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新型コロナウイルスの感染の確認等(3月9日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017521 更新日:2022年3月10日 印刷ページ表示

日時:令和4年3月9日(水曜日)15時00分~15時22分

場所:知事会議室

 

 

(南海放送(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 昨日確認されました県内陽性者の方は295名でございました。内訳は既存が138名、新規または調査中の方が157名でございます。感染が確認された方に、心からお見舞い申し上げます。

 前日が352名でしたので減少はしているんですが、300名規模の陽性確認で非常に高い水準でございます。県内のピーク時に近い状況が続いておりまして、なかなか一回この水準になると、追い掛けは進めておりますのでしばらくは高止まりが続く可能性があります。場合によっては上昇ということも十分考えられますので、警戒を強めていただきたいと思います。

 特に多い地域、松山市158名で、県全体の半分以上でございます。そして西条市が40名。今治市も34名と続いています。この3市で県全体の8割を占めている状況でございますので、ぜひ松山市、西条市、今治市、お気を付けいただきたいと思います。松山市と西条市では新たなクラスターも合わせて3件確認されています。松山市では「高齢者施設」、そして「職場内」、各1件。西条市は「福祉施設」で1件でございます。いったん感染が落ち着いても西条市のようにまた上昇、これがオミクロン株の感染力でございますので、3市以外は比較的今落ち着いてはいるんですが、再上昇の懸念が常にあるということだけは忘れないでいただきたいと思います。

 そして、本県の人口10万人当たりの陽性者数、47都道府県で44番か45番ぐらいにいたんですけども、この数日で非常に高くなってきていまして、今144.4人で、現在39位の状況に上昇してまいりました。ここから先はどうなるか分かりませんけども、上昇中であるということだけは、皆さんにご理解いただきたいと思います。

 特にこれから年度末を迎えます。県内外の人の往来が増える時期となりまして、さらなる感染の拡大に警戒が必要でございます。ぜひこの年度末、後ほど、明日にでも年度末の注意喚起を行わせていただきますので、ぜひそれぞれがこの状況下の中でどう行動するかということだけはお分かりいただきたいというふうに思います。

 本日は昨日の検査結果とワクチンの3回目接種の進捗状況について説明させていただきます。まず、昨日の検査結果ですが、20代が56名と最多になっております。本日も10歳未満と10代を合わせて92名でございまして、非常に多くなっています。そして、親世代に当たる30代・40代も87名と多く、依然、家庭内感染を通じた感染の連鎖が続いておりますことがうかがえます。「施設」、「学校」や「幼稚園・保育所」でのクラスターが発生は少ないということを見ると、親世代が家庭内に持ち込んで子どもさんへというふうな状況が続いております。男性は150名、女性は145名でございました。

 そして、地域別では松山市、極めて水準の高い158名。松山市には市長に連絡をいたしまして、ワクチンは数字が明らかになったことによって、この出遅れを挽回しようということで加速していくと思いますけれども、こちらの方が変化していないということで、感染対策の方に重点を置いてもらいたいと、しっかり重点を置いて取り組んでいただきたいということをお願いし、松山市の保健所は独自にありますから、保健所のデータの分析をさらに行って、効果的な対応をしていただきたいということを要請させていただきました。西条市の方は連絡を取りまして、現在分析の結果、保育所等々や幼稚園等々の対策を強化するというようなお話でございました。今治市も一昨日連絡を取りまして、可能な限りの注意喚起、対応を行っていると。引き続きさらに強化をしたいというお話でございました。新居浜市とそれから四国中央市も10人台の後半になっておりまして、こちらもちょっと気を付けていただきたいというふうに思います。

 次に職業でございますが、会社員が73名で最多となっております。福祉関係が19名と多くなっております。クラスターの影響もありますが、家庭内感染によるものもございます。児童・生徒は48名。この影響で本日は12校が臨時休業しております。そのうち3校が休校、残りの9校は学級閉鎖・学年閉鎖でございまして、地域別の内訳は東予が3校、中予が7校、南予が2校でございます。感染経路については家庭内が84名と最多でございます。クラスターの影響もあり、仕事関係が18名、医療・福祉施設も15名と多くなっております。

 入退院の状況ですが、出入りがありまして、医療機関の方は7人減少して87名。重症者は変わらずに4名のままで治療が続いております。1週間に一遍、酸素投与、重い中等症の目安である酸素投与の方の人数を報告することにしておりますが、14名でございました。前週は10名でございますので、同じようにやはり体力をサポートするということで、高齢者の中でも特にご高齢の方が酸素投与多くなっております。宿泊療養施設の方は出入りがあって、7名増えて86名でございました。自宅療養等は一部入院調整中の方も含めて、49名増えて2,231名。一方で退院となった方は246名、無事に療養解除、ご回復されております。

 それでは、高齢者施設の一斉検査についてご報告いたします。先日の会見でお知らせしたとおり、感染が心配していた、その時点でですね、今治市、そして大洲市、既に落ち着いたと見られておりますが、その周辺の八幡浜市、西予市、内子町、こちらの4市1町の高齢者施設対象は特別養護老人ホーム、グループホーム、介護老人保健施設等、これを対象にして一斉検査を実施いたしました。実施した日時は2月28日から3月6日で、4市1町の150施設の職員等に対して実施をいたしました。検査件数は4,559件、うち陽性確認は1施設で職員1名にとどまりました。この1名はこれまでに発表した陽性者に含まれております。大洲市と今治市では2月中下旬頃から急激に感染状況が悪化し、高齢者施設への感染の伝播(でんぱ)を危惧しておりましたが、一斉検査の結果では、施設内で無症状者に感染が広がっている状況ではないということは確認できました。高齢者施設の皆さん、職員の皆さん、本当に気を付けながら行動されていると思います。その結果だと思います。引き続きよろしくお願いを申し上げたいと思います。

 次に、ワクチンの3回目接種の市町別進捗状況を1週間に一遍出させていただいていますが、3月7日時点の状況を申し上げます。現在は2回目接種から6カ月が経過した全ての方が接種対象になりました。そのことから、今回からは総人口ベースでの進捗、こちらですね、総人口に対してどれぐらいの、何パーセントの方が3回目接種をお済みになったか、そしてもう一つは、参考までに65歳以上の高齢者の何パーセントぐらいの方が、3回目接種をお済みになったか、この進捗を表示することといたします。こちらが人口ベース、こちらが高齢者人口ベースということになります。

 まず左側、総人口、全体です。こちらは先週と比べて5.4ポイント上昇し、現在、愛媛県は28.7%でございます。全国の合計が25.8%になりますから、それを3ポイントばかり上回っております。全国順位で言いますと現在13位になっており、全体的には順調に進んでいる状況にあります。それを細かく見ていきますと、市町別では、既に全人口ベースでも上島町の場合は65%に達しておりますが、新居浜市までのこちらですね、18の市町、20市町中18の市町で30%を超えております。そして西条市も27.9%で、全国ペースは上回っております。松山市以外は全て全国合計を上回っているということになりますので、松山市、この数字で、ぜひ今後の加速を強く期待させていただきたいと思います。伸び率も全国平均を下回っておりますので、より一層よろしくお願いいたしたいと思います。

 次に問題の65歳以上、こちらは県も非常に重視しております。重症化リスクが高い世代、しかも施設等はクラスターに直接結び付くということで命に直結いたしますので、こちらのペースが非常に気掛かりでございます。こちらは上島町などは90%、伊予市も83%、80%も今治市まで八つの市町で8割を超えておりまして、県全体でも65.1%に達しております。ただ、こちらも、申し訳ないですけど松山市さんは43.2%、全国平均が62.9%でありますから非常に出遅れておりますので、昨日、おとといから数字も実際に出てきておりますので、加速していくものと信じております。接種券もどんどん出していくということでございますので、場所によってぜひ皆さん、必要とされる方は積極的に受けていただけたらというふうに思います。

 最後に松山県営会場の状況でございます。県民文化会館で行っている臨時に設けた県営会場につきましては、現時点で今週土曜日12日は満杯でございます。13日の日曜日は、昨日が4割でしたけど、今日の時点で既に5割以上の予約が入っております。ただここで一つお願いがあるんですけども、基本的に松山市の接種券がまだ届いていない方をサポートするということも含めて対応していますが、松山市も急ピッチで接種券の送付を始めているということでございますので、この県営会場を予約した後に、接種日までに場合によっては松山市から接種券が届くかもしれません。その場合ですね、必ず接種当日に同封されている予診票を記入の上、接種券をお持ちいただけたらというふうに思います。それをやっていただければ会場での手続きが短くなりますので、必ずお願いしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 併せて、こちらの松山の県営会場で今週末の土日ですね、12日の午後と13日および来週末の土曜日19日の3日間、こちらの県営会場ではマイナンバーカードの申請窓口を設置することといたしました。こちらは、松山市だけでなく県内全ての市町のマイナンバーカードの申請が可能となっております。マイナンバーカードがあればスマートフォンのアプリでコロナワクチンの接種証明書が表示できるなど、さまざまな公的サービスの利便性が高まります。手ぶらでこちらは申請できますので、まだカードを取得されてない方は、場合によってはこの3回目接種会場で併せて申請をできるようにしておきますので、ご利用いただけたらというふうに思います。以上です。

 

(南海放送(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(テレビ愛媛)

 すいません、テレビ愛媛ですが、ワクチン接種に関して、松山市がまだちょっと遅れているということで、枠を広げている状況だとは思いますが、県営会場については今後また枠を増やすだとか、そういった対応も考えられてらっしゃるんでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、こうやって実績値が出てまいりますので、その進捗状況をにらみながら、それとどのくらい構えられているのかが、直接(県はワクチン接種事務を)やっていないので、市町事務になりますから、そういった情報もキャッチしながらやり取りをする中で、必要とあらば考えなければいけない場面が出てくるかなというふうには思っています。

 

(テレビ愛媛)

 市長とはお電話されたということですが、どのような。

 

(知事)

 しっかりやるということでございましたので、今日からはぜひ、ちょっとやはり松山市の感染がずっと高止まっているので、多少なりとも下降傾向が見えてくれば出口も見えるんですけども、むしろ逆に上昇しているので、ワクチンの方は昨日までの実績がどんどん表面化していますから、進んでいくというふうに思います。ただ、こちらの感染防止、拡大抑止についてはまだまだ方向性が、分析がどうなっているのかがちょっと見えにくいところがあるので、よりきめ細かい対応してほしいというふうな要請をさせていただきました。

 

(テレビ愛媛)

 市の方は、今後そういった細かい分析をされるような。

 

(知事)

 と思います、はい。

 

(朝日新聞)

 朝日新聞です。3月の始めに松山市は対策本部会議を開いていて、年代を見るとやはり幅広い世代に感染が広がっていて、家庭内感染も3割を超えるということで、特定の年代や職業に絞った対策が難しく、啓発を強化していくという方向性を打ち出されていましたが、それではちょっとまだ分析として不十分ではないかとそういう。

 

(知事)

 一つ見えないのがですね、地域ごとの分析がどこまでできているのかが見えないという、例えば校区であるとか、方面であるとか、そういったところの分析がちょっと見えにくいなというふうなところ。そこが、例えば新居浜とかそういう所では結構、町単位の分析をしながら濃淡をつけて注意喚起とか、対応とかをやっていましたので、そういったところを参考にされたらいいんではないかなというふうに思います。それからそのエリアにおいてどういう場面が多いのかということを見ていくと、そこでも絞り込んだ対応というのが可能になりますから、今日はそのデータをどう分析して扱うかということが重要ではないかなというふうに思います。

 

(朝日新聞)

 市保健所は業務の重点化も進めているとか、人手にあまり余裕がない状態だと思うんですけれども、県として人的な支援というの考えたりしているんでしょうか。

 

(知事)

 県も今ギリギリの状況でございますので、保健所というふうなことに関していえば、保健師さんは限られていますので、それはちょっと厳しい状況。愛媛県の保健所も他の市町から応援をいただいているような状況でございます。ただ、保健所の事務であるとか、感染防止のアクションについては、何も保健師さんである必要はありませんから、例えば県でも東予の場合だったら地方局の職員が応援に入ったりしていますので、それは松山市でも行われていると思います。その規模をどうするかというのはちょっと現場に聞いていただきたいなというふうに思います。何をやるかによって、その規模感というのはやはりこれも変化していくというふうに思います。

 

(南海放送)

 南海放送です。人口10万人当たりの新規陽性者数が今回全国39位となりましたけども、ずっと44番、45位だったのが30番台になりましたが、受け止めをお願いします。

 

(知事)

 そうですね、こればっかりは変化するというのは仕方がないことだと思いますけど、それでも本当に今まで47都道府県中45番ぐらいをずっとキープしていたのは、県民の皆さんが本当に要請を受け止めていただいて、しっかり行動していただいている証し、結果だというふうに思います。本当に心から感謝申し上げたいと思います。で、ここへ来て、ただ県の立場で分析すると先ほど申し上げたように、ここ数日はエリアで見たら、松山市と西条市と今治市に非常に集中していると。8割以上がこちらの3市になりますから、ここを重点的に考えていくということ。で、一時懸念されていた大洲市は既に10日から2週間掛かりましたけども、ヤマを超えたというふうな、日々日々に変化していきますので、先ほど申し上げたように、県の立場でもデータの収集・解析・分析、それに伴う対応、これが重要であると同時に、市町単位でも同様にさらに細かくやっていくということが、オミクロン株という性質を考えると非常に効果的ではないかなというふうに思っています。

 もう一点言いますと、この段階でもまだ39位ぐらいなんですが、ということは、これまでの45位や39位という愛媛県の感染状況を考えると、非常にこれでも多いとお感じになっていらっしゃると思いますけども、他のエリアはさらに感染が広がっているということでありますから、県境を越えた移動というものについては注意深い行動をお願いしたいと。で、人をロックダウンにみたいに止めることはできませんから、関連する業界に対しても直接連絡しまして、例えば、県外から来られた方々の体調管理、注意啓発、非常にきめ細かくやっていただいておりますので、こういったことを積み重ねていくということが対応になろうかと思います。

 

(南海放送(幹事社))

 他よろしいでしょうか。では終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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