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新型コロナウイルスの感染の確認等(1月21日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和4年1月21日(金曜日)15時02分~15時30分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、本日は記者発表事項が2件あります。まず新型コロナの感染確認等についてですが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
朝の速報では陽性者250名以上とお知らせしておりましたが、昨日確認された陽性者は260名でございました。内訳は既存140名、新規120名でございます。なお、保健所の調査・検査の重点化に伴いまして、濃厚接触者の幅広い特定が速やかに今までどおりできなく、ちょっと時間がかかるケースもございます。新規の件数には、現時点で調査中の方も含まれておりますので、調査の進展によって既存と結び付いていくという方もかなりいらっしゃいますことを、あらかじめ申し添えさせていただきます。まずは、何よりも陽性が確認された方に心からお見舞い申し上げます。
陽性確認数は、昨日と同数でございますが、連日クラスターの発生は続いておりまして、昨日は新たに3件ございました。松山市で「高齢者施設クラスター」、八幡浜市、全体的には少ないんですが、「高齢者施設クラスター」および「児童施設クラスター」1件ずつ。1月以降高齢者施設でのクラスターの確認は4件目となります。これまで感染が少なかった八幡浜市でも初めてクラスターが発生いたしました。1月10日以降、10日あまりで32件のクラスターが確認されております。後ほど説明しますが、若い世代中心の感染が幅広い世代に広がって、学校、そして少しずつ高齢者施設に波及してきています。オミクロン株の感染力は当初から申し上げているとおり、専門家の分析によっても強いということ。しかし、重要なことは感染を拡大させるリスクの高い行動をどれだけ多くの方々に回避していただけるか、そして高齢者や基礎疾患のある方へ感染が広がることを防ぐことができるかどうか、ここに掛かっております。一人一人の皆さんが感染しない、させないという行動を積み重ねていくこと。これは今のオミクロン株の全国の感染拡大状況を見ても、最終的にはそこが一番重要な鍵を握っています。一日も早く感染を減少に向かわせることにつながっていることをぜひ受け止めていただけたらと思います。
なお、本日からまん延防止措置の適用も多く(府県から)の要請が出ているようであります。一方で、昨日、全国知事会長の平井知事から、「まん延防止は飲食店街に関わるもの、オミクロン株の場合はスポーツイベントや学校で爆発的な感染の広がりが見られる。もっとまん延防止措置、オミクロン株に即したものにしてほしい」との発言がございました。尾身会長に続いてこうした意見も出てまいっております。現在の重点措置は、平井知事は現実に即していないとして、より効果的な対策がとれるよう国に求めていくという発表されておりまして、他の知事からも同様の趣旨の発言が出てきております。こうしたことを受けて、分科会の尾身会長ご自身も同じような見解を発言されておりますので、専門家による、われわれも意見を求められていますので、どんどん提示してそれらを集約して、専門家によって早急な見直しが行われていくものと思いますので、そこには大いに期待をしたいと思っております。
本日、説明する内容は4点でございます。昨日の検査結果、そして陽性者数の推移とクラスターの状況、また学校における感染対策の強化、臨時 PCR 検査センターの開設および無料検査所のさらなる拡充についてでございます。
昨日の検査結果でありますが、まず、陽性者の概要でありますけども、10代が非常に多くなっております、49名。次に20代が48名。この48名の20代のうち38名が松山市で、8割を占めているということで、連日お伝えしているとおり、松山の20代の感染が止まっていないという状況でございます。一方で、後ほどグラフでお示しいたしますが、県全体では20代以外への広がりも出てきております。男性115名、女性は145名でありました。
市町別は松山市が143名で、集中的に多くなっております、新規が64名。次に今治市が19名、新規が10名でございます。宇和島市が14名でございますが、新規は2名にとどまっています。このうち10名の方は、既存の高齢者施設クラスターでの再検査による陽性確認でございます。八幡浜市は12名。先ほど申し上げましたクラスターの関係で新規はゼロでございます。新居浜市が11名で、新規が4名。西条市がちょっとまだ分析がし切れてないところもあるとは思いますが29名で、新規が24名と多くなってまして、複数の家庭内での感染が多く確認されています。
職業では会社員が58名と最多となっています。児童・生徒も45名と多くなっています。この影響で本日は25校が休校しておりまして、内訳は東予15校、中予9校、南予が1校でございます。そして、学生が13名、依然と多くなっております。このうち8名が松山市。学生の皆さんの感染回避行動が非常に重要になってきておりますので、徹底をぜひお願いしたいと思います。公務員3名。このうち1名は県の職員でございます。その他はそれぞれの機関から発表がございます。この職員は東予の地方機関に勤務する30代の男性職員。感染経路は調査中でございます。感染可能期間に不特定多数の方と接する業務には従事していないことは確認されておりますが、必要な調査と検査を今も進めております。また、1名は県警の警察官で、後ほど警察本部が公表をする予定でございます。医療・福祉は計20名。これは先ほどのクラスターの関係で多くなってます。なお、本日発表した1名以外に、昨日、県外で勤務する県職員1名の陽性が確認されました。本県との往来はありません。愛媛県内での陽性確認数には含まれてはいないということでございます。
感染経路は、把握できているものの中では家庭内が96名で最も多く、そして本日はクラスターの関係もあり、医療・福祉施設が28名となっています。医療機関に入院している方は出入りがありますが、1名減って60名。なお、本日をもって前からお知らせしていたとおりフェーズ3の263床全て、お医者さん看護師さんのスタッフも含めて受け入れ体制が整ったと各医療機関から連絡がありましたのでお知らせいたします。重症者は残念ながら1名増えて3名でございます。新たに重症となった方は昨日陽性が確認された方で、既に入院済みでございます。仕事の関係で県外から来られた40代の方で、基礎疾患がやはりあると聞いております。なお、昨日重症として公表した方についてはオミクロン株疑いが確認されました。本日の重症者の方は現時点では変異株検査の結果はまだ出ておりません。次に宿泊療養施設でございます。出入りがありますが、4名増えて45名となっています。なお、宿泊療養施設「ホテル新居浜ヒルズ」、こちらは23日から開所することとなりました。現在、各病院ではコロナ病床の積み上げも行っていただいておりましたので、その間、それと並行して、地域の医療関係者の皆さんがこちらを開けるために、看護師さんのローテーション等々、かなり配慮していただいております。そういったことのおかげで解消することに至っておりますので感謝を申し上げたいと思います。本当にどうもありがとうございました。自宅療養等は一部入院調整中の方を含め1,737名となっています。そして、退所、回復された方、100名を今日超えました。103名となっています。感染拡大から一定期間経過し、療養解除含め退院となった方は初めて1日100名を超えてまいりました。今後、この後ずっと100名近い感染が続いていますので、今後は退所をされる方、回復される方も順調に回復されれば増えていくんではなかろうかというふうに思います。なお、毎週金曜日に集計しています1週間分のかかりつけ医の先生方による検査件数は4,751件でございました。1日平均に直しますと680件。その前の週が1日平均400件でありましたから、やはり大幅に増加しております。また、こちらも1週間に一遍公表することにしています無料検査所の検査数は、1月10日月曜日からの1週間で5,312件。1日平均になりますと約760件。前週が1日平均230件でありましたから、こちらも大幅に増加しております。
次に新規の3件のクラスターでございます。「高齢者施設クラスター15・松山市」でございます。これまで施設の利用者1名。昨日の検査で新たに職員等3名、利用者7名の陽性が確認されまして、「高齢者施設クラスター」と認定されました。関係者には全員既に施設側から連絡済みでございます。陽性者の内訳は職員等3名、利用者8名、計11名でございます。
次に「高齢者施設クラスター16・八幡浜市」、新規。これまでに施設の職員3名、利用者1名確認されておりましたが、昨日の検査で新たに職員1名、利用者5名の陽性が確認され、「高齢者施設クラスター」と認定されました。こちらも関係者には既に施設側から全員連絡済みでございます。陽性者の内訳は職員が4名、利用者6名、計10名のクラスターでございます。幸いなことにこの二つの施設とも、現時点では、陽性者は全員軽症であるそうでございます。そして、昨日までに陽性者が確認されたフロアの施設の職員および利用者の検査は実施済みでございます。いずれの施設も、県のクラスター対策班がゾーニング等の感染防止指導に入っておりまして、地元市と連携して職員の応援調整も進めております。高齢者施設のクラスターが増加しておりますが、クラスターが発生した施設では地元の医師会や医療機関の協力をいただきまして、療養者の往診、オンライン診療等を行い、症状が悪化した場合にはすぐに入院できるよう準備をしているところでございます。
次に「児童施設クラスター4・八幡浜市」、新規でございます。幼稚園でのクラスターとなります。これまでに教職員1名、園児1名、その他家族等2名確認されておりましたが、昨日の検査で新たに園児3名、その他家族等2名の陽性が確認され、「児童施設クラスター」と認定されました。関係者には全員既に施設側から連絡済みでございます。陽性者の内訳は教職員1名、園児4名、その他家族等4名、計9名でございます。既にこの施設は休園をしておりまして、現在保健所が感染の広がりを把握するために調査・検査を進めております。保護者をはじめ、関係者の皆さんには保健所の調査へのご協力をよろしくお願いいたします。
続いて既存のクラスターでございます。宇和島市の「高齢者施設クラスター13」。新たに職員2名、利用者8名の計10名の陽性が確認され、陽性者は累計で45名。職員と利用者は再検査による陽性確認でございます。現時点では幸いなことに全員軽症でございます。その他の既存クラスターについては1名等の確認はポツポツありますけども、大きな感染拡大の報告は入っておりません。
次に、こちら側の陽性者数の推移とクラスターの状況についてのパネルになりますが、こちらはですね、第6波の年代別陽性者数の推移でございます。年明けから日ごとの推移でございます。第6波の当初から20代・30代、このピンクのところ、ここが中心になっているということが明確になっています。若い世代、ここで拡大をし、特に現在もこの世代、松山市を中心に感染に歯止めが掛からず、感染の拡大の中心になっております。こうした世代の感染がオミクロン株の特性もあって、家庭や職場等を通じ、他の世代に急速に広がっているということでございます。感染拡大の中心となっている若い世代の皆さん、とりわけ活動的な松山市内の大学や専門学校の学生等の皆さんの行動歴を確認すると、サークル活動での友人同士の接触やアルバイトを通じた接触、そうしたことが確認されるケースが多くなっています。ぜひ友達や家族の感染を広げないためにも、しばらくは仲間内での集まりを見送るなど、ルールに基づいたもう本当にしっかりとした感染回避行動を取った上での行動というのは、これは感染リスク低いですから、飲食にしてもそうですね、しっかりとした対策を取っている認証店、そして会食のルールの徹底、こうしたことでのものと不用意な集まりは一緒にすることはできません。そういったところをきちっとやるということを心掛けていただきたいというふうに思います。
またこうした状況は、第6波のクラスター状況にも表れております。このパネルは第6波で確認されたクラスターでございます。1月4日から10日に2件、11日から17日で17件、今4日間(1月18日から21日)ですが、この4日間で13件となっております。期間別・区分別に整理したものでございます。1月4日から10日の7日間では飲食店およびスポーツ活動、学校クラスター2件、その後の感染拡大を受けて、次の週では飲食店、それから会食・友人間、スポーツ活動、学校・仕事関係など、さまざまな区分にわたり17件のクラスターとなっています。そして今回は4日間でありますが、陽性者の年代の広がりが懸念していたとおり、特に高齢者施設等、あるいは児童施設等で確認されております。これまでの波に比べ、高齢者施設等への伝播(でんぱ)のスピードの速さを実感しておりまして、今後、重症化のリスクも考えられる高齢者施設への感染の広がりが懸念材料となります。県ではお知らせしたとおり、まん延防止重点措置が適用されますと義務付けられています高齢者施設の一斉検査は、重点措置(適用)を待つまでもなく先に着手するということで順次行われております。既に検査キットは送付済みでございまして、1月24日から結果報告が入ってくる予定でございます。一回だけじゃなく1週間に一遍、職員の検査も実施されていきます。
次に学校における感染対策でございますが、幼児・児童・生徒の陽性確認が増加し、「学校クラスター」が多発していることを踏まえまして、さらに強化をいたします。これまで、デルタ株まではあまり確認されていなかった屋外でマスクを外した活動等、オミクロン株ではそういったケースでも陽性が確認されるようになっています。感染力の強さということでございます。学校現場、本当に最大限の配慮をしながら行っておりますが、手指消毒、マスク着用、教室の換気など基本的な感染対策の徹底はもとより、各家庭のご協力を得まして、学校へのウイルス持ち込みを阻止する水際対策にも力を注いでいるところであります。それでも感染することもあるのがオミクロン株でございますので、校内の広がりをできるだけ抑え込むこと。端的に言えば、校内で濃厚接触者をできる限り出さないための対策を当分の間、これまで以上に強化をいたします。
具体的には身体接触を伴う活動の抑制に加えまして、集団でマスクを外し大声を出すような活動は見合わせる。体育や音楽の授業、部活動、休憩時間での活動や交流は特に注意して行う。マスクは正しく着用し、着用しない状態での会話や活動はできる限り避ける。更衣室や部室を利用する際は換気を徹底した上で短時間、少人数で利用し、一斉利用や会話は行わないこととする。以上の注意喚起は本日、県立学校に通知いたしまして、市町教育委員会、私立・国立学校、幼稚園、保育所に送付することといたします。学校関係者、本当にご苦労掛けます。さまざまな制約の下で懸命に学校活動を続ける努力をしていただいている中でございます。さらなる要請は心苦しい限りでございますが、オミクロン株の特性ということを踏まえて、子供たちのためにぜひご協力をお願いいたします。
次に、臨時PCR検査センターの開設および無料検査所のさらなる拡充についてでございます。パネルのとおり、昨日お知らせしました松山市の城山公園内の臨時PCR検査センターで、明日22日土曜日まで無料の検査キットを配布しております。検体の回収は23日まででございます。開設初日の19日に回収したのが430検体、検査の結果4件が陽性でございました。今のところ、過去の臨時検査センターの結果と比較して陽性率は、もうここで1回分だけですけども同水準でございます。県内の感染の広がりに歯止めをかけるためには、松山市からの感染の染み出しを食い止めることが重要であり、飲食店の従業員さん、学生さん、松山市の関係の皆さんには、ぜひとも積極的に検査にご協力いただきたいと思います。
また、昨日お知らせしたとおり来週月曜日24日から、新居浜市および西条市で臨時PCR検査センターを開設いたします。対象や開設場所、キットの配布・回収期間等は昨日説明しましたので、こちらのパネルのとおりとなります。昨日は、新居浜市は11名、西条市は29名の陽性者が確認されており、早期に感染の広がりを探知し連鎖を断ち切るため、新居浜市、西条市の皆さん、こちらを活用していただきたいと思います。
また松山市では24日から宇和島市と同様、こちらは愛媛県総合保健協会が主体となって、無料検査所を開設することとなりました。城山公園のこの今行っている臨時PCR検査センター終了後、そこの場所で引き続き行うということでございます。さらに同じく24日から、県内のドラッグストア併設薬局等21店舗でも新たに無料検査所が開設されることになっていまして、これは県内各地でございます。1月18日時点でお知らせしていた県内36カ所であった無料検査所でございますが、24日には66カ所。当初よりも増えております。66カ所にまで拡充できることとなりました。で、さらにこの無料検査所の実施期間は1月31日までとしておりましたが、1カ月、2月28日月曜日まで運営を延長することといたします。感染に不安のある方はこちらをぜひ利用してください。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(NHK)
NHKです。よろしくお願いいたします。今日の発表にはなかったんですけど、新たにワクチンの接種対象が5歳から11歳も対象に正式に含まれました。まだ具体的な話はこれからだと思うんですが、市町と連携して接種を迅速に進めたいなどの思いはありますでしょうか。
(知事)
はい。これはですね、今も高齢者向けのワクチン接種、基本的には市町の接種事務になるんですけども、県はサポートをいたします。今回もですね、松山市をはじめ複数の市町から高齢者分についても「打ち手が足りないんで」ということで、県の方で派遣調整したり、そういったところをやっていますけれども、同様のサポート体制を敷いていくことになろうと思います。ただ、今もうこの段階で、まだ全然供給量とかも決まっていませんから、どういうスケジュールで来るか分かってないので何とも言えないんですが、既に各地域の市町とそれから医師会等々がもう相談を始めているところが大半でして、例えばお医者さんで、小児科医の先生が少ないですから、小児科医でない先生で打てるかどうか、あるいはその小児科医の先生そのものもがいない市町もあるんですね、そういう場合どうしようかとか、いろんな議論にもう既に着手していただいているそうなんで、そういった議論をしっかり受けて、県へ「こういうところをサポートしてほしい」という要望があれば速やかに対応をしていきたいというふうに思っています。もう一点だけ言わせていただくと、ただこの国の方で打つ方針が出ましたけれども、まだ不安を抱いている世代、親御さんも多いと思いますので、そのあたりの広報は国の方にしっかりと行っていただきたいと思いますので、それを受けて、われわれも広報をしていきたいというふうに思っています。
(NHK)
あとすみません、関連してなんですが、今若い世代、特に児童・生徒だったりとか、未就学児も感染が広がっていますけど、その辺にこのワクチンの期待とかっていうのはあったりしますでしょうか。
(知事)
そうですね。これは、私は専門家ではありませんから、その効果うんぬんについてはもう専門家の先生の発言を待つしかないんですけども、今のところニュース報道なんか見ていると効果があるという見解ですから、そこは期待したいと思っております。
(南海放送(幹事社))
その他、質問のある社はお願いします。質問よろしいでしょうか。
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