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新型コロナウイルスの感染の確認(1月25日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年1月25日(月曜日)15時00分~15時20分新型コロナウイルスの感染の確認(1月25日公表分)に関する記者発表の要旨について場所:知事会議室
(知事)
昨日は、県内で新たに6名の陽性者が確認されています。内訳は新規1事例で1名、既存3事例で5名となっています。陽性が確認された方々に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。昨日の公表に続きまして、陽性確認数は1桁でございます。新規事例を見てみますとこの3日間で2名、0名、1名と減少はしています。ただし、土日が入っておりますので、協力医療機関の抗原検査等はお休みの医療機関もございますので、ここらあたりは考慮しなければなりません。ここ数日の新規件数のみでトレンドを確定するのは時期尚早、まだまだ楽観できる状況ではないという前提で見つめていく必要があると考えます。
入院患者数は本日も66名でございまして、医療機関の負担は重く、ステージ3の目安が46名でございますので、それを大幅に上回る状況になっていることは注意する必要があります。また、高齢者施設のクラスターの発生もありまして、60代以上の重症化リスクのある高齢者の入院比率が7割を占めております。ということは、入院期間が長くなる傾向があるということ、そしてまた、介護等のお世話を場合によってはしなければなりませんので、看護師さん等々医療スタッフをお一人の患者さんに通常よりは多く投入せざるを得ない状況にあるということ、これが、高齢者が7割を占めているというところについての注意点でございます。
そうした状況の中で特別警戒期間を2月7日まで延長いたしましたが、この期間中に何としても新規感染者、新規の陽性者数を抑えること。加えて、重症化リスクの高い高齢者の感染を食い止めること。そのことによって医療機能の逼迫(ひっぱく)、すなわち救急医療や一般医療に影響が出てしまうような状況を避けなければなりません。そのためには県民の皆さんの注意深い慎重な行動が鍵となります。引き続き、気を緩めることなく感染回避行動の徹底をお願いしたいと思います。
この特別警戒期間2月7日までに注意をしていただくことは、繰り返しになりますが、感染拡大地域との出張、旅行、往来ですね、こういったことを自粛してください。やむを得ないときは感染回避行動を行った先で徹底するということと、それから帰県して2週間はたとえ無症状であっても体調管理に留意をしていただくということ。人と会うこと、そしてご自身の体調管理、必ず注意をしてください。そして二番目は会食でございます。大人数、長時間、この二つの条件を満たすような会食は行わないようにしていただきたいと思います。そして2週間以内に感染リスクの高い行動、こうした地域へ行った方とかですね、こうした地域から来られた方との接触等々も含まれます。そういった方々は参加をしない。そして体調不良の方は特に、これは絶対条件として会食には行かないでください。そして主催される方も確認をして参加させないように気を付けてください。そして、一人一人もし異変を感じたときはすぐに通勤や通学はやめていただいて、そして外出を避けて、かかりつけ医の先生に連絡をしてください。そして早期に受診をしていただきますよう、この三つを2月7日までの特別警戒期間、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
そして2月7日までは、こうした行動を特に特別警戒期間ということでお願いしますが、とりわけ、先ほどの医療機関の問題を考えますと、これまでにも複数の会食クラスターが端を発したケースが多いわけでありますから、それは松山市で確認されておりますので、松山市以外の飲食店では感染は確認されておりません。十分にお店も注意を払っていただいているということ。お客さんも注意すべきルールを守っていただいたら、普段顔を合わせている方々との外食は感染リスク低い、ほとんどないですから、この二つ、お店側の対応と行ったお客さんの注意深い取り組みがあれば十分お楽しみいただけますので、地域の経済のことも踏まえて、ぜひそうしたところについては極端な行動ではなく、今言った注意を守りながらお楽しみいただけたらというふうに思います。ただ、松山市の場合は、複数の会食クラスターが発生したということ、人口が集中しておりますから、ここでいったん発生するとまた悪循環が発生し、医療逼迫につながる恐れがあるということで、松山市限定で飲食店には(午後)8時までの時短営業を要請させていただきます。ただ、あくまでも時短要請でございます。これは経済とのハンドリングが非常に難しい政策展開でありますけれども、県としては東京を含め、時短要請で対応をしている状況にあるということ。そして、今の愛媛県がステージ2の状況であるということ。さらには繰り返しになりますが、時短要請と休業とは全く意味が違うということ。時短要請の場合は8時までということでございますので、お店の売り上げは落ちてしまうのは避けられませんけれども、少なくとも取引先との納入業者との経済活動は続きますので、売り上げが下がっても動いていくという選択でございます。休業はそれらを全て止めるという最終手段になりますので、特に取引先については売り上げがゼロになるということになります。現在、何とかこの緊急事態宣言の対象地域以外にも取引先のフォローを国でやっていただきたいということを13の(道)県と共同して要請していますけれども、極めて見通しは難しい状況にあります。となると、非常に慎重にやらなければなりません。もしアディショナルな対応で松山市さんが休業ということにインセンティブとして踏み込むときは、この点を十分に考えていただきたいと思います。期間が長いだけに影響が非常に大きいと思います。それを踏まえた上での独自策をぜひご考慮いただきたい。本当にこのコロナ対応というのは感染回避と経済死、もちろん感染回避が優先でありますけども、これをよく見極めてハンドリングしていくことが非常に重要でございますので、その点あえて申し上げさせていただきたいと思います。
次に、昨日の検査で確認された陽性者6名の概要でございます。非常に、人数的には6名でしたけども、高齢者施設のクラスターが今現在三つ発生しているんですが、ただそこは非常に今落ち着き始めていますので、60代以上の感染確認はありませんでした。男性、女性は特に大きな点はありません。居住地は松山市が5名となっておりますが、新規は1名ということでございます。既存事例の中からで言いますと、感染経路、囲い込んでいる中でどんどん調査は進めていますので、家庭内感染が多く確認されております。
次に、入退院、検査状況でございます。まず、医療機関に入院されている方は3名減少しまして66名。しかし先ほど申し上げましたように、愛媛県はステージ2でありますが、七つの指標のうち、この医療機関の入院は指標で言うと47人でございますので、まだ大きく上回っている状況に変わりはありません。
重症者は変更なく3名。そして、宿泊療養施設の入所者は3名減少しまして34名。自宅療養での選択された方は15名減りまして80名。全体で言いますと、昨日は27名が退院、ご回復をされていますので合計で749名が退院、回復ということになっております。
次に、高齢者施設のクラスターが発生している三つの施設でございますが、それぞれ感染制御の専門医師の先生方が現地に入っていただいておりまして、指導、アドバイス、助言を行っていただいています。その内容は職員の感染防護体制、そして施設内の感染を回避するためのゾーニング等の指導を行って、入院治療を要しない軽症、無症状の陽性者の方については、当面施設内で療養する体制を取っていただいております。自宅療養等80名のうち14名の方が施設内療養、軽症無症状でございます。高齢者施設の利用者には先ほど申し上げましたように手厚い介護が欠かせず、生活環境を変えることなく療養することが必要とされる方も多くいらっしゃいます。療養者の健康状態は、保健所が施設と連携して常に把握するようにしております。そして、もし症状が少し悪くなるとか、入院が必要になったという状態になった場合には、すぐに入院調整を行うように万全の体制を敷いておりますので、ご報告をさせていただきます。
次に、昨日の検査結果でありますが、衛生環境研究所等の行政検査、PCR(検査)は74件でございました。この他にかかりつけ医の先生方の抗原検査は、ここにはまだカウントされておりません。1週間に1回でございます。この74件のうち68件が陰性、そして6件が陽性でございました。この中にはかかりつけ医の先生の抗原検査で陽性となった方はいらっしゃいませんでした。ゼロでございます。全てPCR検査でございます。
次に、各事例の進捗状況でございますが、昨日は松山市保健所で2事例、八幡浜保健所で1事例、合計3事例が国の定める濃厚接触者の健康観察、無事終了しましたので、この事例から拡大はないということになりますので、封じ込め事例に入ります。
囲い込み事例でございますが、まず、198-2事例目でございます。こちらは、「高齢者施設クラスター4・大洲市」でございます。この中で、濃厚接触者として自宅待機、他人との接触はございません。自宅待機中であった方々の3名を再検査、陰性が1回出た方でございますが、3名の方、再検査して1名だけ陽性が確認されました。しかし、今申し上げたようなことですから、この陽性の方から感染が広がる懸念はございません。この結果、「高齢者施設クラスター4」は職員3名、入所者5名、施設以外の者1名、合計9名、これダブっているんですね、ですから(パネルの表示上)8(名)になっていますけども、それでクラスターとしては9名ということになります。今言った8(名)になっているその差の1名は、198-1(事例目)の会食クラスターの方で計上しているところでございます。
また、こちらの松山市保健所の3事例については、必要な検査も実施しましたが全て陰性で、保健所の調査とPCR検査も完了しましたので、今日から濃厚接触者の自宅待機、健康観察に入りますので、囲い込み事例に入れさせていただきます。
次に、調査中事例でありますが、まず173事例目、今治警察署でございます。こちらは、昨日10名の検査を行い1名が陽性となりました。陽性が確認された方は、濃厚接触者として自宅待機を続けている警察署以外の方でございます。症状が出たので再検査、いったん陰性が出ていましたが、再検査で陽性となりました。この結果、「職場内クラスター3」の内訳は、警察署が14名、警察署以外の者5名、合計で19名でございますが、同様にこちらの方は自宅待機中ですから、感染が広がる懸念がございません。引き続き、まだ調査は進んでおります。
次に、271事例目、四国中央市の「高齢者クラスター5」でございます。昨日は3名を検査し、全員の陰性が確認されました。現在、ここの施設では職員7名、入所者16名、施設以外の者3名、合計26名の陽性が確認されておりますが、現在のところ、入所者の感染は同一のフロアのみにとどまっておりまして、他のフロアの入所者には広がっていないことが確認されております。施設内の入所者、ほとんどの職員、全て検査を行っております。発生当初から感染制御の専門医師を派遣しまして、施設内の感染防護対策やゾーニングを確認し、施設内で感染が広がらないように指導を行っております。また、施設側の全面的な協力を得まして、これから、今日あたりから、潜伏期間の関係もありまして、施設の入所者と職員だけでなく、ショートステイ利用者や退所者、それから出入り業者など約20名いらっしゃいます。この方々についても範囲を拡大して全員検査を行ってまいります。関係機関が総力を挙げて囲い込みに全力を注力しておりますので、冷静に受け止めていただきたいと思います。
次に、293事例目でございます。こちらは濃厚接触者3名を検査いたしまして、全員3名とも陽性が確認されました。家庭内で(の感染)ございます。こちら、5(名陽性)になっていますけれども、こちらも今申し上げたように家庭内の感染でございますので、クラスターという扱いはしておりません。今なお追い掛け作業が進んでおります。また、他の事例についても検査はどんどん行っておりますので、昨日は全て陰性が確認されておりますので変更はございません。そして、新規が1(名)ということでございます。
こういう状況ですけれども、冒頭に申し上げましたように土日が入っておりますので、傾向を読み取るには、明日、あさってあたりの状況を見極める必要があろうかと思います。それでも少し気を緩めると、もし落ち着いていたとしても、気を緩めたらまたすぐに、という状況に何ら変わりはありませんので、くれぐれも2月7日までの特別警戒期間、引き続き、皆さん、よく注意をして生活をしていただきますようによろしくお願いいたします。以上です。
(愛媛朝日テレビ)
先ほど時短要請に関係して、現在、取引先へのフォローを国にお願いしている中で、なかなか見通しが難しいようなことを言われていたかと思うが、何かそういったリアクションが国の方から帰ってきているのか。
(知事)
まだ全然返答がないということですね。13(道)県で申し上げていますけど、非常に厳しいかなという感じですね。
(愛媛朝日テレビ)
もしそういった国からの支援が得られない場合は、県独自で何か支えるような方法とかって考えているのか。
(知事)
県独自では考えておりません。ということは、あくまでも時短要請で動かしていくという前提で、県は政策展開していますので、特には考えていません。
(テレビ愛媛)
松山市の発表では、休業加算を引き続き続けるということで、夜間営業しているお店の9割はもう休業している状況だということだが、この点やはり休業加算は現実的。
(知事)
いやこれは現実的というよりか、やっぱりそのあたり、休業ということに踏み切る場合は、(売り上げが)ゼロになるということを含めた何らかの対応というのは考えられた方がいいんじゃないかなというふうに思います。
(NHK)
明日、あさっての状況を見て、もし感染者数が少なくなっているとの傾向が読み取れた場合に、段階的にその時短を緩和するみたいなことというのは。
(知事)
考えてないです。
(NHK)
(2月)7日までは必ず。
(知事)
そうですね、はい。
(NHK)
それはどういう背景から。
(知事)
やはり、今本当にちょっと緩むとまた増えるというような傾向がこのコロナにはあるということと、それから医療現場が先ほど申し上げましたように、現在も入院されている方が66名になっておりますので、全く負荷が下がってないということが全てでございます。
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