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新型コロナウイルスの感染の確認等(4月27日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和4年4月27日(水曜日)15時00分~15時26分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
昨日、県内で確認された陽性者数は348名でございました。内訳は既存の事例で151名、新規または調査中が197名でございます。感染が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
昨日は、傾向変わらず松山市が181名。県全体の半数以上を占めております。このほか、今治市、宇和島市、新居浜市、西条市、松前町でも比較的多くの陽性が確認されています。また、新たなクラスターは3件。松山市で2件、仕事関係、学校でそれぞれ1件および西条市で、学校で1件でございました。
本日は4点説明させていただきます。まず、昨日の検査結果。二つ目にワクチン3回目接種の進捗状況。三つ目に全国各県および県内の感染状況とそれに伴う大型連休中の注意事項。最後に松山空港での無料検査についてでございます。
まず、昨日の検査結果ですが、10代でクラスターが発生しておりまして、その影響もあり、こちらの10代が93名と最多になっております。昨日は大きなクラスターという特殊要因があったんですが、これが減少したために昨日の約7割という数字になっているんではなかろうかと推測されます。10歳未満も48名、子供世代で多くの感染が確認され、また、それに伴って親世代も含めた40代以下で全体の8割以上を占めています
次に、このパネルは、直近の年齢別陽性者数の確認状況なんですが、9歳から10歳、この児童では、学校、習い事、家庭内、こういったところで、多くの感染が見られます。また、この15歳から17歳が一番多くなっております。最近の2週間の数字なのですが、高校生を中心とする世代、15、16、17歳。ここでは、特定の学校で複数、大きなクラスターが発生するなど、特にこの2週間に大きな感染の広がりが見られます。これが著しい特徴になっております。こうした状況を受けまして、県の教育委員会では、昨日、学校に向けまして、昼食時の黙食やマスクなしでの会話の回避、更衣室の一斉利用禁止など、オミクロン株の特徴を踏まえた感染対策の再徹底を要請するとともに、連休中の人混みを避けるなど、3密回避行動の実践、そして連休中も健康観察を徹底して異変があれば早期受診など、大型連休を間近に控えるこの時期のための注意喚起を、あらためて通知したところであり、特にお子さんのいる家庭では、お子さんはもとより、ご家族皆さんで、一層注意深い健康管理を、ぜひぜひお願いいたします。この通知の内容は、各市町の教育委員会をはじめ国立学校、私立学校、大学等にもお知らせをしております。
次に、(検査結果の説明に)戻しまして、性別でございますが、男性が184名、女性が164名でございます。居住地は先ほど申し上げましたように半数以上が松山市、昨日は過去最多となった松山市231名でございましたが、そこからは減少しておりますが、依然高い水準で、特に松山市内の皆さんは、連休中にも、注意の継続を徹底していただきたいと思います。次いで、今治市と新居浜市が28名、そして、宇和島、西条、松前でも20名規模の陽性が確認されています。職業は、児童生徒が108名で最多となっております。次いで職場関係、会社員が82名と多くなっています。入退院につきましては、医療機関に入院されている方は、出入りがありまして4名減って、45名でございます。重症者は変わらずに3名でございます。そして1週間に一度発表しております、重い中等症の目安とされる酸素投与中の方は、前週が3名でしたが、昨日の聞き取りでは6名でございました。宿泊療養施設に入所されている方は、出入りがあって5名増えて80名でございます。自宅療養等は一部入院調整中の方も含めて122名増えて2,325名。一方で、退院となった方も大勢いらっしゃいます。225名の方が療養解除、無事に回復をされております。
次に3回目接種の状況でございますが、左側、総人口ベース、愛媛県の総人口に対する接種割合ですが、愛媛県全体では、前週と比べて2.7ポイント上昇しまして53.8%。全国が51.3%ですから、それは上回っておりますが、1週間の伸びは2.6、2.7同程度となっております。
市町別では、ようやく松山市が50を超えました。50.4%と5割を超えて、全国レベルに追い付いてきたところでございます。松山市以外の19市町は、全国を上回っているという状況でございます。先週、市町の特徴的な取り組みをプレスリリースいたしましたが、例えば、西条市では、仕事帰りの工場勤務者をターゲットにした土曜日の夕方接種など、接種の加速に向けて取り組んでいると聞いております。それぞれ市町、状況が異なりますので、それぞれが工夫して行っていただいております。
次に右側は、65歳以上の高齢者人口に対する接種割合ですが、全ての市町で80%を超えまして、県全体でも85%を超える状況になりました。このレベルになりますと希望する高齢者への接種は、ほぼ完了という段階を迎えております。どの市町も若い世代への接種が本格化しているということになりますので、高齢者の接種割合の公表は、今回までとさせていただきます。来月からは、年代別の接種率をお示ししたいと思います。
連休中も毎日ではありませんが、八つの市町で集団接種が実施されております。それぞれお住まいの市町に問い合わせる。あるいはホームページで確認していただきますようにお願いをいたします。大半の市町でも、連休中、接種を実施している医療機関もございますので、詳細はそれぞれ市町がどこの医療機関でこの曜日空いてますということを、説明しておりますので、この機会に問い合わせをいただき、接種を受けていただけたらというふうに思います。
次に、全国各県および県内の感染状況。そして大型連休中の注意事項でございますが、まず、こちらのパネルですけれども、東京、大阪、近隣県の人口10万人当たりの陽性確認の推移でございます。こちらは、特に連休中に本県との間で、人の往来が増えることが想定されます、今申し上げた大都市圏と近隣県に絞って、推移をグラフ化しました。太い赤い色の折れ線グラフが、愛媛県でございます。いずれの都府県もそれぞれの感染ピークに比べて直近では減少しているところが多くなっておりますけれども、ご覧のように、ほとんどというか、愛媛県より下の県は徳島だけでございますので、愛媛よりは多い状況になっておりますので依然高い水準でございます。特に東京都では、愛媛県と比べますと2倍以上の10万人当たりの陽性確認が続いている状況に変わりはありません。
次に、県内の状況でございますけれども、このパネルは、県内7保健所と県全体の全人口10万人当たりの陽性者の数の推移でございます。グラフに向かって右側、水色のエリアが直近1週間の状況でございます。まず、松山市保健所ですけれども、連日高い水準が続いている中で、昨日は、過去最多となるなど、直近は、むしろ増加の傾向が見えているというのが、松山市保健所の状況でございます。
そしてもう一つ、ここと隣接するのが中予圏域、生活圏が一体となるところもありますので、こちらでも全く同じ状況で直近1週間で増加の傾向が見て取れるのがお分かりいただけると思います。そして、その他の保健所は、水準の差はあるものの、四国中央保健所は横ばいですけど他は減少、減少、そして横ばい、減少というような状況でございます。
その結果、県全体としては4月14日にピークを迎えた後、減少に転じてここ数日は何とか踏みとどまっているという状況でございますので、特に懸念しているのが、松山圏域、松山市とその周辺の中予圏域で、この2カ所だけは増加の兆しが見て取れるということでございます。このような県内外の感染状況を踏まえまして、今週末からの大型連休中は、3点に十分注意いただきたいと思います。1点目は、連休中いろいろなところにお出かけ、日本全国がオミクロン株の特色を踏まえまして、ウィズコロナ、経済とどう共存していくかというふうなことで、対応されておりますので、全国的に移動制限がかかっているわけでもありませんから、前も申し上げたように、前提条件が非常に大事になってまいります。1点目は会食のルール等をしっかり守って換気の悪い場所、あるいは混雑は避けるようにお願いをいたします。2点目は、県外と往来する場合など、感染が心配な時は無料検査場を積極的にご利用いただきたいと思います。連休中も空いてるところがありますので、ホームページ等でご確認いただきたいと思います。3点目は、連休中であっても、少しでも体調に異変があれば、外出を控えて早期に医療機関を受診していただきますようくれぐれもお願いいたします。
4月の後半になりましても、県内の病床使用率は、高まる傾向にはなっておりません。感染力は高いけれども、重症化率は低いというオミクロン株の特性、そして高齢者へのワクチン3回目接種の進展、東・中・南予での病床確保の拡充、松山空港の検査場をはじめ、県内各地での無料検査の実施などを踏まえまして、これまでのように、社会経済活動に制約を課す、強い行動制限の要請は全国的にもない中で、ゴールデンウィークを迎えます。
しかし、全国で、BA.2への置き換わりが進んでおります。県内でも多くその傾向が出ております。気を付けながら活動をしていくという前提に変わりはありませんので、基本的な感染回避行動だけは、おろそかにならないようによろしくお願いいたします。
また、西日本豪雨の復興を後押しする南予きずな博も開幕いたしましたが、県内の感染は全国的なレベルで比較すると低い状況でありますが、特に南予地域は総体として落ち着いた状況であります。各イベントも、それぞれ感染防止対策を徹底した中で行われていきますので、そういったことのルールを守っていただく中で、県内のさまざまな魅力を感じていただくこともお考えいただきたいと思います。
次に、大型連休中の診療体制についてお知らせいたします。このパネルは、連休中の診療体制の状況を示したものでございまして、地域の医師会、そして医療機関のご協力によりまして、連休中にも、通常の休日と同様、地域ごとに、休日当番医や休日急患センター等で診療を行う体制を整えていただいております。連休中も関係なく、医療の提供に、多くの医療従事者の皆さんが当たっていただけることになっております。医療関係者の皆さんにあらためて感謝を申し上げたいと思います。こちらの丸のところは、通常どおりの診療が行われているということでございます。
そして、この赤いところは、休日の急患のところも多いので、ただ当番のところが空いておりますから、そこが分からない場合は、コールセンターをずっと開設しておりますので、こちらにご連絡をいただけたら、最寄りの医療機関につながせていただきますので、よろしくお願いいたします。
最後に、松山空港での無料検査の実施でございます。先日お知らせしたとおり、県外との人の往来が多くなる大型連休を前に、松山空港において無料検査を実施することといたします。空港に設置されるのは、民間事業者が行う有料の検査所でありますが、県から補助を行いまして、感染に不安のある県民の方等への検査は無料となります。もう一度申し上げます。感染に不安のある県民の方等への検査が無料となります。開設日は4月28日木曜日から、当面の間、連休中も無休で開所いたします。受け付け時間は午前8時から午後7時30分まで。設置場所は空港の1階、国際線到着ロビーでございます。場所は国際線到着ロビーですが、国内線の利用者、あるいは、お見送りの際など航空機を利用しない方もご利用いただけるようにしております。検査の種類は、PCR検査と抗原定性検査の2種類を選択できるようになっています。完全予約制でございますので、運営会社の専用サイトから、事前の予約が必要となりますのでご注意ください。検査当日に搭乗予定の方は、フライトの時間より1時間以上前に検査ができるよう、余裕を持った予約と、そしてそちらでの検体採取をお願いいたします。なお、先ほど申し上げましたように県内各地でも、無料検査が実施されております。連休中に検査可能な検査場につきましては、ホームページに日ごとに載せておりますので、確認の上、積極的に活用いただきたいと思います。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(愛媛朝日テレビ)
学校関係でのクラスターも多く、昨日も含めて多い状況ですけれども、何か大きな原因だったりとか、地域ごとの関連というか。
(知事)
そうですね。やはりこれは学校単位での取り組み、注意喚起への取り組みの濃淡というのは、どこかしらにあるかもしれません。ただ、どれだけ注意してもですね、ゼロに抑えるということは不可能なオミクロン株でありますから、そこは難しさがあります。ただ、基本的な注意喚起、今まで事例もいくつも出ておりますから、こういうところに注意してほしいとか、こういう呼び掛けを強めてほしいとかというのはきめ細かく行っておりますので、これは公立だけでなく、私立学校にもぜひぜひお願いしたいというふうに思っています。
(愛媛朝日テレビ)
現状、学校で連日クラスターがありますけれども、今後も懸念みたいなところというのもあるのですか。
(知事)
そうですね。学校の状況次第だと思います。その広がりを早期に捕まえて、早くに収まっているところも中にはありますし、なかなか収まらずに広がっているところもありますから、それは当然のことながら速やかに休校措置が取られておりますので、これは状況次第で対応は異なってくると思います。
(テレビ愛媛)
今年は法律による行動制限、移動制限のないゴールデンウィークになりますが、その中で、やはり、県外からのウイルスの持ち込みということも増える可能性もあるかと思いますが、知事はどう受け止めていますか。
(知事)
そうですね。オミクロン株の特性を踏まえると、先ほど申し上げましたように、完璧にゼロにするというのは不可能でございます。もし、やるとするならば、ロックダウンという手法というのが、実施に移されている国もありますけれども、それでも抑えられない。かつ、ロックダウンをやった場合にどんな影響が出るかということは、日本では法律的にできませんけども、行った場合に何が起こるかというのは、多くの皆さんも、ニュース等々でご存知のとおりだと思います。非常に重症化リスクが低いということを踏まえると、ウィズコロナというものを模索していくのが、多くの国々での取り組みの基本になりつつありますので、日本の国全体でもその方向で進んでいくというふうなことになっています。ただその中で、じゃあ一体何ができるのかっていうことを考えると、注意喚起の繰り返しの呼び掛けと、それから、いざという時への備えとして、病床の確保を常に行うということ、宿泊療養所の確保を行うということ。そして、不安な方が、速やかに検査ができる体制を整えるために無料検査所をしっかりと構えて、今回は空港にもそれを配置したというのは、まさに連休対策と受け止めていただいたらというふうに思っています。
(テレビ愛媛)
ただ、今、愛媛県では、最大400人程度の過去最多の人数ですけれども、それが例えば500人、600人となった時の対応、まず警戒レベルについてというのを考えてらっしゃいますか。
(知事)
例えば九州の各県では、全県が愛媛県より人口の多いとこもあれば、人口の少ないところもあれば、同等のところもあるのですが、全ての県で愛媛県を大きく上回る感染者数が続いています。いろいろとお話をお聞きしますとやはりそれでも重症化率等々というのは非常に低い状況で、各県ともに、病床が埋まっているという状況ではないということでありますから、基本的には変わらないのではないかなというふうに思っています。ですから、大事なことは、早期発見、そしてできるだけ可能な限り囲い込んでいく作業を行うということと、それから、治療が必要な方はしっかりと病院に入っていただくということを基本において対応していくのが大事ではないかなというふうに思います。
(南海放送)
総人口ベースの3回目接種、松山市が5割を超えました。これに対する受け止めの方を。
(知事)
そうですね、そもそも、松山市が遅れた原因を分析しますと、昨年に国全体の方針で、7月までに高齢者の接種(※1)を完了するのを目標にしようというところからスタートしましたが、その時にシステムを動かしてしまったので、8月予約をもう止めないで取って、後で振り替えをするという方針で臨まれたので、その振り替えがスムーズに進まなかったことによってずれ込んだということが非常に大きなポイントではなかったかなというふうに思います。これ、接種(※1)から今、最初は8カ月で6カ月、場合によっては今後5カ月になってきますけども(※2)、この出遅れが常に響いてきますので、そこを念頭に置いて今後とも、接種の体制づくりというのを考えていただいたらいいんではないかなというふうに思います。ただそういう中でですね、特に医療従事者の関係の皆さんは、懸命になって、挽回しようということで、ご努力いただいたのが、今回の数字に表れてきたんではなかろうかというふうに思います。
(南海放送)
そのワクチン接種について、65歳以上で見ると、全ての人で8割超えていますけれども、逆にその64歳以下で見た時の割合といいますか、現段階の状況、どう見てらっしゃいますか。
(知事)
全国には届いていると思いますから、これから先ほどのパネルもですね、次回からは年代別に切り替えますので、これによって、その進捗状況というのが、県民の皆さんにも見える化できるんではないかなというふうに思います。
(南海放送(幹事社))
その他質問等よろしいでしょうか。では終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
〔補足〕
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