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新型コロナウイルス感染症に関する警戒レベルに関する記者発表の要旨について(令和4年10月28日)
日時:令和4年10月28日(金曜日)11時00分~11時13分
場所:知事会議室
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
では、時間になりましたので始めます。本日は県からの発表事項が5件あると聞いています。まずは新型コロナウイルス感染症に関する警戒レベルについてですが、会見終了後、レクがあると聞いていますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事、お願いします。
(知事)
昨日、県内では402名の陽性確認の報告がございました。感染が確認された方に、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
先週の会見で、今後の感染動向等を踏まえて、対応を判断するとお伝えいたしましたが、県の警戒レベルは、明日から感染警戒期に切り替えることといたしましたので、発表させていただきます。ただし、最近、感染増加が一部地域、顕著でございます。新居浜・西条圏域でございます。この新居浜市、西条市については、特別警戒期間を維持することといたします。このことについては、県議会議長、各会派の代表、医療関係団体、経済団体の代表、市長会長、町村会長など、直接私も関係者の皆さんとやりとりをしまして、ご意見を伺いました。全員の賛同をいただいております。切り替えの判断の主な要因は、医療負荷の低減、入院患者が減少し、病床使用率は1桁となっている現状、また、現時点で感染増加は、新居浜・西条圏域に限定されているということ、こういったところでございます。ただし、全国的な動向はまだこれからどうなっていくか、つかみきれておりません。水際対策も緩和されましたので、東北など一部地域では増加に転じているところもございます。場合によっては、全国に第8波の波が来る可能性も否定できない状況でございますので、今後、新居浜・西条圏域以外の地域でも、感染が再拡大した場合は、再度、特別警戒期間に引き上げることはあり得るということを申し添えさせていただきたいと思います。いずれにいたしましても、感染警戒期でございますので、引き続き、基本的な感染回避行動の徹底が前提であるということを、ぜひぜひ県民の皆さん、お忘れなきようよろしくお願いいたします。
こちらのモニター、人口10万人当たりの陽性者(数)のグラフでございます。県全体では、青のところですけれども、8月の下旬のピーク時から7分の1程度まで減少しておりまして、全国がこれ緑の方なのですけれども、ほぼ全国平均レベルで推移しております。
ただし、ご覧のとおり赤のところが新居浜・西条でございます。ここ最近急増しております。松山・今治圏域をはじめ他の地域では、現状増加傾向が見られませんので、(新居浜・西条が)突出している状況はこのグラフでお分かりいただけると思います。地域によってこれほど感染の状況が異なってレベルが異なる対策を打つことは初めてとなりますが、今後もですね、日々日々の感染状況をしっかりと把握しながら弾力的に対応をしていきたいというふうに思います。また、警戒レベルの切り替えに伴いまして、医療現場のご意見もいただきました。新居浜・西条圏域以外は、病床確保のフェーズを、フェーズ2、2段階変更して、切り替えることといたします。ただし、新居浜・西条圏域は、現在も病床使用率が全県の平均では1桁の状況になってきていますが、この新居浜・西条圏域だけは3割を超える状況で推移しております。当面、こちらの圏域の病床については、緊急フェーズ、最高フェーズを維持することといたします。その結果、稼働病床は、まだ現在各医療機関と最後の調整を行っておりますが、455床の体制から300床程度になる見込みでございます。
まず、警戒レベルの切り替えに当たっての前提条件でございますが、決して基本的感染対策を緩めてもよいということでは、繰り返しになりますが、ございません。次の3点が前提条件であります。1点目、感染回避行動の徹底は継続をお願いするということ、二つ目、社会経済活動は、場面に応じてそれぞれ感染対策を講じていただくということ、三つ目、インフルエンザの同時流行も考えられます。可能な方は積極的にワクチン接種をしていただくということ。この前提条件の中で、ウィズコロナを目指すものでございます。専門家からも、インフルエンザの同時流行も含め、第8波への警戒も呼び掛けられております。皆さん一人一人が前提条件を日常化していただけたらと思います。対策の内容は会見後の事務レクでご説明いたしますが、私からは主な変更点に絞ってお話をさせていただきます。
まず1点目、感染回避行動についてでございます。基本的な感染対策は、ここ2年のインフルエンザの流行のデータを見ても明らかなように、季節性インフルエンザにも有効であるというふうに思います。新居浜・西条圏域は、特別警戒期間継続でございますので、(感染)リスクを考慮して、より慎重な行動をお願いいたします。
二つ目は会食でございます。人数や時間の一律の制限は行いませんが、(感染)リスクの高い行動は避け、注意して実施していただきたいと思います。高齢者等の重症化リスクの高い方は、大人数・長時間の会食は避けていただきたいと思います。加えて、可能な限りワクチン接種後の会食をお勧めさせていただきたいと思います。新居浜・西条圏域では、大人数・長時間は避けるという制限は継続させていただきたいと思います。
次に、イベント対策でございますが、新居浜・西条圏域以外は、一律のワクチン接種や陰性確認の条件は解除いたしますが、主催者が必要な対策を講じて実施することは引き続きお願いしたいと思います。
次に、ワクチン接種でございますが、オミクロン株対応ワクチンは、従来型を上回る効果が期待されておりまして、種類を問わず、接種可能なワクチンから早期接種、これは各市町ごとに実施時期が変わりますので、お問い合わせをいただきまして早期接種をお願いいたします。
最後に、学校活動でございますが、制限していた部活動や校外交流については、注意して実施にあらためさせていただきます。なお、新居浜・西条圏域では、分析の結果、学校活動での感染拡大は見られておりませんので、学校活動については、(他の地域と)同様の取り扱いとさせていただきます。
以上が対策の主な変更点でございます。明日からのレベルの変更で、新居浜・西条圏域以外は、特別警戒期間から(感染)警戒期に変わりますが、基本的な感染対策は変わりません。県民の皆さんには、引き続き、第8波の可能性と、季節性インフルエンザの同時流行の状況もあるという前提で、感染対策にご協力をお願いしたいと思います。以上です。
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
ただ今の発表事項に関して、質問のある社はお願いします。
(愛媛朝日テレビ)
愛媛朝日テレビです。警戒レベルが県内一律ではなくて地域によって異なるのは初めてだということでしたが、新居浜・西条地域の状況に合わせて警戒レベルを維持するという方法もあったかと思うのですが、そうではなくて今回地域でレベルを分けたというのはやはり県内でも地域によって状況があまりにも異なるからということですか。
(知事)
そうですね。今回グラフでお示ししたとおりですね、突出して、新居浜・西条圏域だけが急増しているという状況ですので、これだけの違いがございますので、機動的に対応するということがいいのではないかと判断しました。
(あいテレビ)
あいテレビです。新居浜と西条が引き続き特別警戒期間ということですけれども、この圏域が他の圏域と一緒になる、下がるタイミングというのはどういった指標を判断にされる予定でしょうか。
(知事)
やっぱり日々追い掛けていますので、人口10万人当たりの(陽性者数の)推移というのも毎日変わっていきますので、それらをきめ細かくチェックしながら判断していきたいと思っています。
(あいテレビ)
あと、今から年末にかけて会食ですとか、忘年会ということも、そういった機会が増えてくるかと思うんですけれども、そういったあたり、現時点では人数の制限ですとか、県職員に関してもそれは当てはめるということですか。
(知事)
もちろんそうです。一番懸念しているのは警戒レベルが変わるということで、一気に緩むということを一番懸念しております。そうではなくて、切り替えても感染警戒期であるということを忘れていただきたくないというふうなことが一番重要なポイントではないかと思っています。
(愛媛新聞)
愛媛新聞です。新居浜と西条が突出して多いというところで、祭りの影響じゃないかというお話もあると思うんですけれども、そこらへんはどういうふうにお考えでしょうか。
(知事)
これは重症化リスクのある方以外は、全国一律の変更によって、保健所として接点がないのでなかなか把握しづらいんですね。また、子供たちの感染確認が多いのですけれども、これはある程度調査をしたことで、学校での拡大ではない、大半がご家庭での感染が中心となっているということは分かってきております。秋祭りの参加者で広がったかどうかというのはそれぞれの実行委員会が現在精査中だそうでございますので、主催者の方でしっかりと調査をし、今後にも関わってきますので、ぜひその点の調査をしっかりお願いしたいと思っています。また、新居浜市長、西条市長とも直接私の方で話しまして、ご了解いただいていますし、これを受けて西条市、新居浜市でも、注意喚起を行うというふうなことは聞いております。
(南海放送)
すいません、南海放送です。細かい表現の確認で大変申し訳ないのですけれども、新居浜・西条圏域とされていますが、新居浜市と西条市で特別警戒期間で、18市町で感染警戒期ということでよろしいですか。
(知事)
はい。
(南海放送)
すいません。ありがとうございます。
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