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「新型コロナウイルス感染症に関する知事による報告・メッセージ」(3月5日放送分)における発言要旨について
日時:令和4年3月5日(土曜日)15時00分~15時13分
場所:知事会議室
(知事)
休日ではありますけれども、昨日も多くの陽性確認が続いておりますので、今日は臨時の会見ではなくメッセージというかたちで説明をさせていただきたいと思います。
昨日、県内で確認されました陽性者は294名でございました。内訳は既存が145名、新規または調査中の方々が149名いらっしゃいます。感染が確認された方に、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。また残念ながら、昨日入院中の方がお亡くなりになられました。80代の方で、コロナの重症例の方ではございません。心からご冥福を申し上げ、遺族の皆様方にお悔やみを申し上げさせていただきます。亡くなられた方の個別の情報については、これ以上は控えさせていただきます。
昨日公表の300名と同規模となっておりまして、先週の土曜日公表が227名でございましたので、大きく上回る確認となっています。県内の感染状況、先週までは下がった後の高止まり状態が続いておりましたが、そこから増加傾向をこの1週間見せておりまして、これまでの第6波における1週間のピークとほぼ同水準になってきております。昨日は、やはりその中でも松山市が169名と非常に多くなっておりまして、県全体の6割を占めております。市町別の状況は後で説明させていただきます。さらに、新たなクラスターが4市で4件確認されました。場面もさまざまでございます。まず、松山市の「友人間」で1件、今治市の「職場内」で1件、宇和島市の「高齢者施設」で1件、四国中央市の「児童施設」で1件となっております。
これから3月に入りまして進学、就職、転勤、春休み等人の往来、またそれに伴う歓送迎会などの会食の機会、これはもう増えてくるものと思います。ただ、次の3点だけは特に注意をお願いしたいと思います。まず、進学や就職、転勤の準備等で県外に行かれる方でございますけども、愛媛県が今47都道府県で大体40番台の感染状況、(人口)10万人当たりですね、ぐらいでありますから、全国のほとんどは愛媛県以上に感染状況が高いという現実でございますので、移動先で感染リスクの高い行動を取らないことはもとより、県内に帰ってからも十分に注意をいただきまして、体調に少しでも異変を感じました時には速やかに医療機関に事前連絡の上、受診していただきますよう、まずぜひよろしくお願いいたします。また、会食を行う際ですけども、参加者の体調、これを確認するということ。そしてもう一つは、感染リスクの高い行動を直近で取っているかいないかの確認をするということ。これはルールとしてお願いしておりますので、ぜひ守っていただきたいと思います。特に、学校を卒業して新年度からの進学や就職を控えた若い人たちは、3月末までの期間、友人たちと会食やカラオケなどを予定されている方も多いと思います。ただし、集団でマスクを外して大声を出す活動、これがもう、実は最近でも参加者全員が感染したケースも複数ございます。当面はリスクの一番高い行動になってしまいますので、見合わせるようお願いしたいと思います。無事に学校生活を終えて、一息つけるこの時期、どうしてもハメを外したくなるその気持ちは十分理解できますが、しかしその後の影響が出てまいりますので、ウイルスは卒業も学校の内外も関係なく、隙を見せれば入り込んでまいります。こうしたケースが確認されている以上、皆さんに呼び掛けさせていただきますので、4月からの新しい生活を順調にスタートさせるため、3月、同様の警戒をお願いしたいと思います。そして、オミクロン株の感染力が非常に強いので、高齢者の方へ3回目のワクチン接種が終了するまで、そして、感染の水準が十分低下して医療機関の負担が軽減するまでは、ぜひ引き続いた感染回避行動の徹底をよろしくお願いいたします。
それでは次に検査結果でございますが、10歳未満と10代、こちら二つで101名、子ども世代で全体の3割を超えております。また20代が45名、親世代にあたる30代、40代合わせて77名と続いています。これはもう本当に家庭内感染が多いということでございます。男性は138名、女性が156名でございました。
地域別では圧倒的に松山市が169名。先週までは100名から120名ぐらいの水準で踏みとどまっていたのですが、今週に入ってからも150名以上がコンスタントに続いています。ピークが200名ちょっとでありますから、それに近い状況になってきているということであります。そして、一時落ち着いていたんですが、西条市が3日連続で20名台が続いております。ぜひせっかく落ち着いてきたところでございますので、お気を付けいただきたいと思います。そして、一時ほどと比べると落ち着いてきたのが今治市。3日連続でそれまで50名を超えていましたけども、19名と3日連続で20名から30名ぐらいの規模。そして、大洲市はもう新規がほとんどなくなってまいりました。今追い掛け作業の中の確認がほとんどでございます。10名と何とか乗り越えるところに来ております。ここで気を緩めずに対策をお願いいたします。また、新居浜市、四国中央市、松前町が2桁の確認と、警戒が必要ということでございます。
職業別ではやはり会社員が70名と圧倒的に多くなっています。昨日は今治市で「職場内クラスター」も確認されておりますので、事業者の皆さん、従業員さんの体調管理の徹底、職場の感染対策、特に換気の徹底をよろしくお願いいたします。児童・生徒は66名、クラスターの関連もありますが、家庭内が多いという状況です。その結果、感染経路はもうほとんどの110名が家庭内。そして、クラスターの関係もあるので保育所・幼稚園18名、医療機関・福祉施設15名となっています。
入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は昨日ちょっと増えまして出入りはあったんですが、10名増えて89名となっています。ただ、病院に聞き取りますと、医療機関の話では、今のところ一時7割を超えていた70代以上の患者さんの比率が、6割以下に抑えられているということでございます。2月中旬は8割近くまで上昇しておりましたので、これはワクチン接種の効果が出てきている可能性もあります。重症は変わらずに2名のままでございます。宿泊療養施設の方は出入りがあって、1名減って78名。退院となった方は220名いらっしゃいます。療養解除、無事ご回復でございます。ただ一方で、昨日は感染確認が多かったので、自宅療養の方、一部入院調整中の方も含めて、こちらの方は64名増えて2,124名となっています。
最後に、接種券が届いていない松山市民の方も対象にワクチンの3回目接種、これは松山市が接種券の配布と接種がちょっと遅れておりますので、それをカバーするためにプッシュ型で臨時に構えた県営会場でございますので、人数の限界、それから問い合わせ等が急増しておりますので、つながりにくいということがあることはぜひご理解いただきたいと思います。
3回目接種を実施している松山県営会場について、明日と来週土日までの予約状況をお伝えさせていただきます。接種券が届いていない松山市民の方が予約可能なのは、明日の分、そして来週末の12日土曜日および13日日曜日でございます。手続き等が必要になりますので、1日の上限を800人にさせていただいております。先ほど申し上げましたように、あくまでも接種事務は市町なんですが、遅れていることをフォローするために設営しておりますので、その点の限界はお許しいただきたいと思います。今日の土曜日はもういっぱいになっていることはお伝えしたとおりであります。そして、明日の日曜日分もほぼ埋まっております。もう9割以上の予約をいただいております。そして、来週の土曜日がこの段階で既に6割以上予約をいただいております。そして、13日の日曜日分は2割程度の予約になっております。こういう状況でございますので、接種券が届いていない方、お急ぎの方、早く打っておきたいという方、ぜひご活用いただきたいと思います。ただ、昨日も会見でご質問があったんですが、何せ(問い合わせ)急増でございますので、電話回線30回線を用意しておりますが、1万件ぐらいのお問い合わせいただいておりまして、場合によってはつながりにくい状況が出るかもしれません。ご不便お掛けしますが、接種券なしの予約には丁寧な聞き取りが必要でございますので、ご理解いただきたいと思います。なお、松山市によると予約枠も徐々に開放しているということでございますので、松山市が設定している予約の空き状況も随時ご確認いただきたいと思います。
昨日、県の衛生環境研究所の四宮所長から説明させていただきましたが、現在主流のオミクロン株のBA.1だけでなく、今後置き換わりの可能性も出てきている、より感染力の強いBA.2系統にもワクチンの効果は期待できるというお話がございました。専門家の先生方からもそういった声が発出されております。接種が可能な方はぜひ3回目接種を受けていただきますようにお願いいたします。以上です。
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