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新型コロナウイルスの感染の確認(4月23日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年4月23日(金曜日)15時00分~15時46分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認(4月23日公表分)について[PDFファイル/183KB]
※項目「クラスターの状況」における519事例目の新たな陽性者及び陽性者の状況の内訳人数に誤りがあったので修正します(令和3年5月6日付け修正) - 愛媛県内の状況等(令和3年4月23日9時現在)[PDFファイル/1.27MB]
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後にレクがありますので、個別事例等に係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事よろしくお願いします。
(知事)
3月に松山市の繁華街、一部の接待を伴う飲食店を中心に発生した200人を超える巨大クラスター、そこにそれが変異株であったが故に、広がりの速度はあっという間でございます。昨日も変異株の検査では9割以上が同タイプの株であるということが確認されておりますので、それが一気に医療現場の逼迫(ひっぱく)に結び付いています。連日、医療関係者とは、できるだけ先生方には現場に集中していただくのが良いだろうということで連絡を取りながら、その現状を私の方からお伝えをしてまいりました。しかし、先生方も現場の逼迫した状況というのは、直接県民の皆さんにお伝えした方がいいだろうということで、昨晩6名の先生方が共同で記者会見を行っていただきました。県の医師会会長、愛大(愛媛大学医学部附属病院)の先生、県立中央病院、また日赤(松山赤十字病院)の院長さん、感染の専門医の先生、それぞれが立場立場で現状をお伝えしていただいたところでございます。まず県の職員、医師である河野局長(医療政策監)から昨日の会見の一部を紹介させていただきたいと思います。
(医療政策監)
失礼いたします。昨日参加されたのは6名の先生方でございます。私の方からは一部のご紹介をさせていただきます。まず、愛大付属病院の感染制御部長である田内先生の方からは、県内の感染状況につきまして、このままの感染が抑えられなければ、本県でも1週間後には今の大阪と同様に一般の人が十分な医療を受けられなくなる可能性がある。県民の皆さんには命を守る行動をお願いしたいとの発言がございました。
次に、愛大の附属病院からは杉山院長および救急医学の佐藤教授の方から。「愛媛大学医学部は重症患者の受け入れをしていますが、第4波では患者の容態が急激に悪化するケースが多く、重症者の急増により既に集中治療室は逼迫している状態であり、一般の手術の制限等を行い、ぎりぎりの状態を維持している。持ちこたえられなくなれば逼迫から崩壊に至る。救える命は何とかして救いたい。そのためには感染者を減らすしかない」というお話がありました。
次に、県立中央病院の菅院長の方からは、「コロナ患者の治療には通常の入院看護体制の2倍くらいの人的資源が必要であり、一般医療を3割縮減して捻出している。重症者用のICUでは、患者1人に対して看護師の方が多いこともある。今後患者数が増えれば、さらなる機能の縮小が必要となる。県民の皆さんには、何とかこの1カ月我慢して、患者の減少に協力をお願いしたい」との発言がありました。
最後に、松山赤十字病院の横田院長は、「赤十字病院は現在中等症の患者の受け入れと救急医療を含めた一般医療の維持の両方を担っているが、重症者の急増により当院でも重症者の受け入れ準備を進めている。しかし、既にコロナ病床は埋まっており、一般病床も平日はほぼ満床の状態である。このままではコロナだけでなく、救急を含め大きな影響が出る」というような発言がございました。私からは以上でございます。
(知事)
先生方からは切迫した状況の中でも、何としても県民の命を守らなければならないという強い使命感と、陽性者の減少への切実な思いが示されております。村上県医師会長からは、「決してわれわれはギブアップしない」という力強いメッセージが寄せられました。この会見を受けまして、本日午前、県議会からも医療崩壊を避け、県民の命を守るための緊急メッセージが発出されました。私も日ごろから医療現場の声を聞きながら集約して危機的状況をお届けしてまいりましたが、昨日の会見で届けられた生の声の方が皆さんにはお分かりいただけると思いますし、今の愛媛の医療の現実であります。医療現場の皆さんは、強い使命感と葛藤、切なる願いに応えるため、そして何よりも県民の皆さんの命を守るため、新規陽性者を出さないという強い決意で感染対策期中の要請内容の順守、そして感染回避行動の徹底をあらためてお願いしたいと思います。
先日から行っている一斉、特別養護老人ホームの職員さんのスクリーニング検査、3,000人を超える中で、もうこれはやむを得ないと思います、5名の陽性確認だけでございます。特別養護老人ホームの職員さんたちが、まさに範を示してくれているような気がしました。業務においても、日常生活においても、入居者の方へ絶対に感染させてはならないということで、細心の注意を払いながら日々を送られている。そして、それさえ行えれば感染は防げるというまさに模範ではないかなというふうに思います。一人一人が注意深く行動すれば、感染は抑えることができる。それは間違いありません。これからゴールデンウィークを含めて4週間、変異株との戦いの真っ只中でございます。全員の力で乗り越えたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
なお、この共同記者会見の動画は、県ホームページに全文、だいたい30分ぐらいの動画になっていると思います。掲載をさせていただきましたので、お時間がある時にぜひご覧いただけたらと思います。
そして、このような愛媛県の危機的状況を受けまして、国は本日にも本県に対してまん延防止等重点措置の適用を決定し、25日から適用される見込みでございます。特に、いろんな方々にも動いていただいていると思います。ただ特に、一昨日、本県の要請について直接ご連絡した菅総理には、迅速な対応いただきまして感謝を申し上げます。併せて西村大臣にも先ほど感謝の言葉をお伝えさせていただきました。
県では既に重点措置を見込んだ要請を先行して実施しております。措置区域等具体的な内容は、決定次第お知らせいたしますが、これが出たからといって感染が収まるわけでは全くありません。注意の喚起が上がったというふうに受け止めていただきたいと思います。そして、愛媛県では既に同等の対策を実施しましたので、この4週間が勝負どころでございます。ぜひ皆さん、医療現場のことも考えて行動をしてください。
昨日のまず検査結果でございますが、昨日は52名の陽性者が確認されています。内訳は既存21事例の中で34名。既存で34名。この中にはいったん陰性が確認され、再検査で陽性となった方が9名含まれております。そして、新規事例は9の事例、9の事例でございますけれども、既に複数の事例ごとの検査、昨日は結構やっておりますので、9事例の中で18名確認されています。陽性が確認された方々に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。50名を超えたのは3月下旬以降の第4波において3回目となります。また、新居浜市および東温市の二つの市で2件のクラスターが確認されました。特に、東温市のクラスターは高齢者施設1カ所で確認されたものでありますが、一度に7名の陽性が確認されております。県内各地で福祉施設のクラスターが連日発生し、懸念すべき状況が続いております。
本日説明するのは主に2点。松山市以外の市町における時短要請と協力金および飲食店の見回りについて。二つ目は昨日の検査結果でございます。
まず1点目でございますが、週明け月曜日から、4月26日でございます。5月19日水曜日まで24日間、松山市以外の市町では初めて酒類を提供する飲食店の時短要請を実施いたします。これは、これまでに松山市繁華街で要請していた内容、すなわち酒類を提供する飲食店、21時までの営業、これ松山市はさらに深刻ですから状況、内容が違います。これを全県に拡大するものでございます。期間の全ての日程、全てでございます、全てにご協力いただいた店舗に対しましては協力金を支給させていただきますが、これも国のルールが変わりましたので、支給額は過去の売り上げに応じて金額が変動する方式となります。そして、協力金の支給事務は各市町で受け付けていただくことになっております。松山市でも既にこの事態を受けまして、県の取り決めた内容で支給事務を行っていただくことになっております。要請期間満了後に各市町で申請を受け付ける取り扱いをするというふうに聞いております。概要は各市町のホームページに掲載しておりますので、また必要書類等の詳細はそれぞれの市町ごとに決まり次第発表されると思います。ぜひそれを見ていただけたらと思います。
県内全域に時短要請を実施することとなり、厳しい経営環境を強いることとなりますが、一日でも早く感染拡大を抑え込み、そして医療現場の負荷を低下させることで、その他も含めた患者さんの命を救うことに結び付け、そしてさらには一定の経済活動が行えるように、それを目指してご協力をお願いいたします。
次に、昨日午後、飲食店のガイドラインの遵守状況を確認するため、県職員および市職員の10班体制で、松山市内の約100店舗の見回りを実施いたしました。ガイドラインはおおむね実施されていましたが、一部座席間隔が1メートル以上確保されていない店舗等もございましたので、助言指導を行ったと報告が上がっています。また、3密回避の徹底を図るためには、CO2センサー、非常にこれは換気がうまくいかないとですね、感染リスクは飛躍的に高まります。速やかにその状況がそのセンサーで示されます。それをですね、CO2センサー、これも有効であることが分かりました。そこで県では一定の期間のレンタル、貸し出しも行っておりますので、ぜひご利用いただきたいと思います。また、夜間も5班体制で約100店舗の飲食店を対象に時短要請への協力状況を確認したところ、本当に残念ながら一部店舗、要請に応じていただけておりません。大多数、ほぼ全ての店舗が要請に応じていただいていたと聞いております。受けていただいたお店には、あらためて感謝申し上げますとともに、重点措置が適用されますとより厳しい指導が、今度は県の方から行うことになりますので、ぜひ全ての店舗、もう絶対にこれ以上感染者を増やせないんです。ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
本県が重点措置の対象になるということは、国も愛媛の状況を深刻と考えたからに他ありません。また、1週間後の大阪の状況に陥る懸念も先ほどのご紹介したお医者さんの記者会見で示されております。こうした状況をご理解いただき、必ず松山市、特に繁華街の本当に一部のお店だけでございます、繁華街の頑張っている皆さんのためにもですね、先般の繁華街の無症状者のスクリーニング検査でもほとんど陽性は出ておりません。皆さんがどれだけ歯を食いしばって対策をやっているかという証しだろうと思います。その繁華街の皆さんにも迷惑が掛かる可能性がある。そしてそれがまた感染拡大になり、(松山)市民、さらには変異株でありますから、県民へと迷惑を掛けることにもなる可能性がある。そしてそれが結果として医療現場の負荷につながり、そして救える命が救えなくなってしまうということに全部結び付いているということをぜひ受け止めていただきたいと思います。
それでは昨日の検査結果でございます。まず、昨日の検査結果でありますが、高齢者施設の一斉検査でございます。新居浜市、西条市は第1段階の検査は、第1グループですね、特別養護老人ホーム、こちらは終了。昨日は松山市がまだ残っておりましたのでその継続分、そして宇和島市の初日の分、この施設の検査が実施されておりまして、トータルで394件のスクリーニング検査が行われ、全て陰性でございました。なお、松山市の第1段階については昨日をもって完了しました。西条、新居浜、松山、完了でございます。この第1段階の特別養護老人ホーム関係ではこれまで3,841件の検査が行われ、陽性確認は5件でございます。陽性率は0.13パーセント。先ほど申し上げましたように、特別養護老人ホームの職員の皆さんの模範的な行動というものがこの数字に表れていると思います。心から敬意を表させていただきます。
陽性者52名の概要でありますけれども、まず10歳未満から年齢は本当に幅広いです、10歳未満から90歳代の方まで全世代で確認されております。男性は24名と女性28名でございます。
居住地は松山市と新居浜市、17名、14名が確認されております。ただ、ここ同じ10名台でありますけども、中身は相当違っております。新居浜市は新規の確認は、昨日はゼロでございます。すなわち14名は全員既存事例の追い掛け、そして検査によって判明している人数でございます。ここは同じ人数でも中身が違うということでございます。
次に感染経路ですけども、やはり引き続き家庭内感染が多いと。変異株の特色は従来株ですと陽性が確認されました、すぐに濃厚接触、だいたい家族の皆さん全員、検査します。するとですね、従来株の場合はだいたい、例えば5人の家族だった場合、1人陽性が確認されると、場合によっては他の方は陰性、そして場合によっては1人か2人、これが従来株の傾向でありました。しかし今回の従来株ではない変異株は感染力が強いため、5人同じように検査すると5人全員が感染するというケースも多数見られております。ですから、1人の感染で多くの方々に伝播していくという可能性があります。どんなに注意を払っていても感染することはやむを得ないと思います。ただし、不用意な行動で感染を起こしてしまうと本当に後悔先に立たずという言葉につながってしまいますので十分お気を付けいただきたいと思います。
次に職業でありますが、会社員20名、非常に多くなっておりますが、このうちの3名は四国電力の協力会社の社員の方でございます。昨日公表しました1名の関係者でございます。本件については昨晩、既に担当課の方から夜の間に速やかに公表をさせていただきましたが、四国電力には保健所と連携して、囲い込みに全力を尽くしていただきたいと思います。
次に入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は2名増えて96名。残念ながら重症の方は2名増加して9名。こちらとこちら、軽症と重症では必要となる医療スタッフの人数が全く異なります。昨日の先生方の声というのはまさにこうしたところに現れてきております。そして、宿泊療養施設に入所している方は46名、1人減りました。自宅療養、無症状や軽症の方で医師の判断で入院の必要がないという方、そして家庭の事情でどうしても自宅でという選択をされた方、そして一部入院調整中の方、17名増えて246名でございます。そして、退院となった方は34名ご回復されました。合計で1,715名でございます。
次に事例ごとの状況でございます。まず、昨日の検査状況でございますが、行政検査は621件。これには先ほどの高齢者施設のスクリーニング検査分、394件が含まれております。そこから陽性が確認されたのが23件でございます。そして、協力(医療)機関の抗原検査で29件の報告がありました。すなわち23プラス29で、52件の陽性確認でございます。なお、今日は1週間にいっぺんの集計が上がってきております。協力機関の抗原検査等、先週は2,191件、過去最大の検査数になっておりまして、1日に直しますと平均300件以上、これまでその前の週は1日250件でありましたから、本当に先生方にフル回転で対応していただいております。心から感謝を申し上げます。すなわち昨日はですね、300と想定しますと、これはあくまでも平均値ですけど、621プラス300、921件ぐらいの検査が行われていると想定されます。その中で52件の陽性が確認されたということでございます。
それでは続いて、封じ込め、囲い込みを含めた事例の説明です。まず、封じ込め事例ですけども、こちらは保健所と検査機関の頑張りでございます。その結果、松山市保健所で8事例、今治保健所で1事例、合計9事例が濃厚接触者の健康観察が無事終了。それぞれの事例から感染の心配がなくなりましたので、今日から9事例が封じ込めに入ります。
そしてこちらからは囲い込み事例、松山市保健所の2事例がこの段階での調査、そして検査が終わりましたので、残すは濃厚接触者の健康観察期間のみということで、今日から2事例が囲い込みに入ります。
調査中事例は私からは新規クラスターと陽性者が確認されたクラスター事例を中心に説明させていただきます。まず、新たなクラスター二つ、新居浜市と東温市でございます。一つ目は549事例目でございます。こちらは「職場内クラスター10・新居浜市」とさせていただきます。この事例は、実は保健所が調査を進めていく中で既存の二つの事例、関連が確認されました、つながっていたことが確認されました。その結果、今日から統合させていただきます。そして、クラスターとして認定いたしました。595事例目をこの549事例目に統合するということになります。職場内での接触で5名以上が確認されております。昨日は18件の検査が行われて、3件の陽性が確認されております。クラスターの人数は二つ統合して13名となります。内訳は職場内の者8名、それ以外の者5名、合計で13名でございます。職場は新居浜市内にある店舗でありますが、現時点で陽性が確認されている方はいずれも接客業務には従事しておられません。なお、こちらの関係者は全面的に保健所の調査に協力していただいております。広がらないよう囲い込み作業が進んでおりますので、全力で対応をしてまいります。
次に632事例目でございます。こちらも新しく出てきた事例でございます。「高齢者施設クラスター10・東温市」とさせていただきます。なお、こちらの施設はこの後、自ら公表されるというふうに聞いております。そちらをお待ちいただきたいと思います。昨日、施設の職員および利用者7名の検査を行い、7名の陽性が確認されました。施設内で一気に5名以上の陽性が確認されましたので、クラスター認定といたします。内訳は施設の職員さんが1名、利用者が6名、合計で7名でございます。施設でございますので、今日中に職員の方、利用者の方、かなりの人数になりますが、一気に全員の検査を実施する予定でございます。施設側には全面的な協力をいただいておりますので、速やかな囲い込みに向けて取り組んでまいります。
そして既存のクラスターでは4事例で陽性が確認されております。こちらの星印がついているところだけ私からから説明いたします。まず、新居浜市の「高齢者クラスター8」、こちらは、昨日は5件の検査で、3名の陽性が確認されています。まだまだこれは、施設は公表されております。合計で16名となっていますが、濃厚接触者以外の職員も含まれておりまして、現在、囲い込みに向けて調査・検査を進めているさなかでございます。
次に538事例目、こちらは会食、バーベキューおよびカラオケのケース、松山市でございます。昨日も1名の方の陽性が確認されまして、合計9名となりました。ただ、こちらの事例は既に1回陰性が確認されていて、待機中に発症、後に今回陽性確認となったケースですので、この方から広がるという懸念はございません。
そして551事例目、「飲食店クラスター10・松山市」、ホストクラブのクラスターでございます。連日陽性が確認されておりますが、昨日は利用客2名、それ以外の者1名の陽性が確認され、合計18名となりました。松山市繁華街のホストクラブの従業員や、特に先週や今週に利用した方などは、念のため症状の有無にかかわらず管轄の保健所にご連絡いただきたいと思います。個人の特定につながるような情報の出し方は決してしませんので、それよりも来ていただく、検査を受けていただく、こういったようなことの方が大事でございますので、そこはお約束いたしますから速やかに連絡を願います。また、少しでも症状があった場合はすぐに医療機関の方に連絡を願います。検査を受けていただきたいと思います。
そして次に590事例目、「福祉施設クラスター・四国中央市」でございます。昨日は14件の検査が実施され、1件の陽性となりました。陽性が確認されたのは施設関係者以外の方でございます。施設は公表されております。しっかりと対応してまいります。
そして次に先ほど少し触れましたが、変異株のPCR検査が実施されています。昨日は37件を実施し、35件が変異株、そして、残り2件は判定不能のケースでありますから、それを除いたらほぼ100パーセント変異株に置き換わったという状況でございます。新たに変異株陽性が確認されたのは12事例、全て既存事例でございます。この青のところが表に出ていますが、その他に、ここに昨日検査のなかったところで変異株の検査は行われていますので、この中に含まれております。この結果、県内で確認されている変異株の大半は、端緒となった200名以上の規模の松山市「繁華街クラスター」から広がったものと推定されます。これだけの影響が出てしまうということでございます。
なお、先日もお願いしましたが、保健所や市町、陽性者が確認された施設等に対して、陽性者の情報公開を要求する電話、メール、残念ながら多くあります。そしてその結果、何が起こっているか考えてください。保健所等の業務に支障が出ています。調査で今、本当に昼夜を分かたず動いています。それができなかったら感染の連鎖を食い止めることができない、今、何が優先されているのかっていうのはお分かりいただきたいと思います。知りたいという気持ちを抑えてください、お願いします。陽性者を誹謗(ひぼう)中傷から守り、保健所の調査を円滑に進めるためにも個人の特定につながるような情報はいくら言われても厳守をいたします。保健所が調査した情報は、そして市町には公表する権限もございません。そのプライバシーを守る、特定されないように十分に吟味をする、その中で私自ら会見を行っております。その中でできる限りの情報はお伝えしているつもりでございます。「誰だ」、「どこだ」、「もっと情報を出せ」、もうやめましょうよ、やめてください。この4週間、ともかく個人個人がやるべきことをやって乗り切る。それが最善の策でございます。
最後に、聖火リレーについて簡単に触れさせていただきます。本県での聖火リレーが、昨日、2日間の日程を無事終了しましたが、沿道での密集状態や混乱もなく、静かに厳粛な雰囲気の中で実施できたのは、本当に、ひとえに県民の皆さんのご理解とご協力のおかげでございます。感謝を申し上げます。テレビやネット中継の中で伝えられた聖火ランナーや県民の皆さんの声も伺いましたが、さまざまな制約を強いられる中で、多くの県民の方々が、スポーツの持つ力や感動を感じ取っていただけたんではないかと思います。7月のオリンピック開会式、全国で何とかこのコロナを乗り越えてつないだ聖火が国立競技場に煌々と燃え上がること、そして、未来につながることを心から期待させていただきます。私からは以上です。
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。
(愛媛新聞)
すみません、愛媛新聞です。重点措置に関してなんですけども、4月25日から5月11日までということですけども、この期間設定に関しては短い、長いといった評価についてはどうでしょうか。
(知事)
これは専門家の先生方、政府ですね、が議論して決めたことなので、相当な裏付けもあるんだろうというふうに受け止めていきたいと思っています。
(愛媛新聞)
あと対象地域なんですけども、これは松山市全域をお考えということでよろしいでしょうか。
(知事)
そうです。はい。はい。
(愛媛新聞)
あと、これもあらためてなんですけども、この重点措置適用時の要請内容なんですけども、これは現在の松山市全域で出している飲食店に対する時短要請、この内容は変わらないという認識でよろしいでしょうか。
(知事)
若干ですね、これに適用されると若干の金額の変動およびそれから納入業者については、適用されるとこれは今のままいくと、県と市の協力金でこちらが行うことになりますが、重点地区の場合は国が行うことになります。そのあたり、若干の変動があります。ただ大きな変動はございません。
(八矢副知事)
正式に決まった後に県としての措置を決定して、あらためてお知らせします。
(愛媛新聞)
あともう一点すみません。適用された際には事業者が正当な理由なく従わなかった場合には命令等できるようになっています。知事も会見でも、要請に応じない一部の接待を伴う飲食店に関して言及していたかと思います。従わなかった場合は、この命令への切り替っていうのはお考えでしょうか。
(知事)
正直言って、繁華街の皆さんもですね、繁華街のためにも頑張ろうということで、大半のお店が本当に歯を食いしばってやっていただいているんですよ。接待を伴う飲食店にもいろいろあります。真面目にやっている方、しっかりとその感染対策を取って要請を守って頑張っている方が大半でございます。ということはですね、一部の悪質な、この状況でも受け止められない悪質なケースについては、これまでは松山市で、割とある程度寛容にやっておられたと思いますけども、県に今度この期間中は、時短要請の要請等々については権限がありますので、厳しい態度で臨ませていただきます。
(愛媛新聞)
それは命令もあり得るという認識でよろしいでしょうか。
(知事)
もちろんあります。そしてそういった情報を得るためにパトロール、そして料飲組合の、繁華街の皆さんにも、もう既に連絡を取ってですね、情報提供を依頼しております。
(愛媛新聞)
あとこれも仮定の話になってしまってあれなんですけども、命令に従わなかったら店名の公表とかですね、過料を科すこともありますけども。
(知事)
はい、躊躇(ちゅうちょ)しません。
(南海放送)
南海放送です。重点措置について、あらためて繰り返しになるかもしれないんですけれども、今、納入業者等への金額のお話をいただきました。時短要請の中身ですね、時間であるとか範囲について、現在、県内に出していらっしゃる要請内容の強化であるとか、そのあたり重点措置が適用になったときでも変わりはないでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げましたように、重点措置の場合、若干の変更が、今度、国の支給事務になる、そういうことになるので、若干変更があると思います。大きな変更はございません。これはルール、前は一律にやるという状況になっていましたが、規模によって金額が変わるというのは最近、国自体が変えたルールですから、われわれとしてはそれに従って行うということでございます。
(南海放送)
松山市の全ての飲食店に出されている営業時間短縮要請なんですけれども、国の今後の適用によって、何か時間帯等が変わる可能性もあるっていうことですか。
(知事)
時間ですか。
(南海放送)
時間。
(知事)
時間は変わりません。(午後)8時(まで)です。はい。
(南海放送)
続いて、全国的に見ますと、この重点措置を適用されても住民等の危機感が、あまりそれが伝わってない、感染が減少していないという傾向も見られますが、その点、どういうふうに考えられますか。
(知事)
重点措置をやっても、他県のことは、僕は分かりません、重点措置をやろうが緊急事態宣言を出そうが、それによって感染が減るわけではないと。この感染を防ぐというのはある意味、われわれだったら県民の皆さんへの呼び掛け、全国で考えるなら国民の皆さん、もう一人一人の行動変容しかないんですよね、究極的には。人との接触する機会をどれだけ減らせるか。うつさないように十分な注意を払うか。それを一人一人が行うしか感染を抑えるすべは究極的にはありません。でもそれが不可能かと言ったら決して不可能ではなくて、先ほど何度も繰り返しましたが、まさにそれを示してくれたのが今回検査して分かった特別養護老人ホームで頑張っていらっしゃる職員の皆さん。どうですか、3千何百人やって5人。「やれる、やれますよ」と。それは高齢者、特別養護老人ホームで働いている職員さんからの、僕は県民へのメッセージとして皆さんに受け止めていただきたいと思います。
(朝日新聞)
すみません、朝日新聞です。重点措置の適用地域で、緊急事態宣言の期間に合わせて酒類の提供をやめるよう要請することも検討しているということなんですが、このことについてはいかがでしょうか。
(八矢副知事)
正式に決定しましたら、県としての措置を決定して、あらためてお知らせいたします。
(知事)
僕は、中身は分かりません。今は愛媛県のことで精いっぱいですから、ただニュースだけしか聞いていませんので、はっきり言えることは、この重点措置で県民の皆さんで力を合わせれば、必ず変異株との戦いを乗り越えられると今、信じています。でも、もしそれができなかった場合は、次なる手立てに、ステージにいかざるを得ない。その時には、昨日もちょっと触れましたけれども、百貨店が閉まったり、レジャー施設が全部閉まったり、そしてどうするか分かりませんけども、酒類の提供の議論が出てきたり、次はそれが待っているんだと。ここで食い止められなかったら、それが待っているんだというメッセージにはなるんじゃないかなというふうに思います。
(朝日新聞)
次の段階というのは緊急事態(宣言)。
(知事)
緊急事態宣言ですよね。だからここで頑張りましょうという。今だったらこの状況だったらなんとか乗り越えられるという、これ以上、ともかく新規を増やさない。それさえ現実化すれば必ず乗り越えられるレベルではないかなというふうに思っています。
(共同通信)
すいません、共同通信ですけれども、聖火リレーは公道でのリレー中止というのは松山市のみで、まん延防止適用も松山市のみということで、保健所の機能を持つ中核市である松山市の対応について、知事はどういうふうにお考えでしょうか。
(知事)
そうですね、本当に松山市保健所、実はもう時間の関係もありますので、愛媛県のコロナ班と松山市保健所は、もうダイレクトでどんどん作業も進めるときも多いと思います。そういう中で保健所の皆さん、何せ一つの市で、多分今1,200、1,300件ぐらいかな、ちょっと正確ではないですけど、大変な追い掛け作業をこなしています。しかもですね、例えば東京、大阪では、もう正式にもう保健所は濃厚接触者調査できないというところまでいってしまいましたから、こうした囲い込み作業もできない地域も生まれ始めている。その中で、何とかこれだけの作業を全ての保健所ですけど、松山だけじゃなくて、保健師の皆さんが感染リスクを背負いながら頑張ってくれて、それに検査機関も連動して走り回ってくれています。検査機関は県の方ですけども。保健所の皆さんは、これはもう松山市だけではなくて、本当に頭の下がる思い、使命感だと思います。それから経済対策もですね、県の部署とも連携しながら進めております。ただこれは元々いきさつがありまして、本来は松山市の、中核市なんで、全てのコントロール、松山市でということになるんですけども、かなり早い段階で、市をまたがるケースも出てくるかもしれない、県の方で全部やってもらいたいということの要請がありましたので、こういうかたちを取っていますので、その範囲の中で連携をしているところでございます。あとはやっぱり危機感をもう少し市民に浸透させる。それをやるためには、われわれも本当に反省すべき点がいっぱいあります。職員の不始末もありました。でもそれはもう乗り越えてですね、この危機感をどれだけ浸透させるか、ここにはもう少し力を入れてほしいなというふうに思います。
(南海放送)
南海放送です、すいません、加えて。重点措置が、もし国が適用を決めた場合のですね、対策の強化について、例えば、案として考えられていらっしゃる項目とかは。例えば学校であるとか、県民の行動であるとか、そういった対策強化の変更を検討されている、そういった案件というものはございますでしょうか。
(知事)
どこの段階から。
(南海放送)
重点措置が適用になって。
(知事)
もうないです。既に重点措置が適用されようがされまいが、同等の対策はやるということでもう打ちましたのでないです。先ほどのちょっとした変更点だけです。
(南海放送)
新たに県民に対して、何かお願いごとをされるということは。
(知事)
特にないです。もう既にやっている、事前にやっているという状況でご理解。
(八矢副知事)
それを含めて、後ほど正式に決定してお知らせいたします。国の基本的対処方針が決まり、その内容を吟味して、県としての方針を決定いたします。基本的には先んじてやっておりますので大きな変更はありませんが、若干の修正等は国の方針が固まりましたら、それを受けて県として正式に決定いたします。
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
各社さん、他に質問等よろしいでしょうか。ではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。
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