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新型コロナウイルスの感染の確認等(1月28日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017481 更新日:2022年1月31日 印刷ページ表示

日時:令和4年1月28日(金曜日)15時00分~15時37分

場所:知事会議室

 

 

(南海放送(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 昨日確認された陽性者の方は325名でございます。内訳は既存で確認できたのが162名、新規または今調査中の方が163名でございます。感染が確認された方に心からお見舞い申し上げます。また残念ながら、本日入院中の陽性者の方が1名お亡くなりになられました。心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さんにお悔やみを申し上げさせていただきます。亡くなられたのは50代の方で、私の方から皆さんにもいろんなケースがあるのがなかなか伝えにくいんですが、許される範囲でお伝えしておきます。まず基礎疾患があった方でございます。そして、人工呼吸や集中治療中のコロナの重症例の方ではございません。コロナそのものの症状、例えば肺炎とかですね、そうしたものが悪化したわけではございません。そして、この方はワクチンは未接種であったということでございます。ここまでで皆さんある程度お分かりいただけると思いますので、本当に心からご冥福を再度申し上げさせていただきます。

 陽性者数はやはり300名規模で減少する傾向はまだ見られず、緩やかに増加傾向と見てもいいか、高止まりと見ていいか、そのあたりはちょっともう少し見ないと分かりませんが、依然として減少する傾向には入っていないというふうに思います。そして地域的な傾向はやはり昨日も、後ほど説明しますが、これまでと変わらず、松山市とあるいは新居浜市、西条市が多くなっています。また今治市がそれに準ずるという感じで傾向が出ています。地域ごとの傾向に差が見えてきている状況でありますが、ただ他のエリアでも抑えられているとはいえ感染は確認されておりますので、県内全域で感染が高い水準で続いているというふうに受け止めていただけたらというふうに思います。県民の皆さん、何としても感染を食い止めるという意識を持って、特に職場、マスクの着用と換気が問題でクラスターになったケースも見られます。そして学校をはじめ、人と接するさまざまな場面で感染リスクに注意していただきますようによろしくお願いいたします。

 オミクロン株の特性を見極めて社会と経済の特定の分野を止めてしまうのではなく、感染対策を強め、気を付けながら維持していくという観点から、昨日各施策を公表させていただきました。併せて困っている方々をできるだけ公平な制度で支援していきたいと考えております。県民、事業者の皆さん、昨日も申し上げましたが第4弾の「えひめ版応援金」等も含めていろいろ考えていきますので、ぜひご協力をお願いいたします。

 本日説明する内容は主に2点でございます。昨日の検査結果と1週間のクラスター等の状況。そしてもう一つはそれぞれの地域で判断材料にもなろうかと思いますので、保健所別の陽性者数の推移をお知らせいたします。

 まず昨日の検査結果ですが、本日は20代が63名と最多となっております。そのうち約半数が松山市となっています。次いで50代が45名、10代が43名という状況です。昨日は50代が10代・30代を上回ったことになります。初めてですが、やはり年代的な広がりが顕著になってきています。男性は155名、女性が170名でございました。

 地域別では松山市が154名で約5割。今治市がちょっと29名高い少しちょっと懸念しております。非常に心配しております。そして西条市が33名で、新居浜市が実は51名で、市としては過去最多でございます。十分に気を付けられてください。松山市以外では西条保健所管内の新居浜市、西条市の感染が目立ってきておりますが、松山市と比較すると両市では10代・20代の若い方に加えまして、40代・50代で陽性が確認される傾向があります。こういった点も参考に市長さんたちにはそういった傾向も随時お知らせしてますので、それぞれ市単位でも呼び掛けがあると聞いております。ぜひ皆さん、それぞれのお住まいの市町からの呼び掛けにも耳を傾けていただきたいと思います。

 次に職業でございますが、会社員が88名で最多。児童・生徒は48名で、この影響で本日は18校が休校しております。内訳は東予10校、中予3校、南予5校でございます。未就学児が26名でございます。学生は、昨日各大学学長さんが呼び掛けられて、学生さん1桁にとどまっております。ぜひ引き続きよろしくお願いいたします。公務員3名は県職員ではございません。それぞれの機関から発表があると思います。教職員9名のうち2名は東予の県立学校の教職員でございます。そして、医療・福祉関係で合わせて20名が傾向でございます。

 感染経路は把握できているものの中では、家庭内が115名と最多でございます。医療・福祉が25名と多くなっております。オミクロン株は潜伏期間が非常に短いので、濃厚接触者と分かった時点で既に感染している可能性も高くなっているのが、かつてのデルタ株やアルファ株との違いの一つなのかもしれません。そういったような状況が出ております。

 そして、医療機関に入院されている方は6名増えて83名でございます。重症者は変わらず3名でございます。宿泊療養施設の方は3名増えて66名となっています。自宅療養者は一部入院中の方を含め2,308名でございます。そして今日、1日のご回復としては最多となります。231名の方が無事に療養解除となりました。ご回復でございます。なお、毎週金曜日に集計しております1週間分のかかりつけ医等の先生方による検査件数ですが、1週間分の報告がありまして、合計で5,827件の検査が行政検査とは別に行われています。1日平均にしますと約830件。前週が1日平均約680件でありますから、民間の先生方等の検査も、前週よりは1日当たり150件ぐらい増えているという状況でございます。そして、無料検査所の検査数も1月17日月曜日からの1週間で合計6,546件。1日平均にいたしますと約940件実施されています。前週がこちらの方では1日当たり760件でありますから、1日当たり180件ぐらいで、無料検査場の方でも検査が多くなってきています。合わせて衛生環境研究所等の行政検査以外で、すなわち1日当たり毎日1,700件を超える検査が実施されている状況にあるということでございます。

 次に、新居浜市・西条市で行ってきた臨時PCR検査センターの結果が上がってきました。新居浜市は、昨日は666検体実施されまして、陽性数は4件でございました。これで全部の陽性確認が17件となりまして、累計陽性率にいたしますと1.17%となっています。一方、西条市は609検体中11件が陽性確認されました。これまでのトータルは21件確認されていますので、累計陽性率は、新居浜市よりはちょっと高い1.32%でございます。直近で行った松山市での同様の臨時PCR検査の陽性率が1.2%でございましたから、ほぼ同水準でございます。これは人口10万人当たりの最近の水準でも同様の数値が出ております。ただし、先ほど申し上げましたように、松山市は若い世代の陽性確認が中心でありましたが、新居浜・西条はそれと比較すると幅広い世代というのが傾向ではないかと思いますので、ぜひ参考にしていただきたいというふうに思います。なお、昨日も申し上げましたが、これはニュースで言っていたことなんで正確には分かりませんけれども、単純に比較はできません、やり方が違いますから、大阪の無料検査所での陽性率は8%程度、東京が4%の後半というようなことを一部のニュースで流れていましたけれども、もしそれが真実であるならばそこまでには至っていないと。今、十分に気を付ければ乗り越えられるというふうな分水嶺というふうなことが言えるんではなかろうかと思います。

 次にクラスター等の確認状況でございます。先日26日にお伝えしたように、本日から毎週金曜日に前週の木曜日から1週間分をまとめてクラスターを公表する方法に切り替えさせていただきます。このようなパネルとなります。このパネルは保健所ごとに1週間分のクラスターの陽性確認状況を集計したものでございまして、ご覧のとおり数で言うとですね、西条保健所と松山市保健所が多くなっています。特に西条保健所管内では高齢者施設と医療機関で3件、松山市保健所管内では連日多くのクラスターが確認されていますが、高齢者施設が2件、医療機関が1件、そして、職場内が松山市多くなってまして4件確認されています。県全体でこの期間に新たに確認された「高齢者施設クラスター」は6件、「医療機関クラスター」は3件、重症化リスクの高い施設でのクラスターでございます。ただ、医療機関の皆さん、普段から非常に気を付けてクラスターが出てもですね、速やかな対応を行って、広がっていないケースもございますので、ご参考までにお知らせいたします。保健所の指導の下、施設内の感染拡大防止策を講じるとともに、県のクラスター対策班によるゾーニング等の現地指導やE-WEL(イーウェル)ネット等による職員の支援体制も用意してきましたので、万全のフォローをそれぞれに行っていきたいと思います。

 次に学校・児童施設の陽性確認状況ですが、児童施設というのは保育所や幼稚園等ございます。クラスター認定が行われたか否かを問わず、一つの学校で10名以上の陽性者が確認された数を、東予・中予・南予の地域別に公表してまいります。学校関係の場合は、学校の親御さんも含めて関係者に速やかに連絡体制がしっかりできていますので、連絡がいく体制は取られています。その時点から学級閉鎖や休校や皆さんの自宅待機を速やかに要請できる状況になっていますので、その点はお知り置きいただきたいと思います。現在はプレスリリースにも配布し、県のホームページでもご覧いただけるようになっています。これはパネルないですね、パネルはありませんけども、東予では5件ございます。児童施設が1、小学校が2、中・高校等で各1、中予では3件ございますが、全て大学と専門学校等でございます。南予では1件で高校等でございます。なお、クラスターとは異なり、感染経路や陽性者間の接触が確認されたものとは限りません。別々のルートというのもありますので、ちょっと学校の場合はそういうこともあり得るということであります。そして、大学では先ほど申し上げましたように、昨日、大学関係者・学長さんによる合同記者会見を行われました。学生の皆さんも本当に思い出を作るかけがえのない期間だと思いますが、現在のこの状況でございますので、感染防止の徹底に努めていただきたい、そういうメッセージを学長さんからも出されたと聞いています。それをぜひ受け止めて、感染回避行動を実施してください。学校・大学関係者の皆さん、呼び掛けありがとうございました。

 次に保健所ごとの感染状況でありますが、このパネルは県内7保健所ごと、愛媛県内には七つの保健所がございます。それごとに人口10万人当たりの1週間の陽性者数の推移、これでだいたい地域ごとに傾向というのがそれぞれお住まいの地域の状況をお分かりいただけると思います。前回説明した際にはほぼ全ての保健所管内で感染の拡大傾向が見られましたが、今回は地域ごとに特色あるいは傾向に差が見えてきています。

 まず、四国中央保健所管内でございますが、1月14日前後からグラフは急カーブを描きまして、1月20日には人口10万人当たり140人を超える水準まで増加していました。今週に入ってからはやや落ち着いてきておりますが、引き続き高い水準を維持しています。油断は禁物でございますので、ぜひこの状況を四国中央保健所管内の皆さん、お分かりいただけたらと思います。

 そして、次に西条保健所でございます。こちらでは陽性者が右肩上がりに増加し、まだ現在のところ緩やかになる傾向が出てきておりません。今週になってグラフのカーブはさらに上がっているという状況でございます。一番懸念しているエリアでもございます。一層注意深い感染回避行動の実践を強くお願いいたします。また、新居浜市および西条市ではワクチン接種の予約が始まっておりますが、集団接種の予約にまだ西条市、新居浜市、空きがあるということで呼び掛けてほしいということでございました。速やかに接種が可能だそうでございます。新居浜市はまだ半分以上空きがあるということでございます。現在も増加する感染状況を踏まえ、高齢者の方は2月いっぱいに(接種の)体制は取れていますので、後は予約をしていただけたらと思いますので、速やかな接種を検討いただきたいと思います。

 次に今治でございます。今治保健所管内は急激な増加はまだ見られておりませんが、今週に入ってもご覧のとおり高止まりが続いています。さらに直近では今治市の増加傾向が見られます。感染拡大が進むか、踏みとどまれるかの正念場ということでございますので、十分気を付けた行動をよろしくお願いいたします。

 次に松山市でございます。グラフを見ても明らかなように、松山市保健所管内は一貫して右肩上がりでございます。今週に入りやや上昇カーブは緩やかになってきているものの、感染の歯止めは全くかかっておらず、若い人が中心ですが、幅広い世代にも広がり始めて、状況は依然として深刻でございます。感染の中心である若い世代から他の世代への感染の連鎖を断ち切らなければ、減少傾向に向かわせることは難しいんではないかと思います。そして、松山市の感染が止まらなければ、これまでの経験からいっても県内全体の感染拡大が下火になることは難しいと思います。松山市民の皆さん、特にあらためて感染回避行動の徹底をお願いします。なお、松山市でも高齢者への集団接種に半分以上の空きがこの時点であるそうです。速やかに接種が可能ということだそうです。お待たせせずに予約と接種ができるよう、職員が医師会と調整して、接種機会を確保しております。同様に、高齢者の方々、速やかな接種をお考えいただきたいと思います。

 次に中予保健所でございます。こちらは他の保健所と比べると水準は低いものの、水準自体は低いんですが、今週も一定規模の陽性が続いていて、ちょっと徐々に増加しているような傾向も見て取れます。まだ高くはなくとも松山市と生活圏が一体でありますから、注意が必要だということで受け止めてください。

 次に八幡浜保健所管内ですが、1月の半ばまで非常に落ち着いた状況が維持されてまいりました。ただ21日に、ここですね、「高齢者施設クラスター」が確認されまして、それ以降じわじわとご覧のようにカーブが上昇しているということがお分かりいただけると思います。この傾向というものを八幡浜管内の皆さん、受け止めていただきまして、注意を高めていただきたいと思います。

 そして、次に宇和島保健所でございます。宇和島保健所管内は一時は市中感染のまん延も危惧される状況まで上昇しておりました。強い警戒をそれぞれの市町から呼び掛けて、住民の皆さんは注意深く行動していただいております。その結果がグラフに表れてきておりまして、減少に転じ始めております。現在もその傾向が続いております。住民の皆さん本当にありがとうございます。この努力に敬意を表させていただきます。今後、感染をこのまま抑え込んで再拡大を防ぐためには、せっかくここまで来ていますから、引き続き感染回避行動を継続していただけたらと思います。なお、人流データによりますと、宇和島保健所管内では最も低下しているデータとなっています。そこにも(皆さんの)気持ち、行動の結果が表れていることがお分かりいただけると思いますが、宇和島保健所管内の多くの市町ではファイザー、モデルナを問わず、ワクチン接種の予約は順調に埋まってきているそうでございます。ちょっと他のエリアとは違うという状況でございます。皆さんのご協力に感謝申し上げます。

 このように地域ごとに見ることで、より詳細な感染の傾向が見えてまいります。オミクロン株であっても拡大傾向を抑えて、宇和島保健所管内などの下降傾向を維持している地域も出てまいりました。県民の皆さんはそれぞれ関係する地域の感染傾向をよく確認していただきまして、自分の住んでいる地域はどんな傾向が出ているのか、それは感染状況、リスクの状況の推定にもつながりますので、その上でどのような取り組みをしなければならないのかということをお考えいただけたらと思います。また、体質的にワクチン接種が困難な方もいらっしゃると思います。そうでない方は重症化を抑えるという効果もありますので、できるだけ多くの方にワクチン接種をお願いできたらと思います。オミクロン株が急拡大する中で、高齢者の方々への3回目接種も本格化してきておりまして、予約可能な順番が来たら速やかに接種していただきますようお願い申し上げます。以上でございます。

 

(南海放送(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛ですが、ワクチン接種に関して、松山市など予約がまだ空きがあるということで、モデルナワクチンへのまだ理解がちょっと進んでないのかなっていうところもあると思うんですが、あらためてそのあたりの認識はいかがでしょうか。

 

(知事)

 そうですね。この点については、当初から交互接種の不安感というのがあるんじゃないかなということで、政府、国に対しましては、今日も知事会でそういった声、各知事からも挙がっていましたけれども、まだまだあるのかなというふうに思います。ただこれは専門家の方々、一部かもしれませんが、分析によると、(1回目、2回目、3回目の接種順に)「ファイザー・ファイザー・モデルナ」、「ファイザー・ファイザー・ファイザー」、「モデルナ・モデルナ・モデルナ」、いろんな分析をされていたニュースがありました。で、交互接種の場合は予防率か感染率だったかな、若干効果が高めに出ているというデータを示されておりました。ただ副反応はちょっとだけ、そんな大きな違いはないんだけど、ちょっとだけあるよというようなことを言われる方もいらっしゃいます。こうしたことをですね、国もそれを推奨していますので、やっぱり周知徹底をするためには、全国に対して正確なデータに基づく周知をするということが大事なんではなかろうかと思いますので、今日は知事会でもそういった発言が各知事からも出ていたところでございます。

 

(あいテレビ)

 すいません、あいテレビです。先ほど知事会の話も出ましたけれども、知事、知事会で検査キットの件、国が一括買い上げなんていうことのお話もされていました。今現状、県内でですね、実害的な影響は出ているっていうのは入ってないでしょうか。

 

(知事)

 影響、まだギリギリ回っている状況です。ただやっぱり在庫をにらみながらの運営をしている医療機関であるとか、あるいは高齢者施設への展開拡大とか、そういったところでやっぱりさらなる供給ができないとスムーズに展開できないというようなこともあろうと思います。まだ在庫はあって回っている、ともかく早く調達してほしい。で、前にも申し上げましたが、この検査キットというのは日本の場合、輸入依存度が高いという弱点があるということ。で、政府、国は国内メーカーに増産の依頼はされています。売れ残ったら全部政府が買い取るという方針も出しているんですが、ちょっと心配なのは、今日知事会でこれは申し上げたんですけども、あくまでも無料検査所と民間が行うところもメーカーから卸会社に行って、そこから争奪戦をしていますから、増産してもですね、単なる残ったら買い取りだけでは医療機関やいわば高齢者施設など、本当に優先順位は高いところに回ってくるのかというのが非常に個人的には心配でございます。だから、ここは今日申し上げたのは、ある程度国が買い取って、それを優先的に医療機関やそれから施設等に、都道府県ごとに状況を見て公平に配分するということにした方が、限られている以上はそれをやるべきではないかというふうなことを発言させていただきました。おそらく知事会としてやっていただけると思います。

 

(南海放送)

 南海放送です。各保健所の折れ線グラフで示された感染の状況、分かりやすく、各市町の方々も理解できると思うんですけども、やはり県民の方々が取れる行動というと感染回避行動の徹底ということですけども、正しく恐れるということが必要だと知事も日ごろおっしゃられています。あらためて県民への呼び掛けをお願いします。

 

(知事)

 そうですね。当初から申し上げましたとおりオミクロン株、相手を知るということはすごく対処する時に大事だと思うんですけども、オミクロン株の特性をしっかりと受け止めていただけたらと思います。感染力が強い、この点については医療機関で十分注意しててもクラスターが発生した事例を見るまでもなく、本当に感染力がこれまでのコロナの株とは全く異次元であるということ。特に、例えば職場クラスターで多く見られるのは換気が悪かったというふうな共通点。それから学校とか保育所とか、これ難しいんですけどもやっぱり隙をついてくるのがマスクを外していた時の時間帯。高齢者施設でもそういう時間帯というのはどうしても出てしまうんですけども、そこにつけこんでくるんだという傾向がありますので、この感染力の強さということをまず念頭に置いて、不織布マスクの正しい着用と手指消毒と3密を作らない。そして換気をしっかりする。これをもう徹底するということがもう何よりだということを申し上げさせていただきます。

 そしてもう一点の特色は、重症化率はこれまでの株と比較すると、現実、医療現場での声を聞いても、愛媛県でも専門家の言われるとおりの傾向が出ています。退所(までの)期間もお年寄りでも短くなっているケースも多くなってますし、重症化する確率、比率というのは全国的にも重症化の病床の使用具合の比率、非常に低いです。だからそういう意味ではその傾向は間違いない。アルファ株・デルタ株と比べて重症化の比率は低くなっていると。ただ重症化しないわけではないというところが大事な点で、ここで導き出される結論は、特に基礎疾患をお持ちの方、ご高齢の方は特に注意をしていただきたいということになろうかと思います。こうしたことをしっかりと行えば、大半の方は今日も退所人数231名なんですが、大半の方は10日で療養解除になりますので、そこで行政、県として一番力点を置いているのが、入院治療が必要な方をともかく取りこぼさないというふうなこと。そして、もう一つは重症化に備えてしっかりと体制をつくるということ。重症ベッドの使用が増えてくるということを前提に用意だけはしておくということ。ここを重点に置き、さらに宿泊療養の充実を図るということが大事ではないかと思います。そして、自宅療養者が非常に多くなって、これも当初から言われたように、オミクロン株の特性を考えるとどうしてもここは避けて通れない。そうすると自宅療養者のケアというものを、限られた医療資源の中でどうするかということに力点を置くということ。ですから、今オミクロン株で思うんですけど、最も重要な対策・施策というのはまさにそこなんではないかなと思っていますので、行政としてしっかりと向き合っていきたいと思います。

 

(南海放送(幹事社))

 その他、質問等ありませんでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

 

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