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新型コロナウイルスの感染の確認(19事例目関係)等に関する記者発表の要旨について(令和2年5月28日)
日時:令和2年5月28日(木曜日)15時00分~15時20分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認(19事例目)等について[PDFファイル/128KB]
- 県内19事例目(医療機関・集団感染)関係者相関図[PDFファイル/291KB]
- 愛媛県内の状況等(令和2年5月28日13時時点)[PDFファイル/515KB]
(知事)
本日説明させていただきますことは、2点でございます。まず最初に、昨日確認した感染者の概要および検査の進捗状況と、二つ目は、医療従事者への応援キャンペーンについてでございます。
まず、昨日のPCR検査は、19事例目の医療機関の大規模クラスターで44件でございます。内訳は医療機関関係が38件、それから高齢者福祉施設関係で6件、またこの事例とは別にそれぞれの医師からの要請があったケースが20件、その合計で64件となります。その結果、新たに1名、hの方の陽性が確認されました。この方は医療機関の牧病院の2階に勤務していた職員の方で、5月12日に陽性が確認されたこのAの方の濃厚接触者であり、その結果、ずっと自宅待機中の方でございました。直後の13日のPCR検査では陰性が確認されていた方でもございます。10日ほど経ちまして、24日に37度5分の発熱等の症状が確認されたため、翌日25日にPCR検査を1回行っておりますが、この時も陰性でございます。この時点、ウイルス量が非常に少なかったのかもしれません。感染力は弱い状態でございました。25日に陰性でありましたが、その後、27日に健康観察期間が終了するということで、2回目の職場復帰のためのPCR検査を昨日行いまして、陽性が確認されているものであります。
これは専門家によりますと、陽性とはいえ、これ正式な表で使われてはいないんですが、ウイルス量は極めて少ないということでございます。現在、倦怠(けんたい)感だけがあるそうなんですが軽症でございます。医師の判断の下で、本日11時ごろ、この方は軽症ということで宿泊施設の方に入院済みでございます。19事例目のこの関係者の囲い込んでいる中の方でありまして、その中での陽性確認でございますので、市中に感染が拡大しているということではございませんので、まずその点ご理解いただきたいと思います。
検査の結果が判明したのは、昨日の18時ごろ。まずは感染された方に対しまして、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。一日も早いご回復をお祈りさせていただきます。プライバシーに配慮した上での公表に、ご理解をいただいておりますので、その範囲で、現在把握している内容について、発表させていただきます。
hの方は50代の女性であります。住所地は東温市でございます。医療機関の牧病院の2階で勤務していた看護職員の方でございます。5月14日以降、PCR検査のために医療機関を受診する以外、外出はないそうでございます。医療機関へは自家用車で通院していたとのことでもございます。
また現時点で、濃厚接触者としてご家族1名を把握しております。昨日夜、この濃厚接触者ご家族1名に対しましても、自宅待機を要請し協力をいただいており、本日PCR検査を実施する予定にしております。結果は夜に出ると思います。また、今回のhの方の感染確認に関連して、ご家族等々について、学校関係の方はいらっしゃらないということでございますので、その点を申し添えさせていただきます。なお、何度もお伝えしますが、19事例目として、関係者の特定、囲い込みが行われている中での感染者の確認であり、新たな事例の発生とは意味合いが違うということでございます。
医療機関での集団感染という事態を重く受け止めて、健康観察中の職員等について、単に2週間の期間が終了して、そのまま職場復帰していただいているわけではございません。前にも申し上げましたように、しっかりと検査を行って感染の有無を確認しているところでございます。
今回のhの方も、25日にPCR検査を実施しましたが、あらためて27日に復帰のための検査を実施したことにより、感染を把握できたものでございます。このように積極的に検査を実施した結果が今回の陽性確認であり、感染拡大の未然防止につながっているのではないかと思います。県民の皆さんには、このことを冷静に受け止めていただきますとともに、くれぐれも正しい情報の下で、新型コロナウイルスに対して、正しく恐れて向き合っていただきたいと思います。
次に、検査の全体状況でございます。若干変化がございました。19事例目の全体像でありますが、医療機関の職員さん、今回1名確認されましたので、この1名がここ(PCR検査の進捗状況パネルの職員のところ)に出てまいります。(陽性が)10名であったのが11名になり、(陰性は)128名であったものが127名になると。これを変更しましたが、合計は変わりません。患者さんの方は変更なしでございます。そして今、申し上げた濃厚接触者の方、まだ1名検査をしていませんから、この白いところ(同パネルの濃厚接触者等の検査予定)に出てまいります。ここの白いところは2名になっていますけれども、残り2名で昨日発表しましたが、1名の方はPCR検査が終わって陰性が確認されましたので、このうちの1名の方はこちらの方(同パネルの濃厚接触者等の陰性)に移動して、こちら(同パネルの濃厚接触者等の陰性)が144名から145名になると。それでここ(同パネルの濃厚接触者等の検査予定)は1名になる予定でしたが、今、濃厚接触者1名増えましたんで、ここが(そのままの)2名になると。(濃厚接触者等の)合計が1名プラスで150名から151名に変更と。陽性は出ていませんからこのままでございます。こういう変化がございます。最下段の高齢者施設、こちらの方には変更がございません。以上が変更点でございます。
次に、医療従事者への応援キャンペーン、青いハートのみきゃんについて説明をさせていただきます。県では、医療・介護をはじめ、県民生活の基盤を支える業務に携われている方々、 本当に医療であるとか介護であるとか保健であるとか、感染リスクと向き合いながら日々日々使命感を持って全力で頑張ってくれています。こういう方々に心ない言葉を掛けるなんてことは絶対にあってはならないことでありますから、応援のエールを送ろうということを呼び掛けてまいりました。そうした応援と感謝の気持ちをメッセージ動画で届ける「愛顔(えがお)を守ろう!頑張るあなたを応援キャンペーン」、これを民放各社とタイアップして展開しているところでございます。
これに加えまして、とりわけ感染リスクの高い医療の最前線で、懸命に活躍いただいている医療従事者の方々へ直接、県民の皆さんからの感謝と応援の気持ちをお伝えするために、今回新たに、みきゃんが医療関係者を象徴する色である青色のハートを抱えたデザインを考案して、明日5月29日から新たな応援キャンペーンを行うことといたしました。
具体的には県民の皆さん方に、応援メッセージを掲げた写真を、「#(ハッシュタグ)青いハートみきゃん」を付けて、インスタグラムやツイッターに投稿していただきまして、投稿画面を県庁や地方局で提示された方に、こちらの青いハートみきゃんのバッジをプレゼントすることとしています。先着3,000名ということにさせていただきます。応援メッセージ用紙は県のホームページからダウンロードができるようになっておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
また、SNSに投稿いただいた県民の皆さんのメッセージを応援メッセージ集として取りまとめて、青いハートを抱えたみきゃんの人形と、花き栽培農家支援の一環として製作した先日発表した花のブーケ、これを添えて新型コロナウイルス患者の治療に当たっておられる医療機関に贈呈したいと考えております。ただ、病院名は絶対に申し上げられないということでございます。というのは、いろんな偏見や差別にもつながるなどの影響があるということ、病院名というのは本当に慎重に取り扱わなければならないので、その点、ご理解いただきたいと思います。
県民の皆さんには、ぜひともキャンペーンに積極的に参画していただくようにお願いを申し上げたいと思います。またマスコミの皆さんにもぜひこの取り組みをご紹介いただけたら幸いでございます。青いハートみきゃんのイラストデータも、県ホームページからダウンロードできるようにしましたので、ぜひ多くの事業者の方にもこの取り組みにご賛同いただき青いハートみきゃんのデザインをマスク等に活用していただけたら幸いでございます。
なお、医療従事者の方々への最大の支援は、感染症の専門家でない不確かな情報に振り回され医療機関などに押し寄せないこと、またマスク手洗いと3密回避により感染の発生をできるだけ抑え、医療機関の負担を減らすことでございます。現在、全国的には一時期と比べて感染者の発生状況は減少し、落ち着いている状況にありますが、前から申し上げましたとおり(コロナウイルスは)難敵でありますし、いつどこで再び感染が発生するか分かりません。直近でも、皆さんご存知のとおり、北九州市で感染経路不明な陽性確認が続いている状況にあります。また、今日、緊急事態宣言の解除が行われた直後に、東京都で病院のクラスターが発生する可能性が出ています。今後も、突発的なクラスターの発生や再び全国的に感染の拡大が起こるいわゆる第2波に対しても、警戒は決して怠ってはならない状況が続くと思います。そのため、くどいようですが、三つのこれが何よりも重要でございます。個人個人が生活の上で「うつらないよう自己防衛」していただくこと、「うつさないよう周りに配慮」していただくこと、少なくとも、「県外の外出自粛と3密回避」、これを徹底していただきますよう(お願いします。)明日指針を発表させていただきますけども、基本的には個人個人の新しい生活スタイルを国も示していますが、集約するとこういうことでございますから、それを習慣化していただきますようによろしくお願い申し上げたいと思います。以上です
(あいテレビ)
昨日のPCR検査は医療関係38件というのは、比較的多かったと思うのだが、これは職場復帰に向けてのいわゆる2回目の検査という。
(知事)
そうです、はい。今日もまだありますけども、人数的には昨日が最大ということでした。
(愛媛新聞)
関連して、38人は皆さん職員の方という認識でいいのか。牧病院の職員の方。
(知事)
患者さんも入っています。
(愛媛新聞)
2週間の健康観察が終わるということで、検査をやるのか。
(知事)
そうですね。これ確認なんですけども、一応、基本のルールとしては、健康観察が終わる時には2回のPCR検査で連続して陰性の確認が取れた場合となってますが、5月1日の、それ以前にも何回かあったんですが、国が出した指針によりますと、医療機関等々の状況次第では、この2回の検査はやらなくても場合によっては構わないというような指針が国から出されています。ただ、愛媛県の場合はいかなる状況になろうとも、2回の検査はパスするつもりはないと、しっかりと行うということで実施しておりますので、その点、もう一度確認させていただきたいと思います。
(テレビ愛媛)
残る濃厚接触者2人いらっしゃると思うが、その方々はもう今日検査するのか。
(知事)
今日です。
(テレビ愛媛)
2人とも今日。
(知事)
はい、そうです。1人はさっきも申し上げた、今日陽性が確認されたhの方の同居の方ということになります。
(テレビ愛媛)
もろもろの陰性が確認されれば、もう封じ込めの段階というふうに。
(知事)
全員の陰性が確認できたらですね。だから、囲い込みは完了していますが、封じ込めというのは全員のチェックが終わってからということになりますので、今、その作業をしているさなかにあるということでございます。
(NHK)
健康観察が終わるぎりぎりのタイミングで陽性になったということだが、他の方々も2週間という期間が終わったら、もうそのまま復帰ということになるのか。
(知事)
そうですね。ただやはりその後もですね、まさにさっきの三つの行動に入ってくるわけですけども、特にここ(感染拡大回避行動)の2番に入ってくるわけです。体調不良の時はまずは自宅療養。特に濃厚接触者等々の方々については、この点は最大の注意を払っていただきたいというふうに思っています。
(八矢副知事)
2週間の健康観察が終わって陰性が確認された方々も、なお念のため、さらに体調のチェック等々はしてくださいということは、保健所から念押しした上で、それぞれ復帰されていらっしゃいますので、こちらとしてもしっかりと注意を払っているつもりです。
(朝日新聞)
ちょっと別件になるが、先日、愛知県の大村知事が首都圏や大阪圏で医療崩壊が起きているじゃないかということで、受け入れが困難だった患者数や救急の件数を公表して、全国で検証するべきだというようなことを話していたが、このことについて、知事はどのような考えを持っているか。
(知事)
いや、うちはもう愛媛県としてどうするかというのが仕事ですから、愛媛県では、もう皆さん、お分かりいただいていると思いますけども、病院の準備状況であるとか、それから入院状況であるとか、病院名は伏せていますけども、そういった状況は全部公表をしてきておりますので、正直言って、何を言われてるのかよく分からないですし、愛知県のことが愛知県知事の仕事だと思いますので、東京、大阪がどうだというふうなことを、もし触れる場合はですね、よほどの根拠をちゃんと示さないとそれを言われた地域がもし根拠が違うのであれば、いろんな作業や風評被害にもつながりかねないので、そこは慎重であるべきではないかなと思いますけども。
(愛媛朝日テレビ)
先ほど知事も言われていたが、明日、詳しい指針は発表するということで、現段階で、医療機関の方が23人入院されていらっしゃると思うのだが、見立てとして方向性としてはどのようになりそうか。
(知事)
やっぱり、国の指針もベースとして考えながら、愛媛の実情に即したものを出すということなんですが、ちょっと心配してるのはやっぱり北九州市の動向であるとか、それから、今日、東京の場合、取りあえず病院側に3人ほど陽性が確認されて、症状が出てる方が18人いらっしゃって、このPCR検査を今、やってるさなかと聞いていますので、その動向次第で、またクラスター化する恐れも出てきてますので、そのあたりの現状が解除後すぐに出てきたということも踏まえてですね、ぎりぎりの今日の夜、また議論したいなというふうに思っています。
(愛媛朝日テレビ)
加えて、仮に縮小期に移行するとした場合、以前示したような内容から若干変更ということも。
(知事)
これはあります。国の指針が正式に出たということで、変更する場合もありますけども、要はあれをなぜやったかというと、何も国の指針が出てないから、地域で考えていく必要性を感じたからやったということです。そんな外れた話ではないとは思っています。
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