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新型コロナウイルスの感染の確認等(3月18日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和4年3月18日(金曜日)15時00分~15時26分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
昨日確認された県内陽性者の方は248名でございました。内訳は既存が133名、新規または調査中が115名でございます。感染が確認された方に、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
昨日の陽性確認は、半数程度の医療機関は午後から休診されております木曜日でございます。その中であるにもかかわわらず、前日(公表の)242名と同程度でございました。松山市が105名、前日125名からやや減少。ちょっとこのところ本当に減少の数字が続いておりますので、何とかこのまま減少に向かえばと願っています。そして一方で、今治市は前日34名でございましたが50名。西条市は前日16名でございましたが、34名と大きく増加してます。新居浜市は12名。松山市と東予3市で8割を占める状況は変わっておりません。新たなクラスターは2件。今治市で「児童施設」が1件、西条市で「職場内」で1件でございました。
明日から3連休に入ります。この間は医療機関の休診が多くなります。その関係で陽性確認も、場合によっては見かけ上、少なくなる可能性がございます。仮に、公表数字が明日以降の3日間減少したとしても、それで状況が変わっているかどうかは、判断できないということだけはぜひ忘れずにいただきたいというふうに思います。
県内は依然、第6波のピーク時に近く、感染リスクの高い状態にあります。特に連休中、この期間の動きによって、収束に向かっていけるのか、あるいは高止まりが続くのか、場合によってはさらに増加傾向に転ずるのか、この3連休の動きによって決まってくると思います。いろんな場面で動かれる時も、基本的な感染リスクの回避行動、これだけはそれぞれの立場で徹底していただきますように、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
そこで、年度替わりの注意事項をもう1回申し上げます。1点目は県外との不要不急の出張・往来の自粛。県外訪問する際には、訪問後約1週間、体調管理に注意を願います。特にこの期間懸念されるのが、県外から愛媛に帰省するお子さんたちには、ご家族の中で十分、それぞれ注意を願いたいと思います。2点目は会食のルールの順守でございます。会食が全てリスクが高いわけではありません。ルールの中でお楽しみいただけたらというふうに思います。特に体調の確認、感染リスクの高い行動があったかどうかの確認は、それぞれの会食の前に必ず行っていただきますようよろしくお願いいたします。特に昨年の第4波では、この期間の3月下旬に開催された、例えば飲食店での何周年記念というイベント、ここから大規模なクラスターへと結び付いたことは、昨年のことであることを思い出していただきたいと思います。このイベントに明け方まで長時間、不特定多数の方が参加したこと、利用客やお店の従業員が複数のお店を行き来したということ、換気の悪い室内で大勢の方々がマスクを外して騒いだということ、症状があり自覚していた方も参加をしたということ、こういったことで大規模クラスターに結び付いたのが昨年でございます。この点だけはぜひ繰り返さないようにお願いいたします。会食のルール、これは基本的な感染回避行動もそうですけども、徹底して守って3日間の連休をお過ごしいただきますようお願いいたします。
本日の説明は主に3点でございます。昨日の検査結果、そして1週間に一度公表しているクラスター等の状況、そして先日お知らせした小児ワクチンに関するチラシが完成しましたので、配布についてでございます。
まずは昨日の検査結果ですが、30代・40代合わせて82名でございます。10代以下のお子さん世代を合わせて77名となっています。また、20代が39名と引き続き多くなっております。若い世代の感染が目立っているということでございます。男性が106名、女性が142名でございました。
居住地は先ほど申し上げましたように、松山市と東予3市が多くなっておりますが、新居浜市が12名とやや下がってきている感じがしております。それ以外の各市町はおおむねゼロから1桁台で、引き続き落ち着いた状況に変化は見られません。
職業は会社員が68名で、依然として多い状況です。このうち1名は四国電力の社員。既に昨日担当課から公表しておりますが、運転員との接触はないということで、発電所の運転には支障がないと聞いております。児童・生徒39名。この影響で本日は4校が臨時休業しております。4校とも全て学年閉鎖・学級閉鎖で、休校はございません。地域別で見ますと東予が3校、南予で1校でございます。未就学児が29名。そして、学生がやはり10名超えております、12名でございます。感染経路はこれまで同様、確認されているものの中では、家庭内が大半を占めているという状況でございます。
入退院の状況ですが出入りがあって、医療機関に入院されている方は3名減少して71名。そして重症者の1名の方、ご回復をされました。ご回復といっても一般病床の方に移られたということでございます。1名減って3名となっています。治療に当たられた方、医療関係者の皆さん、本当にご苦労様でございます。引き続きよろしくお願いいたします。
宿泊療養の方も出入りがあって、1名増えて82名。自宅療養の方は一部入院調整中の方も含めて、38名減少で2,172名でございます。一方で288名の方が、昨日も無事に療養解除、ご回復されています。
次にこちらがクラスターの関係でございますが、3月16日水曜日までの1週間、新たなクラスターが15件確認されました。前週が1週間で14件でございましたので変わっておりません。内訳は「高齢者施設」と「職場内」がそれぞれ4件、その他、「福祉施設」、「飲食店」、「会食」、こちらがそれぞれ2件。そして、「医療機関」が1件と、さまざまな場面で確認されております。
こちらは保健所ごとになっておりますが、松山市保健所が7件で最も多くなっています。次いで西条保健所、新居浜市、西条市合わせてですけども6件、新居浜が2件、西条が4件でございます。今治と中予の保健所がそれぞれ1件ということでございます。
「高齢者施設クラスター」の発生件数自体にはご覧のように大きな変化はないんですが、1件ごとの陽性となる人数は減少しているような状況で、このところ大規模なクラスターは少なくなってきているんではないかと思います。これは高齢者へのワクチン3回目接種の効果が表れてきている可能性がございます。「職場内クラスター」は松山市で3件、松前町で1件と松山市、中予に集中しています。そして、「飲食店」や「会食クラスター」は新居浜、西条、松山市でそれぞれ確認されています。先ほど申し上げたように、会食はルールさえ守れば感染リスクは低いですから、そこをしっかり守った上でお楽しみいただきたいということ。そして、昨年の「繁華街クラスター」のような、こういう時期に感染リスクの極めて高い集いが決してないように、くれぐれもお願い申し上げたいと思います。
次に、これは昨日お知らせした年齢別のパネルですけども、昨日申し上げたように18歳、22歳、いわば卒業、就職、進学を控えた世代、ここに集中しています。4月からの新たなスタート、もうすぐですから、そこに支障がないように、特にこの年代、新たなスタートの前ですから十分に気を付けて行動してください。
次に、学校・児童施設の陽性確認状況でございます。クラスター認定にかかわらず、1週間で10名以上の陽性者が確認された学校等がこちらになります。この1週間は全体で12件、前週は13件でありましたから、件数はほぼ変わっておりません。前週と同様に、中予地域が七つで多くなっています。東予で3件、中予で7件、南予で2件。施設別では幼稚園・保育所等が6件と最多。次いで小学校が3件、大学等が2件、高等学校等が1件となっています。やはり幼稚園・保育所といった、また小学校といった小さいお子さんが通う施設が多いというのは傾向として変わっておりません。ここを防ぐためには、もう少しでも風邪のような症状があった場合は通園・通学は控えていただく。そして、事前に(医療機関に)連絡の上、受診をいただくということの徹底が必要でございますので、くれぐれもよろしくお願いします。それが可能となるように、事業者の皆さんの協力が欠かせませんので、よろしくお願いいたします。
次に、このパネルは先日説明した、日本小児科学会が入院施設を有する医療機関等から報告を受けて、それを基に分析した15歳以下の小児患者の主な症状でございます。約6割が入院患者の症例でございます。この分析結果のとおり、オミクロン株では15歳以下の小児患者ではデルタ株等に比べ非常に高い割合で、発熱やせき、喉の痛みや頭痛など風邪によく似た症状が表れるということでございますのでご注意ください。
また、同じくこちらのパネルは、この前出していません、これも学会の分析でございます。これは熱性の症例等とも公表されております。小さなお子さんが発熱した際に、これはコロナに限らず通常でも見られる症状なんですが、オミクロン株で見てみますと、1歳から4歳の好発年齢と言われています、他の病気でもこの年齢というのはこうした症状が出るということでございます。特に1歳から4歳が、非常に高い(割合で)痙攣(けいれん)が起こっているということでございます。5歳から11歳でも、前の株と比べるとやはり高めに出ているということがお分かりいただけるというふうに思います。また、嘔吐も5歳から11歳で顕著に増加しております。オミクロン株はこれまでの株に比べて症状は軽いと言われておりますが、この日本小児科学会の分析によりますと、お子さんでも場合によっては強い症状が表れることがあるという報告でございました。親世代の皆さんにおかれては、子供さんへの感染を防ぐために家庭に持ち込まないよう、一層の注意をお願いいたします。
最後に、小児ワクチンに関するチラシができましたのでご案内いたします。5歳から11歳への小児接種に関するチラシの作成でございます。ご覧のようにQ&A方式にしております。県の小児科医会の先生方にもご意見をいただいて作成したものでございます。繰り返し申し上げますが、接種するか否かについては、正確な情報を元にご家族等で十分に検討していただくことが重要でございます。無責任な情報というのはこういう時は飛び交う、意図的に拡散する、そういう方が残念ながらいらっしゃいますので、そういう情報に踊らされることなく、こうした小児科学会のデータ、あるいは専門医の先生のお話、そしてそれらを基にして作った県のリーフレットでございますけども、そういったことを一助にしていただけたらというふうに思います。先ほどお知らせしたお子さんの症状の説明とともに、このチラシを来週中に学校等を通じて、各家庭や接種を行う医療機関に配布をいたします。
最後に、県民文化会館に設置している県営接種会場は19日土曜日、そして20日日曜日をもってとりあえず終了させていただきます。現時点での予約状況でございますが、19日は5割超、午後のみの開設となる20日は4割程度となっておりまして、まだ十分な空きがありますので、接種券をお持ちで希望される方は、電話およびウェブの両方で予約可能になっておりますのでご利用いただけたらというふうに思います。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(テレビ愛媛)
テレビ愛媛です。松山では連日減少傾向にあるということですが、その中で、今日は市内の大学で卒業式も行われています。今後、そうした若い世代に向けて、あらためて注意点、何かありますでしょうか。
(知事)
はい。もうこれは注意喚起に尽きるんですけども、会見だけで伝わるわけでもない。マスコミの皆さんのニュースでの取り上げ、それから各大学には、あるいは高校には注意喚起の徹底をということで呼び掛けていますから、いろんな所で情報というのは発信し続けております。ただ、実際それをやっていただけるかどうかというのは当事者である若い世代にかかっておりますので、本当に申し上げたいのはこれから次なるステージに進むわけですから、そのスタートが(無事に)切れるようにですね、自覚を持って気を付けながら行動していただきたいというふうなことに尽きると思います。ただ単に目の前の問題ではなくて、次なるステージにスムーズに移行していくための期間に入ったというふうなことで、気を付けて行動していただきたいというふうに思います。
(テレビ愛媛)
あと、3連休についても呼び掛けられましたが、その中で21日にはまん延防止措置が全面的に解除される地域が多くなりますが、私たち県民が気を付けていても、県内の観光地にはですね、多くの県外客の訪れる可能性があります。そこの受け止めについてはどう考えていらっしゃいますか。
(知事)
はい。まずこれは既に、例えばホテル協会であるとか、道後温泉(旅館協同)組合であるとか、観光客を受け入れる入り口ですね、そこについてはもう直接連絡を取って、チェックインの時に健康観察、それから注意喚起、それから何かちょっと異変を感じた時の連絡先の案内、徹底して行っていただいていることが一点。それから、入り口の水際になる空港や駅、こういったところでの注意喚起は引き続きサーモグラフィーを活用した検温とかですね、チラシの配布とか、引き続き行っております。あとは観光地・観光スポットにおいて、関係者が同様に、例えば密が発生しないように呼び掛けを行っていくであるとかですね、いろんなことを市町ごとに対応するというふうに聞いておりますので、100パーセントというわけにはいかないかもしれませんが、人の動き、基本的な感染対策を行った上での動きというのはリスクは低いので、それができなかった時に一気にということが可能性としてあるので、やっぱりきめ細かく呼び掛け続けていく中での活動というふうなことをベースにするということに尽きるんではないかと思っています。
(テレビ愛媛)
もう一点、県営のワクチン接種会場について、今回19日と20日で終了するということですが、県民の中にはまだ打ちたいというように要望されている方がいらっしゃるかもしれませんが、今回打ち切りと言いますか、予定どおり終わるというのはどういった意図からなんでしょうか。
(知事)
元々、ワクチンの接種事務というのは市町が行うことになっているんですけども、今回、西条接種会場と、それから八幡浜の接種会場はそれぞれの市からちょっと接種状況、スケジュールがもう一押し欲しいので、県の方でも設置してくれないかという声をいただいたので設置した経緯があります。で、松山会場というのは全県民を対象にしたということになったんですが、これは松山市から声はいただいたわけではなくて、ただ客観的に見ると、接種券が遅れているという状況を鑑みると、このペースではなかなか接種率が上がってこないだろうということで、プッシュ型で設置した経緯がございます。今後は両方の可能性というのは当然あると思いますので、また64歳以下の接種になってきた場合に要望があれば検討したいと思いますし、またデータを分析しながら、これはプッシュ型でやる必要があるというふうに判断した場合は考えていく必要もあろうかというふうには思っています。ただこの段階では、具体的に各市町から県営接種会場という要望はいただいておるわけではありません。
(南海放送)
南海放送です。西条保健所、今治保健所で今日から(業務の)重点化になりますけれども、管内の住民の方々に、あらためて新規感染も多いですけど、呼び掛けをお願いします。
(知事)
はい。本当は現場の保健所もですね、なんとかギリギリまで全ての業務をやろうということで頑張っている状況が続いていました。それを実現するために、対象となる市からも保健師さんを県の方に派遣していただく、これは西条市、新居浜市、今治市からも派遣いただいていました。かつ、県の職員、地方局の職員も、保健所の業務をカバーするために、大勢、事務を処理するために派遣を行ってきましたけども、それでも追い付かないぐらい陽性者の確認が続いていますので、やっぱり一番優先すべきは健康観察、命を守るということが最優先ですから、そちらの方に支障を来すようなことがあってはならないということで、現場の声として、そちらにこれ以上は支障が出そうだということでしたので踏み切りました。そのためには、事業者と学校等の施設の協力、特に調査の協力が必要になってまいりますので、そこらあたりは急にやるというわけではなくて、事前に各市長さんにも直接連絡をして、準備を整えていただいた上での重点化になっていますので、何とかギリギリの状況の中でしのいでいくことはできるんではなかろうかと思っています。それから、昨日説明しましたけれども、保健所の業務というのは地域によって状況が全然異なっています。例えば、既にもう濃厚接触者の調査はできなくなってしまったところも大都市では見られますし、それから細かな作業よりも大ざっぱでもしょうがないだろうということで、みなし陽性に踏み切ったところもありますし、愛媛県は保健所が何とかしっかりとした体制でということを続けている状況なんですけども、そんな中で、国の方はその負担を減らすために、場合によってはもうそこまでしなくていいというふうなことも、昨日全国に通知で出しているんですが、これはやむを得ざる通知だと思います。本当はこれいわゆる2類相当(※)という扱いになっていますから法律上はやらなきゃいけないんですけども、それはもう無理だろうなということで、容認するというふうな、やむを得ざる通知だったと思うんですが、そこをどうするかは、余裕があればやってほしいということが背景にあると思いますので、愛媛県は現場の声も聞きながらですね、可能な限りやるべきことはやっていきたいと思っています。
(南海放送(幹事社))
その他質問等いかがでしょうか。では終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
- (※)の箇所は言い間違いがあったため訂正しています。
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