ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 保健福祉部 健康衛生局 > 健康増進課 > 新型コロナウイルスの感染の確認(11月26日公表分)に関する記者発表の要旨について

本文

新型コロナウイルスの感染の確認(11月26日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017243 更新日:2020年11月30日 印刷ページ表示

日時:令和2年11月26日(木曜日)15時30分~16時07分

場所:知事会議室

 

(知事)

 県内で新たに昨日は17名の陽性者が確認されましたので、公表させていただきます。ただしこの内訳ですけれども、既存事例でどんどん調査が進み、検査をたくさんやっておりますから、その中での陽性確認、外との接触ではなく、その中での陽性確認でございますので、それが14名。それから新規の方は3事例の3名でございます。感染が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。一日も早いご回復をお祈りいたします。

 そして、これも突然ではなくて、検査をどんどんどんどん進めるうちに、一つの事例でクラスターが新たに確認されました。六つ目のクラスターでございます。クラスターという言葉が独り歩きをしますと、不安だけが増幅しますのでちょっと整理させていただきたいと思いますが、陽性が確認されてその事例で濃厚接触者等々の調査、検査が進み、その事例の中で5人以上の陽性が確認された場合がクラスターということになります。クラスターが発生しますと検査どんどん進みますので、陽性者は増えていくことにつながります。ただ、このクラスターを囲い込むことができれば、そのクラスターの中での陽性確認が続くわけでありますから、囲い込むことさえできれば、数が増えても外に出ていくということは抑えられるということになります。ですから、ここが陽性者が増えていくことと市中感染とは別の問題であるということ、ここをぜひお分かりいただけたいと思います。そこが分からないとですね、感染者が増えて、そこら中でと誤解をしてしまって、不安が拡大してしまう可能性もありますので、ここの点のクラスターというものがどういうものなのか、ぜひ皆さん一人一人受け止めていただきたいと思います。

 このクラスターは高齢者施設内でのクラスターの発生であり、既に公表している62事例目のクラスターとは別の施設ではございます。ただ、この施設は既に利用者の感染確認を自らホームページで公表されているところでありまして、もうこれもマスコミの皆さんのニュースや新聞にも施設名が出ております。今回も、この状況も公表されると聞いております。実はこの高齢者施設は62事例目の高齢者施設のクラスターを端緒にしています。この施設で2名の感染が確認されたことから、昨日、施設の全面的な協力をいただきました。一気にこの施設の職員さん、利用者さん、合計118件の検査を1日で行いました。残すところあともう数件だけでございます。先ほど申し上げましたクラスターが発生していますけど、その囲い込みの最終段階に入ってきているということでございます。そういう中でクラスターが確認されたものでございます。

 詳細は後ほど説明しますが、繁華街、そして学校、高齢者施設でのクラスターが続いてます。実はクラスターが発生した時に一番危惧するのは、囲い込みさえできれば先ほど申し上げましたように、防ぐことは十分可能なんですけども、むしろたくさんの陽性確認が出ますので、医療施設の問題、こちらの方が非常に重要でございます。重症化リスクの高い方々、高齢者施設等々は多いですから、むしろそちらの命を守るということに十分に細心の注意を払いながら対策をする。そのために何とかここで踏みとどまらなければならないということでございますので、いたずらに感染者数だけを捉えてはいただきたくないというふうに思います。関係機関が総力を挙げて、今申し上げた基本的なことを押さえながら、全力でさらなる感染の拡大を防ぐ、そしてまた、今こうした作業中ですから、これ以上のクラスターの発生や新規(の発生を)をできるだけ抑えていくために、今週がヤマ場と、ほとんどのケースが後ほど説明させていただきますけども、事例ごとの囲い込みが進んでいます。そして、あと今調査してますのは(パネルの)このあたりのみとなってきていますけども、そういう中なんで、乗り越えるためにはこの1週間がヤマ場であるということ、ぜひ皆さん一人一人、感染回避行動をよろしくお願いします。

 ちなみにですね、陽性者発表させていただいていますけれども、(パネルの)この六つのクラスターで合計108名、集中してます。11月以降の県内感染者数、この中にはもう退院した方もいらっしゃいます。その中の65パーセントがこのクラスター関係の6事例に集約されていますので、そこで事例の状況がお分かりいただけるのではなかろうかと思います。

 また、本日公表する17名のほか、本日、松山市内の公立学校の学校関係者1名の陽性が判明しましたので、こちらの学校は生徒全員の自宅待機をお願いし、安全が確認されるまで臨時休業すると聞いておりますので、既に外との接触が制限されております。そういったことで落ち着いていただきたいと思います。

 それでは事例ごとの検査数を公表します。昨日は過去最高になりますが、198件の検査が実施されました。中身は181件の陰性、そして、17件の陽性でございます。本当に速やかな囲い込みに向けて、調査等々は保健所、そしてこの検査については、過去最大フル回転して県の衛生環境研究所、本当に昼夜分かたず頑張ってくれていますので、メンバーに感謝を申し上げたいと思います。

 次に、現時点での入退院の状況について説明をさせていただきます。医療機関に入院している方は、(パネルの)こちらですね、昨日より1名増えて57名、重症者病棟は、ここは東京等の都会とは全く異なります。現段階では3名でございます。ですから、陽性確認された本当に多くの方は軽症、無症状の方ということでございます。3名が重症。それから、宿泊療養施設は退所された方もいらっしゃいましたので、1名減って23名となっています。そして、全体で退院した方が昨日は6名いらっしゃいました。一方で、自宅療養等、これは無症状で、先ほど申し上げたように軽症で、あるいはその上で、さらにお医者さんの判断で自宅で大丈夫というふうな方、また、一部入院調整中の方が11名増えて61名ということでございます。なお、自宅療養や入院待機中の方については、医師、保健師の皆さんが連絡を取り、体調確認を細かく行っています。また、今日はちょっと今最後の詰めをやっているんですけれども、宿泊療養施設は今現在80室用意しておりますが、今のところ23(室使用)。今ですね、新たな追加を念のため行っておこうと、関係者の方々と話し合いを進めてまいりました。一定のめどがつきました。ただ、今最後の詰めなんで、近々、この内容について公表させていただきたいと思います。さらに今80(室)から、またさらに、宿泊施設が増えるという見込みが立ったことをお知らせさせていただきます。

 それでは各事例でございます。まず、(パネルの)こちらの囲い込みが完了したところの4事例。昨日から四つの事例で調査、PCR検査が完了しました。まず、58事例目、聖カタリナ高等学校、クラスターでございます。こちらはですね、昨日、同一クラスの生徒さん6名、それから関係者1名、他事例の同校関係者2名を含む9名の感染が確認され、昨日学校クラスターとして発表したケースでございます。それは昨日までですね。昨日からの進捗は、昨日このケースでは13件の検査が実施されまして、全部陰性が確認取れました。最後の接触の可能性のある方13件の検査、全部陰性でございました。この結果、現在のところ、学校内でのこれ以上の拡大は認められないことから、今申し上げたように調査終了、PCR(検査)終了ということで、症状のない濃厚接触者の自宅待機と健康観察が残っているのみということでございます。このクラスターは昨日突然発生したわけではありませんので、さっき言ったように、クラスターの概念申し上げました。ずっと検査、検査、検査を積み重ねて、5人を超えたということでクラスター認定したというケースでございますので、早期に、そういう意味では調査と検査によって囲い込みができたこと、本当に学校の協力、保健所職員の頑張り、PCR検査の実施、衛生環境研究所の連携が結果をもたらしたということでございますので、感謝申し上げたいと思います。

 学校はですね、安全が確認されたということで、予定どおり27日までは臨時休業します。28日から一部の学校活動を再開する予定と聞いております。また、58事例と同様に、63事例目、65事例目、そして67事例目、本当に(感染を)小規模な範囲でとどめることが可能となりました。全て囲い込み完了。濃厚接触者の自宅待機と健康観察を残すのみとなります。この中で今陰性ですけど、症状が出た場合はすぐに再検査するなどに取り組んでまいります。ただし、この今の四つの事例から感染が広がる可能性は極めて低いということでございます。

 続いて、陽性が確認された事例でございます。まず、43事例目、スナック真野の関係では、昨日6件の検査を実施し、5件の陰性、1件の陽性が確認されました。この方は従業員や利用客ではなく、陽性が確認された方の関係者、いわばもうずっと自宅待機をしていただいている方で外との接触がございません。この事例のこれまでの陽性者は28名となります。従業員さんが5名、利用者が11名、関係者が1人増えて12名となります。

 次に、ラウンジおおたの49事例目でございます。こちらは(スナック)真野さんに若干遅れて今検査がどんどん行われております。発生確認が遅かったですから。ていうのが、時期がずれてますからね。その関係で、今一気に検査を進めているところでございます。そして、昨日は6件の検査を実施し、5件の陰性、そして1件の陽性が確認されました。この方も同様に従業員や利用客の方ではございません。関係者の方。この事例の陽性者は23名、合計になります。内訳は従業員6名、利用者8名、関係者1名増えて9名ということでございます。この二つの飲食店クラスターについては、ずっと呼び掛けてきました。会員制スナック真野とラウンジおおたさん、それぞれ(パネルの)この日の間にお店に行かれた方は、保健所にどんどん連絡してください。すぐにその指示に従って検査を受けていただきたい。濃厚接触者ですから。(既にこれまでに)どんどん(連絡)来てくれました。(連絡は)もう本当に少なくなっています。昨日も関係でいったら2件ぐらいだったと思います。もう最終の囲い込み段階に向かって、今最終段階になってきております。まだ調査は続いてはいますけども、そういう状況でございますので、このように43、49(事例目)は囲い込みに向けて、最終段階のところで今頑張っているという状況でございます。

 次に、52-2(事例目)、雄新中学校でございます。昨日は、こちらでは35件の検査を実施し、33件が陰性、2件の陽性が確認されました。この学校、生徒さん、教職員、全員自宅待機をして、健康観察をしてもらっていますので、外との接触はないケースでございます。クラスターでございます。2件のうち1名は雄新中の生徒さん、もう1名は学校外の方で既存の陽性者の濃厚接触者の方でございましたから、この方も自宅待機中だった方でございます。その検査で陽性が確認されたものでございます。この結果、この事例の陽性者は全部で19名となり、内訳は生徒さんが1人増えて14名、教職員の方が2名、関係者の方が1人増えて3名ということで、19名でございます。雄新中は20日午後から教職員、生徒とも全員の自宅待機を継続中で、安全が確認できるまで臨時休業が続きます。

 なお、本日、現在休業中の学校は公立、私立を合わせて6校で、いずれも中予地域でございます。昨日は7校でございましたが、安全が確認され、本日から再開した学校は2校ございます。そして、先ほどお知らせしました陽性が新たに判明した関係で新たに臨時休業措置を講じた学校が1校、2校が開いて、1校が休業ということでございます。休業中の学校では、当然のことながら保健所の調査が進められておりまして、これまでと同様に事例ごとの調査、検査を迅速に行って学校の安全を確認してまいりますので、関係者の皆さんは保健所や学校の指示に従って冷静に対応してください。

 次に62事例目でございます。これ(パネル)昨日までは、一つ(の事例)にしておりましたが、今日から62-1(事例目)、62-2(事例目)というふうに分けさせていただきます。事例内での二つのクラスターの発生、これら別々の施設でございます。そこで両方に接点のある方がいらっしゃったケースです。ショートステイを提供する高齢者施設を枝番の1にいたします。今後ですね。デイサービス等を提供する高齢者施設を枝番で2とさせていただきます。経営者は異なっております。

 まず、62-1の事例目の方からです。事業者が公表されていない方の施設でございます。昨日は、1件の検査を実施し、陰性が確認されました。この事例の陽性者は全部で20(名)、利用者が11名、職員が6名、関係者が3名ということになります。一度検査で陰性が確認された方々の中で、ちょっと症状が出ている方もいらっしゃいますので、本日あらためて再検査を行う予定です。ただし、このケースも囲い込んでいる中での再検査でございますので、外との接触はございません。引き続き保健所による関係者の調査、濃厚接触者の健康観察はまだ終えていません。さらに、進めることとしておりまして、感染拡大防止に注力をいたします。

 続いて、もう1個の枝番の2、62-2の事例でございます。こちらは先に申し上げましたおり、事業者自らがホームページで公表されている施設の方でございます。昨日の結果、高齢者施設内におけるクラスターと判断いたしました。ご覧のようにですね、昨日もスピードの勝負だということで事業者の協力をいただきまして、一気に検査を118件実施いたしました。そのうち、108件が陰性、そして10件の陽性が確認されました。この結果、この事例の陽性者は既存の陽性者1名に加えて合計11名、利用者の方が9名増えて10名、職員の方が1名確認されましたので、プラス1の1名ということになります。

 62-1事例目は、さっき先に申し上げた方ですね、こちらはショートステイの施設でございます。その利用者が62-2(事例目)の施設が行うデイサービスを利用していたことが発端になってこの関係が出てきたということでございます。そして、この62-2(事例目)、こちらの施設は保健所の調査に全面的に協力いただいているほか、最初の感染確認1人目の時からホームページで公表され、感染拡大の防止に尽力していただいています。陽性が確認され、検査の端緒となった利用者にもこの施設にも何の落ち度もございません。マスコミの皆さん、そして県民の皆さん、温かい気持ちで接していただいて、それよりもご高齢の方が多いですから、そちらの方にご心配の気持ちを寄せていただきますよう、ぜひよろしくお願いを申し上げたいと思います。

 昨日は、1日で118件と施設の多くの利用者と職員の検査を実施しました。こちらの方もですね、もう現段階で検査対象者は残すところ数件でございます。もうあとわずかでございます。本日中に全部検査を実施いたします。本当に調査に協力していただき、こうした施設の全面的な行動があればですね、早めに対処できますので、引き続き、囲い込みに尽力していきたいと思います。

 これはですね、ぜひ呼び掛けさせていただきたいと思います。今回のケースのように、高齢者が複数の施設の事業者の介護サービスを利用することは一般的にあり得ることでございます。これは場合によっては、同じ市内だけでなく、市を越える可能性もあるんじゃないかなというふうにも思います。介護サービス事業者の方々への要請でございますが、自らの利用者が、他の会社のどのサービスを利用しているのか、こういう状況ですから確認と把握をいただきたいというふうに思います。また、発熱等の症状がある、こちらは前々から言っているとおりでございます、従業員さんや利用者は全員の検査を行うことが大事でございます。嘱託医や相談センターなどにご相談をいただきたいと思います。このことについては、今日中に県の方から事業者の方に通知をさせていただきたいと思います。

 次に、新規事例について説明させていただきます。71事例目、こちらはご本人の強い意向がございまして非公表ですが、全面的に調査にご協力はしていただいています。現段階で、濃厚接触者2名を確認しております。

 次に72事例目。50代の男性、住所地は松山市、職業が自営業の方でございます。現段階でこの方は濃厚接触者はおりません。こういう状況でございます。

 73事例目、こちらはご本人の強い意向により全て非公表ですが、調査には全面的に、この方もご協力をいただいております。ただその中で、この方には発症前2週間以内に県外滞在歴がございました。訪問先で感染拡大地域からいらした方と行動を共にしていたことは確認されておりますことは申し添えさせていただきます。現段階で、この方の濃厚接触者は4名を確認しております。

 これが昨日の検査結果でございますが、昨日、46都道府県で感染が確認されたということでございます。今県ではですね、「あわてることなく冷静に」、そして先ほどのクラスターもそうなんですけども「本質を見極めて冷静に」、それから「変化に対して迅速に」、この基本姿勢を持って職員一丸となって行動しておりますので、しっかりと対応していくことをお約束いたします。そのため、県民の皆さんも正しく恐れるということ、くれぐれも落ち着いて対応をお願いしたいと思います。

 また、何度でもお伝えしますけれども、感染拡大防止には何の意味もない感染者の特定化に向けた探す行為であるとかですね、また誹謗(ひぼう)中傷であるとか、こういったことはもう本当に厳に慎んでいただきたいと思います。そのことが感染された方々の不安につながって、調査への協力に支障を来す場合があるということ。これが感染拡大につながります。そして、もう一つは医療従事者や調査に当たる保健所の職員等々、こういった方々に対しての仕事の負荷につながって、これまた感染拡大につながるということ。そしてまた、関係者の方々が不安に思って、いろんなところに風評被害が憶測で広がって、さらに不安が不安を呼んでいくという、これも感染拡大防止に障害になることにつながります。そういう影響を与えるということをもし投稿されたりしている方、いらっしゃったら自覚をお願いしたいと思います。むしろ、医療現場やそうしたところで頑張っていらっしゃる方にエールを送るというようなことをお願いしたいと思います。そのことによって現場の士気がどんどん上がっていきますし、感染リスクを負いながら県民の命を守るために粉骨砕身頑張っている人たち、その方々への励みになっていきますので、むしろSNSというのはそういうふうなかたちでどんどん活用していただけないかなということをお願い申し上げたいと思います。そして、最後に一人一人の感染回避行動をくれぐれもよろしく、特にですね、商店街やコンビニなど行く時に、近所でちょっと買い物するから大丈夫だろう、というようなこういったところの緩みが一つ心配の点でございまして、マスクの着用というのは自分を守るために、そして人のことを考えるために、ぜひ皆さん着用をお願いしたいというふうに思います。なお、県の方から要請した子どもたちの学校現場のみならず、下校時や休日の過ごし方も感染リスクにつながるということで全市町の教育委員会に巡回指導を依頼しておりますが、一部の地域では始まっております。そしてまた、全ての教育委員会で全市町20の教育委員会で実施するという連絡が入りましたので、皆さんにお伝えをさせていただきたいと思います。以上です。

 

(愛媛新聞)

 62-2の事例で、高齢者施設のクラスターからまたクラスターというかたちなんだが、クラスターが連鎖して発生するというのは今回初めてということか。

 

(知事)

 そうですね、はい。ですから、確かにこういうケースも。さっき申し上げたとおりですね、利用者が複数の施設を利用している。もうその段階で無症状で感染していることも分からないときもありますので、(陽性確認が)起こった、(しかし利用者等に感染の広がりは)ないということが一番いいんですけども、もしもの時に備えて各施設で、他の利用者、施設を利用されてますかとか、確認、把握していくことはもし何かが起こったときに速やかに連絡が行き渡り、対策が打てるかなということで注意喚起したいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 利用者の方が双方に通われてたということだと思うが、この感染のその広がり方としてはどのように現時点で把握しているのか。感染の広がった経緯とかどのように把握しているのか。

 

(知事)

 これは利用を二つの施設でされたということでとどめさせていただきます。ただ、もう一つ、まだ正体不明なところはあるんですけども、このコロナウイルスは専門家の意見によりますと、感染した方の8割は他人にうつす感染力は持たないと。ただ2割については感染力を持つ傾向が出てると、その2割の中に感染力の強弱があるそうなんですね。非常に強い感染力を持った場合にクラスター発生に(なる)。これはもう個人の体質の問題だと思うんですけどね、クラスター発生へと結び付いていく。集団感染になる。となると、このクラスターというのはそのケース、誰とじゃないですよ。おそらく感染力の強い関係者の中で広がっていくというケースですから。ですから、幅広く(検査を)やるというが大事かなというふうに思っています。ただそういう中で陽性確認された方の大半は無症状、軽症の方でございます。これも事実でございます。

 

(愛媛新聞)

 この新しい方のクラスター発生した高齢者施設では、職員の方が手薄になったりとか支援が必要な状況になっている。

 

(知事)

 こちらはですね、62-1事例目の事業者と同じように「E-WELネット」、県の方で呼び掛けて介護施設間の協力体制を(構築)しようというこの仕組みがありますので、どうですかというふうに打診はしました。こちらの方は「グループの中で、今、十分できる体制です。」というご回答をいただいておりますので、派遣というのは今の段階ではございません。

 

(テレビ愛媛)

 高齢者施設、公表されてない施設の方だが、これ公表されてないことによって、どの施設を利用しているのかという確認にまた支障が出てくるかと思うが、そのあたりあらためて懸念の方はどうか。

 

(知事)

 そうですね。クラスターの場合はですね、感染力が強いからこそ、クラスターになるということなんで。例えば、もう最終段階には入っていますけども、スナックの2件のケースでもそれが確認されましたので、よく松山市、事業者、協議されて、その辺は検討をいただきたいというふうに思っています。

 

(南海放送)

 感染状況を判断するその指標の一つでもある人口10万人当たりの新規感染者数が松山市に限って言うと、直近の1週間で東京と同等の数字が出ているというふうになっている。この感染状況について知事どのように。

 

(知事)

 これは昨日も説明させていただきましたが、都会とはちょっと状況が違うと思っています。今日冒頭にお話ししたとおり、感染者数だけで見ると同じように見えるかもしれませんが、中身が全然違うんですね。例えば、国のステージ3ということで見ますと、本県は入院患者数(の基準は)46人以上、これは確かに上回っていますよね。重症者(の基準)は7人以上、こちらは3人ということですから到達してません。入院療養施設に入っている方(の基準)が207人。これも141人でございますから到達しておりません。(1週間の)陽性率、これは若干高止まり、10パーセントになっていますけども、ちょっとこれは都会と違うのはですね。東京なんかもずっと続いていたんですけども、愛媛県の場合は、この1週間に集中的になっているので、ちょっと読み取り方は長くこの傾向が続いているのか、先ほど申し上げたクラスターを中心に感染力の高いケースが一気に検査の結果出たということもありますので、もう少し分析する必要があると思います。それから、新規の感染者数(の基準は1週間当たり)207人(以上)ということですが、まだ129人ということでございます。こちら(直近1週間の感染者数)は先週から増加ということで、ステージ3の要件に当てはまっています。一番の違いはここです。感染経路不明50パーセント。これは都会の場合はもう50、60(パーセント)。もうそういう状況で追い掛けきれなくなっているんですね。愛媛県の場合はこちらのパネルが生きてきます。事例はたくさん出ていますけども、ここまでの向こうのこちらのボードの全て、そして今日も四つ追加になりましたけど、こちらのボード、ここまで全て囲い込みが完了し、これらの事例から感染が広がっていく可能性はほとんどないんですね。今追い掛けるのが今日新規3件ありましたけども、こちらにある1、2、3、4、5、6、7、8、9、10(個の事例)。これを徹底的に囲い込んでいく段階に入っています。そのうちのスナックの関係は、もう最終段階に入ってきていますし、今、昨日この高齢者施設もほとんどの検査を実施していますので、あと数件残すのみでございますので、むしろ市中感染というのは、まだこのような状況でありますから、見られないというのが決定的な違いではないかなと思いますので、感染者数だけを見ると誤解。状況の誤解。そして、また間違った不安感が広がりかねないので、ここは丁寧に説明してきたつもりなので、ぜひ県民の皆さん、その点は冷静に受け止めていただきたいと思います。

 ですから、この段階が一人一人が「自分は感染しないよ。もしかしたらということも考えてうつさないよ。」という一人一人の行動をきっちりやれば、この今起こっている波は必ず乗り越えられると言ったのは、そういう裏付けのあってのことでございます。

 

(愛媛朝日テレビ)

 昨日PCRの検査数が198件で過去最大だという話があったが、先週から始まったかかりつけ医での抗原検査の有効性について、知事、どのように考えているか。

 

(知事)

 そうですね。簡単に相談できるということについてはいいとは思うんですけども、1回、本県でも偽陽性がありましたので、やっぱり制度はPCR(検査)に比べて劣るところもあるのかなというふうに思います。ということで、お医者さんが「これはちょっと、もう1回PCR(検査)で確認した方がいいね」というのをケースごとに判断してくださってますから、本当にそういったところとの連携を大事にしながらですね、必要なPCR検査をかかりつけ医の先生と衛生環境研究所、そしてそれを結ぶ県として、しっかり行っていかなきゃいけないなということあらためて思っています。

 

(朝日新聞)

 クラスターの事例とは別に、日々、本日3件だが、数件ずつ陽性の確認が出ている状況について、以前と比べて、こういう感染状況というのはどのように考えているか。

 

(知事)

 これは全国的ですね。さっきお話ししたとおり、昨日は46都道府県で感染が確認されておりますから、全国的に感染が拡大しているということは、ステージは別としてですね、拡大の傾向にあるということは間違いないというふうに思います。

 

(朝日新聞)

 県などによっては、県境またいだ移動先としてここに行くときは注意した方が良いというような指標を出しているところもあるようだが、愛媛県としてはそのような予定は。

 

(知事)

 今日の説明で感染者数は別として、事例の追い掛けが順調に進んでいるという状況を説明させていただきましたので、市中感染が広がっているという状況ではありません。ただ、感染拡大地域、市中感染というのも、こういう事例の追い掛けすらできなくなってしまったところが出てきてますから、そういうところは注意をしながらということは喚起していきたいなというふうに思っています。

 

お問い合わせ

保健福祉部保健福祉課

〒790-8570 松山市一番町4-4-2

電話番号:089-912-2380

ファックス番号:089-921-8004

 

保健福祉部健康増進課

〒790-8570 松山市一番町4-4-2

電話番号:089-912-2400

ファックス番号:089-912-2399

Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

AIが質問にお答えします<外部リンク>