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新型コロナウイルスの感染の確認(2月8日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年2月8日(月曜日)15時00分~15時20分
場所:知事会議室
(知事)
今日は2月8日でございまして、一つ変更があるのは、松山市に限定して要請していた飲食店の時短営業が今日から解除されるということでございます。ただ一方で誤解をしていただきたくないのは、特別警戒期間はそのまま延長と、これは全県下延長ということで、そちらは何ら変わっていないということでございます。この点くれぐれも受け止めていただきたいというふうに思います。そういったことで、その注意喚起も含めて臨時の記者会見とさせていただきます。
昨日は、県内で新たに4名の陽性者が確認されています。内訳は、新規1事例で1名、そして、既存2事例で3名でございます。陽性が確認された方々に心からお見舞いを申し上げます。先ほど申し上げましたとおり、2月4日の会見で、特別警戒期間の3月7日までの延長、そして、松山市内の飲食店の営業時間短縮要請の終了、この二つを発表させていただきましたが、発表後も県民の皆さんのご理解、ご協力の結果として、また事業者の皆さんのご協力もありまして、県内の感染状況は減少局面を、何とか維持しているところでございます。
新規事例は1月26日以降、1日2事例以下の確認にとどまっています。全体の陽性確認者数も、1月30日以降、1日5名は超えていない状況が続いています。また、飲食店の会食等々で特定された推定される感染も、1月17日以降を最後に確認はされていません。ただし、感染状況は下火となりましたが、消え去ったわけでは全くないということ。そして医療機関への負荷は続いているということ。また、東京をはじめとする緊急事態宣言下では、状況はまだまだ予断を許さない環境にあるということ。こういった点は強く申し上げさせていただきたいと思います。特別警戒期間は繰り返しになりますが、維持されております。油断することができません。一気に気が緩んで感染回避行動がおろそかにならないよう、注意喚起、あらためてお願い申し上げたいと思います。
まず一点目は感染拡大地域との往来や出張の自粛でございます。ステージ4の状況が続いています。そしてまた濃厚接触者の後追い調査等々は、東京都と神奈川県ではもう行っていないという状況にありますので、非常に厳しい環境にあるということでございますので、やむを得ない事情で行かれた場合は、ともかく行った先で感染回避行動を徹底していただくということ。そして、帰られてから2週間は、人との接触や体調管理に留意をしていただくということ。このことをくれぐれもお願い申し上げます。そして会食、こちらでは時短要請が解除されておりますが、お店ではきちっと感染回避・3密回避の営業を行っていただくということと、そして長時間は避けてください。そして大人数も避けてください。4人以下ということで。そしてまた体調不良の方は、参加は絶対しない、参加させないということを徹底してください。そして、日々の健康管理でございます。症状で少しでも体調不良を感じた方はもう休むと。これはもうお願いします。かかりつけ医等に連絡をしていただいて、早期に受診をしてください。そして、そのルールの範囲の中で、事業者・生産者、経済を動かしていくことも考えなければなりませんので、ある一定の条件の下にお楽しみをいただくということをお願いします。宿泊割引は県民限定でございます。「Go To Eat」についても4人以下での利用のお願い。テイクアウトの活用等々もお願いしているところでございますので、一定のルールの下に、ぜひお楽しみをいただきたいというふうに思います。
そして私の方からですね、この中でも特にもう三つだけくれぐれもお願いします。マスク、これがもう本当、感染回避行動の第一歩でございます。最近ちょっとこれが保健所の聞き取り調査なんかでも、施設内で着用していなかったケースもあったということも確認されておりますので、もう一度マスクの着用の徹底を、一人一人がお考えいただき実行してください。そして二つ目、実は最近でも大人数の会食で広がったケース・事例があります。どの事例とは申し上げませんがあったので、やっぱりこの大人数の会食というのはひとたび感染者が出ると一気に人数増えますので、大人数では、特別警戒期間はともかく会食しないでいただきたいということ。そして三つ目、これも最近の事例でございました。症状があったんだけど無理してしまったんですね。そして、そこで行ったところで感染が確認されたということ。ともかくこのマスクの着用と、大人数での会食はおやめいただくことと、症状が出た場合は休んでいただくということ。もうともかく、この三つだけは、本当に一人(陽性者が)出た場合は一気に拡大してしまいますので、この3点だけはくれぐれも、皆さん一人一人が実施に移していただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
新型コロナ対策は長期戦でございます。感染防止対策と、そして経済対策のバランスを取りながら、ハンドリングを行っていかなければなりません。もちろん感染回避が優先ではありますが、経済死ということを無視したら、地域経済が崩壊するということ、これも考えながらハンドリングをしなければなりません。そういう意味で、旅行代金の割引、「Go To Eat」の利用の呼び掛けを行わせていただいておりますが、本日からこの呼び掛け、利用の案内とですね、それから消費を後押しする各市町の取り組み等を紹介する情報発信を始めます。ぜひそうした情報をまた受け止めていただきまして、ご利用いただけたら。あくまでも条件付きでの活用ということを、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。以上でございます。
それでは昨日の検査結果でございます。まず、昨日公表の4名と本日公表の4名、合計8名の概要でございます。10代から40代まで比較的若い世代の感染が確認されています。男性は5名と女性は3名。地域では松山市が5名、そして、四国中央市クラスターの関係もありましたので、それ以外もありますが3名ということでございます。そして、ご覧のように家庭内感染が半数の4名、依然として多くなっております。県外の1名の方については、県外を訪問された時の接触、その時に接触された方が後日陽性と判明し、そちらの方から愛媛県に連絡があり、検査したところ陽性が判明したという事例でございます。こちら(職業等)では学校関係者が3名となっておりますが、既に関係する学校では各家庭に連絡済み。それぞれが、感染が広がらないように対策を講じているところでございます。なお、この関係で本日、松山市内の県立学校1校が、念のため臨時休業しております。関係者には全て連絡がいっているところでございます。
次に入退院の状況でございます。医療機関の方は少し減りまして2名減少、37名の入院者でございます。重症者の方は変わらずに2名。宿泊療養施設の方は3名増えて10名。自宅療養を選択された方は変わらずに27名。そして、昨日は退院された方が3名いらっしゃいますので、合計で921名の方がご回復されている状況でございます。
次に現在の状況でございますが、昨日は衛生環境研究所中心の行政検査は26件でございますが、この他に毎日毎日、先週の1日平均で言いますと210件、かかりつけ医の先生方が行っている抗原検査等が昨日も行われておりますので、だいたい230、240件は1日に行われていると想定できます。この抗原検査の検査数は1週間に1回、金曜日に集計されます。ここには入っておりません。その中で行政検査の方で4件が陽性になりました。かかりつけ医の先生方(の検査は)210件ぐらいと想定されるところからの要請の連絡は、昨日はありませんでした。この4件だけでございます。
次に事例ごとの状況でございますが、昨日より中予保健所の2事例、八幡浜保健所の3事例が濃厚接触者の国の定める健康観察期間が無事に終了しましたので、これらの事例から感染が広がる懸念がなくなりましたので、封じ込め事例とさせていただきます。この中には、198-1事例目、大洲市の「会食クラスター6」。それから同じく大洲市198-2事例目、「高齢者施設クラスター4」。この二つのクラスターは会食での感染が高齢者施設に広がった事例でございます。二つの事例で合計22名の陽性者が確認されましたが、高齢者施設の全面的な協力、また、感染制御専門医師によるゾーニングなど感染防止対策の指導、同市内の他の介護施設からの応援体制もあり、本日をもって封じ込めとなりました。ご協力、ご理解いただいた方々、ご支援いただいた全ての方々にお礼を申し上げさせていただきます。
囲い込み事例の方は、昨日は検査もありませんでした。新たな事例もございませんので、変更がございません。
そして、調査中事例は今三つございます。一つ目は四国中央市の「高齢者施設クラスター5」でございます。昨日は濃厚接触者3名を検査し、施設以外の方1名が陽性となられました。この結果、「高齢者施設クラスター5」の陽性者の内訳は、職員が13名、入所者等が29名、施設以外の者4名で合計46名のクラスターとなっています。1月18日に陽性者が確認して以降3週間が経過します。2月に入ってからも6名の感染が確認されています。規模の大きい高齢者施設でのクラスターの場合、入所者に感染が広がるだけでなく、施設の運営形態に応じて通所サービスの利用者やその関係職員、また出入り業者等、感染する可能性のある対象者は広がります。また、幅広な検査を行い、一度は陰性が確認されていても、その後、これまでの事例を見ても明らかなように陽性に転じることもありまして、その場合はさらに対象を広げ、迅速に囲い込みを行っております。そんな関係で、封じ込めまで時間を要することになりますが、現在、施設側の全面協力の下に日々日々、収束に向け関係者全力で対処しておりますので、冷静に受け止めていただきたいと思います。
次に313事例目でございます。松山市保健所のケースでございますが、昨日は14名の検査が行われ、2名の方の陽性が確認されました。これでこの事例の陽性者6名になりますが、同一場面での陽性確認ではございませんので、現時点で6名となっておりますが、クラスターと認定はしていません。まだ、保健所の調査が幅広に進められている段階でございます。今後ともしっかりと調査・検査を行ってまいります。
そして、新規事例は先ほど申し上げましたように1事例、まだ今の段階では1名確認されている段階でございますが、現在、保健所の方で聞き取りの調査を進めているところでございます。以上で昨日の検査の結果報告とさせていただきます。今日は以上です。
(愛媛朝日テレビ)
2日間で学校関係者3人が感染していて、今日、県立学校が1校休校になっているということだが、濃厚接触者など、今後の検査規模など何か言えることあるか。
(知事)
今、学校の関係者で可能性があるところは休校にしておりますので、関係者全員への連絡は行き渡っております。その中で保健所が入って、検査が必要なところはどんどん進めていきますので、まだこの段階では何とも言えない状況でございます。
(あいテレビ)
四国中央市の高齢者施設でのクラスターだが、この事例は、いったんはたぶん囲い込み事例になっていたかと思うのだが、その後、調査中ということで、また新たな追い掛けとか、そういったあたりが出てきたということなのか。
(知事)
そうですね。これ調査中事例に入れるときはいつも申し上げたとおり、場合によっては、必要な検査が生じた場合、対処事例に戻すというようなこともありえますというのが前提でございます。まさにそういった事例で、1回陰性が出ていた方の中に陽性者が生まれる。その方々の中に若干濃厚接触者が認められたというようなことから、もう一度さらに調査を広げていくというふうな事例であるということでご理解いただきたいと思います。
(愛媛朝日テレビ)
特別警戒期間が続く中で、今日から松山市内の飲食店の時短要請が解除となって、県の喚起策なんかも始まっているが、そうした喚起策に期待することは。
(知事)
会食にしてもですね、ルールの中でやっていけば感染リスクはもう本当に低いということをまず受け止めていただけたらなというふうに思います。それは前提として、お店がしっかりとした3密回避の対応を取っているということ。そして、訪れるお客さんも長時間であるとか大人数を避けて、普段顔合わせている方々との会食を行っていただくということ。こういったことをしっかり行えばですね、会食は十分に楽しめる状況が現在の愛媛県の感染状況であるということをまず伝えさせていただきたいというふうに思います。一方で、先ほども触れましたが、感染回避が優先ではありますけれども、ステージ2の状況でございますので、東京や緊急事態宣言が出ている地域とは状況が全然違っております。そういった中で、やはり経済ということもある程度考えていかなければならないと。いわばそういう時期だと思いますので、そういったようなことを踏まえて、今日から条件付きで気を付けながら楽しんでいただくという方向にかじを切らせていただきました。ですから、ぜひ皆さんもその条件を受け止めていただく中でお楽しみいただきたいなというふうに思っています。
(愛媛朝日テレビ)
一方で観光や飲食の業界からは一度自粛ムードになった中、それがいつまで続くか不安だというような声も上がっているが、そうしたことについてはどう思われるか。
(知事)
そうですね。不安というのはもうコロナがある以上は消え去ることはないと思います。ですから、お店の側からすれば、それは飲食店でまたどんどんどんどん(感染源となる陽性者が)出てくれば同じことになってしまうので、業界としても見回りしたりですね、それぞれの組合で呼び掛けも行っておりますので、飲食店から感染者は出さないぞというような意識を共有していただく中で取り組みを進めていただきたいというふうに思っています。それとですね、時短(営業)を選択していただく方が大半であったら流れというのがあると思うんですが、ちょっと予想以上に休業が多かったという影響が、さあこの再開にどれだけの影響をもたらすかというのは、ちょっとまだスタートしてみないと読み切れないですね。
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