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新型コロナウイルスの感染の確認(4月21日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017337 更新日:2021年4月27日 印刷ページ表示

日時:令和3年4月21日(水曜日)15時00分~15時54分

場所:知事会議室

 

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例などに係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事よろしくお願いします。

 

(知事)

 連日多くの陽性が確認されておりますが、過去の最高が1日59名でございました。午前中の定例会見でお知らせしたとおり、昨日はそれに迫る53名の陽性が確認されています。また、昨年の3月に県内で初めての陽性を確認以降、累計で2,000名を超えております。特に松山市の繁華街クラスターが発生して以降、1カ月も経っておりませんが、800名という大変な陽性確認がございます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。

 残念ながら、本日、陽性者の方1名がお亡くなりになりました。ご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さんにお悔やみを申し上げます。この方は、コロナの重症例の方ではございません。死亡例については、ご遺族の心情、要請に従いまして、統計的にまとめたかたちで個人が特定されないように十分配慮して、後日公表させていただきます。ただ、私の方からはかなりのご高齢の方ということだけご報告いたします。

 昨日、陽性が確認された53名の内訳ですが、既存事例が17事例で41名。大変多い数字でございます。その中で再検査が6件ございます。これは今、保健所、検査機関、フル回転していますので、各事例ごとの追い掛け、そして検査、どんどんどんどん進めておりますから、そういう側面もあるんですけれども、これまで以上に従来株と比べてですね、濃厚接触者の検査での陽性確認が多数ございます。これが変異株の特色だろうと思います。また、新規事例は10事例で12名でございます。増えてはいませんが、依然として減少傾向も見られていないという状況でございます。また、その中で新規クラスターも2件確認されました。そのうちの1件は、松山市繁華街で確認された新たなホストクラブでございます。第4波の発端となった大規模クラスターの再現になることだけは何としても避けなければなりません。このような状況の中で、平日も土日もなく深夜まで奮闘している保健所、そして膨大な検査を迅速に実施している検査機関、ぎりぎりの状況の中で患者の治療に当たってくださっている医療機関、全ての関係者の皆さんに感謝申し上げたいと思いますし、また、県民の皆さんからもぜひぜひエールを送っていただきたいと思います。なお、この状況の中、四国中央市および愛南町からも県保健所へ保健師1名派遣をいただきました。ご協力に重ねて感謝申し上げます。

 そして、説明に先立ちまして、看護職員さんの募集をあらためて呼び掛けさせていただきます。医療現場では看護職員の皆さんが昼夜を問わず懸命に対応に当たっていただいております。松山市や中予圏域だけでなく、東予および南予でも医療機関の負荷が急速に高まっております。この方々と共に地域医療を守るため、宿泊療養施設や地域の医療機関で勤務をいただける看護職員さんを、今お休みになられている方、募集をしています。勤務条件等に関する個別のご要望にも丁寧に対応していただけると、調整していただけると聞いておりますので、ご協力いただける方はこちらに掲げました、愛媛県看護協会、愛媛県ナースセンター、「089-924-0848」までぜひご一報、お力を貸していただきますようお願い申し上げたいと思います。

 本日説明するのは主に2点でございます。感染状況の評価。そして、昨日の検査結果でございます。また、まん延防止等重点措置適用の要請について、事務レベルでの協議を続けておりましたが、国に正式に要請することを決定し、本日中に国に要請を行います。ただし、先日発表したとおり、愛媛県では重点措置と同等の措置は既に始めております。そして、先般も申し上げましたが、時短の範囲が拡大するにせよ、まん延防止等重点措置がもし仮に適用されたとしても、感染が抑えられるすべではございません。何も変わりません。やはり一人一人の感染(回避)行動が重要でございますので、どうしてもそちらに目がいきがちですが、それによって自動的に感染が止まるということは全くないということだけはぜひ分かっていただきたいと思います。

 次に、まず感染状況の評価でございます。4月1日から開始しました松山市繁華街の飲食店における時短要請開始から今日で3週間となります。非常に厳しい経営環境の中で感染拡大防止のためにご協力をいただいている全ての飲食店関係者、皆さんにお礼を申し上げたいと思います。変異株、非常に規模の大きい繁華街クラスターという特殊事情、200人を超えました。そこに変異株が重なったことによって一気に感染が広がるということになりましたが、そういった中でも何とか右肩上がりの上昇カーブは見られてないというのは、やはりこうした方々、そして、多くの県民の皆さんの一人一人の行動注意、これによってなんとか右肩上がりの上昇は食い止められていると思います。しかし、それでも減少傾向にたどり着けないのが変異株というものの感染力でございます。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 このグラフは3月下旬以降の推移でございます。青色が松山市、そして、黄色がそれ以外の市町になります。こちらもこちらも同じでございます。そして、左側のグラフは松山市とそれ以外の市町の陽性者数の推移でございます。そして、こちらは県全体の陽性者数のうち、松山市とそれ以外の市町の割合、100パーセントの中での割合を示したグラフでございます。大きな傾向なんですけれども、まずこちらのグラフでございます。松山市は、3月23日以前は1日ゼロ、1、2ぐらいでございました。そして、繁華街クラスターが発生し、ドーンと上がります。そして、その後はですね、時短要請がここにあります、ここからやはり本当に皆さんのご努力によって低下の道がたどられております。これはお分かりいただけると思います。しかし、またそこからクラスターの発生等々によりまして、増加傾向に入りました。その他の市町においては、徐々に徐々に感染が増加傾向にあるというデータになっております。そして、右側のグラフでありますが、繁華街クラスターの関係があって、最初はもう松山市が大半を占めておりました。そして、日を追うごとに感染者数、新規は減ってはいないんですけども、比率でいうと低下をしていきます。そして、日を追うごとにその他の市町の割合が増加、すなわち松山市のここから他の市町に徐々に広がっていったという傾向が読み取れるグラフとなっています。

 松山市では、多くの飲食店のご協力で繁華街クラスターを発端とした急激な感染拡大を食い止め、4月1日から一定の間、陽性確認数も横ばい、もしくは縮小に向かう傾向が一時見られました。しかし、これは時短営業の効果であると思います。

 しかし、4月中旬以降、時短要請に応じない一部の接待を伴う飲食店において新たな陽性者が確認され、今日も発表しましたが、2件のホストクラブでのクラスターを確認する事態にまで発展したことは非常に残念でございます。これまでも松山市内の接待を伴う飲食店でのクラスターが少し時間を経て、その後の大きな感染拡大の発端となった経験がございます。なぜそうなるのか、それはおそらく追い掛けるすべというのは保健所による個人個人の聞き取り調査でございますから、それがなかなかいろんな事情で聞き出しにくいという背景があるのかもしれません。そしてまた、比較的若い世代が多いですから、行動範囲が広くて感染が広がるという要因があるのかもしれません。十分な注意が必要でございます。特に今回の第4波における変異株の感染力は想像以上に強く、繁華街の接待を伴う飲食店から染み出して、3月下旬以降はその他の市町で陽性確認数は増加傾向にございます。そして、最近になり松山市内の陽性確認数が再び増加傾向になったということでございます。さらにそれが一層の県全体への感染拡大にもつながることも可能性として考えられます。非常に危険な兆候でございます。

 これまでの県内の感染拡大の波はいずれも松山市で多数の感染が確認された後に県内で広がっており、これはもう人口の関係、行き来の関係、そういった要因があると思います。そして、第3波ではその他にも年末・年明けの移動や帰省、「自分は大丈夫だろう。自分とこは大丈夫だろう。」というふうなところで帰って来られたり行ったりということが引き金になって、県内各地、いわば移動や帰省によって感染が広がったケースが見られました。今回の第4波では、繁華街クラスターから各地へ、そして4月の人の移動に伴い、県内各地へ感染が広がったケースが確認をされています。松山市の感染が5月の大型連休で、県内各地でさらに拡大する危険がありますことから、もう既に1週間以上前から松山市との不要不急の往来は自粛するよう強く求めさせていただきました。そして、県内の帰省であっても今回は見送っていただきますよう、ぜひそれぞれのご家庭でご相談いただきたいと思います。県外から「いや、民間のPCR検査を受けて陰性だったから帰省する」といった方もいらっしゃると聞いています。しかし、繰り返し申し上げますが、PCR検査というのは、その時点での陰性を保証するものにしか過ぎません。いったん陰性の確認があっても、その後のちょっとした行動で感染の危険はある。またそこで陰性が出ても、体の中にずっと表面化してないまま保持されて、しばらく経ってから症状が出て、再検査で陽性が出る。これも愛媛県内でも確認されています。そうしたことから、検査結果のみを決して過信をしないでいただきたいと思います。何よりも県をまたぐ移動、そして、松山市とその他の地域の往来や帰省は、ゴールデン連休中はそういうことでございますので、控えていただきたいと思います。なぜか、それは医療現場を守るためでございます。医療崩壊という最悪のシナリオだけは避けるために、この時点であえて申し上げさせていただきます。

 松山市は、既に市中感染まん延を前提にした行動が求められますが、その他の市町もいつそうなるかは分からないという前提で、予断は許されません。これまでと同じ行動をとっていたら感染は収まらない可能性もあります。変異株でございます。人との接触を避けること、家族以外との会話ではマスク着用を徹底すること、そして手洗い、手指消毒をしっかりすること、こうした行動をみんなが徹底すれば収束させることは可能です。県内全域で感染を抑えるために必要なのは皆さんの行動変容以外にございません。いろんな制度はフル活用しますけども、結局のところは皆さんの行動にお願いをするということになります。自分自身を、また大切な人を守るため、仕事、プライベートも含め、この先4週間です。この先4週間、外出を少なくとも5割削減する努力をぜひぜひ皆さんが一人一人考えて行っていただけたらと思います。そして、毎日顔を合わせている人間関係の中で過ごすことを徹底いただきますようにあらためてお願い申し上げます。

 次に、県有施設の休館についてであります。明日から感染対策期を延長することに伴いまして、県有施設については、当面の間、用意が整った施設から順次休館をいたします。原則休館とし、新規の貸館利用の予約は受け付けないということにいたします。ただ、既に予約済みの会合等につきましては、主催者の方々に対して本県の状況を説明した上で、主催者からガイドラインの順守、参加者全員の連絡先の把握等、万全の感染対策の上で実施することを確認できた場合には、その日に限って開館をいたします。感染拡大防止のための対応であり、県民、事業者の皆さんにはご理解をいただきたいと思います。

 それでは、昨日の検査結果でございます。まず、高齢者施設の一斉検査、現在第1段階の特別養護老人ホーム等を中心としたスクリーニング検査を順次実施しております。4月12日から始まったこの検査、松山市、新居浜市、西条市の3市における昨日の検査結果は、523件行いまして、全て陰性でございました。これまで、この関係3,185件の検査を行い、陽性確認は5件、陽性率は0.15パーセントになります。今週からは宇和島市も対象に一斉検査がどんどん実施されてまいります。この数字を見る限り、高齢者施設の皆さんが本当に注意深く、仕事の性質上、日夜業務に当たっていただけているか、皆さんにもお分かりいただけると思います。しっかりと対応すれば感染は防げるんだということを模範的に示していただいている数字ではなかろうかと思います。日ごろのご苦労に対しまして、施設で働く皆さん、本当に敬意を表させていただきたいと思います。

 陽性者53名の概要でございます。10歳未満から80歳まであらゆる年齢層で陽性が確認されています。男性・女性は、ほぼ半々でございます。居住地は、新規クラスターの影響もあり、松山市が19名、そして四国中央市が9名、これは後ほど説明しますが一つのクラスターでございます。そしてまた、既存事例を中心に新居浜市が13名、新居浜は新規がそう増えているわけではありません。既存事例の追い掛け検査で陽性が増えているということでございます。ただし、県内各地で、本当に少人数でありますが、幅広く陽性が確認されております。感染経路は家庭内が多くなっています。従来株ですとご家庭の中で陽性が確認されて、その方だけで何とか収まるというケースも多数見られました。しかし、変異株はその家の方全員が感染するというようなケースも、複数というか、結構多く確認されています。ここが感染力の違いでございます。

 次に、職業でございますが、医療関係者が2名いらっしゃいます。このうちの1名は県立今治病院の職員さんでございまして、医療従事者の方でございます。ただ、これは院内感染ではございません。職場以外で感染したものだということが分かっています。行動歴にも、県外への訪問など感染リスクの高い行動は全く取ってはおられません。保健所の調査で病院内に濃厚接触者はいなかったんですけども、病院ですから、念のため既に幅広く接触者の検査を進めておりまして、これまでのところ陽性確認はありません。広がりは見られていない、病院内しっかりと対策を打っていますので、そういう状況でございます。現時点でございます。

 次に、入退院の状況でございます。医療機関に入院されている方は4名増えて、昨日は減少したんですが、新たに4名増えて92名、重症者も昨日1人ご回復されましたが、今日また新たに重症になられた方1名増えまして8名、宿泊療養施設の方は変更ございません。そして、自宅療養、お医者さんの判断で入院する必要がないという方、そして家庭の事情でどうしても自宅療養じゃないと、という方、自宅療養を強制力ありませんから選択された方、そして、一部入院調整中の方が20名増えて231名でございます。そして、退院等となった方は28名増えて1,654名でございます。

 昨日実施された検査の陽性確認数は、まず行政検査の方では32件の陽性が確認されています。この母数は858件の検査でございます。検査数には先ほどの高齢者施設のスクリーニング523件が含まれています。その中で32件、そして、協力医療機関の抗原検査等で21件報告がありました。合計で53件ということになります。ただ、この民間医療機関の母数は、1週間にいっぺんの集計ですからここには出ていません。1日、先週の実績ですと250件程度ということは、だいたい1,100件ぐらいの検査が行われて、合計で53件の陽性確認ということでございます。

 次に、封じ込め・終了事例も関係者の頑張りで増えてきています。まず、封じ込め事例は12事例でございます。松山市の9事例、今治保健所の1、中予保健所の1、宇和島保健所の1で、合計で12事例が濃厚接触者の健康観察も無事終了、この事例から感染が広がる心配はありませんので、今日から封じ込め事例に入ります。そして、囲い込み事例も出ています。こちらでは4事例が新たに終了でございます。松山市保健所の2事例と、今治、中予、それぞれ1事例の4事例が残すところは、濃厚接触者の健康観察のみということになりましたので、注意深く対応をしてまいります。陽性確認も囲い込みの中ではございません。

 調査中事例でございますが、(パネルの)ここからこちらになります。こちらの段は、まだ一つ一つの事例で1件、2件で、個々の事例から拡大の兆候はまだ見られませんので、私の方からは、こちらがクラスターになりますけども、クラスターの主だったところを中心にお話をいたします。

 まず、新たなクラスター事例でございます。冒頭申し上げましたが、昨日2件の新規クラスターが確認されました。まず、1件目は「飲食店クラスター10・松山市」、551事例目。この飲食店は、松山市繁華街のホストクラブでございます。既にクラスターが発生したホストクラブと店舗は異なる別のお店でございます。昨日、この店舗の関係者4名の陽性が確認されました。これまでにホストクラブの従業員、利用客等6名の陽性が確認されていましたが、複数の場面での接触でありましたことから、クラスターの要件には該当しておりませんでした。

 しかし、今回の陽性確認により同一の場における陽性確認が5名以上となりましたため、認定をいたします。内訳は、従業員さん6名、利用客1名、それ以外の者3名、合計10名のクラスターでございます。このクラスターの陽性者はホストクラブ従業員の一斉検査に加え、発症後、医療機関を受診し、検査で陽性が確認された方も含まれています。店名の公表は松山市長の権限で、市長によりますと、店舗は保健所の調査に協力し、お客さんの把握もできているということで公表はないというふうなことでございますので、その市長の方針は尊重しますが、これまでの「繁華街クラスター」から少し時間が経ってからの感染拡大、そして今、聞き取りのことも含めて、県としては一段高い要請をさせていただきます。時短要請期間であります4月7日以降、松山市繁華街のホストクラブの従業員さんや、そして利用した方、従業員さんとマスクなしでの会話、あるいは食事を共にした方、これらの方々は症状の有無にかかわらず管轄の保健所にご連絡いただきたいと思います。また、少しでも発熱等の症状が出れば自宅待機の上、すぐに医療機関を受診し検査を受けてください。ホストクラブが再び感染拡大の発端とならないように、ぜひご協力をお願いいたします。来られたときには個人個人のプライバシー、十分に守りながら特定されないよう配慮して対応いたしますので、その点はぜひ安心して相談に来ていただきたいと思います。

 そして、次は590事例目でございます。「福祉施設クラスター・四国中央市」でございます。昨日、既に一気に101名の検査を速やかに行いました。その結果、9名の陽性が確認されています。先ほど申し上げましたように、四国中央市、今は1箇所での9名(の陽性)でございます。この事例では、昨日までに4名の陽性者が確認されており、これまで施設職員、利用者等で13名の陽性者が確認されており、このことによって福祉施設クラスターと認定いたしました。施設は、既にホームページで公表をされています。内訳は、施設職員2名、利用者8名、それ以外の者3名、合計で13名となります。障がいのある方々が入所される施設でございまして、多数の陽性者が確認されましたことから、昨日、既に専門医師、看護師が現地指導を実施しまして、ゾーニング等の感染防護対策を講じております。そして、既にこの101件行っておりまして、職員・利用者の検査は全員実施済みでございます。保健所が施設と連携して全面協力いただいております。囲い込みを進めている段階でございます。

 次に、既存のクラスター他です。4事例で陽性が確認されています。483事例目、宇和島市の飲食店クラスター。しかし、このこちらの1名の方は自宅待機中で、1度陰性が出て、再検査での陽性で広がる心配はございません。

 次に、519事例目、「高齢者施設クラスター8・新居浜市」、昨日2名の陽性が確認され、この事例における陽性者は合計13名でございます。こちらも同じように1回陰性が出て、自宅待機中に発症して再検査での陽性判定でございます。施設は自ら公表をされているところでございます。

 次に、538事例目、こちらは松山市の会食、これバーベキュー・カラオケのクラスターでございます。こちらでは新たに2名の陽性が確認され、合計で8名となりました。こちらも自宅待機中、いったん陰性が確認され、その後に発症。再検査での陽性判定でございます。

 そして、547事例目、こちらは「高齢者施設クラスター9」、施設は公表済みのところでございます。昨日、1名の陽性が確認され、合計で12名の方が陽性となりました。こちらも同様に施設利用者の再検査、いったん陰性で待機中に発症、再検査での陽性判定ということでございます。特に高齢者施設の二つのクラスターについては施設側の全面的な協力をいただきまして、速やかな囲い込みに向けて全力で今、取り組んでいるところであります。これ以外に陽性が確認されたクラスターはございません。しかし、今、各保健所が調査を進めている事例、これはここに出ているだけのものでありません。ここにちょっと小さいんですけど、検査も行われていない84事例が乗っかっています。これプラス84(事例)、新規も含めて。全体で130事例を今、保健所が追い掛けているさなかでございます。それらは、まだ囲い込みまで到達しておりません。調査・検査続行中でございます。そういう意味で、全県での警戒をよろしくお願いいたします。

 最後に、聖火リレーについてでございます。本日から四国中央市を皮切りに東予4市1町と中予2市2町をつなぐ聖火リレーが始まりました。現在は、聖火は東温市まで運ばれていると思いますが、これまでのところ沿道で目立った密集状態や混乱は確認されておりません。また、皆さん要請を受け止めていただき、大声を出すこともなく拍手で応援をいただいております。引き続き、県民の皆さんにはマスク等を正しく着用し、密ではない環境で、愛媛はこういう事情ですから、静かにリレーを観覧していただくようお願いいたします。そして、高齢者や基礎疾患をお持ちの方はご遠慮いただきたいと思います。

 ランナーを先導する大会車両やスポンサーの方々の車両も他県では大きな音というのがニュースでも流れていましたが、愛媛では初めて大幅に音量下げていただきました。半分にしていただいています。大会関係者の皆さんにも協力に感謝を申し上げたいと思います。

 なお、今回、松山市内で公道リレーが実施できなかったことは、県実行委員会会長として、そして知事として、松山市民の皆さんに誠に申し訳なく思っております。そんな中、午後6時15分から午後7時までの間、松山城城山公園で実施される点火セレモニー、無観客でございます。無観客で行いますが、NHKや実行委員会によるインターネット中継に加えまして、地元テレビ局による中継報道もしていただくことになっております。ぜひとも多くの松山市民、そして県民の皆さん、そちらをご覧になっていただけたらと思います。以上です。

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 ただ今の発表事項に質問のある社はお願いします。

 

(南海放送)

 南海放送です。確認なんですが、ホストクラブでのクラスター、2店舗発生しておりますけれども、いずれも時短要請には応じてなかったということでしょうか。なおかつ、今回ホストクラブを利用した方、もしくは勤務された方に対する連絡を呼び掛けられましたけれども、こちらは店舗を特定せずということでしょうか。

 

(知事)

 松山市の繁華街にあるホストクラブ全店を、念のため、利用した方、接触のあった方は検査あるいは保健所への相談をぜひしていただきたいというふうに思います。

 

(南海放送)

 それはやはりホストクラブ等での感染確認が相次いでいると。

 

(知事)

 接待を伴う飲食店の場合、なかなか他の事例(と比べて)、例えば施設のクラスターは施設の方々等、ある特定の場所で囲い込み作業が進められるんですけれども、やはりどこで接触があったかというのは、全ては分からないと思いますので、ちょっと不安を感じていますので、呼び掛けさせていただくことといたしました。

 

(読売新聞)

 読売新聞です。先ほど、本日、まん延防止等重点措置を要請することを決めたとおっしゃいました。本日中に要請されるということですけれども、おおよそで結構なんですが、時間的な目安が分かればと思うんですが。

 

(知事)

 これは夕方。この後ぐらいですね。もうどんどん準備は進めていますので。

 

(NHK)

 NHKです。関連して、今、同等の対策を取っているということですが、もし適用された場合、他に対策を増やしたり、例えば、今、時短は飲食店を限定にしていますけれども、それをさらに業種を拡大するといったことは考えられていますか。

 

(知事)

 ないです。もう既にこれが適用されることを前提に始めていますので、適用したとしても、警戒メッセージにはなると思いますけれども、やるべき対策ということについては変わりません。今、法律で地方自治体が打てる対策は、この後は緊急事態宣言しか残っていませんから、これが全てでございます。

 

(愛媛朝日テレビ)

 愛媛朝日テレビです。東京都や大阪府などがまん延防止等重点措置を適用されてもなかなか感染状況が良くならないことから、緊急事態宣言の発出を要請していますけれども、こういった各自治体の動きについてはどのように感じていらっしゃいますか。

 

(知事)

 大阪と兵庫が、連日過去最高の陽性者確認が続いていて、人口比で言っても恐らく愛媛県、大阪だったら何倍くらいになるのかな、4倍ぐらいの規模かな、それくらいにはなると思いますね。単純に人口を考えた場合ですね。そういった状況で変異株がほとんどを占めた、置き換わったところは大変な状況になっていると。東京は、昨日見ていると、まだ大阪よりは感染者が少ないですけれども、特に新宿区の感染者数が圧倒的に他の区を上回ってきていると。すなわち、具体的な名前を出して申し訳ないですが、歌舞伎町でございます。変異株の比率は、まだ4割弱と聞いています。公表されている数字ですけど、この比率が高まったときに一体どうなるのか。愛媛で経験した、まさに歌舞伎町だったら、繁華街で起こるクラスターが変異株に乗っかって拡大していくというようなモードに入る可能性があるんだと。ということは、急増していく。そういった地域地域の事態が違うんですけども、全国的にも愛媛県と同等規模のところが同じぐらいの感染者数が出るような兆候が出始めています。やはり全国で変異株の猛威が始まってきているというふうに思っていますので、愛媛県としては、この段階でできることをどんどんやっていくという姿勢で臨みたいと思っています。まだ、大阪や兵庫のレベルというところまでは至っていませんけれども、要はあそこまでいったらもう救急医療に手を付けざるを得なくなりますので、そうならないように踏ん張るということで全力を尽くしていきたいと思います。

 

(愛媛朝日テレビ)

 まん延防止等重点措置が県内で適用された場合、以前の会見では、対象は現状、松山市を想定しているとおっしゃっていましたけれども、その考えはお変わりないでしょうか。

 

(知事)

 はい。やはり今のですね、感染者数というのが非常に大きなポイントになります。それだけではありませんけども、この段階で新規が松山市のように他の市で毎日毎日どんどんどんどん出ているという状況でありませんから、そもそもこの適用対象にはまだならない水準でありますので。それともう一つは、さっきの説明の中でもさせていただきましたが、東京が収まらない限り全国は収らないのと同様に、松山市を収めなければ全県を収められないというふうなこともございます。そういう意味で、この2点から松山市が対象となります。

 

(毎日新聞)

 毎日新聞です。まん延防止の適用期間なんですけど、愛媛県側から、例えば、2週間程度とか1カ月程度とか提案することがあるんでしょうか。

 

(知事)

 ないですね。

 

(テレビ愛媛)

 明日から対策期の対策が強化されるかと思いますが、県の方でも松山市と一緒に見回り隊の方、結成されるということで、これもしルール違反等が見回りの結果見られた場合、例えば協力金の返還だとかどのような強い措置というのが取られるのでしょうか。

 

(知事)

 適用された場合ですか。まん延防止等重点措置が適用される場合とされない場合で全然違うんですけど、どっち。

 

(テレビ愛媛)

 適用されることを想定したら。

 

(八矢副知事)

 見回り隊と協力金の支給は違います。協力金の申請があったところは松山市が協力金を申請事務として、そこが休んでいるのかどうかということを確認します。それと繁華街の見回りというのは別の活動ですので、当然、開いていたかどうかということはリンクいたしますが、そのために行うものではないと。

 

(知事)

 よろしいですか。

 

(テレビ愛媛)

 はい。

 

(南海放送)

 南海放送です。繁華街の時短要請が今日で3週間ということで、これまでならいわゆる時短要請を出した際には割と顕著に効果も出てきたように見えるんですけども、今回3週間経ってもなかなか収まりが見えないという中で、次なる対策、なかなか難しいかもしれませんが何か検討しているようなことありますか。

 

(知事)

 結局、今このまん延防止措置でも、言葉は適切じゃないかもしれませんが、対応する武器は時短だけなんですね。メインのやつ。だから、本当にこの中で鍵を握るのはもう一人一人の皆さんが接触の機会をどう減らすかということに尽きると思います。日本の法律では、ロックダウンとか強制的なですね、権限を持った措置というのはほとんど用意されていません。ですから、このやれる範囲の中で全力を尽くすしかないので、ここはもう本当に県民の皆さんのご協力、そしてマスコミの皆さんのご協力も、正直、今申し上げます、鍵を握っているのかなと。どういう状況が、今までも本当に丁寧に伝えていただいておりますが、この危機感、医療、特に医療現場の危機感をですね、県民の皆さんに伝えていただく大きな役割を担っていただいていますので、その点はぜひご協力いただけたらというふうに思います。

 

(愛媛新聞)

 愛媛新聞です。医療現場の危機感にも通じるんですけれども、病床の確保の仕方について、今一度ちょっと確認をさせていただきたいんですが、昨日の会見で、知事が最大270床は救急を全て潰して空ける数だというふうに言われたかと思うんですけれども、県として、病床確保計画、当初示されたのは昨年の夏かと思うんですが、そこから230床が270床ぐらいに増えてと積み増してこられたと。当初、その実働できる、人繰りがつく数だということで230床程度示されていたかと思うんですけれども、現実は救急をつぶさなければ270床空けられないという、そこのズレというのはどういったことなんでしょうか。

 

(知事)

 結局、状況によってどんどん変わっていきますので、3月というのは落ち着いた段階でもありましたので、病院も経営のことがございます。その結果、コロナ病床に転ずることを事前に決めている病床も一般入院患者さんに開放しているというのが全病院の経営の状況でございます。今回、そう言っても徐々にというのは、最初から想定していることなんですけども、それは病院の立場もありますから。ただ、繰り返し申し上げてきましたけれども、今回は不測の事態でした。正直言って。これはもう繁華街クラスターの規模があまりにも大きすぎたということと、それから変異株というものが従来株とは全く違う感染力を持っていたということで、あまりにも急ピッチで進めなければならないという作業に入っています。そういう中で今できる状況を病院に確認すると、この状況でできるのは今40床と。それは、一般診療は若干犠牲になるけども、なんとか救急医療も一般医療も含めて回していける。病院としてもやっぱり救える命は全部救いたいというのが基本ですから。可能であれば、一般診療にも手を付けたくないという事情があると思います。そういう中で段階的にやっていきます。ですから、病床は230というのはどんどん削っていけば積み増しはできるとは思いますけども、それには犠牲が伴いますので、そこは慎重に考えています。

 

(愛媛新聞)

 当初、昨年の夏に病床確保計画として示された230床程度というのは実働できる人員を配置した上での数だということだったと思うんですけれども、それは救急をつぶすかどうかということとリンクさせた数字ではなかったのでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、その時ってどうだったかな、状況は。

 

(八矢副知事)

 全部活用できるとは言っていない。人の配置は別の話であるということは当初から知事からご説明させていただいていた。

 

(知事)

 確かですね、常に言っていたと思うんですけども、どういう方々が入院するかによって実働できる病床も変動しますと。分かりやく言えば、介護が 必要な方が、高齢者の比率が多くなれば、看護師さんは、昨日までは10人用意していた方々が、突然そういった方々が入院されると1人4名張り付かなきゃいけなくなる。その時点で瞬間的に使用する病床、病床はあるんですよ、あっても空けられないという現象が生まれると。それはもう日々日々変動していくものですということは説明させていただいたつもりなんですけども。だから、常に何床準備するということは病院の経営上もできませんし、それから、今この時点で何床ということも1日経てば情勢が変わっていく要因があるということなので。例えばですね、どういう例が分かっていただけるかな。コロナで本来そのとき想定していた看護師さんが一般病床に入って、そちらの仕事をしているとしますよね。瞬間的にその時点ではコロナで準備していたんですけども、もう何もしないというわけにはいかないですよね。そうすると、この方は一般病床に行く。で、急増したときに、「さあ明日からコロナに移ってくれ」ということはできないです。ですから、そこが病院のマネジメントというか、コロナ病床のハンドリングの難しさがあって、みんなが悩んでいるところです。

 

(愛媛新聞)

 この質問をさせていただいているのがですね、その重点措置もですし、時短要請拡大もですが、医療現場が逼迫(ひっぱく)しているところを大きな理由に挙げられているかと思います。皆さん非常に生活に影響も受けられている中で、医療現場がどうなっているのかというのはかなり関心が高いと思うのですね。その当初も、病床確保の計画、先ほどはそういう言われ方はされていないということでしたが、当初の会見の時なんかでは、人の手配も含めて実働できる現実的な数字だという説明をされていました。なので、救急をつぶすというようなニュアンスのことは、そこから当分の間言われていなかったように思います。私も何度かご質問をしましたが、人繰りがつく数字だというような回答をいただいた記憶があります。

 

(知事)

 ちょっとこれは確認させてください。1年前のことですから、ちょっと私今そこまでの自信がないので、それは確認して、後で事務レクの方で調べさせていただきます。ただ、そうは言っても情勢は変わります。これはもう致し方ない。医療現場、それぞれ病院自体が県立病院だけでの話でもありませんから、もうコロナが落ち着いているから全員をこちらの方に移動させようというハンドリングする病院もあるでしょうし。ちょっとそのあたりをパッとお答えすることは私にもできないですね。

 

(愛媛新聞)

 昨日のそのご発言で、270床と言うと全て救急をつぶさなければならないというのは、これまで宿泊(療養施設)入れると300床、300室含めて以上を確保できているという一つの安心のメッセージのようなものを出されていた中で、実際は、救急を全部つぶさなければ空けられないのだったら、かなりそのインパクトとしてあったと思うんですけれども、その詳細はお聞きしたいので、調べていただけるというでしたら。

 

(知事)

 それと、宿泊(療養)施設もですね、部屋は確保できています。ただ、これはすぐに空けられるかどうかはまた別問題なんですね。例えば、入院患者さんが宿泊療養(施設)に入られました、で、退所されました、さあそれですぐに(別の患者さんに)入っていただけますかって、これは無理です。なぜなら、清掃業者の方が来てくれません。フロア全部が空いてからでないと清掃はできないというところもあります。ですから、そこで実働というのがやっぱり変わってくる。これがいつでも一室一室空けるたびに入りますという清掃業者がいらっしゃったらどんどん回転ができます。それは、業者さんの考え方、経営方針にも関係してきますので。ベッドにしてもあるから使える、部屋にしてもあるから使える、というわけではなくその時々の時点での情勢によってすぐに使えるものというが変わっていくのは、これは致し方ないということだけはお分かりいただきたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 そのあたりは当初の確保の計画示されて以降に、実際にコロナ患者さんたくさん出てくる中で運用されてみて想定と違っていたような課題とかが出てくる中で、こう数字のバランスとして変わってきたという。

 

(知事)

 ですから、先ほど申し上げましたように、3月というのは本当に落ち着いていたわけですよね。これは分かりいただけると思います。一日一日の陽性確認もゼロないしは3。そういう中で、病院の側にもコロナ病床に対しては安心感があったと思います。普通のようなペースでコロナ患者が発生していたら徐々に増やしていくということで対応できるというのが正直言ってわれわれにもあったと思いますし、病院側にもあったと思います。その中での配置が済んだころに、23日に200人規模のクラスター、変異株いうのが突如発生したので、不測の事態ということは申し上げてきたつもりで、その中でそうは言っていられませんから、今できることで、急ピッチで、だったらどれくらいでできるかということを対応いただいているというふうに思っていただけたらと思います。

 

(愛媛朝日テレビ)

 愛媛朝日テレビです。話変わりますが、東京都の小池知事が、昨日、自民党の二階幹事長と会談されていて、その中で感染が拡大している首都圏や関西圏で新型コロナのワクチンを重点的に配分すべきだというような認識を示されていますが。

 

(知事)

 何を。

 

(愛媛朝日テレビ)

 ワクチンを。その感染が拡大している地域でワクチンを重点的に配分すべきだという認識を示していますが、こういった考えについてはどのように思われますか。

 

(知事)

 すごく今、愛媛県の場合、感染が多いという状況の中で、喉から手が出るほどそれは言いたいです。言いたいんです。そして、国がそういう方針決めてくれるんだったら歓迎です。でも、この変異株、今回対応しながら感じたのは、あまりの(感染)速度の速さ、感染力の強さ、だから今、今日愛媛県がこうだけども、今落ち着いている隣の県がいつ同じことになるか分からないというリスクが全国同じようにあると。これは間違いないと思うんですね。そういうリスクが全てにある中で、喉から手が出るほど言いたいという気持ちはありつつも、言えることなのかどうか、同じ日本人として。ここにためらいが出るのは正直気持ちの中にあります。

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 各社さん他に質問等よろしいでしょうか。ではこれでは終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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