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新型コロナウイルスの感染の確認(5月13日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017359 更新日:2021年5月14日 印刷ページ表示

日時:令和3年5月13日(木曜日)15時00分~15時33分

場所:知事会議室

 

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例などに係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 昨日は20名の陽性者が確認されています。内訳は既存11事例で17名、再検査の方が3名含まれています。そして、新規は3事例で3名でございます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。10名程度の陽性確認は、なお2日連続続いているわけではございません。本日も20名の公表となりました。一時期よりは下がったとはいえ、ただこれは新たなクラスターが発生していないという要因もあります。大型連休の影響や特に活動が盛んな世代で連日陽性が確認されておりまして、油断すると新たなクラスターの発生にもつながる、すなわちそれは一気に30名、40名へと戻っていく、その水準にまた上昇するということにもなりかねません。月末までが引き続き、第4波との勝負の分かれ目の時期が続いてまいります。

 また本日、新たに1名の陽性者の方がお亡くなりになったことをご報告しなければなりません。心からご冥福をお祈り申し上げさせていただきます。またご遺族の皆様方にお悔やみを申し上げさせていただきます。この方の年代は50歳代でございまして、コロナに感染する以前から長期にわたって療養中であった方でございます。人工呼吸や集中治療中のコロナの重症例の方ではございません。性別や基礎疾患の有無等の属性等は、今後統計的に整理した中で公表させていただきます。

 本日は3点説明させていただきます。まず第一点は昨日ご報告した国立感染症研究所のゲノム解析結果の解説。衛生環境研究所の四宮所長の方からさせていただきます。そして昨日の検査結果。そして三つ目に高齢者へのワクチン接種についてでございます。

 まずゲノム解析でございますが、国立感染症研究所のゲノム解析で、本県の検体からE484K変異株が確認されました。その特色等について四宮所長の方から解説していただきたいと思います。

 

(衛生環境研究所長)

 それでは私の方から報告させていただきます。現在国内で確認されている主な変異株は、ウイルスの表面にありますスパイクタンパク質のアミノ酸のうち、501番目、484番目等のアミノ酸に変異があります。いわゆるイギリス型は501番目に変異がありまして、南アフリカ型、ブラジル型は501番目に加え、484番目にも変異があります。さらにインド型は452番目に変異があります。本県で多数確認されているイギリス型変異株は、501番目のアミノ酸のNがY、すなわちアスパラギンがタイロシンに変異していることを示しています。現在、県の衛生環境研究所の変異株PCR検査で検出できるのは、501番目の変異のみでありまして、それ以外の変異株疑いの検体については、国立感染症研究所に送付し、ゲノム解析を依頼しているところです。今回、国立感染症研究所に解析を依頼した今治市の事例の検体は、衛生環境研究所の変異株検査で501番目の変異は認められませんでしたけども、他の変異の有無を確認するため解析を依頼し、E484Kの変異が明らかになったものです。

 N501YはWHO(世界保健機関)において感染性や重篤性が増すなどの懸念される変異株に分類されており、従来株に比べ感染性は1.32倍、重篤度は1.4倍と推定されています。一方、再感染やワクチン効果に影響のある証拠は現時点ではないとされております。E484Kはそれよりもリスクの低い注目すべき変異株に分類されており、日本においてもゲノム解析により実態の把握に努めております。もともと海外から移入されたとみられておりますが、起源については不明です。

 E484Kの主な特徴は抗原性の変化により一度感染した方が再感染するリスク、またワクチンが効きにくくなるのではないか等の懸念がありますが、ワクチンの効果を完全に無効化するものではないと考えられております。また、感染性に影響を与える可能性がある変異は認められておらず、感染力が強くなったり、重症化しやすくなる等の変化は、現時点で、確定的には不明でありますけども、比較的従来株に近い性質を持つというふうに考えられております。E484Kは以前から関東や東日本を中心に国内で4,000例以上確認されており、最近では西日本でも広く確認されております。国内では全国の地方衛生研究所から定期的に送付された検体を国立感染症研究所においてゲノム解析を行い、感染動態等を把握するゲノムサーベイランス体制を敷いております。

 今回の今治市の事例の解析結果を受け、当県のゲノムデータベースを分析したところ、今回の今治市の10件以外にも、今年1月以降の県内の検体でE484K変異株が6件確認されました。E484K変異株はN501Yなどと異なり、国の指針で公表対象となっておらず、この6件がどの事例のものかは、言及は差し控えますが、1月から3月にかけて県内で確認された複数の感染事例の検体であります。衛生環境研究所でゲノム解析をしたところ、この6件と今回判明した10件とは直接の関係がないことが明らかになったことから、今回、今治で確認されたE484Kは新たに県外から持ち込まれた可能性が高く、またこの10株のゲノム配列中7株は全く同一であり、後の3株も極めて近縁であることから、県外から持ち込まれた共通の感染源から、今治市内において感染が広がった可能性が考えられます。今後も引き続き国立感染症研究所と連携し、県内の新型コロナウイルスの実態の把握に努めてまいりたいと思います。私からは以上になります。

 

(知事)

 はい。変異株ではありますけれども、従来株に近いような話でもございましたので、県民の皆さんには冷静に受け止めていただきたいと思います。

 それでは私の方から昨日の検査結果について説明させていただきます。陽性者20名、年代・性別でございますが、幅広い世代では確認されていますけども、30代・40代ですね、この行動範囲が広い世代で確認されています。この世代が多いということは活動が盛んな年代でございますので、一気に広がる可能性、クラスターに結び付く可能性があると警戒しなければなりません。その点、しっかりと各地域でも警戒度を継続していただきたいと思います。男性・女性は半々でございます。

 居住地ですが、松山市が8名、このうち新規は2名でございます。そして次に四国中央市、こちらは3名ですが、新規が1名、引き続き新規が若干数ですが確認されています。今治は6名になっていますが、新規はゼロでございます。いずれも既存事例を追い掛けの中での陽性確認でございます。

 感染経路ですが、家庭内、そして医療・福祉関係が引き続き多い、変異株の特色を示しています。また昨日も県外由来の陽性が確認されており、またこの調査中事例の中にも確定には至っておりませんが、県外の往来などの行動歴のある方が含まれております。連休中の行動の影響がここらあたりには出てきているということでございます。

 入退院の状況ですが、医療機関に入院されている方は3名減少しまして69名となりました。松山市の巨大繁華街クラスタープラス変異株、これが発生し、およそ1カ月半入院者数が急増して、以降高止まりが続いておりましたが、先週から少しずつ減少傾向が見えてきたところでございます。これから月末にかけて第4波の勝負どころであると申し上げましたが、近く、グラフ等で推移と傾向をまた分かりやすく説明させていただきたいと思います。重症患者さんは8名変わらず、宿泊療養施設に入所されている方は2名増えて48名、そして自宅療養、医師が丁寧に聞き取ってすぐに入院が必要な症状ではない方、家庭やご自身の都合で自宅療養を選択された方、そして一部入院調整中の方は20名減って110名となりました。また退院となった方は昨日40名いらっしゃいまして、(これまでの合計で)2,296名が回復されています。

 事例ごとですが、封じ込めもかなり増えています。まず高齢者施設の一斉検査が昨日は行われておりまして、昨日は宇和島市の認知症高齢者グループホームで120件の検査が行われ、全員の陰性が確認されました。この120件を含めて、昨日実施された衛生環境研究所等での行政検査は335件となります。その中で15件の陽性が確認されました。そして、昨日は平日であります。かかりつけ医の先生方、1週間にいっぺんの集計になりますが、先週は1日に300件程度、昨日も平日ですからこの程度行われていると推測されます。この300件程度の民間かかりつけ医の先生方の検査から5件の陽性の連絡が入りました。すなわち、昨日はだいたい630件ぐらいの検査で20件の陽性確認ということでございます。

 封じ込め事例は今日から8事例入ります。この松山市保健所の4事例、西条保健所の2事例、今治保健所の1事例、八幡浜保健所の1事例は濃厚接触者の健康観察も無事終了、このそれぞれの事例から感染が広がる懸念がなくなりましたので、今日から封じ込め事例でございます。

 囲い込み事例は4事例でございます。松山市保健所2事例、西条保健所1事例、今治保健所1事例。この段階で必要な調査と検査は完了、残すは濃厚接触者の健康観察ということですのでしっかりと対応してまいります。なお、既存の囲い込み事例の中で1件だけ陽性が確認されていますが、この場合は(新たな)濃厚接触者はいらっしゃらない、待機中の陽性確認でございますので、これからはこの事例ではそういったかたちで対応してまいります。

 次に調査中事例ですけども、(パネルの)ここからここまでがクラスターでございますけども、星印の付いているところ二つ(519、632事例目)で陽性が確認されています。まず519事例目「高齢者施設クラスター8・新居浜市」、施設名は公表されています。こちらは再検査、いったん陰性が出ていた方、再検査の職員さん1名の陽性が確認され、合計で21名となりました。なお、ここはもう囲い込みに向けての最終段階に入っている状況でございます。次に632事例目「高齢者施設クラスター10・東温市」、施設は公表されております。こちらも同様に再検査で利用者の方1名の陽性が確認されて合計で38名となりました。他のクラスターの陽性確認はございません。そして、こちらもそれぞれ1から2件で、この段階で広がりの懸念がある事例はございません。家庭内等はございますけども、広がりということの懸念は今の段階ではまだ見えてない事例、そして、新規がこちらの3件ということでございます。

 最後に高齢者へのワクチン接種についてでございますが、昨日、全国のニュースでも報道発表がありました。全国の市町村約86パーセントの自治体が完了時期の見込みを7月末と回答していると公表されました。これ全国でございます。愛媛県の聞き取りでは県内20市町、医療従事者の確保が前提となっておりますが、全ての市町が7月末を目指すと回答しております。国にもそう回答されていると思います。本県では四つの町が、ワクチンが順調に配布される前提、ワクチンさえ届けば四つの町では7月末完了は対応可能と回答しております。残りの16市町は7月末完了を全て目標とするとしておりますが、集団接種に関わる医療従事者の確保や医療機関のさらなる協力などが前提条件であると回答しておりまして、現時点で確実な見込みは立っていない、まだ今の段階でございます。

 各市町には県から前倒しに伴う実施計画の見直しと具体的な対策を国の全体方針でありますので要請しております。既に始まっている接種予約や接種業務と並行して、その作業を各市町行っていると聞いております。ご案内のとおりファイザー社製のワクチンは1回目の接種を行った後、3週間を空けて2回目の接種を行うこととなっています。ということは、この2回目の接種も含めて7月末までに完了をさせるには、単純に考えて8月以降の接種予定の前倒しだけでは無理だということでございます。すなわち1回目の接種をこの3週間考えますと、1回目の接種を7月10日頃までに完了させなければ、実際7月までの接種完了は不可能ということになります。そういう意味では、計画全体を大きく見直す必要があり、市町はもとより、接種に協力していただく郡市医師会や医療機関との再度の調整が必要になるなど、それぞれの市町で大掛かりな作業が必要となっておりまして、それぞれがご奮闘いただいていると思います。ただ特にですね、既に8月分の予約を受け付けている松山市と内子町では、早く住民の皆さんに、7月末を目指すということでありますので、注意喚起が必要となると思います。内子町からは連絡がありまして、新たな予約は停止したそうでございます。そして、今週末までに8月以降に予約をした全ての方に変更の文書をお送りするというふうに連絡が入っております。松山市も検討しているとは思いますが、この段階ではまだ連絡がございませんが、7月末ということを考えると、先ほど申し上げた7月10日以降の1回目の接種の予約を含めて、8月分以降の方には振り替えをお願いすることになろうかと思いますので、これは早く連絡した方がいいというふうに、県の方からは申し上げさせていただきました。遅くなればなるほど混乱が大きくなってくると思われますので、今のうちから手を打たれた方がいいんではないかというふうに思います。今の段階ではまだ知らない、そういったことの事情は分からない方も多いと思いますから、変更するんであれば早く、これは大きな人数になりますので、市長さんあるいは町長さんから直接伝えた方がいいというふうに思います。そして松山市職員さんもしっかりしていますので、市長さんがこういう方向で行くんだという、あるいは町長さんがこういう方向でやるんだという方針をしっかり打ち出して浸透させれば、それぞれの職員さん、全力で頑張って組織力を発揮されると思いますので、ぜひそうしたリーダーシップを取っていただきたいと思います。

 県としても各市町での7月末接種完了に向けた接種計画の見直しに強い懸念と危機感を持っておりまして、市町から要請があればできる限りの支援を行いたいと考えております。今からもう県も要請があることを踏まえて準備に入っております。例えば医療従事者の確保、各市町の集団接種に応援で参加いただける医療従事者を可能な限り確保するため、現在、県立医療技術大学、愛媛大学医学部、県看護協会、県薬剤師会等に個別に要請を行っており、調整を進めております。また歯科医師の先生方などワクチン接種にご協力いただく方の研修が必要な場合は、市町が個別に行うのではなく県が関係団体と連携して、一元的に実施する方が効率的であろうということで、そういった方法も今検討をしておるところでございます。

 もう一点、またワクチン接種にご協力いただける看護職員の方をあらためて募集させていただきたいと思います。土日曜日の集団接種であれば協力できるという方もいらっしゃるのではないかと思います。資格をお持ちの方はぜひ県の看護協会、こちらの方にご連絡をいただきたいと思います。「089-924-0848」でございます。応募いただいた方は研修をこちらの方で行うほか、ワクチン接種に協力する方として、優先接種の対象となる医療従事者に該当することになりますので、ワクチン接種をこの募集で来ていただいた方は接種を早期に行う方向で調整もしたいと思います。なお、宿泊療養施設にご勤務いただける看護職員の方も引き続き募集しておりまして、ぜひご協力をお願いしたいと思います。

 次に集団接種会場の提供についてでありますが、今後、市町から要請があれば、県有施設を集団接種の会場として提供することも想定しておりまして、現在、提供可能な施設のリストアップや貸し出しに向けた検討作業を始めております。さらに、接種を円滑に、かつ早期に進める上で、市町の間で調整が必要な事項があれば、県が仲介することも想定されます。各市町にとって7月末の接種完了は非常に高いハードルであることは間違いありません。特に松山市、人口が多いだけに大変だと思います。心配しております。ただし、早期のワクチン接種はこのコロナを乗り越えるための最善の手段でございます。できるだけ早くということが大事な視点であろうかと思います。全国の自治体が目標達成に向けて動き出している状況もございますので、支援の申し出があれば、県としてももう準備、どんどんし始めていますので、精いっぱいの後押しをしてまいりますので、各市町、関係団体や医療機関等と協力して、ぜひ頑張っていただきたいと思います。以上です。

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(愛媛新聞)

 愛媛新聞です。現在の高齢者のワクチン接種に関する話なんですが、先ほどありましたが、まだ松山市の方から具体的な支援の要請に関して、まだ来てないという。

 

(知事)

 はい。おそらく検討されていると思うんですけども、ただちょっと心配しているのは、7月を目指すということであるならば、理論的に言うと1回目の接種が7月10日以降の予約が入っている方は全部見直しということになろうかと思いますので、その辺の方針をどうされるのかというのは、予約された方はまだその辺の事情分かってないかもしれないので、これはもう早く連絡してあげた方がいいんじゃないかなというふうに思います。

 

(愛媛新聞)

 市長がしっかりと方針を示すようにと、知事お話しされたかと思うんですが、この県としては、もうあくまで7月末までに2回目の接種を終えるように強くお願いをしているということで。

 

(知事)

 はい、これは国全体の方針です。その背景というのは6月いっぱいに、国が全ての高齢者分のワクチンは届けられる見込みが立ったということがまず前提になっています。ですから6月末にそれが来るという前提で動かしていくということが新たな要素になっているのと、それから国全体で、ワクチンというのは早く打つことによってリスクを回避できることにつながるので、最上のコロナ対策の手段であるというふうなことで、国全体の目標になってきていますので、全力で頑張っていく、そして、県もやれることのサポートは全てやるというかたちで臨んでいきたいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 現実的に予約の振り替えなどの業務はかなり膨大な作業なるのかなと思うんですが、その自治体の方で具体的に計画を定められている中で、国が7月中にというような急に示したようなところが混乱を招いている部分あると思うんですけれども、知事のお考えとしてはどのように受け止めておられるのでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、これ連絡が遅くなればなるほど、混乱は大きくなると思いますので、ともかく打つ手は早く打つということに尽きると思います。役所の組織というのは本当にこういう方向で、いついつまでにこういうふうな方向で頑張ってほしいとトップマネジメントができれば、しっかりと動ける組織力というのはどこの役所でも持っていると思いますので、ここはもう本当にそれぞれの市長さん、町長さんのリーダーシップにかかってくるんじゃないかなというふうに思っています。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛です。E484Kの変異株について従来株に近しいという発表もありましたが、知事はワクチンの効果などに影響を与える可能性があるというふうに今までは言われていましたけれども、今回のこの発表を受けてですね、どのようなふうに感じていらっしゃいますか。

 

(知事)

 そうですね、四宮所長からもお話があったように、まだ確定した知見というのが集約されているわけではないので、断片的な専門家の意見をつなぎ合わせての推測しかできないんですけども、どうもそのそれらをつなぎ合わせていくと、従来株ぐらいの性質に近いんではないかなということと、それからワクチンの効用というものについては効きにくくなるんではないかというの僕も聞いたことがあるんですが、ただそれも確証はないんですね。で、今日のお話でそれだけ抗体が弱まるということではないというお話でしたので、ある程度は効くという前提で受け止めていく必要があるんではないかと思っています。それでよろしいですかね。

 

(衛生環境研究所長)

 はい。

 

(朝日新聞)

 朝日新聞です。E484Kのことについて引き続きお伺いしたいのですが、われわれ市民の側はその感染対策、E484Kというのが出てきたってことで何か変えるべきことがあるのか、それとも引き続き今までどおりに気を付けるっていうことが大事なのか、いかがでしょうか。

 

(知事)

 はい。実はこの今治の事例が出た時に一番懸念したのは、これも正体がまだよく分からないんですけども、死亡率が非常に高い、医療環境も違うから一概には言えないんですけども、現実、死亡率が異常に高くなっているインド株の恐れに懸念があったんですね。ですから、それはまだだいぶ確認はされていますけど、そのインド株が拡大しているという国内の場所はまだあまりないので、それがもし一早く入ってきたら未知の敵とのさらなる戦いを始めなければならないというところで懸念していました。で、そういう意味ではインド株ではなかったということは明らかになったということ。ただ今までの繁華街クラスターから派生したイギリス型でもないということが判明しましたが、今日の説明で従来株に近いというふうなこと、感染力は皮膚感覚ではちょっと強めに出ているかなという気はするんですけども、そこまでの爆発的なという特質を持ったものでもないということも分かりましたので、これで今までと変わらずに対応をすればいいということだけははっきりしたんではなかろうかと思っています。

 

(朝日新聞)

 四宮所長も同じ認識でよろしいですか。

 

(衛生環境研究所長)

 はい。従来株と同じ対策で、N501Yに比べればですね、それほど感染力という点では増強されてないので、その感染対策を別に軽視しているという意味じゃないんですけど、従来どおりきちんとやればそれで大丈夫だというふうに考えております。

 

(朝日新聞)

 ありがとうございます。もう一つ、高齢者のワクチン接種の件ですが、先ほどの質問でもありましたが、突然やっぱり7月末っていう時期、締め切りというか目標が出てきて、混乱を招いている面もあるけれども、それが最上の対策だと知事おっしゃっていますから、愛媛県としてはそういう目標が前に倒れてきたってのは前向きに受け止めているっていうことでよろしいですか。

 

(知事)

 6月にワクチンが全部届くというふうなことが正式に、今まだ届いているわけじゃないですけど、確実に高齢者接種分についてはいくという大臣発表もありますので、そこが大きく変わったということと、それから、ワクチンはもう最大のコロナ対策になりますから、ともかく可能な限り早く接種するということが大事であるということは間違いないと思いますので、しかも、県内の全市町が7月を目指すと明確に打ち出していますので、そこは本当に一緒になって頑張っていきたいと思います。ただ、システムの関係かもしれませんけども、どう考えてもそこに終わらせるためには、1回目の接種を7月10日以前に打たないと3週間、間が空きますから不可能になりますから、そこの対策は早くやった方がいいんじゃないかなというふうに思います。

 

(愛媛新聞)

 すみません、愛媛新聞です。今日お一人亡くなられた方、50代の方ということですが、比較的その中高年、若い世代の方かと思うんですけれども、その長期的に療養をされていた方だと言及があったかと思うんですが、亡くなられたことと長期的に療養されていたことというのが、関係性があるという意味合いで触れられたということでいいんでしょうか。

 

(知事)

 そこは個別事例になりますので公表は差し控えさせていただきたいと思います。ただ間違いなく言えることは、長い間療養されていて、そしてコロナに感染されたということでございます。

 

(愛媛新聞)

 元々のその療養先の方で入院を続けておられたというようなことですかね。

 

(知事)

 そうです。はい。

 

(愛媛新聞)

 また、ワクチンのことなんですけれども、医療従事者の接種も進んでいるかと思うんですが、県内で重篤な副反応であるとか、死亡例が出たというようなことはこれまで。

 

(知事)

 まだうちの方には直接は。国の方に入ってはいて、その国の方から因果関係とかを解析して連絡がいずれそういう場合は入ってくることになっています。

 

(愛媛新聞)

 報告に関しては、県の方を通るというかたちではない。

 

(知事)

 どうなっているの。

 

(八矢副知事)

 基本的には国から連絡がある。

 

(愛媛新聞)

 県の方のホームページで、副反応に関して掲載をされているかと思うんですけれども、その中で死亡というような書き方をされている例もあるように思うんですが、これはどういうふうに解釈したらいいんでしょうか。

 

(知事)

 国から連絡があった場合ですね。

 

(愛媛新聞)

 国から県が連絡を受けて掲載していると。

 

(知事)

 はい。

 

(愛媛新聞)

 この5月11日公表という死亡例に関しては、県としてはどの程度の情報を把握しておられるのでしょうか。

 

(八矢副知事)

 詳細は国が把握しておりますので、ワクチン接種との因果関係も含めて国が専門的に検査をするということで、われわれとしては評価だったり事実関係というのは、国から聞いている、あるいは県として評価ができる体制にはなっておりませんので、国から連絡を受けたものを公表しているということになります。

 

(知事)

 おそらくワクチンは未知の世界になりますから、そこはおそらくその因果関係をしっかりと解析する専門家が国のチームに中にあると思うんですね。そこのフィルターにかかって分析されての発表になるというふうには聞いてますけど。

 

(愛媛新聞)

 現時点ではそのワクチンの接種との因果関係に関しては、県としては把握をしていないということでよろしいでしょうか。

 

(知事)

 はい、県の段階では把握していません。

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 各社さん、他に質問等よろしいでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございます。

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