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新型コロナウイルスの感染の確認等(1月14日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和4年1月14日(金曜日)15時00分~15時41分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
速報では、219名とお伝えしておりましたが、その後の精査で追加がありまして、プラス1、昨日、県内で新たに感染確認された陽性者数は220名でございます。内訳は既存事例で112名、新規が100名を超えて108名でございます。陽性が確認された方、心からお見舞い申し上げます。
12日の公表で100名を超えた県内の陽性確認は、わずか2日で200名を突破しました。特に懸念していた松山市がそのうち113名、昨日、松山市65名でありましたから、ほぼ倍増しています。今後、これからどうなっていくのか、専門家でもこのオミクロン株の拡大予想、そしてその後の展開というのはできていない状況でありますが、なかなか各国の状況を見てもそれぞれでありまして、傾向というのがつかみにくいのが特色です。例えば南アフリカは、感染が拡大し始めてからだいたい1カ月から1カ月半でピークを迎えて、その後減少に転じているんですね。で、重症化もそう多くはなかったんですが、ヨーロッパに目を転じますと、こちらは国によって1カ月半ぐらいで同じようにピークを迎えているんですが、重症者は南アフリカと違って、ある一定期間から少しピークから遅れて上昇に転じています。で、アメリカなどは2カ月ぐらいで、1カ月ぐらいだったですかね、まだピークは見えてないという状況で、急速に死者が増加しているというのがアメリカの傾向であります。またドイツでは3カ月ぐらいたっているんですが、いまだにピークが見えない状況が続いています。もちろん、国によってオミクロン株に重症化率の高いデルタ株の拡大も加わっているケースもあるでしょうし、それから、マスク着用等の生活習慣が違うというふうな要素もあるでしょうし、あともう一つ言えば、人口比率の人口の中での高齢化率も国によって違いますから、いろいろな要素が複雑に絡み合っているので、なかなか傾向を読み取ることが、予測することが難しい状況であります。であるが故に、できるだけそういった情報をキャッチしながら傾向をつかみつつ、対応策を練っていく必要があると思うんですが、1カ月から1カ月半でピークということになりますと、今、だいたい感染が愛媛県、始まってから1週間から10日でありますから、まだまだこれから続くというふうなことを前提に考えておく必要があろうかと思います。そして、もう一つの傾向、ピークを迎えてからしばらくたってから重症化、これは高齢者に伝播(でんぱ)するという要素もあるかもしれませんが、重症化等々が上昇していく可能性も、これはもう分かりませんけども十分あるということで考えておく必要があると思いますので、そういう意味で警戒を強めていただきたいということを繰り返し申し上げたいと思います。オミクロン株の特色は感染力が極めて強い。そして、デルタ株と比べて重症化率は低いけども重症化しないわけではない。ワクチン2回接種後、一定期間経過しますと、感染予防効果は10%ぐらいまで低下する、5カ月たつと10%ぐらいまで低下する報告もある。ただ、重症化予防効果は一定程度維持されているという特色。そして、重症化しないから大丈夫だなんていうことは絶対考えないでいただきたいのは、生活、医療、経済全般に影響するということ。そして、低い入院率でも、分母が増えれば当然のことながら入院される方も治療が必要な方の数が増えてまいりますので、一般診療、救急診療に影響が出て、その他の病気への対応ができなくなる、制限されてくるということ。そして、先ほど申し上げました、高齢者、基礎疾患を有する方への影響というのはまだ分かりません。そういったことも含めて、危機的な状況にあるという前提で、ぜひ皆さん構えていただきたいと思います。
連日、過去最多を大幅に更新し、日々感染が加速度的に拡大しています。クラスターも昨日は、新たに東中南予、各地で五つのクラスターが確認されました。松山市で2件、「学校クラスター」と「会食クラスター」、新居浜市で1件、「友人間クラスター」、宇和島市と四国中央市で2件、いずれも「学校クラスター」になるんですが、この2件は昨日までに公表しております2校の学校クラスター、こことの練習等での共通項が確認されております。これは後ほど説明させていただきます。
今週中には200、300、今後出てくると予想しましたが、これだけ早く200人を超えるとは思っておりませんでした。隣の隣県等々の状況を見ても、来週には、もしこのままピーク迎えずにずっと続くと、本当に500、600ということも可能性としては出てくるんではないかと危惧しております。そういうことで、限られた医療資源を入院治療に本当に必要な人に充てていくということを徹底する必要がありますので、オミクロン株への対処の場合、重症化率が低いということもありますので、基本的には自宅療養が基本となりますことは皆さんも受け止めていただきたいと思います。
一昨日の会見で、保健所の疫学調査の重点化を行う必要が地域の感染状況によっては出てくるというふうにお伝えしました。今のところ、愛媛県管轄の保健所は、もうそろそろ地域によってはという状況を迎えようとしてますが、感染が急拡大した松山市保健所、松山市の管轄になりますが、昨日、松山市から疫学調査の重点化の対応の公表がありました。これは、保健所の行う調査業務が、例えばこれまでと同様にはできなくなる、制限を行わざるを得ないということになりますので、その分、感染リスクがまた高まっていくということを考えなければなりません。今後も地域の感染状況によっては、他の保健所、県の管轄の保健所においてもこうした制限を考えていかざるを得ないと思っておりますので、それぞれ公表してまいりたいと思います。
それでは昨日の検査結果についてでありますが、県内の急激な感染拡大を受けて、先日、毎日の公表方法等を見直させていただきました。事例パネルの公表を取りやめたことで、日々の検査状況、数が多いですから、こちらはプレスリリースでお知らせしておりますが、あらためて説明いたします。まず検査状況ですけども、昨日は衛生環境研究所やかかりつけ医の先生方により620件の検査が実施され、220件が陽性となっています。加えて、かかりつけの先生、昨日のこの陽性分だけここに入れていますが、それ以外に1週間に一遍の集計になっております、かかりつけの先生分。先週の1週間の1日当たりの平均が400の検査実施されてますから、これとは別に、毎日おそらく推定で1日400件ぐらい別に検査がされていると思います。ということで推計値になりますが、昨日はおよそ1,020件の検査が行われておりまして、800件の陰性、220件の陽性となっております。で、実はこれとは別に今回新たに公表する、こちらですね、無料検査所を構えております。これまでの集計には入っておりません。こちらの方も1週間に一遍、民間の医療機関と同様に1週間に一遍、前週の1日平均値も含めて、公表するようにいたします。1月3日からの1週間で無料検査所の検査件数、1,600件ありました。1日(当たり)に直しますと230件になります。すなわち、ここが毎日公表できるんですけども、それプラス民間の先週の1日平均の400と無料検査所の230、これが加わります。そのあたりはマスコミの皆さんも、ここをちゃんと言っていただかないと、ここ(衛生環境研究所等の検査数)だけになると検査が少ないんじゃないかというふうに捉えられてしまうので、毎日発表するここ以外に、民間検査機関での検査と無料検査所の検査、これがプラスであるということだけは、ぜひ県民の皆さんに正しく受け止めていただくためにも取り扱いをいただきたいと、くれぐれもよろしくお願いいたします。
次に陽性者の概要でございます。陽性者全体の3分の1が20代でございます、76名。30代以下、ここを合計しますと171名。この年代だけで昨日公表と本日の公表の差は64名になりますので、30代以下で昨日からの増加分の大半を占めているというふうに見て取れます。そして、本日10歳未満は20名でありますが、ほぼ全員が既存事例での感染確認でありますので、これは家庭内感染等によるもので、お子さん自身の、家庭から離れた行動の中で感染したものではございません。つまり、陽性者の急増は10代から30代の集中的な感染拡大の中で発生しているというのがここ1日、2日の特色でございます。ただ60代以上への広がりも、こちらは昨日までとは変わっておりません。さらに悪化しているという段階には入っていないという状況でございます。男性は116名、女性は104名でありました。症状は全て軽症ないしは無症状でありますが、症状のある方は156名で、症状の有無が確認された方の9割は何らかの症状があるということでございます。1割が無症状ということでございます。そして重症者はゼロと、今の段階ではゼロということでございます。なお症状について、調査中の方がまだ48名いらっしゃるんですが、ただ、この方々は何もしてない訳じゃなくて、とりあえず入院が必要かどうかは専門医の先生や保健所の医師がそこだけは確認していますので、調査中48名の方は入院までには至らない症状と。で、これからとりあえず、そこで一度入院必要ないということだけを確認して、後で詳細をまた専門医の先生が聞いていくというふうなことで、調査中の中には重症者をはじめ、入院が必要な方はいらっしゃらないということは全員確認ができております。その後、現在、聞き取りが陽性判明の翌日になったり、現在調整中であるものを分類するというかたちにしております。
居住地は、県内の陽性者の合計は昨日の公表150名から220名に増加しておりますが、松山市の増加70名のうち48名を占めております。全体のおよそ7割。県全体の増加のほとんどが人口の多い松山市での感染拡大になってきておりますので要注意でございます。市町別、ご覧のとおり松山市が113名、既存52、新規61と突出しています。新規は昨日の2倍以上、懸念していたことが起こり始めております。その内訳を分析しますと、全体の傾向と同じように、松山市20代が50名、10代から30代を合計しますと83名、全体の75%を占めています。40代でも新規が増え始めてきているのが気掛かりでございます。同様に市ごとの年代別内訳を見ますと、20名を超えている2市のうち四国中央市、こちらでは偏りではなく10代から50代まで各年代で陽性確認がなされていまして、人数も年代での増減はあまり見られない傾向が出てます。四国中央市が今の10代から50代まで満遍なく、年齢・年代別ごとの増減というのはあまり変化がないと。西条市はクラスターが事業所で発生しておりまして、20代と30代がそれぞれ10名以上となっています。
次に職業でございますが、会社員が71名と引き続き多く、新規も既存と半々ぐらいになっています。公務員3名は県の職員ではございません。後ほど所属機関からそれぞれ公表される予定でございます。議員は地方議会の議員でありますが、公表についてはそれぞれ所属する議会がルールを決めていくということになってますので、どうされるかはそれぞれの議会の判断となります。教職員は1名でございます。南予地域の県立学校の教職員でありますが、保健所が調査中であり、本日は、この学校は臨時休業となっています。クラスターの関係もあって児童・生徒25名と多くなっておりますが、9割以上が既存事例の追い掛けの中での判明でございます。感染経路がそういう意味では明確でございまして、これらの関係で本日は15校が臨時休業しておりまして、内訳は東予地域で4校、中予地域で7校、南予地域で4校でございます。一方、ちょっとここが心配なんですが、学生27名のおよそ8割が新規でございます。感染経路が分かっていないものが多くなっています。学生の間での感染の広がりが心配でありまして、年代的に見ると新成人がかなり含まれている可能性もございます。
感染経路ですけれども、家庭内が22名と最も多くなっています。ついでクラスターの関係で追い掛けていますので、学校が16名と多くなります。仕事関係、会食、飲食店、生活上の接触、それぞれ幅広く確認されておりまして、引き続き、年末年始に持ち込まれた感染が家庭内や職場、生活上の接触等を介して広がっている状況でございます。
なお、会食ルールでありますが、四国中央市、一気に1桁台から22名の陽性が確認されました。このため、四国中央市も会食の注意を特措法(新型インフルエンザ等対策措置法)に基づき、松山市、今治市、西条市、新居浜市、宇和島市と同様に、会食自体、認証店以外は「4人以下、おおむね2時間以内」に変更させていただきます。認証店の場合は全県への要請である「1テーブル4人まで、席の移動なし」を適用して要請させていただきます。よろしくお願いいたします。
次に医療機関に入院されている方は8名増えて73名。来週中には第3フェーズの260床ぐらいまで(稼働の)準備はできますが、今のところ210床ぐらいという状況でありますので、その中で73名が入院されています。宿泊療養施設の方は7名増えて25名。現在、「(奥道後)壱湯の守別館」を活用しておりますが、現在、コロナ病床の増床も並行して行っておりますので、看護師の方々の確保が非常に困難でありますが、県看護協会、会長を先頭に全力で今頑張ってくれておりまして、何とか少しずつ見込みが立ってまいりましたので、来週月曜日から、「(ホテル)たいよう農園(古三津)」の運用を開始いたします。自宅療養等が、ここがもう中心にならざるを得ないのがオミクロン株でございます。入院調整中の方も含めて594名となっています。これまで自宅療養等は最多が540名でございましたので、最多ということになります。全員自宅療養中は医師の丁寧な聞き取りによって、無症状か軽症の方のみでありまして、重症者はおりません。重症者は先ほど申し上げましたように、陽性判明当日に入院しますので、調整中に分類することはないということでございます。退院となった方が少しずつ、9人いらっしゃいまして、(累計で)5,342名となりました。
続いてクラスターの状況でございます。個別のクラスターの説明に先立ちまして、昨日クラスターが確認された3校のうち2校は、県立宇和島東高校と県立三島高校でございます。この2校は、既にクラスターとして公表しております松山北高校、新居浜西高校と同じ日に4校で練習試合を行っていたことが確認されています。保健所ではこの練習試合の場において各校に感染が拡散し、その後、各校の同じ部活動の部員の間でさらに広がったことで、それぞれが学校ごとにクラスターになったものと判断しております。昨日お伝えしたように、既に各校で感染が広がっている可能性も考慮し、両校とも昨日から休校しておりまして、生徒や教職員は自宅待機するとともに、保健所において学校内の感染状況の把握と合わせて、地域への波及を最小限に食い止めるための調査・検査がそれぞれの保健所ごとに進められています。また、この4校のうち1校は3連休の別の日に、この4校とはまた別の3校と練習試合を行っておりまして、この別の3校のうち1校で昨日、部活動生徒1名の陽性が確認されております。この3校については、この今まで公表されてるクラスターになった4校とは別の3校ですね、練習試合している別の日に練習試合している3校については、既に11日には当該部活動を停止しまして、一昨日の12日から当該部活動の関係者全員の自宅待機と自主検査を進めるなど事前の対応は取っております。昨日の陽性確認も自主検査の中で結果判明したものでございます。現在は保健所の指導の下で、より詳細な調査が進められております。時系列的な詳細は必要があれば事務レクの方で質問をいただけたらと思います。なお、部活動の具体的な競技名は個人の特定につながる可能性があるため公表を差し控えますが、集団で行う屋内競技とだけ申し上げさせていただきます。参加した各校とも試合以外の交流は行っていないにもかかわらず、わずか1日から2日の間に他校に伝播しておりまして、この感染状況やスピードはまさにオミクロン株の特性を表しているんではなかろうかと思います。非常に早い伝播力、そして強い伝播力でございます。クラスターが確認された学校の生徒や保護者の皆さんはもとより、連日の県立学校でのクラスター確認で不安を抱かれている方も多いと思いますが、今詳しく説明したように学校でわーっと広がっているのではなくて、一つの練習試合というふうなものから広がって早期にキャッチしていますので、速やかに対応が進んでいるということで、冷静に受け止めていただきたいと思います。そして、もう繰り返し申し上げます。陽性者の特定、無責任な情報の拡散、学校への誹謗(ひぼう)中傷等は絶対に行わないでいただきたいと思います。
次に今申し上げた関係でございます。練習試合関連の県立宇和島東高等学校のクラスター。これまでに生徒2名、昨日の検査で新たに生徒7名の陽性が確認され、この事例の陽性者の内訳は生徒9名ということになります。
もう1校、同じ関連で県立三島高等学校のクラスター。この学校ではこれまで生徒1名でありましたが、昨日の検査で新たに生徒4名の陽性が確認されましたので、こちらの方の内訳は生徒5名ということになります。
そして同じように、これも新規、「学校クラスター13」でございます。この学校は既にホームページで公表しております。学校の同意を得て県からも校名を申し上げます。松山学院高等学校でございます。これは今申し上げた練習試合関連とは別のクラスターでございます。この学校ではこれまで生徒3名の陽性が確認されておりまして、昨日、新たに生徒4名の陽性が確認されました。保健所の調査により、同一の場での接触が(5名以上)確認されましたのでクラスター認定となりました。生徒7名は全員が同じ部活動に所属しておりますが、部活動以外の生活上の接触も確認されております。練習試合関連の他のクラスターとは競技も異なっております。接点もございません。現在、保健所において学校内の感染状況の把握と合わせて、地域への波及を最小限に食い止めるための調査・検査が進められておりますので冷静に受け止めていただきたいと思います。
次に「友人間クラスター4・新規・新居浜市」でございます。こちらはスポーツ活動や食事、ドライブを通じて、10代や20代の若い世代の友人間の間で感染が広がりクラスターとなったものであります。これまでにスポーツ活動以外の複数場面による接触も含めて、友人7名(※)の陽性が確認されておりました。昨日の検査で新たに友人3名、その他家族等1名の陽性が確認され、保健所の調査により、友人グループの一連の行動の中で感染が広がったと判断されクラスター認定となりました。内訳は友人の方々が10名、その他家族等の方々が2名、計12名となります。
次に「会食クラスター12・新規・松山市」でございます。こちらは懸念していたケースでございます。新成人など同窓生を中心とした会食でのクラスター。成人式当日と翌日に複数の会食が行われておりまして、一部参加者が重複していました。これまでに会食参加者1名の陽性者が確認されており、昨日の検査で会食参加者、一気に14名の陽性が確認されたものでございます。14名は複数の会食参加者の中での陽性確認数でありますが、保健所においては一連の会食で感染が広がったと判断し、一体のものとして「会食クラスター12」と認定いたしました。内訳は会食参加者15名でございます。
成人式をきっかけとした同窓会でのクラスターを懸念しておりましたが確認されました。この数日呼び掛けてきましたが1月9日の成人式参加者の陽性確認が続いていますので、特に、その成人式でマスクを着けずに会話したとか、あるいはその前後に同窓会等に参加した方、当面1週間程度、人混みや会食への参加を極力控えていただきますようにお願いいたします。また、成人式に参加した家族と同居する方は体調の変化にくれぐれも気を付けていただきたいと思います。何かちょっとした変化があれば、連絡をして医療機関を受診していただくようお願いいたします。
次に既存クラスターでございます。先ほどの練習試合関連の、先に公表している新居浜西高校、新たにその他家族等2名の陽性が確認されておりまして、生徒12名、その他家族等7名、計19名のクラスターとなりました。
もう一つ、練習試合関連の松山北高校のクラスター。新たに生徒1名確認で、この事例の陽性者は計8名、生徒8名ということになります。
そして、「高齢者クラスター13・宇和島市」、高齢者施設クラスターですね。新たに職員1名、利用者等4名の陽性が確認されました。この事例の陽性者は計16名。内訳は職員2名、利用者等14名となります。昨日感染確認された陽性者も高齢者が多いんですが、(2回目の)ワクチン接種は終わっておりまして、現時点では全て軽症でございます。本日保健所において、陽性者が確認されているフロア以外の職員や入所者の検査を実施する予定となっておりますので、まだずっと増える可能性もございます。
その他のクラスターは昨日の結果だけを簡潔に説明いたします。宇和島市での「飲食店クラスター18」、その他家族等2名の陽性。今治市での「スポーツ活動クラスター2」、その他家族等で1名の陽性。西条市で新成人など友人で行った「会食クラスター11」、その他家族等2名の陽性。松山市での「飲食店クラスター20」、深夜営業のバー、利用客1名の陽性。西条市での四国電力事業所内の「仕事関係クラスター7」、従業員4名、その他家族等1名の陽性となっています。
次に宇和島市での臨時PCR検査センター、本日から回収を含めて4日間開設されます。対象は宇和島市にお住まいまたは市内の事業所や学校に通勤・通学されている、いずれも無症状の方が対象でございます。そして条件として、飲食店の従業員や不特定多数の方と接触する機会の多い方、年明け以降に県外との往来があった方や県外から来県した方と接触のあった方、長時間または大人数での会食を行った方、その他感染の不安のある方が対象でございます。開設場所は宇和島市総合体育館駐車場、キット配布は1月14日、今日から16日までの3日間、検体回収は1月14日、本日から17日までの4日間。開設時間はそれぞれ14時から16時までの2時間となっておりますのでお気を付けください。例えば検査を受ける人全員ではなく、お店や事業者、事業所の代表の方が検査キットを取りに来ていただき、人数分ですね、後でまとめて提出いただくことも可能でございます。早期の探知のためにぜひ利用していただけたらと思います。なお、臨時のものでありますから、陰性証明が出ないということはお知り置きいただきたいと思います。以上でございます。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(南海放送)
すいません、南海放送です。今まで2年間、この感染対策をできる限り続けてきた人たちにとっては、この200という数字は結構重たいものだと思います。あらためて知事の方から呼び掛け、メッセージをお願いします。
(知事)
はい。確かに重たいものなんですが、いたずらに感染者数だけに目を向けて恐れるのではなく、正しく恐れるということが本当に今重要だと思いますので、オミクロン株の特性とはどういうものなのか。そして、それを受けてどういうことを気を付けなければいけないのか。で、自分自身が大丈夫であっても、たとえ軽症であっても無症状であっても、それが社会に、いろいろな社会インフラに、地域にどういう影響を与えるのかそういうことをしっかりと受け止めた上で、人数だけに目を奪われるんではなく、しっかりと本質を見極めて、正しく恐れていただきたいというふうに思っています。
(NHK)
すいません、NHKです、お願いします。知事、懸念されていたように感染者の増加に伴って入院される方も増えてきましたし、療養者も増えていて、保健所の逼迫(ひっぱく)もあると思います。今の医療現場や保健所の逼迫の状況について、どのように認識されていますでしょうか。
(知事)
そうですね。昨日も申し上げましたけど、県の管轄の保健所は把握できているんですけども、松山市保健所だけは直接の管轄ではないので細かいところまでは分かりません。ただ、同様の状況だと思います。要は急速に増えたことによって、今一番負荷が掛かっているのは保健所だと思います。それはなぜならば、感染が確認された方の聞き取り調査をする、濃厚接触者を特定していく、その過程で行動履歴を把握する。そういった作業を一つ一つやらなければいけないということ。それから、医療資源に限りがありますから、自宅療養者が増えてまいります。オミクロン株の場合は重症化率が低いので、どうしてもこういったことになります。で、その中での健康観察もそれぞれの郡医師会、市医師会の協力をそれぞれの市町、仰ぎながらやるんですけども、保健所も一緒にやっていきますので、この業務が増えていくということ。これがある限界を超えますと、疫学調査がこれまでのように丁寧にできなくなりますので、昨日松山市がその方針を発表しましたので、ということは囲い込みに向けての作業というのが少しレベルが落ちていきますので、感染リスクが高まるということにつながるということ。ここが一番危惧している点でございます。で、もう一点は、幸いなことに今のところ重症者が出ていないんですけども、先ほど申し上げましたよう、専門家ですらこのオミクロン株、まだ分析ができていない。そして、国ごとの状況を冒頭に説明したように、先にオミクロン株が拡大した国においても要素によって全然こう傾向が違うということなんで、今後、日本において、仮にそれが正しいかどうかは分かりません、可能性としてピークが1カ月から1カ月半。で、その後少し遅れて重症化が増えていくという傾向がもし出てきた場合に、どの程度まで出てくるのかというのは分からないんですね。ですから本当に毎日毎日の状況変化をきめ細かくチェックしながら、できるだけ早く手だてを打っていくということをやり続けていくしかないなというふうに思っています。
(テレビ愛媛)
テレビ愛媛ですが、東京都の方がまん延防止の措置に至る基準として、病床の使用率20%ということを昨日発表しておりましたが、今の段階で、県としてのその目安となる病床の使用率等は何かお考えありますでしょうか。
(知事)
一概には言えないと思うんですね。例えば、同じ病床使用率が50%でも、その時期が上昇過程における50%なのか、下降局面に入っているところで50%いっちゃったのかということによって50%の意味も全然変わってきますから、昨日も申し上げましたように、病床使用率もさることながら、やはりその現状というのを正しく分析して、そして、専門家の先生方の意見を十分聞きながら判断していくということが必要ではなかろうかと思っています。ただ、まん延防止(等重点措置)というものが、本当にこのオミクロン株に、これ結局、アルファ株やデルタ株に対峙(たいじ)するために作られた制度ですから、オミクロン株に果たして有効なのかどうか。ここは国にももう一度議論していただく必要があるんじゃないかなと最近つくづく感じています。というのは、見てのとおり、今回の場合は非常に感染力が強いですから、必ずしも飲食店中心の問題ではないんですね。で、まん延防止ってできる手立てというのは飲食店に対する時短要請が中心で、その他というのはある意味では通常でもできることがほとんどでありますから、飲食店中心のまん延防止措置というものが、果たしてオミクロン株に対抗するための適切な手段なのかどうかというのは根本で議論していただきたいなと個人的には思っています。で、長引いていく、感染が拡大していく、その期間が長くなれば長くなるほど、例えば協力金の問題にしても、飲食店だけが協力金積み上がって、その他の事業は対処できないということになると、社会的ないろんな公平性の問題、長くなれば金額が大きくなってきますから、これが心配です。で、それらも含めてオミクロン株の特性を受けて、本当にこのまん延防止、デルタ、アルファと変わらない制度でいいんでしょうかということはちょっと考えていただきたいなと思いますね。
(テレビ愛媛)
まん延防止や時短に代わる他の有効な対策が必要というふうなお考えでしょうか。
(知事)
そのことも含めて考えてほしいと思います。
(あいテレビ)
すいません、あいテレビです。明日から大学入学共通テストが始まります。今日、学校関係者も結構感染が相次いでいますが、県内で受験生への影響などはございませんでしょうか。
(教育長)
直接的なものは今のところは報告を受けていませんが、ただ、これだけ出ますと濃厚接触者が大量に発生する可能性もあるので、そこのところは、今のところまだ追い切れてはいないですけれども、ただ、大学の方はきちんと追試験もあり、いろいろな対策を講じていただいてますので、そのことは、生徒たちにはしっかり周知は行っています。
(あいテレビ)
もう一点お伺いいたします。来週には感染者が500から600も推測されているということですが、あらためてその判断材料について教えていただけますでしょうか。
(知事)
いやこれは可能性として、隣県が昨日800人出ていまして、その人口規模から引っ張り出していくと、愛媛県も500、600ということは十分あり得るのかなというぐらいのことですから、感染力と隣県の現実ということから推定すると、そういった数字もあり得るかということでございます。
(テレビ愛媛)
ちょっと話戻るんですけど、まん延防止や時短に代わる有効な対策として、何か知事としてこういったものがあるのではと考えられているものはありますでしょうか。
(知事)
そうですね。やっぱりこれ、愛媛県が独自でやってきた事業支援金、幅広く金額は県の事業ですから限界がありますけど、できるだけ多くの中小企業、要は体力の弱い中小企業や個人事業主、それをジャンルを問わず幅広くというふうなことでの支援をするべきではないかなと。その方が公平性というのが担保されるんではないかなと思うんですね。というのは、今回明らかに飲食店が中心になって、どーっと(陽性者を)増やしているという状況ではありませんから、もうどこでも同じようにリスクがあるという状況ですので、そういったことを考える必要があるんじゃないかなというふうには思いますけどね。限られた財源でやるわけですから、しかもその原資は考えてみれば税金ですから、そこを有効に活用するためにはどうしたらいいか、まさに国の知恵の見せどころではないかなというふうに思います。
(南海放送(幹事社))
よろしいでしょうか。ではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
(訂正)
(※)の箇所において、発言は8名ですが、7名に訂正します。
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