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新型コロナウイルスの感染の確認(5月16日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年5月16日(日曜日)15時00分~15時21分
場所:知事会議室
(NHK(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例等に係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事よろしくお願いします。
(知事)
昨日は8名の陽性者が確認されています。内訳は既存5事例で5名、再検査の方が1名含まれています。新規は2事例で3名でございます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
また、残念なご報告になります。昨日1名、本日1名の陽性者の方がお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈り申し上げます。また、ご遺族の皆様方にお悔やみを申し上げさせていただきます。おひとかたは90歳以上の方でございまして、コロナの重症例の方ではありません。もうひとかたは70歳代の方で、重症例の方でございます。懸命な治療が続いておりましたが、残念ながらお亡くなりになられました。
陽性確認が今日は全体で1桁台になりますが、3月23日、松山市・繁華街巨大クラスター・変異株、この公表日3月23日の前日である3月22日、実はこの日が公表は3名でございました。それ以来、1桁は55日ぶりとなります。本県における変異株を中心とした、この第4波との戦いは、それだけ長く長期間に及んでいるということでございます。この間、毎日記者会見で感染状況や県の対策・分析、また、注意の呼び掛けなどを直接説明させていただきましたけれども、マスコミの皆さんも連日対応いただきまして、どうもありがとうございます。その情報伝達が多くの県民の皆さんに伝わって、注意喚起、そして実際の行動へと結び付いているものと思います。感謝申し上げます。
本日の発表は8名でありますが、昨日はご案内のとおり土曜日でございます。多くの民間医療機関は、午後はほとんど休診されております。そういう中での数字でございますので、この一つをもってどうだということは言い切れないところでございます。昨日も、県外からの感染とみられる新規事例がやはり確認をされました。大型連休の影響を評価するためには、まだしばらく動向を見ていく必要があるんではないかと思います。このまま県内の感染状況を抑え込んで、医療負荷を軽減するまで、周辺県の拡大傾向も続いております。これはもうご案内のとおりでございます。まだまだ絶対に隙を見せるわけにはいかないという段階であることを共有していただけたらと思います。
本日説明するのは主に2点。最近の県外由来の感染事例の分析等について。二つ目は昨日の検査結果でございます。
まず一つ目でございますが、長期間にわたり第4波との戦いが続いておりますが、着実に県民の皆さんの注意深い行動によって、着実に効果は現れ始めていると思います。そうした中で、大型連休明け以降、ほぼ連日、県外由来の事例が発生しております。これに伴う感染の再拡大だけは何とか阻止しなければなりません。そこで本日は、感染経路が県外と推定される事例の分析や評価を踏まえて、皆さんに注意点をお伝えしたいと思います。
まず、このパネルは昨年12月以降、感染経路が「県外」と推定されるものの分析を行ったものでございます。12月以降から今月まででございます。今月は16日までというところが気を付けるべき点でございます。まず12月以降の感染経路、初発の陽性者、「県外」と推定される事例の初発の陽性者数の推移でございますが、年明けの1月、ここは33名でありました。そして2月、3月減少して4月に入りまして年度明けに27名と、やはり人流の動きによって増加傾向にございます。今月は、実はこの4月(1カ月分)を、(5月)16日までの半分の段階で、もう上回っているというところが注意点でございます。5月のゴールデン連休明けの影響というものが考えられます。この時点で既に多くの陽性が確認されていることに警戒を強める必要があるということはお分かりいただけると思います。
続いて5月の29名の属性でございます。まず年代別で見てみますと、20代から40代、この20、30、40の三つの世代で9割を占めています。25名は若い世代と働き盛りの世代ということになります。行動範囲が広く活動的な世代であります。自分は県外に行っていないという方でも、もしかしたら同年代の知り合いの誰かがそうした行動を取っているかもしれないというケースもあると思います。また、気付かないうちに接触しているかもしれない。そういうふうなことを考えた上で注意深い行動をこの世代、特に心掛けていただきたいと思います。性別もこれ非常に特色が顕著になっています。男性が大半を占めています、25名。女性が4名。これはもう確証はありません。あくまでも印象でございますけれども、プライベートでの往来だけでなく男性、出張など、仕事の都合で県外を訪れたり、県外から本県に来る事例が多いように感じます。県外への出張、そういう意味では本当にこの時期に必要な出張であるのかどうか、それぞれの事業者でこの数字を見てご判断をいただきたいというふうに思います。
次に居住地でございますが、松山市が圧倒的に多く、4割を占めております、12名。ただし、東予、南予でも幅広い地域で確認されています。ということで、県内どこでも県外から直接感染が持ち込まれたり、持ち帰られたりするリスクがあるということは注意していただきたいと思います。ただし、四国中央市と今治市、県境の地域で、隣県が今感染がかなり拡大中のエリアが若干多めに出ております。この点は注意が必要と考えます。必ずしも、隣接県からの感染の持ち込みや持ち帰りではありませんけれども、近隣県から感染を持ち込まない、そして持ち帰らない、そして逆もまた同じであります。県から、ここ愛媛県は今感染についてはまん延防止等重点(措置適用)地域でございます。県内から県外の方へと(感染を)持ち出さない、両方同じ注意が必要だということでございます。往来にはくれぐれも注意を願いたいと思います。
5月の29名のうち、次がですね、濃厚接触者の感染状況なんですが、感染が広がったのは5月の29名中18名に今の段階ではなっております。ただし、これはまだ調査中の事例が多いということで、この程度に収まっていると考えていただきたいと思います。この事例の中にはですね、1名のみという事例もありますが、1事例の中で3名、4名の感染が確認されたケースも含まれています。いずれにしても各事例ともほとんどが調査中ということでございます。(感染経路の)内訳なんですが、家庭内が圧倒的に多くなっています。次いで、生活上の接触5名、仕事関係3名の順になっています。県外から持ち込まれたり、持ち帰られたりした感染が家庭内に持ち込まれて広がるということが一目瞭然のデータになっております。その後に職場に、地域に、そして高齢者施設に、これだけは何としても阻止しなければなりませんので、早め早めの受診・検査が重要だということでございます。ちょっとでも異変を感じた場合はすぐにかかりつけ医の先生に連絡してください。
それでは昨日の検査結果でございますが、8名の概要でございます。30代、40代の働き盛りが中心でございます。男性6名、女性2名。そして居住地は、松山市の陽性者は3名に昨日はとどまっているんですが、全て新規でございます。ここが注意のポイントになります、松山市。それ以外は全て国外も含めて既存事例の陽性者になります。そして昨日も県外由来、こちらですね感染経路、県外由来がこの人数の中で3件確認されております。
次に入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は変更ございません、60名のまま。重症者は残念ながらお一人亡くなられましたので、1名減って5名ということでございます。宿泊療養施設に入所されている方は6名減って32名。自宅療養、医師が丁寧に聞き取ってすぐに入院が必要な症状ではない方、家族やご自身の都合で自宅療養を選択される方、および一部入院調整中の方は変わりなく109名。昨日退院になった方は12名いらっしゃいます、合計で2,353名の方が回復されています。
次に各事例の進捗状況ですが、昨日も高齢者施設の一斉検査引き続き行っております。今治市、宇和島市の特別養護老人ホーム、そして高齢者グループホームで283件の検査が実施されまして、幸いなことに全員の陰性が確認されました。これを含め、昨日実施された検査の陽性件数等々は今の一斉スクリーニング検査も含めて、昨日は行政検査387件行われておりまして、その中で4件の陽性が確認されました。そして、昨日は土曜日で午前中は開いているお医者さんも多かったと思いますので、1週間前の350件、1日平均まではいかないと思います。まあ200件ぐらいかなと推定ですけども。そういった中で4件の陽性確認の報告がありました。仮にここは200件だとして500から600件の検査が行われて、8件の陽性確認ということでございます。
次に封じ込め事例でございますが、3事例、松山市保健所の2事例と西条保健所の1事例は濃厚接触者の健康観察も無事終了。これらの事例、各々から感染の広がる可能性がなくなりましたので、今日から封じ込め事例でございます。
そして、囲い込み事例は非常に多くなりました。松山市の12事例、西条保健所の1事例、今治保健所の2事例、合計15事例が現時点で必要な調査と検査完了。残すところは濃厚接触者の健康観察のみということでございますので、しっかりと対応してまいりたいと思います。今日から囲い込みに入ります。
調査中事例(のクラスター関係)は、実は昨日は検査も症状出た方はなくですね、ありませんでした。ということで陽性確認もなく、第4波でも多くのクラスターが確認されておりますが、既存クラスターについてはその対処も最後の段階、囲い込みに向けての最後の段階を迎えつつある状況になってきております。もちろんまだこれから、いったん陰性が出た方の発症は考えられますけれども、広がりというふうなことのリスクからいえば最終段階を迎えようとしています。その他、五つの既存事例でそれぞれ1名ずつ確認されております。この段階では広がる懸念は見られておりません。新規事例は2事例で3名。全て先ほど申し上げたとおり松山市の新規事例となります。また、昨日お知らせいたしました768事例目、これですね、12件の検査で1件の陽性確認。これは西条保健所でございますが、国外の方が陽性となった事例でございます。感染経路は昨日お知らせしたとおり、入国時は全員陰性が確認されておりました。感染がかなり拡大している地域への滞在も確認されておりますので、県外での(感染の)可能性は高いとみております。ただ、国外の可能性がゼロとは申し上げません。また、その中で昨日公表した方の濃厚接触者等12名の検査を行い、陽性確認は1件のみでございました。同じく国外の方の陽性というふうなことになります。それ以外の方は全員陰性が確認されておりますので、冷静に受け止めていただきたいと思います。以上です。
(NHK(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(テレビ愛媛)
テレビ愛媛です。先ほどの国外の感染者に関して、県民の皆さんには県外への外出自粛を呼び掛けられている中で、逆に海外から来られる方、県外から来られる方からのウイルスの持ち込みという事例があるというのは、知事はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
これはですね、仕事等の場合ですね、これは当然のことながら、それをダメだという法律も手立てもありませんし、その点は細心の注意を払ったかたちを取られています。ということは水際で、もう国のルールになっていますけども、必ずPCR検査を行って、そしてまた、ある一定期間、ホテル等々で待機をすると、これはきっちり守られています。守られているケースでございます。今回の場合も入国時のPCR検査では全員の陰性は確認されています。その上で、今ホテルの方で待機中という中で発症が確認されたというケースですから、何も「えっ」と思うような行動での陽性ではないので、その点はしっかりと対応されていると思います。ただ、今後なんですけども、今は特にこのイギリス株が全国的には置き換わりの強い傾向として見られると。それで本県でもあったように、もう一つはE484Kのタイプも多いということなんですが、ちょっと懸念されるのが、東京・関西圏でインド株が確認され始めていると。それを受けて政府もインドやインド株の可能性が高いネパール等々3カ国でしたかね、今日からかな、昨日からかな、入国制限を実施いたしました。ただ振り返ってみると、イギリス株も当初(の感染確認)はポツポツだったということは記憶されていると思います。感染力が強いということであるならば油断をするとですね、同じようにインド株が拡大していく可能性は否定できないと思います。そういう中で十分な注意を払う必要は今後ともあるというふうに思っておりますので、皆さんも十分気を付けていただきたいと思っています。
(テレビ愛媛)
もう一点。そうした中で今日の感染確認は10人を下回ったということですが、55日ぶりという、これはまん延防止措置の効果が表れているというふうには言えるんでしょうか。
(知事)
そうですね、これはまん延防止(等重点)措置はメッセージ性が強かったと思いますけども、やっぱり効果というのは、やはり今までのまん延防止(等重点)措置も含めて、時短要請であるとか、生活上の注意喚起であるとか、マスコミの皆さんにもお力を借りながら県民に伝えてまいりましたけれども、多くの県民の皆さんが努めて冷静にそれを受け止めて実施に移していただいた、その効果というのがしっかりと表れてきているのは間違いないというふうに思っています。その上でですね、まん延防止(等重点)措置の申請をした時に、やはりさらなる注意喚起ができたのは間違いないのではないかなというふうに思いますので、その効果というのももちろんあるのではないかというふうに考えています。
(テレビ愛媛)
もう一点だけ。来週からワクチン接種が始まる自治体もありますけれども、実際に始まるところが。そこに期待するところ、どんなところでしょうか。
(知事)
そうですね、ワクチンがなければ接種はできませんから、当初はこのワクチンの調達がどのくらいのペースでできるのかが分からなかったんですけども、6月いっぱいで少なくても高齢者向けについては全量配布可能という正式な発表もございましたので、これで事態がだいぶ変わったと思います。ということは、それを受けて政府が呼び掛けている7月接種、6月に全量配布できるという新しい条件が確約されましたので、それを受けて7月接種で各市町、実際に接種事務を行うのは市町ですから、計画も前倒しして全国の市町が今作業に入っているところだと思います。県としてはそれぞれ地域ごとに事情も異なりますから、それらも十分に丁寧に調査をしながら要請に従ってしっかりと県でできるフォローを行って、一日も早く接種を行っていく。これがやっぱり最もコロナ対策として有効であるということは世界が証明していますので、何とかそこに結び付け、結果を出せるように頑張っていきたいというふうに思っています。
(NHK(幹事社))
他に質問よろしいでしょうか。ではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
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