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新型コロナウイルスの感染の確認等(4月5日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和4年4月5日(火曜日)15時00分~15時26分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
昨日、県内で確認された陽性者の方は386名でございました。内訳は、既存が163名、新規または調査中の方々が223名でございます。感染が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
昨日の検査386名というのは、確かに過去最多の陽性確認でございますが、ただし、週末の反動もあり、日曜と月曜日、その2日間の検査の合計で見ると前週とほぼ変わっておりません。高止まりの状況が継続して続いているというふうに受け止めるというのが現在のところの見方ではなかろうかと思います。詳細は後ほど説明させていただきます。正しく恐れる。これをもう一度思い起こしていただけたらと思います。ウィズコロナで進んでいくためには、ある意味ではその中でやるべきことの再確認をしていただけたらというふうに思います。感染力が強い、重症化はしにくいが決してしないわけではないという、これはBA.2もそうなんですけども、同じこの特性をしっかりと押さえていただけたらというふうに思います。
こちらのパネルは、人口10万人当たりの直近1週間の陽性者数ですが、今日の数字を入れても、愛媛県、大体今(全国で)42番目ぐらい。これまでの3カ月間に、県民の皆さんが本当にしっかりとした対応を多くの方々が取っていただいたことによって、3月までが非常に抑えられている数字で、愛媛県、推移しております。ということで、最多1日の確認人数も他県と比べて低かったということもありますので、386でも過去最多というふうにはなりますが、この過去最多だけに目を奪われることなく、全体の推移というものを押さえていただきたいということ、そしてまた、この言葉を活用して不安をいたずらにあおるような情報発信する方も残念ながらいらっしゃいますので、そういった情報に振り回されないように、ぜひ冷静に行動をしていただけたらと思います。
昨日は、松山市が199名と県全体の半数以上を占めております。そして、今治市、新居浜市、西条市、東予3市を加えますと全体の約8割、この4市に感染が集中している状況も変わりはございません。地域別の状況については後ほど説明させていただきます。また、新たなクラスター、昨日は5件確認されています。松山市で職場内が2件、新居浜市でスポーツ活動が1件、西条市および伊予市で高齢者施設、それぞれ1件、クラスターが発生する場所もこれまでと傾向は変わっておりません。
本日の説明は大きく2点ございます。昨日の検査結果、そして県内の感染状況、特にその中で保健所別の動向と、時系列的な傾向の観点から説明させていただきますので、今後の行動の参考にしていただけたらというふうに思います。
まず、昨日の検査結果ですけども、10歳未満が55名、10代が56名と、引き続き子ども世代を中心に多くの陽性が確認されております。そして20代69名、30代73名、そして40代65名と、この世代も多数占めておりますので、この40歳以下でもう8割以上という状況でございます。一方で、ここ最近の傾向で顕著に出ておりますが、ワクチン3回目接種が進んでいるこの70代から上、こちらは16名で、全体の4%にとどまっております。ワクチン効果というのが表れているのではなかろうかと推測されます。男性が189名、女性は197名でございました。居住地は松山市が199名。これは過去最多201名にほぼ匹敵する状況ですが、前の201名のときと比べますと年代別では変化が見られます。それまでは特に活動的な20代の占める比率が、松山市の場合、多く確認されておりましたが、ここ最近は20代以上に30代、20代が若干減ってきて30代の割合が増えてきております。次いで今治市が40名、新居浜市が36名、西条市が26名となっています。昨日は四国中央市も17名と多くなっております。東予地域が2桁が連なっている状況でございます。また、松山市と生活圏が一体の中予地域、特に伊予市と松前町では2桁の確認がございました。それ以外の市町はゼロ、ないしは1桁の陽性確認で落ち着いている状況に変化は見られません。会社員が、職業別で言いますと100名で最多、児童・生徒が75名と未就学児が29名と多くなっています。感染経路はこれまで同様、家庭内が大半115名を占めております。春休み期間中で、お子さんと過ごす時間が長かったということ、これも関係があると考えられます。今週末から新学期、迎えますけれども、家庭内での体調管理、新学期前になお一層、十分注意していただけたらと思います。特にお子さんに風邪のような症状が少しでもある場合は、登校・登園はやめて医療機関の受診をぜひお願いしたいと思います。また、そうした症状のあるお子さんの保護者の方々も、感染しているかもしれないという前提で、会食等周囲との接触は控えていただきたいと思います。また、新年度を迎えるに当たりまして、会社経営者の皆さんも、こうしたところに配慮をした対応をぜひぜひお願い申し上げます。
次に入退院の状況ですが、出入り、昨日は人数が多かったこともありましたので、出入りがありましたが、医療機関に入院されている方は7名増えて68名、一方、重症者は1名回復されまして、1人減少の5名となっています。宿泊療養施設の方も出入りがありまして4名減少して81名でございます。一方、自宅療養者等、一部入院調整中の方も含めて185名増えて2,485名。そしてもう大半の方は、自宅療養で1週間程度で回復されるというのがこのオミクロン株の特色でありますが、昨日も198名の方が無事に療養解除、ご回復されております。
次に、最近の感染の動向、保健所別のデータでございます。こちらは1月以降、県内7保健所と県全体の人口10万人当たりの陽性者数の推移のグラフでございます。グラフの向かって右側、水色のエリアですね。こういう水色のエリアが直近1週間となります。まず四国中央保健所でございます。四国中央保健所管内は3月末に減少傾向に転じましたが、その動きは数日でとどまって現在横ばいの状態が続いています。次に西条保健所、新居浜市と西条市、こちらはですね、3月末、ここで急増をしまして、その後減少傾向にはあるんですが、高い水準で推移しているという状況にございます。次に今治市、上島町、今治保健所管内、こちらは3月下旬に減少傾向になりましたけれども、ちょっとこの1週間、再び上昇、増加に転じているのが気がかりでございます。次にこちらが松山市保健所でございます。松山市保健所は、この1週間は増加ないしは横ばいの状況でございます。ただ、松山市は特に県内で最も高い水準の陽性が続いておりまして、県全体の感染動向に大きく影響をしているということでございます。次に生活圏が松山市と一体となる中予保健所でございます。こちらではその松山市の影響もあるかもしれません。急激な上昇が見えます。増加傾向、ピークに近づいているということがお分かりいただけますので、中予圏域の皆さん、ちょっと気を付けていただきたいと思います。特に松山市と通勤、通学等、生活圏が重なっている方が陽性者の中に多く見られますので、気を付けていただきたいと思います。次に八幡浜保健所でございますが、こちらの宇和島とほとんど同じ状況のグラフになりますが、比較的低い水準でとどまっております。どちらも同じ傾向でございます。ただ、同じようにこの1週間、ちょっと増加傾向が見て取れるというのがお分かりいただけると思います。どちらも短いスパンの中で増減が繰り返されているという状況でございます。こうした全体の中で、これが県全体になりますけれども、2月以降は高い水準で増減を繰り返しております。そして、これまでのピークに近い水準で高止まりしておりますので、その傾向は変わってはいないということでございます。
次に、時系列的な傾向のデータでございます。このパネルは、これまで県庁内の分析・検討で用いてきたものなのですが、初めてお示しいたします。それぞれの公表日ごとの陽性者数を曜日別に示したものでありますが、併せて、それぞれの週ごとの陽性確認の公表数、こちらが週の合計ですね。そして、陽性者でお亡くなりになった方々の1週間ごとの人数、そして新たに重症者となった方の1週間ごとの人数、これをこのデータでは示しております。4月から感染警戒期に移行するに当たりまして、日々の陽性確認数に目を奪われるだけでなく、週ごとの傾向というものも重視する。そして、陽性確認数のみでなく、医療負荷の状況、特に重症化リスクの高い高齢者の動向を重視する、こういったことに着目しながら進んでいくのがオミクロン株対応であるということをお伝えしてまいりました。このパネルを見ますと、日曜日の検査結果が出てくるのが月曜日になりますけども、これも一貫して陽性確認、少なく出ます。日曜日は大半の医療機関がお休みでありますので、それはもう全国どこでも同じように、この月曜日発表の数字は低めに出るということでございます。そして、その反動で火曜日、今日もそうですけども、ここはやはり1週間の中で一番多く出る傾向があります。ちなみに、ここでさかのぼってみますと、3月もこの火曜日発表の数字はほとんど300人を超えると、これは休日、3連休ありましたので、休日あって1日ずれるとやっぱり300を超えるという傾向は今日も変わらずに出ているということでございます。冒頭で見ましたとおり、昨日の検査は386と過去最多ではあるんですが、先週の2日間、月・火で見ますと504人が先週の確認数でありましたが、今回は511でございますので、ほとんど変わっていないと、高止まりが続いているというふうに受け止めていただいたらいいんではないかと思います。このデータ、ぜひ感染の波が分かると思いますんで参考にしていただけたらと思います。
全国的にBA.2への置き換わりが進み、感染の再拡大の傾向が特に地方では顕著になっております。おそらく今後も増減を繰り返しながら、しばらくは高い水準で陽性確認が続くものと推定されます。ただし、このパネルの右側が、先ほど申し上げたお亡くなりになった方々の1週間ごとの人数、重症者の人数でございますけども、これ2月と3月の時期と比べると大きく変わってきているのがお分かりいただけると思います。明らかに2月から3月にかけて数字が減少しているというのはお分かりいただけると思います。特に本県では、病床の負荷や重症化リスクの高い70代以上の陽性者、そして入院患者の減少を踏まえまして、感染警戒期へ切り換えをさせていただきましたが、決して県内の感染が落ち着いたわけでもない。コロナのこの特性、感染力の強さと、それらも踏まえながら、大半の方は自宅で2週間程度でご回復されていますが、感染力は強いということでございますんで、決して気を緩めてもよいものではないということが前提条件でということを申し上げさせていただきましたんで、今日の過去最多というのを受けて、もう一度再確認していただけたらと思います。警戒レベル、ウィズコロナ、経済も動かしながらということを踏まえると、レベルを切り換えましたが、その前提条件はこの3点でございました。これを日常化してください。一つには、これまでどおりマスクや手指消毒等、感染回避行動は徹底を続けていただくということ。そして特に、会食ルールも4人というような制限はもうしておりませんが、一定のルールというのは明示させていただきましたんで、それはぜひ順守をしてください。そしてもう一つは、ご自身の感染だけでなく、それが家族や友人、職場、周辺に広げた場合の社会的な影響というものを、一人一人が強く意識していただけたらというふうに思います。この3点が、これからも前提条件となりますんで、これだけはこの機会にしっかりともう一度再確認をしていただきますようお願い申し上げます。
最後に、第4弾えひめ版応援金についてですが、4月になって、県内中小企業の事業者の皆さんは、3月の売上高の集計、把握が可能になったと思います。3月の売り上げ額が過去3年間のいずれかの月の同月比で30%以上減少した事業者の皆さんは、国の事業復活支援金、対象になりますので、申請期限5月31日までになっていますので、速やかに申請をいただけたらと思います。また、2月、3月の連続2カ月の売り上げ額が過去3年間のいずれかの年の同期比で15%以上減少する事業者の皆さんは、国の事業復活支援金の対象外になってしまっておりますので、こちらは県単独の制度である第4弾えひめ版応援金の対象としております。応援金の相談件数も4月に入って徐々に増えてきてまいりました。こちらの申請期限も5月31日までで、郵送、オンライン双方で申請を受け付けておりますので、ぜひ積極的に活用していただきたいと思います。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(あいテレビ)
あいテレビです。過去最多ということですけれども、増えた原因といいますか、BA.2の置き換わりですとか、この人の移動が活発になる時期による人出なのか、どういったことが原因というふうに分析されていますでしょうか。
(知事)
原因というか、そう変わってないということです。ですから、過去最多っていう言葉が独り歩きすることになると、まさにオミクロン株BA.2の術中にはまってしまうということだと思いますので、正しく恐れて冷静に行動していくということが大事ではないかと思います。あえて先ほどデータをお示ししましたけれども、月・火の合計で言いますとほとんど変わっていないレベルですから、決して落ち着いてはきていない。高いレベルでの感染高止まりが続いているという状況だと思っています。ですから、急激に何か増えたという背景ではないというふうに思っています。
(あいテレビ)
高止まりが続いているということで、今後の対応としてはもう特段何も変わらず、引き続き前提条件ということを守ってほしいと。
(知事)
そうですね。日本の場合、法律的にもロックダウン等はできませんから、かつ、諸外国のオミクロン株対応、日本全国の対応も、どう向き合っていくかというふうなことで工夫をしておりますので、経済活動や社会活動もある程度一定のルールの下で動かしながら向き合っていくっていうこと。そのためには、先ほど申し上げた前提条件というものが鍵を握るということだろうと思っています。
(愛媛朝日テレビ)
愛媛朝日テレビです。先ほど知事も今週末から新学期というようなお話もありましたが、いまだ児童生徒の方の感染状況というのも多いかと思うんですが、学校活動へのですね、新学期等の影響ってのは今のところ見立てとしていかがでしょうか。
(知事)
今のところは、特に先日、新学期以降のルール、発表したばかりですから、そこで進んでいきます。ただ大事なのは、先ほどのお話の中にもありましたけれども、学校現場等々ではもう、クラスターが発生しやすいっていうオミクロン株の特性を受けて、かなりきめ細かく、こういう場面で注意してほしいとか、あとクラブ活動でもこういうところで感染確認が事例として多いとか、全てフィードバックしていますので、学校現場の、この春休み前から同じ対応していますんで、そう多くクラスターが発生していないということは、これまでもご報告してきたとおりでありますんで、そこの現場でうんぬんというのはあまり、これまで以上にばっと増えるってことは想定しにくいと思うんですが、ただやっぱり大事なことは新学期でありますんで、この春休み期間中にいろんな接触もあったと思いますから、多少でも本当に体調異変を感じた場合は休むということを徹底していただくことが大事なポイントではないかなというふうに思っています。
(愛媛朝日テレビ)
まだちょっと日はあるとは思うんですけど、入学式や始業式等への影響は今のところは。
(知事)
そう、ないですね。もうやる前提として、例えば学校ごとにも工夫していますから、距離を置くとかですね、分散型にするとかいろんな工夫していると思います。それ学校も規模によって、地域によって感染状況も違いますから、それぞれでいろいろ考えていただいておりますけども、何も無条件にワイワイっていうようなかたちにはならないと、これまで示した一定のルールの中で行われていくということになろうかと思います。
(読売新聞)
すみません、読売新聞です。70歳代以上の感染が16人に抑えられていて、3回目のワクチン効果が出ているというふうにお話が。
(知事)
可能性ですね。
(読売新聞)
可能性。で、その可能性を踏まえて、若者の接種がもっと進んでほしいであるとか、積極的な接種をお願いしたいというような呼び掛けがあればお聞かせいただきたいです。
(知事)
これは、接種ご希望の方はともかく、これワクチンの接種事務自体は市町ごとに行いますんで、市町ごとにやり方であるとか異なります。医療資源も違いますし、人口密度も違いますから、だから県で一律にこういうふうなということは言えないんですけども、県はワクチンの配布、国から送られてきたワクチンをどう配分するかとか、それから必要な打ち手が足らないというところに人を派遣するとか、場合によっては、県営の接種会場で後押しをするとか、こういうことになろうかと思います。で、最優先にしたのは、これは全国の方針ですけども、重症化リスクの高い高齢者、65歳以上の方々への接種、これについては20の市町のうち19の市町では80%以上完了し、遅れていた松山市も70には届きましたんで、それで警戒レベルが変わったという背景がございます。で、ただし、まだまだ一般接種、それ以降については県全体でも30%、これ全国的にも同じような数字ですけれども、愛媛の場合は全国レベルぐらいになってるんで、高齢者接種が終わったから一休みというわけにはいかないので、今、各市町とも次の段階に入っています。もちろん、打ち手のこともありますから、その中で進めていくしかないんですけども、ぜひここは各市町に頑張っていただいて、そして、何でも相談していただいて後押しをするということで現在進めているところでございます。
(テレビ愛媛)
テレビ愛媛です。先ほど警戒レベルを下げたからといって感染状況落ち着いているわけではないということで、やはりそういったところを県民の方にも、警戒レベルが下がったと言っても、やはり意識付け、そういった意識は持っていただきたいという。
(知事)
そうですね。先日の会見で、冒頭にあえて前提条件から説明させていただいたのは、そこはやっぱり緩めるというわけではないんですと、あくまでも重症化リスクの高い高齢者向けのワクチン接種がある程度進んだということと、それから、病床の方が逼迫(ひっぱく)から少し落ち着いたということがあるので、コロナをゼロにすることはできません、感染力も強いですから、一定の感染はもう出ることを前提に進んでいかなかったら、経済や社会活動が止まってしまいますので、これはまた別の意味で大きな問題が発生しますから、ウィズコロナで進んでいくためには、前提条件の下にお願いしますということを冒頭に申し上げたのは、緩んでほしくないということだというふうに受け止めていただいたらいいのではないかと思っています。
(南海放送(幹事社))
他によろしいでしょうか。ではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
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