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新型コロナウイルスの感染の確認(1月18日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年1月18日(月曜日)15時00分~15時26分
場所:知事会議室
(知事)
今日は、そう大きな懸念材料、若干あるんですけども、大きなものがあるわけではないんですが、後ほど説明しますけど、県職員で1人陽性が確認されましたので、私の方から記者会見をさせていただきます。昨日は、県内で新たに16名の陽性者が確認されました。内訳は新規は4事例、その中で6名、そして、既存4事例で10名となります。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
ただ、先ほども申し上げた県職員ですが、詳細は後ほど説明しますが、業務上、県民と直接の接点がある業務ではございません。後ほど説明させていただきます。
県内の陽性確認は3日連続で10人台で、20人台がずっと続いていた時期と比べると減少傾向でありますが、繰り返し申し上げてきたように決してヤマを越えているわけではありません。大きな新規も4件から5件発生していますし、それが感染力が強くクラスター化すれば、20人、30人、一気に増えるという状況に何ら変化はございません。それは、ひいては医療機関への負荷が高まるというリスクが伴っているということでございます。入院患者の方も高止まりしている状況でございます。特に、年末年始の移動や会食、家庭内感染により職場や学校、特に医療施設や福祉施設の関係者に広がる、今のところそこで止まってはいますけれども、そちらの関係者に広がるケースが見られます。クラスターの発生にまでは至っておりませんが、こうした場所に感染が連鎖する、そして拡大する、これだけは何としても食い止めなければなりません。感染をしっかり抑え込む前の気の緩み、自分は大丈夫、これが一番怖い要素でございます。今月26日まで特別警戒期間が続いております。これが抑えられないと延長というのも視野に入ってまいりますので、ぜひ何とかこの26日まで踏ん張って食い止めにつなげていきたいと思います。やるべきことは同じでございます。基本的には感染回避行動、そしてちょっとでも異変を感じたら、かかりつけ医の先生に連絡、指示に従うと、これだけは徹底してください。
それでは、まずもう一度再確認です。特別警戒期間、感染拡大地域は11のエリア(都府県)になっていますが、往来そして出張は自粛してください。もしやむを得ず行かれた場合は、行った先で感染回避行動を徹底し、帰ってきてからは2週間人と接すること、ご自身の体調管理、十分に注意していただきたいと思います。二番目は会食でございます。大人数、長時間の会食は行わない。特に2週間振り返っていただいて感染リスクの高い行動をした方、体調不良の方は会食に参加しない、させないを徹底してください。そして、日々の健康管理、症状が出たときは、すぐに休んで通勤・通学をやめて、かかりつけ医に相談して、早期に受診をしてください。この三つだけを、徹底的に一人一人が自分は大丈夫とは思わずに行っていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
それでは昨日の検査結果ですが、まず16名の方々の全体像です。非常に幅広い分野、呼び掛けを受け止めていただいたのか若い人達も少し減ってきておりますが、満遍のない年代で、満遍なく各年代で出ております。
次に男性・女性は、そう大きな傾向が見られません。地域は、やはり松山市が中心という状況は変わっておりません。ただ、松前町で4名となっております。関係者の陽性確認という要素がありますけど、4名ということでございます。
次に、入退院の状況でございます。まず、入院されている方は1人増えまして73名、過去最多でございます。それから宿泊療養施設に入院されている方も1名増えて40名、自宅療養の方は、軽症、無症状の方がほとんどですが、4名減りまして127名、一方、これらも含めて退院された方が多く出ています。18名、合計で573名となりました。
それでは、次に昨日の検査でございますが、昨日は、まず87件の検査、これは陽性検査、 PCR(検査)でございます。この他に、1週間に1回集計されるかかりつけ医の先生の抗原検査、先週は1日約230件ぐらいありましたけど、これはカウントされていません。実施されております。こちらの87件のうち71件が陰性でございました。そして、16件の陽性が確認されました。かかりつけ医の先生の陽性確認は毎日報告ありますので、この16(件)のうちの1件がかかりつけ医の抗原検査によって、陽性判定されたものでございます。
次に、各事例の進捗状況でございますが、まず、封じ込め事例につきましては、二つ、松山市保健所の170事例目と西条保健所の224事例目、この二つが濃厚接触者の自宅待機・健康観察、国の定める期間が終了しましたので、2事例を封じ込め完了ということで入れさせていただきます。
次に、囲い込みの事例でありますが、こちらもいくつか出ております。まず、松山市保健所の236、246、257(事例目)の3事例および八幡浜保健所の215事例目、この四つの事例につきましては、保健所の調査もPCR検査も完了し、残すところは濃厚接触者の自宅待機・健康観察のみとなりましたので、今日から囲い込み事例の方に入れさせていただきます。
次に調査中、追い掛けている事例でございます。主だったところを説明させていただきます。まずはこの156-1事例目、松山市の、途中で枝分かれしたこの156-1の最初の方のクラスターの事例でございます。実は、252事例目として追い掛けていた関係者が調査を進めていくうちに、こちらの店を利用していることが判明いたしました。そこで、この252事例目として、実は今日3名の検査を実施し、そのうちの1名が陽性となりましたので、そして、今の調査の結果、こちらの店の利用も確認できましたので、こちら(156-1事例目)に入れさせていただきます。そして、252事例目は欠番とさせていただきます。252事例目そのものはですね、一昨日公表した1名の方と合わせて2名となります。この結果を受けて統合し、全体の状況は従業員さんが2名、利用者が19名、店以外の者が5名、合計26名のクラスターとなりました。「飲食店クラスター4」でございます。ただ、この事例はもう調査は続いておりますが、クラスターの追い掛けとしては最終段階に入ってきております。何とかここで囲い込みができるようには全力で関係者、頑張ってくれていますので、その途中経過だけは申し添えさせていただきたいと思います。
次に198-2事例目、大洲市の高齢者施設のクラスターの関係でございます。こちらはいったん、陰性が確認されていた濃厚接触者1名、症状が現れたので再検査で陽性が確認されましたが、今申し上げたような状況ですから、濃厚接触者はおられませんということでございます。この結果、こちらのクラスターは職員の方が3名、入居者の方が4名、合計で7名。ここ(パネル)は6名になっていますが、ここ(198-1事例目の陽性のうち)の職員1名は198-1事例目(で要請が確認された)方。会食があったんですね。そちらの方でカウントをしておりますので、実際には関係7(名)なんですけど、ここで出てくる数字は6(名)となっています。こちらの職員さん1人は198-1事例目の方にカウントさせていただいておりますので、ちょっと分かりにくいんですが、ご理解いただきたいと思います。
次に253事例目。昨日は濃厚接触者15名を検査し、4名が陽性となりました。この事例の陽性者、こちらのように5名となっておりますが、同一の場での接触が確認されておりませんので、別々の場所ということでクラスターでの認定はしておりません。ただし、この事例はですね、若い方々の友達のつながりで感染が広がっている可能性がまだまだあると考えておりますので、調査は続行中であります。広がりには警戒がある事例と判断しながら調査が進められております。
次に256事例目、中予保健所。こちらは濃厚接触者が9名いらっしゃったんで検査をし、そのうちの4名が陽性となりました。この事例の陽性者も5名になっておりますが、感染経路等々を判断しますと、クラスターではないというのが現段階での判断でございます。現在も調査が進められております。その他の事例につきましても、調査が進められておりますが、こちらはもう全部、検査も陰性が確認されておりますので、問題はございません。
冒頭申し上げましたとおり、本日公表した陽性者の中には県職員が1名が含まれております。本庁に所属する60代の男性でございます。この職員の職場は県民の方々から申請を処理する業務を行っておりますが、本人自体は窓口業務ではございません。内部の事務処理を担当しており、直接県民の方々と接する機会はないということでございます。また職場では県庁全体への指示に従ってマスクを常時着用し、定期的な換気、それから手指消毒も行っておりました。また体調が悪い場合には出勤しないよう、健康管理にも留意をしておったということが確認されております。また本人の行動歴につきましても、県の呼び掛けに沿った生活を行っておりまして、特に感染リスクのある行動が見られませんでした。感染経路は保健所の調査で家庭内感染と判断しています。なお、現段階で濃厚接触者として職場の同僚1名と生活上の接触者1名を確認しておりまして、本日検査をいたします。この段階ですけども、感染が広がる可能性は低いと思われまして、職場の業務や県民サービスに支障が来たされるようなことはございません。ご心配をお掛けいたします。
(コロナウイルスは)本当にどんなに注意してもですね、いつ、どこで、だれが感染するか分からない難敵であります。ぜひ感染行動を徹底して、26日までにある程度の見込みが立つように頑張っていきたいと思いますので、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。以上です。
(愛媛新聞)
今の県職員の方だが、どこの課とか部とか、また住所地等は非公表ということか。
(知事)
ちょっと特定されてしまう可能性が非常に高いので、この発表、いろいろと考えた上でこうした発表させていただいています。
(愛媛新聞)
家庭内の感染が考えられるということだが、この方、新規じゃなく既存事例の中での感染の確認ということか。
(知事)
はい、そうですね。
(南海放送)
時短要請後、初の週末を終えたと思うのだが、知事として、影響や協力の受け止めはどうか。
(知事)
大半の方がですね、この深刻な状況がステージ2、一部3にかかるような状況で、早めに対応するという重要性、その状況を受け止めていただいて、要請を実施していただいていると聞いております。時短要請ですから、基本的には気を付けながらと、ルールというものをしっかりそれぞれが守ってということでの行動を取っていただいていると思いますので、そうしたことが拡大・増加を抑えるという結果には結び付いてきているというふうな感じはしています。ただ、ちょっとした油断であっという間にまた元に戻る、感染が拡大するリスクは常にあるので、26日までは少なくとも頑張っていただきたいというふうに思います。もちろんその状況で拡大が止まらないかもしれないということであるならば、延長というものも視野に入れざるを得なくなります。一方で、意外と休業されている方も多いので、仕入れ先、前にも申し上げましたように、取引先等々への影響が懸念されます。国に働き掛けはしておりますが、ちょっとまだどうなるかは分かりません。引き続きフォロー、他県、13(道)県で足並みをそろえて要請していますので、実現するように要請を続けていきたいと思います。
(南海放送)
続けて、今も話に出たが、時短ではなく休業を選ぶ事業者も多いと思うのだが、夜の人出が少なくなることで、昼の人出も少なくなっているんじゃないかなという印象を受けるが、そのあたりはいかがか。
(知事)
そうですね、全てを確認しているわけではないんですけども、特に今、(時短)要請エリアは松山市でありますので、松山市の方でもしっかりとチェックをしていただきたいなというふうに思っております。また昼でもですね、十分気を付けながらということを徹底していただきたいと思っています。
(愛媛新聞)
ちょっと話変わるかもしれないが、今日から国会が開会になった。最大の課題はコロナの対策かと思うのだが、あらためて国会開会に当たって求めたいことなどあれば。
(知事)
そうですね、ずっと国会、お休みの状況でしたので、その間にいろいろ得た情報というものも各議員さんがお持ちだろうと思います。特に国会の中で議論が進むと、現場とかけ離れた条件の下にいろんな制度ができていったりする可能性も否定できないので、やはり現場の状況というものをベースにした展開ですね、政策の推進をぜひお願いしたいというふうに思っています。
(南海放送)
県内の入院者数が過去最多となったが、今、医療現場の切迫状況というのはいかがか。
(知事)
病床そのものはですね、発表しているとおり、重症者向けの病床が33、(また重症の恐れがある方向けの病床が16、)(※)それから中等症者向けが180。ハード的には数として確保はされていますけれどもですね、そこをフル回転させるため、通常であればお医者さん、看護師さん等の医療スタッフは配置できるからこそ、この病室数になっています。ただし、高齢者の方が多くなったり、これは今までを申し上げて行きましたけれども、通常看護師さんが1人で(対応が)済むところが、ご高齢の方、ないしは介護が必要な方、こういう方々の入院の比率が高まれば、当然看護師さんは1人でなく、3人、4人、5人と配置しなければならなくなります。お年寄りが多ければ入院日数が1週間平均(であるところ)が、場合によっては1カ月以上ということにもなりますので、病床が埋まっていきます。ですから、その都度都度の入院者の方の(症状の)内容によって、医療資源がどうなるかというのは移り変わってきます。変動していくのがこのコロナ対策の難しいところでありますので、今は何床動かせると言っても、明日になるとまた変わってしまうんですね。ですから、この時点でどうだということはなかなか申し上げにくいと思いますし、また病床数だけにまだ大丈夫だと言えばですね、これはまだ大丈夫なんだというふうな緩みにもつながってしまうので、ここはいろんな意見があっても、あえて変動していきますから、正確な数値をその都度都度つかむことも難しいですし、ともかく(入院者数は)過去最高なので新規をともかく減らしてくださいと、厳しいですと、いうことを皆さんに申し上げたいというふうに思っています。
(朝日新聞)
今も話があったが、今回の時短要請に関しては、当初知事も年末年始の会食、クラスターを含めて会食による感染いうのがかなり急増しているという危機感の下にこういうかたちの対応をすると、県民に要請するというふうに打ち出した。延長に関しても視野に入るかもというよう発言だが、会食での感染が抑えられるということが延長するかしないかという、やっぱり一義的には大事なポイントになるのか。それとも、医療の状況も当然そこもあるかと思うけども、そこを含めてどういう点が延長するかしないかという判断の基準になってくるのか。
(知事)
これはですね、医療現場の負荷というのが一番心配しています。(時短要請を)延長するしない、例えば今回の時短要請の警戒期間を設定する時もですね、当然私一人で決めるわけではありませんから、県の医師会、それから専門医の先生、あるいは保健所、それから検査機関等々、それぞれの専門分野の方の意見を総合的に議論して意見を聞いて決めていきます。ですから、この時点でどうだということは私一人で決めるわけではないので、判断はコメントしようがないんですけども、基本的にはやっぱり医療現場、ともかく必要な医療が提供できないというのが一番人の命に関わってきますので、そこを重視すべきではないかなと個人的には考えています。
(朝日新聞)
もう一点。松山市は休業支援というかたちまで踏み込んだ協力金のスキームを作っているが、あと県としてはまだ時短というかたちでの要請と。隣の高知県あたりは、夜間から早朝にかけての休業というような位置付けにして休業要請というようなことも出しているのだが、そういうところで打ち出し方としては、松山市と県との間で若干温度差があるじゃないかなという気もするが、その辺の認識はいかがか。
(知事)
県は県の方針で打ち出して、そこにプラスアルファで、例えばわれわれにしてもですね、資金的なバックアップについては国がベースの政策を作って、そこに上乗せを県として行うというケースはありますので、それは同様に各市町が判断されるというふうに思っています。ただ、休業と時短というのは前も申し上げましたように意味が違うので、休業の場合というのは仕入れ先の売り上げがゼロになるという手法になりますから、そこの議論はしておく必要があると思います。時短の場合は仕入先の売り上げは減少するけどもゼロになるわけではない、経済は緩やかに気を付けながら動かしていくという政策の展開になりますので、全くジャンルが違うと思っています。県の方では今の段階、ステージ2、一部の指標が(ステージ)3に届くという段階では、時短(の要請)で有効に結果が出せるだろうという判断で要請をさせていただきました。
※の記載部分については一部内容に誤りがありましたので、斜字のとおり訂正・補足をしています。
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