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レジオネラってなに?
「レジオネラ症」って何?
レジオネラ症は、レジオネラ属菌が原因で起こる感染症の一つです。
急激に重症になって死亡する場合もあるレジオネラ肺炎(主症状:発熱、呼吸困難、意識障害)と、数日で自然に治る場合が多いポンティアック熱(主症状:発熱、頭痛)に分けられます。
健康な成人は、接触した菌が少量の場合、発症することは少ないのですが、乳幼児や高齢者、病人など免疫力が低下している人は、発症しやすいと言われています。
「レジオネラ属菌」って何?
レジオネラ属菌は、土の中や河川、湖沼など自然界に生息している細菌で、アメーバなどの原生動物に寄生し、20~50℃で増殖します。
したがって、私たちの身の回りでは、循環式浴槽水、冷却搭水、加湿器などの衛生管理が悪いと、集団発生の原因となる場合があります。
レジオネラ症の感染経路は?
レジオネラ属菌を含むエアロゾル(細かい水滴)や土ぼこりを吸い込むことで感染します。
また、人から人へは感染しません。
浴槽水におけるレジオネラ症の防止対策は?
- 身体を洗ってから入浴すること
- 浴槽水は毎日交換し、浴槽を毎日清掃すること
- 貯湯タンクを使用している場合は、湯温を60℃以上に保つこと
- 塩素剤による浴槽水の消毒を行う場合は、遊離残留塩素濃度0.2~0.4mg/Lを維持すること(例えば、300Lの浴槽水に、家庭用次亜塩素酸ナトリウム6%液1~2mL添加)
- 循環ろ過装置を使用している場合は、浴槽、ろ過装置、配管の消毒、清掃を徹底すること