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新型コロナウイルスの感染の確認(12月25日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年12月25日(金曜日)14時30分~14時54分
場所:知事会議室
(知事)
昨日は県内で新たに9名の陽性者が確認されました。既存事例の関係で3名、新規事例で6事例6名となります。陽性が確認された方々に対しまして、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。昨日は全国で3,700人を超える感染が確認されまして、その人数は2日連続で過去最高となったそうでございます。全国的に感染拡大の波が収まる兆しが見られない状況でございます。本県でも昨日の7名に続きまして、本日も9名の陽性が確認され、そのうち今お話ししたように6件が新規でございます。場合によっては再び県内での感染拡大の恐れもございます。特に大半が集中しているのが松山市ということになります。そんな中、医療従事者の方々は日々緊張を強いられている状況が続いております。特に入院患者の治療をいただいている方々は春先からずっと継続してこの緊張感が続いております。感染リスクと向き合いながらの使命感を持った仕事を続けられております。
私自身も昨日はちょっと医療機関等々を回ってまいりました。直接いろんな現場の声も聞かせていただきまして、現場はもう本当に緊張感と疲労感はピークに達しているという声を聞いてまいりました。また、等しく言われていたのがSNS等による誹謗(ひぼう)中傷に対して、強い恐怖感を感じられているそうでございます。また保健所の声では、感染者探し、公表を迫る声、これが現場の調査を難しくしているということの声も届いております。それだけに医療機関の風評被害や医療従事者の皆さんへの差別的言動は絶対にあってはならないというふうに思います。むしろエールを送っていただきたい。そしてまた、その負荷を下げるためには感染しない、感染拡大をさせない、感染回避行動が重要であるということで、一人一人の徹底を再度お願い申し上げます。
まず最初に保健所の即応体制の整備について申し上げます。県では感染拡大により保健所の業務が逼迫(ひっぱく)した場合に備えまして、これまでも保健所間の相互応援やOB保健師、在宅保健師等の雇用による保健所の体制強化を進めてまいりました。さらにこれを強化するために、保健所を設置していない19の県内市町と協定を締結しまして、感染拡大時には市町保健師に県の保健所職員として疫学調査等に当たっていただきますとともに、もう一つ、県立医療技術大学および愛媛県総合保健協会ともそれぞれ協定を締結しまして、感染拡大時には保健師等を応援派遣いただく仕組みを整えているところではございます。保健所の体制強化に快くご協力いただいた各市町、そして医療技術大学や(総合)保健協会、本当にありがとうございます。「チーム愛媛」で臨んでいきたいというふうに思います。
続いて入退院の状況についてでございますが、昨日との比較で言いますと、まず、医療機関に入院されている方は新規がございましたので、3名増えて29名。うち、重症者は変わりなく4名でございます。同じく宿泊療養施設の方にも1人増えて5名。そして、自宅療養の方も1人増えて8名。一方で退院となられた方が4名増えて345名となっています。
次に、昨日の検査でございますが、行政検査PCRの衛生環境研究所の方では78(件)、これはちょっと若干、陽性になった抗原も含まれていますね。78件の行政検査が行われ、69件の陰性と9件の陽性が確認されました。ただこれとは別に、毎回申し上げているように1週間に1度、集計加算される各医療機関、かかりつけ医の先生方が行っている検査がございます。今日金曜日でございますので集計が出てまいりました。PCR検査が177件、そして抗原検査が810件、合計で987件。1週間の1日当たりの平均件数がこの二つ合わせて141件になります。これを1週間分、今日合計987件加算させていただきますので、こういった数字に変更になります。各機関、本当に頑張っていただいています。10月21日時点で547のかかりつけ医の先生を中心とした機関の協力を得て新たな体制がスタートしましたが、現在その協力機関増えました。現時点で598機関。当初と比べるとプラス51。このご協力が得られております。医療機関の皆さんが行っていただいている検査、診察、本当にご協力に感謝を申し上げたいと思います。
次に、進捗状況でございます。本日は健康観察が終了した封じ込め事例には変更がございません。囲い込み事例も新たな事例は入っていませんが、103事例。こちらは受診時、病院の受診時、入院する前の検査で陽性が確認された松山市の80代の方のケースですけれども、こちらは関係者の健康観察終了時に念のため20名の検査を実施いたしましたところ、全員の陰性が確認されましたので問題なしという、囲い込み事例の中での検査が行われたということでございます。
次に調査中事例、ちょっと新規が今日6件ありますので増えておりますが、まずこの114事例(目)は特に上島架橋の関係ですね、こちらは関係者の全員の調査は陰性になっていますけども、念のためまだ調査は続けていると。昨日検査は行われておりません。116事例目でございます。こちらは濃厚接触者8名を検査しまして、全員の陰性が確認されました。次に117事例(目)。この事例では10名の検査が実施されまして全て陰性が確認されました。昨日の検査で昨日もご質問ありましたけれども、初発の陽性者の仕事上の利用客、把握しているというふうに申し上げてきた利用客の検査は全員完了しました。全て陰性でございます。本日は、まだ昨日公表した陽性者の濃厚接触者の検査が残っておりますので、今日それを実施することとしております。次に119事例目。こちらも陽性は出てません。濃厚接触者の方、全員陰性が4名確認されました。
それではここからは陽性の確認がされたケースでございます。まず118事例目。こちらはこれまでに同じ職場から2名の陽性の方の確認がありましたので、それを受けて陽性者と接触の可能性のある職場の同僚の方18名、幅広く検査を行いまして、その中で1名が陽性との確認がございました。加えて昨日公表した陽性者の濃厚接触者2名を検査し、職場関係者以外に1名の陽性が確認されましたので、(パネルの)ここが2というふうになっております。
それではこの2名の方の概要ですけれども、まず1人目、390人目の方につきましては、20代女性、住所地は松山市、職業は会社員の方で、陽性の方と同じ職場内での接触の可能性があることに加えまして、別途、感染拡大地域への滞在歴も確認されております。この方はただ現段階の調査では濃厚接触者は確認されておりません。もうひとかた、391人目の方ですけれども、50代の女性、住所地は松山市、職業は医療関係者の方でございます。ただ、この方、医療関係者と申し上げましたが、12月上旬以降は勤務がございません。そういう、全く行かれてませんので、勤務先で感染が広がっている可能性はないということでございます。なお、この方も現段階での調査では濃厚接触者は確認されておりません。次に、120事例目でございます。こちらは20代の男性、職業は無職、住所地は、実は愛媛県外の方でございます。ただ、ご本人の希望により、詳細は非公表とさせていただきます。松山市保健所に届け出のあった方でございます。ただ県外の方なんですけど、旅行客ではないということでございます。現段階の調査では、この県外の方の濃厚接触者は確認されておりません。
次に、ここからは新規になります。121事例目でございます。こちらは、住所地は松山市、年齢、性別はご本人等々の強い希望もございまして非公表とさせていただきますが、学校関係者でございます。この方は、県外から帰省された方との接触がございます。そして、その帰省された方も県外での検査で、昨日陽性が判明しております。現段階の調査では、濃厚接触者2名を確認しており、本日検査を実施いたします。学校関係者でございますが、学校では昨日、この結果を受けまして、直ちに午前中で児童生徒を下校させております。そして本日は臨時休業、全ての児童生徒に自宅待機を要請しております。松山市保健所が学校活動の状況は、現地で注意深く調査を行いました。その結果、学校(での感染事例が)松山市内もありましたので、極めてしっかりとした感染回避の行動が取られていたこと、そして陽性が確認された方も、常時周囲と適切に距離を確保するなど、適切かつ十分な配慮がなされていたことが確認できました。そして、感染経路も推定されております。学校は明日から冬休みでありますが、保健所の調査により学校活動での安全が確認されたことは、関係者の皆さんも安心していただきたいというふうに思います。
次に、122事例目でございます。こちらはご本人の強い意向、かなり不安を持たれているそうでございます。年代、性別、職業は非公表としますが、住所地は松山市を公表することに同意いただきました。現段階での調査では濃厚接触者1名を確認しており、本日検査を行ってまいります。
次に、123事例目でございます。こちらは40代の男性、住所地は松山市、職業は無職の方でございます。現段階での調査では濃厚接触者2名を確認しており、本日検査を行ってまいります。
次に、124事例目。こちらの方は性別は男性の方でございます。住所地は松山市の方でございます。本人の強い意向で年代、職業は非公表とさせていただきます。現段階の調査では濃厚接触者3名を確認しておりまして、本日検査を行ってまいります。
次に、125事例目。中予地域の70代の方。陽性者の概要ですが、70代の女性の方でございます。住所地はご本人の強い希望がございまして、中予地域とさせていただきます。職業は無職の方で、中予保健所に届け出のあった方でございます。この方も本当に不安、特定されるんではないかという不安を抱えられていて、なんとか今申し上げた範囲では、公表の同意をいただきました。現段階の調査では濃厚接触者等5名を確認しており、本日以降に検査を行ってまいります。
次に、126事例目。こちらの方は年代、性別は非公表でございますが、職業は無職、住所地は松山市の方でございます。この方もそれぞれ皆さん今の段階で、こうした保健所の聞き取り調査の中でですね、調査には全面的に協力いただいておりますが、何せ特定されることに対する不安感、恐怖感を皆さんお持ちしてございます。その中で、できる限り公表させていただきたいというふうなお願いをする中で、住所地は松山市、職業は無職であるということについては公表の同意をいただいております。行動歴等は現在、保健所が調査中でございます。以上が昨日の検査状況でございます。
今回公表いたしました9件の陽性のうち、6件が新規事例でございます。特に、既存の陽性者との接点が確認されていない事例でありましても、感染拡大地域の方や、県内の方でも普段の接触のない方々と会合や会食を行っている調査結果が多数確認されております。感染経路不明な新規事例も複数ございますので、場合によっては今後の感染拡大の可能性もあるというふうなことで、強い危機感をわれわれも持っております。12月以降に陽性確認された方々も含め、特定されないように気を配りながら、年代や住所地について、近日中にあらためてまとめて、また前回と同様に公表をお知らせさせていただきたいと思います。
次に、国の示す七つの指標、ステージ3の目安でございますが、おおむね、ここの1個除いて、国の示す指標は下回ってはおりますが、若干注意が必要なところもございます。入院患者数は、(基準が)46人に対して29人で下回っています。重症者は7人に対して4人で下回っています。療養入院者数は207人に対して42名で下回っています。陽性率は1週間に10パーセント以上ですが、2.0パーセントでございますので下回っております。新規感染者数は週に207人以上が目安ですが、24名なので下回っています。ただ、こちらとこの二つ、直近1週間の感染者数は、先週よりこの数週間の報告でお分かりのとおり、増加傾向にあるということでございます。そして、感染経路不明、まだまだステージ3のレベルから見れば全然低いんですけども、ただ前回が29.4パーセントが、1.9パーセント(ポイント)アップして31.3パーセントに若干上がっておりますので、ここは今後の数字の変化に注意が必要となっていると認識をしています。今申し上げたように、ステージ3の数字は下回っておりますけれども、陽性率や新規感染者数、感染経路不明など、若干増加傾向にあるというのが、今の数字でお分かりいただけたと思いますので、今の段階から注意をしなければなりません。そういう意味では、感染拡大の入り口にいるという前提で考えていく必要があるんじゃないかと思っています。これらの指標が上昇しますと、入院患者数にたちまち跳ね返ってまいります。イコール、医療提供体制への負荷が増していくということにつながります。国の分科会でも、「知らない人や最近会っていない人との接触を避ける」、「久しぶり」、「たまには」、「今回は特別」といった行動で新しい人と会うことを避けてもらう。これが国の分科会の呼び掛けでもございます。こういったことを心掛けて、普段接している人の中で生活していれば、感染は大きく拡大しないことが指摘をされております。もうずっと言い続けていますので、くどくは今日は申しません。帰省など感染拡大地域との往来に注意。県外の旧友たちとの会合に注意。季節行事の人混みに注意。年末の行動に思いをはせ、一人一人が感染回避行動を一層高めていただきますようお願いいたします。以上です。
(あいテレビ)
新規の感染も増えてきているが、現在、市中感染というところはどのように考えているか。
(知事)
市中感染と一言では言えないですね。市中感染がまん延してるかどうかというところが問題であって、まん延という状況には至ってないと。ただやっぱり人の移動というのは、当然のことながらどこの地域でもありますし、それは来られる方、行かれる方も含めてですね、いくら気を付けてという呼び掛けをしても、そしてまた行かれた方が、来られた方が気を付けても完全に防ぐことができないのがこのコロナですから、そういう意味では今後とも散発的な感染というのは避けられない。これは避けられません。問題は早期に発見して、そこからの拡大を一つ一つ抑え込んで行くことができるかどうかということにかかっていると思いますので、今後とも関係者は力を合わせて全力で臨んでいきたいと思っています。
(あいテレビ)
あともう一点、ここ数日、松山市での感染確認が増えているが、松山市に対する対策とかそういったあたりはいかがか。
(知事)
そうですね。ぜひこれは松山市としての単独の取り組みをどんどん進めて欲しいと思います。元来、中核市ですから、松山市のこうした対策というのは本来松山市さんでございますけども、要請がありましたので、現在、県の方で一手に全県下やらせていただいています。そういうふうなこともあるんで、こうしたような状況を踏まえて、松山市独自でできることもどんどんやっていっていただけたらというふうに思っています。
(テレビ愛媛)
来年年明けの4日に予定されている県の新年の祝賀会に関して、感染の拡大の入り口にあるということだが、このあたりいかがか。
(知事)
これ実は、主催は県ではございませんので、われわれが決めることではないんですけども、今日、実行委員会の関係者の方が来庁されまして、十分考えながら(祝賀会を)やる予定だったんだけども、12月に入って今の感染の状況を聞くと、ここは中止すべきではないかと判断したというご報告がありました。今日ありました。ただここは誤解しないでいただきたいんですけれど、県の主催の会ではないですから、われわれが決めることではないです。
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