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まん延防止等重点措置の適用解除後の要請および新型コロナウイルスの感染の確認(5月22日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年5月22日(土曜日)15時00分~15時23分
場所:知事会議室
(NHK(幹事社))
それでは記者会見を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例などに係る詳細の確認はそちらでお願いいたします。それでは知事お願いいたします。
(知事)
昨日は、9名の陽性者が確認されています。内訳は、既存が5事例で9名、全員(が既存事例)でございます。再検査の方がこの中に1名含まれております。ということで、昨日は新規の事例は久方ぶりにゼロということでございます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げます。
また、残念ながら本日新たに1名、陽性者の方がお亡くなりになられました。心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様方にお悔やみを申し上げさせていただきます。亡くなられたのは70代の方でございます。コロナの重症例の方ではございません。また、後日統計的に整理をして公表をさせていただきたいと思います。
昨日、国において、本県のまん延防止等重点措置の適用が本日をもって解除されることが正式に決定をいたしました。数日前からこの流れが、会議が開かれた場合出てくるであろうということで、事前に県民の皆さんに場合によってはということでお知らせをし、また、その場合の変更点についても早い方がいいだろうということで、そうなった場合にはこうなるというふうなことをお知らせしてまいりました。振り返ってみますと、このまん延防止等重点措置の適用を、県民の皆さんが県からのメッセージとともに強いメッセージとして受け止めていただいたことで、陽性者数は着実に減少に向かい、特に連休中の人流、人の移動を最小限に食い止めることができたのは大きかったと思います。約2カ月もの間走り続けてきた長いトンネルに、日を追うごとに少しずつ明るい光が大きくなり始めているようにも思います。あらためて県民や事業者の皆さんに、そしてまた、さまざまな立場で封じ込めに向けて頑張った関係者の皆さんに、心から敬意を表させていただきたいと思います。
昨日も9名、今日も9名でありますが、中身には大きな違いがございます。昨日は大半が新規事例の9名でございました。そして、今日はその新規事例を速やかに関係者が追い掛けて、検査を行って、そして、陽性を確認した9名でございます。この繰り返しがずっと行われているのですが、そこでお分かりいただけることは、新規さえ減らしていけば、これはさらに収束への道筋が見えてくるということでございます。これからの注意深い行動、ここまでもってきていますから、その県民の皆さんのそれぞれが頑張ってきた努力を水の泡にするわけにはいかないということで、まん延防止が解除されても、しばらくの間のこの期間の行動というものがいかに重要か、新規は絶対に増やさないというような気持ちで臨んでいただけるかどうかが極めて重要でございますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。そして、昨日の新規を追い掛ける中で、翌日、今日は既存事例で9名出ておりますので、その中身を見ますと、やはり一気にそれが家庭内で複数の感染確認、あるいは職場で感染確認というふうになっておりますから、やはり変異株の感染力が強いということがお分かりいただけると思います。少しでも隙を見せれば、あっという間に拡大するという現状は変わっていないということにも注意の目を向けていただきたいと思います。
さらに、全国的な感染拡大は全く収まっておりません。近隣県でも緊急事態宣言下に入った広島県、また高知県でも感染が若干広がりつつある状況であります。そして、香川県でも最大レベルの警戒が設定され、それぞれの県から注意が呼び掛けられているのが現状でございます。感染の持ち込み、持ち帰り、そして、持ち出しも含めて、両方の注意深い行動が重要でありまして、そうしたリスクは継続しております。そして、本県の入院患者数は本日もまだ56名。ステージ3の水準を下回っている状況には至っておりません。こうした中でまん延防止等重点措置の適用は解除されますが、一番恐れているのが油断でございます。県の(感染)対策期、これは継続中でございます。31日まで継続でございます。引き続き最大限の警戒が必要な対策期でありますので、決して気を緩めることなく、注意深い行動をお願いいたします。皆さんの努力を水泡に帰するわけにはいかない。そのためにはここしばらく頑張りが必要だということで受け止めていただきたいと思います。
本日説明するのは主に2点。まん延防止等重点措置の適用解除後の要請について、そして、昨日の検査結果であります。
まず1点目でありますが、主な変更点は以下の2点でございます。いずれも明日、23日から変更をいたします。1点目が松山市との不要不急の往来自粛、これはまん延防止適用によって松山市が措置区域になっておりましたので呼び掛けを強めてきましたが、この要請は終了いたします。ただ、感染の予防には日々の意識、行動が重要であることは先ほど申し上げたとおり変わりありません。今までと同様に外出を5割以上削減、これは継続して、目標として、皆さん、申し訳ないですけど頑張っていただきたいと思います。外出時は原則同居する家族のみで、回数も可能な限り減らす。そして、混雑する場や、時間帯を避けるなど、可能な限り人との接触の機会を減らす。このことをあらためて確認をしていただき、引き続き夜間だけでなく、日中も含めて不要不急の外出は控えていただきたいと思います。
2点目は、こちらの二つ目ですね、赤いところですね。松山市内の飲食店に対する営業時間の短縮要請の変更でございます。これまで対象は全ての飲食店でありましたが、酒類を提供する飲食店に、他の市町と同様に限定をいたします。そして、これも他の市町と同様、営業時間、松山市のみ20時としておりましたが、同様に21時までに変更をいたします。なお、松山市以外の市町はこれまでと全く変更はございません。今後は県下全域で統一した要請となります。協力金の内容も県下全域で同じ内容となります。また、時短要請に応じていない飲食店の利用自粛等4項目につきましては、要請内容は変更がございません。ただし、重点措置の解除に伴い、根拠となる適用条文の変更や法に基づく要請から協力依頼への切り替えとなります。このことも法的な問題でございますので中身は変わっておりませんが、その点はお知らせしておきたいと思います。
次に、最近の感染事例でも会食由来とみられる感染が確認されています。会食は毎日顔を合わせ、感染リスクの高い行動のない人と4人以下で、そして、席の間隔を十分に空けて大声を出さない、ハメを外さない。また、長時間の飲食は避けて2時間以内で。また、感染対策が取られたお店を利用する。これはお店もそうですし、利用するお客さんにもお願いしたいと思います。特に営業時間の短縮要請が守られていない飲食店は利用しないでください。また、こうしたお店では感染対策、十分取られてない事例があるということはこれまでにも報告をさせていただきましたので、リスクが高いところというふうに思っていただきたいと思います。このことを心掛けていただきたいと思います。会食は特に感染リスクが高く、かつ、一度に多数の方に感染が広がることが懸念されます。これは、これまでの事例で明らかでございます。会食時の注意事項は厳守願いたいと思います。特に強く警戒が必要な今治市および会食や飲食店でのクラスターがこれまで多数発生してきた松山市などでは十分に気を付けていただきたいと思います。
次に、松山市内の飲食店への要請内容の変更以外に、県内全域で事業者の皆さんに要請している感染防止の協力依頼は継続をいたします。引き続き、3密対策やマスクの着用、手指消毒の呼び掛けなど、基本的な感染対策の徹底を今後ともよろしくお願い申し上げます。
続いて昨日の検査結果でございますが、まず9名の内訳、10代未満が1名、そして、ご覧のように最高齢は60代1名の陽性が確認されております。男性は1名、昨日は女性が8名と多くなっています。居住地は既存事例でありますが、昨日新規が多かった松山市、追い掛けが進んでいます。やはり松山市が多くなっております。そして、今治市、新居浜市と全て既存事例でございます。感染経路でありますが、先ほど変異株のところで少し、感染力で説明させていただきましたが、新規からすぐに調査開始して、やはり家庭内、そして、仕事関係で多く確認をされております。
入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は1名減って56名でございます。重症者は4名で変更がございません。宿泊療養施設は2名減って17名。自宅療養、医師が丁寧に聞き取って、すぐに入院の必要がない症状の方、また家庭やご自身の都合で自宅療養を強く希望された方、一部入院調整の方、4名減って48名となりました。退院された方は昨日15名、累計で2,474名の方がご回復でございます。
次に、検査の状況でございますが、昨日は、まず高齢者施設の一斉検査が行われております。かなり多くやっておりまして、昨日は松山市、今治市、新居浜市の特別養護老人ホームやグループホームで916件の検査が実施されまして、全員の陰性が確認されました。この916件を含め、昨日実施された検査の陽性確認は、衛生環境研究所等のPCR検査で1,037件行われまして、そこから7件の陽性が報告されました。そして、それとは別に協力医療機関、昨日集計1週間分しましたが、だいたい先週は1日320件行われております。昨日は平日でありますからこれぐらい行われているものと推定されます。そこから2件の陽性確認の連絡が入りました。すなわち、昨日は1,350件ぐらいの検査で9件の陽性確認ということになります。
次に、事例ごとの状況ですが、封じ込め事例も新たに6事例。松山市保健所が二つ、西条保健所が一つ、今治保健所が三つ、合計で6事例が濃厚接触者の健康観察期間無事終了しましたので、それぞれの事例から感染が広がる懸念がなくなりましたので、今日から6事例は封じ込め(事例)に入ります。囲い込み(事例)は、新たに入ったところはございませんが、昨日行われた検査は全員陰性が確認されています。そして、調査中事例でありますが、クラスター関係では1事例だけ陽性が1名確認されております。563事例目、「医療機関クラスター5・新居浜市」、施設は公表されております。この方は再検査で、職員の方1名の陽性が確認されました。合計で52名のクラスターとなっています。その他の事例は昨日の新規等を中心に、家庭内とか職場内というふうなことがありますが、今の段階では外に大きく広がるという懸念は見えていない状況でございます。これから、もちろんしっかりと調査は追い掛けが進んでまいります。その他の事例では昨日、高齢者施設の一斉検査で陽性確認があった二つの施設関係、無症状の方で二つの施設から確認されたところもですね、検査どんどん行いました。幸いなことに全て陰性が確認されました。これまでに一斉検査で無症状の職員の陽性が確認された施設、複数ありましたけれども、その後の検査で入所者等全て、全員の検査、速やかに行っておりますが、全員陰性が確認されております。感染の早期探知により施設内の感染の広がりが抑えられたと、防ぐことができており、この施設の一斉検査の意義は大きいと思います。一斉検査の対象になっていない施設においても、早く(ウイルスを)捕まえることが非常に大事で、県と市町では補助制度を設けておりますので、これを活用して積極的に自主検査を、ご自身の施設のためにも、ぜひ行っていただくようあらためてお願いを申し上げたいと思います。
最後に、変異株の検査でございますが、昨日、衛生環境研究所で14件検査が行われております。9件が変異株と確認されました。新たに事例で確認されたのがこの青いところでございます。その他の陰性の5件はやはり今治市の関係で、きれいにというか、表現は難しいのですけれども、ウイルスの状況が分かれているということが最近の調査では明確になっているところでございます。以上です。
(NHK(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いいたします。
(NHK)
NHKから代表で質問させていただきます。知事、発表の中でもお話しされていましたが、まん延防止等重点措置、今日をもって終わりになって、明日から解除になると思います。あらためて、飲食店、酒類を提供しない飲食店も営業再開される所もあると思いますが、県民に向けてあらためて一言いただけますか。
(知事)
はい。3月20日前後に感染回避の対策を十分に行わないまま、松山市の一部のお店で大きなパーティー、会が開かれたと聞いております。そこに変異株が持ち込まれて200人を超える巨大クラスターが発生しました。行動力のある世代が大半を占めていたということで、その後これが松山市全域に、そして松山市外にと感染を広げていったこと、ここは二度とこういうことを起こしていただきたくないので繰り返し申し上げさせていただきたいと思います。どれだけのことにつながるかというのを、関係された方々、ご理解いただきたいというふうに思います。以来、毎日のように40人、50人の感染が続きました。医療現場も逼迫(ひっぱく)し、そして、事例がとてつもない数になっていきましたけれども、各保健所、検査機関、フル回転で追い掛け作業を進めて、今も進めてくれています。そして、医療機関もそこと連携しながら全力で治療等に当たっていただきました。その間、宿泊療養施設、新たに設けることもありました。ご協力いただいた方々、関係者に感謝を申し上げたいと思います。その途中で、連休前に、なかなかこれまで同様のことをやっていても、上昇は抑えることができても減少に転じないという状況を受けて、国にまん延防止等重点措置の適用を申請いたしました。そのことが県民の皆さんに大きなメッセージになったと確信をしています。そして、その県からの呼び掛け、そして、各市町のさらなる呼び掛け、ここのチームワークで多くの県民の皆さんが受け止めていただいたこと、これが結果に結び付いたことは間違いないというふうに思います。周辺が拡大する中で、今何とか愛媛県、こういった状況にはなってきていますが、変異株の感染力を考えますと、少し気を緩めたり油断をしますと、瞬く間に振り出しに戻る可能性は十分にあります。さらには今後、昨日は九州でも確認されたそうでありますけれども、さらなる感染力を持つインド株の問題がこれから立ち塞がってくる可能性は十分あると思っています。そこで、何よりも大事なことは新規をともかく抑えるということ。この新規を抑えることによって、ワクチン接種を並行して進めていく中で乗り越えていくという道筋が少しずつ見えてきますので、本当にこれからまん延防止が解除されても、この後が大事であるということを重ねて申し上げさせていただきたいと思いますので、今日から松山市の営業時間変わりますけれども、「もう大丈夫だ」というメッセージでは決してありません。ただ単に国の判断で解除されたので、その分、法的にルールが変わるということで、感染対策期は依然として継続をしているというふうな中で、会食等はルールを守って、日々の感染回行動は継続して過ごしていただくことを重ねてお願い申し上げたいと思います。以上です。
(愛媛朝日テレビ)
愛媛朝日テレビです。今日から松山市の方でもですね、ワクチンの集団接種が始まったんですけれども、松山市ではワクチン接種に係る前倒しの必要があるということで、市側からの人材だったり施設の協力依頼があったかと思うんですけれども、その後、市側から精査した数字等のですね、報告っていうのは。
(知事)
いや、まだいただいてないです。やはり、他の市町の詰めの作業というのを参考にしていただいて、しっかりと詰めていくと。そして、関係機関としっかりと話し合って、どこまでできるのか。そして、足らざるところがということもきっちりと絞り込んでいただけると、われわれもすぐに動ける体制は取っておりますので、その作業をお待ちしたいと思っています。それと同時に、まん延防止措置が今日で適用から除外されるということは、繁華街等に対する監督権等々が県から松山市にまた移行、元に戻ることになりますので、やはり厳しい措置、対応をですね、ぜひもう3回(クラスター等が)出ていますから、二度と出さないという強い気持ちを持って厳しい対応を取っていただきたいというふうに思います。
(愛媛朝日テレビ)
すみません。もう一点なんですけど、そのワクチンの前倒しに係る話で、県有施設等の視察等も行かれ始めているというふうに伺ったんですけれども、その会場等は、あらためてその。
(知事)
複数の会場を提示していますので、どこを行かれたというところまではちょっと私分からないんで、後ほどの事務レクの方でお答えさせていただきたいと思います。ただ、もう一つちょっと心配していた、ともかくこういう問題というのは早く手を打っていくことが大事でございますので、3万数千人の方々が変更をされるという作業に入ると聞いておりますが、まだ半分ぐらいに来週から通知ということを聞いていますけども、早く残りの方々、大半の方は変更するというメッセージ、情報が入ってない可能性もあるので、早くされた方がいいというふうに思っています。
(NHK(幹事社))
他に質問ありますでしょうか。ではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございます。
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