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新型コロナウイルスの感染の確認(1月16日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年1月16日(土曜日)15時00分~15時24分
場所:知事会議室
(知事)
昨日、県内で新たに14名の陽性者が確認をされました。内訳は、新規4事例で4名、既存6事例で10名となります。陽性が確認された方に、心からお見舞いを申し上げます。
また、大変残念なことなんですが、昨日、入院中の方がお一人お亡くなりになられました。心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族にお悔やみを申し上げさせていただきたいと思います。故人の詳細につきましては、ご遺族の意向、心情も十分に受け止めまして公表は差し控えますが、かなりのご高齢の方でございます。ただし、昨日まで公表していた重症者の方ではございません。集中治療や人工呼吸が必要となったコロナの重症例の方ではございませんが、ご高齢ということで、なかなか抵抗力というふうなことも言われていると思います。そんな中で、医療機関の皆さんも懸命にご家族の意向も尊重しながら治療に当たってきたということでございますが、残念ながらお亡くなりになられたことをご報告させていただきます。
また、昨日、新たに大洲市で高齢者施設クラスターが一つ確認されました。大洲市でのクラスターは三つ目となります。そして、高齢者施設でのクラスターとしては、11月に続いて本県では四つ目でございます。本県のクラスターの合計数は25でございます。ただ、この施設は、既に最初の陽性者が確認されて以降ですね、保健所の調査、検査にも全面的にご協力をいただいておりまして、スタッフ、それから入所者全員の検査も行われております。ある意味では、順調に囲い込みが進んでいる事例でございます。そういう中で、一度陰性が確認された方の中で、時間が経ってから症状が現れて、再検査で陽性と、その人数が5名に達したので、クラスターというふうな認定につながったということで、そういう意味では、ワーっとなっているということではありませんので、大洲市民の皆さんには冷静に受け止めていただきたいと思います。
また、昨日の陽性確認数は10人台と、比較的、こういう表現は使いたくないですが、これまでの傾向と比べると減少しているように見えます。ただ、人数のみで捉えるのは、誤った受け止め方になってしまいますので、油断をしないでいただきたいと思います。
特別警戒期間は設定して1週間が経過いたしました。皆さんの注意深い行動、そして事業者の皆さんのご協力が少しずつ実りつつあるのではないかなと。ただ、それは減少に転じているという意味ではございません。増加ペースが抑えられているということで認識をしていただけたらというふうに思います。なぜならば、一方で、新規の感染事例やクラスターは、報告しているとおり継続的に発生しているさなかでございますので、感染状況の収まりが見られているということではないということでございます。
また、これから、1日、2日間は土日でございますので、かかりつけ医の先生の中には、お休みをされる方もいらっしゃると思います。その意味で、場合によっては抗原検査が減るということも可能性としてありますので、来週の月曜日、あるいは火曜日、ここで検査される数字を踏まえて、初めて傾向というものがつかめるのではなかろうかというふうに思います。ですから、今日の10人台になったということは、変化を捉える根拠にはならないということでございますので、その点だけはぜひお気を付けいただきたいと思います。
それでは、昨日の検査結果でございます。まず、昨日確認されました陽性者14名の概要でございますが、これまでと同様に、幅広い年代層で確認をされております。20代が4名と引き続き多い傾向は変わっておりません。ここはたまたまだと思いますが、女性が非常に多くなっているのが昨日の検査結果であります。そして、居住地につきましては、これまでと同様、松山市が大半を占めておりまして、西条市で単発的に、そして、大洲市は先ほどのクラスターの関係もございます。感染経路でございますが、やはり家庭内感染、県外滞在者の帰省を含む、そういった事例の中からの感染、それから、県外感染拡大地域の方との接触とかですね、そういった事例も見られます。
次に、新たに、クラスターの発生した医療機関の方が2名ということでございます。入退院の状況でございますが、昨日は、医療機関に入院されている方がお一人増えて68名、そして、重症者の方はお二人、回復というかですね、中等症、軽症になられましたので、集中治療室から移動をすることができるような状態になりました。そこで、5名から3名に減少ということでございます。医療現場では、本当に懸命な治療が続いているということをお分かりいただきたいと思います。それから、宿泊(療養)施設の方に入所されている方も2名減りまして40名、それから、自宅療養者の方も2名減りまして140名、一方で、これらを含めて、昨日は退院された方が16名と、今日の陽性確認が14名ですから、それを上回る退院者が昨日はいらっしゃいました。回復をされたということで、こちらが538名となっています。そして、昨日は、衛生環境研究所の行政検査等が233件実施されました。これプラス、かかりつけ医の先生方の検査はここには載っておりません。プラス、ちょっと分かりませんけど、先週の平均は230(件)ぐらいございました。1週間に1回集計いたします。この233件の検査のうち、219件が陰性、そして14件が陽性となりました。陽性は、毎日、かかりつけ医の先生からも上がってきますので、こちらの中に1件だけかかりつけ医の抗原検査の陽性者が含まれております。
次に、各事例の進捗状況でございますが、封じ込め事例は松山市保健所の1事例、147事例が国の定める濃厚接触者の健康観察期間終了、何もなかったので、今日から封じ込め(事例)に入れさせていただきます。
そして、囲い込み事例につきましては、松山市のこの(パネルの囲い込み事例欄の)一番上の117事例については、これは念のため検査が1個実施されていますが、陰性でありましたので問題ありません。その他に3事例。松山市保健所の事例、これはクラスターです。枝分かれした会食のクラスターで、これが一つと、西条市の保健所の1事例と、中予保健所の1事例、この三つが保健所の調査とPCR検査を完了し、残すところは濃厚接触者の自宅待機と健康観察のみとなっておりますので、今日から囲い込み事例に入れさせていただきます。
次に、調査中事例は、主だったクラスターを中心に私の方から報告させていただきます。その他の事例につきましては、この後の事務方のレクで皆さんに説明をし、ご質問も受けさせていただきます。こちらはですね、まず、125事例目、「会食クラスター3」と「医療機関クラスター2」が含まれているケースでございます。こちらでは、昨日公表した陽性者1人いらっしゃいましたが、その濃厚接触者3名を検査いたしまして、1名の陽性が確認されました。この方の濃厚接触者は2名を確認しておりますので、これから調査、検査が続きます。この結果、「医療機関クラスター2」の陽性者、二つのうちの医療機関のクラスターの方ですね、こちらは職員5名、患者7名、そして今日の確認者は医療機関以外でございますので、こちらが9名。合計で21名のクラスターとなっております。次に198-1事例目、大洲市の「会食クラスター6」でございます。こちらはですね、実はちょっとこれ複雑なんですけども、こちらのクラスターともう一つの大洲市のクラスター、両方に出席をされていた方が確認をされましたので結び付けることにいたします。ということで、今日から「198-1事例目のクラスター」と「198-2事例目のクラスター」とさせていただきます。こっちの(198-)2の方は高齢者施設、この会食の参加者との関わり合いが確認できましたので、両方いらっしゃったということで、こちらはこの(198-1事例目の)派生で高齢者施設の大洲市のクラスターとして198-2とさせていただきます。今回分割いたしますが、昨日この関係で25名、両方合わせて検査が実施されております。会食クラスターの方で23名、高齢者施設の関係で2名で、高齢者施設の方で2名の陽性が確認されました。ただ、冒頭に申し上げたように、この2名の方は既に濃厚接触者として陰性の確認が一度出ていて、その後も注意深く生活をされておられます。ですから、ここから濃厚接触者がいるわけではないということで、症状が現れたための再検査で陽性ということでございます。ここはですね、しっかりと専門の先生方も今入っていただいて指導を行っているところでございます。その関係で、今日この(198-)2、派生した高齢者施設が5名を超えましたことでクラスターとして認定するということでございます。これにより、事例を二つに分割した結果、198-1、会食の方はですね、参加者8名、会食参加者以外の者5名の合計13名。そして、今回認定した高齢者施設クラスター、大洲市の方は198-2でございますが、職員が3名、そして、入居者が2名増えて3名、合計6名のクラスターとなります。ただし、ここ(パネル198-2事例目の陽性者)には5名になっています。クラスターとしては6(名)なんですが、先ほど申し上げたようにこちら(198-1事例目)と重複していますので、こちら(パネル)の人数としては5(名)で出ますが、クラスター単体で見た場合は6(名)のクラスターというふうなことになります。そこちょっと分かりにくいと思いますが、整理をしていただけたらというふうに思います。
次に、232事例目。こちらは松山市内の医療機関、公表されている施設でございます。昨日は濃厚接触者11名を検査し、4名の陽性が確認され合計10名となりました。ただし、232事例の昨日までの6名は、職員および利用者の方でありましたけれども、本日公表する4名の方々は既存の陽性者のご家族の方ばかりでございます。ですから、この医療機関と直接関係する陽性者の方々ではありません。あくまでも事例としてのつながりはありますが、今申し上げたように医療機関外での関連の陽性確認なので人数が10になっておりますが、この段階ではまだクラスターとしては認定していません。引き続き丁寧な関係者調査、検査を行ってまいります。今の段階では病院内の広がりというのは確認ができていないということでございます。
次に209事例目、こちらは症状が現れた濃厚接触者の再検査でございます。こちらも(陽性者数が)7(名)になっていますが、これはクラスターではありません。1カ所で発生しているわけではなく派生でございます。1人だけ陽性になりましたが、再検査でございますので、ここから広がる可能性はないということでございます。その他の事例でございますが、こちらは順調に検査も進んでおりますが、大半が陰性が確認されています。二つだけ、お一人ずつ、お一人ずつ、関係者の方の陽性は確認されていますが、この2事例とも今の段階で広がるというふうな確認はございません。
以上が昨日の結果でございますが、本当に油断をしないでよろしくお願いしたいと思います。そして、昨日申し上げましたが、誰でもうつる可能性があるので、感染された方に対する誹謗(ひぼう)中傷は絶対にやめていただきたい。不安をあおるような情報発信もやめていただきたいと思います。そして、事業者の皆さんは、休みやすい職場環境づくり、そして、検査した方は評価してあげるぐらいの、そういう空気をつくっていただきますようご配慮をお願いしたいと思います。皆さんにおかれましては、感染回避行動の徹底と、ちょっとでも異変を感じたらかかりつけ医の先生に相談をすると、これを徹底してください。以上です。
(NHK)
大洲市の会食クラスターと今日発表された高齢者施設の関連のことだが、ちょっと確認で、大洲市の会食に出席していた人が今日発表されたその高齢者施設のクラスター。
(知事)
関わりがあった。
(NHK)
関わりがあったっていうことですか。そのため、本来クラスターは6人だけれども、資料としては5人になっているので間違いないか。
(知事)
はい。クラスターとしては両方にまたがりますので、こちらでもカウントされ、こちらでもクラスターとしてはカウントされますけれども、このトータルの人数は両方をカウントすると人数が増えてしまいますので、5(名)ということになっています。
(NHK)
もう一点、今日その冒頭でも話があったが、今日の感染者が20人を下回ったということで、昨日、一昨日と比べて減少しているように思うが、ただ、知事として来週も警戒していくっていうことだが、あらためて県民にちょっと呼び掛けたいことは。
(知事)
まず、今なぜ特別警戒期間を設けたかということに思いをはせていただきたいですけれども、それは、感染が拡大傾向にあったということと、それから、医療機関の状況を考えての上でございます。もちろん緊急事態宣言が出されているような地域、ステージ4までいっているわけではありません。でも、早めに手を打つことによってそれを回避できることは間違いありません。一方で、一部の指標はステージ3の指標を超え始めていますので、本当にギリギリの状況にはあるというふうにわれわれは認識をしています。そして、この段階で警戒期間を設けて注意をさらに呼び掛けていくということ、あるいは飲食店等に時短要請をするということ、このタイミングでやるべきというのは、愛媛県の医師会、そしてまた専門医の先生方、保健所の方々、検査機関の関係者、全ての意見が一致したということで踏み切っています。ぜひ皆さんその状況を踏まえて、やるべきことは、徹底を強めるということはお願いしますが、やるべきことは変わりません。感染回避行動を一人一人が注意深く取っていただくことと、ちょっとでも具合が悪かったらかかりつけ医の先生に相談すると、これだけはぜひ徹底していただきますようお願いしたいと思います。以上です。
(南海放送)
今回、高齢者施設のクラスターということで、施設の規模的なものもあるとは思うが、現状では、スタッフの人員とか、不足、職員の方がなっていて施設のこう回っているとか、そういった状況というのはいかがか。
(知事)
この施設はもっと早い段階で(陽性が)確認されていましたので、クラスターになる前からもう速やかに全職員さんと患者(利用者)さんの検査も行われておりまして、その段階で既に専門の先生に入っていただいて、ゾーニングであるとか、気を付けるべき点の指導を現地で行ってくれて、それで時間が経過しています。ということで、ゾーニングなんかもしっかりできていますので、その意味では最大限の注意を払った対応をしっかりした施設なのでしていただいています。ただ、前々から申し上げておりますように、特にお年寄りの方に傾向があるんですけども、一度陰性になったとしても少し時間が経ってから発症して陽性になると、これも想定しながら運用をしていただいています。そういう中での今回陽性確認でありますので、さらに、今日また念のため専門の先生、もう一度現地に行っていただいているそうでございます。確認、指導というのを徹底して、感染が広がらないように最大限の努力を施設の関係者の皆さんと一緒になって追い求めていきたいというふうに思っています。
(テレビ愛媛)
ちょっと話は変わるが、ワクチンの接種体制について、医師会等とも協議を進めているかと思うのだが、今の段階で何か言えることはあるか。
(知事)
昨日ですね、確か医師会の先生方も含めて会議を行っていると思います。私もちょっと医師会会長ともお電話で話したんですけども、今の段階で、国がどういうふうに最終的にやるのか決まってないですから分かりませんが、予想される範囲でいろいろなシミュレーションを考えて準備は着々とできていますよということを医師会の先生からはお話しいただきました。ただ、どういうふうになるかというのはまだ不確定要素が多いので、ともかく準備だけはしておこうという段階だと思います。
(愛媛新聞)
232事例目で、今日医療機関の関係で4人の方の感染が確認されたということで、4人の方は既存の陽性者のご家族の方ということだが、こちらの医療機関の方で、今のところ職員さんとか患者さんへのPCR検査の状況、進み具合というか、その辺はいかがか。
(知事)
進んでいるとは聞いているんですが、これ行政検査じゃなくて、病院もしっかりしていますので、独自で検査を進められておりますので、この段階では陽性確認というのは聞いていません。陽性が確認されて広がりがある場合だったらすぐに連絡があると思いますので、今のところそういった連絡は一切ございませんので、陰性が確認され続けているという段階ではないかと思っています。
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