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新型コロナウイルスの感染の確認(1月14日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年1月14日(水曜日)15時00分~15時23分
場所:知事会議室
(知事)
既に午前中の定例記者会見でお伝えさせていただきましたが、県内で昨日、新たに28名の陽性が確認されています。内訳は、新規10事例で11名、既存が11事例で17名となります。陽性が確認された方にお見舞いを申し上げさせていただきます。
昨日の発表では(陽性確認は)13名ということで、その時も(次の)注意喚起「新規事例が減っているわけではない。これからの追い掛け調査によってはすぐに20人30人と増加するリスクは変わらずにあると。結果としてピークを越えているわけでは全くない。」というふうに申し上げさせていただきましたが、何とか下降になればなと一方で願いつつも、残念ながら今日28名ということになりましたので、全くピークは越えていないという状況を皆さんにもお分かりいただけるんではなかろうかと思います。
1月以降の傾向として、年末年始の人の移動を伴う接触機会の増加、これによる感染が強く表れております。新規事例は帰省によって家族へ、知人へ。そういったことを含めてですね、活動的な20代、30代の陽性確認が多いということ。そして、既存事例は年末年始の会食等がきっかけになり、それがまた家庭内感染へ、親族、友人へと広がっていくというようなことが目立っています。また、直近の事例でもですね、ここ数日に感染拡大地域に訪れてすぐに発症というケースも見られます。注意喚起はさせていただいておりますが、中には「自分は大丈夫だろう」というふうな気持ちで受け止められている方がいるかもしれません。今、感染力本当に強くなってます。わが事として、他人事ではなくわが事としてぜひ受け止めてください。今は特別警戒期間でございますので、それは個人の健康のためにも、家族や大事な方のためにも、そして医療機関で働いている関係者のためにも、愛媛県民のためにも、というところに思いをはせていただきたいと思います。昨日の陽性確認でも、今申し上げたような傾向が顕著に出ております。連鎖を食い止めるということでの特別警戒期間でございますので、本当にこの時に集中していただきますようにお願いを申し上げます。
特に、最近になってこの広がりの中で警戒感を強めておりますのが、接触の中で感染してしまった医療・福祉関係の方々への伝播でございます。1月5日以降、陽性者の職業別をお知らせするようになってから、本日まで陽性者の中に必ず医療・福祉関係者が含まれています。ここから広がった場合、高齢者への、あるいは基礎疾患をお持ちの方への感染拡大にも結び付くリスクがありますので、こうしたケースが発覚した場合は、一気に100人、200人規模のPCR検査を行っております。その分、保健所、そして検査機関にはとてつもない負荷がかかっているということも伝えさせていただきたいと思います。幸い、各施設、今までのところ、各施設が非常にしっかりとした感染対策を講じていただいているようでございます。そして、幅広で迅速な調査と検査を通じて、今までのところ、この施設等々での広がりは確認されておりません。幸いなことに今の段階では何とか踏みとどまっています。しかし、同じようなケースこれからもリスクとしてありますので、医療機関、福祉関係でのクラスター発生だけは絶対に避けるんだということで関係機関の方、緊張感ある日々が続きますけども、ぜひよろしくお願いいたします。
入院患者の規模は現在も68名、引き続き過去最大レベルの医療負荷が続いています。これまで松山圏域の医療体制の負担軽減を何とか図ってまいりましたけども、現在、ご案内のとおり、松山市以外でも散発的ではまだありますけども、毎日感染が確認されております。他圏域の医療現場の負荷も当然のことながら増し始めてきているということでございます。医療逼迫(ひっぱく)にならないよう、それを避けるようにですね、せひ皆さんよろしくお願いいたします。そういうことでまだまだわが事になっていない方もいらっしゃるので、何度でも申し上げます。今はこの波を食い止めるために特別に設定した感染警戒期の特別警戒期間として1月26日まで設定しています。ステージ3への瀬戸際ということでございます。
一、今回もまた見られました、感染拡大地域、特定都道府県、今11都府県になっております。こことの往来や出張、これは自粛してください。やむを得ないときは感染(回避)行動を徹底して、帰ってから2週間、帰県してからは人との接触や体調管理に留意してください。
二つ目、これもまだ続いています。大人数長時間の会食、これが友人間や家族間への感染に結び付きます。2週間以内に年末年始、特に年始ですね、感染リスクの高い行動をしたかどうか確認をしていただく。そしてまた体調管理をしっかりしていただく。ここに問題がある場合は絶対に参加しないでください。それが感染者を広げていきます。主催者の方も確認をした上で参加させないを徹底してください。
そして日々の健康管理、特にもう(年明けの)経済活動が始まっていますので、症状が少しでもある方はもうすぐに通勤・通学はやめてください。自宅で待機、かかりつけ医等に相談の上、早期に受診をしてください。早ければ早いほど感染拡大は食い止められますのでよろしくお願いします。なお、若い人は重症化のリスクは低いと言われてますが、治ってからしばらく経って後遺症が出る、そういうケースが確認されています。まだ多くはありませんが、脱毛等々との後遺症が出ているということもニュース等でも取り上げられています。そのことのリスクも考えて気を付けていただきたいというふうに思います。
それでは、陽性者の概要について説明させていただきます。昨日、まず年代でありますが、結構幅広いんですが、やっぱりこの働き盛りの世代は相変わらず集中しております。ちょっと60代の方が多いのが懸念事項でございますが、ここに集中しています。ここからご家族や知人の高齢世代に広がることだけは避けなければなりません。性別はそう大きく変わりません。全体的に1日だけ女性が多い日がありましたが、まただいたいは男性が多い傾向が出ております。それから住所地は今回はほとんどが松山市でございます、19名。やはり松山市での注意が引き続き重要でございます。ただ一方で今治、八幡浜、大洲。大洲も家族の関係が引き続き検査が行われています。しかし散発的には、四国中央市、松前町、砥部町と。こういう感じで確認されておりますので、県内全域への広がりに注意を図っていかなければなりません。家庭内感染が今回は非常に多くなりました。会食・飲食は逆にむしろ減って1名しか確認されてないんですが、この中にはやはり懸念していた感染拡大地域からの帰省、その接触で家庭内に広がったという例も複数見られます。家庭内感染、2週間振り返っていただいてどうだったのか皆さんの確認を願います。そして、もしその可能性がある場合は、注意深く健康管理等々に気を使っていただきたいというふうに思います。
次に入退院の状況でございますが、昨日は再び入院された方が増えまして68名、そして、残念なことに重症者も1人増えました。5名となっています。宿泊療養施設の方は7名退院されまして45名、そして、自宅療養を選択された方が137名、12名増えております。一方で退院となった方も昨日は20名いらっしゃいます。回復でございます。499人となりました。
次に各事例でございますが、まずその前に、昨日は非常に検査が多かったので、行政検査だけでも330件、これにかかりつけ医の先生の140、150(件)が乗っかってきますので、かなり広範に検査は行われてます。ここ増えた理由は、さっき申し上げた医療機関や施設で一気にやるというケースが増えているので、非常に多くなっております。
まず封じ込め事例でございますが、その前に、この28件の陽性確認のうちにかかりつけ医の先生、抗原検査が7件含まれております。
それでは進捗状況。まず封じ込めは、この2事例で松山市の141事例目で、宇和島保健所の177事例目、この二つは国の定める濃厚接触者の健康観察期間も終了して問題なしということで封じ込め事例に入れさせていただきます。
次に囲い込み事例は、松山市保健所の件、ここちょっと見えにくいんですが、3件入っています。188事例目、211事例目、216事例目、全て松山市保健所管轄の事例でございますが、この三つは保健所の調査もPCR検査も全て完了しましたので、残すところは濃厚接触者の自宅待機と健康観察のみということで、今日から3件、囲い込みに入れさせていただきます。そして、この二つ(160、163事例目)については、念のため検査等々で、一度陰性が確認されていましたが、症状が出たので念のため検査、それぞれが残念ながら陽性確認されました。ただ、自宅待機中で誰とも会って接触がありませんので、濃厚接触者はいらっしゃいません。ということで、ここから感染が広がる懸念はないということでございます。
次に調査中事例でございます。私の方からはクラスター、それから特に注意する事例についてのみ触れさせていただきます。まず136事例目、「飲食店クラスター3・松山市」でございます。昨日、従業員、一度この方は陰性が確認されています。症状が出て再検査で陽性、さっきと同じようにここから広がる心配はありません。この結果、この「飲食店クラスター3」は、従業員8名、店以外の者4名、合計12名となります。
次に198事例目、これは大洲市、「会食クラスター6」でございますが、昨日は31名の検査を実施しまして、会食参加者以外の者1名が陽性となりました。この結果、参加者は8名、会食参加者以外の者が8名の合計16名のクラスターとなっております。引き続き、調査が進んでおります。
次に、もう一つの会食クラスター、大洲市の「(会食)クラスター7」、200事例目でございます。昨日は22名の検査を行いまして、会食参加者以外の方にやっぱり広がっています。この方々2名が陽性が確認されました、この結果、こちらの内訳は参加者が5名、会食参加者以外の者が5名、合計10名のクラスターとなっております。なお、226事例目の松山市保健所、それから230事例目のこれも松山市保健所、こちらではちょっと複数(の陽性者が)3、4(名)と確認されておりますが、全て家庭内での確認でございます。ですから、バーと外にという中での確認ではございませんので、その点、申し添えさせていただきたいと思います。また、その他については、調査中の事例が多く出て、陽性、この4件(189、217、222、229事例目)については、まず単発で、広がりはまだ今のところ確認はされておりません。ここ(156-1事例目以下)から下の詳しい内容でもしご質問があれば、後ほどの事務レクの方でお答えをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後に、本日公表した陽性者とは関連はしておりません、関連はしていないということだけは、ちょっとまずは最初に申し上げさせていただきます。ただ、行動歴を調査していく中で、年明けに人が集まるイベントに、この方が参加していたことは確認されております。発症日から見るとですね、感染可能期間よりも数日前のイベントでありますので、この陽性者から他人に感染させるという心配はないんですけども、場合によってはですね、逆にそのイベントに参加したことで、あくまでも可能性ですけど、感染した可能性はゼロとは言えないというふうに思っております。そこで、この主催者は非常に呼び掛けに応じてですね、「えひめコロナ(お知らせ)ネット」をしっかりと活用していただいていました。ですから、イベントの参加者の把握とそれから連絡通知体制ができるようになっています。ここが強みなんですね。そこで念のため、このイベントに参加していた方々に対し、「えひめコロナお知らせネット」で通知をされたそうでございます。体調がもし悪い場合は、保健所にすぐに連絡していただくようにという内容で、念のため通知をしていただきました。ご協力に感謝申し上げたいと思います。繰り返し申しますが、このイベントが感染源となったことが特定されたわけではありません。ささやかながらも可能性があるということでお願いをして、協力いただいています。そういうことでくれぐれも風評被害、誤った情報が流れないように、マスコミの皆さんにもご配慮をお願いしたいと思います。
このようにですね、不特定多数の人が集まるイベントでは、「えひめコロナお知らせネット」というのは、極めて有効であるということをお伝えしたいというふうに思います。そしてまた、国の接触確認アプリCOCOA(ココア)、これの通知を受けて検査をされた方もいらっしゃいます。ですから特に若い人たちは、こうしたCOCOAの検査というのは、毎週発生していますので、若い人は特にですね、このCOCOA、無料で簡単にダウンロードができて、そして陽性者との接触を知らせてくれますので、ぜひ活用をいただきたいというふうに思います。以上です。
(あいテレビ)
先ほど、直近で言われたイベントの関係で、これ参加者の皆さん、「(えひめ)コロナ(お知らせ)ネット」に登録していた方ということか。
(知事)
そうです。入場の時にかざすことを促していたそうです。
(あいテレビ)
どれぐらいの規模感のイベントだったかというのは。
(知事)
ある程度大きいですね。大きいといっても室内ですから、そこで想像してください。全くそこは(感染源が)確定していませんので、(イベントが)特定されることは十分注意しなければいけないのでお許しいただきたいと思います。
(NHK)
連日の学校関係の陽性確認があるが、この辺、広がりとかという可能性もあるのか。
(知事)
学校関係は特に混乱は聞いておりません。感染の拡大も聞いておりません。今の段階では非常に早い段階で調査が入っておりまして、接触の確認であるとか、広がりの可能性というのは保健所が専門家の目で調査していますので、それに従って指示どおりに各学校が対応してくれています。また関係者には速やかに連絡がいっていますので、特に混乱があるということは聞いていません。
(愛媛朝日テレビ)
昨日から始まった時短要請についてちょっと伺いたいが、経営の状態があるとか、諸般の事情があるとは思うが、時短の要請には応じずに開店しているような状況のお店もあるような話も聞くが、法律に基づく要請だと思うのだが、それについて知事、どのように思うか。
(知事)
これはそのステージ2の段階、緊急事態宣言下での陽性とはちょっと強さが違うとはいえですね、今日の感染確認状況も踏まえて、ぜひ協力をお願いしたいというふうに思います。そのために本当に何とか財源捻出して、協力金等々を立ち上げておりますので、それを活用して踏ん張ってもう期間が決まっていますから、この期間に抑え込むということが大事なので、ご協力をいただきたいというふうに思います。
(テレビ愛媛)
午前中の会見でも話が出たかと思うが、時短要請に応じた飲食店の仕入れの業者だとか、そういったことへのケアも必要だという話だったが、これもう少し具体的に言うと補償だとか、そういったことを松山市も検討したらいいのではということでよろしいか。
(知事)
これはですね、ちょっと分かりません。というのは、もう1回整理しますとですね、県がこの時短をお願いする時に考えたのは、これは緊急事態宣言下が出ているステージ4の東京でも時短要請なんですね。なぜそこに持って行くかって言うと、やっぱり行き過ぎたことになると「経済死」という問題が出てきてしまうことを考えた上での微妙なバランス、もちろんいろんな意見があると思いますが、両方を考えた上での対策、これ当然専門家の方々の意見も含めてですね、対応を取っているということでございます。愛媛県もステージ3に一部指標が届いてますが、(ステージ)2という状況で、やるべきは時短(要請)かなというふうに当初から考えておりました。その中で、時短の次にあるのが休業要請でございます。休業要請と時短で何が違うかと言えば、今お話があったように、休業要請したら(そのお店が休みことで、)その納入先、魚屋さん、八百屋さん、クリーニング屋さん、おしぼり屋さん、清掃業者等々、広範な業種の売り上げがゼロになるということでございます。で、時短の場合は(営業)時間が短くなることによって影響はあります。売り上げは減るけれども、経済そのものはある程度動いてると。売り上げがゼロになることではないと。この違いが決定的にあるわけですね。その中で時短要請をさせていただきました。その後、松山市さんの方で独自で上乗せをし、その中には休業要請も入ってましたので、当然そのことは考えられていると思いますから、そこに踏み込んだときの納入先への影響というのはどういう議論があるかはちょっと私、当事者でないですから分かりませんけども、何らかの考慮というのはあるかもしれないですね。ここはちょっと分かりません。
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