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新型コロナウイルスの感染の確認(3月26日公表分)及び今後の対策に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年3月26日(金曜日)15時00分~15時45分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認等(3月26日公表分)について[PDFファイル/153KB]
- 愛媛県内の状況等(令和3年3月26日9時現在)[PDFファイル/1.28MB]
- 今後の対策について[PDFファイル/336KB]
- 国の「ステージ3」の判断目安である7指標[PDFファイル/250KB]
- 店舗を利用した皆様へ緊急のお願い[PDFファイル/412KB]
(知事)
本県の感染状況は、変異株による松山市の繁華街クラスターを中心に、感染者が増加しておりまして、昨日の会見で、愛媛県では第4波に入ったと判断し、直ちに「特別警戒期間」へと切り替えて、対策の強化を公表させていただきました。本日も多数の陽性確認をお知らせせざるを得ない状況であり、県内で昨日は、新たに39名の陽性者が確認されております。内訳ですけれども、既存2事例で35名、大半を占めています。35名中34名が、この松山市の「繁華街クラスター」、これはもう90数パーセントの割合、その他の既存1事例で1名ということでございます。そして、新規事例は、4事例で4名、散発的な状況でございます。まずは、陽性が確認された全ての皆さんにお見舞いを申し上げさせていただきます。
昨日よりは減少しているとはいえ、39名は過去最高の59名に続く2番目の多さでございます。20名を超える陽性確認は、これで4日連続ということになります。そして、松山市の「繁華街クラスター」の関連は全体で129名となりますので、100名を大きく超えることとなりました。
さらに、「繁華街クラスター」とは別の既存の松山市の3事例で変異株の陽性が確認されています。ただ、いずれも聞き取りの範囲で追い掛けてはいるんですけども、感染経路が特定されていないこの時点では、特定されていない事例でありますが、「繁華街クラスター」との関連性の可能性はゼロではないと思います。ただ一方で、松山市の繁華街以外でも変異株が広がり、従来株が変異株に置き換わりつつあるということも否定できないと思いますので、まだ両方とも確定できていませんけれども、危機意識は強めたいと思います。
そして、昨日あらためて、最新の知見を国立感染症研究所に確認をさせていただきました。イギリス型の変異株は、最新の知見によりますと、これはばらつきはあるんですが、最大です、これは最大値で感染が7割増加する可能性もあると、1割の場合もあれば2割もあるんでしょうけども、最大でそういう可能性もあると推定されているということであります。また、これも確定はされていませんが、入院および死亡リスクが上昇する可能性もあるという推定があるということでございます。ということで、特別な警戒が必要であるということをあらためて皆さんにお伝えをし、また、昨日申し上げましたように冷静に受け止めて正しく恐れることが重要でありますので、冷静な行動をお願いしたいと思います。
本県の感染が急拡大したことを受けまして、昨日、菅総理から昨夜、私の方に直接電話をいただきました。「愛媛県の対応をしっかりとバックアップする」という心強い言葉をいただいておりましたこと、これもお知らせをさせていただきたいと思います。
本日、説明するのは主に3点ございます。まず、松山市内の飲食店への時短要請について。二つ目は臨時PCR検査センターの設置について。三つ目には昨日の検査結果についての3点でございます。
まず、時短要請でございます。県と市が協議し合意した内容で実施する、今の段階で決まっていることをお知らせいたします。対象となるお店の業種は、前回の要請と同様で、まず、条件は三つございます。食品衛生法に基づく飲食店営業許可を得ていること。二つ目に酒類を、酒ですね、お酒類を提供しているということ。三つ目に屋内に常設の飲食スペースを設けている店舗、この三つの要件全てに該当する店舗を対象といたします。
いわゆる居酒屋だけでなく、この条件が満たされるならば定食屋、そば屋、うどん屋さんなどの飲食店やカラオケ・ライブハウス等の業態もこの条件にあてはまる場合は対象となり得るということでございます。
ただし、ただしです、普段はお酒を提供していても、県が要請する全ての期間、日中も含めてお酒を提供していないということであれば、時短要請の対象外となります。時短要請の開始日でございますが、これはもう既に仕入れてしまっている食材等々、これは業界もですね、たちまちというわけにはなかなかいかないんだと。もちろんその間は気を付けてということになりますけれども、そういう方々は前回もそうでしたけど、その日程を加味しまして、仕入れ業者への連絡等々に当てていただくことになります。ということで4月1日木曜日からといたします。そして、期間は4月21日水曜日までの3週間といたしまして、営業時間はこの間、5時から21時までの間、21時でございます。お酒のラストオーダーは20時30分までとしていただきます。この時間を決めた理由ですけども、今回の第4波は、変異株の流行が見られておりまして、また、4月の転勤・転居などにより、人の移動が避けられない時期と重なっているということ。それから変異株陽性事例では、療養解除に際しまして、もう既にご案内してきたとおり、全国一律で2回のPCR陰性判定が要件となっております。そのため、入院や療養の期間が比較的長期になるということ、従来株と比べて長期になるということが想定されることに加えまして、先ほどの最新の知見、今のところ愛媛県は、重症者ゼロでございますけども、その増加も視野に入れておく必要があると思います。そういったことから、医療体制に大きな影響を及ぼす可能性があるということ。そして、昨日、本日とかつてない規模の陽性確認がなされておりまして、今回の第4波の勢いは、既に年明けの第3波を上回っている、前回も当初は2週間で開始しましたが、ご案内のとおり延長しております。ただしですね、ハードルは高いと思いますけども、もし感染を早期に抑え込むことができた場合、そして、医療体制の負荷が軽減される状況が確認された場合、こういった場合は途中で短縮することもあり得るということだけは、要は前倒し解除ですね、これはその時点で検討したいと思います。
次にこのエリアでございます。今回の時短要請は、松山市内の中でも中心部の繁華街という限定されたエリアで、局所的に発生している感染を抑え込むことが主目的となります。このため、前回のような松山市内全域ではなく、一定の住所で区切らせていただきます。具体的には、一番町、二番町、三番町、花園町、ロープウェイ街等の松山市繁華街に限定をいたします。詳細は資料をご覧いただきたいと思いますが、地図で示しますと、こちらのオレンジのラインで囲っているエリアを対象といたします。
次に協力金でございますが、時短要請の期間、これ全てに応じていただくことが条件となります。その場合、1日当たり4万円の協力金をお支払いする予定でございます。県民の皆さんのご協力により、深夜まで飲食する方々が減って途中から時短にしようという場合は、協力金の対象外となります。初めからの協力が前提でございます。協力金の申請や支払いも含めた詳細な点については、明日、支払いについては、これ市町で行っていただくということを、それぞれの地域で発生した場合、そういうルールにしていますので、松山市の事務として行っていただきます。後日、説明があると思います。
また、見回りにつきましては、松山市から愛媛県に対しまして、人員の協力をぜひという要請がありましたので、昨日申し上げましたように、県の職員も見回りをさせていただきます。現在、業界団体も含めて協議を進めているところでございます。
次に本日の2点目、臨時PCR検査センターの設置でございます。こちらは、松山市中心部へ臨時検査センターを設置いたしますが、概要がまとまりましたので、設置場所・対象者等の内容についてお知らせいたします。
設置場所は、松山市営二番町立体駐車場跡地、市役所の別館北側になります。
対象者でございますが、松山市繁華街を対象に、第1弾・第2弾と分けさせていただきます。第1弾は、接待を伴う飲食店、およびこれはもう幅広いと思います、居酒屋さんやいろんなお店があると思いますが、おそばさんも含めて深夜営業を行う飲食店。深夜営業を行う飲食店および接待を伴う飲食店。この二つに当てはまる業種の従業員の中で無症状の方。今申し上げましたように、深夜営業を行う飲食店には、バーなどだけでなく居酒屋や主に食事を提供するお店なども対象といたします。そして第2弾は、この第1弾、(対象者に)漏れがあった場合は、その対象者に加えまして、その他の酒類を提供する飲食店の従業員さんのうち、無症状の方。この方々を対象として検査を実施いたします。症状のある方は、今回はこちらの方でやるのは無症状の方ですから、症状のある方は今までどおり、かかりつけ医。仕事をすぐに休んで、直ちにかかりつけ医の先生に相談をし、受診、検査を受けていただくということにさせていただきます。
開設期間でございますが、今申し上げた第1弾の方ですけども、3月30日から4月5日、平日のみ、夜の18時から20時。そして第2弾の方は、翌4月6日から4月9日、時間は夕方の4時、16時から20時。
検体採取はそちらに来ていただきまして、キットをお配りして、自己採取方式によるPCR検査といたします。来場方法ですけども、ウォークイン、歩いて来ていただきます、場所が場所ですので。当日、直接検査場に来ていただけたら検査可能で、事前申し込みの必要はございません。検査費用は行政検査として実施するので、事業者負担・個人負担はございません。問い合わせ先はコールセンターを設置いたします。一般相談窓口、089-909-3468。詳細もっと知りたいという方はこちらに電話をしてください。このPCR検査センター、臨時の検査センターは愛媛県および市の共同設置でございまして、県と市の職員が、そこに総合保健協会も加わっていただくことといたします。その協力を得て実施する運びとなります。またこの検査実施場所ではテントを設営し、テント内部でもパーテーションや布等で周囲から顔が見えないようプライバシーにも配慮したかたちといたしますので、安心してきていただきたいと思います。
そしてマスコミの皆さんにこれはお願いでございます。プライバシーのこともありますので、検査が開始された後の取材はご遠慮いただきたい。カメラが入るともう(検査を受ける方が)来なくなってしまいますので、検査前にこの場所というのは構わないんですけども、それは配慮をお願いしたいと思います。
この他、検査結果の連絡方法など、今回お知らせできている以外の点については、引き続き、若干内容を詰めているところもありますので、決まり次第お知らせさせていただきます。無症状であっても、近隣の同業店舗で陽性者が出ていることに不安を感じている方も大勢いらっしゃると思います。検査を受けていただくことが地域への感染の広がりを抑える一助にもなっていきますので、ぜひこの検査センターを対象となる方々、ご利用をいただきたいと思います。
本日3点目として、最後に検査結果を報告させていただきます。まずですね、国のステージ3の判断目安の数字でございます。ご案内のとおり、急激に(感染が)拡大をしました。一つのクラスター、「繁華街クラスター」で一気に、短時間のうちに拡大して、その結果の数字が現在ステージ3(の指標)、入院患者数は53名以上、今55名。重症者は今のところゼロでございます。療養・入院患者数がステージ3、(指標)207人以上に対して、160に近づいています。陽性率は(ステージ3の指標が)週で10パーセント以上。ただこれ今現在10.5パーセントなんですが、現在ですね、その1週間前は0.4パーセントでした。そのまた1週間前は0.6パーセントでした。こうした一つのクラスターで一気に検査を行う場合、特に変異株は陽性率が高いというデータが出ていますので、急激にこの陽性率というのは上がる傾向があります。この数日は同じ傾向が続くと思いますが、その後は、その一回りするとまたこれ一気に下がるというような数字にもなりますので、今は10.5パーセントを超えているということでございます。次に新規感染者数は週に(ステージ3の指標が)207人以上に対して、一気に増えました、155人。(基準を)下回っていますけど近づいている。直近1週間の感染者数の先週比でございますが、これはもう言うまでもなく、先週より増加ということでございます。何せ先週が4人でしたから、もうこれはもう増加ということでございます。それからこれが感染経路不明の割合が(ステージ3の指標が)50パーセント。これが62.5パーセント、先週ですね、先週の数字。ただこれはまた急激に落ちると思います。というのは今回クラスターで、これは感染経路特定されていきますので、これはすぐに変わると思います。こんな状況で、今日この時点での数字だけで見ていきますと、ステージ3という状況に入ってきていると。先週までは全ての指標がステージ3(より)全部下回っていました。けれども、「繁華街クラスター」関係というのは、濃厚接触者の検査。それから保健所への呼び掛けに対しての新たな相談連絡。相当数の陽性者が見込まれております。こうしたことを踏まえると現時点ではステージ3の状態にあるというふうに思って対応せざるを得ないと考えます。第3波の時はステージ2だけれどもステージ3への瀬戸際というふうに申し上げてきました。今回の愛媛県第4波では、変異株の「繁華街クラスター」により、短期間で極めて多数の陽性確認、これが発生し、感染状況や医療提供体制の負荷という点で、第3波を上回る状況になっているというふうに考えます。
次に昨日の検査結果でございます。まず年代はこれまでと同様20代、30代がもう大半を占めているという状況でございます。男性・女性は比率、22(人)、17(人)とそうは変わりません。そして、居住地は松山市がもう圧倒的に占めているということでございますが、他の地域でも散発的ではありますが、陽性が確認されています。そして職業、感染経路ですけども、これはもう飲食店が多数と。それから若干、生活上の接触がございます。職業については、医療関係者が3名確認されておりますが、さらに感染が広がることがないように医療機関、陽性者が勤務する医療機関はもう分かっています。連絡もいっています。そして、その医療機関やその他の関係機関と連携、協力して既に動いておりまして、保健所の検査と、それから医療機関の自主検査も含めて速やかな対応を現在進めているところでございます。なお、公務員が1人カウントされていますけども、県の職員ではございません。こちらの方は所属機関から公表があると聞いております。
次に入退院の状況についてでありますが、医療機関に入院されている方は2名増えて55名。そして重症者はゼロでございます。宿泊療養施設が開き始めました。順次入ってまいります。土日も含めて入っています。今日は初日ということで5名、取りあえず入所していただいております。そして自宅療養が100名になっていまして、このうち入院調整中の方97名、うち変異株関係が90名ということでございます。退院となりました方は2名増えて1,048名でございます。
次に各事例の進捗状況についてでございますが、昨日は、こちらはいつも申し上げていますが、衛生環境研究所の行政検査、228件。これプラス、今日は金曜日ですので1週間に1回の民間医療機関、かかりつけ医の先生方の検査もここに入ってきました。こちらがちょっと分かりにくくて、(パネルの)この赤い方は行政検査のみで、昨日の1日分。青い方は民間機関で1週間分でございます。1日平均で150件ぐらいでしょうか。それらが行われて、そのうち陽性者が39名確認されたということでございます。この39名のうち10件は、この民間医療機関で行っていただいた検査によって陽性が確認されたケースでございます。
次に昨日の変異株の関係ですけども、PCR検査10件実施しまして、うち7件の陽性が確認されております。変異株陽性が判明した事例は343事例目、344事例目、345事例目。いずれも松山市でございますが、このうちクラスター以外の3事例では初めての変異株陽性が確認されたものでございます。ただ先ほど申し上げましたように、今後の調査の進展によっては、こちら(繁華街クラスター)との関係が見えてくる場合がございますので、今の時点ではそれがまだ見えていない段階。全く別かもしれませんし、それはちょっと確定はしていません。ただしこの時点で、この事例に関しての陽性者は全てみなし変異株陽性者というふうな扱いで対応をしてまいりたいと思います。
次に、全ての作業が終わって、感染の広がりが心配なくなった封じ込め事例、そして、今現在、濃厚接触者の健康観察のみを残している囲い込み事例については、新たな動きはございません。
調査中事例は、(パネルの)こちらから下になります。まず、「繁華街クラスター・松山市」。昨日は濃厚接触者176名、これに民間(医療機関)の先生方の検査はここに入っていませんから、もっと多くの検査が行われていますけども、それらの中で、それらも含めて34名の陽性が確認されております。また、保健所の調査を進める中で、この341事例目というのが、このクラスターと生活上の接触でつながりがあることが確認されました。ということで、341事例目につきましては、このクラスター・337事例目に統合を今日からさせていただきます。なお、こちらの341事例目については、これまで2名の陽性が確認されております。このため、337事例目の陽性者数の総数は129名となりまして、内訳は従業員・利用者等で30人増えて116名。店以外の者が4名増えて13名ということでございます。
もう一度、この10店舗の呼び掛けをさせていただきます。このクラスター事例については、本日も百数十件程度の行政検査が実施されてまいります。現在、お店に行った人だけではなく、その濃厚接触者、家庭であるとか生活上の接触も含めた濃厚接触者の検査もどんどん進めていますので、検査数はどんどん増えてまいります。そして、問い合わせも昨日ちょっと減りましたけども、各保健所合わせて50件程度の問い合わせがまだございます。潜伏期間の関係もありますので、さかのぼって3月9日以降に、この公表した10の店舗へ行かれた方は、管轄する保健所に連絡をしていただきたい。その時に「繁華街クラスターの関係です」と言っていただけたら、指示ができる体制が取れております。また、保健所の調査によりますと、既にこの10店舗以外でも陽性者が利用したお店がございます。そういったことも踏まえると、10店舗以外の飲食店の利用者の中で体調に異変を感じられた方は直ちに医療機関を受診していただきたいというふうに思います。全然このお店とはまたリスクは違いますけども、念のため、ぜひその点、気を付けていただきたいと思います。引き続き関係機関と連携を図りながら保健所による調査・検査を進めて、囲い込みに向けて全力を傾けてまいります。
次に339事例目、今日の案件、新規も含めて全て松山市保健所の管轄でございます。こちらでは339(事例目)、2件の検査を実施し、全て陰性でございました。それから、345事例目、こちらは1件の検査を実施し、1件の陽性が確認されています。346事例目は40件の検査を実施し、全員陰性でございましたので広がりは見られません。新規事例については、4事例で4名の陽性。現在調査が進められている段階でございます。この中にも繰り返しになりますが、場合によってはここ337事例目との関連が出てくる可能性もございます。
本当にこうしたような状況がまだ続いております。やれることを全て速やかに行っていくということで、関係機関と協力しながら全力で対処をしてまいります。ただし、お一人お一人が日常生活で感染回避行動をしっかりと行っていただかないと乗り越えることができません。特に昨日は報告上がっていませんけども、この状況の中でも感染回避行動を十分に取らず、3密になるような集いをしているところがある。これはもう本当に申し訳ないですけど、これだけの大きなクラスターのニュースもどんどん流れている中で、そういったことを平気でやるというのはもう経営者としていかがなものかというふうに言わざるを得ません。そして、行く方もぜひこの状況を踏まえて、ご自身のためにも、家族のためにも、地域のためにも、医療機関のためにも、ぜひ控えていただきますように強く申し上げさせていただきたいと思います。
昨日から特別警戒期間に入りました。そのことをぜひ皆さんにも受け止めていただきまして、何とかできるだけ早く囲い込んで乗り越えたいと。地域の未来のためにもですね、全力を尽くしますので、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。以上です。
(テレビ愛媛)
変異種の事例が他の3事例でも確認されたということだが、これは現時点で松山市内での変異種、さらに繁華街以外にも広がっているというふうに見ているのか。
(知事)
ちょっとその辺はさっき申し上げましたように、例えばゲノム解析を詳細に国立(感染症)研究所でやれば、同タイプかというのは判別できる可能性もあります。それからいろんな事情で、調査の、個人個人の立場がありますから、今の無責任なSNS上、あるいはインターネット上での無記名のやり取りに恐怖感を覚えて言えない場合もあるかもしれません。いろんなケースが想定されます。ですから、この時点で入っている情報では337事例目との関係は見られないんですけども、今後、情報が新たに追加されて関連が見つかったり、あるいはゲノム解析で場合によっては同じ場所ということが判明する可能性もありますので、今は何とも言えません。ただ、何とも言えないということは広がっている可能性もあるという前提で捉えておくべきなのかなというふうに思っています。
(愛媛朝日テレビ)
変異株、感染の広がりが強い可能性もあるということで懸念されているかと思うが、本日公表された職業の中に医療関係者の方が3名いる。変異株の感染の確認というのは医療関係者の方にはあるのか。
(知事)
それは、特定はいたしませんけども、これだけ広範の中ですから、中にはそのクラスターの関係がいた場合は、変異株扱いにしています。医療機関は全て連絡がいっていまして、医療機関それぞれが対応をしっかりと行って、先ほど申し上げましたように自主検査も含めて速やかにやるというふうなことを聞いています。
(愛媛新聞)
時短営業要請だが、従わなかった場合は何か罰則とか、それかまた命令とかというのはあり得るのか。
(知事)
これは、権限は私にございません。あくまでも要請でございます。ただ、地域で商売をやっていく以上はこの状態がどういう段階なのか、それはご自身の店舗だけではなくですね、周辺のことも含めて地域社会のためにもですね、受けていただけるものと信じています。
(テレビ愛媛)
時短要請の件で、(4月)1日から開始するということで、仕入れ業者とキャンセル発生する場合もあると思う。そのあたり、仕入れ業者への支援、経済的な支援というものはどのように考えているか。
(知事)
これはもうそこまでの制度がありませんので、踏ん張っていただくしかないというふうに思います。そのための協力金は別途ありますけども、その間は、これも繰り返し申し上げているんですが、最初に申し上げたとおり、飲食店というひとくくりにはしていただきたくない。今、発生しているのは接待を伴う飲食店、そして深夜帯まで営業している場所、ここに行った人たちの集いでの感染拡大ですから、ほとんどのお店はですね、「えひめ版協力金」を活用していただきまして、3密回避対策を徹底するようしっかり行ってくれています。そういった居酒屋であるとか、レストランであるとか、こういったところでの感染確認はまだありません。そこを一緒くたにしないで、そこで正しく恐れていただきたいと。ルールを守って、長時間は避けて、人数は制限して、普段会っている方々との会食、そしてお店に行った時にこうした対策がちゃんとできているお店ならば感染リスクはほとんどありませんから、そういったところを十分考えて、冷静に行動していただきたいというふうに思っています。
(あいテレビ)
今回の時短要請は前回と異なって、エリアを限定してということになると思うが、知事はこのエリアを限定して行う時短要請による経済の影響というのはどのように見ているのか。
(知事)
全体でやるよりは少ないと思いますね。例えば、前のように全体であるとか、あるいは松山市さんが独自の上乗せで休業に踏み込んだ場合は、ものすごい影響が大きいと思いますけど、そういうところまでには至らないかなというふうには思いますけど。
(あいテレ)
もう1点、前回の時短要請の時は松山市の方でも上乗せ分があって、時短要請をするよりかは休業した方がいいんじゃないかというお店も非常に多かったのだが、今回もそのような休業をするお店が出るという想定で、今回のこの時短要請ということか。
(知事)
県の立場としては前回と何ら変わらないです。県はもう当初から時短要請というふうなことでしたので、そこの上乗せと休業要請は松山市さんの判断なんで、今回そういった件に関しては、松山市さんにお聞きいただけたらというふうに思います。
(南海放送)
医療関係の方々だが、2日前にもお二人ですか、医療関係の方がいらっしゃいまして、繁華街クラスターが大規模になっているから、この中に入るかどうかというのはなかなか特定をされるのは難しいかもしれないが、例えば、一つの病院の中で少し感染の広がりの傾向があるだとか。
(知事)
一般論として申し上げると、それはないです。今の段階ですね。
(南海放送)
あと、繁華街クラスターから家庭内への感染等も見られるという話も昨日もあったが、いわゆる三次感染とかそういった状況は。
(知事)
いや、まだ見られないですね。ただ今の段階です、これも。家庭内感染もクラスターの関係は、昨日は本当に少数で、速やかに店名も公表に同意いただきましたので、気を付けられているということもあるかもしれません。これはちょっと、もう少し日が経たないと何とも言えないと思います。
(朝日新聞)
時短要請について、前倒しの解除の可能性もあるということだが、具体的にどういった指標を見て判断していくことになるのか。
(知事)
感染状況、ただこれを前提にやっているわけではないですので、ただ本当にそういう状況が生まれた場合はということで、今の段階ではちょっとその可能性にも触れられない。ないという方向で向き合っていますので、なかなか細かいことは言えないんですが、常識的に考えるならば、この関連の感染者がもういなくなってきた、あるいはその医療体制状況の負荷が低減してきた、それで医療機関、関係者との意見の中で、そういうふうな判断でも問題ないというような意見をいただけたときとかにそういうことになろうかと思いますね。
(朝日新聞)
今の段階ではないというのは、今のところはその前倒しというのを考えていないか。
(知事)
全く考えてないです。
(朝日新聞)
あと、今回の時短要請はどのくらいの店舗、数としてはどのくらいの店舗が対象になるのか。
(知事)
そうですね、ちょっと店舗数は後で事務レクのほうでお知らせさせていただきます。
(NHK)
今日の段階で、医療機関への負荷というのは既にあるというふうに考えていいのか。
(知事)
今回非常に難しいケースで、例えば高齢者施設等々で発生すると症状もかなり重く、重症化率も高くなってきて、すぐに入院治療が必要なケースが大勢いらっしゃることになりますので、一気に医療現場の負荷は高まります。今回はこうした繁華街での特定の集いを端緒にした繁華街クラスターなんで、年齢的にご覧いただいても圧倒的に20代、30代という若い世代かつ症状も軽症者、あるいは無症状者が大半を占めて、大半というか、今、重症者はゼロですから、そういう状況なんですね。ですから、直ちに入院してしっかりとした治療が必要であるという段階ではないので、そのあたりちょっと本当に初めてのケースですから、戸惑いながら模索しているところです。そういうことで宿泊療養施設も開所できましたので、自宅療養、宿泊(療養)施設、これをうまく専門医の先生が判断してコーディネートしていただけます。毎日毎日保健所が健康観察、行動をチェックいたしますので、その中で症状がもし悪化した場合は速やかに入院をするというこの連携プレーで回していくというふうなことになろうかと思いますので、今の段階ではたちまち、ただ医療機関への、一応この検体採取の時は変異株の場合、2回PCR検査はやらなきゃいけないということもありますので、いったんは入院ないしは宿泊療養施設ということも考えておかなきゃなりませんので、むしろ入院医療現場の負荷と同様に、そのコーディネートの負荷もかなり高くなる可能性があるなというふうに思っています。
(NHK)
今後、医療機関の逼迫(ひっぱく)という状況に備えて、今から宿泊療養施設を増やすとか、そういうところは、今は具体的に考えているのか。
(知事)
というか、常時そういったことはお願いしています。医療機関のコロナ専門病床を増やすというのは並大抵なことではございません。一般の患者さんのことも考えなければいけませんから、このハードルがあるということ。それからその病院の、民間の場合は医療スタッフの同意というものをどう取り付けるか。やっぱりなかなかそこにトップが判断してもできないという状況もあろうかと思いますから、そういったこの相談の中で決められるのかどうかということ。いろんなハードルがあります。ですから、簡単に「あそこの病院のベッド空けたらいいじゃないか」というようなものではないということはお分かりいただきたいと思います。公立の病院ではその立場上、東・中・南予、医療圏域ごとに構えていましたけども、そういう中で、今年に入ってから三つの病院で新たなコロナ病床が先日ようやく増やすことができた段階でありますから、それを増やすまでにも数カ月お願いしたり交渉したりということがありましたので、もちろん常にそういった呼び掛けはしていますけども、なかなかすぐにということにはいかないと思います。
(テレビ愛媛)
時短要請の対象エリアの線引きについて、繁華街だとか市内中心部で線引きしているかと思うが、なかなかこれをどこで線引きをするのかというのは難しい判断だと思うのだが、県としてのこの基準というのはどのようなものがあるのか。
(知事)
これはある程度、業界の声も聞きながら、集まっている飲食店等々が、そこに限定をしたということです。だいたい皆さん、今の地図のとおりですね、このエリアに固まっているというのはお分かりいただけると思いますね。
(愛媛新聞)
今の関連で、そうしたら飲食店が集まっているようなエリアを指定されたという。
(知事)
そうですね、今回はまさにそのエリアの一部の特定な業種の店舗間での「繁華街クラスター」ですから、ちょっと繁華街というと全体というふうに見えちゃうんですけど、本当に特殊な業態の、特別な業態の、しかも深夜までやっている、しかも接待を伴う、そういうところで発生した。それで、ひょっとしたらその人たちが他のお店にも行っているかもしれないので、そこに投網を掛けて、時短要請とそれから従業員さんの検査をやってチェックをしていくというふうなことでございます。
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