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新型コロナウイルスの感染の確認等(7月20日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017557 更新日:2022年7月22日 印刷ページ表示

日時:令和4年7月20日(水曜日)15時00分~15時35分

場所:知事会議室

 

 

(NHK(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後、レクがありますので詳細の確認はそちらでお願いします。

 それでは知事お願いいたします。

 

(知事)

 昨日、県内で確認された陽性者数は1,964名でございました。感染が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。

 これまでの過去最多が7月12日公表分の1,014名でございましたので、その2倍近い感染者数というふうな観点で捉えますと、衝撃的な確認数となりました。県独自の警戒レベルを特別警戒期間に切り替えて1週間経ちますが、その間、県全体では、だいたい1日800人から900人の陽性確認で推移をしておりました。その水準がずっと続いていたのですが、3連休、これは多くの医療機関がお休みしていたこともありまして、検査数そのものが若干減っていたということもあったと思います。その結果、3連休中は半分程度の感染確認になっていたわけでありますが、それらの分、週明けに一気に検査をされた方も増えて、こうした水準になった背景がございます。もちろんその裏には感染力がこれまでのBA.2と比べますと1.2倍から1.3倍高いと言われるBA.5の感染拡大がその原因の一つになっていることは間違いないと思います。

 特に地域で見ますと、松山市および東予の4市、ここが非常に高い水準で陽性確認が続いています。連休明けの昨日の結果では感染がさらに拡大しているということが明確になっています。

 状況は後ほど説明しますが、本県は県全体で感染が急増、今申し上げたように、特にその中でもとりわけ松山市および東予の4市は深刻で、新居浜市が1市で451名、昨日は確認されています。単純に人口比(人口あたりの陽性者数)で新居浜市の感染状況を捉えますと、東京都をはじめとする首都圏を超える水準になっているという状況でございます。先の3連休では、受診相談センターに電話が殺到しまして、つながりにくい状況にもなっていると聞いております。また休診の医療機関も多かった状況の中で、東予の一部では、すぐに受診ができないなど、医療へのアクセスに支障が発生しておりました。

 特に最近は高齢者へも徐々に感染が広がってきておりまして、医療逼迫(ひっぱく)への懸念、さらに高まってきているのではなかろうかと思います。まず、このような深刻な状況にあることを理解していただきたいと思います。またBA.5は、これまでのデルタ株までとは明らかに異質な存在でございます。性質が変わっておりますので、そのあたりもしっかりと受け止めて、正しく恐れていくことが大事でございますので、それぞれこれから説明をさせていただきたいと思います。

 まず保健所には、コールセンターに電話が通じないという相談や意見があったということ。また休日受診できる医療機関がこれだけ人数多くなってきますと、近くにないのだがという指摘。また無料検査で陽性となった無症状の方からの問い合わせ。こうしたことが、保健所に大量の電話となって殺到しておりまして、保健所そのものの業務にも支障をきたしてきているという報告がございました。

 現在、保健所は新たに確認されました陽性者の聞き取りや、また、かつてない数に上っている自宅療養者のケアなどで手いっぱいの状況にあります。現場の業務負担は極めて重くなってきておりまして、保健所業務も、高齢者などのリスクの高い方の命を守る部分に限定・集中をせざるを得なくなってきております。若い世代は重症化しないから関係ないというレベルではもはやない、全体のことを考えながら見極めていく必要が出てきております。医療を守って社会経済活動を維持していくためには、全ての皆さんの協力が必要でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日は昨日の検査結果のほか、保健所業務の重点化および公表内容の変更、そして県内の感染状況、そして明日から学校も夏休みに入りますので、あらためて注意事項の呼び掛けについて説明をさせていただきます。

 まず昨日の検査結果ですが、10代が325名、そして40代以下これまでも8割ぐらい占めておりましたが、全体の7割を占めております。7割になったということはむしろそれ以外の年代、50代から上の世代の陽性確認が増えてきているということでございます。年代別の状況については後ほど詳しく説明いたします。男女比はほぼ同じぐらいでございました。

 居住地は松山市が突出して638名、そして今治市が148名、そして先ほど申し上げましたように非常に高く出ているのが新居浜市の451名、そして隣の西条市でも245名、四国中央市でも146名。この東予4市で3桁の陽性確認となっておりまして、この4市に松山を加えますと全体の8割以上、これは傾向は変わっておりません。松山市および東予4市が県内の8割以上を占めている状況には変わりはございません。特に新居浜市の感染状況は深刻でございまして、高齢者も含めて全ての年代で多くの陽性者が発生している状況でございます。そして新居浜市は夜市はないのですけれども、夜の繁華街、人流が唯一増加傾向にあるというデータも出てきております。市から各ご家庭や経済団体に向けて、毎日注意喚起やチラシの配布が行われております。

 感染拡大を抑止するために、新居浜市も懸命に尽力されております。新居浜市民の方々には、この深刻な状況を受け止めていただきまして、なお一層注意深い行動を特によろしくお願いいたします。職業では、児童・生徒が369名で最多でございます。未就学児も147名で合わせますと、500名を超えておりまして、子供世代で多く確認されております。一方でこちらはこれまでのデルタ株と全く様相が違う状況が出てきているのが医療現場でございます。医療機関に入院されている方は、昨日は多くの方が退院になりまして、34名減少して現在105名でございます。昨日は、たまたま多くの方が退院の時期となりまして、30数名が一気に退院をされました。重症の方も1名回復されまして現在は1名のみでございます。また重い中等症の目安とされます酸素投与中の患者さんは、先週8名でございましたが、今週は10名、2名増えております。宿泊療養施設の方は1名増えて61名。その分自宅療養者は昨日は1,400名以上増えまして8,139名でございます。一方で退院となられた方、無事に療養解除になった方も、524名に上っておりまして、大半の方は発症して、大体1週間から10日で回復されるという傾向には変わりありません。

 ただ本当にまだ解明されていませんBA.5。お医者さんの意見をちらほら聞きますと、若干BA.2よりも発熱の期間が長いような気もするというような報告があったり、それから、発熱と倦怠(けんたい)感と喉の痛みが激しく出るというような傾向があるのではないかというような話が医療現場からちらほらと聞こえてきておりますが、まだ統計的に分析されているわけではございません。

 次に、保健所業務の重点化についてでございます。

 県内は感染という視点においては、かつてない波に襲われておりまして、その中で治療が必要な方を確実に医療につなげるために、保健所業務をさらに重点化せざるを得ないと考えております。これはもうBA.5の感染力に応じた対応と受け止めていただきたいと思います。既にクラスター認定については、県の保健所も松山市保健所と同様に、リスクの高い医療機関と福祉施設に限定をしております。その他のクラスターは、認定の対象外としております。追い掛ける人員がこれだけ(陽性者が)増えてきますと、人員的に足らないということでございます。この他、陽性者の疫学調査も、必要最小限に限定するなど聞き取り調査の省力化を図っておりまして、今後、事例ごとの追跡もこれまでのようにはできなくなるというふうなことでございます。これに伴い、毎週取りまとめ、公表しているクラスター、あるいは1週間で10人以上陽性確認のあった学校などの集計、また感染経路の分析等についても中止をさせていただきます。他の一部業務についても、保健所のケアは、高齢者やハイリスクを有する方に重点化していきます。詳細は後ほど事務レクで説明させていただきますが、若い世代へのケアは薄くならざるを得ないということになりますので、より一層の注意と事前の備えをそれぞれお願いしたいと思います。BA.5の特性を踏まえて、必要な医療を提供するいわば県民の命を守るためのやむを得ない対応でございますので、その点はご理解いただきたいと思います。

 なお、現在、急増する自宅療養者向け、今のところ何とかフォローしておりますが、これだけ増えてきますと相談体制をさらに構築する必要があると考えておりまして、今、調整を進めております。詳細決まり次第、会見で公表させていただきます。また各市町長においては、先般の合同本部会議で依頼しました、夏のイベント。市町単位でイベントの中身も規模も全く異なります。感染状況も異なります。そのため市長、町長さんには、それぞれの自治体ごとに全てのイベントの総点検を依頼しています。そして感染対策の徹底を図っていく上で、十分な対策が取れないイベントについては多少いろいろあっても縮小や中止の判断を行っていただきたいということをお願いしておりますが、再度、この状況を受けまして、市長さん町長さんにはこの点しっかりと対応をよろしくお願い申し上げたいと思います。

 次に、県内の感染状況でございます。これから夏休みに入りますと、県外からの帰省、夏祭りや花火大会といったイベントへの参加、市町によってはお盆に成人式、いろいろな人の移動や接触が活発になります。感染の機会、十分な対応措置ができないと、さらなる感染拡大にも結び付きますので、感染対策に対する意識を高めていただくことが大前提で必要となってまいります。ついては、県内の感染状況等を踏まえて、この夏休み期間中、皆さんに特に注意いただきたい点をお願いしたいと思います。まずこのパネルは人口10万人当たりの直近1週間の感染者数、陽性者数の人数でございます。本県、7月18日時点で422.1人で、47都道府県中23番目ぐらいでございます。全国平均は下回っている状況であります。ゴールデン連休明けの5月、愛媛県はもうこの45、6番にいたのですけども、島根県に続いて感染が早い段階で拡大した愛媛県、一時10番ぐらいになっておりましたが、全国的にもどんどん拡大したことによって現在は23番ぐらいになっております。ただし、先ほど申し上げましたように最も深刻な新居浜市単体で見ると、新居浜市単体で愛媛県から抜き出してみますと新居浜市は974になりますから、沖縄に次いで2番目のあたりにいると、こういうような状況でございます。本県は他地域に先んじて感染が急増しましたが、県内で開催されている夜市をはじめ、夜間の繁華街の人の動きを分析いたしますと、それらの地域、ほとんどピークタイムの参加人数は減少が見られました。

 ただ、夜市のない新居浜市の繁華街ではむしろ増加の傾向が人流データによって見られております。夜市ではそれぞれの地域、現地で食べ歩きをしている方への呼び掛け、感染対策のプラカードを持った巡回、チラシの配布など県職員も手伝いながら、市町と主催者が連携し、対策が強化された結果も少しはこの人流のデータ見ますと出ているものと受け止めています。しかし、BA.5の感染力がそれを上回る勢いでございまして、感染状況は悪化しております。もちろん今日のデータは連休3日分が一気に出たということもありますので、明日、あさってあたりの動向というものをしっかり見極めて判断する必要があると思いますが、要注意であることは間違いございません。繰り返しになりますが、イベント主催者は開催するのであれば、これまで以上の緊張感を持って対策の実施・徹底、それができない場合は、縮小・中止を判断していただきたいと思います。また不安な方、高齢者自身また(高齢者と)同居する方は参加を控えるなど、より慎重な行動をくれぐれもお願いしたいと思います。

 次にこちらのグラフは県内七つの保健所と県全体の人口10万人当たりの陽性者数の推移でございます。ご覧のように、ほとんどの保健所で大幅に増加しておりまして、県内全体で感染がまん延していると言わざるを得ない状況にあります。特に、四国中央市と西条保健所の伸びが顕著でございまして、人口当たりの陽性者の人数は松山市保健所を大きく上回る感染状況となってきておりまして、相当強い警戒が必要でございます。次にこちらのグラフは直近2週間の陽性者の人数を年代別に比較したものでございます。これが1週間前ですね、直近1週間になります。濃いグレーが、その前の週ですけれども全ての年代で前週を上回っていることがお分かりいただけると思います。特に緑で示しているのが60歳以上になりますが、この年代で大きく増加している傾向が出てきております。ここが一番心配なところでございます。これまで60代以上、他の年代と比較して、比較的感染が抑えられていたのですけれども、この1週間での増加幅は66%、60歳未満は30数%ですから、非常にこの世代、まだ全体の人数は、少ないのですが、伸び率は非常に高くなってきているという点が注意点でございます。

 特に松山市および東予地域でこの傾向が顕著に表れております。3回目接種の時期が早かった高齢者の方は、ワクチンによる抗体が減少している可能性もございます。接種時期を迎えた方はできるだけ早期の4回目接種をお願いいたします。BA.5の場合、これもまだ十分に明らかになっていないのですけども、抗体をすり抜ける力があるということで、BA.2 ほどかからない、効果はあるというふうな専門家の分析が出ていますが、効果としてはあるのだけれども、BA.2ほどではなくなっている可能性がある。ただし、重症化を抑えるという点については効果あると、これが大方の専門家の皆さんの意見として出ておりますので、ぜひワクチンの順番が回ってきたら早期の接種をお願いいたしたいと思います。感染状況、以上の分析から、県内の感染状況は、全国平均を下回る水準とはなっていますけれども、決して油断できる状況ではない。特に今日は過去最多ということで、3日間の動向が、連休の影響がどの程度なのかというのはまだ分かりませんけれども、非常に厳しい状況にあるということ。そして県内全域で感染がまん延しているのですが特に東予地域、なかんずく新居浜市での増加幅が顕著に出ているということ。そして重症化リスクの高い高齢者の陽性者が増加しつつあり、ここに強い警戒が必要になってきているということ。こういったことが分かるのではなかろうかと思います。

 現在、県内のBA.5系統の出現率は7月上旬で約20%となっているのですけれども、この感染状況と他県の状況を見ますと、急速に置き換わりが進んでいる可能性が高いのではないかと思います。分析には時間がかかりますので徐々に出てきますけども、かなりBA.5への置き換わりが急速に加速しているのではないかと予想されます。

 ただ一方で、現在、非常に多くの陽性者が確認されておりますが、入院される方、医療が必要な方は限定されております。加えて今日もご報告したとおり、割と短いサイクルで多くの方々が退院、ないしは療養解除になっていることもこれまでの株とは大きく異なる点でございます。

 日々日々、医療現場と相談しながら、入院患者の状況を丁寧に見ていきますけれども今後、重症者が、例えば増加してくる、医療負荷の状況によっては、行動制限を伴う検討も行わざるを得ないということは繰り返し、これまでも申し述べてきたとおりでございます。医療現場の状況次第で、そうしたお願いをするということは前もってお知らせさせていただきたいと思います。

 次に夏休みの注意事項でございます。冒頭でも触れましたが、先の3連休では、受診相談センターに電話がつながりにくく、また休診が多い連休中は人口当たりの診療・検査医療機関が全国的に見ると多くなっている、充実している本県においても、ただ県でも地域のバランスがありますから、特に東予地域ではちょっと少なめでございますので、すぐに受診できない状況が東予地域では発生いたしました。

 現在、受診相談センターの人員増、そして医師会のご協力をいただきまして、診療・検査医療機関の拡充に向けた調整を進めておりますが、夏休み期間中、とりわけお盆には感染が止まらない場合は、同様のことが起こる可能性がございます。

 コロナが増えても、お分かりのとおり、自動的に医療機関が増えるわけではございません。県民の皆さんの行動によって、少しでも感染を抑えるほかない。これがBA.5でございます。

 そのためには、感染回避行動の徹底とワクチンの早期接種が重要でございますので、特にお盆などで、帰省して重症化リスクの高い高齢者等と会う予定のある方は、早期のワクチン3回目接種と、帰省前1週間は特に慎重な行動をお願いしたいと思います。

 また、帰省者を迎える側の、特に高齢者の方、特にお孫さんなどワクチン接種の対象とならない小さな子供さんと接する方は感染リスクの高い行動を控えて、事前に4回目接種をぜひお願いしたいと思います。

 7月になりますと、5カ月の間が空いて接種4回目の接種対象となる方が大幅に増えてまいります。各市町から案内がいくと思います。ぜひ案内がきたら積極的な接種をお願いいたします。ワクチンの接種の効果が表れるまでには約2週間かかると言われております。

 それぞれの予定からさかのぼって、遅くとも2週間前までにはワクチン接種をお済みいただくようにお願いいたします。

 次に子供さんたちへの要請でございます。ほとんどの学校で明日から夏休みに入ります。

 児童・生徒の皆さんには、待ちに待った夏休みで羽を伸ばしたい時期であると思いますが、学校でも家庭でも守るべきルールは変わりません。マスク着用や手洗い、そして暑いからここがおろそかになりがちなのが、換気であります。基本的な対策をぜひ励行してください。

 そして、毎朝の検温など、健康観察と体調管理、外出の際にはリスクの高い場所や場面はできるだけ避けるということ。また、友人との交流やダンス、スイミングなど、スポーツ関係の習い事、部活動、地域クラブのスポーツ活動なども気を緩めることなく感染回避対策を徹底していただきますようにお願いいたします。

 BA.5、非常に手ごわい相手でございます。そういったことを踏まえて、対策の強化をお願いします。

 なお、これらの注意事項は昨日、教育委員会の方から各学校へ通知をしておりまして、早期のワクチン接種をご検討いただくチラシの配布と併せて、保護者の皆さんにもお伝えすることとしておりますので、参考にしていただけたらと思います。以上です。

 

(NHK(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いいたします。

 

(NHK)

 NHKです。感染警戒レベル引き上げから1週間経ちまして、数字上で見ると2,000人に近い数字で、県民の方驚いた方もたくさんいらっしゃると思います。新居浜では夜市はないものの繁華街で増えているということで、あらためて県民の皆さんで行動制限ない中ではありますが、どういった行動を心掛けてほしいと思ってますでしょうか。

 

(知事)

 そうですねこのBA.5っていうのは、BA.2と比して感染力が強いということは、言われていたとおりでございまして、それが全国でも現実のものとなっています。おそらく今日は全国的にも3連休の後のこともありますから、国内でも過去最多になる可能性は非常に高いと思います。

 ただ一方で、先ほどの医療現場のこともお伝えしましたけれども、大半の方は、7日から10日で、療養解除になっていく、重症化の方も少ないというのも事実であるのですけれども、人数が増えてくれば、場合によっては基礎疾患をお持ちの方、そういう高齢者に広がった場合に、医療の治療が必要な人が増えてくる可能性がありますので、それが診療機関に滞留してくると、一般診療への影響が出てくると。そこを回避するということが最大の目的になってくると思います。すなわち医療が必要な人を的確に、お医者さんのご苦労を掛けますけども、目でしっかりと判断していただいて、入院していただくというふうなこと、そしてその分、自宅療養が増えてまいりますので、先ほど申し上げましたようにこの体制の強化をしっかり図っていくということ、ここをしっかり行政として行っていきたいというふうに思います。

 感染力が強いので、どれだけ気を付けても、なかなか夏というのはどうしても熱中症との絡みもありますから、マスクをちょっと外してしまうケースが出たり、あるいは換気がおろそかになったり、それから、いろいろ主催者も呼び掛けはしているのですけども、注意喚起しても従っていただけなかったりというケースもあるように聞いていますので、そこらあたりが感染の拡大につながっていきますので、ぜひここはウィズコロナで社会を進めていくためにも、やっぱり一人一人が最低限の感染回避行動だけはしっかり守っていただきますよう徹底をお願いしたいというふうに思っています。

 

(あいテレビ)

 あいテレビです。医療現場の状況を見ながら今後の行動についても対応していきたいということをおっしゃられていましたけれども、現時点で、例えば会食ルールとか制限とかそういったあたりに特段変更というか、引き上げというお考えはないでしょうか。

 

(知事)

 はい。実は今回分析したとおりですね。かなり地域差が出てきています。先ほど申し上げたようにイベントにしても今、市長会町村会連絡会議で、規模感も状況も違いますので、総点検をお願いしています。それによってイベントの縮小や中止の判断、これはもう感染回避ができないという場合は、もう市長さん町長さんそれぞれのご判断をお願いしたいということと、同じように人流データもどんどん提供しますので、全体が一律ではありませんから、例えば新居浜市の場合は人流そのものが増加傾向にあるという状況を踏まえて、どう判断するか。他はどんどん下がっていますので、そういったところの地域別の対応というのも必要になってくると思っていますので、よくよく市長さん、町長さんとも相談しながら進めていきたいと思っています。今、一律にどうだということはないです。

(テレビ愛媛)

 すいません。テレビ愛媛ですが、感染経路としては何か具体的なものとして考えられるものというのはあるのでしょうか。

 

(知事)

 もうこれは分かりませんね。全国BA.5がこれだけ確認されていますので、一度入ったら、これまで以上に感染力の強い株ですから、これはもう経路はほとんど追い掛けることはできないと思います。ましてや800人、1,000人と毎日続きますと、保健所がそれぞれ1例ずつ事例を追い掛けていくことは、これは不可能でございますので、どこからというふうなことは、正直言って分からないですね。

 

(テレビ愛媛)

 何か対策がおろそかになっている部分とかはどうか。

 

(知事)

 いや皆さん結構頑張っていると思うのですね。でも、ちょっとした油断ですり抜けてくる可能性もありますので、本当に夏という中での難しさはあると思うのですけども、やっぱり気を付けていくしかないと思いますので、特に入院や重症化の可能性がある基礎疾患をお持ちの方、あるいはご高齢の方には特に注意を払って、ご自身だけではなくてご家族の方も含めて、特に注意を払っていただきたいと思います。

 

(テレビ愛媛)

 あと一点。病床についてなんですが、今の段階では大丈夫だと思いますが、今後ですね病床逼迫の懸念もある中で、他県では入院基準のようなものを厳格化されているような動きもあると思いますが、県としてはどのような検討をされていますか。

 

(知事)

 これまでもずっと専門医の先生が判断をしていただいていますので、その方針には変わりません。ただ一つ、実は昨日も専門医の先生や医師会の会長とも話していたのですけども、今後ですね、増えてきた場合を想定すると、やっぱり後方病院の役割が非常に重要になってくると思います。これもいろんな分析で大体見えてきたのですが、大体1週間から10日経ちますと、感染させる力がもうなくなっていきますので、その段階から、やっぱり後方で受け入れていただけるような体制で回転させていく、治療が必要な人が入っていくという流れがもう少しできるといいのではないかなというふうに思っています。医師会の方でも検討をしていただくということを聞いています。

 

(読売新聞)

 読売新聞です。先ほどのあいテレビさんの質問に関連してなんですが、その会食ルールの変更であるとか全体としてはないのだけれども、地域別の対応も必要になってくるというのは、今後、地域ごとにそうした会食ルールを設定していくという可能性はあるということでしょうか。

 

(知事)

 可能性はあると思いますね。もちろん、県全体でという段階になったら、県の方でやりますけども、その前の段階で基礎自治体がどういうふうに考えるかというのはまた別問題だと思いますので、さっき言ったように感染者数と、それから人流の動向と、それからイベントの中身と全部地域ごとに違いますので、一律というよりは、それぞれの状況のデータはどんどん提供していますから、そこで県とも相談しながらですね、地域ごとに対応を強化するというのはありだと思います。これまでも例えば地域によっては公民館の貸し出しを停止したり、学校の体育館の貸し出しを停止したり、これは地域ごとにやっていますので同じことだと思います。

 

(NHK(幹事社))

 他に質問ある社はありますでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 どうもありがとうございました。

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ファックス番号:089-921-8004

 

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