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新型コロナウイルスの感染の確認(37事例目関連)に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年11月13日(金曜日)15時00分~15時27分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認(37事例目関連)について[PDFファイル/120KB]
- 愛媛県内の状況等(令和2年11月13日13時現在)[PDFファイル/120KB]
- 県内37事例目の状況[PDFファイル/760KB]
- 受診相談センター電話番号[PDFファイル/426KB]
(知事)
連日の臨時記者会見で恐縮でございます。昨日の夜に2名の陽性者の確認がございました。いずれも昨日公表させていただきました二つの事例、そのうちの一つでございまして、122人目、123人目となります。(パネルの)こちらで言いますと、37事例目の関係者、昨日行った検査の中での確認でございます。
まず、昨日の検査の全体的な概要でございますが、41件実施をしております。2件陽性、39件が陰性ということになります。内訳でございますが、37事例目関係で25件、このうち2件が陽性で、23件が陰性でございました。(パネルの)こちらの38事例目でございますが、濃厚接触者4件検査をいたしましたが、全部陰性が確認をされました。その他医師から要請のあった新規が12件、こちらはすべて陰性が確認されております。
それではまず、進捗が進んでいる38事例目の方から説明をさせていただきたいと思います。既に保健所による関係者の調査は終了いたしております。昨日に検査した以外に濃厚接触者は確認されませんでした。その結果、(パネルの)こちらの(赤丸の)マークですね。38事例目に関しましては、関係者の調査が終了。PCR検査は全員終わっていますので(調査が)終了。残るは関係者の健康観察ということになります。この時点で囲い込みはこの事例は完了となりまして、引き続き濃厚接触者の健康観察を丁寧に行ってまいります。
周囲の方の感染が確認されず、この方自身に県外への渡航歴はございませんので、感染経路の特定は困難ということでございます。全国で感染拡大の傾向が顕著に出てきておりますので、なお一層、県民の皆さんにおかれましては、感染回避行動に気を配っていただきますように、よろしくお願い申し上げたいと思います。
次に、37事例目でございます。今回確認された2名の陽性者についての概要を説明させていただきます。既に陽性者の方とは連絡が取れていまして、今後の治療内容等を説明させていただきますとともに、今後の保健所への調査への協力にも同意をいただいております。ご本人の意向も踏まえつつ、プライバシーに十分配慮した上で公表させていただきます。(パネルの)こちら側の昨日の時点、奈良県から来県されて、共に会食等々で一緒になっていた合計10名の方、A、B、C、県内では4名の濃厚接触者がいて、そのうちの3名が陽性、1名が陰性でございました。残り5名は既に他県在住の方で、他県に出られているので、そちらの(他県の)方の保健所に県の方から連絡しております。
そして、まず122人目の(パネルの)この新たに陽性が確認されましたDの方でございます。昨日、無症状の方ですけども、陽性が確認されたCの方のご家族でございます。10代の方でございます。性別は非公表、住所地は松山市、学校関係者の方でございます。Cの方の濃厚接触者として昨日検査を行いまして、18時すぎに陽性が確認されましたが、この方も(パネルの)点線で囲んでいるとおり無症状でございます。これまでも症状はない方でございます。既に念のため、本日午前中に県内の指定医療機関の方に入院をしていただいております。
現時点での保健所の調査では、この方の行動歴として、2週間以内の県外滞在歴はございません。また、無症状でありますことから、感染可能期間である検体採取日の2日前となるのが10日になります。その10日からの行動歴は、10日および11日学校に行かれておりますが、翌12日からは自宅待機ということでございます。(パネルの)こちらに濃厚接触者として、ちょっと二つに分かれていますけども、学校関係者10人を濃厚接触者として判定しております。この方々は本日検査を実施する予定でございまして、夜には結果が出ると思いますが、症状のある方はいらっしゃいません。また、学校関係ということでありますから、濃厚接触者にとどまることなく、少しでも接触のあった可能性のある方に広げまして、幅広く検査を実施することとしています。そちらの方々が31名いらっしゃいます。ほとんどちょっと同じ部屋にいたとかその程度なんですけども、念のため実施をいたしますが、潜伏期間の関係もございますので、こちらの方々については明日、あさっての2日間にわたって検査を行う予定にしております。
次に、(パネルの)この(学校関係者10人および接触のあった可能性のある31人の)方々両方とも念のため、自宅待機をしていただいておりますので、その点も受け止めていただきたいと思います。(パネルの)このDの方は学校の関係者でありますが、昨日から自宅待機をされています。そして学校そのものも、昨日念のための対応として、速やかに学校敷地内の消毒を行い、これは完了しております。それから教師が直接、朝の検温を実施するなどの体調管理の徹底も行っております。また、体育や合唱などは密にならないよう授業形態の変更をされております。また、手洗いや換気をはじめ、感染防止対策の徹底を全校で実施しているということであります。その後、昨夜の感染の判明を受けまして、本日から安全が確認されるまで、この学校そのものが臨時休業とし、全家庭への連絡も完了していると報告が入っております。なお、濃厚接触者である10名の方や、念のために検査するそれ以外の31名の方がどのような接触をDの方としたかということについては、学校関連ということもございますので、詳細な説明は控えさせていただきたいと思います。いずれにしても学校と、それから学校からPTA、生徒さん、しっかりと連絡を取り合いながら進めておりますので、その点は冷静に受け止めていただきたいと思います。学校は不特定多数の方が出入りする場所ではございません。ある意味では関係者が特定できるということでございます。健康管理や感染予防の具体的な注意喚起もできますことから、学校名の公表は差し控えさせていただきます。お子さんをお持ちの親御さんについては、うちの学校ではないのかというようなご心配もあるかもしれませんが、その点はこういうことでございます。万一感染リスクが高まれば、必ず学校から親御さんに連絡があります。ないということは(感染リスクが高い学校は)そこ(お子さんの学校)ではないということでございますので、ぜひ落ち着いていただきまして、普段どおりの感染回避行動に努めていただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
いろんな意見もあろうかと思いますが、これまでもですね、何度となくお伝えしてますが、心ない差別、あるいは教えろ教えろという感染回避にもつながらないような好奇心等々で、SNS等々で無責任な投稿も見られました。そういうことを回避するためにこうしたようなことにしておりますので、報道各社の皆さんにおかれましても、ぜひご理解いただきたいというふうに思います。
次に123人目、Eの方でございます。この方はCの方の同僚、職場関係の方でございまして、昨日、この職場関係者9名と言いましたが、そのうちの1人の方でございます。そのうちお二人ほどさらに検査をしようと、濃厚接触者ではないんですけども、念のための検査を広げておりますので11名になっております。この方は、昨日発表した9名の方の一人ということになります。30代男性、住所地は松山市、職業は会社員の方でございます。Cの方の濃厚接触者として昨日検査をし、18時すぎに陽性が確認され、この方も(パネルの)点線で囲んでいるとおり現在まで症状はございません。本日、念のため午前中に県内の指定医療機関の方にこの方も入院をしていただいております。ということで、(パネルの)こちらの医療機関に入られている方が合計で入院中7名、昨日は5名になっていましたが、7名ということになります。
この方の行動歴でございます。2週間以内に県外への滞在歴はございません。また、無症状でありますことから、Dの方と同様に10日からの行動歴は、10日と11日は出社をされております。12日からは自宅待機をされています。Eの方の仕事は不特定多数の方と接触する仕事ではございません。また、通勤は毎日、自転車で通われているということでございます。公共交通機関の利用はございません。
新たな濃厚接触者はご家族3名の方。職場関係の濃厚接触者は昨日公表した(パネルの)この中の4名の方でございまして、既にこの方々は陰性が確認されておりますので、職場の中で新たな濃厚接触者はいないということでございます。
次に、37事例目の追加の調査について状況を説明させていただきます。昨日の時点ではこのご家族がそれぞれでいらっしゃるということでしたが、このAの方のご家族は陰性が確認されました。Bの方のご家族も陰性が確認されて、Cの方のご家族が先ほど申し上げたお一人だけ学校関係者で陽性が確認され、お二人は陰性ということでございます。これを受けまして、保健所にさらなる行動調査を行いまして、昨日公表したA、Bの方について、濃厚接触者には当たらないけれども、この学校のこの(Dの)方と同じような考えですね。接触が多少でもあった方、そういった接触があった方が22名いらっしゃいます。この職場関係者のA、Bは同じ会社ですけど、(パネルの)この方ですけど、5名は陰性が確認されてますので、それ以外に22名の同僚の方およびBの方の行った先での濃厚接触者には当たらないんだけども、接触があった方が他に4名、念のため追加で検査を実施いたします。今日実施いたします。この26名については、本日検体採取して、今日の夜には結果が出ると思います。
それから次にCの関係の追加でございますが、先ほど申し上げましたとおり、職場は昨日9名と発表しておりましたが、濃厚接触者に当たらないけれども、接触があった方が2名いらっしゃるので、この方を検査する予定でございます。それから、さらに仕事上で接触のあった方がさらに1名、職場関係で実は5名いらっしゃるんですが、そのうちの1人だけが愛媛県内にいらっしゃって、あとの4名の方はもう県外に行かれております。この4名の方については、他県の在住ですから、関係自治体に濃厚接触者として対応を依頼しているところでございます。この1名の検査を追加で実施いたします。すなわち、このCの関係者の追加検査はこの職場で新たに分かった濃厚接触者以外でありますけども、この1名の方とそれから職場の中での検査に2名を追加する、計3名が追加されるということでございます。
以上、これまでの経過をまとめますと、37事例関係で、昨日までに全体で29名の方の検査を実施し、陽性が5名、陰性が24名となりましたが、今お話しさせていただいたとおり追加で今日、そしてまた明日、あさってで73名の検査を行うことといたします。73名の内訳はパネルの赤字で示している方でございますが、本人との接触日と潜伏期間の経過を考慮し、本日、そのうち42名の方の検査、そして明日以降に(パネルの)こちらの31名の方の検査を実施することといたします。なお、追加で検査する73名の方(のうち)1名だけ発熱や喉の痛み、軽症でありますが、本日検査を実施いたします。味覚障害とかそういうのは出てないそうです。あくまでも軽症ということでございます。濃厚接触者には当たらない、接触のある方でございます。このようにですね、迅速に関係者が一生懸命走り回って検査、調査を実施しております。そして、できるだけ幅広く検査も実施しております。いわば早期の囲い込みに向けて、関係者一丸となって全力で取り組んでおりますので、県民の皆さんにはその事実を冷静に受け止めていただきたいと思います。
昨日はこれまでの1日の最大数を超える過去最多の陽性者が全国で確認をされました。また、欧米では既に陽性者の割合が若い世代から高齢者へシフトしてきており、日本でもその傾向は少しずつ出てきております。昨日も触れましたけれども、地域によって感染状況が異なっているんですが、ある地域では飲食店等々の繁華街を中心に若者が圧倒的に陽性者の多数を占めている地域もあります。しかし、一方で都市の中においては、家庭内感染が拡大して、幅広い年齢層に拡大傾向を見せているところもあります。特に重症化の恐れのある高齢者、基礎疾患をお持ちの方への感染を何とか食い止めなければなりません。そのために、感染リスクやクラスターの発生リスクを低減させることが重要でありまして、マスク着用、手指消毒、そして昨日お願い申し上げた換気など、基本的な感染防止対策に加えまして、(国の)分科会の緊急提言、会食時には十分に参加する方も、そしてまた主催される方も、そして受け入れるお店の方も気を付けながら対応をしていただきたいと思います。
そしていよいよ来週月曜日、16日から外来診療・検査体制が新たなシステムへと移行することになります。本日、厚生労働省から新体制の一番のポイントとなります診療・検査医療機関の指定数について都道府県別に公表されましたが、愛媛県は人口10万人当たりの指定医療機関数は、協力いただけるこの医療機関ですね、全国で上位4位、4番目となっておりまして、本当に県内の医療機関の方々が大変多く協力をいただいているというデータでございます。本当に心から感謝を申し上げたいと思いますし、県民の皆さんも心強いと思われているんではなかろうかと思います。なお、発熱と風邪症状がこれから出た場合にインフルエンザの可能性もございますので、かかりつけ医がいらっしゃる方は、まずかかりつけ医の方に電話で相談をしていただきたいと思います。そして、かかりつけ医がいないなどどこ行ったらいいのか分からないという方は(パネルの)こちらです、16日から開設されますコールセンター、受診相談センター、24時間対応しております、089-909-3483、こちらに連絡をいただければ、例えば一番最寄りで診察・検査等について「ここへ行かれたらどうですか」という紹介をいたしますので、それを受けて電話をしていただくということになりますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。来週月曜日からでございます。
最後に感染回避行動、繰り返しになりますが「うつらないよう自己防衛」、「うつさないよう周りに配慮」、「習慣化しよう3密回避」、この徹底をくれぐれもよろしくお願い申し上げます。以上です。
(テレビ愛媛)
学校名について公表は控えるということだが、学校側自体が何か公表を予定されているとかそういったことは。
(知事)
学校側は予定していないそうです。
(愛媛新聞)
学校関係者の方の周囲との接触の状況の詳細は発表されないということだが、ご本人たちとか学校に関わる方には情報は共有されているのか。
(知事)
もちろんそうです。
(愛媛新聞)
学校の保護者に方には全員に連絡されているということでよろしいか。
(知事)
保護者には(連絡が)行っているというふうに聞いています。
(愛媛新聞)
コロナの感染が発生したのでという連絡をされているということで。
(知事)
今日から休業していますので、学校が臨時休業することについては、昨日のうちに全ての保護者には連絡が行き渡っているということでございます。
(あいテレビ)
この学校関係者だが、児童・生徒というふうに捉えても大丈夫か。
(知事)
いや、それは私の方からは申し上げません。
(あいテレビ)
今日から臨時休業ということだが、これいつまで続くのか、そういったあたりはいかがか。
(知事)
これは学校関係者の判断になると思います。
(愛媛新聞)
これは県立学校がどうかということにはお答えいただけるか。
(知事)
今までの公表でお分かりいただけるかなと。それ以上のことは申し上げません。
(テレビ愛媛)
今後、検査予定の方の中に症状が軽症の方がいらっしゃるということだが、どの方に当たるとかというのは。
(知事)
この職場関係者、Aさん、Bさん、会社名は公表されていますけど、この職場関係者の中の新たに濃厚接触者ではないんだけども、念のため接触あったのかもしれないという方を追加で22名検査することにしましたけども、このうちの1人が、コロナの症状かどうか分かりません。もう本当に若干の発熱と鼻水程度ですから、独特の味覚障害とかいうのが出ているというのは聞いていません。
(朝日新聞)
この37事例目関連の感染者が5人に達したが、これは県としては、クラスターというふうに判断するのか。
(知事)
これすごく難しい関係なんですけれども、例えば、この会だけで他で接触が全くないと言うのであればその認定は可能とは思うんですが、ここ以外でも、例えば翌日行動をしているとかいうこともあるんで、別の行動の中での感染というのもあり得るケースだと思います。となると、なかなか判定が難しいかなというふうに思っています。
(朝日新聞)
直ちにこの事例がもうクラスターの発生っていうふうには。
(知事)
というふうには捉えてないです。
(朝日新聞)
もう一点、学校の中でその不特定多数の出入りがあるわけではないので落ち着いてくださいと呼び掛けが今あったが、今晩、大量の検査を行われる学校であったり、あと職場、そこで今、集団感染が発生するという懸念とかリスクというのはどのように県は評価しているのか。
(知事)
ちょっと今のところですね、これだけ幅広く検査をこれから行って、まだ結果が出てませんから、ここでまた何か陽性(確認)があれば、さらなる対策を進めなければならないと思いますけども、この段階でこの方々、さっき申し上げたように全員無症状なんですね。この陽性の出た方もDの方も無症状なんですね。これまでのケースからすると感染力がそんなに強くないケースということも、確実なことは言えませんけども、この段階でまだここの検査を受けるまではそこまでの懸念というのは非常に低いかなというふうには思っています。もちろん、常に検査(結果)が出たらすぐに対応できるような準備だけはしておきます。
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