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新型コロナウイルスの感染の確認等(1月16日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017469 更新日:2022年1月17日 印刷ページ表示

日時:令和4年1月16日(日曜日)15時00分~15時29分

場所:知事会議室

 

 

(南海放送(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事よろしくお願いします。

 

(知事)

 昨日からの全国的にトンガでの海底火山の噴火に伴う津波の襲来について、各地域で警戒等々の注意が出ましたが、愛媛県では全ての地域で確認されておりませんことをまずご報告させていただきたいと思います。

 それでは昨日、ちょっと大変感染者確認が多くなっていまして、各保健所の集計も大変作業が多くなっております。そんな関係で速報値では200名以上とさせていただいていましたが、昨日、県内で新たに確認された陽性者は213名でございます。内訳は既存が101名、新規が112名でございます。ただこの新規の112名、調査が進むにつれて、既存事例と結び付くケースがあることはあらかじめ申し上げさせていただきます。感染が確認された方に心からお見舞いを申し上げます。

 昨日は土曜日ということで、多くの診療機関は午前中のみだったと思います。そういう中で過去最多の220名に迫る陽性確認となりました。先ほど申し上げたような内容でありますけれども、この段階で新規112名、全く減少に転じている兆しは見えません。むしろ土曜日の確認で213名ということでありますから、いよいよ来週、さらなる上昇局面に入っていくことも可能性として十分高いというふうに思っております。そして、昨日も新たに松山市で「スポーツ活動クラスター」と今治市で「学校クラスター」の二つが確認されました。詳細は後ほど説明させていただきます。

 年明け以降、会食や友人同士の交流、スポーツ活動や職場、学校活動などさまざまな場面で感染が広がり、さらに家庭内にも連鎖しているのが現在の状況でございます。若い世代の感染が減少に向かう動きも残念ながら今のところ見えません。オミクロン株の感染力の強さとそしてスピードを考えますと、接触を伴う行動のどれかを止めれば感染が収まるというものではないというふうにも言えるんではなかろうかと思います。週明け以降、本当に一層の拡大局面、これは先行している県の事例を見ても、今日は広島県が1,000人は超えて、広島市だけで800人を超えるという事態でありますから、先般申し上げたような人口をそのまま持ってきますと、愛媛県全体で500、600人。松山市だけでも300、400人というのは、場合によってはあり得るかもしれないというふうに思います。入院患者は現在のところ増加傾向にはないものの、保健所によっては業務の逼迫(ひっぱく)が著しくなってきております。そしてまたオミクロン株の特性、この特性は前にも申し上げました、感染力が強い、そしてデルタ株と比較して重症化リスクは低いけれども重症化しないわけではない。またワクチン接種2回終えても、そして昨日報告したとおり、他の株で感染があった方でも感染が確認されるというようなことが特色であります。そういったことを踏まえた対応を保健所業務においてもしなければならないという段階に入っていきますので、保健所業務のさらなる重点化に踏み込むことといたしております。明日、その内容については説明させていただきたいと思います。感染拡大先行しております松山市の管轄の保健所は既に重点化をしているところでありますが、いよいよ全県下でもそういうふうなことになってまいります。全ての県民の皆さんにこの危機感を共有いただきまして、あらゆる場面で感染回避行動を徹底していただきまして、仕事でも生活でも、普段から接触する人たちの間で過ごしていただくことを中心にしていただきますようお願い申し上げたいと思います。

 本日は昨日の検査結果について、年代別の感染状況の分析を含めて説明いたします。年代、性別ですが、20代が70名と陽性者の約3分の1を占めております。この70名のうち、松山市が48名と7割近い状況になっています。行動的な若い世代が多いんですが、10歳未満から70歳まで幅広くありまして、ここら辺、少しずつ上の年代が増えてきているのが懸念材料でございます。男性121名、女性92名でございます。

 陽性者の年代別の分析でありますが、20代や30代が中心になっているということは連日お伝えしてまいりました。1月以降、昨日公表分までの集計でありますけども、年代別の分析をパネルで説明させていただきます。まず、これ愛媛県の人口割合年代別であります。10歳刻みで色分けしてあります。下の棒グラフは今申し上げた第6波で、1月以降確認されている陽性者の同じように10歳刻みの年代別の分布図でございます。本県の人口に占める10代から30代、この世代で人口比は27%でございます。しかしながら、ご覧のように第6波の陽性者861名でありますけども、このうち、この年代が占める比率が人口比で27%だったのが、陽性確認は67%に上っております。これでもう本当に、若い世代が中心になっているかということはお分かりいただけると思います。

 次にこのグラフは、本県の各年代人口に対する1月以降の年代別の陽性者の出現率でございます。パーセントでございます。本県におけるそれぞれの年代の人口に対しまして、陽性者がどのぐらいの割合で出現しているかというものでございます。例えば、ある年代の人口が10万人であって、その年代の陽性者が100名確認されたら出現率は0.1%というふうになります。そういうかたちで各年代見ていただけたらと思います。1月以降861名の方の分析のため、出現率の数字自体は低いんですけども、年代別の違いに注目をしていただきたいと思います。10代は0.12%。そして20代が0.27%で突出しております。30代が0.10%。単純に数字を比較しますと、60代以上の出現率と比較しまして、10倍以上、20代の出現率は数字として表れてきております。年明けに感染が大きく拡大してからわずか10日余りでありますが、先ほどの数字でお分かりいただけるように、幅広い世代への感染が少しずつ増えてきております。陽性にならずとも濃厚接触者となって自宅待機となる方、こちらの方も多数に上ることを考えますと、直接的にコロナの影響を受ける方はさらに多く、それが日々積み重なっています。この状況を踏まえまして、特に若い世代の皆さんには、もしかしたら自分は感染しているかもしれないという意識をより強く持って一層の注意深い行動をお願いします。特に全国で新成人の陽性確認やクラスターが相次いで確認されているとの報道もございます。本県でも成人式前後の飲み会のみならず、成人式の式典前後の接触で感染が拡大したとみられるケースも報告してきたとおり発生しています。新成人も含め若い世代がぜひ、コロナはご自身だけではなく、家族、地域、社会、そういったことを守るということにもつながってまいりますので、その当事者として日常行動を注意深く考えていただくように期待をさせていただきます。

 次に居住地でございます。松山市が約半分、109名。しかもこの109名のうち、新規は60名、半分を超えているという状況でございます。西条市が次に多く23名。このうち、新規は10名でございます。そして、今治がちょっと昨日増えまして21名。新規が15名と多くなっておりまして、ちょっと気掛かりな状況が生まれてきています。四国中央市も連日続いています、15名。新規は4名でございます。宇和島市も変わらず14名で、新規が6名含まれておりまして、引き続き、東予、中予、南予の各地域で多くの陽性が確認され、特に人口の多い市域で新規が増えております。特に当初から懸念している松山市の感染状況が増加傾向にあります。新規が減っておらず、会社員と学生の中で、松山市は新規感染が相次いでいるというのが特色となっておりますので、特に会社、そして大学、専門学校等、十分に関係者の皆さんも呼び掛けを強めていただきたいと思います。

 職業は昨日と同様60名、会社員が最多でございます。公務員4名は愛媛県警察本部の警察官。10代から20代の男性警察官3名と女性警察官1名でございます。4人とも同一所属の警察官でありますが、詳細はこの後、県警の方から公表されると聞いております。教職員3名のうち2名は県立学校の教職員で、中予地域1名、南予地域1名でございます。また、児童・生徒26名、高校生以下。学生、先ほど申し上げた学生が19名。そして、この児童・生徒の方は、クラスターの関係で追い掛けが進んで感染が多くなっていますが、こちらの学生19名、このうち16名が松山市。専門学校、大学、複数の学校で帰省やアルバイト、友人間等の接触による感染確認、これが連日多数続いております。医療・福祉も計9名で、広がりの有無は現在調査中でございます。なお、本日発表した4名以外に、本日、県外で勤務する県職員1名の陽性が確認されています。ただ、この職員は本県との往来はありません。愛媛県内での陽性確認数には含めておりません。県外での勤務はそれぞれの組織の規模が小さく、個人の特定につながりやすいため、勤務地、年代、性別等の公表は差し控えさせていただきます。感染経路、こちらは家庭内が最も多くなって24名でありますが、生活上の接触でも感染が確認されています。そして本日も県外7名が確認されております。

 次に医療・検査の状況ですが、医療機関に入院されている方は入院もいらっしゃいました、退院もいらっしゃいました、それを相殺してマイナス3の70名となっています。現時点では重症者はゼロでございます。宿泊療養施設の方が4名増えて、34名でございます。自宅療養者は一部入院調整中の方を含め、932名でございます。自宅療養者の状況を計る目安として、血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーター、現在2,100個用意しているということは数日前の記者会見で申し上げました。1人1台ではなく、家族で複数が感染し自宅療養するケースもありますので、1世帯に1台貸し出しておりますが、現在さらに追加、今後の増加を見据えまして追加発注を進めており、4,500台程度までを確保する予定でございます。退院となった方は13名増えております。これから退所基準も変わってきましたので、少しずつこちらも増えてくるんではなかろうかと思います。

 次にクラスターでございます。これが新規でございます。県立高校4校でクラスターが既に確認されておりますが、そのうちの1校が別の日に他の3校と練習していたということが確認されまして、その中の1校。昨日、そちらの方から新たに1校のクラスターが確認されました。県立高校ですので私の方から公表いたします。学校名は県立今治北高等学校でございます。この学校は説明してきたとおり、今申し上げた3連休中の別の日に練習試合を行った3校のうちの一つ。これまでに生徒1名、昨日の検査で新たに5名の陽性が確認され、生徒6名で「学校クラスター14」と認定されました。残る2校についても関係者の検査が進んでおりまして、昨日までにそれぞれ、若干名の陽性が確認されているとお知らせしましたけれども、昨日はこの2校、いったん陰性となって、自宅待機中に再検査により1校で1名の陽性が確認された以外は、まだこの段階で各校とも校内で新たな広がりは確認されておりません。うち1校は既に必要な検査は全て完了をしておりますので、関係者の皆さん、落ち着いて受け止めてください。昨日もお伝えしたように、この3校については、12日から当該部活動関係者全員に自宅待機と自主検査をお願いする事前措置を取りまして、現在は休校した上で、保健所が調査・検査を進めております。そして、陽性者の特定、無責任な情報拡散、学校への誹謗(ひぼう)中傷、毎日言わせていただきます、行わないでください、絶対に行わないでください。

 次に「スポーツ活動クラスター3・新規」でございます。この学校は既にホームページで公表しております。学校の同意も得られましたので、県から校名を公表いたします。松山大学でございます。昨日までに、大学において特定のスポーツサークル活動に参加した学生など、5名の陽性が確認されておりました。その後、保健所の調査で、スポーツ活動の場やその後の接触によって感染が広がったと確認されましたので、「スポーツ活動クラスター」として認定をいたしました。現在のところ学生等5名でございます。既にこのサークル全員の検査は終了しまして、その他のメンバー全員の陰性が確認できております。また松山大学では、昨日、本日と共通テストが実施されておりますが、このことによってその運営に影響は出ていないと聞いております。学校や受験生、保護者の皆さん、地域の関係者の皆さん、冷静に受け止めていただきたいと思います。

 続いて既存のクラスターでありますが、練習試合関連、宇和島東高校。新たにこの部活動に所属する生徒2名の陽性が確認されました。ただし、今、先ほど申し上げましたのと同じで、いったん陰性が出て再検査での陽性でございます。同じく関連で三島高校、こちらは新たに、その他家族等の1名が確認されています。宇和島市の「飲食店クラスター18」、深夜営業のバーでございます。その他家族等2名の陽性がさらに確認されました。次に、西条市での若者の友人同士で行った「会食クラスター11」でございます。昨日はその他家族等1名の陽性が確認されています。それから宇和島市の「高齢者施設クラスター」。こちらは新たに職員2名、利用者1名、その他家族等1名の陽性が確認され、陽性者は累計で25名となっています。現時点では、高齢者施設ですけども全員軽症でございます。次に西条市、四国電力事業所内の「仕事関係クラスター」。こちらではその他家族等1名の陽性で、合計が22名のクラスターとなっております。次に新居浜市での「友人間クラスター」でございますが、新たにその他家族等1名の陽性が確認されております。以上がクラスター関係の状況でございます。

 最後に宇和島市の臨時PCR検査センターについてですが、昨日は約1,100人分のキット配布が行われました。連日多くの配布が行われています。そして、初日に回収した252件分の結果が判明しまして、昨日の検査では幸いなことに252件は全て陰性の判定が出ております。キット配布は本日が最終日でございます。現在開設中です、16時まででございます。不安のある方は、まだ間に合うので利用していただきたいと思います。そして、キットを受け取った方は明日までにお持ちいただきたいと思います。以上です。

 

(南海放送(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛です。詳しいことは明日ということですが、まず、入院状況について、入院している方自体はそんなに増えていませんが、この自宅療養がもう連日3桁で増えているというその現状に対して、保健所も逼迫しているということですが、街のその開業医の皆さんだったり、そのオンライン診療を行っている皆さんも逼迫しているのではないかと思うのですが、現状どう捉えていますか。

 

(知事)

 はい。これはオミクロン株の特性を踏まえて、当初から早い段階で申し上げてまいりました。重症化しにくい、そして感染力が強い、他県の状況を見ると大変な数に上る可能性があるということで、当初からこのオミクロン株については、基本は自宅療養となると。そのために、落ち着いていた昨年暮れに、各郡市医師会、それぞれ保健所が連携しながら、自宅療養の充実を図るための協力した上での健康観察、そして31カ所に設けたコロナ専用外来での病状が悪化した場合の診察体制、そして、そこで専門医の先生の判断も踏まえて、入院調整と、こういう仕組みが当初から想定しておりましたので、それが機能しているのは事実であります。ただ、大変人数が感染確認多くなっていますので、特に懸念しているのが、前々から記者会見で申し上げてきた松山市の急増状況がどう出てくるのか、本当にこれ広島市の人数を引き戻していくと、松山市単体で300、400人も可能性がありますので、そこまで見据えた体制を取れるのかどうかというのが、ちょっとまだ詳しいことが分からないので、これは松山市の最新の情報ということになれば、管轄である松山市に聞いていただけたらというふうに思います。ただ、他の市でも同じように増えてきて、市町でも増えてきていますので、県の管轄の保健所でも、やはり重点化せざるを得ないというふうなことを考えていますので、明日、そのあたりの対応づくりについては説明させていただきたいと思います。そこの対応で、出てくる余力を健康観察等々に振り向けていくというふうなことになろうかと思っています。

 

(テレビ愛媛)

 もう一点。これだけ感染者が増えますと、やはり県民の皆さんも要請も踏まえまして、外出を控えられると思うんですが、そうなると飲食店ですとか、各業界への影響もかなり広がると思います。そこに対しての県の受け止めというか、サポート体制を何か考えていらっしゃいますでしょうか。

 

(知事)

 これは県の場合はもう何度もお分かりいただけているとは思いますが、財源を自由に作り出す権限を持っていません。であるが故に、交付金等々を活用しながら、それでどういう政策を打っていくかということになるので、個人的な、あるいは事業所単位での現金等々に関わる補償というのは、やはり本来の国の政策ジャンルでありますから、今のこのまん延防止(等重点措置)というのは飲食店中心になってしまいますけども、広島と山口県、まん延防止措置が適用されましたけれども、感染が減っていない。ということは、このまん延防止で飲食店を中心とする対応というのは、やはりオミクロン株ではなく、アルファ、デルタ株を想定した体制だったと思うので、それではないかたちが必要ではないかと。例えば、バックアップ体制にしても飲食店だけに絞るのではなくて、「えひめ版応援金」のように満遍なくやっていくというのを国全体で、統一で考える必要が出てくるであろうし、飲食店だけをアルファ、デルタではある程度有効だったと思うんですけども、感染力を考えると、それ以外の有り様というのは、本当にオールジャパンで議論する必要が速やかにあるんではないかなというふうに思っています。そこは国の知恵の見せどころということは、先日申し上げた点でございます。

 

(テレビ愛媛)

 すみません、もう一点だけすいません。冒頭でですね、接触を止めたら感染が止まるわけではないというような発言をされたと思うんですが、では、私たち県民は具体的にどう生活を。

 

(知事)

 何も変わらないと思うんですね。要はちょっとした油断につけ込んでくるわけですから、本当にしっかりとマスクを着用して、手指消毒をこまめにやっているかどうか。そして、人との距離を気にしながらの生活スタイルをやっているかどうか、密になるような場所にできるだけ行かないようにしているかとか、もう本当に気を付ければ、大半の方はかかってないわけですから、そういったところに注意を一人一人がしていくということの積み重ね、これが最大の防御対策だと思います。

 

(八矢副知事)

 接触を伴う活動のどれかを止めたら感染が収まるということではないということを申し上げたわけで、接触全般ということではありません。

 

(愛媛朝日テレビ)

 愛媛朝日テレビです。感染経路で今日も調査中事例が132人となっていますが、ちょっと感染経路不明なのかなとは思われるんですが、来週以降、「感染対策期」への切り替え等の検討等はいかがでしょうか。

 

(知事)

 それはまだ状況次第ですね。可能性として400、500、600人と申し上げましたね。広島県の状況を見ますと、人口で引き戻すとそのぐらいの可能性は十分あり得ると。本当になるかどうかは分かりませんけど、可能性はあると思います。そういったところの日々の動きを見据えながら、専門家の先生方の意見も聞いて、特に医療現場ですね、医療現場のこの状況がどうなっていくのか。来週になると、保健所の業務の切り替えやそれから退所基準の変更に伴って、退所される方も増えてきますから、今の段階というのがまだ退所の対象の方が出てきていない段階で、積み上がっていく一方の時期の10日間ですので、一番こう我慢のしどころだと思っています。そういったことの状況も全部見極めながら考えていくべきではないかなというふうに思っています。ただ単に感染者数だけで右往左往するんではなくて、実態というのを十分に把握しながら考えていきたいなというふうに思っています。

 

(南海放送(幹事社))

 他によろしいでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

 

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