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新型コロナウイルスの感染の確認(3月25日公表分)及び今後の対策に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年3月25日(木曜日)15時00分~15時49分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認等(3月25日公表分)について[PDFファイル/152KB]
- 愛媛県内の状況等(令和3年3月25日9時現在)[PDFファイル/344KB]
- 今後の対策について[PDFファイル/1.27MB]
- 店舗を利用した皆様へ緊急のお願い[PDFファイル/412KB]
(知事)
説明をする前に、皆さんに、基本的なことについて触れさせていただきたいと思います。私の方からちょっと3点お願いでございます。まずですね、クラスターが発生して多くの感染が確認されていますけれども、ぜひ県民の皆さんには、まず正しく恐れていただきたいということをお願い申し上げます。去年の当初からこれは申し上げてきたことですけれども、慌てたり、浮足立ったり、また無責任な情報に振り回されると、まさにコロナの思うつぼでございます。残念ながら、こうしたような状況の中では、無記名で情報発信できるという便利なツールとも言えるんですけども、それを活用して無責任な情報発信される方、あるいは感染者探しをする方、そういった方々もいらっしゃいます。やめていただきたいという声は全ての方に届くわけではありません。良識ある県民の皆さんは、決してそういうところに振り回されないように。そしてそういう行為が、感染された方々に恐怖感を与えて、保健所の調査に支障を来しているというふうなことにもつながる。これをぜひもう一度申し上げたいと思います。正しく恐れていただきたいと。
それから二つ目には、今回、松山市で発生しているクラスターは変異株でございます。まだまだ専門家によっても解明されているわけではありませんが、分かっていることは、従来株と比べて感染力が若干強い。まさにこれがクラスターにもつながっているんだろうと思いますけれども、しかし、それ以外の点については、従来株とそう大きな違いはございません。重症化の状況を見てもですね、お分かりいただけると思いますが、従来と同じということは、特に若い人たち、若い人は重症化しないから大丈夫だろうとは決して思わないでください。従来株でも、おそらくこの変異株でも、そこから派生していますから、ごくごくまだ少ないですけれども、時間が経ってから後遺症が出ているケースも報告されています。長期にわたる倦怠(けんたい)感であるとか、脱毛であるとか、そういったところに場合によっては結び付く可能性もありますので、若い人、特に警戒感を強めていただきたいと思います。そしてもう一つが感染回避行動。従来株であれ、そして変異株であれ、やるべきことは、個人個人は一緒でございます。「うつらないように自己防衛」「うつさないように周りに配慮」「習慣化しよう3密回避」。この基本がおろそかになっていないかどうか、これをもう一度確認いただけたらというふうに思います。そして今回、一部の飲食店で発生していますけども、全体の一般論として申し上げます。こうした感染回避行動を緩めてしまうような場というもの、不特定多数が大勢集まって長時間騒いだりと、こういうことが原因になるケースがあると。そこに変異株が入ってくると一気に大型のクラスターが発生する。そして、その結果、医療機関、ひいては地域社会に大きな影響を与えるというふうなことでございますので、感染回避行動の徹底というのをもう一度、よろしくお願い申し上げたいと思います。残念ながら昨日の時点でも、にぎわいのある、感染回避行動が取られているか、疑問を感じるような会が一部であるというような報告も入っておりますので、いま一度(感染回避行動の)徹底をしていただきたいと思います。
それでは説明させていただきます。一昨日は23名、昨日は24名の陽性が確認されていましたが、本日はこれを大幅に上回ります59名の陽性者が確認されました。これまでの1日最大の陽性者数、愛媛県では38名、1月8日公表分でありましたが、これをはるかに超えており、この点については深刻な事態と受け止めております。本県の感染状況は変異株の広がりも含めて、第4波に入っていると、入ったというふうに思います。年末・年明けの第3波を上回る非常に危機的な状況と申し上げざるを得ないと思います。ただ、「正しく恐れる」でございます。昨日の検査で陽性が確認された59名の内訳は、既存5事例で55名、新規は散発的で4事例で4名となります。そして「繁華街クラスター」、こちらの関係が55名中47名に上っています。ですから大半が「繁華街クラスター」という関係でございます。陽性が確認された全ての方々にお見舞いを申し上げさせていただきます。そして、この状況を受けまして、県では警戒レベルを継続していましたが、これを引き上げます。本日から全県、特別警戒期間を再発令させていただきたいと思います。事実上の緊急事態宣言と受け止めていただきたいと思います。
本日説明するのは主に2点。特別警戒期間への切り替えについて。そして二つ目は昨日の検査結果についてでございます。まず1点目でございます。「繁華街クラスター」関連の陽性者は本日発表分を含めて全体で93名になります。これまでは四国中央市の高齢者施設クラスター49名が最多でございましたが、これによって本県最大のクラスターとなります。また、現在、検査はどんどん進めています。保健所も全力で追い掛けておりますので、問い合わせのあったお店、公表しましたけど、行ったという方からの問い合わせに応じた検査だけでなく、そこで陽性が確認された方々の濃厚接触者もどんどん検査が始まって進んでいます。例えば、初日分の23名、一番大きな固まりとして確認された23名の濃厚接触者の検査は、第1陣は既に完了するなど、どんどん陽性の可能性の高い人たちの検査は拡大して進めています。ただこの一方でこの事例が変異株の事例でありますことから、先ほど申し上げましたように感染力が強いということを鑑みますと、さらに広がる可能性もございます。事実、昨日以降、このクラスターの事例の中で、まだまだ人数少ないんですが、家庭内や生活上の接触が感染経路と推定される陽性者も、徐々に増加しておりまして、既にお店に行った方だけでないところに染み出ているというふうな傾向も、まだ若干ですけども見え始めています。ということで、昨日まで第4波の入り口と申し上げましたが、第4波に入ったという状況でございます。加えてリバウンドではなく、変異株という全く新たな波が、経験したことのない規模で押し寄せているというふうなことで受け止めていただきたいと思います。ただ現時点では、感染は松山市繁華街の深夜まで営業を行っているバー、そして接待を伴う飲食店の従業員や利用者が圧倒的多数を占めています。そして年齢でいえば20代、30代が大半を占めているということでございます。ただし、これから季節的に年度の切り替わりの時期に入ってまいりますので、人の動きが活発になります。県内各地や他の世代へ、特に医療機関や高齢者施設への感染の広がりを食い止めるために、極めて重要な時期であるというふうに思います。ということで昨日の検査、陽性確認59人がまだピークとは思っていません。いま濃厚接触者もどんどんどんどん検査を進めていますので、ここ数日はヤマが続くと見なければならないと考えておりますので、まだまだ楽観視することはできません。そしてもう一つ懸念するのが、冒頭に申し上げたこととも関連するんですが、「繁華街クラスター」の中では、ごく一部、本当にごく一部ではあると思いますが、狭い店内で大勢が密になって、大声で深夜まで騒ぐという典型的な3密状態となっていたという報告も入ってきています。そして現在でも、昨日の報告ですが、一部の店舗ではまだこれだけの状況が生まれても、まだやっているというところが見受けられるという報告も入っています。松山市が既に広報車による啓発活動を行っていると聞いておりますが、これだけでは不十分である状況になってきているということで、さらに各店舗を巡回しての広報についても、ぜひ検討いただきたいと思います。その中で市に投げ掛けたところ、県も繁華街の見回りに協力してほしいという要請がありましたので、県職員も見回りや啓発に参加をすることといたします。若い世代の皆さんには自分たちの世代で感染が広がっている、感染拡大を食い止めることができるかどうかは自分たちの行動にかかっている。こういう認識をぜひ持ってもらいたいと思います。この感染の波は、誰もが当事者であります。自分のこととして考え、一人一人が日常生活で感染回避行動を徹底しなければ乗り越えることはできません。「今回だから」「今回だけは」「特別だから」「自分は大丈夫だろう」という油断がウイルスに付け込まれる隙を作ります。決して忘れないでいただきたいと思います。
本日3月25日から全県、特別警戒期間へ切り替え、県民や事業者の皆さんに強く警戒を促したいと思います。ただし、感染が拡大している松山市限定の対応もございますので、全県に呼び掛ける内容と松山市限定の内容と両方ありますので、その点、マスコミの皆さんよろしくお願い申し上げたいと思います。繰り返しになりますけども、理由は4点でございます。松山市内の繁華街で発生した過去最大の変異株クラスターにより陽性確認者が急増。さらに今後も多数の検査を行う予定でございますので、そういう状況であるということ。それから繁華街の従業員・利用者のみならず、その家族や友人などへの感染の広がりが一部確認されておりますので、2次感染等による地域への感染の広がりが危惧されるということ。それから、ここ数日の感染拡大により、もうあっという間ですから、医療機関への負荷が急激に増大しているということ。それから地域や他の世代への感染拡大を食い止めるために徹底した対策が急務であるということ。こういったことが理由でございます。
そして、県知事として、県民の皆さんにご協力をお願いする具体的な内容について説明させていただきます。まず、これは全体的に言えることなんですが、飲食店利用や会食の注意でございます。接待を伴う飲食店、今回発生した、ちょっと飲食店の中の特別なところです。こういったところや深夜営業を行う飲食店の利用は控えていただきたいということでございます。それから、それでもゼロになるかどうか分かりません。もし利用してしまった後で体調に異変を感じたら、もう直ちに外出を避けて、医療機関、かかりつけ医の先生に受診をしてください。変異株による感染リスクが急激に高まっている松山市繁華街からそれ以外に感染を連鎖させないためには、まずは現在の急所を押さえることが重要であります。ということで、こうした飲食店に限らず、会食においては、これは自宅も含めてですね、前は自宅のバーベキューで広がった例もありましたので、会食ということで、三つの条件をぜひ順守、厳守していただきたいと思います。
まず第1点目は、お店の場合ですね、店側の感染対策ができているかどうかをぜひ確認してください。えひめ版協力金によって、ほとんどの店はさまざまな対策を講じておりますが、中には十分にできていないところもあるかもしれません。座席の間隔の確保、そして、今回問題になりました従業員のマスク着用、また消毒液の設置、換気の徹底、こうした感染対策が徹底されている店を選んでください。それから二つ目、参加者の2週間以内の行動歴を会食の前に確認をしてください。深夜に及ぶ繁華街での飲食に行ったのかどうか、「五つの場面」に該当するような感染リスクの高い行動を取っていないことを確認する。そして三つ目は、当日、体調不良者がいないことを必ず確認願いたいと思います。こうした条件を守っていただきたいと思います。自宅で何かされる時も同じでございます。また、日常的な会食の人数は、基本的に4人以下としていただきたいと思います。ただ、この時期、職場の送別会や歓迎会等の恒例行事でやむを得ず5人以上となる場合は、今申し上げた三つの条件はしっかり守ることはもちろん、さらに毎日顔を合わせている人と。それから席の間隔を十分に開けること。それから大声は出さない、羽目は外さない。また長時間の会食は避けて2時間以内に。こうした感染防止対策は呼び掛け続けておりますが、これを絶対に気を付けていただきたいと思います。なお、県職員にも日常的な会食は基本的に4人以下とし、そして、4月以降の歓迎会等は今申し上げた5人以上になる場合は条件を守って、しかも10人以下、これはもう厳命ということであらためて周知をいたしました。企業団体等におかれましても参考にしていただけたらと思います。
次に感染拡大を防ぐための協力依頼内容でございます。松山市内の飲食店へ営業時間の短縮を要請することといたします。その方向で議論を進めています。ただし、現段階で、まだ内部調整をやっている協議中でございます。対象エリアをどうするか、業種を絞り込むかといった点を含め、松山市と協議を行っておりまして、国との協議も経た上で公表したいと思います。県としては、この「繁華街クラスター」を集中して抑えるため、一部のエリアに限定する方向で考えたいと思います。また、営業時間については、21時までとする方向で検討をしていきたいと思います。併せて、協力金の中身についてもどういう条件にするか、同様に協議中でございます。対象業種については、国や先行県と相談する中で、接待を伴う飲食店や深夜営業のバーなど、現にクラスターが発生しているところに限定して時短を要請しても居酒屋に人が流れて騒げば、容易に繁華街全体へ感染が広がる恐れが強いというふうなことだろうと思います。こうした事例、意見も踏まえながら時間をかけずに協議を進めて、近日中といっても明日、あさっての間には詰めて発表させていただきたいと思います。ぜひこれは受け止めていただきたいと思います。
次に花見の取り扱いでございます。シーズンを迎えています。これまでは宴会やカラオケを避けるなど注意をした上で行っていただきたいとお伝えしておりましたが、松山市においてはシートを敷く、もしくはベンチに座るなど着座しての飲食の禁止をお願いしたいと思います。松山市限定でございます。なお、松山市以外ではそこまでの対応は求めませんが、他の市町の花見に大勢が集まり飲食するような事態にならないよう、皆さんの良識ある行動をお願いしたいと思います。心苦しい限りですけども、足下の感染状況を踏まえまして、ぜひご協力、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
次に県立学校の対応でございます。県立学校は、既に春休みに入っておりまして、公立の小中学校も明日から休みに入ります。春休み期間中の学校外での感染回避行動を徹底するため、県教育委員会と松山市教育委員会が連携し、人が集まりやすい施設等について、松山市内を中心に教員の見守り活動を強化することといたしました。また、県立学校の部活動の練習試合に関しましては、松山市内およびその近郊地域の学校は、当面の間、実施を見合わせることといたします。
次に県内宿泊旅行代金割引についてでありますが、県内全域で新規発行を中止いたします。なお、既に予約済みの分は中止の対象外であり利用可能といたしますが、感染拡大を防ぐために旅行者と宿泊施設等の事業者の双方が、感染防止対策をいま一度徹底していただくように、これはもう強くお願いをさせていただきます。
次に感染拡大を防ぐための集中的な検査についてでございます。感染拡大を防止するため、無症状者を対象に集中的な検査を実施することといたします。一つ目は、既に記者会見でお伝えしておりますけれども、松山市中心部への臨時の検査センターを設置いたします。松山市繁華街の飲食店従業員へPCR検査を実施するものでございまして、来週の前半にも開所したいと思います。
二つ目は、高齢者施設等における自主検査補助のさらなる拡充でございます。高齢者に広げないということが重要なポイントになりますので、今年2月に福祉施設等の自主検査に対する補助制度を立ち上げたところでありますが、一定の条件を付けておりました。例えば、職員や家族が、感染が懸念される地域を訪問した場合とかですね、県外から転職・転勤した場合に補助対象とするとしていましたが、この要件を大幅に緩和いたします。これは全県下が対象でございます。重症化リスクの高い高齢者等が集団で生活する高齢者施設等への感染拡大を回避するため、本日から当面の間、今のところ期間は切りません。当面の間といたします。施設等が必要と認めた職員の検査費用を全て補助の対象といたします。これは松山市だけではなく、愛媛県全下の施設を対象として適用をいたします。重症化リスクの高い高齢者等への感染性の高い変異株の持ち込みを防ぎたいと思いますので、ぜひ施設の皆さん、特に中予地区の皆さんには積極的な利用をしていただきますようにお願いをいたします。
このたった2、3日で県内の状況は危険水域に達しましたが、県民や事業者の皆さんと危機感と緊張感を持って必ず乗り越えるという強い意志の下に頑張っていきたいと思いますので、みんなで力を合わせて乗り越えていきましょう。
今の第1点目の方向性につきましては、昨日、医師会、それから専門医の先生、看護協会、検査センターの衛生環境研究所、それから経済団体、それから県議会各会派、議長含めて全員にその方向性で賛同をいただいたことも併せて申し添えさせていただきます。そして、今朝、私と西村大臣で、電話で会談をいたしまして、国も全面的に協力するというお気持ちをいただいておりますことも併せてご報告させていただきます。
次に本日の2点目でございます。昨日の検査結果でございます。59名の概要でございますが、まず年代でございますけども、ご覧のとおり、20代から30代が49名、全体の8割以上を占めています、昨日はここが大半でありましたが、ご覧のとおり若干、ちょっと他の年代も見え始めています。男性、女性は半々ぐらいでございます。大半の55名が松山市に集中。「繁華街クラスター」の影響がここにも見られると思います。そして、こちらでも感染経路と飲食店が45名でございますが、先ほどちらっと触れましたように、家庭内や生活上の接触等も見られるということでございます。職業については、福祉関係者が1名、学校関係者が5名確認されておりますが、ここからさらに感染が広がることのないよう関係機関と連携・協力して保健所の検査と自主検査も並行して速やかに対応を進めているところであります。なお、関係したところについては、既に連絡がいっておりまして、例えば閉じるとかですね、いろんなアクションはそれぞれのところで行っていただいておりますので、そのことも申し添えさせていただきます。
次に入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は15名増えて53名でございます。ただ、ここがまた変異株の特色にもなるかもしれませんけれども、重症者は1人、これは変異株ですけども、ご回復をされて、現在、重症者は、愛媛県はゼロということでございます。宿泊療養施設につきましては、現在、看護協会さんが非常にフル回転で呼び掛けを行っていただいておりまして、「(奥道後)壱湯の守別館」は明日開設、そして「ホテルたいよう農園古三津」は週明けから運用を再開するということになりました。本当に看護協会の皆さん、急な感染拡大だったんですけども、速やかな対応でこうしたような開設に結び付けていただきましたこと、本当に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。そして、自宅療養は43名増えて70名、このうち入院調整の方がクラスターの関係で55名でございます。退院された方が1名増えて、今のところ1,046名の方がご回復ということでございます。
それでは、松山市の「繁華街クラスター」状況を中心に説明をさせていただきます。昨日は(パネルの)こちらでございます。こちらの169件というのは県の衛生環境研究所の行政PCR検査の数でございます。この他に民間医療機関、かかりつけ医の先生が行っているPCR、抗原検査がございますが、明日、1週間分の集計が入ってまいります。先週の1日平均は150件でございましたけども、たぶんこのクラスターの発生を受けて、相当増えているような状況になってきているんではないかと思います。最初の頃の270件とか、そんな数字になるかもしれません。ちょっとこれはまだ確定ではないので何とも言えませんが、明日それが入ってきますので、かなり大人数の検査が昨日は行われています。陽性者はそこからも連絡が入りますので、それらも含めて169件プラス民間検査も含めて59件の陽性確認がございました。この59件のうち10件が民間医療機関から陽性が確認されたという連絡で入っている数字でございます。
次に、事例の状況でございます。封じ込めた事例については変更ございません。囲い込んでいる事例についても3事例、今ございますが、特に昨日は変更点はございません。そして、(パネルの)こちらから下が調査中事例になります。337(事例目)、今の松山市の「繁華街クラスター」でございます。このクラスター関係では、昨日、行政検査では135名を検査いたしまして、そのうち47名の陽性が確認されました。こちらには一部かかりつけ医の先生の陽性(確認)も入っております。この事例における陽性者数は合わせて93名となります。
冒頭で申し上げましたとおり、本県最大のクラスターとなります。陽性者の内訳は公表しているお店が10軒ありますけども、時には従業員、その方がこちらに行くとお客、入り乱れておりますので、従業員と利用者を合算しています。従業員・利用者等が86名、44名増えました。店以外の者が3名増えて7名ということでございます。もう一度申し上げます。公表しているお店、同意をいただきました10店舗、それぞれこの「Start(スタート)」から「CLUB LUXE(クラブラグゼ)」までこのお店、念のため潜伏期間も考慮して3月9日以降にこれらの10軒の店を利用された方は、それぞれ住所地のある保健所に連絡をください。自宅待機してこちらの方に連絡ください。そこで「繁華街クラスターの関係者です」というふうに言っていただいたら、それぞれの保健所でその場で指示をすることになっていますので、ぜひご協力をお願いします。皆さんのそうした申し出がなければ、さらに広がりが誘発されかねないということで、必ず連絡をいただきますようにお願い申し上げます。そしてその中でも、特にご家族に医療・福祉関係者がいらっしゃる場合は特に家庭内の感染等にも気を付けていただき、またその勤務先等々との連絡をしていただきたいと思います。また、念のためこれ(3月9日)以前でも健康管理、体調異変のときの速やかな、かかりつけ医の先生の受診、これだけは同様にお願いしたいと思います。さらに、公表した店舗の利用者以外でも、繁華街を利用して近い距離で会話や接客を受けた方や長時間滞在した方で、体調に異変を感じた方も同様に休んで、かかりつけ医の先生に相談して受診していただきたいと思います。もう一度今、それぞれが胸に手を当てていただいてですね、3密の場に行ったかどうか、感染リスクの高い行動を取ったかどうか、もう一度振り返って確認をしていただきたいというふうに思います。昨日も各保健所に合わせて100件を超える問い合わせをいただいております。自身が条件に当てはまるかもしれないという方、当てはまる方は躊躇(ちゅうちょ)することなく連絡をいただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
それでは、それ以外の事例でございます。これ実は全て松山市保健所での管轄でございます。339事例目、こちらは昨日13件の検査を実施し、3件の陽性が確認されています。次に341事例目は、3件の検査を実施し、1件の陽性が確認されています。343事例目、こちらは4件の検査を実施し、1件の陽性が確認されています。344事例目、こちらは4件の検査が実施され、3件の陽性が確認されています。
そして新規が4件ということで、この段階では(事例)1件・(陽性確認)1件ということになっています。またこれらも全て、今、例えば民間のかかりつけ医の先生が行った抗原検査で陽性が確認された場合は、われわれの手元にまだその段階で検体がございません。それから検体を手に入れた後に変異株検査というふうなことになっています。ちょっとその段階で時間がずれることがあるということはお分かりいただきたいというふうに思います。
そして最後に、現在の愛媛県の感染状況、特に松山市は緊急事態宣言が出されていた首都圏と同程度というふうに受け止めていただきたいと思います。先ほど申し上げましたとおり、西村大臣とも直接お話をさせていただきまして、感染状況についての意見交換も行いました。また、本日の59人がまだピークであるというふうにはこの段階で見るのは早計というふうに思っています。県と市が連携して関係機関とも協力しながら総力を挙げて対応を取っております。局所的な感染拡大を抑えるためにも、特に松山市の皆さん、賢明かつ慌てることなく冷静な行動をお願いしたいと思います。油断、気の緩みにご注意願います。地域社会に大きな影響を与えてしまいます。先ほど申し上げましたように、まだ、人口が多いであるが故に一部では昨日の段階で、ちょっと感染回避行動をおろそかにするような場所の集いがあるやに聞いていますので、これでは抑えられないんです。ぜひ皆さん、「緊急事態宣言下と同じような状況に松山市はある」というようなことで一致団結して、協力して乗り越えたいと思いますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。以上です。
(愛媛朝日テレビ)
先ほど第4波に入ったというような見解を述べられたと思うが、例えば、松山市の繁華街の事例から、他の市町への(ウイルスの)持ち込み・持ち帰りが懸念されるような状況というのはあるのか。
(知事)
当然あると思います。ですから、呼び掛けをして、お店の店名を公表して、呼び掛けていますけれども、当然その間にですね、松山市以外の市町からお客さんとして行かれている可能性はあると思いますので、もう是が非でもその地域の保健所に連絡をいただきたいというふうに思います。
(テレビ愛媛)
時短要請について、明日、詳細について発表されるということだが、事業者にとっては。
(知事)
明日かあさって。
(テレビ愛媛)
明日、あさって。送別会のシーズン等も迎えている。急きょ、時短要請を発表されると対応に困るところが出てくると思うが、その観点からは。
(知事)
そうですね。前の時短要請のときも多少時間をおきました。それはもう食材の手配とか終わっていますし、ですから、その間はもう十分な注意喚起で踏ん張っていただくということになりますけども、ですから、ある程度、2、3日とか、今日申し上げたのがもうそのカウントに入っていると思っていただいたらと思うんですけども、それらを受けて、例えば今日木曜日ですから来週の前半からとかですね、そういうことになろうかと思います。ただ、今の段階で地域を限定する。どこをということはどこの線引きをしてもいろんな意見があると思いますけども、それはどこかでやらなきゃいけませんから、線引きの問題とそれから(午後)9時というものを目安に協議を行っているというような段階でございます。
(朝日新聞)
それに関連して、一応方向性として、これ営業時間として21時までということで、前回、お酒の提供時間というのもまた前回は設定されていたが、そういうことは特に設定される考えはないのか。
(知事)
詳細はまだ詰めさせていただいていますので、そのときにまとめて、明日(または)あさってに発表させていただきます。
(朝日新聞)
それからはあと、全県的にも県民の皆さんに、松山市の方へのお願いと全県へのお願いというかたちに今回なっているが、それでちょっとあえて聞きたいのは、調査中事例のこの339事例目以下、新規事例も含めて、この今、調査中事例のエリアというのは松山市以外もあるのか。
(知事)
今日発表した、(パネルの)これとこれについては全部松山市保健所の管轄。新規も松山市保健所の管轄になります。ただ、その中で、住所地が近場であるとか、そういうケースはありますけども、全部、松山市保健所でやっているケースです。
それともう一点だけ。昨日も申し上げましたけども、この四つの事例プラス新規の4事例でも調査が進められていくとですね、この337(事例目)の飲食店クラスターと調査の上で、話を聞き取りしている中で関連が見えてくるケースが今までもありましたし、これからも出てくると思います。それはその時点でこちらに統合して、それも公表してまいりますので、その点だけはよろしくお願いいたします。
(朝日新聞)
場所、エリア的なところは理解できたが、あと、例えば繁華街への10店舗以外でも飲食店なんかもこの事例の中に含まれているのか。
(知事)
これはないですね、今のところ。はい、聞いてはいません。
(南海放送)
時短営業の要請について、エリアでの一応確認だが、松山市内でエリアを限定するのか。
(知事)
繁華街とかですね、そこを今、協議しています。
(南海放送)
全県に広げる予定は。
(知事)
考えてないです。というのはですね、本当にこの今の特殊な飲食店という、繰り返し申し上げますけども、飲食店というふうに言われると何かイメージが膨らんでしまうんですが、その中でも、接待を伴う飲食あるいは深夜営業の店、そこが中心になっている段階です。他のお店は、例えば居酒屋あるいはレストランでは確認されていないし、しっかりとした感染対策をやっているところがほとんどですから、そこを一緒くたに捉えるというふうな段階ではないと思っています。
(南海放送)
あらためて確認ではあるが、時短要請の開始時期についてはもう来週の始めころからできればと。
(知事)
そうですね、はい。
(朝日新聞)
昨日のタイミングで、知事は今のところ10店舗の中での感染の状況に今のところとどまっていて、まだ他のところへの広がりというのは今の段階ではあまり見られないという話だったんが、その考え方は今日のタイミングでも。
(知事)
今のところ変わらないですね。ただ、やっぱりこれ感染力が強いケースを想定していますので、そのために来週に繁華街を対象にした検査体制を特別に構えるということにしていますので、ただ、今の段階では症状がある方はこのお店以外の飲食店の従業員さんの方々でも症状があったら、すぐに休んでかかりつけ医に行ってほしいということは呼び掛けさせていただいています。来週から開設しようとしているのは、この繁華街の飲食店の従業員さんの中で、無症状の方に検査をしていただくような体制をさらに重ねてやるということでございます。
(朝日新聞)
そうしますと、やっぱり繁華街のエリアではそれなりに広まっているという。
(知事)
いや、分からないです。それを確認するためにやろうということです。
(朝日新聞)
あと全県的にこれを特別警戒期間というのを復活、もう1回復活、発出されるという、全県的に広げられるという考え方というのは、ちょっと早めに手を打つということになるのか。
(知事)
そうですね、はい。それと県庁所在地である松山市との行き来も想定しておく必要があるかなというふうにも思いますので、呼び掛けだけは全県。ただし、具体的に制約がかかるようなことについては、例えば花見なんかでもやっぱり松山が一番集いますから、そこは重点的にちょっと厳し目のお願いをするということになります。
(朝日新聞)
花見に関しては、昨年のこの時期なんかは、わりと県の施設、公園なんかは、使用を限定されたりとかいうような対応も取られたけども、そういうような対応まで今のところは考えていないのか。
(知事)
「座っての飲食はやめてください」ですから、本当にお身内で(利用され)、お酒が入るわけでないですから。お身内で花を見に行く(という)そこまで制約するということはちょっと考えてないですね。
(愛媛新聞)
臨時の検査センターだが、これは希望者に対してするような。
(知事)
呼び掛け。そうですね、はい。
(愛媛新聞)
これは無料で。
(知事)
はい、もちろんそうです。
(南海放送)
時短要請だが、来週の頭ころから始めたいということなんだが、その期間としてはどれぐらいを見込んでいるとかいうのはあるのか。
(知事)
ちょっと長めに取ってですね、今までは、例えば2週間、例えばですよ、まだ決めてないですけど。例えば2週間やって延長というのは前回でしたけども、例えば3週間取って収まりが見えたら2週間で逆にやめるとか、そういう運用の方がいいかなと思ってるので、そのあたり協議しています。
(NHK)
この資料の中では触れられてなかったが、「Go To Eat」の取り組みだが、今月末で終わって4月からまた第2弾が販売するが、この取り組みについて何か影響、変更などの予定は。
(知事)
「Go To Eat」というのはいろんな使い方があるんですけども、例えばですよ、ファーストフードとかランチとか、そういった利用もほとんどなんですね。そこは別にリスクというものが今確認されているわけではないので、今それを急激に絞るという必要性は感じません。むしろ「Go To Eat」を利用するかしないかという問題ではなくて、さっきから申し上げたように、きちんとした感染対策を取っているお店なのかどうかということの方が重大な問題なので、そちらの方に重きを置いてます。
(NHK)
変更は特には。
(知事)
ないです。
(愛媛朝日テレビ)
宿泊療養施設、明日にもまた再び開設という話だが、こちらも変異株の患者の方も順次入れていくようなことか。
(知事)
はい。
(愛媛朝日テレビ)
加えて、今、第4波の入ったということで今後広がる、まだ数が増えていく、ヤマ場ではないというような考えということで、例えばこの拡充というのは何か考えが。
(知事)
今、実は水面下では動いています。ただ、そう簡単に借りられるわけでもありませんので、例えば、前もいろいろありましたけども、施設によっては条件がありまして、ゾーニングができるかどうかということ、あるいはその各ゾーニングのためには各部屋にトイレやお風呂、シャワーですね、こういったものが別々に付いているかということをこういったことの条件も必要になってきますので、限られてくるんですね。ですから、そう簡単ではないですけど、今水面下では模索をしています。
(愛媛朝日テレビ)
その施設については、やっぱり松山市を中心に探しているのか。
(知事)
そうですね。
(NHK)
今日から福島の方で聖火リレーが始まって、愛媛でも4月21、22日とあると思うが、現時点で影響であったりとか、考えの部分があったら聞きたい。
(知事)
オリンピック自体が、どのようなかたちで開催されるかがまだ不透明でございます。海外からのお客さんは制限するということが決まったぐらいで、例えば国内においては、無観客になるのかを含めてですね、組織委員会等々が議論されていると思うんですね。ただ、その一方で、開催に向けての国全体の方針は変わっていない。それを目指して、たとえ仮に無観客になろうとも、世界最大のスポーツ祭典であるオリンピックがあるならば、それを目指して、メダルを取ることによって日本に元気を与えようとか、多くの人に感動を届けようとかということで頑張っているアスリートたちもいますので、人生懸けてやっていると思いますから、まだやめるという判断が下されていない、そして国の方でかたちはどうであれ開催するということで準備を進めて、聖火リレーもやるということなので、今は何ら判断に変わりはございません。
(読売新聞)
高齢者向けのワクチン接種が今後始まると思うが、今回のこのクラスターの収束状況を見ながらとか、そこら辺はあまり関係ないか。
(知事)
そうですね、あの直接は関係ないですね。むしろ今、接種については、まず打っていただくお医者さんからやっていただいて、愛媛県は医師会とも話し合って接種に協力するためにお医者さん優先にということでやってますから、それで接種に入っていただくことになろうかと思います。むしろ今日申し上げた高齢者施設の対策では、一番大きなポイントは PCR 検査、ほぼ無条件で自主的にやる場合に補助対象にするということを全県下に広げましたので、これが一番大きな対策になろうかと思っています。
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