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新型コロナウイルスの感染の確認(14事例目)に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年4月11日(土曜日)16時00分~16時20分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認(14事例目)等について※会見前、13時時点 [PDFファイル/243KB]
- 愛媛県内の状況等(令和2年4月11日16時時点)※記者会見後の資料 [PDFファイル/101KB]
(知事)
土曜日ですけども、お集まりいただきましてすみません。本日は4点について説明をさせていただきたいと思います。まず、患者1名がお亡くなりになったこと、二つ目が先ほど判明したものも含め、松山市で新たに2名の感染者が判明したこと、また今後の松山市での市中感染の可能性を踏まえ、外出自粛の呼び掛けや県立学校の再度の休業についての考え方について、三つ目は愛南町の感染者、こちらで言う12事例目、13事例目の濃厚接触者の特定を終えたこと、四つ目は政府が接待を伴う飲食店の利用の自粛を全国的に呼び掛ける方針を固めたということで、それに関することでございます。
まず患者の方の死亡についてでございますが、先日も、お一人重症になられたというご報告をさせていただきましたが、入院中で重症になったご高齢の方が昨日10日午後にお亡くなりになったことをご報告させていただきます。お亡くなりになった方のご冥福を心からお祈り申し上げます。なお、性別、住所地、年齢等の詳細については、プライバシーの保護やご遺族のご意向、ご心情に配慮し、公表は差し控えさせていただきたいと思います。
次に14事例目、新規の事例になります。29人目となる1名の新型コロナウイルスの感染者が確認されましたので、公表をさせていただきます。新しい事例で、松山市の男性1名の感染が確認されました。まず、感染が確認された方に対しまして、心からお見舞いを申し上げさせていただきますとともに、一日も早くお元気になられることをお祈り申し上げます。
検査結果が判明したのは、昨日10日の夜22時頃でございます。ご本人に連絡し、今後の治療内容等を説明させていただきますとともに、今後の保健所の調査にご協力をいただくこと、またプライバシーに配慮した上で感染の事実を公表することにご理解をいただいております。
感染者の概要でございますが、30代男性で、住所地は松山市、職業は会社員の方でございます。症状・経過・行動歴について、この段階で把握している内容を説明させていただきます。この方は4月2日に38度の発熱があり、6日にA医療機関とB医療機関を受診し、この医療機関はしっかりと態勢をとった上での治療と聞いております。ここを受診し、いったん解熱をされたそうでありますが、9日に39度の発熱があったため、昨日10日に再びB医療機関を受診したところ、肺炎像が確認されましたことから、帰国者・接触者外来で検体を採取し、昨日の22時頃PCR検査で陽性が確認されたものでございます。現在、ご本人の症状は軽症であり、本日、県内の感染症指定医療機関に入院予定でございます。ご本人は海外や県外への訪問歴はないとのことを聞いておりますが、行動歴は現在、管轄する松山市の松山市保健所が入院後に聞き取りを行う予定と聞いております。また、現時点での濃厚接触者は同居の家族3名を把握しており、自宅待機および健康観察を要請しているところでございますが、現在、発熱等の症状はないというふうに聞いております。職場の関係者などご家族以外の濃厚接触者については、松山市保健所の方で現在調査中でございます。
なお、2日に症状が出て以降は受診以外では外出はされておられないということで、また受診時にはマスクを着用していたと聞いております。
次に、11事例目の会社名も公表されているケースですね、カード会社の関係でございます。ちょっと、この結果が判明しそうだということだったので、記者会見を1時間ずらさせていただきました。先ほど15時過ぎに、新たに11事例目の松山市30代男性の濃厚接触者、自宅待機をしていただいた方でございます。松山市保健所による健康観察を受けておりましたが、一昨日9日から、発熱等の症状が発生したため、本日PCR検査を実施したところ、陽性が確認をされました。今のところ、他に濃厚接触者で自宅待機されている方7名いらっしゃいますが、この方々については健康状態に今のところ異変等はないということでございます。
この陽性判定を受けまして、職場での感染拡大のリスクを早急に把握する必要があると県は判断し、県としては濃厚接触者8名以外の社員の方についても、PCR検査が必要と判断しました。そしてまた、職場での感染リスクもありますんで、濃厚接触者の8名にとどまることなく、だいたい50名ぐらいと聞いておりますけれども、会社員全員の検査が必要と判断し、先ほど15時25分、私から松山市長にこの県の方針を受け止めて、速やかに実施していただきたい旨要請をさせていただきました。まだ返事はいただいていませんが、おそらくやっていただけるものと思います。
また会社の関係者にも連絡をし、検査を速やかに行う必要があるので、社員の方々に連絡を取って、集めていただけないかという依頼をしましたところ、その方向で動いていただいておりまして、今後、この会社、松山市保健所、それから県の衛生環境研究所、ここでスケジュールの調整をしていただいて、可能な限り早く検査を実施し結果が出るようにお願いをしたいというふうに思っております。
本日の松山市内の新たな感染に加えまして、この11事例目の職場内での二次感染が発生したわけでございます。4月の進学・転勤に伴う人の移動により、松山市内で市中感染が拡大していることは、可能性として否定できない状況にあると判断します。今回14事例目の感染経路を、こちらはまだ特定できていません。また、今後の新たな感染者の発生、その感染源の特定状況も含めて、今後この検査の結果をできるだけ早く出していただきたいというのはそういうことなんですが、この結果によって、松山市や周辺地域においても、愛南町と同様の外出自粛を要請するかどうか、緊張感を持って対応してまいりたいと思います。そのあたりも判断していきたいと思います。
さらに、現在再開している松山市および周辺地域の県立高校の臨時休業も、この結果を見ながら判断をしていきたいと思いますので、新たな措置を講じる可能性もあることを、住民の皆さんにはご承知いただきたいというふうに思います。いずれにせよ、この段階でも一層の緊張感を持って、日々の生活、十分、お一人お一人が注意をしながら、松山市圏域の皆さんも過ごしていただきたいということを、私からどうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。
次に、愛南町の2事例でございます。12事例と13事例でございますが、昨日公表した愛南町の2事例については、その後、把握できた内容がございますので、報告をさせていただきます。まず、12事例目の60代女性の濃厚接触者でございますが、ご本人に症状が現れた4月6日以降は、その前の日も自宅にずっといらっしゃったということなんですが、同居されている方1名以外には、接触者はいないということが分かりました。ということで、濃厚接触者は同居人1名となります。この方には、自宅待機および健康観察をお願いして受け入れていただいております。
次に、13事例目、60代の男性の濃厚接触者でございますが、この方は、4月3日出勤をされていましたが、仕事中は症状が現れておらず、前にもお話したとおり、屋外での業務でありまして、調査の結果、濃厚接触者に当たる方はいないと判断をいたします。同日の帰宅後に発症して以降、同居のご家族2名以外には接触した方はいないということでございましたから、濃厚接触者は同居のご家族2名となりました。このお二人には、先ほどの症例と同じように、自宅待機および健康観察を要請して受け入れていただいております。
こうしたことから、どちらの事例についても、このお二人の感染者から濃厚接触者以外の方々への感染拡大の可能性は低いと考えられますが、ご案内のとおり感染源の特定には至っていないということでございます。
昨日、県民の皆さんに要請させていただきましたが、愛南町、宿毛市といった一体的な生活圏で市中感染が拡大している可能性も否定できません。宿毛市では、昨日の私の公表の後に、さらに2名の感染者が発生したという発表がございました。こういう状況でございますので、愛南町の住民の方々には、不要不急でない限りできるだけ自宅で過ごしていただき、また周辺住民の方々には愛南町・宿毛市への訪問は、避けることを引き続きお願い申し上げたいと思います。
最後に、政府において本日、対策本部会議が開催されまして、繁華街の接客を伴う飲食店への外出の自粛については、特措法に基づく緊急事態宣言の対象地域以外の道府県にも拡大するとの報道がなされています。他県においては、3密に該当する場所としてこうした場所から感染が広がったケースも数多く発表されております。県民の皆さんには、接客を伴う飲食店の利用は、3密に該当するのが政府の方針・見解でありますので、これを受け止めていただきあらためて賢明な行動をよろしくお願い申し上げたいと思います。以上です。
(南海放送)
松山市についても、外出の自粛を判断するとのことで、検査の結果を待ってからになると思うが、いつまでにその判断を示したいと。
(知事)
50人というかなり大人数になりますので、会社の方は依頼しましたので(検体を)集める体制を取っていただけると思いますから、一人一人取りに行くというようなことではないスピード感が出せると思います。後は、松山市保健所さんの検査体制の状況、それから愛媛県の衛生環境研究所も症状が出ている方の検査も実施していますから、その中でどういうふうにできるだけ早く組み込めるかっていうスケジュール調整もありますので、これは現場の話し合いが速やかに行われることが必要だと思います。その中で私から言えることはぜひ皆さんこの状況を鑑みて、その中で最速の作業をお願いしたいというふうに思っていますので、ちょっとこの段階でいつまでというのはまだ分かりません。現場の議論を待ちたいと思っています。
(愛媛新聞)
14事例目の30代の男性の方、会社員の方だが、デスクワークが主な方なのか、外勤というか営業とかされるような方なのか、分かっているのか。
(知事)
これはですね、県直接ではなく松山市の調査になりますから、聞いているのは、今、入院の手続き中なので、入院して落ち着いたところで行うということで聞いていますので、この段階では分からないです。
(テレビ愛媛)
14事例目の件で、先ほど、海外・県外の訪問歴はないということで聞いていると言われたが、それは、ここ2週間以内でということか。
(知事)
そうですね。はい。
(朝日新聞)
数字の確認をしたい。手元の資料まだお一人の感染の資料しかまだ手元にないが。
(公営企業管理者)
15時判明分はまだ(資料に)反映しておりません。
(知事)
さっき会見の直前に、(感染確認の報告が)出てきたんで。すみません。
(朝日新聞)
もう一回確認したい。今日判明されたのは、新たにお二人ということか。
(知事)
そうです。
(朝日新聞)
そこの一覧表なんかも1人増えるということか。
(知事)
そうですね。ここの14事例目はもう既に増えていまして、こちらの11事例目。ここの陽性が3になるということですね。
(朝日新聞)
11事例目の方。もう一回、おいくつ台の男性、女性とか。
(八矢副知事)
また結果が入ったらですね、性別だとか年齢はわれわれも把握しておりませんから。
(知事)
ほんとに出せればよかったんだけど、この直前に検査結果の報告があったので、できるだけ早くお知らせしたいということで、すみません。
(朝日新聞)
亡くなった方に関しては、ご容態等は重症になったタイミング以降、やっぱりよろしくなかったと。
(知事)
そうですね、急速に。まあご高齢の方で。まあ巷間いわれているように、ご高齢の方が重症化しやすい、急激に悪化するというふうなことではないかなと推測されます。
(朝日新聞)
持病の有無に関して。
(知事)
分かりません、はい。
(あいテレビ)
最後、確認だが、陽性者の数は30人か。
(知事)
そうですね。ここでお一人増えるということになりますから、30人ということになります。
(あいテレビ)
もう一点、今日の14事例目の方は会社員とあるが、病院受診以外、4月2日以降は基本的には外出はずっとされてなかったのか。
(知事)
14事例目はまだ分かりません。松山市保健所の方で今、入院の手続きをやっている最中なんで、入院してからしっかりとした調査を行うと聞いています。
(公営企業管理者)
一応、受診以外は外出されていないというようなことは聞いていますが、詳細は今後ということになります。
(愛媛新聞)
亡くなられた方はいつから重症化したかというのは分かるか。
(八矢副知事)
いつからかは、これまでの資料を追っていただければお分かりになると思います。毎日更新しておりますので。
(愛媛新聞)
それすぐ出てこないか。
(八矢副知事)
確認していいただければすぐ分かります。われわれの手元、今すぐはちょっと分からないです。
(知事)
今ここにはないんですよ。最新のものしか。
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