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新型コロナウイルスの感染の確認(7月14日公表分)およびワクチン接種関係に関する記者発表の要旨について

ページID:0017385 更新日:2021年7月16日 印刷ページ表示

日時:令和3年7月14日(水曜日)15時00分~15時33分

場所:知事会議室

 

 

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例等に係る詳細の確認はそちらでお願いします。知事よろしくお願いします。

 

(知事)

 昨日の陽性確認は新規(事例は)ございません。既存の1事例で3名でございます。まずは何よりも陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。

 本日説明いたしますのは4点で、まず昨日の検査結果。二つ目は衛生環境研究所のL452R変異株、いわゆるインド株、インドの関係の株、PCRのその検査結果です。それから三つ目は前からお知らせしていた案件で交渉がまとまりましたので、新たな宿泊療養施設の確保について。それから四つ目にワクチン接種の進捗状況などでございます。

 まず、昨日の検査結果でございますが、本日は陽性確認3名、新規はゼロ、既存のみ3名でありますため、本当に今でも誰だ、どこだ、またそういう声が出てまいります。そういう方が残念ながらごくごくわずかでありますがいらっしゃいます。そのため、年代、性別等の属性については、今後の陽性者数等を累計して一定数、だいたい5人から10人程度になった段階で後日あらためて統計的な整理を行って公表をいたします。

 入退院、検査状況等でございますが、医療機関に入院されている方は3名増えて10名でございます。それから重症者の方は変わらず2名。この2名、かなりお二人とも長期になっております。懸命な治療が現場で続いているところでございます。宿泊療養施設(で療養中)の方は変わらずにゼロのままでございます。それから自宅療養の方は、すぐに入院は必要な症状ではないと医師が丁寧に聞き取って判断した方、そしてご自身の都合で自宅療養を希望される方が1名、変更は、プラスマイナスはゼロですけど現在1名いらっしゃいます。それから退院になった方は昨日はおられません。

 次に事例ごとの状況でございますが、昨日は衛生環境研究所等では41件の検査が実施されて、そのうち3件が陽性確認となりました。民間検査機関、かかりつけ医の先生方の検査も並行して行われています。1週間に一遍の集計でありますが、前週がだいたい1日180件程度行われておりました。そんなには変わってないと思いますので、昨日はだいたい(合計)220件ぐらいの検査が行われて、こちら(民間検査機関)からの陽性確認はゼロでありましたので、3件(陽性)ということでございます。

 そして、昨日衛生環境研究所が実施したL452R変異株PCR検査でございますが、松山市保健所の839事例目、そして西条保健所の840事例目、この2事例で変異株が確認されています。詳細は後ほど説明いたしますが、実はこの松山市保健所のこの事例と西条保健所の事例は、この事例の間に一定の関連が確認されております。その両方でこのL452R変異株が確認されたということでございます。現時点ではこのように二つ事例分けておりますが、今後の保健所の調査の進捗によっては場合によって統合する可能性もあるということはあらかじめ申し上げさせていただきたいと思います。

 封じ込め事例、囲い込み事例は特に変更はございません。現在、囲い込みも(健康)観察しているのが2事例でございます。そして、調査中事例でございますが、こちらの1事例で3名の陽性が確認されております。なお昨日、こちらの今日先ほどの変異株の関係でこの839事例目と840事例目申し上げましたが、838事例目というのは松山市保健所のケースは、これ昨日公表した県立中央病院の関係でございます、医療従事者。念のため接触のあった病院職員、そして患者等、これ行政検査には出ていません。自主検査で別途45名行っております、病院内。全員陰性が確認されております。ということで、県立中央病院で、現時点で院内での感染広がりがないことが確認されております。

 そして次に、こちらのL452R(変異)株PCR検査でございますが、その前にですね、最近の本県の感染状況は極めて落ち着いておりました。感染ゼロが1週間続いたりですね、もう県民の皆さんが本当に注意深く生活をし、経済活動もしてくれておられますので、その結果として、実は47都道府県中で愛媛県一番、人口10万人当たりの新規陽性者数は0.2(人)で、全国で最も少ない県になっておりました。こういうふうな中で、7月に入りまして全国的には東京都を中心とする首都圏では先日4回目の緊急事態宣言が発令されております。そしてまた、全国各地でも徐々に陽性確認が増加傾向になってきております。愛媛県はその中で落ち着いた状況は維持してはきておりましたけれども、今後散発的な感染、そして注意を怠った場合にはそれが拡大につながる恐れは常にあるということを想定して、現在でも感染警戒期というふうなことを継続しているところでございます。そういう中で、昨日4件のL452R変異株PCR検査(で陽性)が確認されました。ゲノム解析はまだこの時点では行っておりませんので、現時点ではデルタ株疑いというふうに受け止めていただきたいと思います。これは疑いですけども、本県では初めてのデルタ株の疑いの確認となりました。

 この4件は先ほど申し上げたとおり松山市保健所の839事例目、こちらの方はですね、4名のうち3名が陽性、そしてこちらの840事例目の西条保健所、こちらは1名の陽性確認ということでございます。先ほどお伝えしたとおり、こちらの保健所の管轄は違いますけども、ごくごく軽い接点はこの段階でもこの事例の中で確認をされております。現時点での保健所の調査によると、それ以外での具体的なつながりは確認されていないために別々の事例として整理しておりますが、現在、さらに調査を進めているところでございます。なお、この二つの事例のごく軽い接点の場には、他にも複数の者がいたことが確認されておりましたので、検査は順次拡大して行っております。今のところ全員はまだ終わってないんですが、今の段階で確認された方々、検査が終わった方々は全員陰性が確認されております。また、変異株陽性が確認された4名の方々に海外渡航歴、また県外滞在歴は確認されておりません。感染経路は今の段階で調査中ということでございます。

 本県ではL452R変異株の早期探知に向けまして、6月上旬に衛生環境研究所において、この変異株のスクリーニング検査の実施体制を整備し、これまでも順次検査を行ってまいりました。これは記者会見でもお伝えしたとおりでございます。これにより今回変異株を早期に探知することができまして、本日、既に関係者への幅広な検査に着手をしております。今後、保健所が速やかに感染の広がりを把握し、結果を踏まえて迅速に対処することとしています。現在、衛生環境研究所において、スクリーニング検査だけでなくゲノム解析の体制整備を進めておりまして、今回の検体についても、同研究所、地元愛媛県内でゲノム解析を行う予定でございます。国立感染症研究所とアドバイス(をもらうとともに)、連携を取りながらゲノム解析を地元で行って、その結果によりデルタ株か否かを確定いたします。だいたい確定するまでには1週間程度の月日が必要と見込んでおりまして、確定しましたら速やかに皆さんにお知らせをさせていただきます。

 こちらはですね、デルタ株の全国の状況でございます。既に38の都道府県、47都道府県中38の都道府県でL452R変異株が確認されています。特に東京都は既に1,000人を超えて確認がなされて急速に広がっております。変異株の割合が既に約30%に上昇してきているということで、7月末までにはこの変異株が主流になるんではないかと専門家が指摘しているところでございます。全国的にもこの変異株の確認数、割合ともに増加傾向にある中で、本県での確認も先ほど申し上げましたように、人流がある以上はいずれはと申し上げてまいりました。その結果、感染警戒期を維持し、検査体制の強化など必要な対策を進めてきたところでございます。次の感染の波という万が一の事態に備えまして、コロナの病床の数は減少させずに218床を維持しております。場合によってはさらに増加することは可能であります。その打ち合わせも各病院と行っております。また、宿泊療養施設も必要が生じた場合にすぐに再開できるように、ホテルの関係者や医療従事者との調整も済んでおります。

 さらに7月5日、東予地域で今宿泊療養施設、新たに準備しているということを記者会見で申し上げましたが、明日15日に開設する運びとなりました。新たな宿泊療養施設ですが新居浜市内の「ホテル新居浜ヒルズ」。確保した部屋数は30室でございます。これで県内の宿泊療養施設は松山市内の3施設にここが加わりまして、4施設で合計263室となります。基本的にこちらでは無症状・軽症の方を対象とすることとしています。施設の提供をご快諾いただいたホテル事業者様をはじめ、開設にご尽力いただいた新居浜市、そして受け入れに同意いただいた自治会など地元の皆さん、周辺の施設の方々の理解、ご協力に心から感謝を申し上げます。なおこれまでに確保をしている施設と同様、県が責任を持って運営管理し、施設内外での感染が発生しないよう万全の体制で取り組んでまいりますので安心していただきたいと思います。事態が収束した際には消毒等もしっかりと行って完全な状態にしてからお返しすることをこの記者会見の場でお約束をさせていただきたいと思います。

 また施設が確保できてもスタッフが確保できなければ運用ができません。この開設に当たりましては、東予東部3市の医師会の先生方、また看護職員の皆さんにご協力いただくこととなりました。その結果、開設することができるようになったということで、この場をお借りしてお礼を申し上げます。明日15日から開設しまして、実際の受け入れは明後日16日以降、感染状況や患者の容態等を勘案して判断してまいります。

 このように、県では万が一の事態に備えましてしっかりとした体制を継続しております。さらにまた必要な充実も図っております。これまでも繰り返しお伝えしてきたように、重要なことは変異株が県内に持ち込まれても早期に発見する、探知する、そして検査を行ってしっかりと対応する、そうすれば(感染の)連鎖を食い止めることができます。必要以上に恐れず、正しく恐れるということがここでも同様に重要になってまいります。特に6月に入り感染がゼロの日もあり下火になってきた状況で、「もう大丈夫だ」という気の緩み。マスクや手洗いなどを省いていた方も中にはいらっしゃるかもしれません。この県の警戒レベル、それが一番感染拡大につながりますので、警戒レベルは変わっていないということをもう一度思い返していただきたいと思います。

 この感染警戒期(のポイント)はくどいようですが四つです。感染回避(行動)は継続してください。マスクや手指消毒も含めてこれは感染防止の基本でございます。二つ目は体調の異変時、休んでください。そして、かかりつけ医の先生受診をしてください。これは職場や学校へ感染を拡大させないための基本でございます。そして、三つ目は緊急事態宣言地域等、首都圏等、往来自粛。これは継続してください。これは変異株の持ち帰り・持ち込みを抑えるための対策でございます。そして、四つ目は当面はルールを守った会食実施。これは飲食店や会食・会合でクラスターを発生させないための試み。この四つを守っていただいたら、たとえ変異株が、これはもう人の流れがありますからゼロにすることはできません。しかし、それを拡大させないように結び付けることは十分可能でありますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。

 次に、ワクチン接種でございます。昨日7月13日にお知らせしましたが、あらためて市町別の高齢者接種の状況をお知らせいたします。県全体では、もう本当に各市町、それから関係者、頑張ってくれています。1回目の接種率は84.9%まで上昇しました。1週間で約10ポイント上昇しております。当初は40何位からのスタートで、「慌てないでください」と申し上げましたが、7月11日時点では既に中位を上回る21位、全国で21番目となっています。四国管内でも2番目に高い水準になってきました。その分、スピードアップが進んでいるということでございます。同じようにこれと連動して、ちょっと遅れて出てまいりますが、2回目の接種も48.1%まで上昇して、後半にドンと上がってくる傾向が見え始めております。なお、今回は7月10日時点でありまして、7月末で2回目の接種が完了する見込みの状況となります。1回目の接種率は、そういう意味で18の市町で80%を超えております。この久万高原町から上、18の市町では既に80%を超えております。そして、うちその10市町では90%を超えるという接種率になっております。残念ながら、松山市と八幡浜市が80%を下回っております。松山市は、入力処理が進めば最終的には80%はなんとか超えるんではないかというふうな報告を受けています。八幡浜市は、実はかなり大人数の不測のキャンセルが一定数発生したため、場合によっては80%にはちょっと届かないかもしれないという報告が入っております。去る6月24日に、県内の高齢者の約85%に当たるおよそ37万人の方々が、7月末までの接種を希望しているとお伝えしましたが、ほぼ見込みどおりの結果となりまして安堵(あんど)しております。関係者の懸命な努力にあらためて感謝いたします。各市町からは、希望をする高齢者、あくまでも希望する高齢者への7月末完了が行われる見込みであるという報告を受けております。

 ただ、次の段階となる一般接種への影響もございます。7月、8月の国からの供給量が減少していることは、皆さんもニュース等でご存じだと思います。各市町では、その結果、体制としてはできているんだけれども、物が来ないということでペースダウンが避けられない見込みでございます。6月下旬の各市町の接種ペースと、それから国が想定する接種ペースを比較しますと、県内のうち松山市・新居浜市を除く18の市町では、国の想定を大幅に上回るペースで接種を進めていただいております。非常に、この18の市町、医師会とも連携しながら相当なペースで接種をやっていただいております。しかし、ここでおかしなことが起こるのは、頑張ってやったところに供給が途絶えますから、一般接種のペースダウンが大きくなるという矛盾した状況が生まれてしまうということに懸念を感じております。現状の供給量が、国の方でペースダウンの供給量が続けば、県全体平均で1割程度接種ペースを減少させる必要が生まれてまいります。打てるんだけど来てないのでペースを落とすと、県全体で1割、そして、今申し上げたように頑張ってたところについては物が来ませんから、4割ぐらいペースを落とすということが現実化する可能性がございます。むしろゆっくりやったところはペースを落とさずに進めていく、頑張っていたところがペースダウンさせられると、こういうような現象が全国で起こり得るということは、本当に河野大臣もこの状況を分かっていただきたいというふうに思います。各市町は、予約手順などでご苦労も多いと思いますが、手元のワクチン量と供給量をみながら途切れることのないよう接種ペースを、できるだけキャッチしますので、国にも知事会を通じて、とにかく場当たりで供給の見通しが変わるということだけはやめていただきたい、ある程度中長期で示していただかないと各市町の計画が作れないということもありますので、各市町にお伝えするべき情報は速やかにお伝えしますので、調整にご苦労を掛けますがよろしくお願いいたします。

 なお、最終的には希望される方は必ず全員接種ができるようになりますので、市町からの案内等を待って落ち着いて対応していただけたらというふうに思います。以上でございます。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 ただ今の発表事項について、質問のある社はお願いします。

 

(テレビ愛媛)

 すみません、テレビ愛媛ですが、県内で初めてデルタ株疑いの確認ということで、来週から夏休みも迎えるかと思いますが、これについての何か懸念と言いますか、対策について何か現時点でございますでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、本当に今までのこの7月、第4波を乗り越えてからはですね、県民の皆さん、十分気を付けて、抑えて、落ち着いた状況が続いていましたけれども、これはもう人の移動がある以上はですね、いつかはデルタ株が入ってくるということは申し上げてまいりました。既にもう38の都道府県でデルタ株が確認されておりますので、それが愛媛県にも来たと、確認されたということでございますので、まずは愛媛だけが突如来たわけではない状況なんで、落ち着いて受け止めていただきたいということ。そして、またデルタ株の特色は感染力が強いという傾向が指摘されているということと、それから、どちらかと言うと東京なんか見ていますと、40代、50代の重症例が多い傾向があるんで、そういったような、まだそれが定着しているわけじゃないんですけど、傾向として出ているということ。こういったことの特色以外は、まだ、ワクチンの対応力も専門家によっても解明されていませんから、落ちる可能性はあっても、効かないというわけではないということでございますので、そういったような、まだ確立はされていませんけど、大まかなデルタ株の特色というのは、全国でもニュースで共有され始めているので、そのあたりは落ち着いてこちらも受け止めていただけたらいいんではないかと思います。そして、確認されたからといって、今言ったように冷静に受け止めて、感染警戒期の先ほど申し上げたこの四つのポイントをこれまで通りしっかりと行っていただけたら拡大は防げるというふうなことで乗り越えていきたいと思いますので、くれぐれもよろしくお願いしますということでございます。

 

(NHK)

 すみません、NHKです。今の質問に合わせまして、警戒レベルの引き上げだったり、会食のルールについて、今後の見通しというか、変更も含めて考えていらっしゃるのかというのを教えてください。

 

(知事)

 今のところ考えていません。今重要なのはお店がしっかりと対応していただくということ。そういったことを対外的に分かりやすいようにするためにも認証制度も立ち上げましたし、ですから、利用されるお客さんについても、しっかりと対応したお店を選んでくださいと。してない店はやはりそれはちょっと今の時期は避けてくださいというお願いをしていることが第1点。それから、会食については人数よりもその把握できているかどうか、いらっしゃる人が把握できているかどうか、その中に感染リスクの高い地域に、感染リスクの高い行動、例えば東京出張したとか、そういう方がいるのかいないか、確認できているのかどうか、あるいはその当日に体調の悪い人が出席してないかどうか、確認できているのかどうか、むしろそういうところをきちっきちっとやることが重要であるということで、これが先ほども今の時期での会食のルールでございますので、くれぐれもよろしくお願いしたいと思います。もちろん今後、感染の拡大、あるいは飲食店でのクラスター、こういったものの発生が続くというような状況が出てきた場合は、また、時短要請であるとか、人数制限であるとか、そういったことはもちろん呼び掛けをせざるを得ないという状況になりますので、そうならないためにも十分気を付けて会食をお楽しみいただけたらというふうに思っています。

 

(南海放送)

 南海放送です。デルタ株、東京を中心に全国で増えています。人の移動について質問します。具体的にどういった点を注意して移動するべきだと県民に呼び掛けたいですか。

 

(知事)

 そうですね、やむを得ざる移動というのはあろうかと思うんですよ。ただ、今全国状況毎日公表されていますので、やはり緊急事態宣言が出ている地域、それから行かれる場所の都道府県の感染状況の情報の把握、こういったところを見て、場合によっては今行く必要があるのかどうかを判断して、延期、中止をするというのも選択肢に入れていただきたい。やむを得ざるものについては、これは行った先での本当に十分な注意した行動が大事であるということ。そしてまた、念のためそういったところからやむを得ざる往来で行かれて帰ってきた時に、やっぱり場合によっては感染しているかもしれないという前提で、(愛媛)県に帰ってきた時の注意深い行動、家庭、あるいは職場、友人に対しての行動も大事であると、このあたりを守っていただけたらいいんではないかと思っています。

 

(テレビ愛媛)

 繁華街での検査体制、検査キットの配布だとかそういったことについては、何か現時点でお考えでしょうか。

 

(知事)

 また定期的に行う予定でございます。ただ、繁華街はそういったところですね、(陽性確認を)ゼロにするということは難しいかもしれないんですが、要はこの第4波の原因となった感染対策を十分に取らない、大きな複数店舗によるパーティー、こういったものがですね、大規模繁華街クラスターを招いて全県に広がっていったという第4波のいきさつだけは忘れないでいただきたい。そういう無茶なことはさすがにもうしないとは信じているんですけども、そういったところを十分に気を付けていただきたいと。体調悪かったらすぐに言っていただいたら、お店でも(感染の拡大が)抑えられますので、その点はくれぐれもよろしくお願いしたいと思っています。

 

(NHK)

 NHKです。ワクチンについてお伺いします。厚労省が来月以降の供給について、基本計画枠を減らした上で調整枠を使ってほしいというような方針を示しましたが、愛媛県については何か今のところ決まっている方針はありますか。

 

(八矢副知事)

 まだ検討中です。

 

(知事)

 結局、そこが高齢者接種の進捗状況が採用されてしまいかねないので、一番懸念しているところでございます。それが県全体なのか、あるいは市町ごとなのか、どちらかというと市町ごとのデータを取り始めているようなので、そこはちょっと気になるところですね。

 

(NHK)

 県として、こういった調整枠という方針については、今のように少し疑問を感じられているということでしょうか。

 

(知事)

 そうですね。一生懸命やったところが大幅なペースダウンを余儀なくされるというのは、やっぱりちょっとこれ問題があるんだろうなと個人的には思います。

 

(八矢副知事)

 調整枠の設定の有無ではなく、それも含めた供給量の総量自体が少ないというのが問題です。

 

(知事)

 だから、本当に供給量、これずっと言い続けてきたことなんですが、例えば職場接種でも突如申請が止まるとか、これが一番困るんですよ、現場は。だから、ぜひ国の方は現場の状況っていうものを、その発言や方針転換が現場にどういう混乱をもたらすかという視点がやっぱりちょっと欠落しているとこがあるんじゃないかなというふうに思いますので、よくよく現場の意見を受け止めていただきたいというふうに思います。

 

(愛媛新聞)

 すみません、愛媛新聞なんですけれども、松山市内の一部の医療機関でワクチンを接種した方がコロナにかかったということを公表されているところがあるんですが、知事の方何か。

 

(知事)

 ちょっと分からないんですけどね。何かある。

 

(八矢副知事)

 そういったことはわれわれも確認しておりません。重症化を防ぐとかですね、感染をさせないかどうかということとは異なりますので、そういう事例自体は全国でもありますし、なんら不思議なことではないと思います。

 

(愛媛新聞)

 県内では初めてなのかなと思うんですけれども。

 

(八矢副知事)

 そういうことでもありませんし、これまでも公表した事例もございません。

 

(愛媛新聞)

 でもないんですね。失礼しました。ありがとうございます。

 

(知事)

 ワクチンそのものがどのメーカーのものでも100パーセント感染しないということを保証するものではないですよね。例えば、85%であるとか、そういうデータも出ているわけですから、ゼロということはもう基本的にはないと思います。ただ、間違いなく感染しにくくなる、それから重症化しづらくなる。こういったデータは出ているので、やはりワクチンは必要なら打った方が良いということではないかというふうに思っています。ただ打ったからといって、「もう自分は大丈夫だ」と、「マスクもしないでいい」、「感染回避の注意を怠ってもいい」というわけではないということがより一層重要なんではないかなというふうに思います。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 各社さん、その他よろしいでしょうか。では、これで会見の方を終了します。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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