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新型コロナウイルスの感染の確認等(2月5日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017489 更新日:2022年2月7日 印刷ページ表示

日時:令和4年2月5日(土曜日)15時00分~15時23分

場所:知事会議室

 

 

(南海放送(幹事社))

それでは、記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 土曜日ですけれども、マスコミの皆さんありがとうございます。昨日確認された陽性者は313名でございました。内訳は既存161名、新規または調査中の方が152名でございます。感染が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。そして、残念ながら、昨日入院中の方2名がお亡くなりになられました。心からご冥福をお祈りし、ご遺族にお悔やみを申し上げさせていただきます。亡くなられたのはかなりのご高齢の方、80代の方と90歳以上の方でございます。いずれもコロナの重症例の方ではございませんでした。

 お亡くなりになられた方のことをお伝えする時が一番神経を使わなければいけない時だと思っております。できるだけ皆さんにもお伝えするようにという気持ちとの狭間で慎重に発言をさせていただいております。亡くなった方について、これまでは基礎疾患やワクチン接種の有無も併せて記者会見で言及する事例もございました。しかし、昨日の会見と同様に、前日や当日お亡くなりになった方の詳細な情報を保健所が今、非常に感染者確認が多くなって、業務が逼迫(ひっぱく)しています。確認する業務上の余裕がなくなってきているという実態がございます。また、ご遺族の心情への配慮も必要でございます。お亡くなりになった直後に、保健所からご遺族にすぐに確認するということも難しい時が出てまいっております。また、個人の特定につながるようなことは避けていただきたいという一部のご遺族のお気持ちもございます。おそらく大半の方がそうだと思います。そういったことを踏まえて、基礎疾患やワクチン接種の状況につきましては、後日整理して、統計的にお示しすることで統一をさせていただきたいと思います。大まかな年齢等々はこれまでどおり公表させていただきます。そしてまた、統計的に整理する時には、臨床医の先生に、この会見であるいは会見の後に、先生の立場からもご発言をいただき、皆さんにお伝えするような機会も設けさせていただきたいというふうに思います。

 昨日の陽性確認は前日から50名増加しております。一方で、先週の同じ曜日が357名でありましたから、先週比でいくと減少ということ。ただし、ここ2日、3日、前週比では減少しているような状況もありますけれども、ピークアウトを迎えているとはまだ判断できません。本当にここが大事なところであるということは皆さんにもお分かりいただけると思います。高止まりしているという前提の下に、十分な注意、特にまだなかなか感染が下の方に下落傾向を見せていない松山市と新居浜市の皆さん、特に注意をお願いしたいと思います。

 昨日の前日比50名増加の主な要因は、松山市で40名以上増加している点がございます。昨日の公表ではその前の日と比べて松山市では40名減少しておりましたが、元の水準に戻ったということでございます。すなわち、高止まりが続いているということでございます。子どもから高齢者まで幅広い年代で陽性者が確認されておりまして、県内の感染の中心である状況はいまだ続いております。また、新居浜市では昨日も変わらず50名を超える陽性確認がございます。こちらでも幅広い年代で感染が確認されておりまして、減少に転じる傾向はなかなか見えていません。なお、西条市については大きな増加は見られず、引き続き落ち着きは見せつつありますけども警戒が必要でございます。

 感染力の強いオミクロン株に対しましては、日々の生活の中で、一人一人が感染防止対策を確実に実行することが決め手になるし、重要でございます。現場のそれぞれの地域の保健所から、特に県民の皆さんに保健所からの声として呼び掛けてほしいという声が上がってきておりますので、その保健所からの声を集約して注意すべきポイントを私の方からお知らせいたします。

 まず、マスクは不織布(かそれと)機能同等のもの、これを選んでいただきたいということでございます。そして鼻に隙間なくフィットさせるということ、毎日しっかりと着用すること。「もうマスクは着用しているよ」と、もう言うまでもないことだと思いますけども、この鼻のところにちゃんとフィットしてつけられるかどうか、不織布あるいはそれに相当するものであるかどうか、そのあたりをもう一度再確認していただきたいと思います。

 二つ目に、密にならないように、屋内では特に人との距離ですね、これを保つよう気を配っていただきたいということでございました。そして、こちらはですね、手洗いの時は流水とハンドソープを使うということ。そして、こまめに行うということ、本当に皆さん、「そんなのやっているよ」とお思いでしょうが、意外と盲点があるかもしれませんので、念のため保健所の声として申し伝えます。

 次に商業施設、こういったところに入る際はもちろんなんですが、おそらくこういうお店は置いてありますから、退店時、帰る時にも手指消毒を必ず行っていただきたいということでございました。

 そして、こちらも換気、特に「職場内クラスター」で多く見られるのが換気不足でございます。1時間に2回以上、ちょっと寒いから大変なんですけども今の季節、数分間しっかり換気する、これが大事であると。数分間しないとこの前ご紹介したCO2センサーでも数値が下がらないということが明確に出ていますので、1時間に2回以上、数分間換気というのは、「1回、さっき随分お昼にやったからいいや」というのは効果がないということでございますので、保健所からの生の声でございますので、ぜひ皆さん受け止めていただきたいと思います。そして、家庭、職場、学校、さまざまな場面であらためてのチェックをお願いいたします。

 また、体調不良時は、「1日で熱が下がったから大丈夫やろう」と思わずに、絶対に自己判断はしない。外出をすぐに控えて、連絡の上、医療機関を受診すること。体調不良の時はそれを徹底していただきたいということでございます。

 なお、先日、県内企業からご寄贈いただきましたCO2センサー、約360台を寄贈いただきましたが、県内の保育所等への発送が昨日完了をいたしました。寄付をいただいた企業にはあらためて感謝を申し上げたいと思います。保育所の現場での活用を期待したいと思います。

 なお、全国の報道では学校や保育所等が感染の中心という内容も見受けられ、子どもたちが家庭内で親世代に感染を広げているといった論調も見られます。県内でも保育所や学校内で感染が広がるケースはあるものの、昨日、その状況を一覧でお知らせしたように、愛媛県内では数的には少ない、本当に現場が頑張ってくれているという状況でございます。1月27日からの1週間で、未就学児および児童・生徒の陽性者の合計は467名でございますけれども、ただ、これも分析をしていきますと、同一施設で10名以上の陽性が確認された施設・学校は非常に少ないんですね。愛媛県内の場合は保育園が1カ所、小学校が1カ所、中学校が1カ所の、この1週間で10名以上の確認されたのはこの三つのケースだけで何とか踏みとどまっていただいています。それぞれ現場で懸命に気を使いながら、場を確保するということでご尽力いただいている全ての関係者の皆さんに、本当に敬意と感謝を申し上げたいと思います。保健所の調査では未就学児および児童・生徒の感染経路のほとんどは家庭内感染でございまして、大人から子どもに感染が広がっているというケースでございます。保育現場や学校現場では対策もなされておりまして、いざ感染確認が認められた場合は速やかに行動を起こしていただいています。陽性確認があった場合、迅速な対応をしていただき、感染が広がるケースはむしろこちらの現場では少数でございます。県民の皆さんも、そういったところも含めて正確な理解をお願いをできたらというふうに思います。

 次に昨日の検査結果ですが、20代がやはり57名で最多変わりません。そして、昨日もほぼ全ての年代で陽性が確認されています。とりわけ、残念ながら(高齢者)施設のクラスターの関係もあります、70代以上が41名と多くなっておりまして、重症化リスクが高い年代でございます。医療負荷を高めないためにも、高齢者の感染を防ぐということが重要でございます。高齢者施設につきましてはワクチン接種の加速、そして各保健所から上がってきた事例をデータ化し、それぞれの施設への注意喚起、これはそれぞれの市長、町長さんにお願いして、基礎自治体単位できめ細かく行っていただいております。そして、全国的な検査キットの不足という問題もあるんですが、高齢者施設、特に感染の多い市の中では、特別養護老人ホームや先週からはグループホーム、来週からは介護老人保健施設等、こういった施設でも行うようなかたちになっております。キットが確保できれば広げていくという姿勢は変わっておりません。重点的に対応を強めてまいります。そして男性は145名、女性は168名でございました。

 居住地は松山市が179名、次に新居浜市が51名でございます。この二つの市で県内の陽性確認の7割を超えるという状況にあります。先ほど申し上げたように、同じく感染の中心にあった西条市は2日連続で20名を下回る水準まで落ち着いてきておりますが、オミクロン株は感染力が高いですから、このままもうしばらく踏ん張っていただきたいというふうに思います。これは全県(に言えること)でございます。

 職業は会社員が84名で最多。未就学児が23名、児童・生徒が53名。医療7名、福祉25名で計32名となっています。感染経路は把握できているものの中では家庭内が119名で最多。オミクロン株の潜伏期間の短さ、一人誰かが発症した時にはもうその時点で感染拡大が認められてしまうというような状況が続いております。医療・福祉が24名でございます。

 入退院の状況でありますが、昨日100名を超えておりましたが、もちろん入院の方もいらっしゃいます。ただ、無事に退院された方も昨日は大勢出まして、再び100を下回って98名となりました。重症者は変わらず、2名のままでございます。宿泊療養施設に入所されている方は4名増えて73名でございます。自宅療養等は、一部入院調整中の方含めて21名増えて2,556名でございます。そして、昨日は大勢の皆さんが療養解除、これまでで1日当たりのご回復では最多に近い数値(※)となっております。290名の方が無事に回復をされましたという状況でございます。

 最後に、昨日お知らせしたとおり、西条保健所につきましては松山市保健所に続きまして、本日5日から濃厚接触者調査や一斉検査の限定など保健所業務の重点化を行いました。重点化の内容は既に学校、事業者の皆さんにお願いする対応につきましては、関係団体にお知らせをしております。また、濃厚接触者の調査等のマニュアルは県のホームページにも掲載しております。今回の重点化は日々増加する自宅療養者等に対するケア、そして必要な医療につなぐことを最優先にするための当面の措置でございます。新居浜市および西条市の皆さん、学校や事業者の皆さんにはご理解とご協力をぜひお願い申し上げたいと思います。以上です。

 

(南海放送(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(あいテレビ)

 あいテレビです。昨日、お隣の広島県の方ではBA.2が確認されましたが、それによって何か広島との往来の対策、行き来など対策の強化などは考えられていますでしょうか。

 

(知事)

 はい、既に県外との往来の自粛というのは当初から県民の皆さんにお願いしてます。で、このBA.2がお一人、海外滞在歴のある方から広島県で初めて1名確認されたというニュースが全国放送で流れておりました。で、これオミクロン株の派生と言われていますけども、まだよく分からないところが多くあります。で、海外においてもこのBA.2と言われるオミクロン株、俗にステルスと言われていますけども、これが爆発的に感染しているのはデンマークぐらいしかまだないんですが、実はデンマークのデータを調べてみますと、当初のオミクロン株で急上昇して、オミクロン株が下降に入り始めた頃にこのBA.2が感染拡大の要因になって急上昇しています。で、今たしか置き換わりは、既にBA.2に置き換わりがデンマークでしかもう事例がないので、60%超えているというふうなニュースも見ました。今分かっていることは、今のオミクロン株よりも感染力が強いという難敵であるような情報が載っています。ただ、これがまだよく分からないんですけども、入院率は同様に低いと。ただ重症化率とかまだそこしかないですから、正確な分析は誰もできてないと思うんですけども、十分に警戒が必要なんで、やっぱりこの当面ですね、今はまだ高止まりしています。今後もしこの流れで先週よりは落ちてきているとはいえ、このまま仮にピークアウトしたとしても、BA.2に対する備えをもうこの時点からやっておく必要がある、やっておくというのはこれまでどおりのオミクロン株という派生ですから、感染力がさらに強いんだというふうなことを踏まえて、基本的な感染(回避)行動をしっかり行ってその範囲で日常の経済活動も送っていくっていう、まさにウィズコロナということを想定した行動をしていかなきゃいけないんだろうなというふうに思っています。十分警戒したいと思います。それともう一点ですね、これはその既にオミクロン株仕様へ、例えばまん延防止もそうなんですけども、国の構えとしてまん延防止もそうですけども、基本的対処方針も含めて、一刻も早くオミクロン株仕様への見極めとそして切り替えを行っていただくということ、これをもう次のBA.2を想定したら本当に早くやらないとこのオミクロン株仕様になっていないこの状況で次のBA.2を迎えたらですね、それこそ本当に打つ手がなくなってしまうんじゃないかと、現場で日々向き合ってる立場からすると非常に懸念をしております。その点は声をさらに上げていきたいなというふうに思っています。

 

(南海放送)

 すみません、南海放送です。保健所からの生の声ということで、今回五つほど挙げられたと思うんですが、最近の感染事例の中で、特に気になった5点という意味合いでよろしかったでしょうか。

 

(知事)

 そういう面での分析はちょっと細かくやっていないんですが、僕らの毎日見ている範囲の中でしかお答えできないんですが、やはりよく聞くのは、これ難しいんですよね、仕事の性質上、高齢者施設であれば入浴の時であるとか、お耳元でなかなか聞こえにくいので近づいたときであるとか、そういったところでさらに警戒が必要、注意が必要だということ。で、やっぱりいろいろ聞いてみると、「あの時にマスク外した瞬間があったね」とかというのが出てきていますから、やっぱりマスクの着用。学校現場でも授業中では音楽の時間なんかは対処できるんですが、帰りがけにやっぱりちょっとマスクを外してしまったというような聞き取りがあったりですね、やっぱりそういうふうなことだろうと思います。それを集約していくと、さきほどのようなかたちになってきてるんだろうなと思います。また職場ではですね、どこも共通しているような傾向が出ているのが換気。「換気がともかく悪かったね」というようなオフィスだったとかですね、そういうふうな報告がありますので、それらが個々に入ってきて集約したのが先ほどのものというふうに受け止めていただいたらいいんではないかと思います。

 

(南海放送(幹事社))

 他、いかがでしょうか。それではこれで終わります。ありがとうございました。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございます。

 

(※)のとおり、退院・療養解除は「過去最多に近い数値」に訂正します。

 

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