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新型コロナウイルスの感染の確認(11月30日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年11月30日(月曜日)15時30分~15時55分
場所:知事会議室
(知事)
昨日は、県内で3件の陽性者が確認されましたのでご報告をさせていただきます。既存事例関係で1名、そして新規が2名で、昨日の7件に引き続いて減少ということになりました。ただ昨日は日曜日でございまして、かかりつけ医の医療機関大半が休んでおられます。その結果として、こうしたところで行われる抗原検査の件数が極端に少ないと予想されますので、ただ3件でずいぶん減ったなと思っている点に着目をし、気が緩むというのが一番怖い点でございます。今言ったような状況の中での3件でございますので、決して気を緩めないように、引き続き、緊張感を持って感染回避行動をよろしくお願いいたします。感染された方々に対しまして心からお見舞いを申し上げさせていただきます。一日も早いご回復を祈っております。
それでは、まず、クラスター関係について説明させていただきます。昨日の検査、43事例目、飲食店、スナック真野さんとラウンジおおたさんにつきましては、申し出もありませんでしたので、連絡なく、検査もなしで変更がございません。この二つのクラスターについては、最終営業日から2週間の潜伏期間を考慮しまして、真野さんにつきましては、12月1日まで引き続き呼び掛けを続けさせていただきたいと思います。そして、おおたさんの方は12月2日まで呼び掛けを続けさせていただきたいと思います。ということで、12月1日まで呼び掛けを続けさせていただきます真野さん、12月2日まで呼び掛けを続けさせていただきますおおたさん、この期間にお店に行かれた方は濃厚接触者でございますので、最寄りの保健所の方に連絡をし、診察、そして検査を受けていただきたいと思います。
次に、52事例目の雄新中でございます。調査の過程で新たに濃厚接触者が1人確認されましたので、検査を実施し、1件1人陰性でございましたので、ここに変更はございません。そして、これよく誤解されるんですけど、囲い込みというのは事例ごとの丁寧な対象での囲い込みでありますから、囲い込みが全部済んでいるというわけではございません。そう捉えられている方もいらっしゃると聞いておりますので、もうこれは何度も説明してきた話ですが、多くの方々はご理解いただいていると思います。
カタリナについては、自宅待機、健康観察中に症状の現れた方が1名いらっしゃったんで、すぐに検査を実施し、陰性が確認されておりますのでこちらも変更がございません。
そして、この62-1事例目につきましては、昨日もお話ししたとおり、今、専門家の先生が入っていただいておりまして、デイサービスの方は検査終わっているんですが、複合施設でございますので、その他の方の状況を確認しながら検査を随時進めてまいります。今日あたりから始まってまいりますので、ここは昨日は検査ゼロでしたから変更ありませんけども、まだこれ気を付ける案件でございます。
次に、62-2事例目。公表されている高齢者施設ですが、こちらはこのデイサービスを利用されて、別の施設、この62-1以外の施設に入居されている方が陽性になったということを報告させていただきました。濃厚接触者はもう一つの施設ではいなかったんですが、高齢者も多いということで、全員の職員、利用者80名一気に昨日検査を実施いたしましたが、全員の陰性が確認できましたので、そちらの方の施設には感染の広がりがないということが確認できましたので、まずはご安心をいただきたいと思います。
クラスター関係では、もう本当に接触者調査、検体採取を行う保健所、そして多数の検査を迅速、そしてまた正確に行う衛生環境研究所、関係機関総力を挙げております。幅広の検査を実施した結果、現時点では、この一つ一つを囲い込んでいるところから外へ感染が広がっていないことが、この保健所の調査で確認取れているものについては分かってまいりました。特に、重症化リスクの高い高齢者が入所されている施設への感染拡大が今のところ確認されていないことは安心材料だと思います。ただ、クラスターでありますから、感染力が高いケースでもありますので、現時点で調査は終わりとしておりません。まだ、調査は引き続き、必要に応じてやっていきますし、注意深く見守っていきたいというふうに思います。また、このクラスターがこれだけ同時に発生した1週間でありましたけれども、中には不安を感じて感染者探しでいろんな投稿をしたりですね、また、根拠のない不安をあおるような情報拡散も見られると聞いております。しかし、大半の県民の皆さん、公表も含めてですね、なぜこういうふうなかたちでやっているかっていう、ずっと言い続けてまいりましたが、受け止めていただいております。ですから、本当に多くの県民の皆さんがこの期間もですね、冷静に行動していただいていること、もうこれがどれだけ現場にも励みになっているか、そしてまた何よりも、不安を感じている感染された方々に届いているかということ、これは間違いないと思っております。ですから、本当に皆さんこれからもそういう正しく恐れるということ、これをぜひお願いしたいと思いますし、感染された皆さんにおかれましては、そういう大半の県民の皆さん温かく見守ってくれていますので、安心して治療に専念していただきたいというふうに思います。
また、これから重要となるのが次の2点でございます。一つは、入院患者が重症化しないように治療に集中すること。そして、新たなクラスターの発生や高齢者への感染を防いでいくということ。1点目につきましては、重症の方、現在4名いらっしゃいますけれども、入院されている指定医療機関において、先生方や看護師さんが懸命な治療に当たってくれています。最前線でリスクを負いながら本当に役割を担っていただいている医療従事者の皆さんに心から感謝を申し上げたいと思います。ぜひ皆さんにもエールを送っていただけたらというふうに思います。
2点目については、これから年末年始に向け、忘年会や新年会など職場の集まりや帰省した友人や家族との会食が多くなってくると思われますが、3密環境にならないよう十分に注意をしていただきたいと思います。そして、家庭内感染の発生につなげないことが重要でございます。このため、まず県の方でも、先週、県職員に対しまして、あらためて会食の注意喚起を行いました。一部を紹介させていただきますと、会食は普段から接触のある者同士の身近な範囲で行うこと。大人数での会食はせず、少人数でも、これは組織管理の面からでございますが、同一所属の管理職全員が同じ会食に出席しないこと。1人に何かがあった場合に他のメンバーでやるということを念のため前もって準備しておくための呼び掛けでございます。それから、長時間にわたる会食は控えること。また、日ごろから体調管理を徹底し、症状が少しでもある場合、感じた場合は出席しない、そしてさせないこと。また、十分な換気や手指消毒などの感染防止対策を徹底している店舗を利用することなどでございます。
また、県職員が濃厚接触者、これも不可抗力でございます、濃厚接触者となった場合の備えとして、濃厚接触者になった場合はですね、職場への連絡体制、業務体制をあらかじめ確認すること。また、家族が濃厚接触者となった場合の留意事項を家庭内でそれぞれがあらかじめ相談しておくこと。例えば、家庭内でですね、隔離された療養スペースを確認するとかですね、タオル等を共用しないというルールを決めておくことなどが挙げられると思います。こうしたことを職員に周知いたしました。この内容については、各市町および各種団体にも連絡をさせていただきますので、市町、そしてまた各事業者の皆さんにも参考にしていただけたらというふうに思います。
全国でも特に飲食を伴う会合で感染されたと疑われる事例が多く確認されております。国の分科会からも、人と近い距離で特に長時間にわたり飲食を行うことのリスクが指摘されているところでございます。お店の側で感染予防を徹底していただくことはもちろん、利用する側も換気の状況や混雑状況などを確認していただきたいと思います。換気をするだけでですね、(空気の)入れ替わりが行われますし、また、空気が乾いて乾燥するとですね、飛沫(ひまつ)の飛ぶ範囲がどっと広がりますので、加湿をすることによってその飛んで行く距離が抑えられるということもございます。いろんなことを組み合わせて実施していただきたいと思います。併せて、忘年会のシーズンですので、先日松山市にお願いしました飲食店への巡回指導、これは1回では終わらないということで、定期的に引き続き行っていただきたいということをお願いしたいと思います。
それでは、昨日の検査結果についてお知らせをいたします。昨日は143件の検査を実施いたしまして、140件の陰性、3件の陽性が確認されました。現時点での入退院等の状況でございますが、医療機関に入院されている方は64名、昨日より4名増加でございます。ただし、そのうち重症の方は昨日と同じで増減なし、4名でございます。そして、宿泊療養施設に入所されている方は4名減少しまして、現在18名でございます。そして、全体で退院をされた方が昨日は6名いらっしゃいました。ご回復でございます。また、自宅療養等でお医者さんの判断で自宅でも問題ない無症状や軽症の方、入院調整の方一部ございますけれども、この方々も3名減少しまして66名でございます。
それでは、進捗のあった事例について説明させていただきます。まずパネルの2枚目、72事例目、松山市、50代の方でございます。この方はですね、調査してもずっと1人でいらっしゃった方で、濃厚接触者いらっしゃいません。本人の調査も完了し、PCR検査も終わり、濃厚接触者いませんので、残すのは本人の入院という状況だけでございますので、この事例については、事例ですよ、先ほど申し上げたように誤解しないでいただきたい。事例については囲い込みが完了でございます。明日からは(パネルの)こちらに入ります。
そして、75事例目。こちらは昨日、濃厚接触者がいらっしゃいましたので、その前の日に大方の濃厚接触者を検査をし、陰性が確認されていましたが、もう1名いらっしゃいましたので、この方も検査したところ、陰性が確認されました。この結果、同じようにこちらは濃厚接触者いらっしゃいますので、この方々は症状が出ていませんが、自宅待機の健康観察期間に入ります。囲い込みがこの事例完了ということでございます。
78事例目、こちらは調査したところ既に濃厚接触者4名で全員の陰性が確認されておりますが、調査しても他にはいらっしゃらないということで、囲い込みがこの事例も完了でございます。
それから(パネルの)この84事例目、これは東予地域の30代の方なんですが、昨日は濃厚接触者4名プラス、念のため軽度なちょっとでも接触のあった方24名、合計28名の検査を一気に実施したところ、全て全員陰性が確認されました。ということで、同じようにこの事例でも囲い込みが完了しましたので、(パネルの)こちらに入ってまいります。(パネルの)この四つですね。
続いて、既存事例で陽性が確認された事例1件でございます。こちらは79事例目になります。(パネルの)こちらですね。昨日までに公表されていた事例でございます。昨日は濃厚接触者2人の検査を実施し、1名が陰性、1名が陽性でございました。陽性となったこの1名の方は40代の男性で住所地は松山市、職業は自営業の方でございます。現段階では濃厚接触者は確認されておりません。引き続き調査を継続してまいります。
次に、85事例目でございます。こちらは70代の男性、住所地は松山市、職業は無職の方でございます。現段階では濃厚接触者4名を確認しておりますので、今後検査が進んでまいります。
そして、もう一つの新規は86事例目。40代男性で、住所地は松山市、職業は会社員の方でございます。この方につきましては、現段階で濃厚接触者は2名確認されておりますので、今後検査が進められてまいります。
新型コロナ、昨日は日曜日で、先ほど申し上げました各医療機関での抗原検査等も全国的にも極端に少ない日に当たっておりますが、それでも2,000件を超える陽性が全国では確認されております。全国いつどこでも、誰もが感染の可能性があるという状況でございます。冒頭に申し上げたように一人一人の感染回避行動、クラスターの山一つについてはまだこれから検査ずっと始まっていきますが、五つについてはある程度見えてきた段階でありますが、いつ次のまたクラスターが発生するか、これは誰にも分かりませんので、感染回避行動を取り続けて注意深く生活していただきますようお願い申し上げます。以上です。
(南海放送)
クラスターの中でも一つ、今後検査が続くという高齢者施設だが、知事は施設名の公表について松山市が公表してほしいというようなことを言ってから、しばらくたって動きがない状況だがそれについて。
(知事)
そうですね。昨日、一般論を申し上げましたけれども、クラスターというのは、感染力の高いケースであるが故に発生する。ということは、広範に呼び掛けることによって、事例の囲い込みの精度を上げるというのは必要だと思います。そこが全部把握できているということがはっきりしていれば、公表を控えても差し支えないと思いますので、そのあたりの判断というのは、この場合の施設は管理監督権は松山市が持っていますから、また情報公表については、そこが把握できていないリスクがありそうだというときには、同意を得ずに公表できる権限が当該市長が持っていますので、その判断をするのは、法律上もルール上も松山市長ということになりますから、公表しない、するを決めていただいて、しない場合には、こういうことだということを、例えばそうですね、ホームページ上で松山市長の責任の下にこういう事情なんだということを載せるとか、そういうことをされたらいいんじゃないかなというふうには思いますけどね。
(テレビ愛媛)
本日は学校等のクラスターの関連では感染者出てないかと思うが、休校等はいかがか。
(知事)
休校はですね、今1校。昨日学校関係というふうなことを公表させていただいたケースがあって、そこの1校のみが現在休業中でございます。あとは全部再開ということです。
(NHK)
一部市町村や県の職員に通達したこととかぶるかもしれないが、寒さが増してきて、11月一気に全国的にも感染が広がり、県内でもそういう状況だったと思う。これから寒さがますます増す中で県民にあらためて呼び掛けたいこととかもしあれば教えてほしい。
(知事)
先週呼び掛けさせていただいた最大のポイントは、同時に六つのクラスターが発生するという本当に大変な事態だったので、保健所、衛生環境研究所、療養施設、医療従事者、みんなが本当に頑張って、今日のような報告まではきてるんですけど、もちろん、あと事例、まだこれからですけども、そこに到達するためには1週間が正念場だということを申し上げました。ただし、それを受け止めて、県民の皆さんのお力も借りながらですね、今この段階まできていますけども、これで収まったわけではないと、まだ続いているという状況にあるということを前提に過ごしていただきたい。特に年末を迎えていろんな会もあると思います。
そして、すごく難しいのが、やっぱり感染拡大防止と経済死という問題のバランス。これ当初からの課題でありましたから、このハンドリングは本当に難しいと思います。その中で両立させていくためには、この年末だからこそ注意深く過ごしていただく、いわば、お店に行くとき、先ほどのような県の県職員の呼び掛けも参考にしていただきながらですね、特に事業者がそういう点多いと思いますので、しっかりと対応していただきたいということ。それから、お店につきましても、やはりひとたび発生するとっていうケースがありましたので、十分な注意を一層しながら、経営をしていただきたいということを申し上げたいと思います。
(愛媛新聞)
今日の新規事例の二つについて、これも既存のその事例の関係者の方、関係がありそうとかっていうことは。ない方と思ってよいか。
(知事)
まだ調査中ですね。
(愛媛新聞)
お一人、70代の方いらっしゃると思うが、この方特にその高齢者施設の何かサービスを使われていたり、そういった感染の広がり懸念されるようなことはないか。
(知事)
今の段階では聞いていません。
(愛媛新聞)
利用されてたかどうかは。
(知事)
はい。施設関係とは聞いてません。
(南海放送)
全国ネットの番組で、松山市内の高齢者施設のクラスターの感染源とかその経路について特定するような発言がされた番組があったが、そういったことについて知事、受け止め等あるか。
(知事)
聞いてないですけど、誰がどの番組でというのも分かりませんけども、もしそういったことが発言されるなら、不用意すぎる。極めて不用意だと思います。今お聞きして感じたのは。場合によっては発表してないケースだと思います。その今の話だけ聞くと。ちょっと本当に詳しい話分かんないで、あくまでも推定ですけども、そのことによって特定される可能性が出るわけですよね。だからちょっと信じられないですね。
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