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新型コロナウイルスの感染の確認(1月10日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017274 更新日:2021年1月12日 印刷ページ表示

日時:令和3年1月10日(日曜日)15時00分~15時24分

場所:知事会議室

 

 

(知事)

 連休中ですけど、ありがとうございます。昨日は県内で新たに32名の陽性者が確認されました。内訳は、新規は10事例で10名。それから既存10事例で検査が進んでおります、22名でございます。陽性が確認されました方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。

 また、新たに18事例目となるクラスターが発生したこともお知らせいたします。これは今治警察署でございます。警察官3名の陽性が確認されましたので、「職場内クラスター3」を今治警察署、認定とさせていただきます。詳細は後ほど説明いたします。

 また、昨日公表した県の職員につきましては、濃厚接触者として職場の同僚1名と軽度の接触があった同僚も1名、念のため検査をいたしましたが、2人とも陰性が確認されました。現段階ではしっかりとした職場対応もしていましたので、職場での広がりは見られないということを報告させていただきます。

 全国では、昨日も陽性確認が約7,800名となりまして、前日に次ぐ過去2番目の高い水準となっています。本県でも1月5日の公表以降は6日連続で20名を超えております。今日の32名も過去2番目に多い人数でございます。年が明けてからのコロナウイルスの感染力の強さ、そしてスピードは極めて深刻でございます。市中感染のまん延とされるステージ3、今はまだステージ2でありますけども、そこに至るかどうかの瀬戸際でございます。県民の皆さん、事業者の皆さんにあらためてお願いを申し上げます。1月26日火曜日まで警戒レベルを上げて特別警戒期間といたしました。来週からは飲食店への営業時間短縮準備も整い次第始めていただきます。松山市限定ではございます。いわば、これらは全てこれまでの単なる任意のお願いではなく、特別措置法に基づく要請でございます。この期間中は最大限の危機感と緊張感を県民や事業者の皆さんも持っていただきたいと思います。皆さんのご理解とご協力がなければ効果に結び付けることができません。感染回避行動の徹底、強くお願い申し上げます。

 そこで、特に気を付けるべき最近の傾向を申し上げます。まずここ数日です。2、3日と言ってもいいでしょう。これまでは松山市での陽性確認が中心でありましたけれども、昨日も、松山市以外、こちらでも陽性確認が少しずつ増えてきておりまして、県下全域に広がる兆候がございます。今治市では、先月末クラスターが発生したことは記者会見でも伝えさせていただきましたが、本日は大洲市で9名の陽性が確認されたことを後ほど報告いたします。本当にスピードが早いので、ちょっとした油断であっという間に感染が広がるということを覚悟しなければならない、そういった緊張感を持たなければならないということで、県下の20の市町と連絡会議を開催いたしましたけれども、あらためて全ての市町で警戒感を強めていただきたいと思います。二つ目は、感染経路が特定できない事例が増加しております。もちろん、ホストクラブの件もありました、そういったケースもありましたけれども、新規の感染事例が10前後の日が今続いております。まだ落ち着く傾向がみられておりません。そして、感染経路が特定できない事例も徐々に増えつつあります。そして、今日あたりから顕著になってきましたのが、若い世代の増加、20代、30代が非常に伸びてきています。本日の32名の陽性確認でも12名が20代の方、6名が30代の方で、この二つの世代で半分を占めている状況になってきました。陽性が確認された事例でも、これらの世代で、おそらくこれは年末や年明けに人に会ったり、飲み会を行った事例、これが非常に多く確認されております。クリスマスだから、お正月だから、今回だけは特別、自分たちは大丈夫だろう、そう言って考えて行動した方もいらっしゃったかもしれません。回避すべき市中感染の蔓延の全国的な感染拡大のうねりに巻き込まれるように、愛媛県でも、この若者世代が対策、感染回避行動をとっていただかないと同じように拡大する懸念がございます。特別警戒期間、もう本当にこの26日まででございますから、基本的に自宅で過ごし、十分な睡眠と栄養を取っていただきたいと思います。人との接触を避け、ウイルスを拡散させないことはもとより、仮にそうした人と接触したとしても、免疫力を高めてウイルスに打ち勝つことも重要であります。ぜひ東・中・南予全ての地域において全ての世代の皆さんに気を付けていただきたいと思いますが、とりわけ20代、30代の若い世代はくれぐれも自分たちの世代で感染が広がりつつあるということを受け止めていただきたいと思います。

 明日は成人の日でございます。成人式は全市町で中止となりましたけれども、人生の晴れやかな式典が行われないことは本当に残念だと思います。本当にこうしたような状況下でありますので、それは受け止めていただきたいと思います。その中で心苦しいお願いですけれども、成人の日で旧友と集まるかもしれません。その場合、マスクをしないということがどれだけ危険なことか、そして、距離を確保して会話することがどれだけ重要なことか、こういったことはぜひ気にとどめていただきたいと思います。せっかくだから同級生、やあ久しぶり、ちょっと行こうか、乾杯というようなことは、この特別警戒期間でございますので控えていただきますよう強く要請させていただきたいと思います。これからの人生の節目ではですね、また同級生と会う機会もあると思います。今はふるさとの愛媛県の状況のためにも、それから大切な家族のためにも、我慢する時は我慢する必要があるということをぜひ成人になる時に、かみ締めていただけたら幸いでございます。特に若い人はですね、重症化のリスクは低いと言われています。ただ、多くはありませんけれども、後になって後遺症が出るケースが報告されています。そういったことも含めて気を付けていただきたいというふうに思います。

 それでは、昨日の確認状況でございますが、昨日確認された陽性者32名の概要でございます。今申し上げましたように、年代は10代から70代まで一応幅広くありますが、20代から50代まで、働き盛りの世代が23名、7割以上を占めておりまして、なんとそのうち昨日は20代が一番多くなっていると、これが顕著に現れております。性別は男性の方がかなり多めに出ております。そして、地域はやはり松山市が中心ではありますけれども、大洲市で9名の陽性が確認されました。この事例は調査中でありますが、事例としては4事例でございます。4事例で9名が確認されております。家族などの濃厚接触者を検査する中で、感染力、ちょっと強い気配がございます。複数の陽性がそのご家族の中で確認されています。大洲市、これまではあまり確認があった地域ではありませんので大きな不安を抱く気持ちも分かりますが、感染があってもなくてもすべきことは同じでございます。警戒レベルをさらに上げていただきたいということであります。「うつらないよう自己防衛」、「うつさないよう周りに配慮」、「習慣化しよう3密回避」という感染回避行動を一人一人が注意深く行っていただくこと、これに尽きるということでございます。また、大洲市のこの事例の中には、福祉関係者の方が含まれております。この施設については、本日この後公表をされると聞いておりますので、そちらでご確認をいただきたいと思います。

 次に、感染経路でございます。家庭内感染が10名、会食・飲食店が5名、引き続きこれは多いという傾向が変わっておりません。さらに、ちょっとここが心配です。呼び掛けは続けておりますが、年明けのリスクとして危惧していた職場内での感染、これが少し見えてきているので、事業者の皆さん本当に十分この特別警戒期間は注意を払っていただきたいというふうに思います。

 次に、入退院の状況について説明をさせていただきます。医療機関に入院されている方は昨日より2名増えて66名。うち、重症者は変わりなく2名でございます。宿泊療養施設の方は少し増えまして、9名増えて42名。自宅療養を選択された方、無症状、本当の軽症、そしてお医者さんもこれだったら大丈夫でしょうという判断をした方、ご自身で自宅療養を選ばれた方、こちらが18名増えて107名。ただし、この自宅療養期間中は1日に2度ほど保健所から健康観察の連絡が入ると思います。2週間は自宅待機でございますので、決して人に会うことのないように行動に十分注意することを守っていただきたいと思います。ちょっとした症状が出てないからいいだろうというのが感染につながる可能性がありますので、自宅療養を選択された方は、ぜひそこはきちんと守っていただきたいというふうにあえてお願い申し上げたいと思います。

 それでは、次に昨日の検査状況でございます。まず、昨日の検査の合計は、行政検査はこちらの方ですね、209件。衛生環境研究所を中心に行っております。そして、その中で177件の陰性、32件の陽性が確認されました。この209件プラスかかりつけ医の先生、だいたい150、160件はあるかもしれません。それはここにはカウントされていません。幅広く検査は行われています。そして、この陽性確認は連絡がありますので、このうち13件、32件の陽性のうち13件がかかりつけ医の先生の行った抗原検査による陽性確認ということになります。

 それでは、次に各事例の状況でございます。まず、かなり国の定める健康観察期間が終了し、問題なしということで封じ込めに入った例が増えました。127、131、132、135、171、181、183、191、この8事例については全て完了して問題ありませんので、封じ込め事例に入れさせていただきます。

 次に、囲い込みの事例には、これ(124、125事例目)は既に囲い込んでいる事例でございます。そして、こちらはですね、症状が出たわけではありませんが、囲い込まれていた「会食1、2」の入っている124事例目、「会食3」と医療機関のクラスターが入っているこの125事例目、囲い込まれてしっかりと療養していただいているさなかに、こちらはですね、念のため検査でございます。その中での期間が終了するということで1名陰性が確認されて問題なし。こちらも念のため検査だったんですけども、9件行いまして、1名だけ陽性が確認されました。ただし、この方は今申し上げたように囲い込みの中での生活を続けていらっしゃいますので、濃厚接触者はいらっしゃいません。囲い込み事例での陽性判明ですから、ここから感染が広がる心配はないということでございます。その結果、先ほどの「医療機関クラスター」は職員4名、患者さんが1名増えて7名、医療機関以外の方が7名、合計18名の陽性確認のクラスターとなります。

 次に、調査中事例、こちらのパネルになります。クラスター関係の進捗状況に触れさせていただきます。まず、136事例目、こちらの方から、これは「飲食店3」のケース。それから156事例目、こちらは「飲食店クラスター4」のケース。そして、昨日新たにクラスターと認定したことをお伝えした「職場内クラスター2」、169事例目。この三つでありますが、どんどん検査を4人、2人、30人、と実施していますが、ホッとしましたが、全員陰性が確認されております。

 次に、173事例目、こちらの方になります。今治警察署の関係でございます。こちらはですね、昨日、濃厚接触者33名の検査を行いまして、新たに4名の陽性が確認されました。この4名の方の内訳ですが、警察官は20代男性の2名、60代男性の1名、計3名になります。それから警察署以外の関係者が1名いらっしゃいます。この結果、この事例で陽性者は9名。うち警察官は8名でございます。このような状況になりましたので、保健所において職場の状況も確認し、新たに「職場内クラスター3」と認定いたします。内訳は、今申し上げたように警察官3名増えて8人、それ以外の者1名増えて1(名)、合計9名の陽性確認でございます。なお、濃厚接触者等の検査についてはまだ続いております。潜伏期間の関係もありますので、今日もPCR検査が引き続き実施されます。詳細については、県警の方にご確認をお願いいただきたいと思います。

 次に、既存の事例の中でちょっと心配、この赤いところではですね、1名から2名の陽性者は出ているんですが、それは非常に追い掛けられている範囲なので、特に今の段階では、大きな拡大の懸念が見られていないものばかりでございますが、この中で一つだけ、193事例目、こちらですね、松山市保健所に届出のあった事例ですが、本日ここは5名の検査で3名が陽性確認されまして6名となりました。ただ、1カ所での発生ではないので、この段階ではクラスター認定とはしていませんが、今後注意が必要だと思っております。それ以外はだいたい追い掛け等々ができています。ここは今後ちょっとまだ要注意という事例でございます。

 その他に、松山(市保健所)以外に届出のあった事例についても陽性が確認されたものがございます。189事例目、西条市、こちらで1名、それから198事例目、八幡浜保健所管内ですね、こちらで6名、それから同じく八幡浜保健所管内(の199事例目)、こちらで2名、合計9名。先ほど市町村名の公表をさせていただきましたので、ひも付きにはしませんが、お分かりいただけると思います。しっかりと調査を進めてまいります。

 それから次に、ここがこちらの(パネルの)後の黒いところは全て検査行っておりますけども、全員陰性が確認されておりますので、今のところ問題はないということでございます。まだ引き続き、調査、検査は続いております。

 最後に、この新規、昨日は10事例で10名。この段階では、一つずつの事例に対して1名ずつの確認で今調査が進められておりますので、明日になると見えてくると思います。以上でございます。くれぐれも感染回避行動よろしくお願いいたします。

 

(愛媛朝日テレビ)

 今日の発表では20代、30代の感染者の方が多いということで、無症状の方も体力があるので多いのかなと思うのだが、もしまだ症状が出ていないような方で、仮に年末年始に飲み会などに行ってしまったっていう覚えがある方とかは、今後どのように生活を送ったらよいのか。

 

(知事)

 そうですね、まず第一に、これまでも繰り返し申し上げてきていることなんですけども、過去、この年末から年始にかけての行動を振り返っていただくこと。その中で感染リスクのあるような行動があったかどうか。そして、それらも含めて自分がひょっとしたらうつっているかもしれないということで、感染回避行動をしっかり行っていただくこと。特に今日も振り袖姿でマスクをされていない方も街中に散見されました。マスクを着けるということは自分の身を守ると同時に、相手にひょっとしたらという場合、相手にうつさないということにもつながるので、これだけは最低限徹底していただきたい。そして、ちょっとでも異変を感じたらすぐに休んでかかりつけ医の先生に連絡をいただく。そして指示に従っていただく。この3、4点を十分に気を付けていただきたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 先ほど193事例目はちょっと今後注意が必要じゃないかみたい話があったが、具体的にどういった注意が必要になりそうだということだったのか。

 

(知事)

 ちょっとやっぱり感染力が強いかもしれないというふうな懸念、例えば、ご家族で調べてみたら大半の方が感染していたとかですね。そうするとその方々の濃厚接触者をすぐ追い掛けなければならないので、ちょっとそのあたりが懸念ですね。

 

(愛媛新聞)

 あと警察署のクラスターなんですけども、こちらはどんなふうに感染が広がっていたっぽいという見方は出ているのか。

 

(知事)

 特定はできていないんですよ。もちろん中での広がりというは分かります。例えばですよ、パトカーに一緒に乗っていたとかですね。ただ最初の方がどのようなというのはちょっと分からないですね。

 

(愛媛新聞)

 最初の方は分からないと思うが、警察署内の中っていうのは同じ職場でということが多いのかどうか。

 

(知事)

 そこは分かります。今言ったように一緒に行動を共にしていたとか、あるいはこれ警察の方に聞いてもらえたらいいんですけども。これは僕の類推です。ランチを一緒にしていたとか、そういうところから保健所の調査はしっかり行われていますので、そのあたりの経路は分かっています。

 

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