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新型コロナウイルスの感染の確認(4月6日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017322 更新日:2021年4月10日 印刷ページ表示

日時:令和3年4月6日(火曜日)15時00分~15時44分

場所:知事会議室

 

 

(NHK(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例などに係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事よろしくお願いします。

 

(知事)

 昨日の検査で、43名の陽性者が確認されました。内訳は、既存11事例で25名、新規15事例で18名でございます。陽性が確認された方に心からお見舞い申し上げます。43名の陽性確認は、3月25日に公表した59名に次いで過去2番目に多くなっています。また、新規事例も事例数、人数とも過去最多でございます。加えて、昨日、松山市で新たに「職場内クラスター」、そして「学校クラスター」、それぞれ1件確認されました。詳細は後ほど説明いたしますが、この2週間足らずの間にクラスターが7件発生し、うち6件が松山市に集中しています。連日、陽性者が30名程度という高い水準が推移してきましたが、昨日は40名を超えるということでございます。ただ、一点言うと、土日が民間のかかりつけ医の先生方がお休みなので、そこで受診されなかった抗原検査が乗っかってきている可能性はありますけれども、しかし、それを抜きにして高い水準というふうに受け止めて対応を考えていきたいと思っています。

 また、3月下旬以降、松山市内で「職場内クラスター」は四つ、学校クラスターが一つ確認されております。変異株もですね、大半が陽性になっていきます。国立感染症研究所でのゲノム解析が終わっている段階ではありませんが、これまでの状況から類推しますと、この大半が「繁華街クラスター」からの派生と見ていいのではないかな、その可能性は十分高いというふうに思います。ということは、「繁華街クラスター」、200名出ています。既に従業員さんやお客さん、そして濃厚接触者、確認が取れた方の囲い込みに向けての作業は進んでおりますが、そこから二次感染、三次感染、場合によっては四次感染、こういったところに全部が波及していっていると、今後のこともございます。本当に一部の方の十分な注意を払わない行動が事態をここまで大きくするということ、これはその当事者の方々にぜひ考えていただきたい。そして、二度と同じ過ちは繰り返さないように今後のことも含めて、ここは強調させていただきたいと思います。そういう結果として、まさに市中まん延の一歩手前、松山市内はそういう状況にあるというふうに思います。また、現時点でクラスターまでには至っていませんが、松山市内の高齢者施設で感染の広がりの可能性もあります。松山市繁華街から家庭内、そして職場や学校、高齢者施設、こうして変異株が拡大していっているという状況、現実のものとなってきています。また、当初は若い方が中心でありましたが、陽性者の年齢層が広がってきています。入院患者数、日増しに増加し、医療負荷は過去最高レベルに達していることを考えますと、もはや猶予をすることはできないというふうに思います。特に(陽性者が)集中している松山市、市民の方々への呼び掛けを強めていく、そして対策を強めていく、これは当事者である松山市、本当にさらに緊張感をもって独自に何ができるか、どう呼び掛けるのか、もう1回考えて実施に移していただきたいというふうに思います。これを後押しするため、県では警戒を最大レベルに引き上げることといたします。その調整に入りました。感染対策期への移行とそれに伴う体制の強化の調整に入らせていただいています。これはまだ今日・明日の状況を見極めて、また専門家のご意見もいただきながら特別警戒期間を宣言して2週間となる、今日・明日の調整も含めて、明後日の木曜日にも最終判断して、そのときに方針を決定したいと思います。この場合、不要不急の外出の自粛、また県有施設の使用制限、可能な限り、もちろん法律の問題等々がありますのでできることは限られていますけども、あらゆる選択肢を俎上(そじょう)に載せて検討を進めております。

 なお、本日午前中に私の方から事前に経済団体の代表の方々に直接電話させていただきまして、感染状況によっては(感染)対策期への移行準備を進めているので、今後、社会経済活動への制約、さらに行わざるを得ないということで事前の連絡をいたしましたところ、その状況を受け止めてご理解をいただいたことも報告させていただきます。

 また、先日、県内の市長、町長、全員の方々に一人一人お願いしまして、高齢者施設等の自主検査の促進のため、市町独自の上乗せ制度等の検討を依頼した旨お伝えしましたが、早速、昨日、砥部町において、砥部町が(検査費用を)全額補助する制度を創設されたというニュースを聞きました。砥部町のご英断に感謝申し上げますとともに、他市町においても、ぜひスピードが求められておりますので、前向きな検討をお願いしたいと思います。

 本日説明させていただくのは主に2点でございます。臨時PCR検査センターの状況と第2弾の検査について。そして二つ目が、昨日の検査結果についてでございます。

 まず臨時のPCR検査センターでございます。昨日の検査数は118件ございました。運営開始後5日間で合計600名の方に検査をいただいております。つい先ほど、昨日の118名の検査結果の連絡がありまして、1名の陽性が確認されたということであります。冒頭に公表をした43名には入っておりません。公表資料には含まれておりません。この臨時PCR検査は、松山市繁華街の飲食店従業員で無症状の方を対象に、第2弾の日程を前倒しして、昨日から広く、時短要請を行っている飲食店の方々も対象に検査を実施しています。本日から検査開始時間も2時間早く、16時から20時まで開設いたします。松山市の繁華街の(感染の)広がりを一日も早く確実に把握するため、対象の方々には怖いからとかそういうこと言わず、検査を受けに来ていただきたいというふうに思います。

 こうした状況で、昨日の検査も118件のうち(陽性確認が)1件でございますから、一番感染の可能性が高そうな繁華街では、そうまん延でバーッと広がっているわけではないというのは、この数字から読み取れるとは思いますけれども、またいったん陰性が出ても結局PCR検査というのはその時点での陰性を確認するだけでありますから、その後の行動で感染する、あるいはいったん陰性が出ても少し時間が経ってから陽性判定に転ずるということもありますので、時短要請にはしっかりと応じていただきたいと思います。ただ、本当にこの時点まで、常に前もパチンコ店を巡っていろんな問題がありましたけども、飲食店、飲食店とよく言われます。でもこの時点でも今の段階ですよ、あくまでも今の段階では県内の飲食店での普通のお店では、陽性確認やクラスターは発生していません。ということは、この繁華街の時短要請の対象になったエリアのお店はほとんどがしっかりと対応しているということ、それ以外のところでも気を付けながら対応していただいているということではないかなというふうに想像できます。この点は誤解のないようにしていただきたいというふうに思います。

 次に、昨日の検査結果でございます。43名でございますけども、10代から80代まで幅広い層、特に20代、30代は多いんですが、働く世代が多くなっているのが特色でございます。男性、女性は半々くらい。そしてほとんどが松山市に集中していますが、数日前から指摘させていただいておりますが、ちょっと心配なのが新居浜、西条の両地域でございます。その他、ポツポツと出ている状況でございます。東予地域、特に警戒を強めてください。感染経路は職場関係がやはり次の段階ですね、職場関係、これは13名と。そして家庭内、二次感染ということで多くなっています。家庭から学校や職場等に感染が持ち込まれて広がっていることを示しております。ただし、このあたりも本当に調査を進めていくと「繁華街クラスター」と、どうやらつながっているようなケースも確認されておりますので、変異株ということも合わせていうと、やはり大きな影響というのは「繁華街クラスター」にあるということが見えてくるんではなかろうかと思います。そして職業でございますが、医療関係者1名、こちらは昨日4名の陽性確認を公表した松山市内の医療機関、名前公表されています。そちらとは別の医療機関でございます。現在、保健所が医療機関と連携し調査を進めております。なお、昨日公表された松山市内の医療機関は濃厚接触者の自主検査をどんどん進めておりまして、これまで全員の陰性が確認されているそうでございます。懸命な追い掛け、そして囲い込みの作業が進んでいます。そして、学校関係については3校で3名の陽性が確認されています。そのうち2校は保健所調査の結果、学校内での広がりはないことが現場で確認されました。残る1校については昨日の検査結果により、この事例が新たなクラスターに認定されました。詳細は後ほど説明させていただきます。1校です。

 なお、こちらの32名の会社員のうち1名は、これはもう施設の性質上公表いたします。伊方発電所内に勤務する四国電力の協力会社の社員の方でございます。こちらは、感染経路は特定できております。また四国電力によりますと、伊方発電所の運転や保守などの重要な業務には従事していないということです。そして、そのような業務に従事する職員との接触がないということも確認されているということであります。すなわち、直ちに伊方発電所の運営に影響はないと聞いております。この後、四国電力が公表を予定しております。詳細はそちらの方でお聞きいただけたらと思います。職場関係者は幅広く自宅待機に入っているそうで、保健所の調査に全面協力していただいております。県としても伊方発電所への影響等、しっかりと県の立場で確認をしていきたいと思います。

 次に入退院の状況でございますが、医療機関の入院者は73名で変わらず。重症者も3名のままでございます。一日も早い回復をお祈り申し上げますとともに、医療機関の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。宿泊療養施設の入所者は2人増えて53名。自宅療養が33名増えて306名でございます。こちらは毎回説明していますが、(入院や宿泊療養に)強制力はありませんので、ご自身で自宅待機を選択するという方および専門医の先生の判断で、自宅待機で大丈夫だろうという判断をされた方でございます。一部入院調整の方が入っております。そして退院となった方は昨日も8名いらっしゃいまして1,105名となりました。この8名の中には変異株の陽性者も含まれておりますので、2度の陰性が確認され、順次回復される方も出てきているということでございます。

 それでは各事例の進捗でございますが、昨日の検査(で陽性が)43件が確認されております。このうち21件がこの371件の行政検査となります。そして22件が協力医療機関の抗原検査、1週間にいっぺん集計される抗原検査で確認されたのが22件、合計で43件。すなわち、やはり抗原検査が土日分も含めて多い傾向はあるかもしれません。事例の進捗状況でございますが、封じ込め・終了事例については、動きはありません。囲い込み事例は今治保健所の362事例目が、これが新たな囲い込み、必要な調査・検査が完了しましたので、新たな囲い込みで濃厚接触者の健康観察に入っていきます。そして新たなクラスターを含めて、まずクラスターの関係ですが、昨日、松山市で「職場内クラスター」が1件、そして「学校クラスター」が1件確認されました。何も昨日ポンと出たものではなくて、既に既存事例として確認されていた中で検査を進めて、累計で(陽性者が)5名以上となったものでございます。クラスターはこうした一つの事例で、同じ場所で5名以上となった場合にクラスターとなります。そういうクラスターでございます。新たなクラスターですが、389事例目、この青いところですね、「職場内クラスター8・松山市」でございます。昨日は広範に検査行っています。この関係で一気に134件の検査を行いまして、そのうち7件の陽性が確認されました。この事例における陽性者はこの結果、これまでに確認された方を含めて14名となります。保健所の調査の結果、クラスター認定といたしました。内訳は職場内の者が6名増えて13名。それ以外の者が1名増えて1名でございます。職場は松山市内、そして不特定多数の方が訪れる業態ではございません。既に職場にいる方々は全員の検査が終了しております。引き続きそれぞれの濃厚接触者等々の調査・検査を進めて、早期の囲い込み・封じ込めに向けて全力で対応しているところでございます。二つ目の新規クラスター416事例目。こちらでは昨日7件の検査が行われまして2件の陽性、その結果(累計の陽性者が)9名になりました。この9名のうち5名の学校関係者について、同一の場の接触が確認されましたので、今回クラスターと認定いたしました。内訳は学校内の者、今申し上げた5名、それ以外の者4名でございます。この学校は松山市内の県立高校でございます。学校は春休み中であり、現在授業は行われておりません。しかし、課外活動での接触が確認されています。なお、この事例はクラスターとして確認されましたが、学校では直ちに学校活動の休止や関係者の自宅待機を行うなどの措置を講じております。また保健所による学校内での調査と検査も既に完了をいたしております。すなわち、消毒等も含めてですね、これ以上学校内で感染が広まるリスクは極めて低いことから、実は少人数で課外活動ということがございますので、特定であるとか、いろんなことはあります。子どもさんの心情を考えて、学校名は私の判断で公表しないことといたします。その理由としては、松山市の「繁華街クラスター」から間に多くの陽性者を経由して、この学校をクラスターへ発生した可能性が極めて高いということ。元は「繁華街クラスター」。そういうことで感染経路の特定ができています。生徒たちの間で感染が広がっているものではありません。一部の狭い活動の中での接触に限られているということ、今お休み中でありますからそういう状況であると。こういうことから、学校内で広く感染が拡大する可能性は低い。ある場合は当然公表いたしますけども、生徒さんの心情というのを考えると、これはもう学校名公表の必要はないというふうに判断いたしました。ただし、ただしですね、既に学校から保護者の方々、関係者にはクラスターが確認されたこと、保健所の調査により学校内での感染の可能性は極めて低いという連絡は既に行っております。関係者の方々には全部で連絡がいっておりますので、その点は申し添えさせていただきます。

 なお、感染のリンクを追う中で、間に多くの陽性者を経由して、繁華街との派生が見えたものでありまして、本事例の学校関係者が直接繁華街の関係の方と接触があった事実はないケースでございますので、間にいくつも入ったケースです。ですから、そのあたりは誤解をしないように、お間違いないようにお願いをしたいと思います。入学式前の時期に発生した「学校クラスター」で不安を感じる方もあるかもしれませんが、学校内での囲い込みの調査、消毒等は完了しておりまして、生徒や保護者の皆さんは、ここは冷静に受け止めていただきたいと思います。

 次にその他のクラスター事例、まず元になっている松山市繁華街、こちらは最初に一気に(調査・検査を)やりましたので(今日は)陽性確認されておりません。200人のままでございます。しかし、ここが元であるということであります。そして次に344事例目、「職場内クラスター5」、昨日は症状が現れた濃厚接触者、一度陰性が出ていた方、この方の検査で陽性が確認されました。すなわち、(自宅)待機中でありますから(新たな)濃厚接触者はいらっしゃいません。この結果、こちらのクラスターは(累計の陽性者が)22名となります。次に360事例目、こちらのクラスターは、昨日は検査が行われておりません。409事例目、こちらは西条市の「飲食店クラスター」、こちらは、昨日は検査がなく変わりませんが、保健所の調査が続いているケースでございます。その他、クラスターの事例以外にここから下になります。377事例目から8事例、こちらまでがそれぞれ1から3名の陽性が確認されております。このうちですね、その他は3名も含めてですね、見えているところの陽性確認なんで、ここからの広がりというのは、この段階では確認されておりませんが、441事例目だけちょっとまだ要注意でございまして、昨日利用者1名の陽性を確認した高齢者施設の関係でございます。公表されています。昨日はですね、ここも一気にやっています。昨日陽性者と接触した可能性のある職員・利用者等133名の検査を行いまして、その中で3名の陽性が確認されました。現在、さらに幅広く調査検査を進めておりまして、早期の囲い込みに向け対処しています。早い段階でつかまえて施設も対応していますので、これ以上広がっていないことを願っております。その他、11事例については、検査のあるところがありますけれども、38件の検査で全員、陰性が確認されております。

 そして、新規事例、こちらが15事例で、18人の陽性が確認されています。今調査が始まっている段階ですから、今後、既存の事例との統合も可能性としてはあります。そして「繁華街クラスター」が中心とはいえ、その波及が中心とはいえ、それ以外がないわけではありません。新規事例等々の中には、どの事例か言及しませんけれども、(個人の)特定に至る可能性がありますので、これまでの感染事例の中には発症している中で会食をされたという調査結果、感染拡大地域に行って帰ってきて、多くの人と会った、大人数でカラオケした、こういうケースが含まれています。こうしたことがですね、ちょっとした油断がもう今感染につながる状況にあるということを、もうくどいようですけども、ぜひ理解をしていただきたいと思います。その結果、陽性になった場合は、ご自身そしてご家族、友人、さらには関係者、医療現場、あらゆるところに影響が広がっていくということをぜひ理解いただきたいと思います。

 次に変異株の関係でありますけれども、昨日は25件のうち、22件が変異株の陽性判定が確認されました。先ほど見たこちらのブルーのところですね、実にこのこれまで確認された事例でほとんどが変異株です。これだけ出ています。ということは、この繁華街クラスターからこれを起因として派生していった可能性が、今松山市内でどんどん広がっているということはお分かりいただけるんではないかというふうに思います。なお、この中には松山市だけでなくこの変異株、今治、西条、宇和島の各保健所でも含まれておりますので、各地域にもちょっとした油断で感染力が強いですから、広がる可能性があるということで、お気を付けいただきたいと思います。感染リスクはすぐそばまで迫ってきていると言っても過言でありません。特に松山市繁華街、本当に多くの飲食店もその影響を受けています。一部の方々の行為というものが、多くの方々に影響を与えているということを重ねて申し上げます。その中で時短営業にご協力をいただいております。県内、その他の飲食店でも感染対策を徹底していただいておりますので、お店と利用する側のしっかりとした対応があれば、現段階でもこの時点で飲食店のクラスターや感染見られていませんので、そこはお分かりいただけるんではないかと思います。ただ、そうは言っても見えない相手ですから感染回避が重要でございます。もうこれは毎回申し上げます。正しく恐れてください。不安をあおる、感染者探しをする、場所を特定しようとする、そういう無責任な一部の人たちの情報発信に決して踊らされないように、惑わされないように、正しく恐れてください。変異株はご覧のとおり感染力が非常に高い。従来株とは比べ物にならないかもしれません。そういう前提で向き合っていただきたいと思います。そして、従来株であれ、変異株であれ、根本的にはやることは一緒でございます。個人個人の「うつらないように」、「うつさないように」、「リスクのあるところに行かないように」、これが感染回避につながりますので、徹底をお願いしたいと思います。以上です。

 

(NHK(幹事社))

 ただ今の発表事項に質問のある社はお願いします。

 

(テレビ愛媛)

 すみません、テレビ愛媛ですが、(感染)対策期への移行を検討されているということですが、具体的に現状どのような対策を検討されているでしょうか。

 

(知事)

 先ほどちょっと触れたんですけど、まだ全部決めているわけではありません。ただ一つ言えることは、(感染)対策期ということは愛媛県全体にということになろうかと思います。愛媛県全体。ただそこでは、その中で例えばもちろんこの状況から見るとですね、松山市に集中していますから、そこは松山市だけにということもございます。例えば松山市においては不要不急の外出の自粛を要請する、あるいは全県下でその往来を注意、あるいは自粛というのを要請する、あるいは県の集客施設を閉めるとか、こういったことも全部俎上に乗せていきたいと思います。ただ松山市の話になると、これは松山市が決めることですから、先ほども申し上げましたけども、この状況を受けて松山市が一層の緊張感、危機感を持って市民に呼びかけていただかなければ食い止めることはできませんし、そしてその中で松山市の施設等もあるでしょうから、それをどうするかという、県はこういうふうにするというお伝えしましたので、その中で松山市、今検討していると思いますけども、しっかりとした判断をしてほしいというふうに思っています。

 

(テレビ愛媛)

 現状、時短要請が行われていると思いますが、時短要請だけでは不十分という認識でしょうか。

 

(知事)

 そうですね、時短要請はですね、すごく効果が出ていると思います。やっぱりパトロールでもですね、ほとんどの店、しっかりと受け止めて守ってくれていますし、そもそもそれ以前からほとんどのお店が感染対策をやってくれていますから、「繁華街クラスター」一部のお店の関係で広がったということを受けてのやむを得ざる対応になってしまっています。そういう中でもしっかりと実施に移していただいています。その結果、もうご覧のとおり、飲食店のクラスター等は発生していないですね、1件だけ松山市以外ではありますけども発生していません。そして、郊外も時短要請してないところでも発生していないということは、やはり皆さん気を付けながらルールを守った飲食をしていただいている結果ではないかなというふうに思っています。ですから、ここについてはもうこういう結果ですから、これ以上のことをやる段階ではないと思っています。ただ、その一方で、この「繁華街クラスター」を端緒にした変異株がどんどんいろんなところに二次、三次、四次と広がっている状況を受けますと、これは要注意ということになると、不要不急の外出自粛要請等々、これが必要になってくるんではないかというふうに思っています。

 

(南海放送)

 南海放送です。今日、明日の状況を見極めて判断されるというふうに先ほどお話しいただいたんだけれども、警戒期を対策期に引き上げるエリアについては県全体、あるいは松山市に限定するとか、そのあたりも今日、明日の状況を見てから判断されるということでしょうか。

 

(知事)

 いや、これはもう、やるからには県全体にということになります。ただ、先ほど申し上げましたように、県全体で愛媛県として(感染)対策期に引き上げますけれども、やっぱりこの感染状況によっても濃淡がありますから、やはり松山市には今申し上げたような外出自粛要請というのは、(地域を)限定して呼び掛ける必要はあると思っています。

 

(南海放送)

 警戒期等から対策期に移行される、そういったときにですね、基準と言いますか、項目といいますか、いくつか、去年5月もペーパーで示されたと思うんですけども、どういった基準を超えた場合には対策期に移行するとか。

 

(八矢副知事)

 基本的に、ステージ4に一部突入しておりますし、もうステージ3にいるという状況ですので、(感染)対策期への移行というのはそこから検討を開始したということですね。

 

(南海放送)

 続いてすいません。国会の予算委員会で、西村大臣が先ほどまん防適用拡大の可能性に言及されまして、「奈良、愛媛の状況を注視している、今後、感染が拡大した場合に適用する可能性がある」というふうに述べられていますが、受け止めはいかがでしょうか。

 

(知事)

 これはですね、昨日、もう報告していますけども、おととい、昨日と2度にわたって西村大臣と直接話していまして、現状をお伝えしています。ただ、打つべき手は打っていますので、申し上げたように、大臣にも申し上げたんですが、ここでまん防(まん延防止等重点措置)適用して変わるのは要請が命令に変わるという事が一つ一番大きな変更点。従わない場合に過料を科すという変更点。実はそれ以外の時短要請、それから無症状者のPCR検査、これはもう既に実施しておりますので、そのあたりも全部報告した上で、たださらに感染の拡大、今度はまたうち(本県)が独自でやりますから、その後のカードとして、これは啓発を強めるという意味合いになるかもしれませんけれども、まん防、まん延防止等重点措置というものを要請する可能性はあるので、そのときはお願いしますねという話をさせていただいています。ですからこちらから要請すればすぐに準備するというような構えでいていただいているというふうに思っていただいていいんではないかと思います。

 

(南海放送)

 続けて重ねてすいません。警戒期から対策期に、今日、明日の状況を見極めて。

 

(知事)

 (感染)対策期には移行します。ただその中身についてどうするかというのは、明日の状況を見極めて詰めていくということです。

 

(南海放送)

 移行する日付けについてはいつから。

 

(知事)

 木曜日です。

 

(南海放送)

 木曜日から実施と。

 

(知事)

 はい。

 

(毎日新聞)

 毎日新聞です。あの確認ですけど、まん延防止は今日時点では要請はしない。

 

(知事)

 しないです。

 

(毎日新聞)

 あと、対策期に移行した場合の聖火リレーの取り扱いを伺いたいんですけども、中止とか。

 

(知事)

 これも、既に並行して検討しています。当然のことながら、前も申し上げましたように、オリンピックを目指して頑張っている県内選手もいますし、パラリンピックでもう代表に内定した選手もいますし、何とかね、その夢を、そしてそういう舞台が、これまでの過去を振り返ってみると、本当に多くの皆さんに感動をプレゼントしてくれたことは、皆さんも記憶に刻まれていると思うんですよ。でも、こういう状況ですから、どういうかたちで行われるかどうか分からない。そういう中でですね、何とかつないであげたいなとは思うんですけれども、場合によっては、中身の変更に踏み込まざるを得ないということも含めて、常時検討していますので、まだその最終判断を出すには、ちょっとまだ、実施が4月21、22日でまだ先なんで、まだ猶予期間があると思いますので、検討はしています。どういうかたちで、もしもの場合でこういう場合はこういうかたちにしようとか、そういう選択肢を持つ中で、その時点で判断したいと思います。

 

(愛媛朝日テレビ)

 すいません、愛媛朝日テレビです。まん延防止の話に戻るんですけれども、現時点では要請しないということだったと思うんですけれども、現時点で要請しない理由等あればお聞かせ願えますでしょうか。

 

(知事)

 すでに打つべき手は打っているからということです。先ほど申し上げましたように、まん延防止(等重点措置)をやると何かが大きく変わるっていうものではないですね。一番大きく、もう一度言います。繰り返しになりますけども、変わる大きな変更点は時短要請が命令になるということ。それから、それに従わない場合にペナルティ、過料が科せられるというふうなことになるということ。それから、多くのところで見られるのは時短が(午後)8時になっているんですね。今の愛媛県では、先ほどの説明でも申し上げましたけれども、9時ということにしています。9時の時点の時短要請をしっかり守っていただいている中で、飲食店での陽性、クラスター発生していないという状況にもあるということ。こういったことを総合的に考えると、今の段階でやるというふうなことで飛躍的に変わるというのだったら別なんですけども、その変更点だけを求めてやるというふうな選択はしなくてもいいんではないかなというふうに思っています。

 

(南海放送)

 南海放送です。対策期に入られた場合に、県民の行動と社会経済活動とどういったことを。例えば、公共施設等、あるいは学校の運営であるとか、そのあたりは。

 

(知事)

 何と何をお答えしたらいいですか。

 

(南海放送)

 イベントであるとか、学校の開催をどうするのかとか、授業とか、そのあたりは。

 

(知事)

 イベントの人数など中身を詰めているところです。さっき言った協議中というのはそういうことなんですけども、状況、明日の状況も踏まえて、場合によってはイベントの人数制限を呼び掛けるということもあります。学校については、これも説明してきたとおりですね、学校現場というのは不要不急の場所ではございません。そして、学校現場では最大限の注意を払いながら、例えば生徒さんとの距離感とか、授業中の対応であるとか、休み時間の対応であるとか、きめ細かく学校ごとにやっておりますので、学校内の緩みから拡大するという事例はございません。事実、全国的にも卒業式等で発生した事例はゼロでございます。ですから、そのあたりも含めて、むしろ問題は課外活動であるとか、それから対外試合であるとか、他校との交流であるとか、それから学校が終わった後の行動であるとか、そっちの方が重要ではないかなというふうに思っています。

 

(南海放送)

 外出自粛であるとか、県外との往来の自粛であるとか、そのあたりも詰めている。

 

(知事)

 そうですね。そこはまだ決まってないですから、木曜日に決めて、呼び掛けをしていきたいと思っています。

 

(読売新聞)

 すみません、読売新聞です。木曜日から感染対策期に入られるということなんですが、それと今、松山市の繁華街に要請している時短の範囲であるとか期間は連動するのを含めて、入られるんでしょうか、それとも別に考えられているんでしょうか。

 

(知事)

 これがですね、時短というのは影響が非常に大きいですから、ここちょっと考えていただきたいんですけども、さっきから申し上げていますけれども、飲食店が皆さん頑張ってくれていますから、感染が出てないんですよ。出てない状況で変えるという選択肢は考えていません。ただし、これが、(感染の)範囲が広がったとか、他市にも広まったとか、そういうことになったら、エリアを広げていく、時間を変えていくという選択肢が出てくると思います。でも、今の段階は9時の時短要請で結果を出していただいていますので、ここを変更するという、この段階では選択肢はございません。

 

(読売新聞)

 知事の時短の効果は出ているということに対する評価っていうのは、時短の効果が出ているからこそ、今後も続けた方が良いと考えるべきなのか。

 

(知事)

 続けていきます。

 

(読売新聞)

 21日よりも伸びる可能性があるということなんでしょうか。ちゃんと効果が出ているから続ける。

 

(知事)

 それは状況次第ですね。

 

(読売新聞)

 それは今の段階で。

 

(知事)

 21日までと。

 

(読売新聞)

 取りあえずはと。

 

(知事)

 はい。

 

(NHK)

 NHKです。すいません、話変わるんですが、臨時のPCR検査で昨日は1人だったということなんですが、その陽性率について知事はどのように受け止められていますか。

 

(知事)

 あくまでも、検査を受けていただいた方々の範囲内にとどまります。その中での結果では、当初予想していたよりも(陽性率は)抑えられているという結果かなと。一番、最も「繁華街クラスター」の元を作った場所ですから、この近辺と接触する可能性が高い。そういうところのエリアで(検査を)やったらかなり(陽性が)出るんじゃないかということは、覚悟はしていたんですけども、皆さんやっぱり、他のお店はしっかりしているというふうなことが明らかになっているのかなというふうに思います。ただ、あくまでも検査を受けていただいた方だけの話ですから、まだ受けていらっしゃらない方、場合によっては受けない方向で考えられているお店があるかもしれません。そういうことを考えると、警戒はキープしなければいけないというふうに思っています。

 

(NHK)

 繁華街クラスターが発生してから、ちょっとしばらく経っていますけれども、この臨時のPCR検査センターを設置したこの時期については、知事は遅かったとか、適切だったとかその辺はどのように考えられていますか。

 

(知事)

 最速でやったつもりです。簡単に開設、今日決めた、明日から、というのはできませんから、クラスターが発生した直後から、これを指示して、松山市に呼び掛けて、場所、そして(総合)保健協会にも協力いただいて、体制、人がいないとできませんから、それを呼び掛けてやった最速の開設だったと思います。ただ、もう一点言うとですね、さっき言った、(検査に)来てくれているかどうかというのも含めて、もっと(検査に)来てくれるんではないかという予想はしていました。

 

(あいテレビ)

 すみません、あいテレビです。連日、感染者が高い水準で推移していて、その大半が松山市ということですけれども、あらためて松山市に対する現状の対策についての評価というか、どう受け止めているのかということ、あたらめて強く求めていきたいということをお願いします。

 

(知事)

 松山市が、やっぱり今すごい獅子奮迅の奮闘しているのが、松山市保健所だと思います。もう本当に筒いっぱいの状況で、県の保健所もそうなんですけども、追い掛け調査、そして本当にいろんな情報が飛び交う中で、それに屈することなくですね、根気よくですね、陽性確認者と向き合って、調査結果を引き出すために頑張ってくれていると思います。それから施設の方、介護とかですね、こういった施設での対応も非常にしっかりやっていただいているんじゃないかなと思いますので、もう一つは、やっぱり市民への注意喚起にもう一工夫あってほしいなというのと、それから独自の対策というのは、知恵を絞ったらいろいろあるのかなというところに期待をしたいと思います。いずれにしましても、市長さん、そして幹部の皆さん、われわれもそうなんですけども、ここの気持ちというのが組織のマネジメントに直接つながっていきますので、ぜひこの状況というのを受け止めて頑張ってほしいと思います。

 

(NHK(幹事社))

 各社さん他に質問等よろしいでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、ありがとうございました。

お問い合わせ

保健福祉部保健福祉課

〒790-8570 松山市一番町4-4-2

電話番号:089-912-2380

ファックス番号:089-921-8004

 

保健福祉部健康増進課

〒790-8570 松山市一番町4-4-2

電話番号:089-912-2400

ファックス番号:089-912-2399

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