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新型コロナウイルスの感染の確認等(2月21日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和4年2月21日(月曜日)15時00分~15時23分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
昨日確認されました陽性者の方は151名でございました。内訳は既存が122名、新規または調査中は29名でございました。感染が確認された方に、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。また残念ながら昨日、施設内で療養中の方2名がお亡くなりになられました。心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様方にお悔やみを申し上げさせていただきます。亡くなられたのは70代、そして80代の方で、コロナの重症例の方ではございません。亡くなられた方の個別の情報についてはご遺族の気持ちや心情等に配慮し、これ以上の公表は控えさせていただきます。
本日公表の151名、先週の日曜日(検査結果)、月曜日発表分が127名でございましたので、増加しております。日曜日の検査結果でありますので、実際よりも低い数字と見なければならず、週明けの本日以降の動向を注視する必要がありますけれども、先週と同様、先週は翌日が280人ぐらいの感染確認がありましたので、今日の検査結果がどうなるかということが今後の動向につながります。昨日は新たなクラスターも3件確認されています。新居浜市の高齢者施設で1件、また大洲市の異なる学校で2件でございます。
本日は昨日の検査結果と、昨日あらの部分で参考にということで申し上げました保健所ごとの検査状況(陽性確認状況)の推移をもう少し細かくお知らせいたします。
まず、昨日の検査結果ですが、全ての世代で確認されておりますが、10歳未満が30名と多く、これは家庭内の感染が目立っているということでございます。また高齢者や子どもに目が行きがちなんですけども、親世代をはじめ、外から家庭内に持ち込まないように注意することが最も重要でございます。家庭内に持ち込まれてお子さんに感染、そしてまたそのお子さんが場合によっては外で(感染させてしまう)ということもありますので、仕事や生活の場での感染対策の徹底をぜひぜひお願いいたしたいと思います。男性は60名、女性は91名でございました。
居住地は松山市が61名、全体の4割を占めています。今治市がやはりまだまだ続いています、20名。そして、大洲市はクラスターの関係もありましたので、19名と多くなっています。砥部町は19名になっているんですが、これは全て全員、一つのクラスターで確認されたものでございます。引き続き地域で広範にわたって感染が確認されています。職業は36名となっている会社員がやはり多くなっています。また、児童・生徒はクラスターの関係もあって28名。この影響で、本日は9校が臨時休業しています。内訳は東予が6校、南予が3校でございます。感染経路は把握できているものの中では、やはり家庭内が圧倒的に59名と最多でございます。また、既存クラスターの高齢者施設等々も出ておりますので、そこから既存のものでも、いったん陰性が出ても(再検査で陽性)というケースがポツポツと毎日出てまいります。その関係で31名と多くなっております。
入退院の状況でございますが、出入りを含めて、コロナ病床、医療機関に入院されている方が3名増えて89名。重症者は昨日と変わらず3名のままですが、回復傾向の方もいらっしゃるという現場からの報告も入っております。そして、宿泊療養施設は出入りがあって、2名減って69名。昨日は189名、多くの方が無事に療養解除・退院となりました。ご回復でございます。その関係で自宅療養者は41名減少して1,825名となっています。
次に、これは昨日お示ししたパネルを一部修正したものでございます。土日合計の数字を先々週と先週で比較をしたものでございます。松山市、中予圏域での陽性者はご覧のとおり減少はしておりませんが、県全体に占める割合は低下しているということでございます。ということは、その他の地域で感染が広がっているということ。そして西条、八幡浜管内は高い水準が続いております。この二つ、こちらですね。そして、特にこの最後の二つ、緑が今治、こちらが宇和島でございます。この二つのエリアの増加傾向が顕著に出ております。
さらに細かく保健所ごとの感染状況の推移を見てみます。このパネルが県内七つの保健所と県全体の人口10万人当たりの陽性者数の推移でございます。各グラフに向かって右側、水色の部分ですね、ここが直近1週間の状況となっています。
まず、四国中央保健所でございます。四国中央保健所管内は2月の上旬に一時増加傾向となりましたが、その後減少しております。他の保健所管内に比べますと、感染状況、比較的落ち着いておりまして、現在は横ばいの状態が続いております。直近1週間でございます。ただし、多くの陽性が確認されている隣接県と生活圏が一体であるところもありますので、往来も含めて、四国中央保健所管内の皆さんは気を付けた行動をお願いいたします。
次に西条保健所でございます。西条保健所管内は1月下旬にかけて感染が急増しました。そして、2月以降、減少に転じてはいるんですが、最近ちょっと増加の傾向が見られます。これはほとんどが新居浜市でございます。特に新居浜市ではクラスターの確認も続いておりまして、感染の増加が懸念されます。引き続き十分に注意をしてください。また、一時と比べて全体的には下がってきておりますので、県の管轄の保健所では唯一重点化している西条保健所の業務も、もうしばらく自宅療養者が減少すれば重点化している業務も段階的に復元させていくことが可能になってまいりますのでよろしくお願いいたします。
そして、次が今治でございます。今治保健所管内は1月の下旬から減少傾向にあって落ち着いていました。しかし2月に入ってここ最近、友人間のクラスター、高齢者施設でのクラスター、いろんな場面で確認されておりまして、その影響で急増している状況にあります。十分な注意が必要でございます。
次に、松山市保健所でございます。松山が収まらなければ県全体も収まらない。この動向は非常に重要でございます。2月の初めをピークに一時減少傾向にありましたが、下がり切っておりません。だいたい県全体のグラフとほとんど同じ推移をたどっております。すなわち影響が大きいということであります。そしてちょっとここが気になるのが、再増加の懸念も出てきているということでございます。直近1週間だけでも陽性者は771名、松山市保健所(管内)が占めております。県内の陽性確認の約半数がこの松山市で占められている状況でございます。そして、クラスターも多く確認されておりまして、感染が高い水準で継続中ということでございます。また、松山市で懸念されるのは3回目のワクチン接種の状況でございます。問い合わせたところ、月内にという答えはいただいておりますけれども、もうあと10日でございます。本当に間に合うのかどうか再確認を願いたい。そして、何でもバックアップしますので、何か足らざるところがあったら、県の方に要請いただけたらと思います。非常に3回目のワクチン鍵を握っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。ということで、松山市民の皆さんには、あらためて感染回避行動の徹底を強くお願いいたします。加えて、県民文化会館で行う県営接種会場も用意しましたので、土日にこれから続けてまいりますので、大いに活用していただきまして、速やかな予約とワクチン接種をお願いいたします。
次に、中予保健所管内でございます。こちらも増加傾向が続いております。ここ1週間では、もう松山市とほぼ同等の高い水準で推移しています。特に、伊予市や砥部町では高齢者施設、先ほど申し上げたように砥部町では多く確認されております。こうしたクラスターで多くの陽性が確認されています。松山市と生活圏が一体のため、強い警戒が必要な地域でございます。通勤、通学、買い物といった日常生活で松山市と往来のある方は、特に基本的な感染回避行動の注意深い実施をお願いいたします。
次に、八幡浜保健所でございます。2月上旬までは比較的落ち着いておりました。ただ、この1週間は非常に急激に感染が伸びております。ここは管内各市町でさまざまなクラスターが確認されておりますので、それに伴った感染拡大が懸念されます。特に、大洲市のクラスターが福祉施設でも確認、飲食店でも確認、学校でも確認と、感染の場面や年代が大洲市では多岐に及んでおりまして、そこから家庭や地域への染み出しの懸念があります。特に大洲市の皆さん、この八幡浜管内においては注意深い行動をよろしくお願いいたします。
次に、宇和島保健所でございますが、一時的にどっと上がったんですが、2月上旬以降は非常に落ち着いた感染状況で推移しておりました。ただ、ここ数日、若い世代を中心に陽性確認が増加しております。家庭を介した学校や施設への感染拡大の懸念が若干出てきておりますので、注意を願います。
そして、県全体でございます。2月上旬以降、徐々に減少に向かっていた陽性確認はここ1週間で横ばいになりました。まだまだ下がり切っていない高い水準で維持されております。場合によっては再び増加という懸念もございます。全国的に見ますと(人口)10万当たりの1週間の陽性確認数は、47都道府県中45番にはなっているんですけれども、全国的には抑えられていて、皆さんの努力によってそういうところにあるんですが、オミクロン株はすぐに上昇するという感染力の強さを持っておりますので、せっかくここまで踏ん張っておりますので、もうひと踏ん張り、くれぐれもよろしくお願いいたします。その先に日常を取り戻すということが待っているということでございます。
医療現場はこの前ご説明したとおり、感染が拡大した後やや遅れて負荷が高まってまいります。特に、今回はこのベッド数だけでは計れないところがあります。これまでと違って高齢者の入院が多くなっておりますので、介助や介護を伴うケアが必要になってきていて、看護師さんの負担はその分、非常に高くなっている、そういう声が届いております。そういう意味で、これまで情報収集・データ分析が重要だと申し上げてまいりましたが、地域ごとの感染の特徴、そして傾向等をできるだけ分かりやすくお伝えし続けますので、それを参考にして、皆さんそれぞれの日々の行動に結び付けていただきますようにくれぐれもよろしくお願いいたします。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(テレビ愛媛)
すいません、テレビ愛媛ですが、松山市に関して、3回目ワクチン(接種完了まで)はあと10日ほどということで懸念を示されておりますが、市の方からはこの目標達成について、何か報告というのは上がってきているんでしょうか。
(知事)
連日、状況を問い合わせはしておりますけれども、今の段階では月末までにいけるという回答が寄せられていますので、そこの詳しい日程関係は松山市にお問い合わせいただきたいと思います。県に返ってきたのは「間に合う」というふうな答えでございます。ただ、あと10日しかないので、本当に心配しています。
(南海放送)
南海放送です。各保健所別での感染者数の推移もデータ、表にしていただいて非常に分かりやすかったんですけども、県全体で高い水準で、ここ1週間は横ばいとも取れる状況になっています。なかなかスーッと感染者数が減っていかないっていうことは、やはりオミクロン株の感染力の強さと、あとどうしてもワクチンの接種、これがまだまだ3回目が緒に就いたばかりという、そういった点なんでしょうか。
(知事)
そうですね、非常に落ち着いた状況が維持されていても、一つの事象から多く広がってしまう感染力がありますので、一気に上昇するということが各地域で時折見られます。それは同時に来るものではありませんから、上昇の懸念があると早めに注意喚起をさらに一層高めてほしいということで、各市町とも連携しながら呼び掛け、そして対応しているんですけども、だいたいポンと(感染者数が)上がるとですね、そこから追い掛けの検査も始まっていきますから、早くて3日、長くて1週間から10日ほど、その高止まり。そこで我慢すれば下がっていくと。この繰り返しのような気がします。で、今申し上げたように、いつという時期がずれますから、ある地域で収まると別の地域でということがここ50日ぐらいですかね、向き合う中で感じていますので、その結果、平均が下がってこないという状況であろうと思います。ただやっぱりなんと言っても、人口の多い松山市が、そうですね、今一時150人ぐらい、多いとき200人ぐらい1日で確認されていたのが、下がったとはいえ120人からなかなか落ちてこないと。ここが落ちてこないと、県全体の状況も変わらないということなんで、しっかりと注意喚起、県の立場でも行っていきたいというふうに思っています。
(あいテレビ)
あいテレビです。ワクチン接種の件でお伺いしたいんですけれども、今はどんどん高齢者の接種も進んでいるかと思いますけれども、今後は5歳から11歳の子どものワクチンというのも進んでいくと思います。各自治体でそれぞれスケジュールも決まりつつありますけれども、今後、その子どもへのワクチンが進むこと、不安な親もいるかもしれないですけど、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
これは、市町は非常に戸惑いながら始めようという感じではないかなというふうに思っています。というのは、国の専門家会議からもですね、知事会からは要請しているんですが、子どもさん世代へのワクチン接種の安全性のメッセージ、これはもう専門家から出していただかないとなかなか浸透しないと思います。それから、どのように優先して打っていくのかというような接種パターン、これもまだ出てきていない。これが出てこないと、いざスタートしてもなかなか接種率というのは上がっていかないんではないかなという感じがしていますので、ここは国が方針を決めた以上は、今申し上げたような環境をぜひ整えていただきたいというふうに思います。
(あいテレビ)
もし万が一、今後各自治体で困ったこととかあった、そういった何か支援の要請とかがあったら、県としてもそれはバックアップしていくのでしょうか。
(知事)
はい。すぐ国に声を届けていきたいと思っています。それともう一つ、今の子どもさんへのワクチンですが、こちらの供給量は極めて少ないです。最初の、今示されているワクチン供給量はほんの一部の供給スケジュールしか示されていないので、ここらあたりも今たぶん迷われているのかなと。どの程度浸透するのか、また全体のワクチン供給スケジュール、契約の問題もありますから、そのあたりがまだ見えてきてないのかなという感じはしていますね。
(南海放送)
南海放送です。ちょっとコロナと離れるんですけども、昨日、北京オリンピックが閉幕しまして、愛媛県スポーツ専門員の郷亜里砂選手、開会式と閉会式でも旗手を務められました。郷選手の滑り、そういったことも含めて受け止めをお願いします。
(知事)
はい。郷選手はもう数年前にえひめ国体をきっかけにですね、スポーツ専門員として長きにわたって愛媛県に拠点を置いて頑張ってくれています。そして、えひめ国体(のあった年の冬季国体)でも全国優勝、2年連続とか、大変な成績を収めて、国体での貢献も大きなものがございました。その後は愛媛県に残って、指導等にも当たられて、その中からショートトラックのジュニアの部の全国優勝者も生まれるなど、その競技の中で大きな影響を与えてくれていると思います。また、オリンピックという特別な舞台に出場した経験というのは種目を越えてメンタルの面、いろんな面で多くのアスリートたちに励みになっているんではなかろうかと思います。一度引退を決意した後の1年後、再び復帰の報告を受けた時は、正直言って厳しいんじゃないかなと思いました。1年のブランクというのは、トップアスリートにとっては非常に大きなハンディになる、それを乗り越えて戦う舞台に戻るというのは並大抵のことではありませんから、心意気は良し、でも厳しいだろうなと思っていたのを見事に克服して、1年後復活を遂げてくれました。その道のりというものがまた多くのアスリートに非常に刺激になるんじゃないかなというふうに期待をしています。今回残念ながら入賞は果たせませんでしたけれども、開会式・閉会式の旗手を務めて、そして、本当にやり切ったという、レース見ていましたけども、ゴールした瞬間、結果として入賞には届かなかったけども、本人としては持ち得る力を全てやるべきことをやって出し切ったという充実感が伝わってきました。早くまた愛媛に戻って、みんなに大きな刺激を与えてほしいなと思っています。お疲れ様でした。
(南海放送(幹事社))
その他よろしいでしょうか。ではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
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