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新型コロナウイルスの感染の確認(12月26日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年12月26日(土曜日)15時30分~15時56分
場所:知事会議室
(知事)
昨日県内で新たに9名の陽性者が確認されました。ただ、おととい(感染が確認された)の9名とは若干内容が違って、内訳ですけども既存関係は4事例で7名。それから新規はおとといと違って、おとといは新規事例6事例ありましたけども、今回は2事例で2名ということでございます。おとといの事例からの調査が進んだことによっての9名というふうなことでございます。まずは陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。
全国では昨日は3,800名を超えて陽性確認がございました。3日連続で過去最高の陽性確認となっておりまして、今日は東京都先ほど900名を超えたというような情報も入ってきております。県内においても申し上げましたように、2日続けて9名の陽性確認になりました。昨日、今感染拡大の入り口に本県も立っているんではないかというふうなことを申し上げさせていただきましたが、本当に最近の県内での感染事例を見ますと、そのスピード、感染力の強さを感じております。散発的な陽性確認は人の動きがある以上は致し方ないにせよ、クラスターの発生をどう抑えるか、これが医療機関の負荷を高めないことのためにも重要でございますので、県民の皆さんには警戒レベルを引き上げて感染回避行動を一層取っていただくとともに、年末年始の過ごし方に十分な注意を払い、そしてちょっとでも体調が悪ければ休んでいただき、かかりつけ医の先生に連絡をいただいて、受診ないしは検査をしていただくと、このことの基本として年末年始を過ごしていただきたいと思います。
それではまず、入退院の状況についてでございますが、まず医療機関に入院された方は2名増えて31名でございます。重症者は変わりはございません。宿泊療養施設の方が4名増えまして9名でございます。自宅療養をされる方も1名増えて9名。そして退院となった方は2名ご回復増えまして347名となっています。
事例の進捗状況でございますが、少し変更がございました。まず封じ込め事例。三つが濃厚接触者の自宅待機・健康観察も終了いたしまして封じ込めとなります。そのうち、特に62-1の事例は高齢者施設1のケース、松山市のケースですけども、クラスターでございます。これも封じ込め完了となりましたので、これをもって(ほぼ同時に発生した)六つのクラスターは全て封じ込めが完了したことになります。その他にも102事例目、104事例目も封じ込めということでございます。
次に、囲い込みの事例でございますが、まずは105事例目。これはもう囲い込んでいた中で、こちらと106事例目は双方ともにこの中に福祉関係者がいらっしゃいましたので、職場復帰前の念のため検査で1名ずつ行いましたが、お二人とも陰性でございましたので問題ありません。
そしてこの116事例目から四つ、117、118、119、こちらにつきましてもそれぞれ念のため検査が行われておりますが、全員、これ(118事例目)は検査なしですけども、全員陰性が確認されて、そのことによってこの118事例目はもう調査もこれ以上の検査必要なしという保健所の判断が出ましたので、この四つの事例が今日から囲い込みの中に入ってまいりました。残すところが濃厚接触者の自宅待機と健康観察でございます。
そして最後にこの調査(中)事例でございます。まずこの120事例目はこれはお一人が県外から来られた方なんですけども、もうほとんど接触者がおりません。関係者の、保健所による調査によりますと、それ以上の接触者見当たらないという状況が続いていますが、一応念のためまだ調査は続行しております。変更はございません。
それから次に、121事例目でございますが、こちらは昨日濃厚接触者2名を検査いたしまして、1名の陽性が確認されました。この方の概要でございます。住所地は松山市、年齢、性別は本人の強い希望で非公表ですが、学校関係者の方でございます。なお、この121事例目、初発の陽性者とは別の学校でございます。この方も昨日公表した陽性者と同様に、県外から帰省された方との接触がございました。感染経路は推定できております。そして新たな濃厚接触者は確認されておりません。学校の対応ですが、保健所の調査では感染回避行動、学校現場しっかりと取られていたことが確認されております。陽性が確認された方も周囲と常時距離を取る、マスクを着用する、十分な配慮がなされていたことも調査済でございまして、そのあたりは確認が取れましたので、関係者の皆さんはご安心いただきたいと思います。
次に、122事例目でございます。こちらは昨日濃厚接触者1名の方を検査し、陽性が確認されました。この方は住所地は松山市でございます。年代等々についてはご本人の強い希望で非公表とさせていただきますが、現段階では濃厚接触者は確認されておりません。ただ、生活上の濃厚までに至らない接触者が1名いらっしゃいますので、本日検査を行うこととしております。次に123事例目でございます。こちらの方につきましては濃厚接触者1名を確認しておりまして、検査をし、この方は陰性でございましたので、広がりはこの段階で確認されておりません。このあたりの三つ(121、122、123事例目)については現段階の調査においては、そう広がりという懸念が出ておりません。念のためまだしっかりと調査してまいりますが、現時点では収まっていく可能性が高いようなケースでございます。
次に、124事例目でございます。こちらはですね、昨日4名の濃厚接触者を検査し、4名全員が陽性という結果となりました。感染力が強いケースになるかもしれません。ここでですね、陽性者の数が5名になっておりますが、前もありました、会食が複数回にわたって感染が広がってるケース。こちらも同じケースですので、(パネルの)ここに5(名)と書いてありますが、クラスターではございません。1カ所で発生している訳ではございませんので、複数の場所で確認がされているということでございます。現時点ではクラスターではございません。401人目から404人目が、401、2、3、4。この4名が陽性の方の確認人数となります。住所は全員、もうともかく住所を出させてもらいたいという現場での交渉で、全員了解を取りました。松山市でございます、全員松山市。その他については404人目の方は男性でございますが、その他の方については非公表とさせていただきます。現時点で把握しているこの4名の方の濃厚接触者(等)の状況でございます。401人目の方、接触者は現段階の調査ではございません。402人目、濃厚接触者は確認されていませんが、生活上の接触のあった方が14名いらっしゃることが分かっています。403人目の方、こちらの方は濃厚接触者が9名確認されています。404人目の方、こちらの方は濃厚接触者18名が確認されております。全て全員、順次潜伏期間の関係も考慮しながら、今日から検査が全て実施されていく予定としています。
次に125事例目、こちらは昨日濃厚接触者4名を検査し、1名だけ陽性が確認されました。この方も住所地は松山市でございます。職業は無職の方でございます。現段階の調査では、濃厚接触者が1名確認されておりまして、昨日の検査で陰性がこの方は確認されました。ただ、なお引き続き調査が続いている事例でございます。この126事例(目)は現在も進捗はありませんが、調査が継続されているケースでございます。
次に、127事例目でございます。こちらは陽性者の概要、20代の女性、住所地は松山市、職業は学生の方でございます。現段階の調査で濃厚接触者が6名確認されておりまして、本日検査を行う予定でございます。なお、この方が在籍されている学校では、昨日からこの方が使用していた施設の消毒は実施されております。また、濃厚接触者に該当しない教員および学生に対しても念のための自宅待機と健康観察を要請しています。なお、本日学校から公表をされるということで、この後ですね、聞いております。
次に、128事例目でございます。50代の男性、住所地は東予地域、職業は団体役員の方。西条保健所に届出のあった方でございます。この方の行動歴はですね、複数の感染拡大地域への滞在歴が確認されています。保健所の現段階の調査では、濃厚接触者に当たる該当する関係者はおられません。ただ、生活上の接触者4名いらっしゃることが確認されております。こちらの方、念のため潜伏期間を考慮し、今後全員の検査を行う予定でございまして、検査結果が判明するまでは全員自宅待機をしていただいております。なお、どの事例の言及かは別として、今回公表した方の中に学校関係者がいらっしゃいました。学校は既に冬休みに入っていますが、昨日陽性が判明した時点で学校の判断で児童生徒には自宅待機が要請され、受け入れていただいています。松山市保健所が聞き取り調査に基づきまして、接触のあった方については、迅速に検査を行って安全確認をしてまいりますので、関係者の皆さん、冷静に対応を願いたいと思います。
最近の傾向として、陽性者の濃厚接触者が陽性確認される事例が増えています。季節柄、仕事や友人関係で会食等の接点を持つケースが多く、中にはですね、体調不良を感じていても会食に参加したということもあるようでございます。日常的な接触のない久しぶりの方々との会食、そして体調不良時の参加、もうこれはお願いですから避けていただきたいと。今感染拡大の入り口に立っているという状況を踏まえて、ぜひ自制を願いたいと思います。また、日頃から自分が感染しているかもしれないという思いを持ちながら、周りに配慮することもぜひ忘れないようにお願いを申し上げたいと思います。散発的な陽性確認があってもですね、職場やご本人の適切な行動があれば、周囲に1人も感染が広がっていないケースも今まで説明させていただいたとおりかなりございます。本当にそういう注意深い行動が感染拡大を抑えるポイントになっていると言っても過言ではありません。そのことをぜひご認識いただけたらというふうに思います。また先日お知らせしたとおり、陽性者の年代や住所地については、来週月曜日にまとめたかたちで公表させていただきたいと思います。陽性者がなかなか調査への協力は最初難しい状況からスタートしますが、その中で特定されることを恐れてですね、そこを何とか行動歴を教えていただきたいという保健所の説得が常時続いています。非公表があるという背景には何度でもお伝えしますけれども、一番大きな引き金は県内で起こった刑事事件の発生だと思いますけれども、その不安感が広がってですね、感染防止に意味のない偏見や差別、感染予防にはつながらない感染者探し、無責任な根拠のない情報を拡散や誹謗(ひぼう)中傷、全てここに原因がございます。もう何度言っても届かないのが本当に残念でしょうがないんですが、もうおやめいただきたいということを、もうこれは繰り返し繰り返し申し上げさせていただきたいと思います。
もう一つですね、年末年始の状況でございますが、各圏域ごとに当番医の先生や救急医療機関が発熱患者等に対応することとしています。症状等があり、かつこの期間かかりつけ医の先生がお休みの場合もあろうかと思います。その時には当番医等にご連絡をいただくか、受診相談センターこちらに相談していただきたいと思います。こちらの(手持ちパネル)089-909-3483になりますが、コールセンターとなっていまして年末年始も24時間対応しております。こちらに相談いただけたらですね、最寄りの当番医、開いているところの紹介等々をするようになっていますし、また当番医につきましては、場合によってはそれぞれの市町のホームページで情報が掲載されていると思いますんで、何らかのかたちで分かるようになっていますので、お知りおきをいただきたいと思います。さらに、PCR検査を行う衛生環境研究所も、年末年始期間中も毎日検査をする体制を整えておりますので、併せてご報告をさせていただきます。
最後にもう一度、年末年始を迎えますので、三つ気を付けていただきたいこと。細かくはもう言いません。帰省、これは外に帰省される方、帰って来られる方、両方です。特に感染拡大地域との往来は、特に注意。先ほど東京が900人を超えたという情報をお伝えしましたが、感染拡大地域、都市圏はかなり急拡大をしています。うつる可能性、感染リスクがどんどん高まっている状況にあります。特に高齢者、基礎疾患のあるご家族がいるご家庭はともかく今回本当にそれが必要なのかということもご家族で相談をしていただきたい。命を優先していただくことを念頭においていただきたいと思います。二つ目は同じように県外の旧友たちとの会合でございます。特に飲酒を伴う会合が注意で、具合が悪い人は絶対に参加しないでください。瞬間の喜びではなく、もしものときの感染拡大、こちらに思いをはせていただきたいと思います。ご本人だけでなく会った同僚の方々みんなに、ということになっていく可能性もありますので、体調の悪いときは絶対に参加をしないということを徹底していただきたいと思います。そして、年末年始は人混み発生する場所も出てまいります。マスクを着けないなどというような感染リスク拡大の行動は絶対しないように、そしてしっかりとその見極めをしていただきたいと思います。できれば今年は国も呼び掛けていました、ご家族でゆっくり過ごすなど今年は特別な対応をお願いしたいと思います。以上です。
(愛媛朝日テレビ)
11月にほぼ同時に発生した六つのクラスターが全て封じ込め完了したことに対する気持ちを伺いたい。
(知事)
はい。高齢者施設で2カ所、学校で2カ所、飲食店で2カ所という幅広い分野でほぼ同時に六つのクラスターが発生するという異例の事態に直面をいたしました。当時はですね、毎日感染者が20名を超えたりですね、どこまでいくのか読み切れない状態、不安の中で関係者が対峙していたんですけども、本当にまず何よりも調査で頑張ってくれた、追い掛け続けてくれた保健所、そしてまた店名の公表に踏み切っていただいて広く呼び掛けをすることにつながった経営者のお店の関係者の皆さん、そして速やかに検査を正確に実施した機関、そして入院患者を調整しながらですね、高齢者が特に多かったので本当難しかったと思います、そういう中で奮闘していただいた医療関係者、従事者の皆さん、ケアに当たっている看護師の皆さん。こういったみんなの力が合わさって異例の事態を感染抑止という点については乗り越えられたこと、心から感謝を申し上げたいと思います。ただ、一方でその時の高齢者の方は未だに入院されている方も多数いらっしゃいます。医療現場の緊張感は全くヤマを越えていないという状況も続いていますので、そこを考えるとやはり新規の感染を抑えていくということ、極めて重要であるとあらためて認識しています。
(愛媛新聞)
知事から先ほど説明のありました非公表の部分だが、当初、調査への協力が難しいところからスタートすると言われていた。やはり私としては非公表でと考えはするのだが、そのあたりの調査への協力の難しさという部分はやはり感じているのか。
(知事)
そうですね。僕も保健師さんから直接話を聞くんですが、ともかく刑事事件の発生した以降、状況が一変しているというようなことは聞きます。皆さんがやはり中傷ビラをまかれるんじゃないか、いろいろと地域で言われるんじゃないかということに想像以上に、感染されないと分からないと思うんですね、これは。恐れていると、こういう状況で調査がスタートします。ですから調査段階では場合によってはですね、何もしゃべりたくないというような方もいらっしゃるそうでございます。その中で基本的なことはぜひ公表させていただきたいという丁寧な対応から入っていき、その中でじゃあこれだけはというようなかたちで行われているそうです。その結果として代わりにですね、じゃあそういう条件であるならばということで重い口を開いていただいて、いつどこで誰と会った、こういうことを共にしたという詳細な情報がキャッチできるということだそうです。そのキャッチができれば、その追い掛けというものが可能になっていくので、できれば知りたいという人間の思いもあると思いますから、これは実は場所によってはですね、どこは申しませんけども、オートマティカルに公表する地域も全国にはあります。これも地域によってやり方が違います。そこの保健師さんと愛媛県の保健師さんが話していると、もう公表が先に出てしまうので、これ以上は一切しゃべらないと言って、調査への協力が得られないということに悩んでいるエリアもよそではあるそうなので、本当に難しい対応、日々日々、保健所の前線は行っていただいているというふうに実感します。
(南海放送)
121事例目、学校で対策が取られていたということだが、昨日まで学校があったということで、幅広に検査をしていくなどの方針はあるか。
(知事)
これは保健所が判断して行くんですけども、本当にすごくしっかり捉えていて、マスクも一切外してないとか、距離も、今学校行くとほとんどちゃんとしていると思うんですけども、近づかないとか、気を細かいところまで、特に12月に入ってからは行われているそうでございます。もちろん必要とあらばいつでも(検査が)できる体制は整えていきますけども、現場に入っている保健所の調査、この場合、松山市保健所さんが判断というものが出てくるのを待っていたいと思っています。
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