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新型コロナウイルス感染症に関する知事共同取材の要旨について令和3年3月2日)

ページID:0017302 更新日:2021年3月3日 印刷ページ表示

 

日時:令和3年3月2日(火曜日)15時00分~15時15分

場所:知事会議室

 

 

(NHK(幹事社))

 新型コロナウイルスの陽性者が県内で初めて確認されてちょうど1年が経った。それに対する知事の所感はどうか。

 

(知事)

 長かったようにも思うんですけど、あっという間の1年だったようにも感じます。昨年、愛南町で初めての陽性が確認されてから、県内では3回くらい大きな波があったと思います。4月、5月にはサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)や病院でのクラスターが発生し、本当に未知なる敵でありましたので、どうなることかというふうな手探りの中での対応でした。ただ最初に発生した時にやっぱり大事なことは未知の敵との戦いですから、慌てたら負け。振り回されたら負け。戦術がなければ負け。そんなことを考えて、「情報の一元化」、「指揮系統の一本化」、それから「関係機関のチームワーク」。この三つを戦術の基本において組み立てを行ってまいりました。その結果、多くのチームワークが機能して、本当に関係者の皆さんの努力には頭の下がる思いでございます。4月、5月のクラスターを乗り越えて、その後比較的落ち着きはあったんですけれども、11月には松山市を中心に飲食、学校等の四つのクラスター同時発生というような試練もありました。それを乗り越えた後に、やはり年末年始の移動によって大きな波がさらに押し寄せてきたということでございました。ただその間、特に感謝を申し上げたいのは、感染リスクを背負いながら、前線で頑張っていただいた医療関係、(医療)従事者の皆様方、それから、調査で本当にきめ細かなスピーディーな展開をしてくれた保健師の皆さん。さらにはフル回転で正確な検査をやり続けている検査機関のメンバー。こういった方々が非常にチームワークよろしくやってくれたということ。そしてまた、多くの県民の皆さんが、マスコミの皆さんも情報伝達していただきましたので、県のメッセージ受け止めていただいて、本当に注意深く行動をしていただいていること、事業者も含めて、そうした総合力で、何とか昨日は感染ゼロでございましたので、落ち着いた状況に至ったというふうに感じています。本当に皆さんに感謝を申し上げたいと思います。

 

(南海放送)

 この1年というのは働き方とか、生活の仕方とか、いろいろと変化があったと思うが、この1年の変化についてどのように受け止めているか。

 

(知事)

 こうしたような状況に置かれますと、どうしても不安感というのが拡大してしまう。中には途中段階で感染者探しであるとか、こういうこともありました。また、いまだに一部収まっていないのは、不安をあおるような無責任な情報発信、残念ながらこうしたこともありますけども、多くの県民の皆さんはそうしたものに振り回されずに、冷静に変わることなく対応してくれたというのは、変化ではなく大きな力になっているなということを感じます。ただ、こうしたような環境が長く続いたことによって、変化という側面から見ると、例えば、働き方もそうでしょうし、暮らし方もそうでしょうし、感染に気を付けながら生きていくためにはどうすべきかというふうなことが、さまざまなところに変化を呼び込んだということは間違いないと思っています。大事なことは、感染回避というのはこれからも続けなければなりませんので、それを前提にした対応というものをさまざまな分野で実施に移してやっていかなきゃいけないということだろうと思っていますので、ここは知恵の見せどころだというふうに感じています。

 

(南海放送)

 続いて、もうすぐワクチンの接種、住民への接種とかも始まる予定になっているが、コロナの収束の兆しというのはどのように捉えているか。

 

(知事)

 やっぱりこれもワクチンの効果というものが確実に検証されているわけではない状況なんですけども、世界的な情報を断片的なニュース等々によると、副作用も少なく、ある程度一定の効果があるというふうなことだろうと思いますので、この接種によって、インフルエンザ並みの相手になっていくことが可能と信じて進んでいくしかないというふうに思っています。そのためにも、ワクチン接種、スムーズに、またチームワークでですね、多くの方々に(接種)していただくようにですね、頑張っていきたいと思いますが、残念ながらこの段階では国からの供給体制が見えていない状況でありますので、そうしたものにも振り回されずに、効率よくあらゆる場面を想定しながらですね、準備を進めていきたいというふうに思っています。

 

(テレビ愛媛)

 この1年の間でさまざまな感染の波があったかと思うが、その中で知見というものを蓄積されてきたかと思う。今後の感染対策に、この1年間の経験というのをどう生かしていきたいか。

 

(知事)

 1年を通じてコロナの正体も、全てではありませんけども、どう対応すればいいかというノウハウは蓄積されてきたというふうに思います。そしてまた、多くのクラスターを乗り越えたことによって、関係者の連携というのも強化され、特に、例えば検査であるならば、1年前とは比べようもないくらいPCR検査の体制も整い、また本当に医師会の先生方の協力を得てですね、毎日200件近いですね、PCR・抗原検査も常時、日常的に実施される体制が組み立てられました。それからコロナ病床ですね。一気に(陽性者が)増えた時は不安を感じたんですけども、その後今年に入って、三つの病院が新たにコロナ病床を構えようという申し入れをいただいて、1年前と比べたら病床の用意した数、飛躍的に増えたということもあります。宿泊療養施設も同様でございます。保健所もですね、できるだけ早く調査を行って、「囲い込み」、このノウハウを経験から積み重ねてますので、そういう意味では、体制ということに関しては、大きく前進しているというふうに思っています。ただ残念ながら、本当に懸命な治療を行っていただいてますけれども、ご高齢の方が多い。基礎疾患をお持ちの方も中にはいらっしゃる。そういう場合は、残念ながらお亡くなりになるというケースもございまして、23名の方が残念ながらお亡くなりになったこと、本当に心からお悔やみ申し上げたいというふうに思います。そういう経験値を積みながら、皆さんもニュースを通じて、どういうことに気を付けなければいけないかということを蓄積されていると思いますので、みんなで力を合わせれば絶対に乗り越えられるというふうに信じています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 この1年間、感染状況や国の動きなどが日々変わる中で厳しい対応を迫られていたかと思うが、コロナ対応で特にこの1年間で印象に残ったことはどういったことか。

 

(知事)

 当初から県政の柱で、基礎自治体・市町との連携というのに重きを置いてきたんですけれども、そういう意味ではこれほどチームワーク良くですね、情報発信も含めて、対応も含めてできたということは、よその県以上の体制で臨めたのではないかなというふうに思っています。それがあればこそ、県民の皆さんにも必要な情報・対処が届いたというふうにも感じていますので、本当にしっかりとした方針とチームワークが大事だなというふうにあらためて感じています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 情報発信については、知事が自ら連日記者会見を行って説明されている姿もあったが、そうしたこともあったことから、全国の医師を対象に行われたアンケートによると、勤務地の都道府県知事のコロナ対応、リーダーシップについて、中村知事が全国4位と非常に高い評価を受けている。これについての所感はどうか。

 

(知事)

 それは全然意識はしていないんですけども、なんで自分がというふうなことを考えたかと言いますと、二つありまして、一つは、誰かが情報発信した、それで同じ日に別の方が情報発信する、そこに若干の差異があれば混乱に結び付く。これが未知なる敵と戦うときに弱みになってしまいますので、そこで情報の一元化というのが必要だというふうに感じたんですね。ただ、自分自身も専門家ではありませんから、常時、例えば医師会、それから専門医の先生、保健所、衛生環境研究所、しょっちゅう連絡をとりながら、専門家の意見とアドバイスをいただいて、間違いのない情報を発信するということに全力を傾けてきたつもりでございます。それともう1点はですね、他県のように担当が記者会見等々を行った場合、やっぱりわれわれのようにそういう経験もないですから、非常に緊張、それからストレスがたまるということもあるので、その分はもう自分が一手に引き受ける、これはもう批判も含めてですね、自分が一手に引き受けて、むしろ職員はそれぞれの仕事に集中するという体制を作った方がいいんではないかなと。この2点が、自分が記者会見をやった理由でして、それが評価うんぬんというのはあまり自分にとっては関係ないことでございます。ただ、そういった評価をしていただいたのは自分じゃなくてですね、それは県政、市町との連携も含めた対応についてへの評価というふうに受け止めさせていただきたいと思います。

 

(テレビ愛媛)

 1点。報道等で知っていればだが、オリンピックの関係で、西条市のオーストリアの(スポーツ)クライミングの事前合宿というのがなくなったということで、これに関しての受け止めはどうか。

 

(知事)

 これは本当に残念であると言えばそういう気持ちは当然ありますけれども、状況を考えれば致し方ない点もあると思います。オーストリアも開催の場合は、直前に東京に入って速やかに帰国するというような選択をするらしいので、これはもうそれぞれの国が決めることなんで仕方がないことだと思います。ただ、オリンピックで全てが終わるわけではありませんから、ここでつながりができたんですね。そのつながりというのは、未来に結び付いていきますから、オリンピック後に、クライミング施設もある西条市ですから、オーストリアとの交流というのが、今後できるんじゃないかなと。それは貴重な財産になると信じています。

 

(テレビ愛媛)

 これを受けて、他の競技だとか他国の事前合宿への影響というのに関しては。

 

(知事)

 これは本当に国がですね、オリンピック・パラリンピックを、今やるというふうな前提で全力を傾けているさなかでありますけども、他国も含めて、安心して来ていただいて対応するにはしっかりとしたコロナ対応と、それからオリンピック・パラリンピックをどういうかたちで開くのか、早くビジョンというか、観客等々も含めてですね、示すということがなければですね、なかなか動きようがないと思うんですね。ですから、これらの2点については国の責任で頑張っていただきたいというふうに思っています。

 

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