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警戒レベルの「感染対策期」への引き上げおよび新型コロナウイルスの感染の確認(8月11日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017406 更新日:2021年8月13日 印刷ページ表示

日時:令和3年8月11日(水曜日)15時00分~15時52分

場所:知事会議室

 

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。知事お願いします。

 

(知事)

 ここ7月中旬からそして8月に入ってから、県外との接点、帰省、そしてまたクラスターの発生、あるいはDj等が出演したクラブ、周年記念の深夜バー、これらについては、特に松山市で保健所への調査(への協力)が十分に得られていない。そして、参加者の把握ができていないというそんな報告もありましたのでお伝えしてまいりました。そして、3連休の後どうなるか非常に懸念しておりましたが、昨日県内では85名の陽性が確認されました。過去最多となります。内訳は既存が29事例で57名、そのうち再検査での確認が10名いらっしゃいます。そしてまた、新規が24事例で28名と増加傾向でございます。今日の段階で聞き取っている情報の中で分析しますと、85名のうち県外からの帰省者等との接触が既に確認されている方が13名いらっしゃいます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げます。

 そして、調査も検査も膨大になっています。そして、連日の多くの確認により、診療所、医療機関、宿泊療養施設、医療従事者の関係者の皆さんも本当に多忙を極めています。保健所、医療機関、検査機関、本当にご苦労ですけども、この難敵であるデルタ株を乗り越えるために、ぜひ尽力を引き続きお願いできたらと思います。心から感謝を申し上げたいと思います。

 昨日は今までの最高が59名でありましたので、大幅にこれを超えることになりました。そして中身なんですが、この85名のうちクラスター関係は11名のみでございまして、クラスター以外の既存事例は23事例で46名。こちらはどんどんどんどん調査・検査が進んでいるという証しではなかろうかと思います。そして、新規事例が24事例と。第4波の繁華街クラスターのような一部の局所的な場面で集中的な感染が確認されたものではありません。県内各地、全体ではありません、特に松山市ではさまざまな場所で感染経路が不明な多数の事例が発生して、それぞれが感染を広げている状況にございます。本当にそれぞれ追い掛けができるうちは囲い込みに持ち込めるんですが、そのあたりが可能かどうなのか非常に難しい局面ではなかろうかと思います。人口(10万人)当たりの新規陽性者数(1週間合計)は、8月9日時点で19.2名でございます。これが47都道府県で愛媛県が今ステージ3に入りましたので、このあたりの位置にいます。ただし、本日公表分まで、今日多いですから全部入れてみますと既に一気に跳ね上がって23.3名、ステージ4の25名までもうあとわずかという瀬戸際になってきています。県内の感染状況はこれまでとは完全に別の局面に突入したと。第4波を上回る状況になってきているというふうに言わざるを得ません。ちなみに、松山市だけを抜き出すともう既にステージ4に入っているということでございます。これらを受けまして、昨日の夜遅い時間にこの状況が判明しましたので、直ちに今日から警戒レベルを最大の感染対策期へ引き上げることといたします。

 本日の説明事項は3点でございます。県内の感染状況、そして感染対策期への引き上げ、そして昨日の検査結果でございます。まず県内の感染状況についてでありますが、感染拡大の中心となっている松山市だけでなく、ちょっとこの段階で急増しているのが新居浜市、そして西条市、その他の市町も感染が増加しつつあります。こちらのパネルは感染拡大が顕著な松山市、新居浜市、西条市、そしてそれ以外の市町の感染状況、7月の4連休以降の感染状況のグラフを作ったものでございます。感染力の強いデルタ株の影響で日増しに陽性者が増加して、8月、これが8月でございますけども、8月に入ってから状況が一変しました。特に松山市は増加傾向が著しく、人口10万人当たりの新規陽性者数は先ほど申し上げましたとおりステージ4、直近1週間で松山市の場合は28.9名、ステージ4の25名を大きく上回る水準に達してきておりまして、現場の第一線で対応している松山市保健所からは、市内は既にまん延状態にあるいう声も挙がってきております。ちなみに国が定めるステージ4というのは爆発的な感染拡大ということで定義されております。

 また、松山市の動きに連動するように県内全域で陽性確認が増加しておりまして、次にこの西条市でありますけれども、こちらは複数のクラスターの影響で若干見えては来たんですがまだ続いています。高い水準で推移しています。一定程度地域内で感染が広がっている前提で西条市の皆さんには行動していただきたいと思います。そしてこの新居浜市、こちらはここ最近新規事例が散発的に確認はされていましたが、本当に1日1件、2件でした。しかし特に昨日新規が9名、全体でも15名を一気に確認がありました。地域内において最近になって直近で感染が拡大している可能性があるんではないかと保健所では考えております。そして、その他の地域の市町はそれぞれの地域での住民同士の接点で感染が広がっているというのではなく、それよりは帰省、旅行など、持ち込み・持ち帰りによる県外由来を発端として、家庭内や職場内で感染が拡大している状況が複数発生しているのが特色となっています。まだ散発的ですから、今ここで注意すれば抑え込むことができるかもしれません。しかし、緩めば同じように感染拡大につながるかもしれません。そういう段階でありますので、ぜひ3市以外の皆さんも十分に気を付けた対応をお願いしたいと思います。

 先の3連休中30名前後の陽性が続きましたが、連休明けとなった昨日結果を注視しておりましたけれども85名となりました。速やかな対応を打つということにいたします。本日から警戒レベルを感染対策期へと引き上げさせていただきます。この状況が連休の影響を受けた一時的なものなのか、それともこの水準が継続するのか、あるいはさらに拡大するのか、この数日の動向等を踏まえなければはっきりとしたことは見えてきませんが、速やかに対策期に引き上げておく必要があると判断します。具体的な要請内容の詳細については、今、昨日の夜の深夜の結果を受けての今日の引き上げ判断ですので、今詳細の内容については調整が必要なところもありますので、近日中に最終的には決定しお知らせいたします。本日は県民の皆さんにもうその段階で直ちに実行に移していただきたい要請事項を中心に説明させていただきます。

 まずすぐできること、県外からの帰省。本当に心苦しいんですけれども、この状況でございます。今からでも延期・中止するよう本当に強くお願いさせていただきたいと思います。既にこれまでに県外からの帰省により家族、友人、職場内の多数の方々に感染を広げている事例が複数確認されております。受け入れる予定だった県内のご家族から、「こういう状況になったので、やっぱりやめた方が良いのでは」と本当に心苦しいんですけれども、持ちかけていただきたいと思います。それがお互いを守ることにつながるということになります。また、帰省だけでなく旅行など県外との不要不急の往来は自粛をお願いいたします。先ほどのボードで示したとおり全国的に感染が拡大しています。県外往来には非常にリスクが伴う、それはリスクの高い行動であるということをご理解いただきたいと思います。

 そして、県内の状況を踏まえますと、県内市町から松山市への不要不急の往来について自粛をお願いいたします。加えて、外出や人との接触機会を極力減らしていただきたいと思います。また、会食については「普段から顔を合わせている人」と「4人以下」にしてください、こういう状況になりましたので。そして、「概ね2時間以内」、これで感染対策を徹底した上で、そしてお店の対応も確認した上で行っていただきたいと思います。

 特に非常に懸念が高まっている松山市でございます。松山市の皆さんには少なくとも5割削減を目標に不要不急の外出は自粛いただきたいと思います。既に感染が市中にまん延しているとみられる現状を受け止めていただきまして、ぜひ協力をお願いいたします。保健所、先ほど申し上げましたように、事例の中で保健所への協力が得られていないもの、そして大きな集いで参加者が把握できていないもの、そういったものも事例の中で松山市の場合出てきておりますので、ぜひぜひ注意をお願いしたいと思います。

 また、地域での感染が拡大傾向にある新居浜市および西条市、先ほど申し上げたような現段階の分析を受け止めていただき、松山市に準じて不要不急の外出は自粛するようお願いできたらと思います。

 なお、社会経済活動に影響のある措置もこの段階では講じざるを得ないと思います。大変厳しい措置となりますが、飲食店の時短営業の要請に踏み切ります。現時点で昨日の深夜に判明したことですから、検討を詳細まで全部詰まっているわけでありませんが、方向性について準備もあると思いますので、あらかじめ申し上げさせていただきます。なお、今後の感染動向や国との協議等によって内容に変更はあり得るということは申し添えさせていただきたいと思います。

 松山市についてでございます。対象は松山市内全域の酒類を提供する飲食店とする方向で調整しています。営業時間は短期に一気にということで午後8時まで。ただし、十分な対策を取り、人数制限も常に行っている認証店につきましては9時まで。そして、時短の開始時期は週明けを想定しております。協力金等をはじめ、具体的措置、これ国の制度で活用しますので金額はおのずから決まってまいりますけども、具体的措置の内容は今後、松山市や国と調整の上、近日中に決定しお知らせいたします。そして、松山市以外の市町でも市町の感染状況、中身によっては協議を行いつつ、今決めているところはございませんが、時短要請の要否、必要かどうかという検討は今後の感染状況によって俎上(そじょう)に載せてまいります。

 次に県主催イベントや県管理施設についてですが、感染対策を徹底するため、開催方法の見直し、入場制限の強化、そして施設内の一部、例えば武道館であればトレーニングルームを閉鎖するとかですね、そういった施設に応じたさらなる制限、対策を強化することとしておりまして、現在それぞれの施設で調整を行っております。整い次第、実施に移してまいります。また、「Go To Eat」食事券や県内宿泊代金割引については、新規販売の停止を、(宿泊代金割引については)今日から行います。

 次に警戒レベルの感染対策期の引き上げについては、昨夜、医療機関の関係者、保健福祉の関係者、県議会、そして経済団体の代表、それぞれと意見交換をさせていただきました。お盆を迎える時期に県民、事業者の皆さんにさまざまな制約をお願いすることとなりますが、全員その方向で良しというご同意をいただきました。第5波の危機を乗り越えるために県民の皆さんにもご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

 次に昨日の検査結果ですけれども、まず年代ですが、引き続きご覧のように10代から40代の若者世代、実に85名中66名がこの働き盛りの世代に集中しています。男性は50名、女性が35名でございました。居住地は松山市が36名と突出しています。そして、この36名のうち新規が12名、相変わらず高い水準で推移しているところに注意が必要でございます。水面下で拡大が広がっている可能性があるデータではなかろうかと思います。そして、また先日から警戒を呼び掛けている3市。心配なのはこれ新居浜市、今日15名出ていますが、おとといまではそんなに新規がどんどん出るような状況ではありませんでした。昨日、急激に新規がこのうち9名出てきております。今調査中ですけども、非常に懸念する状況が今日生まれたというふうなことでお知らせさせていただきます。そして、西条市は8名ではありますが、既存の追い掛けが大半でございまして、新規はちょっと中身が異なっていまして1名ということになります。今治市も散発的に続いているということで申し上げてまいりましたが、こちらは状況変わっていません。1名、これ新規1ということでございます。その他にも県内各地で確認されております。特に、南予の方でもポツポツと見えてきておりますので、全県で注意が必要なことは言うまでもない状況でございます。

 こういった状況を受けまして、これまで今治市、新居浜市、西条市から県に対して保健師の応援派遣をいただいておりましたが、新たに上島町から今治保健所へ、愛媛県厚生農業協同組合連合会から松山市保健所へ派遣をいただけることとなりました。ご協力に感謝を申し上げます。

 職業でございますが、会社員が38名、約4割を占めています。公務員の1名は県職員ではありません。この後、所属から公表をされると聞いております。そして、ここにはちょっと出てはいないんですが、最近の事例を見ると飲食業だけでなく営業を通じて、それから理美容、お店の従業員さんなどで感染が増えていることが気になります。本当にちょっとした、マスクを外していたとかですね、そういうところからの感染例がちらほら見えてきています。基本的な感染回避行動をおろそかにすると忍び寄ってくるのがデルタ株でございますので、十分に注意を願いたいと思います。また、従業員からお客さんに広げることはなくとも、市中感染がまん延している状況でお客さんからもらうケース、そして、またバックヤード、従業員さん同士の接点で広がることが懸念されます。これは百貨店やスーパー、全国、愛媛県ではまだはそうは出ていませんけれども、例えば県外ではもう大規模クラスターに発展した例も聞いておりますので、ぜひお店のバックヤード等十分経営者の皆さん、お気を付けいただきたいと思います。

 次に感染経路ですけれども、家庭内25名と最も多くなっています。それから、生活上の接触14名、この二つと、それから仕事関係で12名。まさにこれはデルタ株の感染力がここに表れてきているというふうに思っていただいてもいいんではないかと思います。家庭内や職場に持ち込まれた感染が連鎖をして、さらなる感染拡大につながることが危惧されます。そして本日も県外、今日はもう7名確認されております。なお、本日公表したうちの1人はこどもの城の運営委託先の関係者で、県の職員ではございません。県の施設でございますので公表いたします。こどもの城で勤務した者でございます。ただし、利用者と会話する場面は確認されませんでした。そして消毒も完了しております。保健所の調査も終了しておりまして、職員や利用者に濃厚接触者はおられず、運営にも支障がないと判断されました。ただし、感染対策期への引き上げ、今日から実行に移しますので、それに伴い入場制限をより厳しく実施するよう調整していますので、その上で運営を行います。

 次に入退院の状況等でございます。まず、入退院の状況でございますが、昨日は医療機関に入院されている方は5名減って82名。これちょっと誤解されやすいんで、医療機関、一見減ってそうなんですが、実は20人近い入院の方が新たにいらっしゃって、それを若干上回る退院の方も大勢出ています。その差し引きでマイナス5ということでございます。重症者、残念ながら1名増えて5名となりました。宿泊療養施設の方も107名で変更ございません。ただ、自宅療養中、今日ちょっとどんと増えているんですが、何せ昨日深夜帯にどっと入ってまいりましたので、入院調整中の方がいつもより多くなっています。すなわち、今日かなりの方が医師の判断で医療機関や宿泊療養施設の方に入る予定になっています。そんなこともあって、昨日は73名、こちらはすぐに入院が必要な症状ではない方、医師が判断します、そして、家庭やご自身の都合で自宅療養じゃないと無理なんだという強い希望がある方、そして先ほど申し上げた一部入院調整中の方、73名増えて193名でございます。

 次に検査の状況ですが、昨日は衛生環境研究所等行政検査で228件行われております。そちらから38件の陽性の確認が上がってまいりました。そして協力医療機関、こちらでは先週は1日平均270件(検査を)行っていただいておりますが、47件の陽性確認の報告が上がってまいりました。ざっとですけども、1週間にいっぺんの集計になりますので協力医療機関は、だいたい500件程度の検査が昨日は行われまして、その中で85件の陽性が確認されたということであります。あくまでも見込みの数字でありますが、その数字を照らし合わせますと、陽性率は10%を超えていると思われまして、県内の感染リスクが高まっていると、相当高まっているということでございます。

 なお、今日も続けておりますが、昨日から臨時PCR検査センター開設しています。こちらは繁華街、接待を伴うお店、飲食店や深夜帯のバーで無症状の方。そしてまた、先ほど申し上げたように、保健所への協力が得られていない、参加者が把握できていない、そういう集いがあったやに聞いています、広く呼び掛けることといたしました。そういった方々を対象、無症状の方ですね、そしてまた県外の人との接点があって、懸念がある方、そういったことも対象としております。こちらの方は、昨日966個のキットが配布されました。そして180個が回収されまして、今検査を行っております。この検査結果は明日お知らせいたします。キットは今日、明日も夕方の3時、15時から17時まで県庁の西駐車場で配布を続けておりますので、対象者の方、積極的に活用していただきたいと思います。

 次に封じ込め事例でございます。こちらでは松山市保健所の5事例と宇和島保健所の1事例、合計6事例が濃厚接触者の健康観察期間が無事終了いたしましたので、これらの事例から感染が広がる懸念がなくなったことで、今日から6事例は封じ込め事例に入ります。囲い込み事例ではここから下になります。四つの事例ですね。松山市保健所1、西条保健所1、そして今治保健所2、こちらの4事例は現段階で必要な調査・検査完了しましたので、濃厚接触者の健康観察期間に入りますので、今日から囲い込みになります。こちらの上の方はポツポツ陽性者出ていますが、全ていったん陰性が出て囲い込んでいる中での再検査等でございますので、(新たな)濃厚接触者いませんから、この陽性から感染が広がる懸念はないというケースでございます。

 次に調査中事例でございます。クラスターを中心に説明させていただきますが、まず888事例目、「職場内クラスター13・西条市」、施設、事業所は公表されています。昨日は再検査3名を含む5名の陽性が確認されました。陽性者は合計39名、職場内の者が4名増えて29名、その他ご家族等が1名増えて10名でございます。感染状況の全容把握はかなり進んでおります。今のこの段階というのは調査すべき、何せ人数の多い場所でございますので、調査すべき者の範囲が固まりつつありますが、従業員数が多いため、保健所の調査と企業の自主検査を並行して行っておりまして、検査完了にはなお数日かかる見込みでございます。これもお知らせしましたが、事業所では全従業員さんに対しまして、ご家族も含めて全容解明ができるまでは十分行動に注意をするよう丁寧に通達をされているということでございます。西条市の方々にも、念のため引き続き全容把握、解明、検査がだいたい終わって見えるまでは注意深い行動をお願いしたいと思います。

 次に、897事例目でございます。「新居浜市・仕事関係クラスター3」、施設は公表されております。こちらは複数の企業が関係するクラスター。複数というのは同じ場所で仕事をされていたということで、企業は複数いるということでございます。昨日は1件の陽性が確認されております。陽性者は合計16名、内訳は仕事関係者が1人増えて14名。その他家族等が2名でございます。

 次に、906事例目、「会食・職場クラスター・松山市」、これはパチンコ店の事例でございます。昨日は6人の検査が行われまして、再検査の方1人の陽性が確認されました。こちらの方ももう(自宅)待機中ですので、いったん陰性が出た方ですから、感染の広がる心配はないケースでございます。陽性者は合計28名、従業員さんが1人増えて24名、その他ご家族等が4名でございます。

 次に907事例目、「飲食店クラスター11・松山市」でございます。ホストクラブの事例でございます。こちらは、昨日は再検査で2名の陽性が確認されております。907事例目、こちらのホストクラブは公表もされ、そして速やかに保健所の調査にも協力、そしてお客さん全員が把握できているので速やかに連絡が取れて、囲い込みが早く進められる見込みが出てきているんではなかろうかと思います。ここ最近の陽性も全て再検査での陽性にとどまっているところでございます。

 次に910例目、「会食クラスター9・新居浜市」、長時間の会食によるクラスターでございました。昨日は1件の陽性が確認されています。陽性者は合計9名となりました。内訳は、会食参加者は5名、そもそもが5名ですから5名、そして、その他ご家族の方で1名増えて4名でございます。

 次に947事例目、「仕事関係クラスター4・四国中央市」、昨日も申し上げましたが、四国中央市の保健所管轄ですが、仕事場が四国中央市であって、従業員さんは他の市町に居住されている方も含まれています。昨日は1名の陽性が確認されました。陽性者は合計9名となります。内訳は、仕事関係者は6名でそのまま、家族の方が1人増えて3名となりました。こちらは昨日時点で保健所が把握している関係者の検査は終了しております。四国中央市のこのケースですね。ですからこの事例から感染が大きく広がる可能性は低いと保健所では判断しておりますが、念のため引き続き調査が続けられています。四国中央市の皆さん、冷静に受け止めてください。

 クラスターは以上なんですが、それ以外はポツポツと、まだ感染の拡大の広がりは掴めてない状況ですが、984事例目6人、990事例目6人、それから992事例目6人、この三つ、陽性者がそれぞれ6名確認されております。全て家庭内や生活上の接触者で多くの陽性が確認されているケースでございます。特に家庭が中心でございます。ただ、そういう意味で、1カ所で5名以上というわけではありませんから、クラスターとは判断しておりません。ただ、このうちの一つ、990事例目、宇和島保健所のケースは、一部仕事上の接触も確認されておりますので、今後注意が必要でございます。

 もはやウイルスはもう皆さんのすぐそばまで迫ってきているとお考えいただきたいと思います。ご自身とご家族等の大切な命を、また県内の医療を守るため、コロナだけではありません。コロナの患者さんが増えると一般医療にも影響が出てまいりますので、そういうことから、今危機感を最大限まで高めていただきまして、感染回避を最優先とした行動をこのお盆期間中お取りいただきますようお願い申し上げたいと思います。以上です。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 ただ今の発表事項に関して質問のある社はお願いします。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛ですが、松山市内への時間要請を検討されているということで、認証店との差別化を図ってらっしゃいますが、これの狙いっていうのはどのようなものがあるのでしょうか。

 

(知事)

 そもそも認証というのはかなりしっかりとしたチェックが行われる中で、感染回避行動を実施していただいています。そしてまた、人数制限をきっちりと行っております。来店客に対する確認もされているからこそ認証店になっていますので、そこは他とはまた違う状況ではないかというふうに考えています。特に飲食店の場合は、換気をきちんとやっているかどうかというのが、夏の場合にかなり大きな差になっていると思いますので、そういうことも含めてしっかりと対応されているというお店でございますので、それをさすがに同じに扱うというのはどうなのかなというふうに思っています。

 

(テレビ愛媛)

 実施時期については連休明けということですが、連休明けになってからの時短営業の要請ということに関してはどのようにお考えですか。

 

(知事)

 そうですね。これまで何度か行ってまいりましたが、じゃあ「今日時短要請します」といって「明日から」って言ったら、お店はもう対応できないですね。仕入れの関係、準備の関係、ですから業界ともいろいろと話し合った結果、2、3日は必要という声が上がっていますので、それはしっかりと事前にお知らせしておくということが重要ではないかなというふうに思っています。特に今回の場合は昨日、30(名規模の陽性確認)がずっと続いた上で、一気に夜に(過去最多の)確認ですから、もうこれが最速のタイミングかなというふうに思っています。

 

(テレビ愛媛)

 その他の市町についてなんですが、まだこの感染状況を見極めてということですが、今のところ西条だとか、新居浜とか。

 

(知事)

 この段階で対象の検討に上がってくるのは、西条市と新居浜市だと思います。特に新居浜市はまだ今日いきなり9人の新規が出ている段階ですので、この状況、それから繁華街の状況も含めて判断しなければいけないかなというふうに思っています。松山はもうご案内のとおり、全然事情がもう格段にリスクが高まっていますので、これはもうやむを得ないと思っています。

 

(愛媛新聞)

 すみません。愛媛新聞です。今の関連で、他の松山市以外の市町にも時短要請する場合も、週明けというタイミングということですか。

 

(知事)

 そうですね。ただ、ちょっとずれる可能性はあります。結局、リスクが出てきたという段階で、やっていくというのが時短のきめ細かい対応、例えば、(陽性確認が)ゼロの地域にいきなり時短ということはあまり意味のある対策ではありませんから、その辺は本当に臨機応変にやっていきたいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 松山市の週明けというのは、月曜日とか曜日的にはまだ。

 

(知事)

 できればということなんですが、まだちょっとそこは決まっていません。

 

(愛媛新聞)

 週明けから開始するところで、期間的には2週間とか3週間とか、そのあたりの目安というのはありそうですか。

 

(知事)

 そうですね。一つの目安としては、(営業時間を午後)8時(まで)ということにしますとかなり厳しい制限なんで、目的はできるだけ短期間でということにありますから、月末までというのが一つの目標になるかなと。決まっていませんけど、そのあたりが目安になるんじゃないかなというふうに思っています。

 

(あいテレビ)

 すみません、あいテレビです。ここ数日も知事のお言葉の中でもあったんですが、保健所の調査への協力が得られていない、参加者が把握できていない、で懸念する中今回過去最大の85名になったというお話しがあったかと思うんですが。

 

(知事)

 いや、それも可能性としてあるということだと思います。できれば店名公表とか、そういうことはいろんな人がいますから、誹謗(ひぼう)中傷とかにもつながるんで、積極的にやりたいとは思っていません。ただ、保健所への協力も得られない、お客さん来ている人の把握もできない、この場合は水面下でどんどん広がっていくリスクが格段に上がっていきます。そういうときのみ、これまでもいくら言われても店名公表は、これは全部ご協力もいただいているし、全員の把握ができているから、そこから広がる懸念、囲い込みができるんで、いくら言われてもいたしませんということを申し上げてきたつもりなんですけども、今回はそうでないケースが出てきているようなんで、できれば、次の再発防止にもつながると思うんで、公表して広く呼び掛けた方が、その中で1人でも2人でも「私、行きました」と出てきてくれたら、それだけ広がりを減少させることができるじゃないか、それがリスク管理じゃないかなと思うんで、非常に今、全体を言うしかないかなというふうに思っています。

 

(あいテレビ)

 あらためて今回85人ということで、クラスター以外のところでも今回既存事例で46名ですかね、クラスター関係者以外とのお話があったかと思うんですが、押し上げている背景みたいなところをどうあらためて受け止められていますか。

 

(知事)

 そうですね。やはり7月の中旬までは本当に県民の皆さんの頑張り、努力、大方の皆さんの努力によってゼロが続くという状況でございました。あれだけの1週間以上にわたってゼロが続くということは、県内第4波を乗り越えられていたということだろうと思います。それ以降はやはりそれまで確認されていなかったもうデルタ株が大半を占めているということを踏まえますと、やはり県外由来というものがきっかけになったことはこれはもう否定できないと思います。ただそれは何も批判するわけではなくて、やむを得ない移動というのはどうしてもありますから、その中で大事なことはやはり早く把握できるかどうか。ですから、皆さんが日々日々感染回避行動やってくれていると思います。それでもかかってしまうのがコロナですから、敵は本当にコロナです。そういう中で広げないためには、やむを得ないんですから、それをもうどんどんどんどん早く言っていただきたいと。そのための準備はしていますと。それに協力していただいたら何とかなるというものだろうと信じていますけども、ただやっぱり、注意喚起で今までやったことによって拡大した実例というのはあったと思います。でもそれをまた同じことを繰り返してしまうということが今回出てきたということは、これは本当に残念です。県外との持ち込みから始まって、そしてルールを守っていただけなかったような集い等があったということ、この二つが引き金になったというふうには思います。そしてそこに帰省、これもやむを得ざる帰省もあります。ただやっぱり、今回本当にこれだけ毎日、帰省関係での家族の感染が確認されておりますので、もう可能な限り、極力避けていただきたい、見送っていただきたいというのはお願いし続けるしかありませんので、そういったことが複雑に絡み合いながら、今日に至っているのかなというふうに思います。ただ、今先ほどの市町ごとの状況を見ていただいたとおりですね、今集中しているのは松山市と新居浜市と今治市(、西条市)になっています。ただ明日はまたどうなるか分かりません。ちょっとした緩みで感染が一気にというのがデルタ株ですから、ただ、この拡大しているところについてはより一層の注意喚起、本当に個々の方々が気を付けていただく、リスクの高い行動を取らないようにするということだけで全然変わりますので、それを本当に徹底していただきたいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 愛媛新聞です。ちょっと話戻ります。時短要請についてですけども、対策としての実効性を高めるためには、やはり飲食店にいかに協力に応じてもらうかということだと思いますが、時短要請に応じない店への対応等、現時点でどのようにお考えでしょうか。

 

(知事)

 これはもう、本当に丁寧に説得するしかございません。まん延防止等重点(措置)地域に指定されたら県の権限をもって従っていただけないところについては、これも法律的なステップを踏んでいかなければなりませんが、第4波の時のように店名公表、過料というふうなことができるというのがこの国の法律ですけれども、そうでない場合はもう要請しかございませんので、これはそれぞれの市町が中心になって、県も協力しますので、従っていただけるようにこまめにこまめに、とにかくこれだけは人海戦術でお願いするしか方法がないと思っていますので、やるしかないんではないかと思っています。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛ですが、そのまん延防止等重点措置についてなんですが、松山市についてはステージ4の指標を超えているということで、今後の検討については。

 

(知事)

 今の全国の状況、全国がこういう。実はボードのここにはその関係も出しているんですが、これが今の人口10万人当たりの1週間の感染者数を都道府県別に多い方から並べています。愛媛県は今このあたりで、明日はこのぐらいになると思いますけども、実はステージ3から下というのはまん延防止の適用は一県も出ていません。今国が考えているのは、こちらが緊急事態宣言地域、沖縄、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、もうここのみでございます。まん延防止はステージ4にゆうに入った30人以上、今愛媛県が19.2人。30人以上から上の地域のみで、ステージ4に既に入っているところでもまん延防止の適用がなされていないと。ですから今出してもですね、たぶん適用外の状況になると思います。できればそういったものは使いたくないんですが、上がってきた段階ではまん延防止になったからといって、やれることというのはそう大きく変わりません、前も申し上げたとおり。ただ先ほどの店名公表とか過料ということは一部できるようになりますけども、やれる武器というのはそう変わらないわけでございます。対策としては要請というものが中心。それから時短営業が中心。これがこの国のルールでございますので、注意喚起にはなるから意味はあると思いますので、それはタイミングを見て必要と判断した場合は速やかに行いたいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 すみません、愛媛新聞です。先ほどの、協力が得られなかったり、調査にですね、参加者の把握ができていない事例のこと、これは事例としてはその松山市繁華街でイベントを開催していた複数の店舗に関してということでよろしいですか。

 

(知事)

 そうですね、はい。

 

(愛媛新聞)

 協力が得られないというのは、どういった協力が得られないというのを聞かれていますでしょうか。

 

(知事)

 これはわれわれが直接ではないんで、(松山市)保健所の方にお聞き、うちの直接の管轄ではないので、そこまでのつまびらかな状況は入ってきていませんが、例えば行動歴を話してくれないとか、そういうケースもあろうかと思いますし、前にあったのはですね、どうやらいろいろと打ち合わせをして何も言わないように、というケースもあるやに聞いております。前のケースですね。そういうことも考えられるのかなと思いますけどね。

 

(愛媛新聞)

 その事例に関して、そのまあ複数にわたりますけども、何人ぐらい感染者が出てそうとかっていうのは。

 

(知事)

 いや、分かりません。分からないから呼び掛けた方がいいんじゃないかなということなんですよ。囲い込み、協力してくれたらもうどんどんどんどん追い掛けられますから問題ないと思うんですけど、問題ないというのは言葉が悪いですね。何とか追い掛けられることはできると思うんですけど、こういう場合は追い掛けすることができない。その間ずっと行動されてしまう。だからそこが怖いんですね。それがまさに市中まん延へつながっていくということではないかなと、これは危惧しています。

 

(愛媛新聞)

 昨日知事は店名公表した方がいいんじゃないかとお話もありましたけれども、その松山市さんとのこう事務的な調整というのは特には今のところ。

 

(知事)

 分からないです、はい。これは今日過去最大の感染者数が出ている、新規が止まらないという状況を受けて、また議論されるんではないかなというふうには思いますけど。

 

(テレビ愛媛)

 すみません、ワクチン接種についてなんですが、今日の感染者の中にも60代以上、ちらほら出てきております。ワクチンを2回接種しても発症するような事例も報告されていると思うんですけど、このあたりワクチン接種についてあらためてどのようにお考えでしょうか。

 

(知事)

 まずワクチンで、ぜひ打った方々に、一部報道で見た話なんですけれども、「自分はワクチン2回打ったからもう何をしても大丈夫だ」、これは間違いです。なぜかと言えば、事例を見ても明らかなように、確かに感染する率は下がります。効果が8割ある。でも、8割あるということは、2割はその効果がないかもしれないということだろうと思いますね。これ発表されていますけど。ですから、2回打ってしばらくたったからといって、100パーセントかからないということではないということが一点。それからもう一点は、自分が発症しなくても、ウイルスを体内に持ち込んでうつす力は持っているということ、この可能性があるということを忘れないでいただきたいというふうに思います。ただし、それらを受けてもこの全国の状況を見ますと、高齢者の重症化率・発症率、こういったことが格段に下がってきていますので、やっぱり8割の効果というのは実証されているなということを痛感してます。であるが故に、これは強制ではありませんけれども、その中で基礎疾患がある方とかどうしてもアレルギーの方とか、これはもう打てない事情もあると思いますけれども、構わない方は積極的に打っていただくことがいいんではないかなというふうに思っています。ただ、そうは言っても「打ちたいけど打てないじゃないか」という声があるのも重々承知しています。愛媛県では医療機関の先生方の頑張り、そしてまた歯科医師会や薬剤師会、こういった方のご協力、看護協会のご協力を得まして、6月には1週間に5万人から6万人打てる体制が作られました。6月にはだいたい1週間に5万回分のワクチンも来ていました。しかし、7月以降、おそらくこれから10月までも含めて、3万回分ぐらい、これはあくまでも想定、予測ですけれども、そのぐらいしか来ないのかもしれません。5、6万の体制があるけど、3万しか来ないから、その中で市町のこれワクチンは接種事務になりますから、県の方で差配しながら工夫をしていただいています。そういう事情があるので、全員にすぐということができないというこれはもう物理的な問題がございますので、そこはご理解いただきたいと思います。ただその中で、各市町、医師会の先生方と協力しながら、できることを懸命に今やっているという状況でございます。その中で考えていただけたらと思います。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 その他、よろしいでしょうか。では会見終了します。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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