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新型コロナウイルスの感染の確認(8月9日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017404 更新日:2021年8月10日 印刷ページ表示

日時:令和3年8月9日(月曜日)15時00分~15時33分

場所:知事会議室

 

 

(あいテレビ(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例に係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 コロナの前に、台風第9号関係の被害状況等についてお伝えさせていただきます。県内ではおよそ1,300世帯で停電が発生しまして、一部で住家被害など発生したんですが、現在は警報も全て解除されました。そして、避難した方々も全員が自宅に帰られているという報告が入っております。大きな被害がなかったことに安堵していますが、台風シーズンを迎えまして、県民の皆さんはそれぞれの市町の指示に基づいて、ためらわずに避難行動をお願いしたいと思います。また、台風シーズン、事前の備えをして、家庭内でいざという時の行動を相談するなど、防災意識を高めていただきたいと思います。

 それではコロナ関係ですが、昨日は、県内では29名の陽性確認がございました。既存が15事例で20名。ただ、この中には8名の再検査の方が含まれております。順調に調査・検査が進んでおりますので、その中でいったん陰性が出た方の陽性確認が8名ということでございます。そして、新規は8事例で9名でございまして、この9名のうち2名は県外由来と見られます。またこれ以外にも、県外からの来県者との接点が確認された事例もございますので、やはり県境を越えた移動というものが、これはもう全国どこでもですけども、感染に結び付いているということでございます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げます。

 本日は昨日の検査結果と松山市が心配でございます、感染状況について説明させていただきます。昨日は日曜日でありますから、多くの医療機関が休診されています。もちろん休日でも検査ができるような体制は整えておりますが、それでも身近なところの医療機関での受診が限られております、できないので件数は当然少なめになる傾向がありますが、その中で再検査が8名とはいえ29名、そして新規も9名という確認があったことが要注意のシグナルではないかと思います。まだまだこれお盆明けの人流の影響に伴う感染拡大のさらなる拡大の懸念が強くあると思っていただきたいと思います。

 全体像ですが、20代から40代の若い世代がやはり中心でございまして、特に働き盛りの世代が19名になっています。昨日の結果では50代が7名、こちらですね。中高年以上の世代へ広がるとこれが重症化の懸念が出てまいります。医療の負荷が格段に高まる、この兆候は気掛かりでございまして注視していきたいと思います。男性は18名、女性が11名でございます。居住地は松山市が圧倒的に多く17名。既存が14名、新規が3名でございます。今治市が2名、既存1、新規1。新居浜市が2名で既存1、新規が1。西条市3名は既存3、新規はゼロでございました。伊予市は1名、新規1名でございます。四国中央市の2名も、お二人とも新規でございます。東温市の1名も新規でございます。砥部町の1名は既存事例からの確認でございます。日曜日は本来新規少ない傾向があるんですが、松山市での17名、西条市は3名でありますが、西条市の場合は既存のみでございました。新規事例は松山市以外では伊予市、四国中央市、東温市などで確認されています。県内のどの市町においても帰省等により県外からあるいは近隣市町から直接、感染の持ち込み・持ち帰りがなされるリスクがこの期間はあるということに注意を払っていただきたいというふうに思います。

 職業は会社員が16名、大半、半分を占めております。なお、団体職員のうち、1名はとべ動物園に勤務している方でございます。これは県の職員ではなく委託先(の職員)。既に委託先の方から、その事業者が公表をしています。この方は既存事例の陽性者、既存の陽性者との生活上の接点があり検査が行われたもので、利用者と接触する業務には従事しておられません。そして、既に施設の消毒も終了しております。保健所の調査結果も踏まえ、人数制限の下で動物園は本日も開園をしております。県民の皆さんにはその点を安心して受け止めていただきたいと思います。

 感染経路でありますが、家庭内、仕事関係、生活上の接触、こちらで19名を占めています。これはもう感染力の強いデルタ株が主流になっているということで、生活のあらゆる場面で感染のリスクが高まっているということがここらあたりに現れてきています。そして、本日も県外由来が2名、これ以外にも県外から来県された方との接点が確認されているということでございます。

 入退院の状況ですが、医療機関に入院されている方は1名減って90名。重症者は変わらず4名。そして、宿泊療養施設に入所されている方は1名減って104名。自宅療養、こちらは医師が丁寧に聞き取って、すぐに入院が必要な症状ではない方、家庭やご自身の都合で自宅療養を強く希望される方および一部入院調整中の方は15名増えて106名でございます。そして、退院となった方は、昨日16名いらっしゃいました。延べで2,821名の方がご回復されています。

 検査の状況ですが、衛生環境研究所、日曜日でもフル回転しております。行政検査は291件行われまして、その中から19件の陽性の確認が報告されました。そして協力医療機関、こちらは通常よりは少ないかもしれませんが、先週は270件ぐらい1日平均行われています。協力医療機関の方から10件の陽性確認の報告が上がってまいりました。だいたい、これはもうあくまでもアバウトですが、500件程度の検査が行われて29件の陽性確認ということでございます。

 次に事例ごとの状況ですが、こちらは1件のクラスター、863事例目「職場内クラスター11・今治市」を含め、この他に松山市保健所の2事例、八幡浜保健所の1事例、四つの事例が濃厚接触者の健康観察期間が無事終わりましたので、それぞれの事例から感染が広がる懸念がなくなりましたので封じ込め事例に入ります。

 囲い込み事例は新たに松山市の2事例で完了をいたしました。この一番下の松山市保健所2事例、こちらはもう既に囲い込みが終わって検査が行われた結果でございます。松山市2事例が現段階で必要な調査・検査完了しましたので、残すところは濃厚接触者の健康観察のみとなります。

 その中で880事例目、こちらは「学校クラスター5・西条市」、小松高校でございます。こちらは検査が1件行われて、新たな陽性確認はございません。小松高校は関係者の健康観察期間は今日終了しますが、関係者への不要不急の外出を控えるなど、この間、感染回避行動と健康観察の徹底を要請しているところでございます。それを受けて、今日が健康観察期間終了日でございますので、小松高校そのものは明日から学校活動を再開する予定でございます。ただ、事例の封じ込めに向けまして、まだしばらく、保健所において学校関係者、生徒さん(の健康観察)はもう終わりますが、学校関係者以外の方の健康観察を今後もしばらく丁寧に行っていくこととなっております。

 次に調査中の事例ですけども、クラスターの状況を説明いたします。906事例目、こちらは「会食・職場クラスター・松山市」、パチンコ店の事例でございます。昨日は12件の検査が行われまして、2件の陽性が確認されておりますが、いずれもこの2名ともいったん陰性で健康観察に入っておられた方であります。濃厚接触者がいるわけではないので、このお二人から感染が広がる懸念はございません。この結果、これまでの合計、このクラスターは27名。従業員の方が1人増えて23名、その他ご家族等もお一人増えて4名、合計で27名のクラスターとなっています。

 907事例目「飲食店クラスター11・松山市」、ホストクラブの事例でございます。昨日お知らせしたとおり、店舗側から利用者全員に連絡がついているという報告を受けておりまして、順次検査が進められております。昨日は保健所に相談のあった方を含め13件の検査が実施されまして、3件が陽性でありますが、このうちの2件は再検査、いったん陰性が確認されて自宅待機していた方の陽性確認でございます。1件が新たということになります。この結果、合計こちらのクラスターは30名となりまして、従業員が11名、利用客は1人増えて7名、その他ご家族等が2人増えて12名、合計30名でございます。この事例から分かるとおり、飲食店などでいったん感染が広がると友人や家族に多くの感染が広がるデルタ株の感染力でございます。特に、長時間の飲食や不特定多数が密集するイベントの参加などリスクの高い行動を取った若い世代の方々は、お盆休み期間中、たとえ県内であっても帰省を控えて人との接触を避けていただきたいと思います。感染リスクの高い行動を取ったということを受けて控えていただきたいと思います。

 次に910事例目「会食クラスター9・新居浜市」、こちらは長時間の会食によるクラスター事例でございます。14件の検査が行われまして1件の陽性が確認されました。この結果、会食参加者が5名、その他家族等が1名増えて3名、合計8名のクラスターとなりました。

 次に888事例目、こちらは「職場内クラスター13・西条市」、施設は職場公表されております。昨日は濃厚接触者、行政検査では7件の検査を行いまして、全員の陰性が確認されました。企業の側でも自主検査も行われております。保健所による調査・検査と企業の自主検査、感染状況の判明がどんどん進んでおりまして、もう少しで全体像が見えてくると思います。それが見えてくるまで、これまでどおり西条市の地域の方々は当面の間、引き続き慎重な行動をお願いしたいと思います。もう少し全体像をつかむまで時間をください。

 なお、クラスター以外の調査中事例、昨日宇和島市で懸念されるというふうなことを申し上げました。昨日幅広く検査する必要があるということで、一気に50名の検査を昨日実施いたしました。こちらは幸いなことに全員陰性でございました。ただ、まだ終わっているわけではありません。今のところ50人全員の陰性が確認されておりますので、引き続きこちらもですね、全体像が見えてくるまで調査を進めておりますのでお気を付けいただきたいと思います。

 次に、まずこちらのパネル全体像でございます。8月7日時点、都道府県別人口10万人当たりの新規の陽性者数でありますが、6日時点でステージ3を超えていたのは38都道府県でありましたが、一日経過した7日時点、本県もステージ3に入りました。実に47都道府県中、沖縄、東京はここが一番多いんですが、ずーっとこれはもう全部入ります。愛媛県が今39番目でありますが、実に47都道府県中40都道府県がステージ3に入りました。全国的な感染拡大が続いているというのはこれでお分かりいただけると思います。既に今日の分を入れますと、今16.0人になっていますが、8月3日から9日で計算しますともう愛媛県も19.2人、さらにこのあたりになると。他も上がってくるとは思いますけども、そういう状況でございます。

 連日注意喚起しておりますが、その背景で一番心配しているのが松山市の感染拡大の状況、これが顕著であるということでございます。こちらのパネルは松山市における直近4週間の陽性確認数の推移をこれ週ごとにまとめたものでございます。急激に拡大していることがお分かりいただけると思います。7月中旬から下旬、こちらですね。このあたりでは微増にとどまっておりますが、週を追うごとに増加をし、直近1週間だけで実にこれ1週間だけでございますが、松山市で121名の陽性者が確認されています。松山市における直近1週間の陽性者数を先ほどの人口10万人当たりに換算しますと23.5人、ステージ4の目安となる25人に迫っている状況にあります。その深刻さが他の市町以上に深刻であるということはお分かりいただけると思います。特に注目をいただきたいのが若年層での感染者の急増でございます。このグラフ、二つに分けておりますけども、ここ直近1週間で121名。その内訳として若年層、こちらにまとめています。これはどういう方々かと言いますと10代の学生と社会人、それから20代、30代、その世代のみでございます。これを抜き出してそれ以外との世代とで区分しました。なお下に注意書きを書いておりますが、10代でも小・中・高生は児童・生徒に区分されますので、その他に計上しております。ですからここは学生と言っても大学生とか専門学校生、そういったところですね。若年層は2週目から3週目でこの6名から15名に増え始めました。そしてここです。ここ1週間、第3週から4週で一気に82名まで増加しています。お分かりいただけると思います。そして、こちらはですね、同じようにそこから若年層以外のその他の世代も増加傾向、ここでも18名から39名と倍増でございますので、若年層の急激な増加が7月末以降、松山市における全体像を押し上げて、さらに他の世代にも広がり始めているというのが傾向として見て取れるんではなかろうかと思います。また、松山市繁華街において音楽イベントクラスター、これは第2週目で発生しました。ホストクラブでの飲食店クラスターは第4週目で発生しています。二つのクラスターが確認されています。この二つのクラスターはただ、連絡先を含めて全ての利用者の把握ができていたために、店側の協力を得て保健所の調査・検査はこの二つのクラスターについては順調に進んでいます。ただ、この問題はこれでございます。7月下旬、クラブなど複数の店舗でDjが出演し不特定多数が参加、マスクを外して密になるようなイベントがあったという情報があるということをここ数日、2、3日申し上げてまいりました。さらに、接待を伴う飲食店や深夜帯のバーなどの飲食店などにおいても、第4波の発端となったような何周年記念とか、そういうパーティーやイベントがあったとの情報もございます。そして、それらの調査への協力が十分にいただけていないということもお話ししてまいりました。ということは、追い掛けが十分にできていない状況にあるということでございます。これら若年層の陽性確認が、全て繁華街で確認されているわけではありませんけれども、最近の行動歴から繁華街で感染したと推定される人数、あるいは聞き取りが難航する人数が増加しております。店名公表は申し上げたように中核市である松山市の場合、それ以外は県でありますけども、松山市のみは市の権限となります。ここはもう本当に判断してほしいと思います。広く呼び掛ける必要があるかどうか、ある場合は速やかに躊躇(ちゅうちょ)することなく、店名公表して呼び掛けていくということも選択肢に入れていただきたいと思います。この危機的な感染状況を踏まえて、臨機応変の対応を強く要請したいと思います。

 水面下での広がりを早期に把握するため、明日から臨時PCR検査センターを開設いたします。対象はいずれも無症状の方で、7月下旬以降に松山市繁華街で開催されたライブイベントや、もう広く呼び掛けます、周年イベント等に参加した方、開催した店舗の従業員も含みます。当然8月に入り開催された場合も含みます。そして、二つ目は松山市繁華街の接待を伴う飲食店や深夜営業のバーの従業員さん。これまでに検査を受けた、受けないにかかわらず、広く検査を受けてほしいと呼び掛けさせていただきます。また、繁華街の関係者に特にお伝えしたいことは2点。7月末に実施した繁華街モニタリング検査で陰性が確認され、その後、感染して陽性が確認された方、少数ではあるがいらっしゃいます。それから、第4波以前に陽性が確認され、第5波でもう1回陽性になった方ですね、第4波(以前)で。そして今回の第5波で、2度目の陽性が確認された方、いわば再感染ですね、こういった方も少数であるがいらっしゃいます。この2点、お伝えしておきたいと思います。

 7月以降、第5波の感染状況はこれまでと大きく異なる可能性があります。しかも、感染力の強いデルタ株でありますので、不特定多数が集まるイベントへの参加や県外客の接客などは感染リスクが高いことをご理解いただき、前回検査を受けた方も含めて積極的に検査を受けていただくようにお願いを申し上げます。併せて、会見を聞いていただいている方、一人でも多くの検査につながるようご家族や友人の中にそういった方がいるかどうか、広く呼び掛けていただけたら幸いでございます。さらに若年層や繁華街関係のみならず、8月以降、県外との往来があった方や県外から来県した方と会食等した方で、感染に不安を感じている方も対象にいたしますので、ぜひご利用いただきたいと思います。

 最後に、連日のお願いになりますが、松山市から他の地域への感染の持ち出し・持ち帰りを防ぐため、松山市との往来にはくれぐれも注意をお願いいたします。毎日通勤等をしている場合を除き、市をまたぐ不要不急の往来の自粛、特に市をまたぐ帰省はぜひ見送りを考えていただきたいと思います。やむを得ず、松山市から県内の他の地域へ帰省する場合には、久しぶりのご家族で集まる場、特に会食は念のため見送っていただきますようお願いいたします。松山市内の帰省でも普段から顔を合わせていない人との会食は控えて、あいさつにとどめていただきますようにお願いいたします。そして、会話する際もマスクを正しく着用してください。

 そして、ここ最近、感染拡大の兆候、まだ少ないですけど兆候が見られる今治市、新居浜市および西条市においても、当面松山市と同様の注意をお願いいたします。現在、本県は急激な感染拡大局面に入っています。他県よりも早く感染を収束させることができた第4波の時のように、第5波の感染の波を少しでも小さなものに抑え込むため、この期間、県民の皆さんと共有して、今一度「オール愛媛」でウイルスと闘っていきたいと思います。県民の皆さんは、県や地元自治体からの呼び掛けにご協力をいただき、引き続きそれぞれ、感染回避行動の徹底をお願いいたします。そして、誰だ、どこだと探すような、あるいは混乱させるのを目的としているんでしょうか、無責任な不安をあおるような情報発信、こういったものには絶対に惑わされないようにしてください。以上です。

 

(あいテレビ(幹事社))

 ただ今の発表事項に質問のある社はお願いします。

 

(あいテレビ)

 すいません、あいテレビです。連日こうして大多数の方が感染確認されているかと思うんですけど、あらためて知事の受け止め、そして、県民の方への呼び掛け等お願いいたします。

 

(知事)

 そうですね、お盆の時期の前の注意事項というのはお願いしてきた経緯がありますけれども、全員にそれが行き渡るわけでもない。多くの県民の皆さんは極めて冷静に、何をすべきか、それはもう一人一人が気を付けるということなんですけども、しっかりと対応していただいている状況にあります。でも人流がある以上は感染がゼロになるわけでもないし、全国的な状況を見てもデルタ株の感染力の強さを考えると、どれだけ抑えるかというふうな戦いになってきていると思います。そして、感染した方をできるだけ早期に探知して、そして治療・囲い込みというふうなことの体制をしっかり取るということが重要だと思います。そういう中でですね、懸念するのはやはり交通機関の状況なんかを見ていると、やむを得ない帰省もあると思いますので、強制力もありませんから、そういう中で注意をお願いするしかないんですけども、感染のリスクは高まっているという状況にありますから、特にこの連休が明けた後の感染状況がものすごく懸念されますので、ぜひ皆さん、これまでもやっていただいていると思いますが、引き続き感染回避行動の徹底をそれぞれお願いしたいと思います。

 

(あいテレビ)

 今のお話に関連してなんですけど、今後お盆シーズンもあって、連休に入るかと思うんですが、その人流抑制という点でいくと、今後の水際対策だとか、現状今、飲食店などでも確認されている現状を受けてそのあたりいかがですか。

 

(知事)

 この前も知事会がありましたので、人の抑制をもし広く呼び掛けるんであれば、例えば愛媛県だけが言ってもそれは人流の抑制というのはつながりませんから、やはり国レベルで全国の県境をまたぐ移動というものの自粛・制限を呼び掛けるということが手法としてあると思います。それをやっていただきたいというのが知事会としての提言でございました。ただ、この国にはロックダウンであるとか、強制的に移動を制限するという法律制度そのものがありませんから、もう要請の中でお願いしていくしかございません。ただこれはもう大方の皆さんがしっかり守ってくれていると思いますし、ただ一部には残念ながらそれが届かない方がいらっしゃるのも事実であります。だからこそ、ある程度そういう方もいるという前提で、ということは感染が持ち込まれる可能性がありますから、より一層注意をして対処する必要があるということに尽きるんだろうというふうに思います。

 

(愛媛朝日テレビ)

 すいません、愛媛朝日テレビです。昨日東京オリンピックが閉幕しましたが、日本は過去最多のメダル数を獲得して、愛媛ゆかりの選手もメダルを獲得するなど活躍が見られた一方で、期間中東京都では過去最多の陽性者が確認されるなど、全国の感染状況は悪化をたどっていますが、今回の東京オリンピックの開催についての知事の評価をお願いします。

 

(知事)

 そうですね。オリンピックというのは1年延期もされて、アスリートからすれば人生かけて苦しい練習を乗り越えて挑戦をしてきた、そういう舞台でありますから、願わくは開催できればなと個人的には思っていました。しかし、コロナの感染状況、東京は実際行ってないですから分からないので、どういうふうにされるのかというふうなことを注視していましたけども、無観客で行ったというのは一つの選択肢ではなかったかなというふうに思います。競技そのものは日本の各競技団体、そして何よりも選手たちの舞台が東京であると、日本であるということを踏まえて、前回以上にやはり実力を高めているということが証明されるようにメダルラッシュが続きました。本県でも本当にそれぞれ、バスケット、3000m障害、ゴルフ、県人のゆかりの方の活躍というのはおそらく皆さんも感動したんではなかろうかというふうに思います。これからのまた活躍も大いに期待したいと思っています。その県人の関係だけでなく、本当に逆にコロナ禍であるがこそ必死になって戦っている姿にいろんな思い、エネルギーをもらった方もいらっしゃるんじゃないかなというふうに思います。特に、全員ではないですけどね、コメント聞いている時に、みんながコロナで苦しんでいる、特に医療現場の方が大変な状況の中で、こうしてオリンピックの場が用意されてわれわれが精いっぱいのパフォーマンスが発揮できる機会が与えられたことに本当に感謝するという、そういう言葉を発するアスリートの声というのは何かこう人間的なね、魅力も感じましたし、そういったところでも自分自身は感動しました。ただ一方で、広くは呼び掛けられたと思いますが、会場周辺、無観客ですから入れないけれども、その周辺にワーッと人が集まってしまうとか、あるいは懸念していた飲食店でみんなで見て騒いでいた、とかいうニュースもありましたので、そういうところの感染リスクというのがあったのは、これは否定できないと思います。ただ、全体的には抑えられたんではないかなと思いますけども、それはもう100パーセントなんてことは物事にはありえませんから、こうした経験をちゃんと次に生かしてパラリンピックに向かっていただきたいなというふうに思っています。

 

(あいテレビ(幹事社))

 他、各社さんいかがでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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