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新型コロナウイルスの感染の確認(12月30日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年12月30日(水曜日)15時30分~15時55分
場所:知事会議室
(知事)
年末で大変恐縮ですが、マスコミの皆さんも会見に準備いただきましてありがとうございます。
昨日は、県内で新たに12名の陽性者が確認されています。内訳は、新規事例はこれまでと同程度ぐらいで5事例5名でございます。そして、今、事例の囲い込みに向けて検査をどんどんやっていますので、既存の5事例で7名の確認がございました。また、この既存5事例で7名のうち、2名の方は既に1回陰性が出て、自宅待機・健康観察で一歩も外に出られてないという基本的な生活をしていただいている方。症状が出たので検査し、陽性になった、これまでの囲い込みの中での陽性確認ということでございますので、この方々からの感染が広がる懸念はないというケースでございます。そして、昨日公表した医療機関クラスターの関係では、2名の陽性が確認されましたけれども、このお二方とも医療機関以外の関係者でございまして、この医療機関は自らホームページで公表もしておりますし、非常にしっかりとした感染対策を日常的に行っておりました。その関係もあって、検査してもこれ以上病院の中で感染の広がりがない、それは確認できましたので、この点は安心材料の一つではなかろうかと思います。
ただ一方で、残念なことに昨日、重症であった方が1名お亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りさせていただきます。ご家族に対しましても本当にお悔やみを申し上げたいと思います。12月に入って、残念ながら亡くなられた方が続きました。ただ、これまではかなりのご高齢の方で重症者ではなく、ここから先はもうそれ以上のことは申し上げませんが、コロナの重症患者ではないケースでの残念な報告でございました。今回は、そういう意味では初めて重症者の方、ただし高齢の方でございます。それ以上のことは、ご遺族のご意向がございまして控えさせていただきますが、ご報告とさせていただきます。
12月に入りまして四つのクラスターが発生しております。これらは会食クラスターから別の会食クラスターへ、あるいは医療機関クラスターに連鎖した事例でございまして、発端は全て会食でございます。先日公表した12月以降の感染経路の中で、会食が約30パーセントを占めていました。ここが本当にポイントになってきておりますが、ただ、今回の会食で共通していることがいくつかございます。例えば、体調不良での参加であるとか、県外からの方々との会食であるとか、今までも申し上げてきましたとおり、県外から来られた久しぶりの方との会食、体調不良者が参加した会食、それから大人数での会食、これが(感染拡大リスクが)高いので気を付けていただきたいということをお願いしておりますが、人数のことも含めて、いずれもこの三つに該当するケースでございますので、大人数の会食、久方ぶりに県外から来られた方との会食、そして体調不良者が(会食に)出る場合、これは本当に、事例でも明らかになっていますのでお気を付けをいただきたいというふうに思います。
一方で、現時点では保健所、それから衛生環境研究所の賢明な対処によりまして、発生したクラスター四つとも囲い込みは着実に進展しております。もうあとわずかというケースもございます。しかし、依然として新規もぽつぽつ出ておりますので、感染拡大が懸念される状況ということは変わりありません。年末年始の皆さんの過ごし方が大きな影響を与えますので、よろしくお願い申し上げます。
もう一点だけですね、帰省についてでございます。帰省については既に帰省された方もおられると思います。帰省前にですね、十分な心配りをしながら生活を続けて帰省された方がほとんどだと思いますが、場合によっては帰省前にですね、忘年会を重ねた方がいるかもしれませんし、感染拡大地域あるいは感染拡大地域でリスクのある行動をされたか否か、振り返っていただきたいと思います。そういう場合がですね、お年寄りや基礎疾患をお持ちのご家族の方に感染を拡大する可能性もございますので、くれぐれもお気を付けていただきたいと思います。それから、これから帰省をされる予定の方々も同様に十分気を付けたかどうか、それまでの2週間ぐらいの間の行動はどうであったかも含めて考え、そして、場合によっては今回がどうしようかなということも含めて、ご家族とも話し合っていただきたいというふうに思います。
それでは入退院の状況についてでございます。まず入院患者さん、やはり、ちょっと増えてきていまして40人台になりました。4人増えて41名でございます。うち重症者は、残念ながら先ほど訃報をお伝えしましたけども、お一人減って3名ということでございます。自宅療養者は4名減りまして21名、一方で退院されたご回復の方は4名増えて358名となっています。
入院患者に加えまして、宿泊療養施設の入所者も増加してきておりますので、年明けの感染状況によってはさらに医療機関の負荷が増大する可能性もありますから、2棟目の宿泊療養施設として確保しております「ホテルたいよう農園古三津」様。ハードの方は準備が整っておりますが、1月上旬に受け入れを行うよう運営スタッフの配置準備に入っております。このあたりもうまく活用させていただきながらですね、医療現場の負荷を最小限に留めるように全力を尽くしていきたいというふうに思います。そういう意味でホテル事業者並びに地域住民の関係者の皆さん、ご同意をいただいたことをあらためて感謝を申し上げたいと思います。
この表に出ていませんので、もう毎度申し上げますけども、かかりつけ医の先生方が毎日行なっている抗原検査1日平均110件から130件はここには入っておりません。それが行われております。それ以外の、衛生環境研究所を中心に行ったPCR検査、これが150件。その内訳は138件の陰性で12件が陽性。なお、この陽性12件のうち、陽性確認だけの件数はかかりつけ医の先生から日々連絡がありますのでこの中に入っております。このうちの2件が協力医療機関での抗原検査で確認されたケースでございます。
事例ごとの状況でございます。まず封じ込め事例でありますが、四つ。108事例目と110事例目、122事例目、134事例目は、濃厚接触者もそんなにたくさんおらず、周辺への感染拡大もなかったというケースで、全ての健康観察期間もを完了しましたので、封じ込めの方に入ってまいります。
次に囲い込み事例でございますが、この117事例目のケース。このケースは、もう既に囲い込んでいた事例でございます。濃厚接触者の自宅待機と健康観察を行っておりましたが、お二人、当初陰性で、症状もなかったんですが、その観察期間に症状が出たので検査したところ、1名が陰性、1名が陽性となりました。ただ、この陽性になった方、今申し上げたように、ずっと自宅待機しておりますので、この方から感染拡大は心配ない、すなわち濃厚接触者そのものがいないということでございますので、この点は受け止めていただきたいと思います。
次に調査中事例でございます。123事例目と、127事例目と、135事例目。この3事例はいまだ調査も続いておりまして、昨日はこの3事例とも検査そのものがありませんでしたが、今後、潜伏期間なども考慮しながら準備していますので、今後、検査等も進められていく事例でございます。昨日は何も動きがありません。
次にクラスター関連でございます。124事例目。昨日は会食クラスター(1)、松山市の会食ですね。こちらの関係者7名を検査し6名の陰性、そして1名の陽性が確認されました。会食関係者がこれで1名増えて6名、そして関係者が5名、合計11名となります。ただ、今回の会食クラスター(1)は、既に関係者の囲い込みが終わっておりますので、ここからさらに調査を拡大することはございません。そういう中での1名でございます。
それから、会食クラスター(2)の今治の方は、おとといにもう大幅に検査が進んでおりまして、昨日はこの関係の検査はございません。陽性者数に変動はないということで、こちらのケースでは会食参加者のみ、合計6名の陽性を確認しているということでございます。
このように会食クラスター(1)(2)、松山市、今治市両方とも着実に囲い込みに向けた作業が進んでおります。あと若干名の検査が残っております。ここが全て陰性であれば、ほぼ囲い込み完了と。ただ、ここで陽性が出た場合はそこから先にさらに追っ掛けが始まるということでございますので、ご報告とさせていただきたいと思います。
次に125事例目。こちらは会食クラスターとそこから派生した医療機関のクラスターの二つが入っている事例でございます。まず会食クラスター(3)の方ですけども、125事例目、この関係では新たな検査はなく、陽性者に変動はございません。こちらの方は囲い込みに向けて進んでいるところでございます。もう一つの医療機関クラスター。こちらは昨日、この医療機関の(検査が)残っていた職員、そして患者等関係者全員、そしてこの事例で陽性が確認されている方の濃厚接触者含めて合計61名の検査を一気に行いました。そして、この中で59名の陰性、そして2名が陽性となりましたが、この2名の方は共に医療機関の職員でも患者さんでもございません。既に陽性が確認された方の濃厚接触者の方でございます。すなわち、病院内における感染というものはもうこれ以上見られないということが今日の時点では確認されております。この結果、医療機関クラスターは、職員が3名、患者が5名、関係者が2人増えて3名、合計11名ということになります。もちろん医療機関の方は、陽性者は既に病院移っていただいておりますし、万全の体制で健康観察等を行っていきますので。場合によっては、これから症状が出たら速やかに検査をし、陽性に転じた場合にはすぐに対処すると。こういう方針で臨んでいるところでございます。
そういうことでですね、医療機関は公表も自らされていますし、ご覧のようにしっかりと対応されていましたので、医療機関内の感染も最小限で食い止められています。そういうことでちゃんと対処している機関でございますので、くれぐれも医療現場への心無い誹謗(ひぼう)中傷等は絶対にやめていただきたいというふうに思います。今後も、今申し上げたようにしっかりと緊張感持って、対峙(たいじ)してまいります。
次にそれ以外の事例でございますが、まず129事例目。こちらは濃厚接触者10名を検査し、1名だけ陽性が確認されました。この陽性の方も一度検査で陰性が確認されていた方で、自宅待機しておられましたので、その後、症状が出て要請確認。すなわち濃厚接触者はいないということで、ここから感染が広がるケースではございません。住所地は松山市の方でございます。
それから132事例目でございます。こちらは濃厚接触者11名を検査し、そのうち2名の陽性が確認されました。このうちの1名の方は20代女性。住所地は中予地域。昨日公表した最初の陽性者の方と同じく県立医療技術大学の学生でございます。この方については、ほとんど人と会っていないので、現段階の調査では新たな濃厚接触者は確認されておりません。この医療技術大学ですけども、24日に冬休みに入って以降、学内での活動はありません。今後とも保健所と情報共有しながら適切に対応してまいりますが、前回に続いて今回も大学のホームページで公表する予定であるということでございます。
次にもう1人の方、2人目の陽性の方でございますが、こちらの方は10代の女性、住所地は松山市、職業は学生。ただし医療技術大学の学生ではございません。大学の方もですね、公表はいずれされると思うんですが、今もう休みに入っているそうなので、今日、公表できるかどうかはちょっと分かりません。いずれにしてもしっかりとした対応をされるというふうには聞いております。こちらの2人目の学生さんは、濃厚接触者4名が確認されています。
そのほか、(パネルの)この黒いところですね、昨日の新規も含めた七つの事例は、濃厚接触者をどんどん検査していますが、全員陰性が確認されています。133事例目は濃厚接触者6名全員陰性。136事例目は濃厚接触者16名全員陰性。137事例目は濃厚接触者5名全員陰性。138事例目は濃厚接触者6名全員陰性。139事例目は濃厚接触者3名全員陰性。140事例目も濃厚接触者3名全員陰性。こちらの141事例目も同様に濃厚接触者3名全員陰性ということで、こ(れら)のケースでは、今の段階では感染の広がりは確認されておりません。
また、昨日公表した陽性者の中に福祉施設を利用されている方がいると報告をさせていただきましたが、昨日の段階では検査の結果、関係者全員の陰性が確認されております。なお引き続き保健所において調査、検査を進めております。
続いて新規でございます。まず142事例目。こちらは40代の男性で、住所地は松山市、職業は自営業の方。感染拡大地域への滞在歴をお持ちでした。現段階で濃厚接触者5名を確認しております。
2人目、143事例目。こちらの方は50代の男性で、住所地は今治市、職業は会社役員の方でございます。現段階では濃厚接触者13名を確認しています。
144事例目。こちらの方は20代の女性で、住所地は県外の方でございます。県外に滞在歴のある方ですが、当初の段階から、もしかしたらと本人が注意して生活され行動されておりまして、家族も含めて周囲との接触もほとんど避けられております。そういうことから、現段階での調査では濃厚接触者は確認されておりません。
それから145事例目。こちらは住所地は松山市、職業は会社員の方でございます。現段階では、こちらの方は濃厚接触者10名を確認しています
最後に146事例目でございます。住所地は松山市、性別は男性、職業は会社員の方でございます。こちらの方はご本人が行ったわけではないんですが、複数の、感染拡大地域から来県をされた方との接触が確認されているケースでございます。現段階では濃厚接触者3名を確認しております。
以上が新規の状況でございます。
本日を含めて今年も残すところ1日とちょっととなりました。年末年始を迎えられてご家族で過ごされてる方が多いと思います。ただ、保健所や検査機関や医療機関は、今年はもう年末年始がない方が大勢いらっしゃいます。県民の命を守るために昼夜を分かたずご奮闘いただくことになります。ぜひそのことを念頭において、年末年始をお過ごしいただき、(私からの)お願いは、ともかくお一人お一人が感染回避行動、「うつらないよう自己防衛」、「うつさないよう周りに配慮」、「習慣化しよう3密回避」を徹底していただきますようよろしくお願いいたします。以上です。
(あいテレビ)
今日、お一人亡くなったという発表があり、今月に入って亡くなった方が結構いらっしゃるかと思うが、もう一件、愛媛は死亡率がちょっと高いというようなデータもある報道であるところ、そのあたりの受け止めというのはいかがか。
(知事)
これまでも丁寧に説明してきたつもりなんですけれども、非常に国への死亡した方々の事例の報告というのはルール化されてまして、コロナの感染が確認されて入院した場合に、重症化して手を医療現場で尽くして、残念ながらお亡くなりになった場合はもちろんのこと、もともと基礎疾患がおありであるとか、かなりのご高齢でコロナをきっかけとして、ほとんどコロナは回復されているんだけども残念ながら、というケースも同様にコロナで亡くなったというふうな報告にするようにというルールになってるんですね。ですから、今申し上げたルールに基づくと、残念ながらコロナでの重症化になり、治療を受けたその上でお亡くなりになった方というのは、(12月に入ってからは)今のところ1名ということでございます。ただ、命が失われたということは同じでありますから、心からお悔やみを申し上げたいと思います。
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