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新型コロナウイルスの感染の確認(7月19日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年7月19日(月曜日)15時02分~15時26分
場所:知事会議室
(あいテレビ(幹事社))
それでは記者会見を始めます。会見終了後レクがありますので、個別事例に係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
まずコロナ関係の前に、昨日の大雨における被害等々についてご報告いたします。まず南予地方を中心とした大雨によりまして被災された方々にお見舞いを申し上げさせていただきます。今回は愛南町と久万高原町で床下浸水等の住家の被害はありましたけれども人的被害はなく、避難所に避難されていた方々も皆さん自宅に全員帰られたと、戻られたと聞いておりまして、ひとまず安堵しております。本日、気象台から梅雨明けの発表がありましたが、今後も台風などでの出水期に入ってまいりますので、引き続き皆さん、災害への意識を持っていただきたいというふうに思います。
それではコロナ関係ですが、昨日は2名の陽性者が確認されました。内訳は既存1事例の再検査で1名。新規1事例で1名。計2名でございます。陽性が確認された方にお見舞いを申し上げさせていただきます。
本日はその検査結果と、それから小松高校と松山工業高校の学校活動再開について、そして、夏休み期間中の注意事項について報告をいたします。まず検査結果ですが、本日は陽性確認が2名であるため、年代、性別等の属性は後日一定数に達した段階であらためて統計的な整理を行って公表いたします。
次に入退院、検査状況等ですが、まず医療機関に入院されている方は3名増えて40名。重症者、残念ながら1名増えまして3名となっています。宿泊療養施設(で療養されている方)はゼロでございますが、今こちらの方は直ちに使用可能な状況になっております。本日以降、陽性者の症状と医師の判断に基づきまして運用を行っていく予定でございます。自宅療養の方はすぐに入院の必要がない方、家庭やご自身の都合で自宅療養を希望された方、一部入院調整中の方2名でございます。退院になった方も1名おられまして、累計で2,679名の方がご回復でございます。
次に事例ごとの検査でございますが、昨日は衛生環境研究所等では133件の検査が行われまして、全て陰性でございました。こちらは陰性でございます。そして協力医療機関の方が、前週が1日200件ぐらいの検査を実施していただいていますが、そちらの方から2件陽性の報告がございました。すなわちだいたい昨日は330件ほどの検査が行われて2件の陽性確認ということでございます。
そして事例の方の追い掛けも順調に進んでおります。まず封じ込め事例でございますが、松山市保健所の3事例、この三つが濃厚接触者の健康観察期間が無事終了しまして、その3事例から感染の拡大する懸念がなくなりましたので、今日から封じ込めに入ります。そして、囲い込みも順調に進んでおりまして、松山市保健所が1、西条保健所が5、今治保健所が1、中予保健所が2、合計9事例が現段階での調査と、それから必要な検査が完了し、残すところは濃厚接触者の健康観察期間のみとなりましたので、この9事例については今日から囲い込みに入ります。この中には県立高校2校の事例も含まれております。調査中事例の方はですね、こちらのように既存1事例で1名の陽性確認。それから新規の1事例で1名。今三つが追い掛けられている事例ということになります。
それでは、その中で囲い込みに入りました小松高校と松山工業高校についての状況でございます。まず県立小松高校ですが、これまで学校内では合計7名、教職員5名、生徒2名の陽性が確認されておりましたが、昨日は教職員全員33名の残りの検査を行いまして、全ての陰性が確認されました。これにより既に陰性が確認されている方も含め、教職員、生徒等175名の検査が実施され、175名の陰性が確認されています。この中には、濃厚接触者だけでなく軽度の接触があった方も全部含めまして、保健所による学校内の調査・検査は全て完了しましたことから、関係事例は保健所の判断で囲い込み完了となりました。
次に県立松山工業高校ですが、こちらは学校内で合計6名、教職員1名、生徒5名の陽性が確認されておりましたが、昨日は教職員および生徒36名の検査が行われまして、全員の陰性が確認されました。こちらもこれによりまして、既に陰性が確認されている方も含め、教職員・生徒184名の陰性が確認されています。同じように濃厚接触者だけでなく軽度の接触のあった方も含めまして全員行いました。その結果、保健所の判断で関係事例は囲い込み完了となりました。こうした保健所の調査状況を踏まえまして、小松高校、松山工業高校、共に学校内の安全が確認されたため、本日から学校活動が再開されております。なお、昨日も申し上げましたが、それぞれの学校が複数の事例を含んでおり、一つの接点で5名以上の陽性確認はないことから、両校ともクラスターとは認定されておりません。両校については、場合によっては地域への感染の染み出しも懸念される状況であったことから、昨日学校名を公表し注意を呼び掛けたところでありますが、必要な検査が終了し、その後の感染の広がりがないことが確認されました。生徒や保護者の皆さんにはご心配をお掛けしましたが、保健所の調査・検査および自宅待機にご協力をいただいたことに感謝を申し上げます。ただし、必要な調査・検査は終了いたしましたが、小松高校、松山工業高校の両校でそれぞれ発生した複数の事例の関連性は、聞き取り調査の中で全てが明らかになっているわけではありません。濃厚接触者の健康観察等が終了する事例の封じ込めにはもうしばらく時間を要する状況でございます。これまでも各事例から、一度陰性が出ても少したってから症状が現れて陽性に転じたケースは数多く発生しておりますので、学校関係者やご家族の皆さんには、今後ともしばらく感染回避行動は徹底していただきますように。同時に、少しでも体調に異変を感じられた時には速やかに医療機関に連絡、そして受診をしていただくこと、これが大事でございますのでくれぐれもよろしくお願い申し上げます。
続きまして夏休み期間中の注意事項ですが、まず繰り返し申し上げておりますが、今もなお、愛媛県全体が感染警戒期でございます。このことは決して忘れないでいただきたいとお願い申し上げたいと思います。すなわちこの期間は「感染回避行動の継続を徹底」するということが重要であるということ。感染防止の基本でございます。「体調異変時はすぐに休んで受診」。これは職場や学校への感染拡大を阻止するためでございます。そして三つ目は「緊急事態宣言地域等との往来自粛」。これは変異株等の持ち込みを阻止するためでございます。そして当面は「ルールを守った会食の実施」。これは飲食店や会食クラスターの発生を抑止するため。この期間中は、これはもう徹底的に守っていただきますよう、ぜひぜひお願いを申し上げたいと思います。
そして今週から学校の夏休み期間となりますが、今年はオリンピック・パラリンピックも開催され、例年より多くの人の動きが想定されるため、特にお願いしたいことについて説明をいたします。まず何よりも緊急事態宣言地域等との不要不急の往来自粛、一番でございます。往来自粛については、これは特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)に基づいた要請として継続しておりますが、特に首都圏はデルタ株への置き換わりも含め、感染再拡大の傾向がご案内のとおり顕著であります。10日ほど前までは東京都でも(陽性者数は)1日400、300人ぐらいでしたが、今はもう1,000人を超えるという状況になっております。これは本県の人口に仮に置き換えたとしますと、愛媛県での人口で言えば100人を超える陽性確認が毎日続いているという状況だと思っていただけたらイメージとして分かりやすいんではなかろうかと思います。しかも愛媛県のように、あちらは規模が大きいですから、濃厚接触者の調査、その周辺の検査、これは東京、首都圏、(十分には)行われておりません。非常に感染リスクが高いフィールドになっているということも忘れないでいただきたいと思います。ちなみに愛媛県は第4波でピークだったのが(1日の陽性確認)59名でございますから、人口比に直しますと100名を超えるレベルが毎日続くということは大変な陽性確認ということであることは容易に想像していただけるんではなかろうかと思います。やむを得ず往来する場合は訪問先の自治体の感染状況を確認し、現地の注意事項に従うなど感染回避行動の徹底をお願いいたします。行った先での感染回避行動をお願いします。今回の事例でもありました。やむを得ざる事情で行かれた方、愛媛県の方がいらっしゃったけれども、もう本当に注意深く行動して会議室とホテルの往復、移動の時に電車に乗ったということはあるんでしょうけども、食事もその中で、それでも感染されているというふうなこともございましたので、ぜひやむを得ざる出張の場合は十分に気を付けていただきたいと思います。また、緊急事態宣言地域等だけでなく感染が拡大している、毎日毎日、全国のニュース出ておりますので、行かなければならない場合は往来、十分に注意をしてください。また、親族等が仮に帰省される場合には、過去2週間に感染リスクの高い行動がないかどうか十分に確認をしていただきたいと思います。愛媛に来る前から帰省が始まっていると考えて人との接触を避けるなど、もしそういう場合は十分に注意深い行動を取っていただくことをぜひお願いしたいと思います。特にこの状況ですから、首都圏からの帰省につきましては、感染が落ち着いてからに延期できないかも含めて、この時期に本当に帰省が必要なのかどうか、特に高齢者のご家族がいらっしゃるところでは、ご家族でしっかりと話し合っていただきたいというふうに思います。
次に2番目でございます。久しぶりに会う親戚や友人との会食には特に注意でございます。会食についても、これまでも感染リスクの高い行動のない人と、大人数や長時間は避け、少しでも体調に異常があれば出席しない、させない。そして、感染防止対策が徹底されている店に限って、絞って利用する、こういったルールを守っていただくようお願いしてまいりました。夏休み期間中は帰省する親族や友人と久々に会って親睦を深めたい、その気持ちは十分理解できますが、これはもうお互いを守るためでございますので、県内外からの参加が想定される同窓会やルールを逸脱したような会食は、もう今回はぜひご遠慮をいただきたいと思います。また、外食だけでなく自宅での会食でも、これまでもバーベキューでのクラスター発生等々何度か経験しています。十分な感染防止対策等々を取っていただきますようにお願いいたします。
次にオリンピック・パラリンピックは、基本的に自宅で観戦をお願いしたいと思います。本来であれば、会場内外で選手を応援したいところですけども、できるだけ自宅で同居する家族など、普段一緒に過ごしている人とテレビで観戦いただきたいと思います。飲食店等でもし観戦されるような場合があった時には、お店の感染対策を十分に確認、そして大人数や大声での応援は控えるようお願いいたします。特に、飲食店などで不特定多数が出入りするかたちでの大人数の観戦はリスクが高い行動になるということでございます。有識者からはオリパラそのものよりも、オリパラが開催されるというムードに合わせて、羽目を外すことにより感染リスクがあるという指摘がなされています。世界的なイベントに気分が高揚して、お祭り気分で羽目を外さないように、このことは十分注意いただきたいと思います。
最後に、昨日は2名の陽性確認にとどまっております。そしてまた、保健所や検査機関、フル回転で動いていまして、何とか小松高校、松山工業高校も可能な限り早期に囲い込みまでは持ち込んでいるところでございますが、多くの医療機関、昨日は休診している中での2名でございますので油断はできないと思います。その点を十分気を付けて、今週以降も気を付けていただきたいと思います。これからもですね、散発的な陽性確認は出てくると思います。大事なことはそれを広げないことであります。そのためには、速やかに探知できるかどうかに掛かっています。皆さんが異変を感じたら、医療機関を受診していただくということ、そして、もし陽性確認になった場合は、保健所の調査に全面的に協力をいただいて、追い掛け作業ができる環境を整えていただくこと、こういったことが大事になってまいります。そして、特に家庭、学校、職場、感染力が高いデルタ株(による感染)の可能性も高まってまいりますので、本当に周りへの配慮ということも考えて、体調不良の人が見られ始めたら、出勤・通学は控えて医療機関を受診してください。以上でございます。
(あいテレビ(幹事社))
ただ今の発表事項に質問のある社があればお願いします。
(あいテレビ)
あいテレビです。オリンピック、今週ですが、迫ってきています。パブリックビューイングというのが東京とかは中止になっていますけれども、愛媛県として何か予定されていますか。
(知事)
県としては計画はありませんが、市町によって、私が知っている限り2カ所ほど。規模も人数制限したりですね、感染回避の行動を市町の責任で行っていくということだそうです。それは不特定多数を応援する、アットランダムにオリンピック・パラリンピックを応援するというわけではなくて、事前合宿等々でゆかりのある国のチームの試合を応援するというのを目的にした、限定的なパブリックビューイングを行うということは聞いております。ただ、かなり感染回避行動を、先ほど申し上げたように行うということと、それから、規模的にも人数的にも制限されるということと、それから、東京と感染状況、先ほど冒頭に申し上げたように、全然異なりますので、その範囲であるというふうなことは聞いております。
(NHK)
NHKです。今日梅雨が明けまして、今後猛暑の日々が予想されると思うんですけれども、マスクをしてというところで熱中症の危険性などもあると思いますが、猛暑の中でのコロナ対策というところで、あらためて呼び掛けられることがありましたら教えてください。
(知事)
そうですね、昨年一回、この猛暑の中でのマスク着用は経験された方が多いと思うんですが、本当にずっとやっているというのは苦しいかもしれませんが、例えば周りに誰もいないとかですね、そういう場合、あるいは人がいる場合、これ状況が全然違ってまいりますので、そのあたりを十分考えた上で、暑さも考慮して基本は着用、それから熱中症等々も考えた臨機応変な対応というのを個人個人で心掛けていただいたらというふうに思います。それとやっぱり水分の補給は大事だというふうに思います。
(あいテレビ)
すみません、あいテレビです。小松高校と松山工業、非常に安心できる情報が出ていたかと思うんですが、今、高校野球が非常に(スケジュールが)進んでいて、全国的にもコロナで高校野球というところに出場できないというのが他県でもあったりしますけれども、これはあくまで主催者側の判断にはなってこようかと思うんですが、知事として高校野球とコロナということについて、お考えになっていることはありますか。
(知事)
そうですね、これ高校野球だけではないんですよ。今、高校総体の地区の予選も含めて、全部どの種目も同じような悩みを抱えています。もちろん一生に一度のチャンス、挑戦、努力をしてきた結果ですから、全員出てほしいなというのは個人的には思います。ただ、その一方で保健所の判断であるとか、状況が安全かどうかによって学校の休業、あるいは再開というのは決まっていきます。それらを踏まえて、主催者であるそれぞれの種目ごとの団体もルールを決めていますし、総合的に判断して、最終的には学校ごとの学校長の判断になっていくわけなんですが、どっちを選んでも苦渋の決断だと思うんですね。できれば(試合を)やらせてあげたい。しかし(安全の)確認が取れてない段階で、例えば厄介なのは感染力が強いということと、それからいったん陰性が出ても、という場合もありますから。もし、これは野球だけじゃないですよ、試合があって、そこで他の学校へ(感染が)広がった場合とか、いろんなケースが想定されますので。気持ちはもうみんな同じだと思います、やらせてあげたいと。その中で、例えばこの土日も含めて、別に高校野球のためだけじゃないですよ、学校の安全のために、保健所もそれから検査機関もフル回転で精いっぱいの対応をしている中でやっていますので、そのあたりはご理解いただけたらなというふうには思います。
(愛媛朝日テレビ)
すみません、愛媛朝日テレビです。テレビ番組の中での話になるんですけれども、菅総理がですね、ワクチンの接種の完了の時期について、「10月から11月の早い段階」というふうに、若干の前倒しの発言をされたようなんですけれども、それに対しての知事の所感があれば。
(知事)
結局のところですね、ワクチンの供給が滞りなく実現できれば、現在、例えば愛媛県の場合であるならば、医療従事者だけでなく歯科医師会や薬剤師会、あるいは看護協会の総掛かりで愛媛県全体の体制を整えていただきましたので、1週間に5万人から6万人の接種が現実的に可能な、もう6月はそのぐらいのペースで接種できていましたので、可能な状況、体制になりました。でも7月以降、6月は5万人分ぐらい、1週間にですけども、ワクチンが届いてましたが、7月以降のスケジュールは全国的に激減して、愛媛だと半分ぐらいの2万5千と。ですから、5~6万は打てるんだけど2万5千しか来ないという状況になっています。これが改善されれば可能と。改善できなければ不可能ということだろうと思います。そのためにも、ワクチン担当大臣には正確な情報を前もって早めにお知らせしていただくことが接種準備にも直接影響していきますし、またそういう目標を達成するためには、ワクチンをともかく確保して、そして供給していただくと、これは国の役割。接種は地方でやっていきますけれども、供給の責任は国の方ですから、そこに全力を傾注していただきたいと思います。
(愛媛朝日テレビ)
付随してなんですけれども、例えば今のようなお考えを全国知事会の場であらためてというのは。
(知事)
もうとっくに、何度も何度も同様のことは申し上げています。
(あいテレビ(幹事社))
他いかがですか。よろしいですか。では終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
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