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新型コロナウイルスの感染の確認(3月1日公表分)及び特別警戒期間の取扱い等に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年3月1日(月曜日)15時00分~15時34分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認(3月1日公表分)について[PDFファイル/119KB]
- 愛媛県内の状況等(令和3年3月1日9時現在)[PDFファイル/177KB]
- 本県の感染状況の推移と今後の対策について[PDFファイル/604KB]
(知事)
まず、昨日は既存事例で1名の感染が確認されております。新規事例はございません。陽性が確認された方、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。本日は主に2点について説明させていただきます。まず、昨日の検査結果および事例の進捗状況、そしてもう一つが感染警戒期の継続および特別警戒期間の解除、そして年度替わりの注意事項についてでございます。
まず、昨日の検査結果等についてですけれども、昨日は行政検査は16件で、1件の陽性が確認されております。この他に毎度申し上げておりますが、かかりつけ医の先生方に行っていただいている検査が、先週は1日平均160件程度でございました。昨日もその程度行われていると思いますが、そこからの陽性連絡はございませんでした。金曜日に1週間分集計させていただきます。なお、この数日は陽性確認が、26日が1名、27日1名、28日1名、少数でございますので、公表の仕方によっては個人の特定につながります。今後、一定数に達した段階で、あらためて統計的な整理をしてお知らせしたいと思います。
それでは各事例の進捗状況でございますが、まず封じ込めの事例でございます。今治保健所の316事例目については、濃厚接触者の健康観察まで終了いたしましたので、今日からこの事例から感染の拡大の心配がなくなりましたので、封じ込め事例に入れさせていただきます。
次に囲い込み事例でございますが、先日、いったん調査中(事例の方)に出させていただきましたが、そちらの検査でも新たな濃厚接触者も全て陰性が確認されましたので、いま一度囲い込み事例の方に入れさせていただきます。今後とも注意深く健康観察を続けてまいります。この事例から今の調査の段階で感染が広がる懸念はございませんので、今治市民の皆さんはそこを冷静に受け止めていただきたいと思います。もし、また何かありましたら、しっかりと速やかに調査・検査を行ってまいります。そして、対処事例の囲い込み事例は現在これを含めまして9事例ということでございます。
調査中事例は1事例のみでございますが、四国中央保健所の事例でございます。この事例は、2月27日の検査で1名の陽性が確認された新規事例でございます。昨日の検査で、この方の濃厚接触者等10名を検査し1名の陽性が確認され、この事例の感染者は2名となっております。ただ、この2名、昨日感染が確認されたこの方はですね、県外に在住されている方でございます。そして、今は県内に滞在されております。保健所の調査では、最初に陽性が確認された方よりも県外在住されていたこの方の方が先に発症していたということが分かりました。断定はできません。断定はできませんが、可能性として県外で感染した可能性も考えられます。現時点では、こうした検査の進捗によりまして、これ以上の感染の広がりは確認されておりません。そういう意味で、こちらのケースでも四国中央市の皆さんにおかれましては、まず安心をしていただきたいと思います。まだ、囲い込みが完了したという判定はしておりませんので、引き続き保健所において必要な調査・検査を進めてまいります。
次に入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は2名減少いたしまして27名となりました。重症者は変わりなく1名のまま、自宅療養の方はようやくゼロということになりました。現在、自宅療養の方はいらっしゃいません。そして、退院された方は、昨日は3名いらっしゃいまして、もう千人以上、1,004人の方がご回復されているということでございます。
次に今後の警戒の方針変更についてでございます。スライドを通じて説明させていただきますが、1月8日から続いておりました特別警戒期間については、本日3月1日をもちまして解除させていただきます。理由としては、新規事例はご案内のとおり散発的でございます。また、変異株の可能性、報告させていただきましたが、まだ国から最終結果が届いておりませんが、この事例からも、この事例も含めてその地域への広がりは確認されていないということもございます。それから年末から年始、年明けにかけて大きな感染の波が押し寄せたことはご案内のとおりでございますが、関係者の努力が実りまして、感染拡大の状況は沈静化したというふうに評価ができます。ただし、完全にウイルスが消え去ったわけではなく散発的な陽性確認は続いているということ。それから医療への一定の負荷も、今日は、入院患者は減少に転じておりますが、負荷が継続しているということ。さらには首都圏エリアの緊急事態宣言が解除されていないということ。こうしたことから依然としてウイルスの持ち込み・持ち帰りリスク、これは高いと判断しなければならないと思います。そこで、昨年11月20日から続いている感染警戒期につきましては、継続ということとさせていただきます。特別警戒期間は解除しますが、感染警戒期は継続というふうなことで対応をしてまいります。特にこれから年度末・年度始めにかけて、さまざまな行事が行われるシーズンとなってきます。それは、ひいては感染リスクの高まりにもつながることも予想されます。また、首都圏を中心に全国的な感染拡大の可能性が十分に低下していない状況も考え併せますと、感染縮小期への移行を考える段階ではないというふうに判断をいたします。繰り返しになりますが、このため、本日いっぱいで特別警戒期間は解除しますが、当面の間、感染警戒期はこのまま継続をし、警戒レベルを一定程度維持するという方針といたします。
なお、私から県内の医療、そして保健関係者、県議会議長をはじめ会派の代表者、さらには経済団体等の方々とは、それぞれ意見交換を行っております。皆さん、この考え、方針に賛同いただいたことも付け加えさせていただきます。
次に、国の警戒レベルステージ3の判断目安の7指標の状況についてでございます。現在2月26日時点で見ますと、いずれもステージ3を大きく下回るような状況になってまいりました。入院患者数は54名以上、一時は67名までいっていましたが、今現在29名。重症者は7名以上が指標でありますが、一時は3名、現在はお一人。療養・入院患者数は一時207名が目安ですが、一時はそれを上回る209名まで上昇しましたが、現在は41名で大きく下回っています。陽性率、1週間に10パーセント以上が目安ですが、一時は7.5パーセントの時期もありましたけど、現在は大きく低下しまして1.3パーセント。新規の感染者数も週207人以上でピークは136人まで増加しましたが、現在は17名とこれも大きく下回っております。直近1週間については、これは今治のクラスターがあったので、その時期のデータになっています。今はまた逆に、この次の1週間は、これはグッとまた下がると。先週より少なくなるというふうな状況でございます。それから感染経路不明、これも50パーセントでございますけども、こちらも22.2パーセントということで大きく下回っている状況でございます。総合的に見れば、現在、本県の状況はステージ2の段階であると思います。ただ、さらに今後、現在の感染状況を維持することができれば、感染者の散発的発生および医療提供体制に特段の支障がない段階、散発的な発生はあっても医療提供体制に特段の支障がないというのがステージ1でございます。このステージ1に近づいていくと。ステージ1になるということも流れとしては出てきている状況にございます。
次に特別警戒期間は本日で終了し、明日、3月2日以降は感染警戒期として引き続き感染回避行動を徹底していただくことになりますが、若干その中身の変更もございますので、その中から特に注意をお願いしたい点を3点ご説明させていただきます。
まず第一点目でございます。これは首都圏との往来についてでございます。1都3県については、依然として緊急事態宣言が解除されておりません。これは今日の時点でも解除になっておりません。(ウイルスの)持ち込み・持ち帰りリスクを強く警戒する必要は変わりないという状況でございまして、これらの感染拡大地域への不要不急の往来や出張は、引き続き特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)に基づく要請、法律に基づく要請として自粛していただくようお願いすることを継続いたします。やむを得ず往来や出張を行う場合は、訪問中十分感染回避行動を取っていただくと同時に、帰県してから2週間、注意深く自己健康観察、そして人との接触に注意を払っていただきますようお願い申し上げます。また、もう1点、2月末で緊急事態宣言が解除されたエリアが6府県ございますが、ただこのエリアはですね、依然として(飲食店の)営業時間の時短(要請)等の措置は継続しております。ですから、まだまだ全く落ち着いているという状況ではないというふうに判断しておくべきではなかろうかと思いますので、往来や出張を行う場合は先ほどの特定都道府県に準じた警戒を続けていただきたいと思います。
次に2点目でございます。3月から4月にかけては歓送迎会や謝恩会、卒業旅行、転勤、転居、いわゆる年度替わりの恒例行事等が本格化いたします。会食や飲酒の機会も増えるとともに県境をまたいだ人の移動が増加し、感染リスクの高まりが想定されます。同じようなリスクのあった年末年始の行動がその後の急激な感染拡大につながったことを考えますと、これからハイシーズンになる年度替わりの恒例行事等については、特にこの行事ですね、感染防止等に注意して皆さん臨んでいただきたいと思います。現在の落ち着いた感染状況を維持できるかどうかは、年度末から年度始めにかけてどう振る舞うかにかかっておりますんで、県民の皆さん、事業者、そして教育関係、学校関係ですね、ぜひ注意深い行動をお願いしたいと思います。
3点目、特別警戒期間は解除されても(感染)警戒期は続いていますので、油断は禁物であります。基本的なこと、マスクや手指消毒をはじめとする感染回避行動は個人個人がこれまで同様に気を付けて行ってください。そして、症状が少しでも現れたら、体調異変を感じたら躊躇(ちゅうちょ)することなく休んで、かかりつけ医の先生等に相談をしていただく。これが一番大事な点でございますので、この点については引き続きよろしくお願い申し上げます。
次に年度替わりの恒例行事の注意事項をもうちょっと詳しく、ポイントを説明させていただきます。まず最初に、歓送迎会や卒業、入学パーティー等の恒例行事については、会食や飲酒を伴う感染リスクに特に注意をお願いしたいと思います。例えば、日頃会わない方とは長時間大人数の会食は避けていただきたい。それから、これはこれまで同様、体調不良の方は、参加は絶対にしない。そしてさせない。これを徹底していただきたい。それから、感染拡大地域での滞在など感染リスクの高い行動をした方は、こうした会には参加を自粛していただく。こうした点でございます。そして、こうした点を守ってですね、注意事項をしっかり守っていただいた上で機会を楽しんでいただきたいというふうにお願い申し上げたいと思います。なお、会食についてはこれまで4人以下などの人数制限等は特措法に基づく要請でございましたが、これは法律に基づく要請は解除させていただきます。ただし、今申し上げたように、節度を持った行動はぜひ、法律の要請ではありませんが、引き続きお願いを申し上げたいと思います。卒業式や入学式等の前後も気が緩んで感染防止がおろそかにならないように注意するとともに、行事の主催者も適切な対策の徹底をお願いしたいと思います。
二つ目に卒業旅行、また転勤・転居などの人の移動については、(ウイルスの)持ち込み・持ち帰りによる感染リスク、これが出てきますので、特に注意をお願いしたいと思います。例えば、卒業旅行は感染拡大地域を避ける。そして混雑しない時期にいつもの仲間と楽しむ。あるいは転勤・転居等で感染拡大地域から来県をされる方は、来県の2週間前から不特定多数との接触を控えていただく。来県後も2週間は体調管理と行動に留意する。こういった点が挙げられると思います。こうした感染回避行動の徹底を移動される方は特に気を付けて実施していただきたいと思います。
次にスライド、この表がですね、特別警戒期間が終了した3月2日以降の自粛要請や協力依頼の全体像でございます。先ほど説明したとおり、感染拡大地域への不要不急の往来、出張の自粛については緊急事態宣言が終了するまで、これまで同様、特措法に基づく要請を継続することといたします。ここはもう変わりません。全然変わっておりません。それから、それ以外については特措法に基づく要請から県知事としての協力要請(依頼)ということに変更になります。お願いをするということでございますが、ただしそのうち、一部医療、高齢者施設の面会制限、また県立学校における練習試合においては、一部、こちらですね、緩和というふうにさせていただきます。もう一度、特別警戒期間は終了しますが、感染警戒期は継続でございます。この感染拡大地域の不要不急の往来や出張の自粛は、今までと変わらず、法律による要請で継続でございます。会食等については法に基づく要請から協力要請にいたしますが、年度替わりに入ってまいりますので、先ほど申し上げました一定の条件をそれぞれが守っていただく中で楽しんでいただきたいと思います。そして、医療、高齢者施設の面会や学校の活動等については、一部緩和というふうなことでございます。医療、高齢者施設の面会とかクラブ活動・練習試合等はですね、それぞれの施設長、施設、それから学校長の判断で、しっかりと状況が分かっていると思いますので、その中でそれぞれが判断していただいて、感染回避を念頭に置きながら緩和していただくということにさせていただきます。
次に経済活動への応援でございます。特別警戒期間の解除を踏まえまして、県内経済の回復をさらに後押しする対策を実施いたします。2月8日以降、県民の皆さんに県内の事業者や生産者を応援しましょうと呼び掛けてきた結果、県内宿泊旅行代金の割引はほぼ完売をいたしました。また、「Go To Eat」についても、販売再開後8日間で8億円以上の販売が実績として上がり、多くの方々にお応えをいただいております。こうした状況を受けまして、3月2日から旅行代金の割引を県内旅行会社で5千人泊分追加発行をいたします。さらに追加して後押しをいたします。
一方で、今まさに卒業旅行のシーズンを迎えておりますが、感染リスクを考えて行き先の変更や中止を迷っている卒業生も多いのではなかろうかと思います。先ほども気を付けてということを申し上げましたが、その中で、卒業旅行をされるのであれば、この県内宿泊割引、ぜひ利用していただきたいと思います。
それに併せて、県内で卒業旅行を実施してくれた高校生以上の県内学生を対象にプレゼントキャンペーンを実施したいと思います。具体的には、3月2日から21日の間に、県内の屋外観光スポットの動画や写真を自身のSNSに投稿いただいた方の中から抽選で100名に県産品をプレゼントいたします。中身は魅力ある本県の特産品といたしますので、この機会にお世話になった家族や先生にプレゼントして、日頃は言えない感謝の気持ちを伝える、そんな活用をしていただけたらなというふうに思っています。
さらにもう一つは「Go To Eat」でございますけども、国は3次補正で追加予算も計上している状況でございますので、6月末まで利用可能ということでございます。感染拡大に気を付けた上で、ご利用をいただきたいと思います。
なお、ちょうど明日、県内で初めて感染が確認されて1年ということになりますので、そのコメントについては明日、あらためて公表させていただきたいと思います。以上です。
(あいテレビ)
特別警戒期間が終わったが、これから歓送迎会とか、そういったシーズンにも入ってくる。それでも会食にも注意が必要かとは思うが、一方で、行っていいのかなという不安の声も聞かれる。県職員については、どのようなそのあたりは対応を取るのか。
(知事)
歓送迎会ですか。
(あいテレビ)
歓送迎会。
(知事)
基本的には、全く県民の皆さんにお呼び掛けしているとおりでございますので、(歓送迎会は)実施可能でございます。ただやっぱり注意すべき点はありますから、例えば、日頃会っている範囲ということは、課単位ぐらいまでということになろうかと思います。10人とか10数名というかたちにはなろうかと思いますが、日頃会っている方々の課単位の中での実施というのは構わない状況になっていると思います。ただその時にも体調不良者等の確認、これは本人の判断もさることながら、幹事役がしっかりとそのあたりを会の前に確認するということも当然のことながらやってもらわなければならないというふうに思っています。そういったことは呼び掛けていきます。
(あいテレビ)
ちなみに知事はここ最近、飲みとかそのあたりは。
(知事)
結構行っています。ただ全部4人以下の会食と2時間以内の時間制限。こういったことを考えながら、少しでも行ってあげるということが応援にもつながるんで、なるべく行くようにしています。
(あいテレビ)
そういった意味では県民の方にもそういった注意を払いつつ、利用等を呼び掛けると。
(知事)
そうですね。注意を払いながら、ルールを守っていただけたら、お店の方もしっかりと対策。どこ行ってもですね、消毒液、それから場合によってはパーテーション、それから換気の徹底。すごくしっかり、やっぱり取り組まれているなということを実感しますので、その点、皆さんしっかりやってるお店だったら、安心して楽しんでいただけるので、先ほどの一定のルールさえ守れば、問題ないと思っていただいて構わないと思います。
(愛媛朝日テレビ)
特別警戒期間は本日をもって終了ということだが、一方で、感染警戒期としては続けられるということで、この解除の目安というか、感染警戒期については何かあるのか。
(知事)
一つ、今回一番大きいのは、残っている項目がですね、法律に基づく東京都をはじめとする緊急事態宣言が解除されていない地域との往来でございますので、緊急事態宣言の国による解除というのが一つの目安になろうかと思っています。
(愛媛朝日テレビ)
引き続いて、ということは、3月7日前後にまたあらためて判断という可能性がある。
(知事)
可能性はありますね、はい。
(テレビ愛媛)
先ほどの飲食店での宴会の件だが、県内は松山で言うと比較的落ち着いている状況かと思うが、今治などはまだ変異株の疑いがある事例もあって、なかなかちょっと出にくい部分というのがあるかと思うのだが、そのあたりについては。
(知事)
そうですね。それを冷静に受け止めていただくために、今までも細かくこういった事例の進捗状況をお知らせしてきたんですけども、現在、今治も全て囲い込みの状況になっていますので、変異株の可能性の高い事例も、既にそこの関係者は全部囲い込んで健康観察に入っていますので、そのあたりを受け止めていただいたら、冷静にそういう状況であればという気持ちが広がっていくんではないかなというふうに思っています。
(NHK)
国のステージ1の目安の一つとして、その医療体制に負荷がないということが一つ目安とあるが、今現状、どういった具体的に負荷がかかっているのか教えてほしい。
(知事)
そうですね。ちょうどですね、一番最近で入院者が少なくなった日が18人だったと思います。その後、今治のクラスターの関係もありまして、一時また30人ぐらいに戻ったんですけども、ようやく今日のお知らせのとおり減少に入ってまいりましたので、このまま状況が継続していけば回復されて、退院されていく方も出てきますので、10人台とかそういったあたりが一つの目安なのかなというふうにこれは個人的には思っています。この点については、今までもそうなんですけども、その判断というのは、やっぱり専門家の先生との意見交換の中で考えていきたいと思っています。
(愛媛朝日テレビ)
ちょっと少し話題が変わるが、新型コロナウイルスの高齢者向けのワクチンだが、市町に向けた配布のご予定とかスケジュール感というのはあらためて出てきているか。
(知事)
先日お知らせしたとおり、当初国はですね、高齢者向けのワクチンは4月1日から、そしてその段階でほぼ順調にですね、供給できるという発表だったんですね。ところが事態が一変しまして、供給が追い付かないということで、急きょ最初にその医療従事者。高齢者の方ですか。医療従事者。
(愛媛朝日テレビ)
高齢者の方。
(知事)
高齢者の方ですね。医療従事者の方から、既に最初の段階から計画が狂ってしまったんですね。われわれも約5万3千人分の用意が必要ですということで、すぐに約5万3千人分の医療従事者関係はすぐに来るという前提だったんですが、それができなくなりましたという発表がありました。今できるのはそのうちの約1万2千人分のみということで、もうそこからやるしかないと。ここの前提が崩れましたので、その後の計画も全部崩れていくということになります。今正直言って、国がどういう交渉を製薬会社とやっているのか。それからEUとの交渉をどの程度まで押し込んでいるのかというのは全く情報が入ってきませんので、今後についてはもう大臣発言を基に想定してやっていくしかないという状況でございます。その大臣発言につきましては、4月中旬以降に、医療従事者の後の高齢者の接種も始めるんだという発言がございます。ということは、ここで一つ確定したのは、医療従事者が全て終わってから高齢者ではなく、並行してやっていくというのが国の方針なんだということがこの発言で明らかになったと思います。では、その供給体制がどうなるかということについては、6月いっぱいまでに、この高齢者分の供給はできる見通しという発言がございます。ただこれは条件が付いていて、EUの理解というか、合意次第だということを、取りあえずくっつけた上で、6月いっぱいに供給可能という発言になっていますので、ちょっとこれ確定ではないなというふうに思っておく必要はあろうかと思います。その接種については、地域でもうお任せという発言がございます。われわれとして一番困っているのは、「いついつまでにこれだけのものが確定して送るから、準備に入ってくれ」と言えばいくらでもできます。でも今申し上げたように、確定していない段階で愛媛県内だと対象が40数万人の高齢の方がいらっしゃいますから、この準備をするというのは、本当にもしはしごを外されたら、また大変な混乱というかですね、計画そのもの全てをやり直さざるを得ない状況になっていくので、注意深くですね、日々日々の大臣発言、発表というのも確認しながら慎重に進めていきたいというふうに思っています。
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