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新型コロナウイルスの感染の確認(3月30日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年3月30日(火曜日)15時00分~15時36分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認等(3月30日公表分)について[PDFファイル/161KB]
- 愛媛県内の状況等(令和3年3月30日9時現在)[PDFファイル/351KB]
- 臨時PCR検査センターの開設[PDFファイル/1.09MB]
(知事)
昨日は30名の陽性者が確認されています。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げます。内訳ですが、既存6事例で20名、うち現段階で分かっているのがクラスター関係、松山市の「繁華街クラスター」関係で10名でございます。そして新規9事例で10名でございます。昨日も説明させていただきましたが、今後、保健所の調査によりまして、新規事例には、既存の事例と統合されるものも含まれておりますので、その点はお知り置きいただきたいと思います。連日多くの陽性確認があります。しかし、実は中にはですね、松山市繁華街の深夜のお店での利用等の行動歴が保健所の調査で判明しているんですけども、店名まで聞き取れないケースもございます。その場合は(事例を)結び付けることもできない状況でございまして、結果としてクラスター事例とは別事例として扱っているものもあります。いわばもう本当に皆さん、協力はしていただけるんですがやっぱり(個人の)特定に結び付く恐怖心というのは拭い去ることができていない。これはやはり、本当に一部の人たちが、インターネットやSNSで感染者探し、そしてさらなる情報を、さらなる情報をと。こういう情報発信等が陽性確認された方にものすごいプレッシャーをかけているということ。これはもう幾度も言ってきたことでありますが、本当にごく一部の人たちの行動をもう残念に思います。また松山市で、新たに「職場内クラスター」が確認されるとともに、本日、衛生環境研究所の変異株検査で10件の変異株陽性が確認されています。新たに確認されたクラスターについても、これは、これまでの発表が統合されてクラスターというケース、後で説明しますが、こちらでも変異株陽性者が確認されておりまして、非常に感染力が高いと言われている変異株の感染が特に松山市内で広がりつつあるという警戒が必要でございます。
本日説明させていただくのは主に3点でございまして、新たなクラスターの発生について。二つ目が変異株陽性の確認について。三つ目が昨日の検査結果についてであります。
まず、新たなクラスターでございますが、松山市の既存事例の中で、新たに「職場内クラスター」が1件確認されました。「職場内クラスター」の確認は県内で5件目となります。この事例は既に確認されていた二つの事例、344事例目と358事例目で、昨日までにこの二つで合計6名の陽性が出ていましたが、保健所の調査を進める中でこの2事例、業務上でつながりがあることが分かりました。さらに昨日の検査で、この二つの事例から新たに6名の陽性も確認されています。このため二つの事例の統合に加えまして、新たな陽性確認もあり、現段階でこのクラスター陽性者12名となります。この事例は、一般の方も利用される店舗でのクラスターとなります。お店の方も公表をされております。さらにこの事例は変異株でございます。
ただし、ただしです。冷静に正しく恐れていただきたいんですが、保健所の現地調査、聞き取り調査の結果、一般の方が足を踏み入れない作業スペースや休息室などにおける従業員の接触の中で感染が広がったというふうな可能性が高いと考えられます。お店の中ではマスク着用、しっかりとした消毒等々の対策は行われておりました。そういう意味では、店舗を利用された方に感染が広がることは極めて低いという判断でございます。この保健所の調査についてお知らせしますので、落ち着いて受け止めてほしいと思います。なお、先ほど申し上げましたとおり事業者も既に公表しております。現在、保健所が事業者の全面的な協力を得て、陽性者と軽度の接触のあった方も含め、仕事関係者の幅広い調査・検査が進められております。今後、早期の囲い込みに向けて全力を尽くしてまいります。
二つ目でございますが、変異株陽性の確認についてでございます。昨日、衛生環境研究所において変異株PCR検査は13件実施しております。そのうち本日10件の陽性が確認されました。2件は陰性、1件は判定不能でございました。今回、変異株陽性が判明した事例は7事例ございます。既に変異株が確認されていた事例が3事例、337事例目「松山市繁華街クラスター」、344事例目、本日公表の先ほど触れた「職場内クラスター」、そして345事例目でございます。そしてもう一点がこちらの(パネルの)青の方ですけども、新たに変異株が確認された事例が四つ出ております。松山市保健所・359事例目、八幡浜保健所・357事例目、今治保健所・362事例目、中予保健所・368事例目でございます。松山市内では3月に入りご案内のとおり、2週間近く陽性確認はほとんどない状況が続いておりました。その間も、行政検査は少なかったんですけども、かかりつけ医の先生等々が行っていただいた民間検査は、常時、毎日200件程度行われておりましたので、その中で落ち着いた状況が続いておりました。こうしたことを考えると、現在、感染経路不明な事例が複数発生している状況は極めて大規模な陽性確認が発生しました「繁華街クラスター」から市内の繁華街以外の地域や世代へと変異株が広がる、そして従来株と置き換わりつつある段階に入っていると言わざるを得ないんではないかと思います。もちろんその最初の入り方というのは分かりません。場合によっては、県外から持ち込まれたこともあるかもしれませんし、県内の方が感染拡大地域に訪れて、そこから持ち帰ったかもしれません。そういった旅行等々の行動歴も確認されておりますので、どれがという特定はできませんが、そこから「繁華街クラスター」につながり、そして周囲にというような感じになっているんではなかろうかと予想されます。
さらに、最近ここ2、3日ですね、松山市だけでなく東・中・南予に変異株が広がっている状況がまだまだごくごく少数ですけども確認されまして、県内等しく警戒が必要になっています。本日それを受けて夕方に市町とのテレビ会議を行わせていただきます。現在の感染状況を各市町、町長に直接私の方から説明して危機感を共有し、全県で呼び掛けを強めていきたいと思います。
ただし、これはもう本当にこの変異株だからといってもやることは変わりません。正しく恐れていただくということ、特に不安をあおるような根拠のない無責任な情報に決して振り回されないでください。そして、変異株、これは感染力が強いという特色を持っていますので、より一層警戒を強めていただきたいということ。そして、やるべきことは従来株と一緒でございます。感染回避行動、本当にマスクしっかりと着用をして行動しているのかどうか、手指消毒しているのかどうか、3密を回避しているかどうか、人との距離を取っているかどうか。基本的なことを一人一人が注意をしていただけたら回避できますので、ぜひこれを注意深く行ってください。
3月以降に発生した変異株の事例でもですね、調査・検査、関係者、保健所、検査機関、医療機関、皆さん頑張ってくれています。中には事例ごとの囲い込みの段階に変異株でも入った事例も出てきました。県民の皆さんは必要以上に慌てることなく、ぜひ行動してください。
次に、昨日の検査結果についてでございます。まず、30名の概要でございますが、ご覧のとおり、20代、30代がまだ多いんですけども、幅広い年代に確認がなされています。男性、女性はそう大きく変わりません。そして、こちらもまだこの段階では松山市が圧倒的に中心になっていますが、ご覧のように松山市の周辺にポツポツと陽性が確認されています。
感染経路ですけども、新たなクラスターの発生がございましたので、仕事関係がそれに加算されますので、9名と増えています。そして、飲食がまだお客さんが、問い合わせして確認されるケースが続いていますので多いという状況ですが、二次感染、家庭内等々が4名と増加しております。この段階ではまだそう高齢者は多くなっていませんけれども、この重症化しやすい層に拡大しないことを、どうにかして抑えるということが重要になってまいります。
次に、職業でございますが、学校関係が4名のうち1名は、県外の学生、学校関係者でございます。県内の3名につきましては、保健所の調査が進められて、2名は学校内での感染の広がりはないと確認されておりますが、1名だけ、この1校については、現在保健所がまた調査を行っておりまして、本日は全面的にこの1校のみ活動を休止しております。
次に入退院の状況でありますが、医療機関の方は1名減って59名。重症者は変わらずゼロでございます。そして、宿泊療養施設の方が昨日から「(ホテル)たいよう農園古三津」さんが開いていますので、9名増えて40名。そして、自宅療養が156名。そして退院となった方が4名で1053名となっています。
「(奥道後)壱湯の守別館」に加えまして、昨日から「(ホテル)たいよう農園古三津」での受け入れも開始されています。本当に県の看護協会が呼び掛けをしていただいておりまして、スタッフの方が配置されて運営ができるようになりました。看護協会のご尽力、そしてその呼び掛けを受け止めて、スタッフとして入っていただいた看護師の皆さん方、そしてまた、医師会の先生方も交替で行っていただいていると聞いております。関係者総がかりで行っている運営に対しまして、全ての皆さんに心から感謝を申し上げたいと思います。
そして、昨日は濃厚接触者への行政検査は148件で、このうち行政検査ではここに30件と出ていますが、15件の陽性が確認され、この他に150件から200件程度以上、200以上になっていると思いますけど、民間のかかりつけ医の先生が行っている1週間に1回集計される検査がございます。そこから15件の報告があって、合計で30件でございます。すなわち、こちらの方にはかかりつけ医の先生の検査数は入っておりません。陽性の方には入っております。
次に事例の状況でございますが、封じ込め事例は変更ございません。囲い込み事例につきましては変異株の事例も含まれていますけども、343、347事例目、これ全部松山市の関係ですけれども調査と検査完了しましたので、濃厚接触者の健康観察期間に入ります。三つの事例が今日から囲い込み事例に加わります。
次に調査中でございますけど、まず337事例目「松山市・繁華街クラスター」でございます。昨日は10件の陽性が確認されております。ここは行政検査ですけど、この他にもかかりつけ医の先生方の検査が行われています。そこで陰性になったものは含まれていません。この結果、この337事例目の陽性者数は合計で178名となります。内訳は従業員利用者等が7名増えて143名、お客さんの方ですね、7名、それから店以外の者3名増えて35名ということでございます。
お知らせしていました臨時のPCR(検査)センターですけども、本日から松山市市営二番町駐車場跡地に開設することになりました。先ほど午前中、私も現地確認してまいりました。検査場所ではもう大々的にテントの外をパーテーションで囲んで、周囲からは顔が見えないようプライバシーに配慮されています。できる限り多くの従業員の皆さんに検査を受けていただきたいと考えています。また、今日多くの方がお越しになることを想定しまして、スムーズに検査を受けていただけるよう整理券、これは番号と検査開始の見込み時間が記入された整理券を配布し、検査場所に大勢が集中することのないよう対応するので、松山市繁華街の飲食店に勤務される対象となる皆さん、ぜひ検査センターに足を運んでいただきたいと思います。ただ、こちらの検査場は繰り返しになりますが、無症状の方が対象でございます。症状のある方はこちらに来ずに、すぐにかかりつけ医の先生に連絡をして、相談、受診、検査を行ってください。
その他の事例でございます。339事例目・松山市保健所。こちらは1名の検査で1名の陽性が確認。6名になっていますけども別々の場所での確認ですので、クラスターの認定とはなっていない事例でございます。
次が今日(認定と)なった「職場内クラスター」でございます、松山市。34件の行政検査が実施され、6件の陽性が確認されました。冒頭で説明したとおりクラスターですけども、344事例目と358事例目が仕事上で接触があったことが確認されたため、358事例目をこちらの344事例目に統合をするというふうなかたちにしております。これにより、このクラスターの陽性者は12名となります。内訳は職場内の者が11名、職場以外の方が1名でございます。
359事例目でございます。こちらも松山市保健所で1件の検査を実施し、陽性が確認されております。これも変異株のケースでございます。それから、372事例目。こちらは1件の検査で1人陽性が確認されています。373事例目。こちらも松山市ですが、同様に1件の検査で1件の陽性ということになります。そんなに大きな広がりは見られていない状況がこの3事例でございます。その他の既存事例、こちらの方は変異株も含めて3件、4件、6件と調査が済んでおりますが、全部陰性が確認されているところでございます。そして、新規事例がこちらになります。その他は全部、これ陰性が確認されています。
新規事例は9件で一つの事例だけお二人確認されていますので、10名の陽性となっています。現在、保健所でそれぞれの事例ごとに同様に調査が進められております。そして、濃厚接触者を中心に、必要なときは軽い接触者の方も含めて検査が進められてまいります。本当にコロナは少しでも気を緩めたら付け込んでくる厄介な相手であります。そして、全部の事例が変異株ではありませんが、これは従来株と同様にケースによっては極めて感染力が高いというケースもあります。特に先ほど申し上げたように落ち着いていた時期に何らかのかたちで入ってきた変異株が「繁華街クラスター」を通じて一気に拡大し、そしてそれが二次感染として少しずつ広がっているという状況でございます。油断したら感染力が強いということを考えると一気に、ということも考えられます。そして、それが重症者はゼロでありますけども、医療現場や福祉機関、あるいはご家庭の高齢者基礎疾患をお持ちの方に感染した場合は一気に重症のリスクが高まるということも考えておかなければなりません。そういう意味で、若い方々には感染というのがいろんな社会へ影響を与えるということ、そして、それ以外の世代の方は若い人が中心だから関係ないというわけではないということ、双方にそういったことを受け止めていただきまして、感染回避行動を徹底してください。以上です。
(テレビ愛媛)
358事例目を344事例目に統合して、新たな職場内クラスターということで認定したということだが、これは、職場内で今回分かったのが、6名の方がまた新たに分かったということで、今後広がりの可能性があるからクラスターということについて、どういった経緯で認定をしたのか。
(知事)
基本的にクラスターというのは、一つのつながり、事例で、1カ所とか特定した場所で(陽性者が)5人以上になった場合にクラスター認定するということになっています。そのケースに当てはまったということですね。
(テレビ愛媛)
そして今後、その検査の流れとしては、どういった方が濃厚接触者の対象になるのか。
(知事)
保健所も現地に入って一人一人丁寧に調査を進めています。それで、その現場の中でですね、例えばお店での対策というのはしっかりできていたんですよ。マスク、手指消毒、距離、そういったことも。場所によってはパーテーションとか。そういったところもしっかりできていたんですが、先ほど申し上げましたように、バックヤード、扉の向こうでみんなが休憩する時に集まるような所で、ちょっとそういったところがおろそかになったことが確認されて、そうなると飛沫(ひまつ)が飛び交う、大声でしゃべる、そういったケースも想定されますので、そこでの感染の広がりというのはあったんだろうというふうなことが推定されます。その結果、これからの、お店の方も公表していますから、それを受けてもし体調異変を感じたお客さんがいたら連絡があると思いますし、それから、従業員さんについてはどんどん(検査を)やっていきます。それから、濃厚接触者の認定を受けたご家族等々にもどんどん広げていきます。そしてそこでもし感染が確認された場合は、その方のまた調査が行われて、接触のあった方々を特定し検査を行っていくと。こういう順番になっていきます。
(あいテレビ)
同じ職場内クラスターだが、これは複数の店舗ということで。
(知事)
一つの店舗です。
(あいテレビ)
店舗は一つ。部署が違う。
(知事)
接点が見られなかったんですよ。同じ職場なんだけども、こちらでまず確認されて、別ルートで、こちらで確認されて、調べていくとさっき言ったバックヤード等の接触が見えてきたという、そういうケースですね。
(あいテレビ)
検査もやっぱり徐々にやっていかれるという話だったが、このケースに関して、今想定される、何人規模の検査とかというのは。
(知事)
いやこれはですね、分かりません。なぜかと言うと、例えば、これもうずっと現場が苦労するんですが、家庭内感染が確認された場合ですよ。どのケースでも、一般論ですけども、その方がどこに勤務されているのか、誰と接触したかという調査が次に進んでいきますから、そこが、例えば高齢者施設とかそういうことだったら、一斉に全部やらなきゃいけないし、ですからケースによって、どんどん変わっていきますので、今、この段階で(検査の規模が)どれぐらいになるということは分かりません。検査の結果次第ということで、ともかくスピーディーにどんどん追い掛けていくと。これが囲い込みに結び付けるやり方です。
(南海放送)
変異ウイルスについて、繁華街クラスターから各地域に広がり始めているんじゃないかという話があったが、繁華街とは別事例で変異ウイルスが確認されているということは、いわゆるその繁華街クラスターと別事例を介する人がどこかに潜伏されているんじゃないかということも考えられるのだが、その変異ウイルスがまん延し始めているだとか、その感染の状況的にはどう。
(知事)
今の段階、まん延という言葉が何か独り歩きすると誤解を生んだり、社会の不安というのが上下しますので、言葉を選ばせていただきますけども、通常の感染というのはみんな市中感染がほとんどです、家庭内感染というのもあるけども。市中感染というのはあるんですよ。でもその度合いというのがどの程度なのかで伝えていく必要性があるんですが、もうまん延というのはもうそこら中にという状況だと思うんですね。ですから、今はこうした経緯から広がり始めているという、市中の中で広がり始めているという段階ではないかなと思いますね、はい。だからこそ注意が必要だということです。そしてまた、この段階で一人一人が気を付ければ、抑えることは十分に可能であるということも併せて言えるんではなかろうかというふうに思います。
(NHK)
県内全域で警戒が必要だという話があったが、今後中予以外の地域でもこの変異ウイルスが広がりそうな、何か兆候とかそういうのは見られるのか。
(知事)
今はないですね。今はもう本当に毎日報告していますけども、散発的な状況にとどまっています。ただ、ここで油断したらどうなるかというのは別問題です。特にもう一度、昨日説明したように、今回分かったことは、先ほど落ち着いていた時期にどのようなかたちかは分かりませんけれども、県外から来たのか、あるいは県内の方がそういった地域に行って感染して帰ってきたのか分かりません、これは。それが感染力の強いケースの変異株、変異株でも強くない場合もありますので、感染力の非常に強い変異株であったということ。それが少しずつ広がっていく、その段階が少なかったと思うんですけども、ただ、昨日申し上げたように聞き取り調査をしていくと、この「繁華街クラスター」の場合は、かなり早い段階で症状が出ていたんだけれども、結局病院には行っていなかった。職場に行っていた。そういったところでやっぱり広がっていくわけですよね。そこに一部のところで大きな集いをやった。それで感染回避行動が十分でない3密の空間ができた。変異株が持ち込まれて一気に広がったというケースだと思います。であるならば、やるべきことというのは、ともかく言い続けてきたことなんですが、繰り返しになってしまいますけども、体調が悪くなったら、異変を感じたらともかく休む。すぐにかかりつけ医の先生に相談して、受診・検査を受けていただくのを徹底していただくことが第一点、それからもう一点は、個人個人の感染回避行動というものを、より一層気を付けて感染力が少し高そうだという前提で、しかも広がっているかもしれないという前提で、さらに感染回避行動を徹底していただくということ。それから店舗や飲食店等々については、3密回避の対策を確実にしっかり取っていただくということ。こういったことを皆さんがそれぞれ行えば、必ずこれは抑えられるというふうに思います。ですから、関係者一同、全力を尽くしますので、皆さんのご協力、1日1日の行動、十分考えて気を付けていただきたいというふうに思います。
(愛媛朝日テレビ)
変異株が、今は広がり始めている段階ということだが、連日、感染者が2桁台続いている中で、今後の医療機関の負荷を下げるための対策として、例えば宿泊療養施設を新たに開設するとか、何かそういった対策で考えていることはあるか。
(知事)
はい。常時、この宿泊療養施設等々についても、どこかお貸しいただけるところがないかというのは交渉しているんですが、残念ながら、もう一歩というところはあったんですけど、やっぱりちょっと地域への理解等も含めて、ハードルが高いというような状況でございましたので、今、具体的にという、複数当たってはいますけれどもありません。ただ、今この段階で、二つの宿泊療養施設も開きましたので、必要な方々については、入っていただく体制は整えられています。重症者も現在のところゼロでございますから、そういう意味では、まだ重症者向けの対応というのは、できる段階でございます。問題は今後、先ほど申し上げたように、高齢世代や基礎疾患をお持ちの方に感染が広がってしまった場合を考えなければいけないと。となると、これはもう素人が判断するんではなくて、専門医の先生方に判断をしていただき、このケースであるならば自宅療養でも大丈夫だろうというふうな方々については、自宅で(療養を)やっていただくというふうな、日々日々のハンドリングがすごく難しいんですが大事になってきていますので、しっかりと関係機関と連携して行っていきたいと思います。
(愛媛新聞)
確認だが、変異株の広がりについて、東、中、南予、広く広がっているというのは、これは繁華街クラスターから広がったのではないかという見方でよろしいか。
(知事)
これもですね、繰り返しになって恐縮なんですが、本当に今一番ポイントになるのが、これまでと同様に調査なんですね。調査というのは、保健師さんが一人一人、丁寧に、丁寧に対応していきますけれども、感染された方によってはですね、やっぱり(個人の)特定を恐れたり、それこそさっき申し上げた無責任な情報拡散する人がいますから、そういうものにやっぱり恐怖感を感じて、ちょっと言いにくいとかですね、なかなか聞き取れないケースもあるんですよ。例えば、例えばですよ。夜の街は行ったんだけども、どこへ行ったかは覚えていませんとかですね、そういう表現でせざるを得ないケースも出てきますんで。本当は結び付いているんだけども、どう考えても結び付きそうなんだけども、そこを言っていただかないと確定にできないんですね。その場合は別事例にせざるを得ないので、そういったケースもありますから、一つ一つ、理想論で言えば全部細かく言っていただいて、(事例ごとの結び付けの特定を)やればいいんですけど、それは人が対応する問題ですから、そこまでの完璧なことはできません。あくまでも、その得られた情報の中で推測をするしかありませんから、これがそこと結び付いているということを、自信を持って言えるというようなことの根拠はないです。ただ可能性としては十分あるだろうなという段階ですね。
(朝日新聞)
今、聞き取りとかで、ハードルがあるようなケースも感染者の中にあるということだが、この繁華街のクラスターについて、人数も増えている中で、これまでと同じような囲い込みというのはできるというふうに考えているのか。
(知事)
いや、やるしかないです。今それをやるということで、抑えていくということで、皆さん全力で、関係している方々が頑張ってくれているので、ぜひ県民の皆さん、その方々の存在を知ってもらいたいと思いますし、そこに負荷がかからないようにするためには、自分が(新型コロナに)かからないようにするということが何よりなんで、感染回避行動を徹底していただくということ。そして、もしできれば保健所、検査機関、看護師の皆さん、医療スタッフの皆さん、そういった方々にエールを送り続けていただきたいというふうに思います。
(あいテレビ)
変異株の感染力の強さを考えると、スピード感を持った調査というのが求められるかと思うが、保健所の体制を強化するとか、そのあたりの考えはあるか。
(知事)
保健所の体制はもう既に順次強化しておりまして、例えば、松山市に(感染が)集中していますから、先日、(松山市から)要請がありましたので、県の方から保健師さんを松山市に派遣をしております。それから逆に、その他の地域の広がりの対応もその中で出てきていますので、今度、県の体制もやらなきゃいけないので、これは前に協定を結んでありますので、各市町、松山市以外の市町の保健師さんを、県の方に派遣していただいたりですね、できる限りの、人的資源というのは限られていますけども、その中でのやりくりというものを県内でやっているさなかでございます。
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保健福祉部健康増進課
〒790-8570 松山市一番町4-4-2
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ファックス番号:089-912-2399