみの対応から、制限なしで地域の患者を診ていただける医療機関数が51カ所増えておりますので、そういう意味では、医療機関の方も弱毒化することによって体制が整えられてきたということはありますが、今後の推移というのを十分注視しながら対応していきたいと思ってます。以上です。
(テレビ愛媛)
すいません、テレビ愛媛ですが、季節性インフルの場合は注意報、警戒レベルがあると思いますが、現在の国の方でも警戒レベル設置を検討されているという状況だと思います。そのあたりどのように見守ってらっしゃいますでしょうか。
(知事)
そうですね。注意報が出たら速やかに対応する準備はいつでもしておりますので、コロナの場合は、そういった明確なそれがない状況ですので、こうしたようなデータを使いながら県民の皆さんに呼び掛けていくということをきめ細かくやっていくことにしたいと思っています。
議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。