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新型コロナウイルスの感染の確認(4月14日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年4月14日(水曜日)15時00分~15時43分
場所:知事会議室
(NHK(幹事社))
それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例などに関わる詳細の確認はそちらでお願いします。では知事お願いします。
(知事)
昨日は30名の陽性者が確認されています。内訳は既存8事例で20名、この中にはいったん陰性が出て、再検査で陽性になられた方が2名いらっしゃいます。そして新規10事例で10名でございます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
今日は3点、昨日の検査結果、そして二つ目が看護職員確保の再度の呼び掛け、そして三つ目が聖火リレーについてでございます。
まず昨日の検査結果ですけれども、一昨日、昨日と20名を下回る陽性確認が続いていましたが、記者会見でも全く安心できる状況ではないので誤解しないで受け止めていただきたいと申し上げましたけれども、今日は一転して30名の陽性確認になりました。今回の30名は一つのクラスターでどんどん調査・検査が進んでいますので、そこで数多く出ているという特殊要因はありますけれども、いずれにしましても状況は厳しいまま存続していると受け止めていただきたいと思います。
既存事例20名のうち10名が宇和島市のクラスター事例でございます。クラスター事例や新規事例も含めた感染状況を考えますと、ここ数日、というか1週間ぐらい前から宇和島市内が懸念されるということの中で注意喚起させていただきましたが、さらに感染拡大が強く懸念される状況に入っています。そこで今日から県として、松山市と同様に宇和島市内においても、夜だけでなく日中を含めた不要不急の外出自粛を強く要請させていただきます。これは特措法に基づく要請でございます。加えて、複数のクラスター発生など大いに警戒を強めていた新居浜市で、こちらは広がるというよりは高齢者施設、こちらで複数の陽性者が確認されています。この経過は規模の大小はもちろんあります。しかし第4波の発端となりました松山市の大規模な「繁華街クラスター」、この感染がその後、松山市全域に、そして松山市以外の地域に広がっていった経過と類似しておりまして、非常に危険な兆候であると考えます。全てというか大半が変異株、同じタイプの変異株でありますからつながっている可能性もあります。今ここで感染の連鎖、これを断ち切らなければ感染力の強い変異株の影響もあり、南予地域や東予地域に感染が広がり、引いては県全体への市中感染のまん延という前提に立たなければならない、そういう最悪の事態になりかねないと思います。
感染対策期に移行して本日で1週間となりますが、現時点では感染が収まる兆しはまだ見られていません。逆に県内各地で感染拡大が危惧される非常に危うい状況でございます。連日お伝えしているとおり、あまりにも短期間に大きな「繁華街クラスター」が発生したという特殊要因はありましたが、医療現場の負荷は既に限界に達し、これ以上の感染拡大は即、救急医療、一般医療の制限というかたちで県民全てが影響を受けることになります。医療現場を守ることは、皆さん自身はもちろん、大切な家族や友人の健康と命を守ること、そして医療現場の負荷を減らすこと、そういうことになります。そのためには繰り返し申し上げますが、新規の感染を抑えるということが何より重要でございます。
本日公表する陽性者ということではありません。そこに限定してるわけでありません。感染対策期の呼び掛けを行って以降のことでございます。その中でも聞き取りの中で二次会、三次会と長時間の飲み会を続けたケース、久しぶりの友人達とバーベキューやキャンプを行ったケース、症状があるにもかかわらず、ショッピングモールで混雑した時間帯に買い物や食事を行うケース、関西圏や首都圏へ旅行に行って現地の友人たちと会い、飲み会やカラオケを行ったケース、こういった感染リスクの高い行動履歴が確認されています。また、町内会での集い、また、友人たちとのスポーツの練習、こういったところでの広がりも確認されています。こういったことはですね、従来株では感染要因とならなかった、見られなかったケースがあります。ただ、やっぱり感染力が従来株とは違うということがこれまでと違ったところでの感染確認に結び付いているということは十分考えられます。そこで、これは県内全ての地域で毎日顔を合わせている人とお過ごしいただきたい、この期間、あらためてお願いさせていただきます。県内の感染リスクが高まる中、どうか県民の皆さん一人一人、そして全ての事業者の皆さん、原点、感染回避行動、「うつらない」、「うつさない」、「3密回避」、この基本的な感染回避行動をもう一度受け止めていただきまして、徹底をお願いしたいと思います。
それでは、昨日陽性が確認された30名の概要についてでありますが、年齢は本当に幅広い世代、20代が一番多いんですけども、幅広く確認されています。そして本日は、男女は変わりません。この半々ぐらいです。
地域別ですが、松山市もある程度、ちょっとは減っておりますけども、昨日申し上げましたように、松山市の場合は感染経路がなかなか確認できないような新規(事例)がございます。ということは、やはり市中にまん延しているという前提で向き合う必要がある状況が続いているということだろうと思います。そして、本日は新居浜市が6名、宇和島市が12名、そして西条市が1名、こうした状況になっていますが、特にこの宇和島市は人口が7万人、松山市が50万人、7分の1でございますから、宇和島市で12名という人数がいかに大きいかということは、宇和島市民の皆さん、お分かりいただけると思います。
宇和島市のクラスターの発生等に伴う陽性者の増加を受けまして、本日から、宇和島市から宇和島保健所に保健師の応援派遣をいただくことになりました。感謝を申し上げたいと思います。さらに新居浜市では、福祉施設のスタッフおよび入所者で3名の陽性が確認されました。施設は既に公表済みでございます。ただ、これは正直申し上げまして、これまでの経験からしますと、クラスター発生の可能性もあります。専門医師、看護師が既に現地に入りまして感染防御対策の指導に携わっていただいております。そして保健所が幅広の調査・検査も進めているところでございます。今後この施設、スタッフが不足する事態が生じて、まずは法人内で応援を行っておられると思いますが、それでもスタッフが不足する場合には、施設のサービス継続を支援する新居浜市と連携しまして、県としてもイーウェル(E-WEL)ネットの活用を含め、必要な支援を行うこととしております。感染経路は既存事例の検査により家庭内が9名と多くなっております。これは既存事例の調査が順調に進んでいるということではあります。引き続き、生活上や家庭内での接触による拡大が見られます。そして昨日に引き続きまして、(感染経路が)県外(のもの)、こちらが減っておりません。特に関西圏域、東京、こちらは要注意でございます。ぜひこの期間、我慢すべきものは我慢していただきたいと思います。
職業でございます。本日は学校関係者6名、この中の1名は宇和島市内の学校の教員でございます。この学校では4月11日に既に教員1名の陽性が確認されており、昨日新たに教員1名の陽性が確認されたこと、このことによりまして、校内で感染が広まる可能性が出てきたと判断します。そして、陽性者が複数の教員でもあります。そこで本日学校名を公表させていただきます。宇和島市立吉田中学校でございます。今後、保健所においては、まず学校関係者16名の検査を行います。なお、吉田中は12日月曜日から既に臨時休業を継続中でございます。現時点では生徒への広がりは見られておりませんが、生徒の皆さんは学校からの要請に従い、引き続き自宅待機と健康観察をお願いしているところでございます。
次に、入退院の状況についてでございます。まず、医療機関に入院されている方は2名増えて86名、非常に負荷が高まってきております。そして、また今日も残念なことに重症者1名増えて9名となりました。重症者の増加にやはり変異株の影響が見え始めています。増加に歯止めがかかっておりません。医療現場では最大限の努力を重ねておりますが、このままでは救急医療に影響が生じかねないということを、あえてこの時点で皆さんにお伝えさせていただきたいと思います。宿泊療養施設に入院されている方は1名減りまして32名、自宅療養、こちらは無症状や軽症で、医師が入院の必要がないだろうと判断した方およびご自身で無症状、軽症で家庭の事情等も含めて、強制力がありませんから自宅療養を選択された方、そして若干の入院調整の方を含めて15名減りまして170名でございます。退院となりました方は44名増えて1,463名になりました。
東予・南予では多くの陽性確認もありまして、医療現場は一般医療と両立しながら、先週申し上げましたとおり、ここに影響を与えない、命を救う、ここを両立させながらコロナ患者を治療してまいりましたが、この段階からいわば災害モードに切り替えて対応する段階に移らざるを得ません。通常医療を抑制してでもコロナ患者の治療と病床確保を行うよう、県から指定医療機関に要請しているところでございます。先日、一般医療と並行しながら活用可能なコロナ病床の規模をお伝えしましたが、特に先日、重症者向けの病床は10床程度とお伝えしたとおり、既に活用できる病床の限界に近づいておりますが、災害モードへの切り替えによりまして、これまでと合わせて15床程度の活用は可能であるという見込みが立っております。また、中等症向け病床も、その後医療機関、今シフトに苦慮しながらも頑張ってくれております。これらも含めた現在の状況は、近日中に分かり次第お伝えしたいと思います。ただ、いろんな問題がありまして、コロナで使う病床が今まだ一般に使っている病院もありますから、そこを出てくれということは言えませんし、またベッドがあっても医療スタッフが全て整えられないという、こういう事情もありますから、それらをやりくりしているのが今現場の状況でございますことをお知り置きいただきたいと思います。今それぞれがあまりの急な展開でありますけれども、3月23日、「繁華街クラスター」から一気に医療現場の負荷が高まり、そしてそこから変異株の感染力の強さを伴って二次感染、三次感染、四次感染、伝播、伝播、伝播をしていくような状況で、一気に医療現場が逼迫(ひっぱく)している状況でございます。それでも何とか乗り越えようと、短期間の間に今懸命な努力が続いておりますので、ぜひ医療現場にエールを送っていただきたいと思います。
次に、昨日実施された検査の陽性件数でございますが、検査数、行政検査は209件でございます。そしてこの他に一般の医療機関が行っていただいているPCRおよび抗原検査、先週は1日約250件、土日は減りますから(昨日は)もっとあると思います。昨日も行われております。だいたい450から500件、もっとあるかもしれません。それぐらいの検査が行われています。そしてこの209件の検査では12件の、ここには出ていませんけど12件の陽性が確認されています。そして医療機関は、母数はまだ1週間にいっぺんですが、陽性の報告だけは毎日入ってきます。こちらが18件ございました。それを足して今日の発表は30件ということでございます。
次に、対処状況でございますが、まず封じ込め事例は今治保健所の1事例と中予保健所の1事例、こちらの2事例が濃厚接触者の健康観察も終了しましたので、この事例から感染の広がる懸念がなくなりましたので、今日から封じ込め(事例)に入れさせていただきます。
次に、囲い込みの事例も一つ今日は増えました。「会食クラスター・新居浜市」でございます。これも変異株でございます。現段階での濃厚接触者の調査・検査も終了しましたので、健康観察に入ってまいります。そして、既存事例の囲い込みになっている事例の中では一つだけ昨日陽性が確認されておりますが、こちらはもう自宅待機中、いったんPCR検査で陰性が出て自宅待機中、そして症状が現れたので(再検査したところ)陽性になられました。濃厚接触者はおられませんのでここから広がるという懸念はございません。
次に、調査中の事例でございます。私からはクラスターを中心にお話をさせていただきます。それ以外は後ほどの事務方のレクでお聞きいただけたらと思います。まず一番大きな懸念事項、483事例目、「飲食店クラスター8・宇和島市」でございます。昨日は、調査は、このお店は全てのお客さん、なじみの客で把握されていますので、連絡をし、どんどんどんどん検査していただいています。またそこからの濃厚接触者の検査も進めています。またそこで陽性が確認したら、そこから先の濃厚接触者の検査、今そういう段階で懸命に追い掛け作業が続いております。昨日はその中で52件の検査を行いまして10件の陽性が確認されました。これでこの事例における陽性確認は22名となります。内訳は従業員・利用者等が4名増えて14名、それ以外の者が6名増えて8名でございます。これ「松山市・繁華街クラスター」が、クラスターそのもののといえばお店の従業員さん、お客さん、そしてそこのご家族ですね、そこが囲い込んだとしても次の二次感染、三次感染、四次感染が出てきますから、まだまだと言うか本当に予断を許さない状況で、その後広がった松山市と同様に、地域への感染の染み出しが懸念されます。従業員・利用者以外の陽性確認が増加しておりまして、この事例の陽性者には幅広い年代の方々が含まれています。その関係先や濃厚接触者も広範にわたると予想されます。さまざまな所へリスクがあると懸念しています。そういう意味で、もう一度宇和島市の皆さんにおかれましては、あらためて強い警戒をお願いしたいと思います。
他のクラスターにつきましては、新たな陽性確認はございませんでした。そして変異株、昨日は16件PCR検査を行いまして、やはり15件が陽性となっています。この15件はまだ国の国立感染症研究所に送っていませんから、この時点でのゲノム解析はできていませんけれども、一連の流れからいって、まず同じタイプではないかなと予想されます。新たに変異株が確認されたのが7事例、また出てきています。新規事例の方にももう入っています。ですから7事例。ですから全てやっぱりこれは何らかのつながりがあるというふうなことではあると。「繁華街クラスター」からのつながりで拡大してきた可能性は十分考えられると思います。そして、従来株ももちろん(検査で)出ていますけども、それはこの聞き込み・聞き取りの調査から推測しますと、やはり感染経路が県外からと推定される事例が多いと判断いたします。昨日報告したとおり、この「松山市・繁華街クラスター」に端を発した変異株が中心でありますから、イギリス型変異株が県内に浸透しているという状況と考えられます。ぜひ、この感染力の強さ、そして最近のこの重症になる方が増えているという、これも確定はしていませんけれども、専門家によりますと感染力が強くて重症化の高い可能性があるというふうなことが現れてきているようにも捉えられますので、十分に変異株という前提で気を付けていただきたいと思います。
次に、看護職員確保の呼び掛けでございます。今後の療養者数の増加にも対応できるよう、現在、宿泊療養施設の追加確保に向けた調整を今、進めております。宿泊療養施設は医療機関の負担軽減に欠かせない施設であります。ただ、その運営には療養者の健康管理等に当たっていただく看護職員が必要となってまいります。現在、昼夜を問わず現場で懸命に働き続けておられる看護職員の皆さんの負担軽減を図るためにも、この宿泊療養施設や医療機関で勤務していただける看護職員さんを募集しています。4月9日に呼び掛けをしてから昨日までに既に5名の方から相談がありまして、そのうち、2名については現場での勤務に向け調整が行われております。本当にありがとうございます。勤務条件等に関する個別のご要望にもきめ細かく丁寧に対応していただけると聞いておりますので、ご協力いただける方は、こちら看護協会「089-924-0848」の方にぜひご一報いただけたらと思います。
続いて聖火リレーについてでございます。聖火リレーに関しましては、既に一昨日、検討状況を説明させていただきましたが、本日、県実行委員会として、松山市内の聖火リレーを中止するとともに、聖火到着式、セレブレーションですね、これを一般観覧者を入れないかたちで実施する方針を大会組織委員会に正式に申し入れ、組織委員会からも了承を得ました。
スポーツは、マラソン男子の日本新記録を出した鈴木健吾選手、マスターズで見事に優勝した松山英樹選手のように、コロナ禍にあっても多くの県民に勇気や感動を与えてくれる素晴らしいものであることを実感します。実行委員会としてはこのようなスポーツの力、そして人生を懸けて選手が挑戦してますのでその躍動する姿を見せるオリンピック、また県内でも複数の選手の出場が既に内定しているパラアスリートの活躍が期待されるパラリンピックの開催に向けて、聖火が西日本豪雨の被災地を含めた県内各地を回ることは大きな意義を持つものであり、聖火リレーの開始日である4月21日までにコロナの感染拡大に大きく歯止めをかける確実な見込みが立っていたとするならば、何とか実施したいと正直思っておりました。しかしながら、松山市内の感染状況に顕著な減少傾向が見られず、市中感染のリスクが継続している中でございます。そして何よりも医療現場(崩壊)の瀬戸際に立つ中予地域の医療体制にこれ以上負担を掛けることは避けなければならないことから、決断をすることといたしました。聖火リレーを心待ちにしていた松山市民の皆さんには本当に申し訳ないと思います。どうかこの状況をご理解いただきたいと思います。
なお、松山城城山公園の聖火到着式会場では聖火ランナーの皆さんにご参集いただきまして、走行はできないものの聖火皿までトーチに灯した聖火をつないでいくという点火セレモニーを日没前後の時間帯に行うこととします。聖火到着を盛り上げるステージプログラムは実施はいたしません。また一般の方はこの模様の観覧をご遠慮いただきますが、式典の様子はテレビやインターネットで中継し、県民の皆さんにご覧いただけたらと思います。このことについて、大会組織委員会との間で基本的な合意は得ているところでございます。そこで、どうかマスコミ各位におかれましては、聖火リレーを見ることのできない松山市民の方々の心情に思いをはせていただきまして、21日の聖火到着式、この状況をぜひ報道していただくことをお願い申し上げたいと思います。
また、特に松山市民の皆さんには次の2点をお願いしたいと思います。1点目はこれちょっと申し訳ないんですけども、県の実行委員会が本日の愛媛新聞に聖火リレーの日程について、前々から、時間の問題もありましたので広告記事が掲載されていますが、これは新聞社の出稿期限の関係で松山市の聖火リレーの中止の決定、今日が正式決定されましたので、それが反映されておりません。今日が正式決定でございます。従前の日程で掲載されております。その点は申し訳ないんですがご理解いただきたいと思います。あらためて申し上げますが、リレー自体の中止、これ決定事項となりました。くれぐれも誤解のないようにご留意を願いたいと思います。
2点目は今月21日まで不要不急の外出自粛をお願いしているところでもあり、松山市内でリレーが中止されたから、だからといって松前町や砥部町、東温市など周辺市町に代わりに見に行こう、そういうことは確実に沿道の密集状態を招くことになりますので慎んでいただくようにお願いをいたします。松山市以外の聖火リレーにつきましては、各市町においてくれぐれも密にならないよう対処、呼び掛け等々、対応お願いします。感染防止対策に万全を取っていただくようお願いします。ただし、今後の感染状況によっては、市町単位での中止、これも選択肢としてあり得るということはあらかじめ申し上げさせていただきたいと思います。その場合はひょっとしたら少し前にできるかもしれませんし、ちょっと今の段階でどのタイミングでというのはこれから検討したいと思います。ただ感染状況、この地域で広がるという時には中止ということもあり得るということは、お知り置きいただきたいと思います。私からは以上でございます。
(NHK(幹事社))
では各社さん、質問ある社はお願いします。
(テレビ愛媛)
すみません、テレビ愛媛ですが、まず外出自粛に関して宇和島市も追加されましたが、新居浜市については今どのようにお考えでしょうか。
(知事)
新居浜市は、今の新居浜市の今日の(陽性確認)人数というのは、幅広という感染の状況ではなくて、クラスターにはまだ至っていませんけれども、施設での状況でございます。ですから、中身、まだ相当違いがございます。宇和島の場合は今申し上げたように、一つの場所で、規模は全然違いますけども、いわば松山市の「繁華街クラスター」からの広がりと同様の経過をたどっていく可能性があるケースでございますので、今のこの段階では宇和島市ということで、新居浜市はまだ準じた対応をお願いする段階ですが、既に新居浜市・西条市は共同で、市として外出自粛の要請をかけているというふうに聞いております。
(あいテレビ)
あいテレビです。21日までの対策期なんですが、かなりやっぱり落ちてないというところだと、感染者数自体落ちてないということだと思うんですが、延長とかの判断というのはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
まだ1週間頑張るという段階だと思います。当然のことながら延長もその状況によってはあるというふうに思っていますので、その(21日)当日ということではないと思います、延長が決まるのがですね。
(テレビ愛媛)
すみません、聖火リレーに関してなんですが、宇和島市も外出自粛が要請されていますが、宇和島市についてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
今後の感染状況次第でございますが、今後はですね、これは要は組織委員会との折衝が、これはわれわれが主催ではないので、折衝が必要になってまいります。それを考えると、もし、その時に感染状況が厳しいということであれば、選択肢は中止ということになります。
(テレビ愛媛)
その際の判断の目安というのは。
(知事)
いや、これは状況次第ですね、はい。今後の感染状況、人数もさることながら、やっぱり保健所等がこの広がりのリスクというのを分析していきますので、それらも含めて、聞いた上で判断することになろうかと思います。
(朝日新聞)
朝日新聞です。宇和島市も外出自粛が出てて、松山市も外出自粛が出ていて、松山の方のリレーが中止になるという判断の違いをちょっとあらためて。
(知事)
これは、松山市については、確かに若干新規は下がってはきているんですが、むしろ新たな懸念として、感染経路が分からない新規事例があるということで、これは前々から申し上げましているとおり、松山市の場合は大規模な「繁華街クラスター」がワーッと広がってますので、そういう意味では市中に感染がまん延している前提でという状況になってますから、公道でのリレーはやめるという判断をいたしました。宇和島市の場合は、今まさにその端緒にあって、今のところ追い掛け作業を懸命にやってますから、そこで囲い込めたら見えてくるんですが、同じようにですね、広がる懸念もあるわけなんで、そうした段階に入った時には、当然、同様の判断をしなければならないというふうに思っています。
(朝日新聞)
続いてなんですが、八幡浜での到着式の実施については、何か一般客を入れないとか、そういう。
(知事)
これはまだ、今のところないですね、はい。
(朝日新聞)
事前募集のお客さんは入れて実施するという。
(知事)
ただしですね、これまた状況によっては人数制限とか、こういったことはもちろんあると思います。
(朝日新聞)
分かりました。ありがとうございます。
(毎日新聞)
毎日新聞です。聖火リレーについてなんですけども、大阪のように公道ではない場所で走るということを見送った理由をあらためて伺えますか。
(知事)
繰り返しになって申し訳ないんですけども、松山市の「繁華街クラスター」というのが、正直言って、これはもう今までのクラスターとは全然異なるケースだと思います。これまで経験したクラスターというのは、例えば施設であったり、一つのお店であったり、そういった所で発生しますから、クラスターといっても、追い掛けることができたケースばかりだったんですね。ところが今回の繁華街クラスターは、複数同時発生で大規模でございますから、それまでのクラスターの最大規模は、施設で発生した54名ぐらいでした。今回は200名を超えるという、おそらくこの規模、地方の都市でこの規模のクラスターは一つも発生していないと思います。ですから、あえて不測の事態と言わさせていただきます。そこに変異株という強力な感染力を持つものが乗っかってきましたんで、ちょっとこれは全体像として松山市は経験もしたことのない不測の事態が発生したと。ですから、医療現場も、あまりにも急激であったが故に、一気に負荷が高まったという状況に入っています。この本体の、お店の従業員さんたちとお客さんは、そしてご家族、ここの部分は千人以上の検査を行うことによって、何とか囲い込むような段階に入っていますけども、感染力が強いが故に、そこから二次、三次、四次、五次と、五次感染が確認されたケースもありましたから、広がりというのは本当にわれわれも保健所の聞き取り調査だけで追い掛けていくしかすべがないので、全部を把握できるわけでもありませんし、そして、全部を正直に言っていただいているかも分かりません。その聞き取り情報の中でしかできませんから、そうなってくると、どこにということが分からなくなってくる。それが松山市で新規に発生につながったという可能性がありますので、その結果、松山市は市中にまん延しているという前提で対処せざるを得ないと。ここが松山市の特色になっています。それであるが故に松山市については、まだその状況が改善されていないという判断を今していますから、公道で、ワーッと集まってもらうということがリスクがあると、非常にリスクが高いと。まん延という前提ですから。そこでこうした判断をしています。
(毎日新聞)
それで、例えば大阪だと、公園とかで代わりでやっていると思うんですけど、今回そういう措置を取らなかった理由は。
(知事)
公園と言っても大阪みたいに大きいわけではありませんから、コンパクトに、そして走らないけども、セレモニー的なことは行いますので、それで我慢していただくという選択をいたしました。
(愛媛新聞)
すみません、愛媛新聞ですが、そのセレモニー、もうちょっとイメージ、ご説明いただけませんでしょうか。
(知事)
そうですね、先ほど申し上げましたようにイベントはやりません。ですからもう静かに聖火が到着をする、20数名の聖火ランナーの人たちに集まっていただいて、こう火をリレーしていく、こう隣に隣に隣に隣に、それで点火をしていただくというかたちになろうかと思います。
(八矢副知事)
詳細は後ほどのレクの方で。
(南海放送)
すみません、南海放送です。感染の話なんですが、宇和島で今日12名ということでかなり多いように感じるんですけれども、知事としてはどのような危機感を持っているかあらためてお願いします。
(知事)
これはもう本当にもう繰り返しになってしまいますが、今のところお店のクラスターですから、そんなにさっき申し上げた松山市の「繁華街クラスター」と規模は全然違います。その結果、お店の従業員さん、それからお客さん、そのご家族、そしてそこからご家族が(陽性)確認されてその接触者の皆さん、今どんどん追い掛け作業を進めています。それがこれまでの経験の中でまだちょっとどうなるかが分からないのが、やはり変異株の感染力の強さなんですね。今までの経験だったらこの規模のクラスターであれば、割と早い段階で囲い込みに持ち込めたんですけども、松山市の感染力を見ると、同様にですね、広がる可能性が十分にあると思っています。ですからその懸念というのが一番強いですね。いろんなところにということを本当に危惧しています。
(南海放送)
あと、高齢者施設でもクラスターになる可能性があるという懸念を示されましたけれども、これはどういった要因で。
(知事)
これはこれまでの経験と変異株の要因があると思うんですけども、施設ですから個別にはなっているんですけども、従業員さんがどれぐらい移動していたのかということもありますし、それから、これまでの高齢者(施設)クラスターの経験値で言うと、いったん陰性が出てもしばらくたってから症状が出て陽性に転じるということは何度も経験してきましたので、今4人ですよね、もうあと1人でクラスター認定になりますから、十分に可能性があるというふうに考えています。
(NHK)
NHKです。宇和島の外出自粛についてですが、外出自粛というのは結構重い決断だと思います。もう既に松山のときのようにクラスターから派生して感染が水面下で広がっているというような認識なんでしょうか。
(知事)
可能性が出てきていると。
(NHK)
まだそれを確認されているわけではない。
(知事)
そうですね、まだそこまでの確認があるわけではないですけど、ただ、今この濃厚接触者の調査に入った段階で、さっき言った三次感染等々が確認され始めているので、やっぱり感染力の強さを考えると、(外出自粛要請を)出すべき時というふうに決断しました。
(愛媛新聞)
すいません、愛媛新聞なんですが、宇和島市内の感染についての確認なんですけれども、もっと以前からその市中に感染が浸透している可能性もあるというようなことをこの数日言及されたかと思うんですが、今のそのリスクとしてはクラスターからのその派生というのがかなり懸念されるということでいいんでしょうか。
(知事)
そうですね。はい。そのとおりです。
(愛媛新聞)
現在、松山市との不要不急の往来自粛も呼び掛けておられるかと思うんですが、宇和島市との不要不急の往来自粛というのは。
(知事)
これはしていません。というのは、ちょっと南予の場合はですね、もうご案内のとおり、松山市の地理的な状況とは全然異なりますので、気を付けていただきたいということしか言えないと思うんですね。明確に、例えば愛南町でバサッと切るとか、鬼北町でバサッと切るとかそれはちょっと不可能だと思います。
(愛媛新聞)
変異株についてなんですけれども、繁華街クラスターから県内全域に広がっているのではという見方を示されているかと思うんですが、関西圏などでも変異株がかなり広がっているところで、県外からの持ち込みというのが続いているというような見方はあるんでしょうか。
(知事)
そうですね、県外から持ち込まれた事例はほとんど今までの対策で事例ごとの囲い込みに持ち込んでいますので、そこがバッと広がっているというのは、そうはないんじゃないかなと思いますね。
(愛媛新聞)
繁華街クラスターからの。
(知事)
(繁華街クラスター)からの派生で。(県外から持ち込まれたと考えられる行動履歴等が)見えないですから、はい。
(愛媛新聞)
あと一点、医療提供体制についてなんですけれども、現状、いくつかの医療機関にずっと協力をお願いして、病床確保を進めてもらっていると思うんですが、ここからさらにその新しい医療機関にお願いして。
(知事)
それも、もちろんやっています。
(愛媛新聞)
現状進めておられるということ。
(知事)
はい、やっています。
(NHK(幹事社))
他に質問よろしいでしょうか。では会見終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございます。
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