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新型コロナウイルスの感染の確認等(6月14日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和4年6月14日(火曜日)15時00分~15時24分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
はい。徐々に、全体的には感染確認は減少の数字を見せておりますけれども、全国的な減少傾向と比べますと、愛媛県の下がり方が若干全国平均ほどにはなっていないというのが実情でございます。後ほど詳しく説明させていただきます。
昨日確認されました陽性者は、193名でございました。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。この9日間連続で、前週の同じ曜日を下回っておりますが、週平均で見ますと、150名規模は依然続いております。特に分析をしていきますと、松山市および東予地域で比較的多数の陽性確認がある傾向にあります。これは変化がございません。また新たなクラスターは、今治市の学校で1件確認されております。
今日は昨日の検査結果、そして二つ目に最近の感染状況、最後にワクチン接種について説明させていただきます。
昨日は10歳未満が最多45名となっておりまして、40代から下の世代で大半を占めている状況でございます。詳細は後ほど説明いたします。性別は男性が86名、女性が107名でございました。地域別で見ますと、変わらずに松山市が67名で最多でございます。そして多いのが、新居浜市39名、西条市27名、東予の他の市でも、今治20名、四国中央11名と、いずれも2桁の陽性確認が東予各市で確認されています。その他の市、町はゼロ名から10名未満と落ち着いた状況になっています。職業で見ますと、児童・生徒が49名で最多、会社員も48名ということでございます。会社員のうち1名は、伊方発電所に勤務する協力会社の社員の方で、この方は6月11日以降、発電所で勤務はされておりません。発電所内に接触者もおられないため、運転に影響はないと聞いております。この後、四国電力から公表される予定でございます。
入退院については、医療機関に入院されている方は、1日前より4名減って50名、重症は変わらずに1名、そして宿泊療養施設に入所されている方は4名増えて39名、5月あたりとそんなに変わっていない状況が続いています。ただ、療養解除になられた方も多くでていますので、2,400名ぐらいピークではいらっしゃったと思いますが、自宅療養者、療養等の方は一部入院調整中の方も含めて1,230名の状況になっています。退院となった方も、昨日は156名無事に回復されています。
なお、昨日6月13日こういう落ち着いているときにも、水面下で病床積み増しの働き掛けを県の方で行っております。新たに1病院4床上積みに合意していただきました。これによって、感染者急増時の最大確保病床数は、愛媛県全体で最終フェーズでは360床、現在はその手前のフェーズ3で運営していますので、今は307床準備をしているところで、その中で現在50床が使用されているということでございます。第6波に入りまして、今回で4回目のコロナ病床拡充となります。感染拡大に備えた医療提供体制の強化は、いざというときのための準備でもございますので、ご協力いただいた医療機関の皆さんに心から感謝を申し上げます。
次に、最近の感染状況を分析しましたので、ご報告させていただきます。まず、他府県との比較なのですけれども、こちらのパネルは人口10万人当たりの直近1週間の陽性者の人数。5月いっぱいまでは、全国が上昇カーブを描いている時に、連休以降も、県民の皆さんしっかりと感染対策を日常化していただいて、愛媛は収まっておりました。その結果、5月のあたりでは、直近1週間、(人口)10万人当たりの陽性確認は47都道府県で43番から、一時は47番という時もありまして、全国的にも非常に踏ん張っていた状況でした。ただ、さっきのデータでお示ししたように、9日連続で減少しているとはいえ、減少のスピードが他の県よりも、若干遅めに出ている傾向があって、6月の一番最近では、このあたりに愛媛県はずっといたんですけれども、下がっているんだけれども、他の県の減少がどーっときていますので、現在の愛媛県は18番という段階でございます。全国が83.7、ほぼ全国平均並みという状況でございます。5月下旬までは、申し上げたように40番以下だったのが、現在は18番、全国並みということでございます。ただ、これは本県の感染状況が悪化しているわけではないということは、要注意願います。他の地域の感染の減少のスピードが速いということでございます。
次は、このパネルは東京都、大阪府および近隣県の陽性確認の推移でございます。この太い緑が全国の平均数値でございます。全国的に見ると、5月の大型連休の後にブワッと伸びて、連休明け以降は大きく減少しているのが全国的な傾向でございます。一方、愛媛県はこの赤いグラフなんですけれども、全国とは異なった動きとなりました。大型連休後の上昇はご覧のように、愛媛県、先ほど申し上げたように、県民の皆さんが注意深く行動していただいたので、急上昇は避けられております。ただ、その後同じように緩やかに減少しているのですが、他の地域ほどの急減にはなってない、この下降曲線の角度を見れば、お分かりいただけると思います。繰り返しになりますが、本県の全国順位が上がっているのは、県内の感染状況が悪化しているわけではなくて、相対的に減少のスピードの関係で、順位が上がっているということでございますので、ここは冷静に受け止めていただきたいと思います。
次は、こちらのパネルは、この4週間の感染経路を分類したものでございまして、青い色の棒グラフが直近1週間でございます。青が直近です。家庭内と感染経路不明、減少傾向にはそれぞれあるのですが、まだ規模が大きいのはご覧いただけたらお分かりいただけると思います。特に感染経路が判明している中では、家庭内、こちらが約半数を占めておりまして、感染経路の中心になっています。全体の陽性者の人数が減少する中で、ただこの医療・福祉はクラスターが結構確認されておりまして、増加しております。ただ、皆さんの症状は軽症でございまして、重症化した方はいらっしゃいません。ワクチンの効果ということがここに出てきていると思います。そして生活上の接触では、友人関係が特に一定数確認され続けているのが傾向として出てきています。
次に、こちらのパネルは、県内の直近3週間の状況を年代別・保健所別に分析を行ったものでございます。緑色の棒グラフが直近1週間、その前、前週が青、そのまた前、前々週がグレーとなっています。まず年代別の方で見てみますと、50代以上はご覧のとおりワクチン3回目接種が進んで感染がそれぞれ減少して、(資料を指し、)ちょっとここは若干上がっていますが、誤差の範囲だと思います、減少をしております。ということは、感染の大半はこちらからこちら、40代以下、若い世代ということになります。ただその中でも10代と20代は、ご覧のように減少傾向に入っております。赤枠で囲んだところ、10歳未満、ここはワクチン接種対象外。そして30代40代は、こちらの子供さんの親御世代と、そして先ほどの家庭内感染、これが全部結び付いてくるのは想像していただけると思います。こちらはですね、陽性者の人数も多く、減少幅も少ない、40代も少ない傾向が出ていまして、若い子供世代、親世代、家庭内、こういう状況が今の愛媛県の現況でございます。ということで、(ワクチン接種の努力義務対象外である)11歳以下のお子さんをお持ちのご家庭は特に感染が広がらないよう、注意を願いたいと思います。子供さんの体調に異変がある場合には、速やかに登校や登園を控えて、連絡の上、医療機関の受診をお願いしてください。そして、職場の皆さんもそういったことにぜひご協力をお願いしたいというふうに思います。
次に、下のところ、保健所別でございます。人口10万人当たり、これはもう見てのとおり、大きく傾向が二つに分かれております。グラフの右側、松山を除いた中予地域、中予保健所、八幡浜、宇和島、南予エリア、こちらはもう全部減少傾向で、水準もご覧のように非常に低い水準になってきております。グラフの県平均がここですから、この中予、八幡浜、宇和島は大きく県平均を下回っているという状況でございます。ただ一方で、このグラフの左、松山市、四国中央、西条、今治管内は、減少幅はご覧のようにそれぞれの現状では少なく、上昇しているとこもございます。特に四国中央市と、今治市は増加傾向にありまして、今治管内は6月以降クラスターも複数確認されておりますので、特に注意を願います。それぞれの市町には、県の管轄している保健所のデータは年代別の増減状況、情報提供を続けております。それを受けて個別の市町の注意喚起、引き続きお願いしたいと思います。松山市は中核市なので、保健所管轄直接していますので、ただ発表のあったとおり、松山市保健所は5月末に業務のさらなる重点化を発表しておりますので、追い掛けが非常にできなくなっている状況の中での感染確認でございます。足元の感染状況を松山市では分析をして、市民の皆さんに対して、適切な注意喚起をお願いしたいと思います。
また県民の皆さんには、もうウィズコロナを目指していくには、基本的な感染回避行動を日常化するということが基本、前提条件になりますので、引き続きお願いをいたします。
次にワクチン接種でございます。ワクチンの効果については、国の専門家会議において、オミクロン株であっても、3回目を打つことで、2回目よりも、発症予防効果が上昇するといったデータが示されているところでございます。来月になりますと、夏休みの期間に入ってまいります。人の移動が活発になると想定されますので、若い世代に限らず接種可能な方は、順番も回ってくると思いますので、夏休みに入る前に3回目接種を可能な方は受けていただきますようにお願いいたします。また、従来のファイザー、モデルナとはワクチンのタイプが異なりますノババックスワクチンの接種、こちらについては18歳以上の方が対象で、既に予約を受け付けている市町もございます。ノババックスワクチンは、既にB型肝炎ウイルスワクチンなどで、実用化された技術を使ったワクチンとなります。これまで他のワクチンでは、接種が困難であった方、こうしたタイプの違うワクチンでございますので、かかりつけ医の先生にぜひ相談をしていただいて、検討していただけたらというふうに思います。なお、ノババックスワクチンの接種を希望される方は、お住まいの市町にお問い合わせをいただきたいと思います。ワクチン接種、市町の事務になりますので、それを地域によってやり方が違っていると思いますので、お住まいの地域にお問い合わせ願います。
次に4回目接種でございますが、前にもお知らせしたとおり、これから6月、特に7月に3回目接種から5カ月経過する方、多くの対象者が出てまいります。重症化予防を目的とする4回目接種は、もう既に3回目接種時期が早かった医療従事者や高齢者施設で始まっているところでございますが、特に、高齢者施設では、6月以降もクラスター発生が続いております。接種時期を迎えた方から、速やかに接種できるよう、施設関係者をはじめ、医療従事者の方々にも、ご協力のほどよろしくお願いいたします。7月8月は、かなり多くの方が対象となります。4回目接種の対象である60歳以上の方、こちらも市町ごとにやり方違いますので、お住まいの市町から順次、接種券が届くと思いますので、ご検討いただき、速やかに予約をお願いできたらと思います。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(南海放送)
南海放送です。もう暑くなってきて、そのマスクであるとか、知事としてあらためて県民にこれからどうやってコロナと、季節と向き合っていけばよいと考えていますか。
(知事)
できるだけ丁寧に分かりやすく会見を通じて、コロナの対応をお伝えしてきたつもりなのですけれども、その中でもう皆さんご存知のとおり、コロナは変異をしていく。今確認されているのは、もうオミクロン株、およびその亜種であるBA.2でありますので、感染力は強いけれども重症化しにくい、けれど重症化しないわけではないという特性を持っていると、こういう変異株に対処するためには、やはり基本的な感染回避行動を実施していただく中で、動いていくということが重要になってくると思いますので、その中で、季節の変動要因もありますから、マスクの着用で逆に呼吸の問題が出てきたりという、別の意味での問題点が浮上しますので、これについては国も場面場面での考慮をというふうな呼び掛けを全国的にしたところでございますので、臨機応変にですね、もちろん学校現場とかそういうところは、県の方で責任持って呼び掛けていきますけれども、県民の方については、常識の範囲で、ご判断いただいて、基本的な感染回避行動、涼しい時期と、夏の時期、若干変えていくところについてはお考えいただいて、気を付けて生活、経済活動していただきたいと思っています。
(読売新聞)
読売新聞です。昨日の発表で久しぶりに50人を下回ったりとか、少しずつではあるが減っているという話もありましたけれども、警戒レベルの方は、当分は警戒期が続くと考えていいでしょうか。
(知事)
まだこの段階では全国並みですから、まだ下げる段階ではないと思っています。
(読売新聞)
特にまた指標とかっていうのもいずれ出てくるんでしょうか。
(知事)
下がってきた段階で、また記者会見を丁寧に行いたいと思っています。
(読売新聞)
分かりました。
(あいテレビ)
あいテレビです。本日から松山市が松山城などの観光施設の入場制限を緩和しましたけれども、また国としても、外国人観光客の受け入れの再開などの動きがあります。県として観光施設や訪日観光客への今後の対応について、知事としてどうお考えになっているかお話しいただけますでしょうか。
(知事)
そうですね、ウィズコロナでいくという、これはもう県もそうですし、日本全国、政府の方針でもあると思います。その中で、何に気を付ければいいか、今までの経験をもってですね、対応していく必要がありますので、そこを完全に抜き去った上で進めていくということはできない。ですから、人数の制限ということ、あるいはルールの啓発ということ、こういったことは引き続き行っていく必要があると思います。
もう一点はやっぱりコロナの感染状況は日々変わっていくでしょうし、今は下降局面ですけれども、場合によってはまた変異して、上昇局面に入る可能性もゼロとは言えないし、もう一つはさらなる変異で、感染力は弱くなったけれども、重症化率が高いという品種が出てくるかもしれない。そういったところは十分気を付けながらですね、変化に即応した対応を、経済活動や、いろんな生活面でも、注意喚起していく必要は、今後とも変わらずあると思っています。ただ、今は気を付けながら、基本的な感染回避行動、基本的に必要なルール、これを徹底した中で、門戸を広げていくという段階ではないかと思います。ただ訪日客については、この前の会見でも申し上げたのですが、国全体の方針っていうのがまだよく分からないところがあって、1万人から2万人に1日の枠を増やしました、ただし、かなりきちっとしたルール、例えば、ビザの取得であるとか、あるいはワクチンの証明であるとか、いろんなルールが付随していますので、その基準が厳しければ、当然来られる方も伸びは鈍化するでしょうし、緩めたら逆に増えていく、そのバランスを、国自身が情報を持っていますから、どう展開していくかっていうのは、早めに情報をフィードバックしてほしい。もう一点はやはり地方において、訪日客ということになりますと、やはりローカル空港への直行便の再開ということが、鍵を握ってまいりますので、これをどういうタイミングで、スケジュール感で、またどういうルールでやるかっていう方向性も早く考えて、議論して、出してほしいなというふうに思っております。
(南海放送(幹事社))
各社さん他に質問等よろしいでしょうか。ではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
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